ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

改めて「火吹山の魔法使い」攻略感想(2)

落とし格子を越えて

 

ダイアンナ「落とし格子を抜けたあたしは、運よく正解の東ー東のルートを選んだ。この道を進まないと、1発クリアはできなかったんだな」

 

NOVA「不正解ルートも、なかなか面白いイベントがあったりするんだが、そちらは後回しにして、先に正解ルートのイベントを振り返ってみよう」

 

ダイアンナ「部屋に入ると、サイクロプス(一つ目巨人)の金属像があって、その瞳が宝石になっている。こんなお宝を黙って見逃せるか? いや、見逃せない。宝石には目がないあたしは、わ〜い、お宝だ〜と喝采を上げてサイクロプスの瞳をゲットしようとするんだが……」

 

NOVA「鉄のサイクロプスが動き出すんだな。技術点10、体力点10の強敵だ」

 

アスト「これまでの連中が技術点5〜7だったので、いきなりのラスボスクラスの登場なんだな」

 

NOVA「初期は技術点10が中ボスだったんだな。その後、インフレが進んで技術点10は割と普通に思えるんだが」

 

アスト「やはり、FFゲームブックを安心してプレイするには、技術点10が欲しいよな」

 

NOVA「技術点が低いと、なかなかドキドキハラハラさせられるからなあ。火吹山にたどり着けずに死んじゃったり」

 

ダイアンナ「技術点9のあたしとしては、結構ドキドキしたぞ。勝てるのかって。まあ、戦闘中の運だめしに成功して4点ダメージを与え、それで2回の運だめしに成功すると、あと一撃で倒せた。こっちもそれなりにダメージを受けたが、まあハイリスク、ハイリターンだったと言えよう」

 

NOVA「技術点1差の相手だと、自分が3回攻撃を当てるのに5回の攻撃をくらうのが確率計算だな。体力点10を失う覚悟があれば倒せる相手ということだ」

 

ダイアンナ「体力点8で済んだぞ。とにかく、このサイクロプスを倒すと、ラスボス一撃必殺アイテムの〈サイクロプスの瞳〉と鍵111番が手に入るので、本作攻略に関する超重要イベントってことだ」

 

NOVA「逆に言えば、最初にこのルートを選んでしまったら、他のルートが未経験のままで終わってしまうこともあり得るわけだ」

 

ダイアンナ「あたしがそうだな。運が良すぎると、未体験の世界がある、と」

 

NOVA「だから、一度クリアした後でも、未体験イベントをチェックする楽しみもあるんだな。今回の記事では、起承転結の承に当たる中盤4ルートを全て見ていく予定だ」

 

ダイアンナ「あたしの知らない火吹山か。そいつは楽しみだ」

 

正解ルートのイベント回想

 

ダイアンナ「次の部屋では頭のおかしいバーバリアンが襲いかかって来るが、技術点7だから普通の相手だな。サイクロプス戦で体力は減っているが、臆せず戦うと、吸血鬼に有効な『小槌と木の杭』が手に入るので逃げちゃダメだ」

 

NOVA「『ふたたび』だとサイクロプスの部屋は落盤で崩れて入れないんだな。そしてバーバリアンらしい戦士の死体は見つかるんだが、もしかすると別人かもしれん。何しろ武器が剣だからな。予備の剣が手に入ってラッキーでもあるんだが」

 

ダイアンナ「バーバリアンの武器は戦斧だったから、別人っぽいな。とにかく、敵を倒してアイテムゲットが楽しいのが火吹山だ」

 

NOVA「そして、すでにアイテムをゲットされているので、箱が空っぽなのが多いのが『ふたたび』だな。ダンジョン前半はやたらと外れ戦闘が多く感じたのは、昔のゲームとリンクさせると納得だ。目ぼしい宝は10年前に拾われていた設定だから」

 

ダイアンナ「次のイベントは画廊だね。ザゴールの名前の絵があって、ラスボスの名前が初めて出る瞬間だ。〈サイクロプスの瞳〉でザゴールの恐怖の視線に対抗できる伏線展開もある」

 

NOVA「『ふたたび』では、画廊跡で技術点9のトロールに襲われる展開がある」

 

ダイアンナ「画廊を抜けると、洋ナシ形の部屋で、役に立たない木切れと罠ロープがあるがスルーしても構わないな。まあ、木切れを拾っておくのも一興だが」

 

NOVA「こっちもトロールを倒した次は、洋ナシ形の部屋でトログロダイトの必須アイテム入手イベントだな。その後は、とうとう地底川で、人ネズミの渡し船イベントが待っている」

 

ダイアンナ「地底川の渡し守イベントかあ。こちらも川を渡る際に、橋を渡ったり、自分の体力を信じて泳いで渡り、途中でワニと戦ったり、ピラニアに襲われたりしながら、何とか川を渡るイベントがいろいろ盛りだくさんらしい。あたしは渡し守をやっつけて船で渡ったが」

 

NOVA「そっちは金貨3枚を払えば、無難に渡れるんだが、こっちは金を払うと、渡し守とつるんでいるリザードマンの射手に攻撃されて、3分の2の確率で死ぬからなあ。人ネズミと戦う以外の選択肢はとりにくいわけだ」

 

ダイアンナ「とにかく、こうして無事に地底川を渡ったところで、後半戦になるんだけど、他のルートでは何が待っていたのか、ダディーに教えて欲しい」

 

第ニルートの確認

 

NOVA「では、東ー西ルートのイベント確認だ。パラグラフ367番から西に進むと、次に西への脇道と、北への道に分かれる。脇道に入ると、鍾乳石や石筍だらけの魔法の洞窟があって、大グモとのバトルになるだけ。北に進むとブルーキャンドルを金貨20枚で売ってくれる商人がいるので、お金があれば買う方がいいだろう。ここが最大の買い物イベントとなる」

 

ダイアンナ「ブルーキャンドルがないとどうなるんだ?」

 

NOVA「直後に魔法の暗闇に包まれ、彷徨っているうちに技術点をどんどん減らされていく」

 

アスト「体力点ではなく、技術点だと? 厳しいイベントじゃないか」

 

NOVA「ブルーキャンドルがあれば、闇を恐れず北へ抜け出ることができる。そこにはゴブリンには毒だけど人間には優しい回復の噴水があって、失った技術点もここで回復できる」

 

アスト「技術点を失っても、すぐに回復できる場所があるなら、安心だな」

 

NOVA「ああ、火吹山は能力の変動がいろいろ激しいゲームだが、失った分を回復するフォローが結構、行き届いている。『ふたたび』では、やたらと技術点を失う機会が多い割に、技術点を回復できる機会は限られているからな」

 

ダイアンナ「火吹山は戦闘機会も多くて、ダイナミックな能力の上がり下がりを楽しみながらプレイを進められる余地があった」

 

NOVA「それに比べると、『ふたたび』は消耗戦を強いられることになるな。失ったものを回復できる機会が少ない上に、やたらとバッドエンドの事故死が多いために、楽しむとは言い難い。最終戦のことを考えると、いかに消耗せずにゴールまで辿り着けるルートを探せるか、という。第1作の大らかさとは無縁のスリルとハードさを味わえた作品だ」

 

アスト「初心者向きの楽しいダンジョンが火吹山で、年季の入った上級者向きの厳しいダンジョンが『ふたたび』と」

 

NOVA「次のイベントは、青銅の兜と鉄の兜の二択で、青銅が技術点マイナス1の外れ。鉄兜は戦闘でのダイス目に+1できる優れ物だ。最後の宝箱の鍵をスルーして、ザゴール戦をゴールに考えるなら、是非とも欲しいアイテムと言える」

 

アスト「当たりを引くか、ハズレを引くかで戦闘力に2点の差が出るのか」

 

NOVA「当たりがあるだけマシだな。『ふたたび』だと、技術点が2点マイナスのイベントが多くて、プラスになるイベントがまずない。あるのは能力値アップのアイテムではなくて、攻略に必須のアイテムばかりで、自分が強くなったという喜びが感じにくいんだな。強敵のザゴールを倒すために戦闘力を高めることはできずに、ただ消耗しないことだけを考える。RPGの魅力の成長とは無縁のゲームで、アイテム探しのアドベンチャーゲームっぽさが濃厚。せめて竜の牙の祝福で、技術点が1点ずつ加算されていくということであれば、俺が大いに快感を覚えるゲームと言えたんだがな」

 

アスト「要はプレイして、自キャラが成長できた感覚が好きってことだな」

 

NOVA「ともあれ、第2ルートは、この後、原始的な穴居人と、大コウモリとの戦いの末、+1ソードが手に入って、成長感覚を味わうことができる」

 

アスト「でも外れルートなんだな」

 

NOVA「ああ。鍵が入手できずに、最終的に詰むからな。いずれにせよ、その後は地底川を渡るイベントに合流する、と」

 

第三ルートの確認

 

NOVA「では、パラグラフ128番の落とし格子から西に進んだルートの確認だ。そこから北に向かうと、技術点8のオーガーと出会い、倒すと鍵9番が手に入って喜ぶんだけど、その鍵は偽物だ」

 

アスト「ザラブ星人が化けているんだな」

 

NOVA「偽物と言うたびに、条件反射的にザラブ星人と言うのはやめてくれるかな」

 

アスト「今が旬。オレの好きな言葉です」

 

NOVA「時事ネタだから風化。俺の苦手な言葉だな。普遍的に面白いネタを言えるようになりたいぜ」

 

ダイアンナ「とにかく、9番の鍵は外れだけど、プレイ中には分からないので、最後にザゴールを倒した後の宝箱チェックでうまく開けられなくて泣き崩れるまでが火吹山初心者あるあるのドラマなんだな」

 

NOVA「それを1発で正解を当てるなんて、面白くないじゃないか」

 

ダイアンナ「ダディーは失敗したのか?」

 

NOVA「いや、ダンジョンで右か左か迷ったら、とりあえず右、あるいは東へ行く癖があるからな。俺も1発で正解ルートを当てた記憶がある。だから、右側に罠や外れルートを仕掛けられまくると、クリアが困難になるだろうな」

 

アスト「だけど、結局、後から両方チェックするんだから、最終的にはクリアできるんだろう?」

 

NOVA「まあな。外れルートで何が起こるか知りたいのもゲーマーの性だし。そして完全版マップを完成させたくなる。ともあれ、次にパラグラフ77番でまた東西に分かれて、東へ進むと第3ルート、西へ進むと第4ルートになる。まずは東へGOだ」

 

ダイアンナ「うむ、何がある?」

 

NOVA「ギャンブラーの老人と有翼グレムリンがいて、賭け事をしてもバトルをしてもいい。その後は星と手の模様をしたタイル床で、手のタイルを踏むとバトルになる。その後、125番のダミー鍵を手に入れるイベントがあるが、毒ガスの罠を突破しないといけないので注意だ」

 

アスト「わざわざ苦労をしてゲットした鍵が偽物だと、泣けてくるよなあ」

 

NOVA「そして、地底川の南岸にたどり着き、ゆっくり保存食でも食べようかとくつろいだら、サンドウォームに襲われるイベントがあったりして、それをクリアして渡河イベントに合流する」

 

ダイアンナ「偽鍵2つゲットなルートだと」

 

第四ルートの確認

 

NOVA「オーガー倒して偽鍵9番をゲットした後、パラグラフ77番で西に向かったルートだ。実は、ここに入るのが一番難しい。西に向かうと、地面が崩れて運だめしを強要される。成功したら、これ以上進むのが危険だと判断して、第3ルートに戻るんだ。運だめしに失敗した時のみ、穴に落ちてトロールと戦い(不可視のポーションで逃走可能)、大ネズミに襲われ(チーズで脱出可能)、ジャイアント(巨人)とやり合った後、何も得るものがないまま、地底川の南岸に何とかたどり着く」

 

アスト「つまり、第3ルートの失敗外れルートか」

 

NOVA「まあ、第4ルートは一番得るものが少なく、第2ルートは戦闘能力が一番高まり、第3ルートは鍵の入手数が一番多くなる。どれが正解か分からないときは、第2か第3が正解っぽく感じるわけだが、結果的に第1ルートだけが火吹山の魔法使いザゴールと接触する機会があるから物語的にも正解と言えるわけだな」

 

ダイアンナ「では、地底川を渡った先のイベントは……」

 

NOVA「いや、よそう、ダイアンナ。『ふたたび』とのリンクは川の南岸までで、北岸からはダンジョン構造も全然別物に改装されている。今回の記事テーマの両作比較は、ここで終わったので当記事 完にしておくのがいいと見た」

 

ダイアンナ「では、次回が川の北岸のイベントを振り返って、火吹山感想をコンプリートするってことだね」

 

アスト「そして、その後はバルサスか盗賊都市か」

 

NOVA「まあ、にわかにゲームブックブームってことで。D&Dウォーロック記事も続きの研鑽をしたいんだけどな」

(当記事 完)