ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

「危難の港」攻略感想(5)

ガーナード・ジャグルの話

 

NOVA「お盆休みも今週前半で終了なので、『危難の港』記事もその間に終わらせたいと思う」

 

アスト「あと、どれぐらいで終わるんだ?」

 

NOVA「本記事でヤズトロモさんに会う。次回でポート・ブラックサンドに行って、ニカデマスさんを救出する。その後でザンバー・ボーンとの決戦だ。6回もしくは7回になりそうだな」

 

ダイアンナ「ヤズトロモさんに会うまでが、それなりに長いな」

 

NOVA「ガーナード・ジャグルに会わずに、直接パラグラフ251番に進んで、コンパスなしで真っ直ぐ233番に進めば、イベントをショートカットして、ヤズトロモさんの塔にたどり着くが、必要アイテムを逃しそうだからな。本記事では、いろいろ回り道して、イベントを確認しながら進めるものとする」

 

アスト「それで、毒ガス秘密箱おじさんのガーナード・ジャグルだが、どんな奴なんだ?」

 

NOVA「金貨3枚を払えば、いろいろ教えてくれる。自分を落ちこぼれトレジャーハンターと卑下し、黄金好きなのに金とは全く縁がないので、他の成功したトレジャーハンターを羨んで、嫌がらせをすることにした。宝箱に毒ガスの罠を仕掛けて、殺すように仕向けたが、今では後悔しているそうだ」

 

アスト「そういう奴こそ処刑すべきだな」

 

NOVA「ああ、同意だ。自分が恵まれないからって、他の恵まれた相手に怒りの矛先を向けようなんて、逆恨みも酷すぎる。トレジャーハンターに置き換えているが、例えば売れない作家が、他の同業作家を陥れるような策謀を平気で企てるとしたら、美点のかけらもないクズ同然だ。リーサンも危うく殺されかけたトレジャーハンターとして、〈悪魔の短剣〉に掛けてガーナード・ジャグルを処刑する権利がある」

 

ダイアンナ「だけど、今はそういう小さいことを言っている場合じゃないだろう? ザンバー・ボーンのアランシア侵略を何とかしないと」

 

NOVA「そういう正論を言うのは、ハカサンの仕事だ。ザンバー・ボーンを何とかするために、自分たちを助けてくれたら贖罪になる、と訴えたので、ガーナード・ジャグルがその件で知っていることを打ち明けてくれる。ニカデマスの持っていた【炎蛇の指輪】を水晶の洞窟で運よく見つけていたんだが、アズール卿の配下のカオス・ウォリアー、クラッシュという男に昨夜、奪われたらしい。ここで選択肢が、ヤズトロモの塔に向かうか(パラグラフ251)、クラッシュを追跡するか(パラグラフ43)の2つに分かれる」

 

アスト「ヤズトロモさんよりも、【炎蛇の指輪】を優先する……でいいのか?」

 

NOVA「そうみたいだな。その選択肢を選ぶと、ガーナード・ジャグルは〈真鍮のコンパス〉と〈ルーンの指輪〉をくれて、さらにパンと干し肉とゆで卵をくれる。腹ペコったリーサンは、早速食べて体力2点を回復した」

 

ダイアンナ「本当に食べてばかりだね」

 

NOVA「ゲームブックの地の文で、ここまで食事が描写された主人公も珍しいな。イアン・リビングストンが『ダンジョン飯』みたいなグルメ系ファンタジーに影響されたんだろうか?」

 

アスト「それは知らんが、食い物をくれたら特別に処刑はしないでおこうってことだな」

 

NOVA「まあ、考えたら、こっちは勝手にスープを飲んだんだし、トレジャーハンターであっても、押し込み強盗をするつもりはなかったからな。ガーナード・ジャグルは許してやることにした。その代わり、これ以上、仕掛け箱の犠牲者を出さないように箱を回収すべきだと助言すると、『分かった。まずは火吹山に行って来よう。そこに3つか4つ置いたから』と言い放った」

 

ダイアンナ「火吹山にも置いたんかい!? あたしが探索したタイミングじゃなくて良かったよ」

 

NOVA「まったくだ。『ふたたび』の難易度がさらに上昇するところだったぜ。ガーナード・ジャグル、恐ろしい奴」

 

カオス・ウォリアー追跡

 

NOVA「さて、ガーナード・ジャグルから【炎蛇の指輪】を奪っていったカオス・ウォリアーの話を聞いたリーサンたちだったが、道中でハカサンがドジって獣用の落とし穴に落ちてしまう。足首を負傷したために歩けなくなったから、一人で追跡行を続けてくれ、と言われたんだな。それでも追跡行を続けるか、それともガーナード・ジャグルのところに戻って薬をもらうかの選択肢だ」

 

アスト「そりゃあ、ハカサンを助けるだろう?」

 

NOVA「俺もそうした。ジャグルは既に火吹山に旅立った後だが、勝手に部屋を調べると、〈竜の牙〉の入った小箱を見つけて、『火吹山ふたたび』オマージュかな、と感じた後、万能薬と書かれた瓶を見つけて、ハカサンのところに戻った。薬と包帯で彼女の応急処置をすると、彼女は歩けるようになったので、カオス・ウォリアーのクラッシュ追跡よりも先にヤズトロモに会いに行くルートに進んだのが、リーサンの選んだ道だ」

 

ダイアンナ「だけど、カオス・ウォリアー追跡ルートもあるわけだね」

 

NOVA「そちらで重要アイテムを手に入れないと、攻略が運任せになったんだな。だから、遠回りになるが、正解はハカサンよりもクラッシュ追跡を優先することだと思う(パラグラフ156)。クラッシュを追って南のチャリスに向かうか、西のポート・ブラックサンドに向かうかの選択肢があるが、どっちを選んでもダークウッドの西にあるナマズ川沿いの小村ラルゴに行き着く。そこでカオス・ウォリアーが船でブラックサンドに向かったという話を聞いて、オンクスという船頭の船で後を追うか、やはり引き返してハカサンを助けるかの選択肢が出る」

 

アスト「細かく分岐が分かれていくんだな」

 

NOVA「そうだな。クラッシュ追跡を諦めて、ハカサンのところへ戻るなら、サソリ虫に襲われて危うく死にかけたりしながら、ジャグルのところで万能薬を手に入れ、ハカサンを助けることに成功する。しかし、これだと入手アイテム的に追跡ルートを選んだ意味がないので、オンクスの船に乗せてもらうべきだ」

 

アスト「河船か。また沈みそうだな」

 

NOVA「船に乗ると沈む。FFゲームブックでよくある展開だな。まあ、今回もそのパターンで、河賊の襲撃にあい、降伏するとゲームオーバーだし、戦っても多勢に無勢でゲームオーバーだし、生き延びたければ川に飛び込むしかない。それでも運だめしに失敗すればゲームオーバーなんだが」

 

ダイアンナ「どうしようもない袋小路じゃないか」

 

NOVA「だから、唯一の道は川に飛び込んで運だめしに成功することだけなんだ。そうすると同じく川に飛び込んだ船頭のオンクスに助けてもらえる。船を失った彼は、主人公に新しい船の資金稼ぎのために〈癒しのポーション〉と〈幸運の骨サイコロ〉を金貨4枚で売りつけようとしてくる。この〈骨サイコロ〉のために追跡ルートを選ぶわけだ。そして、〈癒しのポーション〉を持ってハカサンのところに戻ると、無事に彼女は回復した。結局、クラッシュの追跡は失敗に終わったが、〈幸運の骨サイコロ〉を入手したかどうかで、この後の攻略の確実性に大きな影響が出る、と言っておこう」

 

改めて、ヤズトロモの塔を目指して

 

NOVA「さて、いろいろと回り道をしたけれど、ヤズトロモさんに会いに行こうツアーの最終段階だ。どういう道を選ぼうとも、まずは金貨1枚を要求する『願いの玉座』イベントから始まる」

 

アスト「FFよくある『願いの井戸』詐欺パターンだな」

 

NOVA「当たり。金貨を1枚ずつ要求して、下手すると無限ループでどんどんお金を投入させられる罠だが、今回は騙されても金貨1枚と運点1の減少で済むので、まだ良心的だ。罠を仕掛けた金貨好きのチャンピーは姿を見せない謎妖精だが、スルーして道を進むと、ガーナード・ジャグルから受け取った〈真鍮のコンパス〉があれば、容易に抜けられる。なければ運と体力をどんどん失うことになるが、とにかく道を抜けると、パラグラフ225番のトロール顔の偶像に出くわす。高さ5メートルの顔像の口に入ることができて、中にはジャグルの罠の犠牲になったらしい白骨死体が転がっていて、鉛の弾丸(2発め)、そしてウッドエルフの兜(技術点+1)、金貨10枚、大きなルビーと運点1点をゲットできる」

 

ダイアンナ「ルビーはなかなか嬉しいね」

 

アスト「お前の宝石好きはブレないな」

 

ダイアンナ「名前からして、ダイア💎だからね」

 

NOVA「次に技術点8の大ムカデとバトルした後、休憩をとると、近くの茂みでベリーを摘んで、おやつタイムだ(体力1回復)。すると、ビッグ・レッグを探しているドワーフのビッグ・ノーズとの遭遇イベントが発生する。敵対して、技術点7の弱敵として始末することも可能だが、ハカサンに詰られるだけなので、友好的に話し合うのが正解だ。これは『運命の森』ネタで、ストーンブリッジのドワーフ王ジリブランから盗まれた魔法のウォーハンマーを(相変わらず)探しているらしい。ビッグ・ノーズとの会話選択肢はいろいろなネタがあって面白い」

 

アスト「例えば、どんなネタだ?」

 

NOVA「黄金が欲しければ、火吹山に挑戦すればいいとか、『死の罠の地下迷宮』でもいいぞ、とか、〈龍の目〉というエメラルドの話とか。まあ、『龍の目』はリビングストン作の未訳FF60巻が元ネタで分かりにくいんだが」

 

アスト「ただの懐かしネタだけのキャラなのか? ビッグ・ノーズは」

 

NOVA「いや。過去作品ネタを一通り楽しんだ後で、攻略上の正解選択肢は『ヤズトロモとザンバー・ボーンの件を正直に打ち明ける』ことだ。すると彼は主人公を助けるための取り引きを提案する。ガーナード・ジャグルからもらった〈ルーンの指輪〉があれば、それと交換に〈蜻蛉(かげろう)のペンダント〉をくれる」

 

ダイアンナ「カゲロウか。今のタイミングだと、悪魔ネタにピッタリじゃないか」

 

NOVA「そうだな。プレイ中に、カゲロウきた〜と年甲斐なくはしゃいだりもしたものだ。この〈蜻蛉のペンダント〉はジャダン・ファムという職人の手になるもので、ハカサンによれば一財産に値するらしい。さらに、ザンバー・ボーンとの対決時に有効なアイテムなんだが、しっかり首にかけておかないと、穴の空いたポケットから落ちて紛失してしまうかもしれない」

 

アスト「アイテム描写がずいぶんと細かいな」

 

NOVA「なお、ガーナード・ジャグルとのイベントをスルーしたら、〈ルーンの指輪〉が手に入らない。その場合、『一角獣ゴブレットと真鍮の鈴』あるいは『真鍮の鈴とロウソク』のセットをビッグ・ノーズの戦斧と交換するが、何の役にも立たないフレーバー取り引きでしかない」

 

アスト「どのアイテムも、最初に背負い袋の中に入っていたガラクタ類だな」

 

NOVA「まあ、途中でアイテムを全て没収されるようなイベントに陥らない限りは、持っているはずだけど、ゲーム攻略上は意味のない取り引きだと思う。さて、このビッグ・ノーズとの交流イベントの後で、ようやくヤズトロモさんの塔に到着するわけだが、今回はここまでにしておこう」

 

ダイアンナ「ここまでの必要アイテムについて、最後に整理して欲しいんだが」

 

NOVA「ああ。攻略に必要なアイテムに絞ってな」

 

・悪魔の短剣

・真鍮の鍵束20本セット

・鉛の弾丸2個

・幸運の骨サイコロ(未入手)

・ルビー

・蜻蛉のペンダント

・金貨(現在23枚)

 

NOVA「すでに使用したもので、有効もしくは必須だったアイテムは以下の通り」

 

・茶色いヘビの油(序盤の掃除人から入手。ヘビに噛まれるイベントで必要)

・スティックル蝋(ブルー・インプに捕まった老人から入手。グロンクの毒対策)

・塩の入った袋(山男から入手。溶岩ワーム対策)

ドワーフ製盾(ハカサンとの探索中に拾う。山賊戦で有効)

・弓矢(山男から入手。山賊戦で相手の要求に従った際の反撃で必要)

・真鍮のコンパス(ガーナード・ジャグルから入手。ダークウッドの探索に有効)

・ルーンの指輪(ガーナード・ジャグルから入手。ビッグ・ノーズから〈蜻蛉のペンダント〉を交換してもらうのに必要)

 

NOVA「当面はまあ、こんなところか。とにかく、入手アイテムの総数が非常に多いゲームブックで、その割に使う機会のあるものが少ないので、多くはフレーバーアイテムばかり。また『火吹山ふたたび』に比べると、『このアイテムがないと、どうしても攻略ができない』という品物も比較的少なめ。毒消し系は毒を運よく喰らわなかったら問題ないし(喰らったときの保険用)、終盤に必要なものはこれから入手機会があるから、序盤や中盤で必須アイテムがないから既に詰んでいる、という状態になりにくいゲームと言えるな」

 

アスト「それでも、次回からクライマックスになるんだろう?」

 

NOVA「ああ、ヤズトロモさんから情報をもらって、いよいよタイトルの『危難の港』、すなわちポート・ブラックサンドに侵入しての大立ち回りが待っている。アズール卿に捕まったニカデマスさんを助ける主人公の活躍を語る予定だ」

 

アスト「その後は、ザンバー・ボーンの率いる闇の軍団との一大決戦か」

(当記事 完)