ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

「運命の森」攻略感想(2)

食料を失って

 

ダイアンナ「FFゲームブックの3巻め、来年以降の復刻が期待されている『運命の森』の攻略感想だ。腕は立つけど、運は悪いマイキャラは、ダークウッドの森を探索して目的の〈ハンマーの柄〉は入手したものの、蜂から逃げた先の川で食料が全部なくなってしまう悲劇に見舞われた」

 

アスト「FFの食料は、1食で体力が4点回復するアイテムで、多くの作品では最初に10食持っている。つまり、40点分の回復効果があるわけだ」

 

ダイアンナ「食料がないと、体力が回復できなくて厳しい冒険になるんだよね。食料を持たないのは、魔法で回復を代用できる『バルサスの要塞』と、高難易度な『火吹山の魔法使いふたたび』か」

 

アスト「あと、『危難の港』はルール上、食料を持っているが、ストーリー上は食料がないことになっている。翻訳者の公式によると『食料なしはハードモードと考えてくれれば』とのことらしい」

 

ダイアンナ「『運命の森』は比較的難易度が低い方だけど、食料なしでの攻略は厳しいと思った。それでも、森を2周できる程度は生き延びることができたけど」

 

リバT『あと、注意するのは、火吹山やソーサリーでは食事ができる場所は文章中で指定されているけど、「運命の森」以降ではいつでも自由に食事していい、と微妙にルールが変わっていることですね。一部の感想サイトでは、「食事ができる場所がなくて困った」と書かれてあって、なかなか微笑ましいミスだと思いましたが』(2023年7月作者追記:寡聞な思い込みでミスと表記したものの、『運命の森』初期ヴァージョンは『火吹山の魔法使い』や『ソーサリー』同様、食事できる場所が本文で指定された場合のみ、とルールに記載されていたという指摘をコメントでいただきました。プレイヤーのミスではなくて、ルールの表記ミスゆえの混乱と解釈し(原文のミスなのか、訳者のミスなのかは不明)、こういう形でルールの進化変遷を感じる縁を持てたことは善哉、と考えます。コメントご指摘に対しては陳謝申し上げつつ、ありがとうございました)

 

アスト「ルールの解釈違いは、ソロプレイあるあるだな。でも、自分と異なる他の人のプレイの様子なんかは、読んでて面白いことも多い。1発で正解にたどり着いた感想とか、四苦八苦してようやく正解を発見したりとか」

 

ダイアンナ「蜂から逃げて、食料全部がダメになった感想なんてのは、珍しいんじゃないか?」

 

アスト「こういうミスをしでかしたから、リーサン・パンザは残飯漁りに落ちぶれたんだな、と納得した」

 

ダイアンナ「ううっ。だけど、あたしは一文なしじゃない。街に帰れば、食料を買うことだってできるはず。とにかく、頑張って森を脱出してやるんだ、と心に誓いながら、ひもじい思いで夜営するところから今回は始めるわけだ」

 

川の北にて

 

ダイアンナ「東→北と進んだ第2ルートで川を渡ると、330番パラグラフで夜営中に3頭の狼に襲われるんだな。技術点7〜8で、野生の狼は都会の犬っころ(盗賊都市(2)を参照)よりも強いなあ、と感じるが、飢えたあたしの敵ではない。たちどころに撃退して、狼の肉は……食べられないんだよね。残念」

 

アスト「お前が野生化してどうする?」

 

ダイアンナ「肉は手に入らないけど、黄金のビョウを打ち込んだ皮の首輪(金貨15枚の価値)が手に入った。狼に飼い主がいるのか? といぶかしく思いながら、戦利品の首輪をカバンに入れる。そして北に向かうと、小屋が見つかった。食料が手に入らないかな、と期待しながら入ると、どうやら空き家だったようだ。金貨15枚の価値のある、エメラルド付き金の指輪を手に入れてラッキーと思いながら、さらに北に向かう。次に、丸石から手足が突き出た怪物ボールダー(技術8、体力11)を撃退した後、再び十字路(245)に出くわす」

 

アスト「まっすぐ北へ向かうのか?」

 

ダイアンナ「ああ、目指すはストーンブリッジだ。そこに行けば食料をくれると信じてな」

 

アスト「ハンマーの頭を手に入れないと、ストーンブリッジへは行けないはずだが」

 

ダイアンナ「どこにあるのか分からないものを、当てもなく探すのは厳しい。柄だけでも手に入ったのだから、これだけでも持って行って、それから出直すってのもありだろう?」

 

アスト「ゲームブックじゃなければ、そういう選択もありだろうな」

 

ダイアンナ「とにかく北へ進んだあたしだが、突然の落雷に見舞われて、体力点3点のダメージを受けてしまう。理不尽を呪いながら、先に進むと、北か西への分かれ道だ。西から食べ物の匂いを感じとったあたしは、信念を覆して西に向かった。すると、山荘があって『魔法の達人アラゴン』という飾り看板が目に付いたので、よっしゃラッキーと喜び勇んで入ったわけだ」

 

アラゴン『何じゃ、お前は? 生きていても役に立ちそうにない面じゃな。何しろ、招かれもせんのに、人の家に勝手に入って来おる。大方、わしの財産が目当ての盗っ人の類と見た。しかし、相手が悪かったようじゃの。お前こそ、金貨10枚とアイテム2つを残して立ち去るがよい。さもなければ、石像に変えてやるとするかな?』

 

あたし『いや、あたしはただ食料を分けてもらいたいだけで。代金は支払いますから、食事をください』

 

アラゴン『食料だと? いいや、それだけでは済むまい。最初は食料、続いて金目のもの、そうしてどんどん要求がエスカレートしていき、取れるものは根こそぎ奪い尽くそうという魂胆、目に見えておるわ』

 

あたし『いやいや、その目には真実は映っていないようですね。仕方ない。こういうマネはしたくなかったけど、あたしは飢えているんです。あなたがあたしを満たしてくれないなら、この剣にかけて、戦わなければ生きていけない精神を披露してみましょう(剣をギラリ)』

 

アラゴン『ヒッヒー。命だけはお助けを〜。この盗賊や殺し屋だらけの世界で生きて行くには、ハッタリでも大魔法使いを装わないといけないのです〜。どうか、これで今回はお引き取りを〜』

 

ダイアンナ「……と言って、金貨5枚を寄越して来たんだ。あたしが欲しいのは、お金じゃなくて食べ物だったんだけど、どうやらここで食べ物が手に入ると思ったのは気のせいだったようだ。お金だけを受けとって、飢えたあたしはその場を後にすることにした」

 

アスト「ハッタリ魔法使いアラゴンか。ヤズトロモとは格が全然違うんだな」

 

ダイアンナ「アラゴンの嘘を見抜くための〈こはくの目〉も別ルートで入手できたみたいだけど、その経緯はまた後日の記事にしよう。アラゴンの山荘は袋小路に入るので、来た道を戻ってから北へと進む。すると三叉路で東西に道が分かれた。これで第2ルートは終了で、東の第1ルートか、西のルートへ合流することになる。あたしは西のルートを選んだ。それは第3ルートを越えて、第4ルートの延長上にある道で、306で納骨堂にたどり着く。この納骨堂に〈ハンマーの頭〉があることは後で分かった」

 

アスト「何だかんだ言って、正解の選択肢を選んでいたわけじゃないか」

 

ダイアンナ「だけど、この納骨堂をクリアするためのアイテムを手に入れていなかったから、1周めは攻略に失敗したんだな」

 

納骨堂にて

 

ダイアンナ「まず、この納骨堂に入るには〈銀のカギ〉が必要だ。持っていれば、簡単に入ることができる。だけど持っていなければ、ダイス2個を振って、技術点と運点の両方より低い目を出さないといけない。まあ、運点は9点に回復していたから成功できた」

 

アスト「カギがなくても、判定で何とかなったわけか」

 

ダイアンナ「そのまま地下へ降りると、部屋のろうそくに火を灯し、ゴブリンの白骨死体を見つける。そばには石の棺桶があるんだが、その蓋を開けるのに〈ふわふわ粉〉というアイテムがいるんだな。〈ふわふわ粉〉さえあれば、蓋を開けて中のグールを倒して、棺桶の中に枕代わりに置かれていた〈ハンマーの頭〉を見つけて任務完了だったんだが、〈ふわふわ粉〉を探す旅が2周めの目標となるわけで」

 

アスト「その〈ふわふわ粉〉はどこにあったんだ?」

 

ダイアンナ「川の南側、第4ルートの西外れだ。正解ルートを示すなら、まず第2ルートで〈ハンマーの柄〉を入手し、それから十字路で西へ西へと進んで、第4ルートに入って〈ふわふわ粉〉を入手し、そのまま第4ルートを進み続けてもクリアはできる。ただ、〈銀のカギ〉は第3ルートの川を渡った先にあるので、運に頼らない攻略を目指すなら、2→4→川→3→西の納骨堂という選択が確実ということになる」

 

アスト「一番東の第1ルートは大外れということだな」

 

ダイアンナ「まあ、攻略記事では触れるつもりだけどね。ハンマー入手を気にしないなら、面白いイベントがあったりするからな」

 

アスト「とにかく納骨堂には入ったものの、目的は達成できず、か」

 

ダイアンナ「仕方なく、納骨堂を出て北へ向かった。北から東へ折れて、それからまた北へ向かうと、森の出口に至るんだけど、イベントは残り2つ。1つめはスルーもできるワイバーン退治。技術点10、体力点11の本作最強モンスターの一角だけど、〈フルート〉があれば眠らせることができるので、第2ルートのホブゴブリンからゲットしていれば、対処は簡単だ。

ワイバーンを倒すと、金貨10枚と攻撃力+1の〈たくみの籠手〉が手に入る。ただし、金の指輪の方は攻撃力マイナス2される〈のろまの指輪〉なので身につけないように。とにかく、ワイバーンのイベントをクリアすると、事実上の本作ラスボス戦だ。

「マッチョな風貌の女盗賊と、手下の盗賊4人が通行料としてアイテム5個を要求してくる。技術点は女盗賊が8で、手下は5〜7。体力点は4〜6なので正直言って弱い。数が多くて面倒なのを除けば、ラスボスと呼ぶのもおこがましい連中だけど、ストーンブリッジへ向かう前の最後の障害だからねえ。技術点が10以上あれば問題なく対処できるだろう。

「盗賊団イベントをクリアすると、いよいよ森を抜けて、ストーンブリッジは目の前だ。ハンマーの頭と柄を持っていれば、最後のパラグラフの400番に行けるんだけど……」

 

アスト「柄しか持っていないんだよなあ」

 

ダイアンナ「すると、381へ向かう。あきらめて冒険を終えてもいいし、再挑戦のために98へ向かってもいい。98へ向かったら、運だめしを要求される。成功したら、強くてニューゲーム。失敗したら矢だるまにされてゲームオーバーだ。ここで疑問点が一つ。ビッグレッグはトロール待ち伏せにあったと言っていたんだけど、98番の刺客は『山男の大集団である。2日前にビッグレッグを襲ったのと同じ連中だろう』となっていて、ビッグレッグの言葉とは食い違いがあるんだ。この謎は、死に際のビッグレッグが勘違いしたのか、それとも翻訳時のミスなのかを気にしつつ、将来、新訳が出た時にでも確認したい」

 

アスト「何にせよ、運だめしに成功したから、そのままのキャラと所持品で、2周めに挑戦ってことだな」

 

ダイアンナ「ともあれ、ここまでの話も箇条書きにまとめてみよう」

 

・330:川を渡った後、夜営中に狼3頭に襲われる。首輪ゲット。

・314:道が丘の上に伸びる。丘の上に小さな空き家。エメラルドの指輪ゲット。

・288:丘を降りてふもとで、石の怪物ボールダーに遭遇。

・245:東西へ進路変更できる十字路。北へ向かう。

・163:突然の落雷に見舞われて、3点ダメージ。

・375:魔術師アラゴンの山荘に通じる分かれ道。

・150:東西に分かれた三叉路。西へ向かう。

・306:納骨堂の建物。〈銀のカギ〉〈ふわふわ粉〉〈聖なる水〉を使うことで、難なく〈ハンマーの頭〉が入手できる。〈ふわふわ粉〉以外は、なくてもクリア可能。

・103:ワイバーンのすみか。〈フルート〉で難なくクリア可能。〈たくみの籠手〉をゲット。

・360:女盗賊と4人の手下。ストーンブリッジへの最後の障害。

 

ダイアンナ「今回はここまでだ。次回は、今回通らなかった第1ルートから順にイベントを見ていくとしよう」

(当記事 完)