ハーメリン到着
リモートNOVA『火吹山の秘密宝物庫に長らく封印されていた鉄巨人が4体、覚醒してしまったので、それを倒す手段を知っているというマリクを探して、はるばるハーメリンの街まで来たんだが、ちょうど祭りの前日ってことで、街はいつも以上に賑わっているんだな』
アスト「本作で見かけた批判ネタに、『巨人が目覚めて世界がピンチという非常事態なのに、ハーメリンの街に入ったら、そういう切迫感もなく、ここまで演出してきた物語の緊迫感が途切れてしまうのが残念』というのがあって、要はストーリーの雰囲気の一貫性が保たれていないってことだな」
NOVA『それは、本作が40周年記念作なので、主題は祭りを楽しむことにあり、世界の危機すら賑やかしの一環ということだな。ハーメリンの街のお祭り騒ぎを楽しめるかどうかがポイントで、巨人退治の緊張感は「盗賊都市のザンバー・ボーン」と同じく、最初と最後のおまけみたいなもの、と俺は認識している』
ダイアンナ「でも、タイトルは『巨人の影』だよね? 巨人がメインじゃないの?」
NOVA『じっさいには、巨人の影って薄いよなあ。俺、巨人が街を襲撃している光景って見てないし、話に聞くだけで、表紙絵も間接的伝聞のイメージ画像でしかない』
NOVA『改めて見ると、右下に豚に騎乗した男がいるんだな。彼が「豚飼いインディゴ」かな?』
ダイアンナ「いや、豚飼いインディゴは42歳で亡くなっているから、巨人襲撃の現場にいるはずがないだろう?」
NOVA『それもそうだな。すると、インディゴの息子で、豚飼いの職を引き継いだインディゴJrかもしれん。あと、本編の文章では巨人は剣を持っているはずなんだが、表紙絵では右手に地面から根っこごと引っこ抜いた樹木を構え、左手には哀れな人を捕まえて、片足を上げたポーズを決めている。その足下で踏み潰される建物と、背後では拳で建物を破壊しているもう一体の巨人が』
アスト「インパクトある表紙絵だな」
NOVA『問題は、本文イラストの中に巨人が登場していないんだ。巨人の出現時や、最後のバトルの際に、巨人の挿し絵が付いてあったら、ここまで影の薄い巨人にはならなかったろうに』
ダイアンナ「ダディは巨人の影が薄いと主張するわけだね」
NOVA『冒険のきっかけであり、最終目的ではあるけど、メインは「ハーメリンのお祭り騒ぎ、狂騒」であって、巨人大暴れはフレーバーに過ぎん、と考えている。それはそれとして、フォーティは世界の危機を連呼するキャラにしようと思う』
アスト「平和な祭りを楽しんでいる人たちに、『世界の危機だ。俺の話を聞け』と訴えるキャラってことか。空気を読めよ、と周りからツッコミが入る」
NOVA『まあ、世界の危機をもたらしたのは、フォーティなんだが。こうなったら開き直って、自ら世界の破壊者を名乗るのも一興だが、そこまで悪人にもなりきれないのがフォーティ。まあ、ハーメリンの平和な祭りは、守ってやらないとな、と生真面目に考える竜の剣士であった』
ダイアンナ「で、今回は街に入るパラグラフ26番からスタートだね」
案内人ビニー・ブローガン
NOVA『門番がしっかり監視して、入るのも出るのも厄介なポート・ブラックサンドと違って、ハーメリンは祭りの時期だからか、あっさり入ることができた。一応、槍持ち門番は立っているけど、よそ者のフォーティをまったく気にする様子もなく、半分眠っているようにも見える。町のみんなは見るからに幸せそうで、暖かな早春の日光の下で互いにお喋りし、笑い合っている様子がうかがえる』
ダイアンナ「季節は春だったのか。てっきり秋だと思っていたよ」
NOVA『本の出版日が確か9月だったからな。表紙絵も赤いイメージで、秋の夕暮れを連想させるし、春だったらピンクか緑のイメージだが、FFで春っぽい表紙って何があったかな?』
アスト「これかな」
ダイアンナ「『死の罠の地下迷宮』は5月初めって設定だから、確実に春だぞ」
NOVA『春か。改めて季節設定を確認すると、クシャミをしなければなるまい。クシュン』
アスト「風邪か?」
NOVA『花粉症だよ。フォーティは花粉症だったんだ。今、決まった。花粉症だから頭がぼんやりする。ええと、確か世界を救うために、この町に来たんだが、ぼんやりしているので、祭りの雰囲気に呑まれて、そんなことがどうでもよくなっている俺がいる』
アスト「おいおい。しっかりしろよ、と【竜の剣】の精霊が声をかける」
NOVA『しかし、精霊の声が聞こえる技能は持っていないので、その声は届かない』
アスト「……って言うか、馬の声も聞こえず、剣の声も聞こえず、意図的にオレの声を聞かないように振る舞ってないか?」
NOVA『いや、馬とか剣とかとコミュニケーションを交わせる方が、おかしいだろう? 普通の人間キャラは、馬とか剣の声は聞こえないぜ。とにかく、フォーティは普通の人間であって、獣使いでも剣の精霊と契約したわけでもないからな。普通の人間とコミュニケーションできるキャラを用意してくれ』
ダイアンナ「仕方ないねえ。だったら、あたしが案内してやろう。『ハーメリンにようこそ。あたしはビニー・ブローガンよ。この街の案内はご入用? たったの金貨1枚で今夜の宿が見つかるわ』」
NOVA『よし、案内を頼もう。花粉症で頭がぼんやりするから、今夜は早く寝たい』
アスト「何だか急に生えてきた花粉症設定だが、うまく話が進むのかね」
NOVA『さあ。分かっているのは、ここでビニーの案内を断ると、ろくな目に合わないってことだ。詳細は後でIFルートで語るが、素直に金貨1枚減らして、案内を乞う方がいい』
ダイアンナ「ビニーは案内料を受けとると、酒場兼用の宿屋〈さくさくパイ〉亭に連れて来てくれた。酒場は賑やかで、繁盛していることが分かるね。そして、ちょうど今、『パイの早食いコンテスト』が行われようとしていて、あと1人参加者を募集しているみたいだけど?」
NOVA『よし、乗った』
アスト「乗るのかよ」
NOVA『せっかくの祭りだからな。こういうイベントには乗るのが、人生楽しむコツだ』
ダイアンナ「判定方法は、運だめしだね」
NOVA『(コロコロ)4を出して成功だ。残り運点は10』
ダイアンナ「フォーティさんは、野菜パイ2つと、肉とポテトのパイ1つを食べた後、4つめのチーズと玉ねぎのパイを苦労して食べた。ここまでの勝負で、勝ち残ったのは大食い自慢のドワーフと蛮族だね」
NOVA『花粉症で涙目状態だから、玉ねぎが目にしみやがる。これで、もう一度、玉ねぎが来たら、俺の負けだ』
ダイアンナ「でも、幸い、5つめは野菜パイでした。ドワーフさんは5つめを食べる前に気分が悪くなって、トイレに駆け込んで脱落。そして最後の敵の蛮族さんは、これまで野菜パイに当たったことがなくて、しかも実は野菜嫌いだったみたいだ。『肉だったら、いくらでも食べてやる。でも、野菜はダメだ。肉を持って来い!』とわめいた挙句、野菜が食べられないってことで失格。好き嫌いなく何でも食べたフォーティさんの勝利です」
NOVA『ふう。涙目ながら満面の笑みを浮かべながら、勝ち誇るぞ』
ダイアンナ「勝利者は、パイの代金がタダで、今夜の宿代もタダ。そして、たっぷりの食事と一晩の休息で体力点4点を回復します」
アスト「もしも、勝負に負けていたら?」
ダイアンナ「金貨2枚を払うだけでいいみたいね。宿代は、優勝者の蛮人さんが『オレには自分の家があるから、オレの権利を譲ってやろう。タダで泊まるといい』と親切に言ってくれる」
NOVA『気風の良い蛮人だな。負けると、「野菜はイヤだ、肉をくれ!」とわめいて格好悪いのに』
アスト「とにかく、タダで飯と宿がまかなえたのはラッキーだったな」
NOVA『ああ。コンテストに参加しなければ、宿代が金貨3枚で、実はこれが一番損をするようだ。ところで、案内ガールのビニーに話がある』
ビニー(ダイアンナ)『何さ?』
フォーティ(NOVA)『俺はマリク・オム=ヤシュという賢人の知恵を借りに、この町に来たんだが、どこにいるか知っているか?』
ビニー『賢人? 変人の間違いじゃないの?』
フォーティ『変人なのか?』
ビニー『引きこもりの爺さんって聞いてるけど……』
フォーティ『橋の下の掘っ立て小屋に住んでいるとか?』
ビニー『そこまで変じゃないと思うけど、彼に何の用なの?』
フォーティ『世界を救う助力を求めに来た。この【竜の剣】と【ドラゴンのメダル】にかけて、世界を脅かす邪悪の巨人を成敗するのが我が使命。巨人がいずれこの街にも来て、破壊の限りを尽くすのも時間の問題だと思う。そうなる前に、マリク殿の力を借りねば……クシュン』
ビニー『風邪を引いて、熱に浮かされてるんじゃないの?』
フォーティ『心配するな。ただの花粉症だ。それより、世界を救うためにマリク殿のところへ案内を頼む』
ビニー『パイの食べ過ぎで、頭がおかしくなっているのでなければ……祭りのためのイベントか何か? 「竜の剣士の巨人退治」のお芝居の筋書きとか?』
フォーティ『信じてくれないなら、それでもいい。とにかく、マリクの居場所を知っているなら、案内してくれ』
ビニー『……今夜はもう遅い。一晩休んでから、出直すことにしましょ』
NOVA『そうして、ビニーはフォーティの前から姿をくらまし、再会することはなかった。どうやら、頭がおかしいと見なされたらしい』
IFルート:案内を乞わなかった場合
NOVA『ビニーに案内料の金貨1枚を払うと、いろいろ得をするわけだが、彼女の案内がないと初めての街で宿を見つけるのにも苦労する』
アスト「金貨1枚を惜しんで、大変なめにあうルートなんだな」
NOVA『まず、主人公が見つけた宿が〈蚤の巣〉という名だ』
ダイアンナ「何てセンスのない名前だよ。まさか、そんな名前の宿に泊まる気かい?」
NOVA『ものは試しって勇気を出して泊まると、金貨1枚で、寝心地の悪い部屋に案内される。蚤(のみ)に噛まれて一晩ろくに眠ることすらできず、体力点と運点を1点ずつ失うほどだ』
アスト「それって、宿に泊まる意味がなくはないか?」
NOVA『そう思って、宿に泊まらずに通りを進み続けると、もっと最悪なめにあう。スリの小僧にお金を盗まれ、それを追いかけているうちに、仲間のスリの一団に催眠ガスを浴びせられて失神。翌朝、通りで目覚めたときには、体力2点、運2点、保存食すべてと所持金半分を失うほどの大惨事だ』
ダイアンナ「さすがにそれはキツイね。蚤に噛まれた方がよほどマシだ」
NOVA『そんなわけで、ビニーの案内は是非とも乞うべし、という結論になる。いずれにせよ、翌朝から本格的に祝祭の街を探索することになるわけだ。パラグラフ364番につづく』
マリクは何処に?
NOVA『ハーメリンの街に到着した翌朝、目的のマリク・オム=ヤシュがどこにいるか探し回ることになる。案内人のビニーが知っていたようだが、変人のマリクにはあまり関わりたくないようで、テキトーな用事を言い出して姿をくらませた』
アスト「変人なのは、マリクじゃなくて、フォーティじゃないのか? いきなり、世界の危機とか、巨人とか、花粉症だって言われても、ただの妄想乙としか思われないだろう?」
NOVA『花粉症は関係ないだろう?』
ダイアンナ「しかし、花粉症と妄想につながりがあるのは、当ブログ時空の常識だからね」
NOVA『まあ、花粉症はゲームブックとは関係ないが、当リプレイでは重要な伏線にもなっているんだよ。「フォーティは花粉症キャラ」ということは大事な個性なので、読者の諸氏はしっかり覚えておくように……クシュン』
アスト「で、どこを探すんだ?」
NOVA『まずは、街の中心に向かう〈王冠通り〉に沿って行く。祭りの初日なので、人々が多く集うそうだ。もしかすると、マリクと偶然、出会うこともあるかもしれない』
ダイアンナ「顔は知らないんだろう?」
NOVA『目印は、〈ドラゴンのメダル付きペンダント〉ぐらいだな。せめて、ハロルド・ホゲットに、マリクの外見的特徴を聞いておくべきだと思ったが、初読のときにはずっと魔法使いだと思い込んでいたからな』
アスト「『盗賊都市』の老魔術師ニカデマスさんと同様のシチュエーションだし、昔のプレイ知識があれば、そういう連想も無理はない。橋の下とかも、そのネタだし」
NOVA『マリクって名前も、アーサー王絡みの有名な魔術師マーリンを連想するし、昔プレイした「ファイアーエムブレム」に登場した魔術師キャラもマリクだった。他に、マジシャンのミスター・マリックという連想も働いて、初めてマリクのイラストを見たときは、え? そんな伊達男のおじさま剣士だったの? と感じ入ったのも1年前だ。同じ感動は、今回のプレイでは味わえないだろうがな』
ダイアンナ「フォーティにとっては、まだ謎の賢人マリクという認識なんだね」
NOVA『道行く人にテキトーに「おい、マリク・オム=ヤシュという男を知らないか? 世界の危機で、巨人の秘密を知る男なんだが、彼を見つけないと世界が滅ぶ。知っているなら教えてくれ」と聞き込みをしているんだが、誰も知らないようだ』
アスト「明確に、怪しい聞き込みだな。そりゃあ、ビニーじゃなくても、関わりたくないと思うだろう」
NOVA『とは言え、フォーティに如才ない情報収集能力はないからな。土地勘もないし、地道に尋ねて回るしかないだろう。そうしているうちに、竹馬に乗った小男と、書物を抱えたとんがり帽子の魔術師風の格好をした男の2人組に出会った。どちらも地面まで届く長い髭を生やした、見るからに怪しいイラストだが、マリクも変人だったら類友だと判断して、話しかけようと思った次第』
フォーティ『おい、世界の危機だ。マリク・オム=ヤシュを知らないか?』
竹馬男『何て礼儀知らずなんだ。我々は〈賢き髭〉のメンバー。全ての知識を探究する思索者だ。見ず知らずの者とお喋りしている暇などない。ましてや、我らに対して「知らないか?」だと? 知らぬはずがなかろう。〈賢き髭〉をナメるな』
フォーティ『おお、〈賢き髭〉の方々に出会えるとは何たる幸運(よく知らんけど)。その賢明な知恵をお借りできれば、謝礼を差し上げますぞ。情報料は金貨でいかほど?』
とんがり帽子『知識の対価は金ではなく、知識だ。お前は何を知っている?』
フォーティ『ええと、火吹山から巨人が出て来て、世界の危機というのは、最新とっておきのスペシャル情報だと思うがな。何せ、あのザゴールの遺産絡みだし』
とんがり帽子『何とも眉唾な話だ。証拠はあるのか?』
フォーティ『証拠か。この巨人を封印していた【混沌の王冠】などで、どうだろうか?』
竹馬男『……確かに、微かな魔力の残滓を感じるな。だが、証拠としては心許ない。もしも、お前の言葉が事実なら、〈賢き髭〉にとっても重要な問題になり兼ねんが、多角的な視点で検討を重ねねばなるまい。だが、お前の語る言葉に意図的な嘘はないようだ。マリク・オム=ヤシュが世界を救うのに必要だと思い込んでいるのも事実らしいが、嘘はつかずとも間違った想念に突き動かされている輩はどこにでもいる。一人の妄想だけで、全ての真実を解き明かされると思い込むのは危険だ。我々は知恵ある者との対話を重ねて、真実への道を探究しなければならぬ』
フォーティ『しかし、対話を重ねて、検討している時間はないのだ』
とんがり帽子『時間がないのは、我らとて同じこと。では、知恵なきそなたの知りたき真実を示してやろう。老いたる剣士マリクは世捨て人だ。誰とも話をしようとしないので、そなたの捜索も時間の無駄となろう。それでもマリクを探したければ、花屋のフェイ・ビブルの元を訪ねよ。彼女の店から、マリクが妻の墓に供える花を買うという話を聞いたことがある。キーワードは青い蘭、と言ったところか。さあ、これで世界の危機に対処できるなら、急ぐといい。我らはそなたの言う「世界の危機」がどれほどのものやら、知恵ある者と検討を重ねて、真実を探り当てねばなるまい。縁があれば、我らの道は再び交じり合うこともあるかもしれんが、そなたは行動の者で、我らは思索の者。行く道は違うと知れ』
フォーティ『お導き、ありがたく受け取った。花屋に行けってことだな。花粉症がキツいけど、世界の危機に対処するには仕方ない。頑張るとしよう、クシュン』
NOVA『こうして、フォーティは〈賢き髭〉の竹馬男セドリックと、名前が分からないとんがり帽子から、マリクの手がかりを得ることに成功した』
アスト「マリクが剣士って情報も、ここで知らされるんだな」
NOVA『初見はざっと飛ばし読みだったから、気づいてなかったな。とにかく、良い情報が入ったな、と思いながら、通りを進むと、次なるイベントだ。街の広場に入ったところで、オークのジョーガンと、オーガーのハムルクに「平手打ちコンテスト」に出ないか、と絡まれる』
ダイアンナ「平手打ちコンテストって何?」
NOVA『オーガーのハムルクと互いにビンタを浴びせ合って、相手をKOしたら勝ちという賭け事だな。勝負事を挑まれたら、それには乗るのがフォーティの流儀』
アスト「余計なリスクを冒している場合か? 世界の危機だろう?」
NOVA『世界の危機ばかり気にして、本作の祭りイベントを楽しめなければ、つまらない人生だからな。世界の危機を解決し、お祭りイベントも堪能するのが、フォーティの生きる道』
ダイアンナ「で、対決はどうするんだい? 技術点判定か、運だめしか、それとも普通の戦闘ルールか」
NOVA『まずは、参加料として金貨1枚を払う。それから、どちらが先にビンタを仕掛けるか、コイントスで決めるんだが、表を選べば、こっちが先攻だな。裏を選ぶと運が1点減るので、堂々と表を進むといい』
アスト「裏街道じゃ不利なゲームか」
NOVA『先攻権を得たら、技術点判定だ。(コロコロ)出目9だが、技術点11なので問題なく成功。オーガーに渾身のギャラクティカ・ビンタで、あっさり吹っ飛ばして勝利だ』
ダイアンナ「とんでもなく脳筋キャラなのか、フォーティって?」
NOVA『さすがはリビングストンの40周年記念キャラだな。いつもに輪を掛けて脳筋っぽい振る舞いがよく似合う。なお、この40周年ってのは、イギリスでは2年前の2022年なんだが、日本では84年に火吹山が邦訳されたから、今年が40周年になる。本国の2年遅れというのが、翻訳作品の標準かな、と考える次第』
アスト「で、勝利の報酬は?」
NOVA『金貨5枚と【力の指輪】だな。【力の指輪】は技術点+1と体力点+2の効果だが、技術点は減ってないので、実質的に体力回復の恩恵だけを得た形だ』
ダイアンナ「負けたときのペナルティは?」
NOVA『オーガーのビンタで、体力点を2点から、最悪7点削られることになるが、相手の攻撃を受けたときの処理がダイス目のランダム要素が大きいので、後攻に回ると非常にリスクが大きい賭け事となるな。確実に先制権をとって、技術点の判定に成功するのが最適解だ』
こうして、脳筋剣士フォーティは、世界の危機を脳裏に入れながらも、花粉症でぼんやりした思考回路を言い訳に、ハーメリンの祭りイベントを堪能するのであった。
マリクと対面するまでに、一体いくつの遠回りイベントを重ねることになるのか?
次回、パラグラフ252番で、広場の祭りイベントのあれこれを見回る予定。
★花粉症な脳筋トレジャーハンターにして、竜の剣士フォーティ
・技術点11
・体力点20(イベントでフル回復)
・運点10/11
・金貨40枚
・食料10食
・持ち物:【竜の剣】、幸運ポーション、秘密の地図(火吹山の隠された部屋)、短剣、【混沌の王冠】のフレーム、金の鍵(3)、ドラゴンのメダル付きペンダント、【幸運のお守り】、骨入り革袋、【力の指輪】(技術+1)
・情報:ハーメリンで、マリク・オム=ヤシュを訪ねよ
マリクの亡き妻ヴェルマ、享年43歳
カードのイカサマ師に注意
マリクの家は花屋のフェイ・ビブルが知っている(青い蘭を買うべし)
・祭りイベント:パイの早食いコンテストに勝利
平手打ちコンテストに勝利
(当記事 完)