ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

「運命の森」攻略感想(3)

第1ルートの確認

 

ダイアンナ「前回は『運命の森』を1周してみて、〈ふわふわ粉〉を入手し損なったためにクリアできなかった。そこで今回は通らなかったルートの確認を順にして行こうと思う」

 

アスト「まずは、一番東の第1ルートからだな」

 

ダイアンナ「パラグラフ239番。ここでは奇妙な果実が成っている。もしも、腹ペコったあたしが通っていたら、確実に果実を口にしていたろう。この果実は苦くて、すぐに吐き出すこともできるが、無理やり食べていたら胃痛のために体力点が3点消耗してしまう。〈毒けし〉があれば、ダメージを受けなくて済むんだけどね」

 

アスト「致死毒ではないんだな。まだ優しい方のトラップだと」

 

ダイアンナ「作品が後期になるほど、罠もえげつなくなるようだね。初期の作品はまだ優しい、と。次に北へ行くと、技術点5のオーク2体と遭遇する。サクッと倒すと、金貨2枚と、木の笛、それからウサギの肉の串焼きがあって、体力2点が回復できるようだ」

 

アスト「空腹の人間には当たりルートのように思えるな」

 

ダイアンナ「こっちを通らなかったのが残念なくらいだ。その次のイベントは、技術点7の熊と遭遇する。熊の胸には銀の矢が突き刺さっていて、怒っていたらしい。銀の矢(金貨5枚の価値)をゲットして、運点+1だ」

 

アスト「熊肉料理が美味そうだな」

 

ダイアンナ「レアな食材と聞くけど、適切な調理方法を心得ていないと、肉の臭みが抜けないらしい。さすがに、FF冒険者のあたしにはそういうスキルがないので、熊肉は手に入らなかった。残念だ」

 

アスト「次のイベントは?」

 

ダイアンナ「西への分岐路がある(300)。そっちに向かえば、第2ルート(川前)の十字路に到着するが、吹き矢小人と巨大蜂に遭遇するだけで、ろくな目に合わないな。北へ歩き続けると、タングルウィードに絡みつかれて、〈植物封じの薬〉が必要になる。なければ吸血植物の栄養にされて、体力点3点のダメージだ」

 

アスト「吸血鬼の血を吸う吸血植物とはな」

 

ダイアンナ「プレイヤーとキャラクターを混同しないように。FF冒険者のあたしは、ただの人間剣士に過ぎん。吸血鬼キャラになって冒険できるゲームブックはないだろうか」

 

アスト「一応、これは吸血鬼に進化できるけど、聖職者と戦ってバッドエンドを迎えるからな」

ダイアンナ「それは面白そうだけど、FFシリーズではないので、別ブログの方でダディーたちがそのうち紹介するらしいね」

 

リバT『こちらでは「モンスター誕生」をそのうち紹介予定です』

 

アスト「ゲームブックだけでも、いろいろネタがあるからな。まともにやると、100記事から200記事ぐらいは書けそうな分量がある」

 

ダイアンナ「そこまで書くかどうかは分からないけど、次に遭遇する相手は半人半馬のケンタウロスだ」

 

アスト「馬キター。当然、会話するよな」

 

ダイアンナ「戦うと、弓矢を射たれた後、高速移動に剣が届かずに相手にならないようだ。結局、相手がその場を駆け去って戦いにもならないので、ここは交渉するのが吉だ」

 

アスト「うむ。馬モンスターは高貴だからな。あっさり倒されると残念すぎる。とにかく馬とは友好的にな」

 

ダイアンナ「ケンタウロス曰く、金貨3枚で川を渡してあげよう、とのこと。申し出を拒むと、自力で川を渡ることになって、その際、黒ヒルのせいで食料1食がダメになってしまう。金貨3枚と食料なら、食料の方が大事と思うので、ここはケンタウロスの好意に甘えた方がいいだろうな」

 

アスト「おお、どんどん甘えてくれ」

 

ダイアンナ「お前はケンタウロスじゃないだろう?」

 

アスト「馬に変身したこともあるんだから、頑張って修行したらケンタウロスにだってなれるかもしれないだろう? どこかにケンタウロスになって冒険できるゲームブックはないだろうか」

 

リバT『TRPGなら、なくもないと言ったところでしょうか』

 

第1ルートの後半

 

ダイアンナ「ともあれ、東の道をまっすぐ進んだ第1ルートで川を渡ると、夜営中に技術点7の巨大グモに襲撃されるが、サクッと倒して朝になる。東に小道があるので寄り道すると、ほら穴を発見。中には技術点8のトロールがいるけど、眠っているので、いろいろ策を講じることができる。手っ取り早いのは〈からみ網〉を持っていて、相手の動きを封じること。これだけで、お宝の皮袋が手に入る」

 

アスト「ヤズトロモさんから〈からみ網〉を買っていなければ?」

 

ダイアンナ「運だめしで成功すれば、こっそり皮袋を盗みとることができる。わざわざ運だめしをしなくても、剣で攻撃すればいいのにと思ったりもするけど、そういう選択肢はないので、戦闘が発生するのは運だめしに失敗したときだけだね。どういうやり方にせよ、入手した皮袋の中には金貨5枚と〈しんちゅうのベル〉が入っている。

「こうしてトロールイベントが終わると、来た道を引き返して北上する。すると、今度は西へ向かう分かれ道に行き着いて、第2ルート(川後)の十字路とつながっている」

 

アスト「落雷イベントの前だな」

 

ダイアンナ「第2ルートから、こちらへ来ることもできたんだね。まあ、今は第1ルートに専念するけど、北へさらに進むと、茶色ローブの太っちょ修道僧に出会う。彼は〈しんちゅうのベル〉を盗まれたそうなので、トロールから取り返した品物を渡してやると、感謝して体力4点回復する薬をその場で飲ませてくれる。ベルを持っていなければ、金貨1枚の施しを求めるので、応じてやると祈りの言葉で運点2点を回復してくれる」

 

アスト「施さなければ?」

 

ダイアンナ「『この世界には慈悲なんてないのか』と嘆きの声をあげながら去って行く。怒りのあまり呪ってくるような悪辣な宗教家ではないな。寄付をしなければ罰が当たるとか言い出すような連中は、ろくな教えじゃないが、この修道僧は真っ当な人徳を持ち合わせていたようだ。名もなき修道僧の幸いを願いつつ、さらに北上すると、西に向かう三叉路に出る。そちらに進めば、納骨堂に行き着くが、今回は東に専念してパラグラフ190番だ」

 

アスト「そろそろゴールが近いな」

 

ダイアンナ「こっちで出現するのは技術点9の森の巨人だ。やっつけると、魔法のランタンが手に入る。これに火を付けると閃光が走って、運だめしに失敗するとダメージを受けたうえ、『目が、目が〜ッ』状態になって、視力が回復するまでにアイテムを1つ落としてしまうなど、ろくな目に合わない。

「火を付けずに、素直に願いをかけると、煙の精霊が現れて🧞‍♂️、『物や富を与えることはできないが、汝の能力を引き出してやろう』と言いつつ、技術か体力か運のどれかを原点に戻してくれる。もしも、探索アイテムが集まらず、運が枯渇して、その後の運だめしに成功しにくいようなら、こちらのルートを通って、後の探索に期待したらよかったのかも」

 

アスト「ここを上手く使えば、森を何周もできるということか」

 

ダイアンナ「少なくとも、2周めで死ぬことはなかった、と今なら思うな。ともあれ、森の巨人とランタンイベントを終えると、次に技術点4〜5の死の鷹3羽に襲われるが、ただのザコ戦に過ぎないので、さっとクリアして、そのまま西から北へ向かえば、ワイバーンと女盗賊の一団に遭遇して、森を抜ける。これで第1ルートのイベント確認は終了だ」

 

・160:東ルートでカラスと遭遇。さらに東へ。

・239:毒の果実。

226:オーク2体と遭遇。

・254:熊と遭遇。

・300:西に分岐する三叉路。第2ルートの十字路(川前)に向かえる。

・138:タングルウィード。

・142:ケンタウロスと遭遇。

・298:川を渡って、巨大グモと遭遇。

・140:トロールのほら穴に通じる分かれ道。〈しんちゅうのベル〉入手。

・25:西に分岐する三叉路。第2ルートの十字路(川後)に向かえる。

・369:〈しんちゅうのベル〉を探している修道僧と遭遇。

・390:西に分岐する三叉路。そちらに進むと納骨堂に。

・190:森の巨人と遭遇。魔法のランタンで能力回復。

・231:死の鷹3羽と遭遇。以降は、ワイバーン→女盗賊を経て、森を出る。

 

改めて第3ルート

 

ダイアンナ「さて、あたしのキャラの2周めだけど、ヤズトロモさんが食料とか、消費した運ポーションを売ってくれないかなあ、と期待したんだが、そういう選択肢はなかった」

 

アスト「TRPGなら、ディレクター(GM)が融通を利かせてくれるかもしれないが、ゲームブックだと、そういう解釈はただのチートだからな」

 

ダイアンナ「でも、1周めで金貨や換金できるアイテムをいろいろ稼いでいたから、売ってくれるマジックアイテムは全部購入した。これはこれで気持ちいいプレイが可能だな」

 

アスト「そして第3ルートに挑戦したわけか」

 

ダイアンナ「いや、第2ルートの十字路までは正解ルートと確定しているので、そこから西へルート変更する形をとった。一度クリアしたイベントをスルーすることで、プレイ中の手間暇は省いた形だな」

 

アスト「つまり、第3ルートの前の方はIF展開ということか」

 

ダイアンナ「ああ、攻略記事で初めて全貌を明らかにする感じだ。とにかく、最初の選択で西を選び、その後で北に向かうと第3ルートだ。こちらではカラスのような道案内はいないので、完全に勘任せのルート選択になるな。

「第3ルートの最初のイベントは、魔女の小屋だ。邪悪な魔女なので、小屋に入ると穏便に振る舞おうが、暴力に訴えようが戦闘になる。むしろ穏便に話しかけようとする方が、運点を1失うことになるので、いきなり攻撃する方が正解だという」

 

アスト「盗賊都市並みのモラルの低さだな」

 

ダイアンナ「魔女に立ち向かうには〈集中力のバンド〉が必要だ。それがなければ、眩惑されて意識を失い、気がつくと食料が全部奪われるという憂き目になる」

 

アスト「ここでも腹ペコった状態が発生するのか」

 

ダイアンナ「〈集中力のバンド〉があっても、従者の不意討ち椅子投げを受けて、運だめしに失敗すると、椅子が側頭部に当たって、やっぱり意識を失い、腹ペコったに追いやられる。この魔女イベントは意外と厄介だ。上手く対処しても、魔女は呪文で逃げ出して、倒すことはできない。そんな苦労を経て入手できるのが、真実を見抜く〈こはくの目〉だ」

 

アスト「ハッタリ魔術師アラゴンの嘘を見抜くアイテムだな」

 

ダイアンナ「今のタイミングだと、〈こはくの目〉でオニシスターにだってなれそうだけど、それはさておき、魔女イベントの次は、道を歩いていて木の幹に穴が空いているのを目ざとく発見する。穴に手を入れる選択肢が出たので、物は試しに手を入れると、何かが刺さって1点ダメージを受ける。それを引っ張り出すと、魔法の〈ブロンズ兜〉で攻撃力+1だ。この時期のFFは技術点と攻撃力の区別をしっかり記述してくれているので、アイテムを見つけると素直に強くなれるのが嬉しいな」

 

アスト「攻撃力+1できるのは、第2ルートの〈戦上手の腕輪〉と、ワイバーンからの戦利品〈たくみの籠手〉だったな。結構、自己強化ができるFF作品という感じに思える」

 

ダイアンナ「そして、次に東西への分かれ道だ。西に行くと第4ルートなので、ここは東に向かう」

 

アスト「そっちは第2ルートじゃないのか?」

 

ダイアンナ「いや、すぐに北に折れるので、第3ルートのままだ。こちらを通ると、樹人ツリーマンの奇襲攻撃を受けて、1点ダメージを受ける。逃げ出して第4ルートへ向かうこともできるが、戦うなら〈炎のカプセル〉が使用可能。なければ技術点8、体力点8の相手を2体分倒さないといけないので、少々面倒くさい。勝っても手に入るものがないので、損をした気分になるな」

 

アスト「〈炎のカプセル〉は対ツリーマンに有効、と」

 

ダイアンナ「後でヤズトロモさんのアイテムを、何に使ったかリストにまとめるのも一興かもね」

 

アスト「〈毒けし〉はいろいろと使いどころがありそうだが、他は1ヶ所ずつなんだな。バルサスの魔法みたいに、どのアイテムを使うかの選択肢が出なくて、アイテムを持っているかいないかだけで処理される。シンプルでいいと思うか、プレイ中の選択の余地がないのでつまらないと思うか……」

 

ダイアンナ「せっかくアイテムを使ったのに、役に立たなかったという外れ選択がないのは、分かりやすくていいと思うけどね。とにかく、VSツリーマン戦までが未プレイルートということになる。その後、北へ進むと東に分かれる三叉路になる。第2ルートの川前十字路に通じる道だね」

 

アスト「逆に、第2ルートの十字路を西に進んだ先が、現時点に合流するわけだな」

 

ダイアンナ「さらに北に進むと、今度は西に分かれる三叉路だ。そちらに進むと第4ルートに行き着ける。つまり、第2ルートの十字路から西に来て、第3ルートに入り、そこからさらに西へ進むルートが攻略上の正解となるわけだ」

 

アスト「分岐がいろいろ複雑なのが第3ルートというわけか」

 

ダイアンナ「しかし、あたしは西→西と進まず、西→北に行ってしまったので、2周めの攻略失敗ということになったんだ。ともあれ第3ルートを進み続けると、4本の杭に両手両足が縛りつけられた蛮人がハゲタカについばまれている光景に出くわす。可哀想に思ったあたしは蛮人を杭から解放してやったんだ。すると恩知らずの蛮人に攻撃されてしまった。理不尽だ」

 

アスト「親切を仇で返されたわけか」

 

ダイアンナ「相手の技術点は9。技術点12に、攻撃力+2のボーナスを持っているあたしの敵ではないが、当分は誰にも親切にするまい、と誓いを立てて、先に進む(ゲームブックに、そう記述されている)。人間不信に陥ったあたしは、ようやく川に行き着いた。川を渡る選択肢は『踏み石づたい』と『浅瀬におりる』があるんだけど、踏み石を使ったあたしは無事に川を渡ることができた」

 

アスト「浅瀬だとどうなっていたんだ?」

 

ダイアンナ「技術点5の吸血ウナギに襲われる。ウナギの蒲焼きにして食べたら美味そうだけど、ゲームブックにはそういう選択肢はない」

 

アスト「昔のTRPGのリプレイネタだな」

 

・289:西ルートから北と西への分岐点。北へ向かう。

・147:魔女の小屋。〈こはくの目〉入手。

・220:老木の幹の穴。〈ブロンズ兜〉入手。

・115:東西に分かれる三叉路。東へ。

・277:東から北上した先でツリーマンと遭遇。

・329:東に分岐する三叉路。第2ルートの十字路(川前)に向かえる。

・180:西に分岐する三叉路。第4ルートに向かえる。

・105:ハゲタカと蛮族。

・394:川を渡る。浅瀬を使うと、吸血ウナギと戦うことに。

 

2周めの顛末

 

ダイアンナ「それにしても、第3ルートは一番、分岐が多くて、ややこしいよね。川前だけで3回も分岐があるし、川を越えてからもマップを作るのがややこしかったような」

 

アスト「第3ルートがなかったら、本作は結構、簡単なんだろうな」

 

ダイアンナ「とにかく、川の渡り方にルートごとの違いがあるのが、比べると面白い。第1ルートは、ケンタウロスに渡してもらうか、腰までの深さを自力で歩いて行くか。第2ルートは橋を使うか、泳いで渡るか。第3ルートは踏み石か、浅瀬か」

 

アスト「第4ルートは?」

 

ダイアンナ「次回の記事で語る予定。とにかく、川を渡った先では、夜営中に何かに襲われるのが定番だけど、第3ルートでは技術点5〜6の吸血コウモリ3匹に襲われた。しかし、あたしはバットクイーンなので、吸血コウモリの被害を受けなかったわけだ」

 

アスト「いやいや、プレイヤーとキャラは違うだろう?」

 

ダイアンナ「実のところは、〈ニンニク玉〉の効果だけどね。次にまた西への分岐点があるけど、それをスルーして北へ向かうと、山男の射手2人に奇襲される。運だめしに失敗すると3点ダメージだ。その後、接近戦では技術点6〜7の相手と戦い、倒すと〈銀のカギ〉が手に入る」

 

アスト「納骨堂に入る際に使うものだな」

 

ダイアンナ「なくても、技術と運の同時判定で対応できるんだけど、確実に入るためには、ここでゲットしておく方がいい。それから北へ進むと、東西に分かれるT字路だ。東へ進むと、第2ルートの十字路(川後)に行き着けるんだけど、その間に探索できる井戸があるんだね。あたしは井戸に入ってみたんだ。結果的に大失敗だったけど」

 

アスト「何がだ?」

 

ダイアンナ「井戸の中は、ちょっとしたダンジョンになっていて、グレムリンの巣になっている。そして全てを探索するのに、運だめしを3回も強要されるんだな。失敗するたびにダメージを受けるうえ、成功しても失敗しても運を失うので、結局、運を3点消耗することになるわけだ。

「出現するグレムリンは技術点3〜5のザコだらけだけど、井戸の中は狭いので、戦いにくいからこっちの技術点が3点減らされる。それでも倒すのは問題ないけど、戦利品はちょっとした換金アイテムしかなくて、冒険中に役立つものではない。苦労ばかりが多くて、実りが薄いのが井戸探索だったと言えよう。ここで運を浪費したから、あたしのキャラは2周めの最後に死んだんだと思う。

「まあ、唯一の救いがあるとしたら、井戸を脱出する際に、最後に出会ったグレムリンのカバンに、11個のパンが入っていて、全部食べると体力4点回復できたことだね。ひもじい思いをして死ぬよりも、最後に食事ができて死ぬ方が幸せだと思ったよ」

 

アスト「グレムリンの井戸の後は?」

 

ダイアンナ「その後は、第2ルートの十字路を通って、同様のコースを辿ったんだ。つまり、落雷→納骨堂→女盗賊をやっつけて、3度めのチャンスを狙ってみたんだけど、残念ながら最後の運だめしに失敗してゲームオーバーだ。今にして思うと、第2ルートの十字路から東に向かって、第1ルートの森の巨人と戦って、魔法のランタンで運点を回復していれば、たぶん3周めを挑めたんだと思う。まあ、結果的にキャラを作り直して、正解ルートを見つけてクリアできたんだけどね」

 

・325:川を渡って、夜営中に吸血コウモリと遭遇。

・119:西に分岐する三叉路。第4ルートに向かえる。

・90:山男の襲撃。〈銀のカギ〉を入手。

・188:東西へ向かうT字路。東へ向かうと井戸へ。

・359:グレムリンの巣穴のある井戸。東へ向かうと、第2ルートの十字路(川後)に向かえる。

 

第3ルートの未踏部分

 

ダイアンナ「さて、188番の分岐で西を選んだ場合、さらに分岐点がある。西へ進んで第4ルートを目指してもいいし、北に折れて第3ルートの続きを進むこともできる。そちらには、ぶくぶく泡立つ泥の池があって、泥の中には回復の魔力が宿っているらしく、傷口に塗ると体力が4点回復するみたいだ」

 

アスト「普通は、泥なんて傷口に塗らないだろうがな」

 

ダイアンナ「そういう選択肢が出たから、試しに塗る者もいるんだろうな。そして次に技術点7の翼竜とのバトルになる。ワイバーンではなくて、プテラノドンの方だね」

 

アスト「そんな物までいるのか、この森は?」

 

ダイアンナ「ちょっとしたジュラシック・ワールド気分だね。翼竜を倒した次は、この第3ルート最強の敵が潜むダンジョンだ。ここに入るには〈光の指輪〉と〈するするロープ〉があることが望ましい。特にロープがなければ、強引に飛び込むことで足の骨を折ってしまう。〈万能薬〉があれば回復できるけど、ないと応急処置しかできずに技術点2を失うことに。さらに食料5食分を食べないと、動けるだけの活力が湧かずに飢え死にするそうだ」

 

アスト「本当に腹ペコった状態でバッドエンドになるのか」

 

ダイアンナ「条件付きバッドエンドなので、先述のバッドエンド・パラグラフには含まなかったけどね。とにかく、ここは悪魔のキノコ栽培所で、意思を持たない人型生物のクローンが働いている。緑のキノコは体力を回復できて、赤いキノコは毒キノコで、紫のキノコは毒胞子を噴出する。食べるなら緑キノコにするべきだね」

 

アスト「こんなところに入って何があると言うんだ?」

 

ダイアンナ「〈皇帝の盾〉とか金貨8枚がゲットできる。〈皇帝の盾〉は1Dの出目4〜6で敵の与えるダメージを1点減らせる優れものだ。だけど、ここから脱出するには、技術点10、体力点10の火の魔王を倒さないといけない。モンスターの格としては、この火の魔王こそが『運命の森』の大ボスみたいなものかもしれない。そして、こいつを倒した後、その王冠をかぶったとき、自分が魔王に変身してキノコ栽培所の主人になってしまうという衝撃のバッドエンド付き」

 

アスト「キノコ王国の魔王か🍄。ファイヤーマリオ、いや、悪だからワリオと言うべきかな」

 

ダイアンナ「衝撃的な地下世界を脱出するなり、最初からスルーするなりすれば、最終分岐路に行き着いて、西の納骨堂か、東の巨人を選ぶことになる。第3ルートのイベントは以上だね。とにかく、『運命の森』は森という一種の野外ダンジョン(迷路空間)の中に、グレムリンの巣穴やキノコ栽培所というミニ地下ダンジョンが仕込まれているのも面白い」

 

アスト「『盗賊都市』の下水道みたいなものだな。ただ、あちらの下水道は攻略必須アイテムがあるのに対して、こちらは攻略に必須の場所じゃないので、ゲームクリアはしたけど、ルート選択の都合で探索をしたことがないプレイヤーも多いかもしれないな。ゲームブックの隅から隅まで探索したいマニアじゃなくて、運良くあっさりクリアしたら満足だって程度のライトなファンだったりしたら」

 

ダイアンナ「もちろん、パラグラフの全てをチェックしたいとか、完全版マップを作りたいとか、自分なりに極めたい者もいるだろうけどね。あたしも、最後は残された第4ルートをチェックして『運命の森』を極めたいところさ」

 

・188から西に進むと、221へ。

・221:北と東西の分岐点。北へ。

・199:回復効果付きの泥の池。

・303:翼竜との遭遇。

・3:地下のキノコ栽培所。

・144:東西に分かれる三叉路。東は第1ルートの森の巨人イベントへ(その前に340、ドワーフのトランブルと遭遇する。詳細は次記事にて)。西は納骨堂へと進む。

 

(当記事 完)