ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

「さまよえる宇宙船」攻略感想(4)

2隻めの宇宙船

 

ダイアンナ「前回、アストの宇宙船トラベラー号が攻略失敗したので、このあたしのトラベラー2世号が後を引き継ぐことになった」

 

リバT『マイ・クイーン、宇宙船の名前ですが、トラベラーの発展型ということでメガトラベラー号を提案します』

 

ダイアンナ「メガトラベラー? メガネンジャー絡みか?」

 

アスト「いや、TRPGネタだ。1977年にGDW社から出て、1984年に日本語展開がスタートしたSFRPGのトラベラーは、10周年記念の1987年に発展版のメガトラベラーになる(和訳は1990年末)」

 

リバT『グランドマスターNOVAは、トラベラーに乗り遅れたために、メガトラベラーから入門した形になりますね』

 

ダイアンナ「なるほど。トラベラーの発展型はメガトラベラーになるんだな。では、新型宇宙船のデータはこんな感じだ」

 

メガトラベラー号:武器力10、防衛力18

 

アスト「オレの船よりも、武器力が1点増えたんだな」

 

ダイアンナ「船長のあたしの能力はこうだ」

 

●船長ダイアンナ:技術10、体力20、運11

 

アスト「オレよりも技術が1点、運が3点上か」

 

ダイアンナ「船長の運が悪い宇宙船には乗りたくないだろう?」

 

アスト「シクシク。まあ、時空の狭間でさまよい続けている船長だから反論できないんだが。それで元・船長のオレはどうなったんだ? 科学官か?」

 

ダイアンナ「いや、科学の専門家にはドクター・ウルシェードに来てもらった」

 

●科学官ウルシェード:技術11、体力24

 

アスト「何だ、その能力は? ほぼマックス状態じゃないか」

 

ダイアンナ「初代キョウリュウバイオレットだからな。科学官としても、戦士としても優秀な御仁をスカウトした。次に医務官だが、これにはリバTがいいと思う」

 

●医務官リバT:技術11、体力23

 

リバT『これはこれで優秀な能力ですね』

 

ダイアンナ「ダイス運が良かったからな」

 

アスト「だったら、オレはどうなるんだ?」

 

ダイアンナ「お前はスピードAで、手先も器用だから、技官を務めてもらう。技官はチーフエンジニア、またはチーフメカニックだろう? お前の名前はスパロボ名物のメカニックに似ているからな」

 

リバT『アストナージ・メドッソさんですね』

 

アスト「なるほど、オレの名前はメカニック向きか。いいだろう、ばっちり船の整備をしてやるさ」

 

●技官アスト:技術10、体力20

 

ダイアンナ「保安官と警備員2名は、前と同じカニコングとケイPブラザーズということでデータは割愛だ。とにかく、トラベラー2世、改めメガトラベラー号は先代よりも優秀な能力で、先代より託された前世の情報を元に、今度こそ本ゲームブックを攻略してみせよう」

 

ガンジグ帝国連邦の話withトラベラー話

 

ダイアンナ「先代トラベラー号は、前方の自由惑星フリーダム(仮)を目指したが、攻略記事として同じイベントを繰り返してもつまらないので、あたしのメガトラベラー号は左舷の別星域を目指すことにした(273へ)。すると、ガンジグ帝国連邦のムク・マル司令官という爬虫類タイプの異星人からメッセージが届いた」

 

アスト「ガンジグ帝国連邦とやらは宇宙巡洋艦を派遣して、この辺りの宙域をパトロールしているんだな」

 

ダイアンナ「司令官が言うには、あたしたちのメガトラベラー号は帝国領域を侵犯しているらしい。『身元と目的を明らかにせよ』と通達して来たから、正直に打ち明けた。すると『貴官の言葉はにわかに信じ難いから、とにかく貴艦を捕獲して基地に連行し、上司に判断を仰ぎたい。大人しく投降せよ』と降伏勧告をして来た。帝国軍の高圧的な態度にムカッときたあたしは『バカめ』と打電して、即座に砲撃戦を開始した」

 

アスト「おいおい、船長。帝国相手に単艦で戦争を引き起こすつもりか?」

 

ダイアンナ「悪の帝国相手に、我々は宇宙海賊の汚名を誇らしく受け入れようではないか。相手の船の武器力は9で、防衛力は12。砲撃戦の末に、我が艦は6点のダメージを負ったが、見事に帝国の巡洋艦を撃破した。帝国軍、恐るるに足りず」

 

アスト「見知らぬ宇宙で帝国と名乗る連中を単艦で敵に回すなんて、トラベラーはそういうゲームじゃないんだけどな」

 

リバT『基本的に、プレイヤーキャラクターは第三銀河帝国で軍事教育を受けた退役帝国軍人か宇宙商人で、反帝国の立場でプレイするわけじゃないですからね』

 

アスト「57世紀というはるか未来、地球人が広い大宇宙に進出して銀河帝国を形成し、母星の地球すらソロマニ星という辺境の一惑星でしかない(宇宙に広がった人類の故郷であるという主張を掲げて、帝国内での特権を要求しているが、帝国中心のコア宙域においては専ら異端でしかない)わけで、帝国を敵に回すと各種サービスが受けられなくて、宇宙の旅にも支障をきたすのが最初のトラベラーの世界だ」

 

ダイアンナ「トラベラーの世界では、帝国は敵ではないのか?」

 

アスト「あえて犯罪者を目指さない限りは、安定した帝国があってこそ、宇宙の旅人を続けられる。そして帝国拡張のための周辺宙域の調査活動や交易活動の途中で生じたトラブルを解決するのが基本的なシナリオになる」

 

リバT『未開惑星の探検や、謎の研究基地の探索や、ファンタジーRPGに通じるシナリオ展開がされた後、第五次辺境戦争といった敵対異星人との大規模戦争を扱ったボードゲームなどともリンクして、帝国軍人として帝国のために戦うことが奨励されていましたね、最初の10年ほどは』

 

アスト「まあ、初期のガンダムゲームの世界観が、地球連邦の軍人としてMSパイロットを務めるのが普通みたいな感覚だな。もちろん、独自に物語を作るなら、敵対組織のジオン側をプレイすることも可能だが、それが推奨されるのは世界観が固まって、公式にいろいろな設定が受け入れられるようになってからだ」

 

リバT『ゲーム的には、連邦側がガンダムを除けば、ジムやボールの他には戦闘機ぐらいしか乗れないのに対し、ジオンはザクやグフ、ドム、ズゴックゲルググなど扱える機体が多くて、ヴァリエーションが楽しめるんですね。まあ、連邦もその後、ジムのヴァリエーション機体がいろいろできたわけですが』

 

アスト「ガンダムはともかく、初期のトラベラーは帝国を敵に回すことは自由を思いきり制約されて、しかもゲームとして公式にサポートしてもらえない。何しろ、帝国軍人や帝国市民以外の敵対組織が初期はまだ設定構築されていないんだからな」

 

リバT『日本では、スターウォーズなんかのイメージもあって、帝国は悪役という印象が強かったのですが、トラベラー世界だと帝国が安泰だからこそ宇宙も安全に旅できるという世界観でした。その分、第五次辺境戦争などの帝国を揺るがせる事件が公式に発表されると、喜んで戦争に参加したい者や、戦争は避けて自由な宇宙商人として違う宙域で交易活動を続けたり、いろいろなキャンペーンが展開されたようですが』

 

アスト「本国で第五次辺境戦争関連の物語が展開されたのは1981年で、日本版トラベラーがホビージャパンから発売されたのは1984年で、第五次辺境戦争に至ったのは1986年。本国の5〜7年遅れながら、TRPG上陸の活況もあって、本国の倍のペースで次々と商品展開が為されたことになる」

 

リバT『でも、日本で第五次辺境戦争がどうこう言っている間に、本国では1987年にメガトラベラーの時代に突入したんですね』

 

アスト「メガトラベラーのテーマは帝国の崩壊と反乱だ。第三銀河帝国の皇帝ストレフォンが、デュリナー大公に暗殺された事件から、皇帝の継承権を巡る内乱が勃発。そうした不安定な世情の中で、プレイヤーキャラが反乱軍に味方するか、それとも複数が乱立した皇帝継承者の誰かに肩入れするか、ノンポリ精神で辺境の自由商人として気ままな旅を続けるかは、プレイヤーとGM(トラベラーではレフリーと呼称)次第。ともあれ、反帝国活動のためのサプリメントが提供されたのはメガトラベラー時代なので、宇宙海賊を名乗るのもメガトラベラーならOK」

 

ダイアンナ「だったら、メガトラベラー号が帝国に敵対するのも構わないわけだな。よし、こうなったらガンジグ帝国に対して、ただ一艦で戦い、反乱軍の旗頭になるとしよう」

 

アスト「いや、ゲームブックではそういう展開にならないだろう。そもそも、反乱を起こすのにも、バックアップしてくれる組織やパトロンが必要だ。宇宙の迷子であるメガトラベラー号には、対帝国のためのコネがそもそもない。目的はあくまで帝国打倒ではなく、自分たちの宇宙への帰還なんだからな」

 

ダイアンナ「チッ、つまらん。元の世界に帰還するよりも、せっかく迷い込んだ異世界なんだから、そこでサバイバルする土台を固めて、元の世界の知識や技術を活かして、異世界生活を満喫する方が今風の冒険物語じゃないか?」

 

リバT『異世界から来た謎の来訪者が、その世界で暗躍したり超技術を披露したりして、世界のルールを改変して行くのって侵略SFの定番ですよね』

 

アスト「そう考えると、いわゆる異世界もののなろう系って、侵略SFの立場を変えた物語なんだな。昔は異世界から来た侵略者を撃退するのが定番だったのが、今では異世界出身の侵略者が主人公サイドという、立ち位置や視点の変化が生じているわけで」

 

ダイアンナ「とにかく、異世界からの来訪者である我がメガトラベラー号は、自由な調査活動を続けられるよう、行く手を遮る帝国軍の船を撃退したのだ」

 

リバT『では、もしも帝国軍の要求に応じた場合のIFルートを見て行きましょう』

 

ガンジグ関連IFルート

 

リバT『ガンジグのムク・マル司令官の要請に従った場合、彼を艦内に迎え入れることになります。コンピューター室への案内を求められ、それに従うと最初に武装をチェックされ、ガンジグの船に対しては今後、抵抗できないプログラムを施されます』

 

ダイアンナ「帝国を敵に回すことを禁じられるんだな」

 

リバT『その上で、先方の宇宙基地に船ごと連行されるのですが、基地の帝国総司令官は話の分かる人物で、「帝国の保安面からも、貴艦が元の宇宙に戻ることが望ましい。そのためにはこちらに来たときと同様に、ブラックホールを利用した宇宙ワープが必要だろうが、正確な時間および空間座標を突き止めなければならない。そのために他の星を回る許可を与えよう。ただし、帝国への敵対行為は封じたので、好戦的な振る舞いはしないことだ」とのこと』

 

アスト「一定の制約下での自由を認められたわけだな。まあ、世界を管理する者の不利益になるような振る舞いをしでかす自由は、認められるはずもなかろうが」

 

ダイアンナ「相手の求める秩序におとなしく従うのか。あたしとしては我慢がならないんだけどね」

 

アスト「気に入らないから、相手のルールに従えない。だから好き放題に暴れる……ってのは文明人のやることだとは思えないな。まあ、統治者がルールに従わずに、傍若無人に振る舞っている場合に、どういうやり方で反抗心を示すかも大切だが、少数意見が過激化すると大衆からますます受け入れられなくなるのも文明社会ってものだ」

 

リバT『メガトラベラー号はこの世界で異物ですからね。身を守るためには体制に従うしかありません』

 

アスト「体制に従えないなら、不利益を被る。一方で体制に従った方が従わないよりも被る不利益が大きくなる場合に、体制に従わずに改革する意味が出て来るんだが、少なくともガンジグ帝国はまだ話せば分かる態度を示してくれたと思う」

 

リバT『ところで、反抗して戦うか、おとなしく恭順するか以外に、もう一つの選択肢があるんですね』

 

ダイアンナ「どんな選択肢だ?」

 

リバT『ムク・マル司令官を艦内に引き入れます。コンピューター室には案内せずに、他の部屋に案内することで時間稼ぎをします。すると、動物行動研究室に飼われていたワシを見て、ガンジグ人は悲鳴を上げるんですね』

 

ダイアンナ「鳥のワシが弱点なのか」

 

リバT『ワシを解放して、ガンジグ人に襲いかからせると、ガンジグ人は降伏するんです。彼らの文化では、ワシは神聖な生き物なので傷つけると重罪になるそうで。そしてガンジグ人たちは、神聖な動物を乗せている船を攻撃するわけにはいかないと結論して、こちらの自由行動を許可してくれる、と。ガンジグ関連のイベントで一番被害を受けずに済む選択肢がこれですね』

 

ダイアンナ「なるほどな。まあ、もう撃墜してしまったから、どうしようもないんだが」

 

アスト「ところが、ムク・マル司令官の船は後で、パラグラフ92番で再登場する」

 

ダイアンナ「何で生きているんだよ?」

 

リバT『撃沈された艦から上手く脱出できたか、それとも帝国ではクローン技術が発達しているのかは分かりませんが、とにかく再登場したムク・マル司令官は一度接触したことがあっても、こちらのことを覚えておらず、もう一度、宇宙港への連行を要求してきます』

 

ダイアンナ「面倒くさいから、もう一回撃墜したら?」

 

リバT『今度の敵船は武器力8点、防衛力8点なので、割と簡単に撃墜できますね。それによって自由な行動が保証されます。もしも連行を受け入れたら、ロール・ジャミル宇宙港に送られて、正しい時間座標が入手できずにゲームオーバーになりますので、再接触の際はガンジグの船を沈めるのが正解ですね』

 

アスト「と言うか、ガンジグの船と再接触するのは、惑星ジョルセンを通過しなかったときだから、どっちにしてもクリア不能になるんだけどな」

 

幻覚惑星トラックスの話

 

ダイアンナ「とにかく、ガンジグ帝国の妨害から逃れたメガトラベラー号は、今後の進路を決めるに当たって、2つの選択肢が与えられた。一つは近くの恒星系を目指すか(180)、もう一つは遠くの星団を目指すか(93)なんだが、ここは近場を目指すことにした」

 

リバT『その判断の根拠はどんなものですか?』

 

ダイアンナ「先の戦いで船が損傷しているからな。下手に動き回ると、危険だと判断した」

 

リバT『その判断はおおむね正しかったと考えます。後ほど、遠くを目指すIFルートを解説いたしましょう』

 

ダイアンナ「近くの恒星には、二つの惑星があったんだな。一つは先代が最初に立ち寄った青い星フリーダム(仮)、もう一つは赤い星トラックスということだが、今回はトラックスへ向かうことにした」

 

アスト「確か、トラックスは戦争によって荒廃したという噂だったんだな」

 

ダイアンナ「それでも探索はせねばなるまい。そう思って、ドクターやカニコングとビーム着陸したんだが、何やらこの星では怪現象にいろいろと見舞われてしまったんだ」

 

アスト「怪現象だと?」

 

ダイアンナ「友好的な宇宙人と遭遇したと思ったら、カニコングがそいつは敵だと叫んで、フェーザーで撃ち倒したり……」

 

アスト「いきなり何をやってんだ?」

 

ダイアンナ「凶暴化したカニコングは船に返して、ケイPマーク1を召喚した。すると、今度は銃撃戦に巻き込まれたので、慌てて物陰に飛び込んだんだが、ドクターもケイPも平然としている。何だかよく分からない状況で、近くの建物を調査していると、図書館だったらしく、天文学の資料から欲しい情報が見つかった。ブラックホールの空間座標が『288星区』と判明したんだが……」

 

リバT『それは正しい座標ではありませんね』

 

ダイアンナ「しかし、別の建物にあるコンピューターからは、ブラックホールの時間座標が『45恒星日』だと分かったりもする。これらの情報は初見だと、よっしゃラッキーと信じたくなるよな」

 

アスト「しかし、再プレイだと288ー45で243パラグラフに飛ぶと……巨獣に踏み潰されるな。何だよ、話がつながってないじゃないか」

 

リバT『その288星区と、45恒星日は、どちらかしか取得できない情報ですね。先代の旅でゲットした83星区および77恒星日と組み合わせてみると、それぞれ211番と38番に到達し、バッドエンドの339番送りになります』

 

ダイアンナ「星から離脱して、手に入れた新聞記事を言語分析した結果、この星の怪現象の正体が判明したんだ」

 

・惑星トラックスは高度な文明を持った星だったが、その後の文明の発展を巡って、2つの意見が対立した。

・1つは、物質的進歩、コンピューターに管理された超科学を志向する進歩派。もう1つは、機械文明の非人間性を嫌い、自然回帰を志向する後退派。

・進歩派の中の過激な勢力が、後退派の発言を封じるために強力な幻覚剤を開発。それを知った後退派は厳重抗議の末に、幻覚剤を全て宇宙に捨てることに同意させる。

・しかし、幻覚剤を積んだロケットが事故によって、打ち上げ中に大気圏上層で爆発。幻覚剤が惑星いっぱいに散布され、全住民がひどい幻覚に襲われるようになった。

・この新聞が発行されたのは、幻覚の影響が人目につき始めた日のこと。その後、幻覚の影響でトラックスの文明は崩壊したと推測される。

 

アスト「戦争で荒廃したという噂は、厳密には間違いで、二つの派閥の抗争が生んだ幻覚剤の影響だったんだな」

 

ダイアンナ「そして、幻覚剤の影響は今も濃厚に残っていて、あたしたちが経験した怪現象は全て幻だったんだ」

 

リバT『したがって、この星で取得したブラックホールの空間座標も時間座標も幻の産物だと推測されます』

 

ダイアンナ「トラックスの悲劇を知ったあたしたちは、次にキュールマターへ向かうか、遠くの小星団へ向かうという選択を行うんだが、小星団ルートはごくごく危険なんだな」

 

流星雨を越えたIFルート

 

リバT『遠方の星団を目指すと、流星雨の只中に突っ込みそうになって、急旋回によって乗組員が負傷したり、避けられない流星群によって船体にダメージを受けたりします。下手すると、乗組員の誰かが重傷を負って再起不能になったり、船が撃沈してゲームオーバーになる可能性も』

 

ダイアンナ「それはリスクが大きいね」

 

リバT『その後、船の冷凍庫の一つが故障して、食料がダメになり、48時間分しか残りがないことが判明します』

 

ダイアンナ「宇宙に来てまで、腹ペコった状態になるのか。こちらのルートを選択しなくて良かったよ」

 

リバT『そこで急遽、食料探しが必要になるのですが、そのために青の星と緑の星の選択になるんですね。しかし、青の星を選択すると海だけの惑星で、ビーム着陸の結果、溺れ死ぬ羽目になってゲームオーバーです』

 

ダイアンナ「ある意味、本作で一番間抜けなバッドエンドに思えるね」

 

リバT『緑の星を選ぶと、巨大な獣スクィンが生息する密林惑星で、ランダムに巨大な脚に踏み潰されたり、極めて死亡リスクの高いドキドキサバイバルな経験ができるでしょう。なお、スクィンの体力点は16〜18で、本作でも最もタフな敵と言えます』

 

アスト「巨大な異星怪物と戦う過酷なバトルか」

 

リバT『他にも密林のツタ植物にくびり殺されて、栄養分にされてしまうバッドエンドもありますね』

 

アスト「まるで怪獣無法地帯みたいな展開だな」

 

リバT『名もなき密林惑星で過酷なサバイバル体験の後で、何とか十分な食料を入手した後は未開惑星クリバへ向かうことになりますね』

 

惑星ジョルセンの試練

 

ダイアンナ「IFルートの話はさておき、ガンジグ帝国の艦を撃退し、幻覚惑星トラックスの過去の悲劇を知ったあたしたちは、その後、キュールマターとクリバをどちらもスルーした」

 

アスト「その惑星に着陸しないことを選択すればいいだけだからな」

 

ダイアンナ「先代が経験済みで、攻略に必須でない星はスルーするのが手っ取り早い。しかし、問題は次だ」

 

リバT『赤い星ダー・ヴィルに向かう途中で見つかる灰色惑星をスルーすると、クリア条件を満たせませんからね』

 

ダイアンナ「その星に接触すると、疫病トラブルに見舞われるんだよなあ」

 

アスト「医務官や技官が命の危険にさらされるイベントだが、最初に汚染地域である帰船ドックを密閉し、汚染された空気を排出すれば、あっさり事件解決だ。要は、下手にワクチンを作ろうとして失敗するよりも、病原菌を完全隔離に成功し、感染源を元から絶てば被害は抑えられる、と」

 

ダイアンナ「密閉された宇宙船で、トップの強権が発動できるなら一番の解決方法だ。ただし、人間が動き回る開放された国家で物流規制が困難な状況だと、同じ手が使えない……が、今はゲームの攻略に専念しよう。疫病問題が解決すると、3つの選択肢が出る。赤い惑星ダー・ヴィルへ向かうか、青い惑星ジョルセンへ向かうか、接近する光点(ガンジグ帝国の宇宙船)に接触するかだが、ここはジョルセンに向かうのが唯一無二の正解なんだな」

 

リバT『パラグラフ2番ですね。ジョルセン第3惑星政府の一等士官イ・アベイルという人物と通信がとれますが、反重力操作の技術が進んだ超科学の惑星みたいですね』

 

アスト「ロボットに支配されたキュールマターとも違うようだな。話が通じそうなのはありがたい」

 

リバT『ところが、彼らは睡眠薬を飲ませて、外の星から来た我々を時空間跳躍の実験体に利用しようと企てていたのですね』

 

ダイアンナ「半ば強制的に被験体に選ばれたわけだが、元の宇宙に戻るには彼らの実験に協力するのが正解なんだな」

 

リバT『実験に失敗すると、船長自身が時空の狭間から帰って来られずに、ゲームオーバーを迎えます』

 

ダイアンナ「大丈夫だ。あたしは時空魔術師の娘だからな」

 

アスト「それはプレイヤーの設定であって、船長の設定じゃないだろう」

 

ダイアンナ「だったら、船長の遠い先祖が時空魔術師だったんだ。とにかく、時空の壁を乗り越えるために、強い意志をもって実験に臨むとしよう」

 

リバT『パラグラフ53番から先は、闇の中を交錯する複雑なエネルギー通路をさ迷い歩く一種のダンジョン構造になっていますね』

 

ダイアンナ「火吹山終盤の迷路みたいな展開なんだな。ただし、それよりも攻略は楽だった。53→293→322→214→318→232というのが最短経路だ。左左右左と進んだ上で、318から真っ直ぐ虚空に足を踏み入れたら実験成功できる。214から右に進んで、305から虚空に踏み出すと246番パラグラフで暗闇の中に閉じ込められて、バッドエンドになる」

 

アスト「進んだパラグラフ番号をメモしていき、まだ通過していない番号を探って行けば、ゴールまでたどり着くのは簡単そうだな」

 

ダイアンナ「ともあれ、232番に到達すると、実験成功にイ・アベイルが喜んで祝福してくれた。これで個人を時空移動させるだけのデータは揃ったらしいが、宇宙船を通過させるにはずっと大きな入り口が必要になる。その入り口となるブラックホールは159星区にあるらしい」

 

リバT『159星区が正解座標の一つですね。後は正しい恒星日を見つければいい、と』

 

ダイアンナ「さて、次の目的地だが、イ・アベイルは鉱業惑星マリニを提案してくれた」

 

アスト「マリニか。闘技会で戦わされた経験者としては、あまり勧めたくないんだよな」

 

ダイアンナ「パラグラフ41番から続きは、また次回に続く。次記事でゴールに到着できるだろう」

(当記事 完)