今回は作者NOVAの後書きみたいなもの
ブログ主のShiny NOVAです。
このたび、『雪の魔女の洞窟』を完結させたことで、いつものキャラ会話と異なる作者視点の述懐を述べたくなりまして、今回はこれまで仕上げた記事の総括後書きみたいな文章です。
一応、今から初めて、攻略記事を追いかけたい人向きのガイドにもなったらいいかな、と。
まあ、書き手としては、復習と自分の書き散らした文章の整理も込めて、ということで。
なお、フォーマットとして「記事ナンバー、作品タイトル(シリーズ巻数)」という形で、各作品と記事紹介をしていきたい、と。
2022年夏の攻略分(最初の5本)
1.火吹山の魔法使いふたたび(50):全3話(6月4日〜6日)
当ブログの記念すべき最初のゲームブック攻略記事です。
何で、この作品から始めたかというと、前年の夏に出版された『FFコレクション』(1集)の中で、NOVAが未プレイだった作品だから。
他の4冊は、社会思想社版で80年代にクリア済みで、初邦訳の『ふたたび』だけが未プレイ。
その年の夏に『FFコレクション2』が出る予定なので、その前に積ん読状態を何とかしよう、と一念発起。
あと、当ブログは2022年春に、掲示板のTeaCUPのおまけで作っていた『NOVAのGT(ゲーム&トレジャー)ライフ』からお引越しして、その際は、D&DやパグマイアといったTRPG懐古&追っかけがメインコンテンツでした。
でも、その年にホビージャパンのD&D展開が終了するし、パグマイアも公式サポートが続かなくなりそうだから、新ブログの記事ネタをどうしようかなあ、と思っていて、まあ、パグマイアと同じ『GMウォーロック』誌の復活FFゲームブックでも触れてみようか、と軽く考えて、始めた次第。
もっとも、やり始めると凝り性なもので、ズブズブ深みにハマるのは予想できていたのですが、とりあえずは初邦訳の1本から。
そして、あまりの難易度の高さに、えっ? と驚きながら、昔を思い出して、マッピングとかフローチャートとかを書きつつ、死にまくりですわ(罠とかは指セーブで回避しながらも)。食料も、回復のポーションもなく、ひたすらリソースを削られないように最適解を探すカツカツプレイで、ようやくギリギリでザゴールを倒す。
もう、自分の持てる(昔とった杵柄の)ゲームブック攻略技能を駆使して、何とかクリアした次第。
うん、もう2度とプレイしたいとは思わないけど、プレイ記録は残したい……ってことで、備忘録的に書いた記事。
偽ヤズトロモさんとか、可哀想なズート・ジンマーとか、リビングストン作品ってこうだっけ? ああ、こうだったかもしれない、とか、いろいろ未整理な脳で初ゲームブックの攻略記事です。今、読むと、いろいろ拙いですが、後から補完したりもしながら、もう一度、アランシアの冒険者として、返り咲いた気分です。
2.火吹山の魔法使い(1):全3話(6月11〜12日)
先に超絶難易度の『ふたたび』を解いてから、改めて本家にして元祖の1作めをプレイ。
ただ、昔、解いたものを今さらなって気分もあったので、旧作はNOVAではなくて、NOVAの娘設定の吸血女王が代わりに(新規プレイヤーとして)解いた、という設定で記事書きすることに。
そして、ゲームブック初心者のダイアンナがだんだん成長して……ってイメージと、新旧2つの『火吹山』のマップの対比とか、ただの『火吹山』攻略と違う(ややこしい)書き方で、攻略記事化。
素直な攻略記事は、ネットでいっぱいありますので、自分なりの味付け、と。
で、解き直して思ったこと。
本当に、『火吹山』って初心者向きのいいゲームだわ、と。
後のリビングストン作品に見られるヒリヒリする難しさが欠片もなくて、子どもにも優しい入門編として、万人にお勧めできる。
落とし穴にハマって、奈落の底でゲームオーバーなんて経験をした後では、落とし穴でダメージ2点なんて、ここは遊園地か? って思いつつ。
で、ザゴールと対峙した際に、初めて気づく。
あ、『ふたたび』と能力値同じだ、と。
つまり、ガチザゴールは結構強いんだけど、いつも弱点を利用して倒していたから、その強さを認識したのは、この時が初、と。
ということで、『ふたたび』をプレイした後の再プレイで、改めて1作めの面白さを実感したわけですな。
3.バルサスの要塞(2):全3話(6月26日〜7月6日)
『火吹山ふたたび』から『火吹山』と来て、娘が解いたという設定なら、新鮮な気分で書けるな、と気づいて、本格的に追っかけてみるか、と。
プレイヤーが替われば、感じ方も変わるってことで、気持ちの切り替えはいろいろ創作記事書きで慣れているし。
で、バルサスは、登場当時、その難易度の高さをウォーロック誌上で、故・山本弘さんがコミックで持ち上げていた。秋に、山本さんのゲーム関係の記事を復刻した書籍も出るそうで、懐古ファンとしても楽しみにしつつ。
やはり、バルサスといえば、魔法とガンジーとオシェイマス。それと、これまた山本さんがリプレイでプッシュした魔女ルクレチアなど、たぶん、日本で一番バルサスを宣揚した作家さんなのでは、という気持ちは、全然関係なく書いた記事です。
だって、書いた当時は、その2年後に、氏が逝去されるとは思いもよらず。
そして、改めて攻略すると、感じ入るのはバルサスの武人っぷりと、丁々発止の魔法合戦。こちらの仕掛けた魔法を敵が上手くしのぎ、反撃して来るのを何とかかわしながら、うまく隙を突いて弱点を……というラスボス戦の展開は、シリーズでも白眉だと思いますよ。
高校生の時のプレイでは、やはり弱点を姑息に突いたプレイで、バルサスなんて大したことないと思ってましたが、時経て分かったのは、凝ったパラグラフ構造によるバトル展開の妙よ。
最強ではないけど、最高のラスボス戦だったと思います。
4.盗賊都市(5):全4話(7月14日〜22日)
記事書きの途中で、めでたく『FFコレクション2』が発売。
初邦訳の『危難の港』のラスボスが、『盗賊都市』から復活したザンバー・ボーンということで、そういうコラボとかリンクを期待しながら、改めて解いたわけですな。
プレイヤーはアスト。
うちのキャラで、盗賊といえば彼、というイメージです。ダイアンナも盗賊だけど、彼女の属性は魔法盗賊ですからね。専業盗賊はアストに任せた。
そして、アストは初心者のダイアンナに対して、そこそこの年季を積んだゲームブック経験者を想定しています。80年代を知っていることから、いい年したおっさんなんでしょうが、創作キャラはしばしば年齢不詳ですからね(笑)。
たぶん、時空転移している間に、肉体年齢を構成するテロメアに異変が起こって、若返ったとかにしておきます(推定年齢30歳前後。若者ではないけど中年でもない、おじさんと言われると否定するぐらいの年)。あ、未来世界で改造されたサイボーグだから、年をとらないって設定でもいいな。
で、TRPGゲーマーとしては、GMはしないけど、そこそこゲームに詳しいベテラン程度の認識。NOVAほどのマニアじゃないってことで。
アストの設定はさておき、この時期の自分の本命は『危難の港』なので、その前日譚の『盗賊都市』は、あくまで前日譚として、ゆる〜くプレイした記憶があります。
バルサスほど難易度は高くないとも分かっていたので、ブラックサンドという都市をいろいろ気軽に散策しながら、いろいろな選択肢を寄り道してみようって感じで、攻略というよりは散策記事って感じですね。
ちょっとした観光ガイドみたいなイメージで、盗賊都市ぶらり旅って気分。
5.危難の港(66):全7話(8月1日〜16日)
『FFコレクション2』の大本命です。
現在、本国でFFゲームブックを出版しているスカラスティック社で、リビングストンさんが初めて発表した作品で、現在のFF復活の象徴みたいな作品。
内容も、『火吹山の魔法使い』『運命の森』『盗賊都市』『死の罠の地下迷宮』『トカゲ王の島』のネタが散りばめられ、プレイ感覚が『雪の魔女の洞窟』みたいな壮大なキャンペーン絵巻って感じ。
ええと、前半が一冒険者のちょっとしたお宝探しの冒険で、後半から一気に切り替わり、アランシアの旧作懐古な展開で、闇の王から世界を守るために戦う英雄譚となる。
ゲームというよりも、物語が純粋に面白くて、初期設定の食い詰め浪人めいた残飯漁り描写からして、既存のFFゲームブックとは違う一線を画した主人公だと思いました。
それまで当ブログの攻略記事は、キャラクター名を決めずに来ましたが、この独特なキャラ設定にはネタ語りするためにも名前が欲しい、と思い、リーサン・パンザが誕生。
どうせすぐ死ぬだろうと思って、半分ぐらいは捨てハンみたいな気分でしたが、あろうことか生き残って、最後までクリアできましたよ(即死展開が多い中盤の洞窟は多少のズルをしましたが)。
もう、リーサン・パンザに感情移入しまくって、NPCヒロインのハカサンに餌付けされて、彼女を嫁認定したり、後に娘まで作ったりするほど、堪能しました。
ゲーム性としては、『火吹山ふたたび』ほどの一手まちがうと死ぬ詰め将棋的な緻密さは少なくて、割と自由度は高い(中盤のダンジョンは除く。ヒントは背景にあり)。ただし、後半は割と一本道展開で、リビングストン先生の推奨する英雄ルートから外れた振る舞い(臆病だったり身勝手だったり)をすると、英雄になりたくない奴は死ねとばかりに強制脱落させられるという、英雄矯正装置みたいなところがあって、いい教育本というか、冒険者の思想性に満ちた良著になってますな。
そして、英雄教育嫁として非常に有能なNPCヒロイン、ハカサンが実に良い味を出していて、過去最高の助っ人介添役としてリードしてくれる。敢えて、ハカサンに逆らうことをして残念な結果になるのを、やっぱりね、と確認するのも一興。
まあ、一つだけ、ハカサンの忠告に逆らう方が正解な箇所もあるので、完璧嫁ではないのですけど、何よりもケガで脱落したとは言え、クライマックスでは復帰して、主人公を見事にフォローして生き残った点が素晴らしい。
そして、最後に「死の罠の地下迷宮に挑戦してみるのも良いかもね(ニッコリ)」と宣伝まがいのことをおっしゃるのもいい。いや、このセリフがあったからこそ、うちでは娘が生まれたわけですが。
もう、うちの攻略リプレイの流れに多大な影響を与えまくった作品です。
2022年晩夏〜2023年冬の攻略分(6〜10本め)
6.運命の森(3):EX込みで5話(8月27〜30日)
翌年にコレクション3に収録されることになる作品を、旧訳版で先行攻略してみました。
『危難の港』で、ヤズトロモさんとか、ビッグレッグを探しているドワーフがいたりして懐かしいと感じたり、ダイアンナが1巻、2巻とプレイして、3巻もやりたそうにしていたからですね。
あと、GMウォーロック誌のAFF紹介マンガで、自分のデビュー作がなかなか復刻されないのを悲しんでいるヤズトロモさんの姿に影響されたのもある。
それにしても、「おれさま」口調で話す旧訳のごろつき風ヤズトロモさん、まだキャラが固まっていないとは言え、実に強烈なデビューです。
アランシア世界の守り手にして、甘い物好きというキャラが確立するのは、14巻『恐怖の神殿』ということで、ここから善の魔法使い代表に持ち上げられていく。
どちらかと言えば、9巻の時点では、癒し手さんに助けられたという話で、『盗賊都市』のニカデマスさんの方がプッシュされていたわけですな。
さておき、技術点8でも最適ルートを選べば、難なくクリアできるというピクニック気分なダークウッドの森。
初の野外冒険ということもあって、実に開放感に満ちた作品です。これも初心者向き作品と言えましょう。
それに、森の地下には、炎の魔王(ファイア・デーモン)の洞窟が隠されていて、うっかり自分が魔王になってしまう罠もあったりして、なかなか強烈なネタも転がっている作品でもあります。
何というか、リビングストンさんの初単独作品ということで、シンプルながらも多彩なイベントを詰め込んで、のびのびと森林探索を楽しませてくれる作品です。
素直に進むと、割と苦労することなく、森を突っ切ってゴールのストーンブリッジに行き着けちゃうのですが、それじゃあ、目的のハンマーが手に入らないので、運が良ければ再挑戦を! と繰り返しプレイを推奨のゲームです。
それだけに隠しイベントも豊富で、地図を書きながら、まだ通過していない道を探って、森の全貌を確かめるのも一興。
そして、ゲームブックの目的は果たしても、「ドワーフとトロールの戦争」というクライマックスは語られず仕舞い(ハンマー取り戻したら楽勝みたいな描写)という物語的な物足りなさを覚えていたから、先日、ようやく自分なりの決着後日譚を書いて、長年のモヤモヤをスッキリさせた気分です。
『雪の魔女の洞窟』をクリアした後は、『運命の森』をプレイしたくなるよう、パラグラフ400番で誘導されましたからね。この辺の別作品への引きは、リビングストンさんの非常に上手いところです。
7.魂を盗むもの(34):全5話(9月3日〜12日)
『FFコレクション2』の初邦訳2本めです。
33巻のアーロックで終了していたのが、ついに幻の34巻登場ということで、リビングストンさんの当時の相方弟子とも言うべきキース・マーティンの本邦初紹介です。
ご本人が既に故人ということで、訳した人も残念がっていたのですが、作風はオカルト的な描写と、凝った構造のダンジョン、そしてバルサスを彷彿とさせるラスボス、モルドラネスとの魔術合戦が印象的といったところ。
恐れ知らずの主人公という性格設定が、恐怖を武器とするラスボスを倒すのに打ってつけ、という物語設定もいいですし、無個性剣士というよくある主人公像に、ちょっとした特徴を付与してくれています。
終盤の幻影帝国で、何かと主人公を挑発して煽るラスボスもいいキャラしてます。これはストーリーゲームの課題ですが、ラスボスをどうプレイヤーに印象づけるかの方法論で、劇中でいかに主人公に絡ませるかですね。最初の背景でボスの恐ろしさを語ってはみるけど、途中で全く話題に上がることなく、最後にようやく出てきて、そのまま倒されておしまいっていうのでは、インパクトが薄い。
そこで、肖像画とか、生き残った被害者や部下に主人の恐ろしさを語らせるとか、あの手この手を考えるわけですが、自分の管理した世界のどこかで主人公を監視していて、いちいち「愚か者よ」とか「なかなかやるな。しかし、次は上手く行くまい」とか語りかけてくるボスは、ゲームブックでは新鮮だったな、と(昔の作品なのにね)。
最初は、壮大な背景世界を示していたのに、結局、舞台は島一つかよ、とか、島の探検がメインかなと思いきや、ほとんどがダンジョンで……とか、どんどん物語規模が小さく縮んでいくのを、初プレイ段階ではいささか興醒めに思っていたのですが、新人作家の初ゲームブックはダンジョンから、というのは定石ですし、その中で、どう風呂敷を広げて見せるか、という当時の意気込みの方を高く評価すべき作品でしたね。
ゲームバランスは良好で、南洋の島とオカルトの噛み合った作品の雰囲気も、分かってしまえば味わい深いと思います。大らかな気分で楽しめた作品。
8.さまよえる宇宙船(4):全5話(9月19日〜10月5日)
『運命の森』に続いて、コレクション未収録の旧作を先行攻略。
一応、次のコレクション5の候補には挙がっているのだけど、果たしてイラストレーターの問題は解決できたのかを気にしつつ。
で、リプレイとしては、最初にアストが、次にダイアンナが引き継ぐという変則スタイル。
主人公交代は、作者の意図ではなくて、何だか本人たちが勝手に話した結果です(書き手としては無責任ですが、キャラが1人歩きってのはそういうものです)。
物語としては、大きな縦糸ってものがあまりなくて、いろいろな星で遭遇するトラブルや特有の謎を解決、もしくは解明しながら、元の世界に戻るための情報を探し回る1話完結型の連続ドラマ風宇宙航海譚ですね(要はスタートレックなんですが)。
一応は正しい情報を見つけて、自分たちの宇宙に無事に帰還できたらクリアで、見つけることができなければゲームオーバーなんですが、物語としては、外れルートで発生するイベントや解決の仕方も面白いので、クリアの可否に関わらず、一通りのイベントを確認するのが楽しかったと思います。
ファンタジーでない、宇宙SFのあるある展開をどうゲームに落とし込んでいるとか。
あと、主人公船長以外の船員NPCが簡素ながらデータ化されている面白いゲームで、安田社長の評論では失敗扱いされていますが、彼らに感情移入できると、良い雰囲気要素だったと思います。あっさり死んだりもする船員に、船長として涙を流しながらも決断せざるを得ないドラマを想像すると、当作の船員NPCが後のスロムや〈赤速〉たちの原型かもしれません。
それと、船長として部下の能力を決めるシステムは、16巻の『海賊船バンシー号』がより洗練した形で採用していますので、その辺のシステム発展史もそのうち考察してみたいところ。
9.地獄の館(10):EX込みで6話(10月10日〜24日)
カオスがいろいろ転がりまくった記事。
元々、この作品のプレイヤーはリバTで、カニコングには『モンスター誕生』を配役していたはずなのに、どうしてこうなった? 書き手にも、何を考えて書いたのか、ちっとも思い出せない不思議な記事です(無責任)。
それで、全くつまらないなら、ボツとして削除するところですが、できた記事を読むと、自分でも爆笑できるという。
興が乗ったか、魔が差したか、脳内アドレナリンが大量分泌された結果か、あるいはオカルトホラー的な怪現象か。
うん、ホラーゲームブックだったら、納得ですね(思考放棄)。
ともあれ、『さまよえる宇宙船』に続いて、ジャクソンです。
『FFコレクション2』より一本、という意味でも、作品選択としては順当です。
当初のイメージでは、触手モンスターのリバTがヒロインを演じて、クトゥルフちっくな「モンスター力を以てゴシックホラーを制す」って方向性の記事を考えていました。
それがどうして、カニが萌えキャラ(?)を演じて、しかも行き着く先が聖闘少女(セインティア)とは、どういう思考回路で生まれた話なのか、自分でも恐怖ですよ。狂気点でも溜まっているんじゃないか、と心配したりしなかったり。
まあ、ありきたりな話しか書けないよりは、多少暴走しても、ゲラゲラ笑える話を書いてる方が後から読んで、幸せになれるので、良しとします。
笑ってるのが自分だけだと、寂しいですけど(苦笑)。
ともあれ、うちのリプレイ記事の怪作1号に認定します。
すべてはカニコングが悪い。
ともあれ、原作ゲームブックは、オカルト色満載のゴシックホラーですが、リプレイの方はB級アクションホラーコメディーになってます。
まさか、ゴスロリメイド主人公が、吸血鬼を追いかけ回す展開を正統派ホラーとは言いますまい。
たぶん、萌えFFの『ハウス・オブ・ヘル』の方が、ホラーの雰囲気をつかんでいると思うよ、これ。
10.サイボーグを倒せ(17):全21話(11月13日〜23年3月6日)
『地獄の館』とは別の意味で、頭のおかしい記事シリーズ。
うちのFFゲームブック攻略記事で、最も長大長期に渡って展開した記事で、通常の4倍は手間が掛かっていますな。
まあ、このジャクソンの一大傑作が、4種類のキャラで4通りの攻略ができるという、一粒で4倍美味しいという豪華な作品ですから、攻略記事を書く方も完璧なものを作ろうと思えば、4倍かかるのは当然なわけで。
よく、飽きずに書き続けられたな、自分。
仕事も忙しかったはずなのに、ゲームブックは別腹ってか?
何を考えて書いてたか、当時の自分の頭を割って確かめたいよ。
まあ、それをしちゃうと、今こうして書いてられないわけで、とにかく、記念すべきFFシリーズ攻略記事10作品めに凄いことをしたい、という願望はかなったわけだな。
いずれにせよ、主人公キャラの中の人(プレイヤー)を交代することで、新鮮な気分で書けるというのは、『さまよえる宇宙船』で実感していたので、その経験があればこそ、こちらも4通りで書けたのだろうけど、
最もおかしいのは、カニコングが担当するはずの体力ヒーローの記事に、関智一さん声の特撮ヒーローが乱入してるんだ!? という展開。
いや、スーパーヒーローをテーマにしたゲームブックだから、スーパーヒーローが参戦しても納得できる程度には、自分もスーパーヒーローファンなので、個人的にはそれもまた一興なわけですが、
呆れずに(?)付き合っていただいた読者さまには、改めて感謝申し上げます。
NOVAのスーパーヒーロー愛がたっぷり注がれた攻略記事ってことで、カオスの転がり様を楽しんでいただければ幸いです(m0m)。
(当記事 完。次は、問題作のアーロック以降につづく)