ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

「巨人の影」攻略記(その5、祝祭は続く)

祭りの広場と、運命の地図

 

リモートNOVA『前回は、ハーメリンの街で祭りの中心の広場まで到達した。パラグラフ番号は252番。選択肢は3つ。「芸や余興を見る」「屋台を見る」「天幕に向かう」だが……正解は屋台を見るっぽいな。他を覗いてから屋台を見ることも可能なんだが、下手すると選択ミスで屋台に行けなくなる可能性もあるし、あまりお得なイベントもなさそうだから、IFルートで処理しようと思う』

 

アスト「前もって何が正解か分かっていると、試行錯誤の余地がないよなあ」

 

NOVA『攻略記事だから、何が正解かを示すことも大事だろう。それにフォーティには、ロガーン印の「秘密の地図」だってある。火吹山の隠し部屋を表示したことで、お役御免かと思いきや、気づくと攻略情報が記されていて、持ち主を導いてくれるようだ』

 

ダイアンナ「それは便利な地図だねえ」

 

NOVA『運命神の加護付きマップ、ここではデスティニーマップとも呼称しようか。地図が勇者を導いてくれるわけさ。花屋に行くには屋台を見るべし、と』

 

アスト「前回の情報収集で、マリクの手がかりは花屋のフェイ・ビブルが知っているらしいことが分かったからな」

 

NOVA『屋台を覗くと、最初の店は「正直なジョンの店」という薬屋で、12種類の薬を売っていた』

 

  1. コウモリ軟膏(1G)
  2. カエルの唾液(1G)
  3. 沼ジュース(1G)
  4. グリーン・スライム剤(1G)
  5. 蛇油(1G)
  6. 蜘蛛油(2G)
  7. 熱冷まし剤(2G)
  8. 円盤人水(2G)
  9. 竜の涙(4G)
  10. ゴブリンの耳垢(3G)
  11. オークの鼻水(3G)
  12. ゴキブリクリーム(3G)

 

ダイアンナ「ゴブリンの耳垢とか、オークの鼻水というのは薬なのか?」

 

NOVA『ゴキブリクリームなんてのも買いたいとは思わないよな』

 

アスト「まともな感性の持ち主なら、とりあえず、蛇油は毒ヘビ対策に、蜘蛛油は毒グモ対策に使えそうだと考えるのではないか。熱冷まし剤も効果がストレートで分かりやすい。他には、竜の涙も高価そうで、いかにも役立ちそうだ」

 

NOVA『全部買ったら、金貨24枚だ。それぐらいの金なら持っているので、初見だと全部買うというのもありだろうが、無駄な買い物をしたくないのも人情なので、デスティニーマップにお伺いを立てると、1番、6番、7番、10番がお勧め、と記されていた』

 

ダイアンナ「何、そのチートな地図は?」

 

NOVA『俺の攻略ノートに記してある通りなんだが、フォーティとしては、ロガーン様の導きに感謝しながら、コウモリ軟膏、蜘蛛油、熱冷まし剤、ゴブリンの耳垢の4つを購入する。金貨8枚を支払って、ここでの買い物タイムは終了。他のアイテムは、ゲームブック中で使う機会がないので、買うだけ無駄だということだ』

 

アスト「初見じゃ、そんなことは分からないから、いろいろ悩みながらテキトーに購入するんだろうな」

 

NOVA『本作のアイテムは、なければ絶対に攻略不能って必須アイテムは少なめなんだが、攻略を有利に進めるには、あった方がいい物が多いってことだ。その見極めが攻略記事のポイントだと考える』

 

アスト「オレがプレイヤーなら、コウモリ軟膏とゴブリンの耳垢なんて買おうって発想にはならなかったろう」

 

ダイアンナ「初見で、いきなり正解を当てるのは難しそうなので、試行錯誤をあれこれ重ねることを作者は想定しているんだろうね」

 

さらなる屋台の店

 

NOVA『薬を買った次は、鍵屋のウィルバー・チャブの屋台に遭遇する。彼は金の鍵をコレクションしているそうだが、ちょうどラッキーなことに、フォーティは人ネズミを倒して、金の鍵(3)を入手済みなんだな。ウィルバーに金の鍵を売れば、金貨20枚、あるいは30枚を入手することができる』

 

ダイアンナ「それって破格の取り引きじゃないか?」

 

NOVA『ここで問題が一つあって、金の鍵(3)は後で使用する局面があるんだが、鍵がなければゲームオーバーになってしまうんだな』

 

ダイアンナ「だったら、うかつに売るわけにいかない、と」

 

NOVA『しかし、金の鍵(3)の代わりに開錠用具を入手していれば何とかなるのも事実。開錠用具の入手場所さえ分かっていれば、ここで金の鍵(3)を金貨30枚で売り払うのが一番お得という話だ』

 

アスト「初見だと、そこまで先を見通して選択肢を選べるはずがないから、チートな攻略をしてやがるって思うが、今回はできるだけ最適解を通ろうってコンセプトなんだな」

 

NOVA『人ネズミを強引に倒すことで得られる幸せってのもあるんだな。これで所持金がさっきの買い物の分を差し引いても、金貨62枚だ。結構お金の出入りの激しいゲームだと思う。選択肢をミスると、一気に所持金が半額になるゲームだし』

 

ダイアンナ「ハイリスク、ハイリターンになるゲームバランスなんだね」

 

NOVA『最適解を選んでもキツいゲームバランスの作品もある中で、本作は最適解が恵まれていて、それ以外が厳しいペナルティーが付いてくる、攻略的には分かりやすい仕様だと思う。難易度的には初心者向きと言えるし、過去作オマージュも最初の火吹山とストーンブリッジを除けば少なめで、同時発売の「サラモニスの秘密」と好対照を成していると考える』

 

  • サラモニスの秘密:主人公は冒険者志望の少年で、貧乏状態からスタート。ゲームシステムは変化球気味。背景世界は旧作オマージュがいっぱいで、『火吹山の魔法使い』『バルサスの要塞』『モンスター誕生』をプレイしていないと、よく分からないネタが多い。
  • 巨人の影:主人公は冒険経験者で、金持ち状態からスタート。ゲームシステムはオーソドックス。背景世界は旧作オマージュがあまりなく、序盤の『火吹山の魔法使い』ネタを除けば、旧作ゆかりな登場人物は少ない。まあ、ストーンブリッジ、氷指山脈、火山島といった地名だけで反応できる旧作ファンにはいろいろつながって来るんだろうけど、別に必須知識でもないわけで。近年作の『危難の港』『アランシアの暗殺者』の濃厚な旧作オマージュ作品と比べると、昔の遺産が世界を混乱させるのを後片付けするような未来志向の新規作品って感じ。ただ、続く作品(ブラッド島の地下迷宮)でまた旧作オマージュに戻った流れだけど。

 

NOVA『ジャクソンがゲームブック作家として復活して、旧作オマージュたっぷりの作品を初心者主人公が味わう作品だったのに対し、リビングストンの方はベテラン冒険者が旧作からの脱却を描いた作品になったな、と。まあ、旧作でおなじみのストーンブリッジを破壊したのはやり過ぎというか、その後が気になって仕方ないんだけど』

 

アスト「ヤズトロモさんやジリブラン王がどうなったかも語られないのが、旧作が過去になった未来のアランシアで歴史の針を進めた感があるな」

 

NOVA『で、明るいお祭りムードのアランシアの平和を守るのが、フォーティの使命だが、鍵屋の次に訪れるのが「フェイの花屋」だ。しかし、店主は席を外しているようで、帰って来るのを待つか、先へ進むかの2択だ』

 

ダイアンナ「マリクに関する情報を得ていなければ、スルーしてしまう危険もあるわけだね」

 

NOVA『まあ、情報なしでも適当に歩けば、運よくマリクと遭遇できる可能性もあるわけだが、「盗賊都市」のニカデマスさんと違って、どういう道を進んでも確実に出会えるとは限らないのが難易度を少し上げているな。マリクの情報は必須でこそないが、物語としてはやはり順に手掛かりを追っていく方が、たまたま偶然、発見できちゃったよ的なラッキーご都合主義よりも面白いと思う』

 

アスト「ゲームだから、たまたま選んだ選択肢が正解というのもあっていいんだろうけど、物語としてはランダム性よりも、段取りを追った必然性が分かる方が収まりがいいもんな」

 

NOVA『ストーリーゲームのランダムさと理路整然さのバランスの問題だが、本作は割とどちらでも上手く解けるようにできている。ランダム要素が強すぎると、考えてもムダとなりがちだし、ランダム要素が少なすぎると一本道の単調なストーリーで、それはそれで考える余地がない』

 

ダイアンナ「手掛かりをしっかり追うことで、隠された物語の道筋を探るのがいい物語ゲームってことかね」

 

アスト「物語の縦糸をしっかり歩んでいる感覚だな。正解の道筋をたどることで得られる安心感もあるわけだ」

 

NOVA『そんなわけで、花屋の女性を待っていると、10分ほどで帰ってきた』

 

フェイ『こんにちは。私はフェイ・ビブルです。お待たせしてごめんなさい。花束を届けてこなくちゃいけなかったんです。何かお探しの花でも?』

 

  • ひまわり(3G)
  • 蓮の花(2G)
  • 青い蘭(4G)

 

ダイアンナ「ここで正解を選ばないといけないんだね」

 

NOVA『事前情報がなければ、テキトーに選択肢を選ばないといけないんだが、ここは青い蘭が正解だと分かっている。他を選ぶと、情報が途切れてしまうので、この後がランダム任せになって物語がつまらなくなる。正解の道筋を探すのがゲーム性ってものだ』

 

アスト「で、青い蘭を買うとどうなるんだ?」

 

NOVA『金貨4枚を払って(残り58枚)、青い蘭を買った場合だけ、フェイがサービスとして、ちょっとした質問に答えてくれるんだ。選択肢は「ビニー・ブローガンの居場所」と「マリク・オム=ヤシュの居場所」だが』

 

ダイアンナ「当然、マリクの居場所を選ぶんだね」

 

NOVA『それはもちろんそうだが、気になったのでビニーについても選択肢を覗いてみた。すると、ビニーのことは街の住人なら誰でも知っているけど、フェイは他人の人となりについて詮索するのは遠慮しているそうだ。結局、はぐらかされた感じだな』

 

アスト「だったら、マリクについてはどうなんだ?」

 

NOVA『ちょうどタイミングよく、「今さっき、ひまわりの花束を届けて来たばかりだ」と話に乗ってくれる。奥さんの墓参りとか、奥さんが不幸にも毒殺された件とかを語ってくれ、遠慮しながらも、マリクの家の場所を教えてもらえる。ちょっと長いのでメモが必要だな(パラグラフ185番)』

 

  • 〈丘通り〉から〈行き止まり路地〉を進むと、壁に囲まれた庭と小さな家がある。
  • 路地には、〈丘通り〉の時計職人の店の隣から入れる。
  • 行き止まりでは木の梯子が壁に立てかけられているので、それを登って壁の向こうの庭に入ると、マリクの家に行き着く。

 

ダイアンナ「それは情報なしでたまたま偶然、そこに行き着くことは難しそうだね」

 

アスト「行き止まりの路地から、梯子を登って庭に侵入……って、そんな隠し通路みたいな入り方をしないと行けない家って、世捨て人にも程があるだろう」

 

NOVA『花屋さんとか、配達する人は大変だろうな。まあ、この花屋の娘さんも、表面上はにこやかに振る舞っているが、「青い蘭の符丁で、情報を教えてくれる辺り、実は情報屋の裏稼業を営んでいる可能性」がある』

 

アスト「本当か? 何を見ても、裏稼業に見えてしまうのは、お前の悪い癖だぞ」

 

NOVA『大体、花屋ってキーワードが怪しい。裏で、仮面の美少女剣士とか、仕事人をやっている可能性を想定しつつ、本作でそれが明かされることはない。将来、ハーメリンの街の都市ガイドが出た際に「花屋のフェイ」の隠された素顔が解説されることを楽しみにしよう』

 

アスト「ブラックサンドじゃないんだから、ハーメリンの都市ガイドにそこまでの需要があるとは思えないが。それなら、先にサラモニスとか、チャリスとか、ファングとか、ストーンブリッジのガイド本が欲しいところだ」

 

NOVA『AFFでサプリが出ているのは、ブラックサンド以外だとクール大陸のアリオン市しかないからな』

 

ダイアンナ「とにかく、花屋のフェイさんの情報に感謝しながら、先へ進むんだね」

 

NOVA『次のイベントは、福引きだ。金貨1枚を払って、ランダムに3つのアイテムが当たるわけだが、内容は以下の通り』

 

  • 1〜2:青銅の鈴(効果は不明)
  • 3〜4:混乱の指輪(技術点マイナス2)
  • 5〜6:羽虫の水差し(運点マイナス2)

 

アスト「何じゃそりゃ? 福どころか、不幸を招くだけじゃないのか?」

 

NOVA『当たりの景品が一つもない福引きも珍しいと思う。唯一ペナルティーのない〈青銅の鈴〉も何の役に立つか分からないのではなあ。とにかく、この福引きは百害あって一利なしと断言しておく』

 

ダイアンナ「不幸引きというべきだね」

 

NOVA『この後は、「芸や余興を見る」か、「天幕に向かう」か、それとも先を急いで「〈真鍮通り〉に入って、祭りの会場を後にする」かの流れだが、フォーティは〈真鍮通り〉のパラグラフ330番へ進む選択をした。ここから先は、IFルートってことで』

 

IFルート:芸や余興の見物

 

NOVA『パラグラフ396番で、ジャグラーや手品師、吟遊詩人などのパフォーマンスを見ていると、いきなり運だめしを要求された』

 

アスト「そのパターンは、スリと見た」

 

NOVA『当たりだ。さすがは当ブログの盗賊担当と言ったところか。ここで運だめしに成功すると、持ち物の一つを盗まれる』

 

ダイアンナ「成功しても盗まれるのかい」

 

NOVA『腕利きのスリみたいだな。運だめしに失敗すると、アイテムは無事だが、金貨を1D枚と運点1点を失う』

 

アスト「運だめしで1点減って、さらに1点。合計2点も運が減るのか」

 

NOVA『ああ。芸や余興を見物しても、百害あって一利なしなので、ちっともお勧めしない』

 

ダイアンナ「外れルートはそればかりだね」

 

NOVA『イベントとして新鮮で、話のネタとして面白ければ、それを見るだけでも一興と言えるんだが、シティアドベンチャーでスリに金貨や持ち物を盗まれるのは定番すぎて、TRPGゲームブックをプレイしていれば、たいていの人間は経験しているだろう』

 

アスト「それどころか、自分がスリになる経験もできるのがTRPGってもんだ。ゲームブックだと、盗賊主人公は少し珍しいが、なくはない」

クォーラス城からの脱出 (富士見ドラゴンブック 1-3 ADVANCED DUNGEO)

ルパン三世Pファイルを奪え (双葉文庫 う 2-1 ゲームブックシリーズ 7)

NOVA『他はともかく、ルパン三世はケチなスリなんてしないだろう? 同じ盗賊でも、怪盗とスリは格が違うと思うが?』

 

ダイアンナ「とにかく、ゲームブックだと、自分がスるよりも、スられる経験をする方が多いよね。シティアドベンチャーだったら、とりあえず『スリに注意します』と宣言しておくことは、ダンジョンで『罠に注意します』という宣言と同じくデフォルトなのが、昔のTRPGプレイヤーのたしなみと聞く」

 

NOVA『GMが突然、運だめしや知覚判定を要求して来たら、緊迫感が走るわけだな。何にせよ、FFゲームブックでは運だめしを要求された時点で、運点マイナス1のペナルティーだから、できればそういうパラグラフは避けたいのが人情である』

 

アスト「スリイベントの後は?」

 

NOVA『何もない。屋台か、天幕か、〈真鍮通り〉の3択だ。イベントとしても、あまり面白くない大外れと言わざるを得ないルートだな。芸も余興も残念ながら、楽しめなかった』

 

IFルート:天幕のミニゲーム

 

NOVA『天幕(テント)ルートは、パラグラフ136番だ。ここでは「謎かけのルビー」と「レディはどこだ」の2つの看板が立てられたテントがある。どちらに入る?』

 

ダイアンナ「あたしは当然、ルビーだね」

 

アスト「だったら、オレはレディだな。どうせIFルートだ。どんなイベントか、プレイヤーになった気分で楽しむとするぜ」

 

NOVA『では先に「謎かけのルビー」から。金貨1枚を払って、ちょっとした数字パズルに挑戦してもらう。小学校高学年程度の算数知識で、簡単に解けるミニゲームだな。1問めの正解は……』

 

ダイアンナ「ちょっと待て。あたしに解かせろ」

 

NOVA『どうぞ』

 

ダイアンナ「……正解は25か?」

 

NOVA『はい、当たり。ルビーを1つゲットだな』

 

ダイアンナ「どうして、このルートを選ばなかったんだ?」

 

NOVA『実は後で宝飾店に行くと判明するんだが、ここでもらえるルビーは偽物で、銅貨2枚でしか売れないんだよ』

 

ダイアンナ「何だと? 金貨1枚で買ったルビーが偽物だなんて、このイベントは詐欺師かよ。全ての宝石を愛する女として、このテントは焼き払ってやる!」

 

NOVA『IFルートなんだから、そんなにムキにならないように。金貨1枚はクイズの代金だと思えば、妥当な額だと考えるが、せっかくの景品が外れだったというのは、残念な気分にもなるなあ。ついでに、最初のクイズの答えが分からないときは、もう金貨2枚を払って、第2問に挑戦できる。そちらを答えられたら、ルビーが2個もらえるぞ』

 

ダイアンナ「どうせ偽ルビーだろう? どうでもいいさ」

 

アスト「スネるなよ。2問めはオレが代わりに解いてやろう」

 

 正解は16番。これを解けば、ルビーが2個もらえるけど、もしも解けなくても残念賞でルビーを1個もらえる。まあ、偽物じゃなければ、親切な相手だと思うんだろうけどね。

 

ダイアンナ「とにかく、『謎かけのルビー』のイベントは詐欺に引っ掛けられる外れイベントってことなんだね」

 

アスト「ならば、次はオレの『レディはどこだ』だな。どういうゲームだ?」

 

NOVA『3枚のカードがあって、そのうちの2枚がキング、1枚がクイーンだ。3択で上手くクイーンを当てれば、金貨1枚が10枚になって返ってくる』

 

アスト「3分の1の確率で、10倍になって返って来るとは、期待値にして3倍近いレートか。こいつはお得なギャンブルだぜ」

 

NOVA『では、選択してもらうか。左か、中央か、右か?』

 

アスト「中央でどうだ?」

 

NOVA『外れで運点を1点失う』

 

アスト「くっ、今のは練習だ。次は右を選ぶぞ」

 

NOVA『本来は、1回しか選べないんだが、IFルートだからな。特別に許可しよう。だが、右も外れ。運点を1点失う』

 

アスト「何と。正解は左だったか」

 

NOVA『いや、左も外れなんだな、これが。カード使いの巧みなカード操作で、クイーンのカードはキングのカードにすり替えられてしまい、どれを選んでも当たらない詐欺ゲームになってるんだ』

 

アスト「全てが外れだと!? 許せん。このテントも焼き払ってやる!」

 

NOVA『だから、IFルートの外れゲームだって分かっているんだから、マジになるなよ。それに、ハロルド・ホゲットが教えてくれたじゃないか。「カードのイカサマ師に注意」って』

 

ダイアンナ「ああ、あの情報の伏線回収はこのイベントだったんだ」

 

NOVA『とにかく、この広場の祭りは、屋台ルート以外は攻略の役に立たず、損をするようになっている。元来、祭りってのはその賑やかな雰囲気を楽しむものであって、損得勘定しか頭にないと楽しめないものと相場が決まっている。ミニゲームで一喜一憂するのも一興と思いながら、攻略としては外れということを解明しただけで良しとしようではないか』

 

アスト「まあ、オレがプレイヤーだったら腹立たしいイベントだが、自分でプレイして損したわけじゃないからな。テントを焼くのは勘弁しておいてやる」

 

ダイアンナ「どうせ、巨人がハーメリンの街を襲撃したら、イヤでも破壊されてしまうんだからね」

 

NOVA『そうさせないためにも、先を急ごう。次は〈真鍮通り〉のパラグラフ330番につづく』

 

★花粉症な脳筋トレジャーハンターにして、竜の剣士フォーティ

 

・技術点11

・体力点20

・運点10/11

 

・金貨58枚

・食料10食

・持ち物:【竜の剣】、幸運ポーション、秘密の地図(火吹山の隠された部屋)、短剣、【混沌の王冠】のフレーム、金の鍵(3)、ドラゴンのメダル付きペンダント、【幸運のお守り】、骨入り革袋、【力の指輪】(技術+1)、コウモリ軟膏、蜘蛛油、熱冷まし剤、ゴブリンの耳垢、青い蘭

・情報:ハーメリンで、マリク・オム=ヤシュを訪ねよ

    マリクの亡き妻ヴェルマ、享年43歳

    カードのイカサマ師に注意

    マリクの家は花屋のフェイ・ビブルが知っている(青い蘭を買うべし)

    マリクの家の場所(パラグラフ185番に詳細)

    キーワードは〈丘通り〉、〈行き止まり路地〉、時計屋、梯子

・祭りイベント:パイの早食いコンテストに勝利

        平手打ちコンテストに勝利

(当記事 完)