ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

盗賊都市と、危難の港

FFコレクション2ゲット

 

リモートNOVA『おおい、アストとダイアンナ、朗報だ♪』

 

アスト「何だ、友達みたいに馴れ馴れしく通信して来やがって」

 

リモートNOVA『誰が友達だ。お前は娘の分身婿だろうが。身の程を弁えろ』

 

アスト「何だよ、娘の分身婿って。そんな言葉は初めて聞いたぞ」

 

リモートNOVA『そりゃあ、俺が作った造語だからな。ダイアンナは俺の娘・晶華の分身で、その婿だったら「娘の分身婿」と呼ぶのが妥当。だが少し長いので「ムブ婿のアスト」と略すのがいいか』

 

アスト「おかしな二つ名を付けるんじゃねえ。オレにはれっきとした『キング・アスト』って称号があんだよ」

 

リモートNOVA『お前がキングだったら、俺はその上を行く「カイザーNOVA」だな』

 

リバT『そういう名前の馬もいますね』

ダイアンナ「キングアストって馬もいたな」

リモートNOVA『くっ、アストが馬呼ばわりされるのはいいとして、俺まで馬扱いされるのは納得いかん。カイザーの称号はあきらめて、エンペラーNOVAで行く』

 

リバT『それなら、こういうミニ四駆がありまして……』

NOVA『何と。思いがけず、リバTと融合してしまうとは……』

 

リバT『光栄です、グランドマスター

 

NOVA『そうだよ。俺にはマスターって称号があるんだよ』

 

ダイアンナ「どうでもいいが、暇なのか、ダディーは?」

 

NOVA『い、いや、暇なわけじゃねえ。これから夏の忙しい時期に入るのに、わざわざ仕事帰りの疲れた頭でもって、スペシャル情報を知らせに来たんだ。これを見ろ!』

アスト「ほう。昔の社会思想社版の『盗賊都市』だな」

 

NOVA『いや、注目はそっちじゃなくて右だよ、右。FFコレクション2所収のレジェンド本と呼び名の高いFF66巻「危難の港」だ。ついに手に入れたんだよ。祝え、伝説の闇の王ザンバー・ボーンの復活である』

 

アスト「何と。本当にザンバー・ボーンが復活するのか?」

 

NOVA『まだプレイはしていないんだが、ところどころのパラグラフをチラチラ読んで感じ入っている最中だ。何でも、「ザンバー・ボーンの忠実な下僕であるアズール卿が、ザンバー・ボーンの復活を目論んでいて、それを阻止すべく残飯漁りの主人公が、ヤズトロモさんやニカデマスさんの助けを借りて活躍する話」のようだ』

 

アスト「……いろいろツッコミ入れたいんだが、いいか?」

 

NOVA『小見出しを切り替えたらな』

 

アズール卿とザンバー・ボーンの関係

 

アスト「『アズール卿がザンバー・ボーンの下僕』というのはマジか?」

 

NOVA『ザンバー・ボーンは魔界に所属する死の王(リッチ・ロード)という設定で、改めて、こちらの設定も確認しようと思っているんだが……』

NOVA『とにかく、ザンバー・ボーンは我々が思っていたよりも遥かに大物であることが、この新しく邦訳されたゲームブックで明らかになった。なお、本作は「運命の森」と「盗賊都市」の後日譚的なところがあって、初期FFのオマージュ的な作品になっている。そして、本作でザンバー・ボーンの復活を阻止して滅ぼしたらしい主人公がアズール卿の恨みを買って、暗殺者を差し向けられる話がFF68巻の「アランシアの暗殺者」とのこと』

ダイアンナ「ストーリーが続いているのか?」

 

NOVA『そうみたいだな。リビングストンさんが2017年に発表した比較的新しい作品が「危難の港」で、2年後の19年に出した続編が「アランシアの暗殺者」。そして今度の9月に予定されているのが70巻の「巨人の影」。そこまで話が連続しているかは知らんが、ジャクソンの71巻「サラモニスの秘密」同様、FF40周年を飾る目玉として期待されているらしい』

ダイアンナ「ダディも期待しているんだな」

 

NOVA『まあ、昔のゲームブックにハマっていた情熱を呼び起こしてくれるからな。とにかく、「盗賊都市」で存在感の薄いラスボスとして30年以上もネタにされ続けたザンバー・ボーンが実は超大物だったということが語られるだけで、おおっとどよめきを覚えるくらいだ。その昔、ザンバー・ボーンの配下のスピリット・ストーカーにされた思い出が今でも甦ってくるぜ。うん、俺のアンデッド好きな性癖をこびりつけた一因がザンバー・ボーンと言っても過言ではない』

 

残飯漁りの主人公

 

アスト「ザンバー・ボーンが汚名返上される機会を得たのは分かったが、それに立ち向かう主人公が残飯漁りってのはどういうことだ?」

 

NOVA『いや、一応は熟達の冒険者なんだが、「有名な蛮人スロム(死の罠の地下迷宮のキャラ)の伝説の埋蔵金を見つけようとした冒険で失敗して、得るものがないままチャリスの街に帰還して、仕事も見つからないままに残飯漁りで飢えを凌いでいる落ちぶれ冒険者」なんだ。だけど、ゲームシステム上は「10食分の食料」は持っている。解説の安田社長曰く、「地の文に合わせて、食料なしで始めた方がいいのでは?」と。

『なお、パラグラフ1番の文章からして、「生ゴミの山をあさり、つぶれたトマトと木箱の中に腐敗したパンの塊を見つけた」とあって、急ごしらえのトマトサンドイッチで飢えを凌ぐトホホな主人公の姿が描写されている。

『そんな最初は哀れな境遇の主人公が、最後はヤズトロモさんの塔で、彼や旧友のニカデマスさんらと戦勝祝いのパーティーを開くラストを迎えるわけで、めでたいハッピーエンドの400番パラグラフは確認した』

 

アスト「でも、アズール卿の恨みを買って、暗殺者を差し向けられるんだろう?」

 

NOVA『それは先の話だ。まあ、作者のイアン・リビングストンももう70歳を越え、自分の若き日の出世作シリーズの一連の物語にいろいろと決着を付けようとしているのかは分からんが、精力的に作品発表を続けて、それを日本でも精力的に翻訳展開し続けている御仁がいれば、俺も昔からのファンとして熱心に応援したい気持ちはあるってことだ』

 

アスト「とにかく、盗賊都市はオレが頑張って攻略記事を仕上げてやるから、お前は頑張って残飯漁りの冒険者をプレイするんだな。オレは残飯漁りに付き合うつもりはないし」

 

NOVA『まあ、残飯漁りに倒されるザンバー・ボーンというのも、果たして汚名返上になるのかどうかは知らんが、プレイもしていないゲームを断片的な描写のチラ見だけで批評するわけにもいかんからな。忙しい夏場の仕事の合間を縫って、「危難の港」をプレイしようと思っている。遅くとも、お盆休みには記事書きするつもりだ』

(当記事 完)