★GTライフの唐突な最終回
リモートじゃないNOVA「ガイア様と話がついたぞ。これでアステロイド宮殿はめでたく屋久島へ迎え入れられることになった。今から早速の引っ越し作業に入る」
アスト「引っ越し作業と言っても、どうするんだ?」
NOVA「フッ、この俺は時空魔術師であると共に、メガネンジャーの司令だぜ。自分の管理している場所なら、ある程度の自由はきく立場だ。すなわち、当宮殿をアストロ・メガネウラの推進力で移動させ、時空ゲートを開き、屋久島上空に持って行く。あとはガイア様が神の見えない掌で受け止めてくれるって寸法だ」
ダイアンナ「神の見えない掌って、何だか凄い言霊だね」
NOVA「英語で言えば、invisible hand of Gaiaってところだな。元ネタはキリスト教の終末思想で、『世界の終わりに際して、神(God)の見えない手によって、信仰深き者は救済される』という話だが、その後、アダム・スミスの理論に引用されて、経済用語となった」
リバT『世界の終わりに、救済される神の慈悲ってことですね』
アスト「オレは神さまなんて信じてないけどな」
NOVA「別にキリスト教の神さまを信じる必要はないが、当ブログでは世話になっているんだから、大地母神ガイア様ぐらい信じろよ。お前とダイアンナ夫妻に祝福を授けてくれたわけだし。神や仏を信じない無宗教を気取るのは結構だが、自分に祝福を授けて世話してくれた存在に、感謝と恩義を表明するのは人として生きる上で当然の倫理観だと思うがな」
ダイアンナ「信じるかどうかはともかく、他者の信仰対象に敬意を表明するのは文明人として当然ってことか。もちろん、その信仰教団が自分の生活を脅かすとなれば、話は別だけど。ガイア様には世話になったし、これからも何かと関わっていくことを考えるなら、失礼のないようにはしていきたいところだな。信仰ではなく、社交上の礼儀として」
アスト「個人の信念と、社交上の礼儀の折り合いをつけるのも大事ってことか」
NOVA「そうそう。『私はあなたの宗教を信じてはいないが、あなたの理想と行動には敬意を表する』……ぐらいは言っても、罰は当たらないと思うぜ。これを趣味の話に例えるなら、『君の趣味にはついて行けないが、その追っかけぶりは尊敬できる』って関係。それはそうと、宗教でも趣味でも熱心な人間は、布教という教化活動を意識的にも無意識的にも行いがちだが、それは共通の価値観や文化を確認して、コミュニケーションを充実させる手段。相手と自分が同じものを一緒に味わえる関係だと表明することが、同胞意識を強化するものだからな」
ダイアンナ「利害の一致などで人は協力したりできるけど、そもそも根本的な価値観がズレると、話にならない、ということか」
NOVA「全力全開ってキーワードで楽しめる人間と、そんなノリについて行けない人間とじゃ、ゼンカイジャーを楽しむ素養が違ってくるよな」
アスト「ドンブラ脳はどうなんだ?」
NOVA「ええと……素直に訳分かんね〜と頭がかき混ぜられている気がするぞ。俺の寄り道脱線回路に任せると、どんぶらこ〜と屋久島へ向かおうとして、次元の彼方の鬼ヶ島へ流されても文句は言えない状況だ」
突如の通信。
ドクター・ウルシェード『司令。バカなことを言ってないと、早く目的地へ出発進行しようではないか』
NOVA「ああ、すまない、ドクター。よし、当ブログはこれで最終回で、これから屋久島へドンブラGOINGの旅へ向かうぜ。祭りだ祭りだ〜」
アスト「どこへ連れて行かれることやら……不安だ」
★2022年 ドンブラな旅
ダイアンナ「ところで、アステロイド宮殿には推進装置はついていないのか?」
NOVA「付けようという計画もあったし、アストロ・メガネンオーと合体して、ウルトロ・メガネンオーにしたらいいかな、とも考えてみた。しかし、戦う相手も思いつかないのに、強化合体だけ用意してもドラマチックにはならんだろう」
アスト「ウルトロ・メガネンオーか。いわゆる基地合体って奴だな」
NOVA「パワーレンジャーでも、究極合体はウルトラメガゾードと呼ばれているからな」
アスト「で、オレたちは何をすればいいんだ?」
NOVA「アスト。お前は、スピードフォースに接触できるか?」
アスト「アメコミのフラッシュじゃないんだから、できるわけがないだろう」
NOVA「スピードAの名が泣くな」
アスト「放っておけ。さすがに、走ってるだけで時間を逆戻しできるほどのチートな能力は持ってねえ」
NOVA「う〜ん、スピードフォースに接触できれば、加速力を高めることができるかと思ったんだがな。仕方ない。少々、強引な手段を使うか。今から、アストをスピードフォースに送り込む」
アスト「って、何を無茶なことを言ってるんだ?」
NOVA「スピードフォースから、アストとダイアンナを通じて、超加速因子をアステロイド宮殿に注ぎ込む。お前たちのウルトラマンアースの絆があれば、不可能ではない。そして、カニコングの持つ重力操作能力を駆使すれば、宮殿の質量を軽減することができて、メガネウラの推進力でも移動可能ということになる。そんなわけで、行ってこい、アスト。マピロ・マハマ・ディロマト!」
アスト「! ウキャーー!」
BOM!
大きな閃光とともに消失す。
ダイアンナ「お、おい、ダディー。アストをどこに送り込んだんだ?」
NOVA「さあな。明日という名の未来のどこかじゃないのか? ……というのは2018年のネタなんだが。最近は、2018年のブログ記事を読むことで忙しかったからな」
https://whitenova.hatenablog.jp/entry/20180805/1533425312
アスト『おい、NOVA。お前はまた昔と同じことを繰り返すのか?』
ダイアンナ「ん? アストの声? どこから?」
NOVA「お前の持つQリングからだよ。通信機になっている」
ダイアンナ「そうだったのか。アストと離れることがなかったから、使う機会がなかった。おい、アスト。無事か?」
アスト『ああ、アニー。Aリングから声が聞こえる。どうやら、ここがスピードフォースの源らしいが、うっ、時流の渦で目が回りそうだ』
NOVA「大丈夫。全力全開ドンブラ脳なら耐えられるはずだ」
アスト『オレは、全力全開ドンブラ脳なんかじゃねえ! 耐えられるわけがないだろうが』
NOVA「うちの翔花は目下、ドンブラ推しだぞ」
アスト『翔花ちゃんがドンブラ推し? だったら、オレも全力全開ドンブラ脳を習得してみせる。ウォォォォッ!』
NOVA「よし、それでこそアストだ。そのかき混ざった時流因子を、Q&Aリングを通じて、こっちに送り込んで来い。俺が操作して、アストロ・メガネウラに伝達してやる。そうすれば、アステロイド宮殿はどんぶらこ〜と動き出すって寸法だ」
アスト『どういう理屈かは分からねえが、何だか凄い自信と勢いだから、やってやるぜ。翔花ちゃんへの想いを乗せて、どんぶらこ〜』
こと〜し、ことし。
宇宙のあるところに、王さまと女王さまが住んでいました。
王さまはスピードフォースの源で、時流因子を刈りに、
女王さまは時流の流れに乗って、送り込まれる未知のパワーを受け止めて、
それを魔法使いがうんとこしょ〜、どっこいしょ〜とトンボの形をした宇宙船に送り込みます。
しかし、まだまだ宮殿は動きません。
魔法使いはカニでゴリラな前の王さまを呼んでいました。
カニでゴリラな前王さまは、ムンッと気合をこめて、触手の女神に祈りを捧げると、
重力パワーで宮殿を押し出そうとします。
すると、あら不思議。
微動だにしなかった宮殿が、どんぶらこ〜と流れる桃のように、時空の波に乗って動き始めたではありませんか。
王さまは異世界の時流因子を女王さまに送り、
女王さまは時流因子を受け止め、
魔法使いが時流因子をトンボ型宇宙船に送り、
宇宙船に乗ってた前王さまが重力操作して、宮殿を押し出し、
トンボ型宇宙船が、明鏡光子エンジンをフルブーストし、
みんなの宮殿が果てしない宇宙の大海原をどんぶらこ〜と漂うことになったのです。
めでたしめでたし……って、まだ終わっていませんね。
もう少しだけ続くんじゃ。
★そして、時空の扉を全力全開
NOVA「よし、何とか宮殿を移動させることに成功したぞ。この後は、時空ゲートを開いて、そこに突入すれば、屋久島へ一直線だ」
リバT『屋久島にはケイP一族のジローお兄さまがいますね。一族特有の超時空センサーで位置情報はばっちりですわ』
NOVA「うむ。俺は昔から方向音痴だからな。時空ゲートを開いたはいいものの、今のドンブラ脳な状態だと、どこに流されるか分かったものじゃない。ケイP一族のナビ機能があればこそ、安心してゲートを開けるってもんだ。リバTよ、俺を導いてくれ」
リバT『任せてください、グランドマスター。これより、私めはグランドマスターのアーマーになります』
NOVA「おお、花粉症ガールではないが、Shiny NOVA in LiberT Armor初公開だ。ちなみにカラーリングはピンクなので、キジブラザーみたいなピンクヒーローってことで、ディケイドみたいなオーロラカーテンを開いたりするぞ」
ダイアンナ「ディケイドはピンクではなく、マゼンタだって主張するだろうけどね」
ドクター『よし。前方に屋久島行きのオーロラゲート確認。そこに向かって飛び込むぞ〜、ヨホホーイ』
こうして、みんなで力を合わせて、アステロイド宮殿は新たな世界へ旅立つことになりました。
このお話の続きは、こちらにて継続しますので、新たなブログ『ウルトロピカルな⭐️GT島宇宙』をよろしく。
このブログ(GTライフ)のお話は、これでおしまい。
めでたしめでたし。
そして、ここから新ブログ(GT島宇宙)のお話に突入です。
ドンブラ気分でウルトロピカってみよう。