ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

パグマイアの鳥人

改めて鳥人

 

アスト「ダイ大のハドラー様がやっと最期を迎えたようだな」

 

ダイアンナ「ストーンオーシャンの神父さまも秋まで休業中らしいし、そろそろ、あの御仁も遊びに来るんじゃないかな?」

 

ハイラス「あの御仁とは?」

 

リバT『キングアストの師匠である紅蓮火さんですわ』

 

アスト「いや、あの人は勝手に師匠面しているだけで、別にオレの師匠ってわけでは……」

 

ダイアンナ「だけど、あの人を師匠にして持ち上げておけば、流派・東方不敗を学べるんじゃないか?」

 

アスト「流派・東方不敗は修行がハードだからなあ。オレはもっと『遊びの中に修行あり』な激獣拳っぽいものを求める。ラブコ武流は、日々の暮らしや趣味の中で自分を磨くんだ」

ハイラス「獣の拳法は悪くないでござるなあ。しかし、今回は拳法の話ではないはず。鳥人の話をするはずだったのでは?」

 

アスト「そこから、パーマンのバードマン→藤子不二雄の話に流れて、突然、訃報に切り替わったからな。これも花粉ドンブラワクチン脳という訳の分からない症状を発症した作者が悪い」

 

リバT『ワクチンは3日天下で治まって、次はまたスパロボ脳になりそうですね』

 

ダイアンナ「そうなる前に、こちらの運営も軌道に乗せないとね。前にスパロボに夢中になった時には、こちらは3ヶ月で3つしか記事がなかったわけで、せめて週刊か隔週ペースで書いてもらいたいもの」

 

アスト「で、鳥人の話は誰が担当するんだったかな?」

 

リバT『クイーンでございます』

 

ダイアンナ「ああ、一応は海賊サプリを読んで勉強してきたんだ。だから、今から鳥の話をするぞ」

パイレーツ・オブ・パグマイア

 

物語るトリと天空王国

 

ダイアンナ「パグマイアの鳥人は一言で言えば、旅の語り部だな」

 

リバT『トカゲ人と同様に、定住生活よりも放浪生活を好む種族ですね』

 

アスト「語り部ということは、いわゆる吟遊詩人だな」

 

ダイアンナ「トカゲ人が、家族団(ファミリー)に基づく商隊単位で行動しているのに対し、鳥人は物語の題材を求めて個人単位の旅をする傾向がある。一応、鳥にも巣族(ネスト)と呼ばれる各部族や、鳥籠(ケージ)と呼ばれる共同体があるけど、面白い話を聞いたらフラリと旅立つような自由人気質が強いらしい」

 

アスト「ソード・ワールドにおけるグラスランナーに近い感覚で、ロールプレイすれば良さそうだな」

 

リバT『個人としては、吟遊詩人以外に情報屋や伝令などの仕事をしながら、都会暮らしをしている者もいますね。イヌやネコの都市には、刺激的な物語の種が転がっているので、定住生活をしながら、たまに面白そうな話に乗って旅する鳥の冒険家もいるでしょう』

 

ダイアンナ「そして、イヌは陽気な鳥人を外の世界の情報源として重宝しているんだけど、一方のネコは秘密主義の傾向が強いから、お喋りの鳥を歓迎しない傾向が強い」

 

アスト「秘密をベラベラ喋る奴は、信用できないってことか。別に、ネコが鳥を餌食にするとか、そういう関係ではないんだな」

 

リバT『一応、パグマイアの文明化された種族は、同じ知性ある種族を食べる習慣はないみたいですね。まあ、そういう食人的な気質を持つ者もいるかもしれませんが、それは野蛮だとか魔物に取り憑かれた扱いでしょう』

 

ダイアンナ「そして、全ての鳥人の文化の中心にあるのが、伝説の『天空王国(スカイ・キングダム)』だな。彼らの中では、その伝承が宗教のように信じられている。誰も行って帰ってきた者がいないために眉唾だとされているけど、それでも素晴らしい宝物があって、そこに到達することが神の使徒の証だとか、天空王国を求めての冒険行なんかは鳥人の間では大人気なんだ」

 

アスト「だったら、オレたちの天空宮殿はパグマウの鳥人にとっては、正に天国になるわけか」

 

ハイラス「我らにとっては母なる大地こそが聖地であるが、空を大切に考える鳥人にとっては、空に聖地があると考えるもの」

 

リバT『イヌはヒトの神に従い、ネコは輪廻転生を信じて霊の声を重視し、トカゲは太陽を崇拝し、鳥は天空の物語に聖性を感じる。それぞれの種族ごとに異なる信仰観があるわけですね』

 

アスト「いわゆるファンタジーの世界観と違って、具体的な神さまの名前とかは設定されていないんだな」

 

リバT『まだ、世界観が全て明かされたわけではありませんし、ヒトの遺産というマジックアイテムと、邪霊というスピリチュアルな現象は観察されていますが、世界を俯瞰する大いなる力の主は提示されておりません』

 

アスト「神々の設定や、世界の創世から語られることの多いファンタジーTRPGでは珍しく、『古代種族と思しきヒトの手で知性化された動物たち』の視点で世界観が描かれていて、都市やその周辺の広野、そして南の海洋と少しずつ探検できる地域や、新しい種族の文化が付け足されているのが現状だと」

 

リバT『そういう展開の仕方は、80年代のクラシックD&Dが日本に紹介された時期を思い出せる、というのがグランドマスターNOVAの意見です』

 

アスト「海賊サプリが、そのまま青箱エキスパートルールの雰囲気だもんな。そのうち、鳥人の天空王国を紹介したサプリメントでも出るのだろうか?」

 

リバT『さあ。先の展開はよく分かりませんが、今ある資料を読み解くだけでも、じっくり楽しんでいければよろしいか、と』

 

ハイラス「まあ、動物たちの世界の話をしているところに、いきなり多元宇宙がどうこう言われても、素朴な冒険物語の雰囲気が台無しでござろう」

 

鳥の3巣族

 

ダイアンナ「鳥の種族(巣族)は上位階級から順に、スズメ、カラス、オウムの3つが用意されている。この中で、唯一飛行可能なのがスズメなんだ」

 

ハイラス「カラスとオウムは飛べないのでござるか?」

 

ダイアンナ「あたしたちの知ってる鳥の種類とは、異なる用語なんだな。スズメは華奢で、背中に翼が生えている。顔が鳥なのを除けば、天使のようなシルエットだ。つまり、腕と翼が別にある形態。

「カラスの翼は腕と一体化していて、飛行はできずに、滑空で移動できる。そして、オウムには翼がないから、空中移動が一切できないスタイルだ」

 

アスト「鳥人を選ぶのに、飛べないというのは悲しくないか? オレならスズメを選ぶね」

 

ダイアンナ「スズメの長所は敏捷力と判断力で、その《飛翔》能力でDC(防御値)に敏捷ボーナスを加えることができる。イヌの競走犬や、ネコのレックス家に相当する特技を習得できるので、スピードや素早さを活用した成長が見込める。

「カラスの長所は耐久力と知力で、その《滑空》能力でトリッキーな行動をとり、戦闘中に敏捷セーブで成功したら、有利を得ることが可能。イヌの頑犬や、ネコのサイベリアン家に相当する特技を習得できるので、タフな戦士に向いている。

「オウムの長所は筋力と魅力で、空は飛べないけど、卓越した話芸と交渉能力を持つため、特技の《繰り語り》で芸能や説得の判定にボーナスがつく。イヌの作業犬や、ネコのコラット家に相当する特技を習得できるので、パワフルな戦士に向いている」

 

アスト「ええと、スズメがスピードファイター、カラスがタフファイター、オウムがパワフルファイターか。魔法使い向きの特技は習得できないのか?」

 

リバT『トカゲも鳥も、魔法使いや聖職者向きの猟犬や牧羊犬(ネコで言えばアンゴラ家やマウ家)の種族芸は習得できないみたいですね。よって、知力判定や判断力判定を有利にする特技はない、と』

 

アスト「どの鳥も、それなりに武闘派ってことか。意外だな」

 

ダイアンナ「鳥の社会では、スズメが一番、歌が上手で慎重。冷静で隠密能力が高く、情報収集に向いているようだね。カラスはもっぱら武闘派の軍人気質で、同時に研究者向き。そして、一番軽々しく騒ぎ立てるのがオウムで積極的。3種が揃うと、オウムが交渉担当で、カラスが寡黙な武人面をしていて、スズメは目立たぬようにコソコソ動くものの、実はリーダーらしい決定権を持っていたりする形だ」

 

リバT『イヌの世界では魅力の高い愛玩犬が国王を務める一方で、ネコの世界では判断力の高いマウ家が政治の中心。トカゲの世界では筋力と知力の高いヘビがリーダーであることが一般的で、鳥の世界では敏捷力と判断力に秀でたスズメの階級が一番高い。各種族でリーダーに求められる能力が違っているのが面白いですね』

 

ダイアンナ「だけど、トカゲや鳥のリーダーは、イヌやネコの世界ではあまり前面に出てくることが少ないから、交渉役のヤモリやオウムが種族の世間一般のイメージとして見られやすいようだ。だから、軽妙な商人のトカゲ人や、お喋りな鳥人って評判になる。部族の慎重なキレ者とか軍人が表に立つことは少ないからね」

 

アスト「スズメは密偵とか諜報担当だろう? それなのに一番偉いのか?」

 

リバT『表の情報はオウムが集めて、裏情報に詳しいのはスズメ。そして、情報を聞いて溜め込む(知力、記憶力が最も高い)のがカラス。鳥族の社会で最も尊敬されるのが、珍しい物語をいっぱい話せることですから、裏情報をいっぱい集めて来るスズメが人気を博したりするのです。もちろん、自分の羽根で飛べるという身体的特徴も大きいですが』

 

アスト「一番、小物っぽく見える密偵が、実は部族の長だというケースが鳥の世界ではあり得る、と」

 

リバT『アストさんだって、一番小物のように見えて、実は天空宮殿の王さまだったりしますからね』

 

アスト「小物で悪かったな」

 

ダイアンナ「とにかく、今回はここまでだ。鳥人の天命(職業クラス)は次の記事にしよう」

(当記事 完)