ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

『混沌迷宮の試練』3層め攻略(ローグライクハーフ)

混沌迷宮の最終回

 

リバT『それでは、カオスマスターに挑むクライマックスの回を頑張るとしましょう』

 

アートス「で、カオスマスターってのは、どういう相手なんだ? 表紙にいるのは、黄金のゴーレムって感じだが」

リバT『それは、出目61で出会う「生命ゴーレム」って強敵ですね』

 

ダルタニア「そう言えば、今回の探索では60台の強敵とは一回も遭遇していないんだね」

 

リバT『イベント総数は36種で、そのうち1回の探索では6〜11種しか経験しないから、順調に進めば、半分ぐらいしか遭遇しないことになります。出目が順調なら、1度も強敵に出会わないままクリアしてしまうこともあるか、と』

 

ターコイズ「しかし、それだと緊張感があまり感じられないでごわすな」

 

アートス「まあ、盗賊のオレがいれば、強敵がいるときに逃げることを選択できるので、その意味では楽ができる。最初は、魔法使いと盗賊のコンビプレイは危険だと思っていたが、D&Dとはゲームバランスが違うようで、火力の高い魔法使いと、危険回避能力の高い盗賊の組み合わせは結構、強いのでは? と感じている」

 

リバT『戦士と神官の組み合わせは、そのうちコンパーニュで試すようですから、評価は別の機会にってことですね』

 

ダルタニア「とにかく、さっさと迷宮に潜ろう。前回の成長で入手した【火吹き獣】のロッシーの活躍が楽しみだ」

 

1つめのイベント

 

アートス「では、ダイスを振るぞ。(コロコロ)42はトラップか」

 

リバT『紋章の刻まれた床から炎の柱が噴出して、ランダムで2人のキャラが炎で2点ダメージを受けます。回避するには、【器用ロール】で4以上を出してください』

 

アートス「ランダムで2人ということは、従者も巻き込まれるってことか?」

 

リバT『ええ。D6で1が出たらアートスさん、2が出たらダルタニアさん、3が出たらターコイズさん、4が出たらランちゃん、5が出たらロッシー、6は振り直しってことで』

 

アートス「危険な罠だから、【察知】して逃げるって手もあるが?」

 

ダルタニア「理想は1と5だな。アートスは回避能力が高いし、ロッシーは火に対して無敵だ。3か4が出たら、従者が一撃死する可能性があるが、ニワトリという保険があるだろう?」

 

アートス「なるほど。よし、だったら、【察知】は温存しておこう。誰が罠に巻き込まれるか、決めてくれ」

 

リバT『かしこまりました。まず、1人めの犠牲者は……(コロコロ)4が出たのでランちゃんです。「キャーッ」と悲鳴をあげて、彼女は炎を避けようとします。(コロコロ)6が出たので、素早く罠を回避しました。さすがは私めの加護が働いたってところでしょうか』

 

ダルタニア「やるねえ、ランちゃん。それでこそ、あたしの従者だ」

 

リバT『で、もう1人は……3が出たのでターコイズさん』

 

ターコイズ「吾輩でごわすか。(コロコロ)2が出たので、罠を避けられず。よもや、こんなところで命を落とすとは……ぐふっ」

 

リバT『本作の従者は生命点が1しかないので、その命ははかないのですね。こうして、太刀持ち従者を失った一行は……』

 

ターコイズ「ちょっと待つでごわす。危うく炎で焼かれそうになった吾輩を庇うために、ニワトリ様がコケーッと飛び込んできて、救ってくれるという展開なのでは?」

 

アートス「まあ、そのためのニワトリだからな。ニワトリ1号を犠牲にして、この罠はクリアだ」

 

ターコイズ「おお、ニワトリ1号よ。お前の勇気と犠牲は一生、忘れないでごわす。滂沱の涙とともに、ニワトリの勇姿を偲ぶ吾輩であった」

 

リバT『夜空にニワトリ1号さんの姿がキランと浮かび上がるんですね🐔』

 

 こうして、1羽のニワトリの命がはかなく散った。

 

2つめのイベント

 

ダルタニア「次はあたしの番だね。(コロコロ)22だ」

 

リバT『コビットの投石器使いが4人現れました。相手は警戒していますが、どうしますか?』

 

アートス「コビットは基本的に友好的な連中だな。6が出たときだけ敵対的になるみたいだが、基本的には話し合う方向で問題ないと思う。そもそも、こんな混沌迷宮の3階層で何をしてるんだ?」

 

リバT『話し合うんですね。では、反応ダイスを振って(コロコロ)3なら友好的。ええと、彼らは別の地方で冒険していたら、テレポーターを作動させてしまって、気がつけば、こんなところに来てしまったようです。出口を探している……と言ってますが(シナリオに書いてないアドリブ)』

 

アートス「出口か。だったら、我々が作ったここまでの地図を見せて、書き写させてやろう」

 

リバT『コビット4人衆は親切に感謝して、いつか再会する機会があれば、お礼を差し上げましょう、と言いました。順番に、クロド、サブ、モリー、ポピンという旅の仲間ですね』

 

ダルタニア「あたしが知ってる物語とは、少し違う名前か。ええと、指輪をどこかに運ぶ途中かな?」

 

リバT『それは言えません。秘密の任務ですので……とリーダーのクロドが警戒しながら答えます』

 

アートス「オレがアラゴルンみたいに道案内をするのも一興だが、今のシナリオとは別の冒険に突入しそうだからな。それでは、コビット諸君、つつがなく旅を続けてくれ」

 

ダルタニア「一応、この迷宮にいる黒エルフやオークは敵じゃないから。通行許可証になるかどうかは分からないけど、あたしとアートスの署名入りの一筆を渡しておこう。このコビット4人を出口まで送ってやって欲しい、とか書き記して」

 

リバT『では、コビットさんたちは感謝しながら、去って行きました』

 

3つめのイベント

 

ターコイズ「次は吾輩が振るでごわす。(コロコロ)61」

 

リバT『その目は、先ほど申し上げた強敵、生命ゴーレムですね。この敵はレベル4で、生命点12点。毒や魔法による攻撃を無効化するほか、斬撃による攻撃は2点のペナルティーを受けてしまいます』

 

ダルタニア「つまり、あたしは無力化されたわけか」

 

リバT『それと、攻撃回数は3回なので、毎ラウンド、アートスさんとダルタニアさんと、それから騎獣のロッシーさんに攻撃が行くことになります』

 

ダルタニア「それは……ロッシーが殺されてしまう。やられる前にやれ作戦が通用しないとあらば、逃げるしかない」

 

リバT『ただし、弱点が〈黄金のカギ〉ですね。攻撃を命中させてから、難易度7の【幸運ロール】に成功するか、それとも〈黄金のカギ〉を使用すれば、活動するための生命タンクのフタを開き、生命ガスを噴き出すことに成功します。そうすれば、一撃で撃退することも可能……と、ランちゃんが教えてくれます』

 

アートス「何で、そんなことを知ってるんだよ?」

 

リバT『お祖母ちゃんが言っていたそうです。天の道がどうとか』

 

アートス「だったら、矢の先端に〈黄金のカギ〉を取り付けて、遠くから撃ち込むぜ」

 

リバT『命中マイナス2ですが?』

 

アートス「それでも、元の命中が5あるからな。3に落ちても、1が出なければ命中だ。(コロコロ)よし、6で鮮やかに急所に突き立った」

 

リバT『では、鍵穴にカギが見事に突き刺さります』

 

アートス「そのまま、さささッと近づいて、カギをガチャッと回す」

 

リバT『鮮やかな動きに、ゴーレムはたちどころに無力化されます。そして、ゴーレムの動きが止まった直後に、部屋の奥から「ホホホ、見事じゃ」という声が聞こえてきますよ』

 

アートス「誰だ?」

 

リバT『ちょうどいいので、中間イベントに参りましょう』

 

中間イベント『賢者マトーシュと混沌の核』

 

リバT『声の主は、片メガネをかけたフクロウですね。ちょうど表紙絵の右上に載っています。ランちゃんが「マトーシュさん!」と嬉しそうに言います』

 

ダルタニア「賢者マトーシュって鳥だったのか」

 

リバT『正確には人の手足を持った鳥人なんですが、混沌の影響でただの鳥の姿に変えられたそうです。強力な混沌変異の影響は、感染する可能性が高いので、被害を広げないためにも迷宮の奥で待機し、ランちゃんに夢でメッセージを伝え、カオスマスターを倒せる勇者を連れて来てもらったとのこと』

 

アートス「あんたが自分で倒す……ってわけにはいかないのか」

 

リバT『挑んで、失敗して、鳥の姿にされてしまったわけですよ。この姿では強力な魔術も使えないし、肉体的にも脆弱だから勝ち目がない。下手に挑むと、カオスマスターの呪術の作用で、混沌の眷属に変えられてしまうのがオチだから、そうならないように手段を講じたのです』

 

ダルタニア「どんな手段さ?」

 

リバT『ゴーレムの生命タンクの奥から、核を取り出してみよ、とマトーシュさんは示します』

 

アートス「核? どれどれ?」

 

リバT『アートスさんが取り出したのは、よどんだ色合いの結晶体ですね。ヌチョヌチョベトベトしています』

 

アートス「うわっ、慌ててターコイズに渡す」

 

ターコイズ「ヌチョヌチョベトベトだったら、触手で受け止めるでごわす」

 

リバT『すると、ターコイズさんには、それが混沌の力を宿した〈混沌の核〉であることが分かります。そして、核に触れた触手がエネルギーを吸収されて、シオシオに干からびてしまいますよ』

 

ターコイズ「うお〜、吾輩の触手が〜(涙目)。その場に核をポロリと落とす」

 

リバT『その核は、混沌のエネルギーや作用を吸収する働きがあります。力がいっぱい蓄えられた暁には、第2、第3のカオスマスターに成長する可能性を帯びた大変危険な代物ですが、今はまだ力をそれほど蓄えていないので、混沌以外には害がない。むしろ、混沌の力を吸収して浄化するお守りの効力を発揮するわけです』

 

ダルタニア「混沌パワーを浄化してくれるってことか?」

 

リバT『浄化とは少し違って、あくまで吸収です。だから一度、混沌に冒されたものはきれいにならずに、しおれるだけ。混沌化した生物を元に戻す効果はなくて、力を奪いとって消滅させる危険さえあります』

 

アートス「すると、カオスマスターにぶつけると、消滅させられる?」

 

リバT『そんなことをすれば、カオスマスターが2体に分裂する危険があるので、やめて下さい。ここで有用なのは、カオスマスターの放つ【混沌化】の呪術を防ぐ力です。核の混沌パワー吸収能力で守られなければ、戦う従者と主人公たちは【魔術ロール】で3以上を出さないと、混沌の眷属に変えられて敵対化してしまいます。もしも核を持っていれば、単に1点ダメージを受けるだけで済みます』

 

ターコイズ「戦わない従者はどうなるでごわすか?」

 

リバT『戦わない従者は、【混沌化】の影響を受けないようですね』

 

ターコイズ「すると、吾輩とランちゃんはカオスマスターの呪術を受け付けない体質だ、と」

 

ダルタニア「だったら、危険なのはロッシーだけということか」

 

リバT『ロッシーさんの技量点は1なので、2以上が出ればセーフです』

 

ダルタニア「とにかく、〈混沌の核〉はあたしが持っていよう。【魔術点】もあるから抵抗力も高いわけだしな」

 

アートス「では、マトーシュさんにカオスマスター対策アイテムをもらったことに感謝しつつ、先へ進むか」

 

5つめのイベント

 

アートス「今回の探索では、お金がちっとも稼げていないんだよな。収入が得られることを願って……(コロコロ)36は?」

 

リバT『混沌のクリーチャーが多数群がっています。こっそりすり抜けるためには、パーティー全員が目標値3の【幸運ロール】に成功しないといけません。失敗したキャラは2点ダメージを受けますよ』

 

アートス「技量点2あるから、1が出なければ大丈夫。よし、5で成功だ」

 

ダルタニア「あたしとロッシーはどちらも技量点1だから、やはり1が出なければいいんだな。(コロコロ)よし、どちらも3が出たのでクリアした」

 

ターコイズ「問題は、技量点0の吾輩たちでごわす。1と2でアウトでごわすが……(コロコロ)よし、3で突破した。ふぅ〜」

 

リバT『ランちゃんは……2を出してしまいました(涙目)』

 

アートス「その時、ニワトリ2号が囮となって、ランちゃんの命を助けたってことで」

 

少女を守るニワトリの図

 

 こうして、2羽めのニワトリの命も、少女を守って、ここに散るのだった。

 ニワトリの勇気に感じ入りながら、一行はさらに先に進む。

 

リバT『ところで、このイベントの後で目標値5の【器用ロール】に成功すれば、隠された何かを発見できるかもしれません。主人公2人がそれぞれ判定できますよ』

 

ダルタニア「先にあたしが判定しよう。(コロコロ)出目1は判定失敗」

 

アートス「オレの器用点はさっきの射撃で1点減っていて、残り4。これでまた1点減るが……(コロコロ)1かよ。結局、何も見つからず、だ」

 

ターコイズ「混沌のクリーチャーの目を盗んで、何かを見つけ出すのは困難だったでごわすな」

 

6つめのイベント

 

ダルタニア「ここから最終イベントの可能性が出て来るわけだけど、何かの収入が欲しいところだね。(コロコロ)12……はお宝じゃなくて、最終イベントか」

 

アートス「順調と言えば、非常に順調なんだが、何も得られないままあっさりクリアするのも物足りないというか」

 

リバT『ラスボスを倒して得られる戦利品に期待するとしましょう。では、当シナリオの最終イベントに突入します』

 

カオスマスターとの対決

 

リバT『カオスマスターの部屋に侵入するには、いくつかの試練を突破しないといけません。まず、部屋は隠し扉の奥にあるので、それを発見するために、目標値7の【器用ロール】に成功しないといけません。失敗すると、無駄な捜索に疲れて生命点1を失います』

 

アートス「器用は3に減っているから、4以上か。(コロコロ)2で失敗」

 

ダルタニア「あたしは6じゃないと成功できないから、捜索はあんたが頼りだ」

 

アートス「ああ。ここから先は技量点2で探すぜ。5以上が出るまで頑張る。(コロコロ)1かよ」

 

 その後、11回めに何とか成功したアートスだった。当然、生命点が9しかないアートスだから、耐えられないわけだが、生命点を2点回復する食料を自分の分2食と、ダルタニアの分2食をいただくことで8点分補充して、残り生命点6で何とか隠し部屋を発見。

 

アートス「ふう。まさか隠し部屋の捜索に、ここまで手間どるとは思わなかったぜ。マトーシュさんから手がかりを教えてもらっていればよかったんだが」

 

リバT『そして、隠し扉を開けるには、〈黄金のカギ〉が必要です』

 

アートス「さっきのゴーレム戦で使ってしまったよ」

 

リバT『でしたら、〈魔法のツルハシ〉で扉を壊すこともできますよ』

 

ダルタニア「使用回数を1回残しておいてよかったな。では、ツルハシで扉を掘り進む」

 

リバT『扉が砕けると同時に、力を使い果たしたツルハシも砕け散ってしまいます』

 

ターコイズ「ニワトリさまに続いて、ツルハシさんまで。次々と散って行く仲間たちに、吾輩の目からは滂沱の涙が禁じ得ぬ」

 

アートス「いや、ニワトリはともかく、ツルハシは仲間じゃないし。ただのアイテムだし」

 

ダルタニア「それでも、次々と失うものがあるのは、最終決戦って感じがするな。さあ、出て来い、カオスマスター」

 

カオスマスター『私を殺すために来たのね』

 

アートス「何だ? 女性口調で喋るのか?」

 

リバT『ええ。その姿は巨大な肉塊から、ランダムに人間の手足や触手、虫の頭🐜やカタツムリの頭🐌、獣の牙の生えた口が生えたり、浮かび上がっては消えるなど、不安定な融合怪物じみたものですが、その中で唯一安定しているのは、中心に位置する人間の女性らしい大きな瞳と、艶めかしく舌なめずりをしている妖唇。そこからネトついた言葉が発せられます』

 

カオスマスター『いい! いいわ! あなたたちから発せられる恐怖と殺意、強く感じるの。それをワタシに味あわせて。悶えながら、一つになりましょう。全ては原初の混沌に沈み行くの』

 

アートス「御免こうむる。正直言って、気色悪い。おとなしく退治されておけ、化け物よ」

 

リバT『では、カオスマスターのレベルは4、生命点は12です。そちらの飛び道具からどうぞ』

 

アートス「初手は、弓攻撃。(コロコロ)また、1かよ。このダイス、どうなってんだ?」

 

ダルタニア「今回、魔術点はたっぷりだからな。〈氷槍〉、いや、前作のラスボスを葬った〈虹槍〉を撃ち放つ。よし、6だ。クリティカル!」

 

リバT『武器戦闘のクリティカルは、もう一度、攻撃できるのですが、魔法の場合、〈炎球〉で攻撃体数が増えるケースを除けば、威力は変わらないのですね。与えるダメージは通常どおり2点だけです』

 

ダルタニア「しかし、あたしにはロッシーがいる。火炎を浴びせるよ。(コロコロ)出目は5。当然、命中だね」

 

リバT『【火吹き獣】の火炎攻撃はカオスマスターに2点のダメージを与えます。これで合計4点のダメージを受けて、残り生命点は8点です』

 

アートス「順調に行けば、3ラウンドで勝てる計算だな」

 

リバT『しかし、カオスマスターはその大きな瞳をウインクさせたかと思うと、そこから怪光線を放ちます。【混沌化】の効果が戦っている全員に作用しますので、難易度3の【魔術ロール】で抵抗してください』

 

アートス「普通の【技量ロール】で代用してもいいんだな。1が出なければ問題ない。(コロコロ)よし、2でセーフ」

 

ダルタニア「あたしは4で成功。ロッシーは……5で成功」

 

リバT『カオスマスターの攻撃は、【混沌化】の呪術光線だけですね。〈混沌の核〉が変異の効果を吸収してくれますので、当たったときに1点ダメージを負う程度です』

 

ダルタニア「それでも、ロッシーに当たれば、即死亡してしまうんだよね」

 

リバT『これで生命点を失って死んだなら、混沌の眷属として生まれ変わってしまいますので、ご注意のほどを』

 

ターコイズ「吾輩がそうなりたかったものを」

 

リバT『そう言うと思ってましたが、戦わない従者は【混沌化】に巻き込まれない仕様なので』

 

ターコイズ「そこを何とか」

 

ダルタニア「だったら、こうしたらいい。もしも、ロッシーが1を出してしまった場合、お前が代わりに盾となって、触手怪物になるといい」

 

ターコイズ「おお、それこそ我が本望」

 

リバT『変なことを言う人ですね。そんな触手の何がいいのかしら』

 

ターコイズ「リバTさまはドゴラの眷属で、最初から触手持ちでごわさんか。持てる者には、持たざる者の憧れの気持ちが分からんでごわす」

 

アートス「まあ、リバTが触手を広めようという欲求を持ってなくて良かったぜ。もしも、そういう感染呪術の生命体だったら、一緒には生活できないもんな」

 

リバT『私めの本義は自由と解放ですから、触手で縛りつけるつもりは毛頭ございませんの。全てをドゴラの眷属に、という野心もありませんし』

 

ダルタニア「話を戻して、次のラウンドだ。あたしの魔術は成功して、2点ダメージ。ロッシーの火炎は出目6でクリティカル。この攻撃は連続攻撃できるのだろうか?」

 

リバT『【火吹き獣】の火炎は通常攻撃扱いですから、できるものと裁定します』

 

ダルタニア「だったら、連続火炎だ。しかも、また6」

 

リバT『え? そんなのありですか? ええと、このラウンドで6点をくらって、残り生命点が2なんですけど?』

 

ダルタニア「あと1回、火炎が命中すれば、戦闘終了だね。(コロコロ)出目は3だから、技量点1を足して4」

 

リバT『カオスマスターのレベルは4なので命中です』

 

アートス「おいおい。【火吹き獣】だけで、1ラウンドに6点もダメージを与えて、ラスボスを撃退ってか。オレが何もできなかった(涙目)」

 

ダルタニア「さすがは対混沌決戦用に改良された生物兵器だな。ここまで心強い活躍を見せてくれるとは思わなかったぞ」

 

カオスマスター『熱い、熱いわ……あなたの放つ焔のほとばしりが、ワタシに与えた苦痛。情熱のパトスの中で、もうすぐワタシは終わりを迎える。これが絶望の味ね。苦くて辛い。2度と味わえないのが残念なぐらい。……だけど、あなた達もいつか、この味を知ることになるわ。もしかしたら、そう遠くないうちに……』

 愉悦にも似た笑い声をあげながら、カオスマスターは炎の中で溶けて萎んで行った。その爛々とした瞳の光だけを記憶に残して。

 

アートス「どうやら勝ったようだな」

 

ダルタニア「ああ。だけど、アートスには重要な仕事がある」

 

アートス「何だ?」

 

ダルタニア「戦利品だよ。お前の宝物判定の出目+1の能力で、少しでもいいお宝をゲットするんだ。戦いで役に立たなかったんだから、せめてそれぐらいの活躍をしてみせろ」

 

 名誉挽回のためにアートスが振ったダイス目は、5。

 ボーナス+3でマジックアイテムを入手して、得たのは混沌の力を宿した〈生体甲冑〉。

 生命点ボーナス+4を誇る、強力だが不気味な鎧をどうするかで、判断に迷う冒険者2人だった。

 

エピローグ

 

 こうして、2人の勇者さまの活躍で、おぞましいカオスマスターは劫火に焼き滅ぼされたのです。

 混沌の主が消滅したことで、迷宮を満たしていた瘴気も和らぎ、お祖母さまから託された浄化の儀式も滞りなく完了しました。

 賢者のマトーシュさまも呪いが解けて、元のお姿を取り戻し、再び混沌魔術の平和利用のために研究を続けるみたいです。カオスマスターが消えたとは言え、このゴープ地方は元来、混沌神カルネーが地下深くに眠っているため、またいつか混沌が活性化する危険は常にあるのです。

 そして、今回、混沌が復活した原因の一つは、黒エルフのスネージ族と、オークのゴダイバ族の長い諍い、不和の念によるもの。それを解消するために、迷宮の1層めは黒エルフが管理し、2層めはオークが管理するということで合意が結ばれました。

 少なくとも、カオスマスターの脅威を知っている今の族長たちが健在なうちは、この両部族が不毛な対立を再開することはないでしょう。

 

 勇者さま御一行は、しばらくレドナント村に滞在し、自分たちの冒険譚を語りながら、この地に平和が訪れたことを村のみんなに確信させていました。

 ターコイズさんの触手もきれいに消失し(ご本人は残念がっていましたが、混沌の精神的変容もいずれ回復すると思います)、アートスさまとダルタニアさまが心配していた前の冒険の呪いもきれいに祓われたものと思われます。

 みんなが平和を取り戻してハッピーエンド。めでたしめでたし。

 

 物語だったら、それで幕引きにしてもいいのかもしれません。

 だけど、私たちの人生はまだまだ続くのです。

 平和になった村では、あまり冒険のネタなんて転がっていませんから、ある程度の休養期間が過ぎた後では、次の冒険を求めて旅立たなければなりません。

 そして、私自身も決断を迫られています。

 祖母の遺言に基づいて、目覚めた混沌を浄化する使命は成功を収めたと考えます。

 この後は、マトーシュ様の研究のお手伝いをするか、村に残って薬師の仕事で食べていくか、それとも……勇者さまと共に旅立つ道を選ぶか。

 

 いろいろと悩みました。

 未熟な私に何ができるのか、または私が何をしたいのか、そんなことを頭の中で思い巡らせながら、今、この文書にしたためる中で、結論は出ました。

 私は広い世界を見てみたい。

 戦うことはできませんが、冒険者の道行きに随行して、未知の世界を旅してみたい。

 そして、見聞を広げながら、自分が世界を照らす明かり持ちみたいな存在になって行けたらいいな、と。

 

 ダルタニアさまの従者にして、ランタン持ちとして、私はレドナント村を出立することにしました。

 今よりももっと大きく成長して、お祖母ちゃんみたいに見識豊かな薬師また巫女として立派な人間になれるよう、修行の旅を始めることにします。

 私たちの旅物語の続きは、またいずれお披露目できることを願いましょう。

 

                 『ランタン持ち従者のランの手記』より

(当記事 完)