プームチャッカー編スタート
アスト「久々になるが、ようやくオレの出番だ」
リバT『では、中立ルートを担当するアストさんのキャラ、盗賊剣士のアートスさんの能力値を決めましょう』
アスト「基本は技術点10、体力点20、運点10だったな。ダイスを振ると、6、5、1で結局、アニーのダルタニアと同じ技12、体20、運10になった。盗賊だったら運がもう少し欲しかったが、本作はリビングストン作品に比べて運だめしの回数が少ないな、と思うので、運10でも何とかなるか」
リバT『プームチャッカーのルートは、一番長い距離を踏破しないといけないと思います』
アスト「できるだけ危険を避けて進めってことだな。まあ、ダルタニアの攻略を参考にできるので、少しは楽ができるかもな」
リバT『では、背景を語ります。ダルタニアさん同様、アランツァ世界から転移してきたアートスさん。魔法原理の違いが分からない盗賊キャラなので、あまり世界が違うという感覚を持たずにいます』
アスト→アートス「魔法や信仰と無縁の戦士や盗賊は、ゲームの世界観やルールシステムが多少変わっても、やることは大きく変わらないもんな」
リバT『社会システムとして、盗賊ギルドや冒険者ギルドみたいな組織の有無が、ファンタジー世界では問題になるでしょうか。もっとも、アランツァ世界って都市ごとの社会制度の差が大きすぎて、世界の共通した特徴がどこにあるかは分かりにくいんですけどね』
アートス「タイタン世界のクール大陸と、アランツァ世界の違いか。同じファンタジー世界で、アランツァはアランシアを参考に作られているから、神さまの名前とか有名人、地名などの固有名詞を除けば、大きな差はないのか」
リバT『言葉は通じるものとしますが、文字情報が伝わらないものとします』
アートス「盗賊の符丁なんかはどうなんだ?」
リバT『そういうのって、所属しているギルドやその支部単位で決まっているものだと思いますので、他の街から来た他所者であろうと、他の世界から来た他所者であろうと、新しく覚え直さないといけないのではないでしょうかね』
アートス「まあ、元々が根無し草の旅人みたいなものだからな。行く当ても特にないんだが、相方のダルタニアの似顔絵でも描いて、『この女を探しているんだ』と言いながら情報収集に励むんだろうな。ここが異世界だとは思っていない……というか、世界観の違いというものを理解するほどの知識も持ってない」
リバT『そりゃあ、街を車が走っていたり、巨大もしくは等身大ロボットが見られる世界ではないですからね。でも、大きな違いを述べると、ゴブリンやノームという種族がアランツァ世界では普通に街で見られるのに対し、タイタンではレアだということです。ゴブリンが街中にいるのはブラックサンドとかの無法都市で、例えば、アランツァでは普通のゴブリンの商人というのは、タイタン世界には珍しい存在ですし、ノームが街中にいるケースも稀です』
アートス「ノームは『運命の森』の中か、あるいは『死の罠の地下迷宮』の競技監督ってイメージがあるな。アランツァ世界では、からくり職人のイメージだが、タイタンのノームはどうだったか」
リバT『「甦る妖術使い」には、発明家のボーリーというキャラが登場しますが、ノームではなくてドワーフなんですね。ファンタジー世界のノームは、幻術使いというイメージと、からくり技術の発明家というイメージの2種類あると考えますが、タイタンのノームは前者寄りで、アランツァのノームは後者寄りかな、と。D&Dでも、基本は前者なんですが、ドラゴンランスのクリンでは後者だったりします』
アートス「プレイヤーのゲーマー視点だと、世界観の違いも気になるところだが、キャラのアートスには分からないだろうな。で、フェンマージの村には、どうやって辿り着いたんだ?」
リバT『旅の最中に、行き倒れている老婆を助けてあげました。老婆は感謝しながら、「前にダルタニアさんという女性にも助けられて、これで2度めだよ」と言います』
アートス「何だと? ダルタニアと会ったのか、婆さん!? いつの話だ?」
リバT『かれこれ3週間ほど前の話になるかねえ。フェンマージの方に向かったんじゃないかなあ。そこにはサソリ沼って土地があってねえ……と情報をベラベラ語ってくれます』
アートス「3週間前か。今から追いつけるかどうかは分からんが、フェンマージとサソリ沼に向かえばいいんだな。とりあえず、オレとアニーの物語は別々のパラレルではなくて、一つの時間軸でつながっているということは分かった」
リバT『で、老婆は「運命神に選ばれた親切な冒険者に、お守りを授けよう」と言って、例の指輪をくれます。「この指輪が、ダルタニアさんとそなたを結びつけてくれるはず。あと、フェンマージの酒場でグロナールという男を探すといい。探索の運命を示してくれるでしょうから」と言い残して、老婆の姿はスッと消えてしまいました』
アートス「何だ? 夢か幻でも見せられたのか?」
リバT『今のが夢ではない証拠に、指輪が残されていますよ』
アートス「疑いながらも、恐る恐るハメてみると?」
リバT『この指輪は、ダルタニアさんが着けていたのと同じ指輪です。サソリ沼を探検してるダルタニアさんの記憶も、おぼろげに浮かび上がって来ますよ』
アートス「何と! ダルタニアの記憶かよ」
リバT『これによって、彼女がサソリ沼を探索したルートも、あなたは分かっていいです。必要なことは指輪が教えてくれますから』
アートス「他人の記憶が頭の中に入ってくる経験は、あまりしたことがないんだが。とにかく、薄気味が悪いと思って、一度指輪を外そうとするが?」
リバT『まるで呪われたかのように外れません』
アートス「ゲッ。外せないお守りというのもイヤなんだが……実害はないんだな」
リバT『ダルタニアさんの記憶は断片的なもので、あなたの人格に多大な影響を与えるものではありません。全ての記憶が筒抜けということもなく、あくまで冒険中の必要知識だけを与えてくれるってことです』
アートス「なるほど。趣味嗜好が影響を受けて、宝石マニアになったり、人の生き血を吸いたくなったりはしない、と」
リバT『宝石マニアはともかく、生き血を吸いたくなるのはプレイヤーのクイーンであって、キャラクターのダルタニアさんではありませんから』
アートス「とにかく、指輪がオレとダルタニアを結びつけているのは間違いなさそうなので、その導きに従い、フェンマージの村まで行くとしよう」
フェンマージの酒場ふたたび
リバT『酒場に到着しました』
アートス「適当に村人と話をしながら、グロナールという男について尋ねるぞ」
リバT『名指しされたグロナールさんが、「ああ。あなたがダルタニアさんの探していた仲間の方ですね」と話しかけて来ます』
アートス「ダルタニアのことを知っているのか」
リバT『「もちろんです」とグロナールさんはにこやかに言いますよ。「何しろ、あのサソリ沼から生きて戻り、邪悪な魔術師グリムズレイドを倒して、このフェンマージの街を暗い影から救った英雄ですから」と、彼女を讃えます』
アートス「そうか。グリムズレイドが倒された後の話として、続いているんだな」
リバT『はい。今回の攻略は、ダルタニアさんの邪悪ルートの後の話です。フェンマージの村のイベントは、彼女の冒険を踏まえた形で展開されます。ただし、サソリ沼の中は不思議な力によって、イベントの一部がリセットされます。具体的には、殺された〈狼のあるじ〉や〈蜘蛛のあるじ〉なんかが復活していたり』
アートス「ああ、あるじの生命はサソリ沼という土地に強く結びつけられているから、時間が経てば復活したりもする。しかし、グリムズレイドはあるじでないから、復活はしない、と」
リバT『その魂も、魔界の悪魔に持って行かれたので、復活したりはしないでしょう。米ジャクソンが続編の「サソリ沼ふたたび」を書いたら別ですけど』
アートス「それが実現したら、大ニュースだな。米ジャクソンの4冊めのFFゲームブックなんて出た暁には」
リバT『とにかく、フェンマージの村には、もう邪悪な魔術師はいません。その塔も崩壊しました。で、噂の魔女剣士ダルタニアは伝説を残して旅立ったのです』
アートス「どっちに向かったんだ?」
リバT『「おそらくはウィロウベンドではないでしょうか?」と、グロナールさんは推測しました』
アートス「ういろう弁当? 名古屋か?」
リバT『お菓子なのでゴチゾウにはなっても、弁当にはならないと思いますが、さておき。「ウィロウベンドについては、市場に館を構えるプームチャッカーさんが詳しいです。彼の仕事を引き受ければ、ダルタニアさんの手がかりにもつながるはず」と、グロナールさんは教えてくれます』
アートス「プームチャッカーか。教えてくれた通りに、さっそく向かうぞ」
プームチャッカーの館
リバT『市場の外れにある大きな館の扉をノックすると、出て来たのはゴブリンでした!』
アートス「それは、とっさに剣を抜く。ゴブリンどもは皆殺しだ!」
リバT『普通のファンタジーRPGだと、大体そういう反応になりますよね。しかし、警戒の目で見ると、出て来たゴブリンはメイドさんの衣装を着ています』
アートス「メイドだと? ゴブリンのメイド……少し想像しにくいのだが」
リバT『グロックさんに描いてもらいました』

アートス「肌が緑の屋敷しもべ妖精って感じか。だったら、剣を収めて非礼を詫びよう。ええと、オレの故郷ではゴブリンが邪悪の尖兵だったりしたので、思わず反応してしまった。お前は別に邪悪な妖魔じゃないよな、と確認する」
リバT『すると、ゴブリンのメイドは申し訳なさそうに打ち明けます。「うちの同族が人間たちに嫌われていることは知ってます。だけど、旦那さまはアランシアで孤児だったうちを拾ってくれて、面倒を見てくれました。そんな旦那さまのご恩に報いるよう、働かせてもらっているのです」と流暢な言葉で話した後、「ところで、お客さまはどういうご用件でいらしたのですか?」と尋ねて来ますよ』
アートス「グロナールの紹介だ。何でも、ウィロウベンドの街に関する仕事で、冒険者を探しているという話を聞いたんだが」
リバT『少々お待ちくださいませ、と奥に引っ込んだゴブリンメイドは、主人の許可を得た後、取り次いでくれます。広い図書室風の書斎に、禿頭の巨漢のプームチャッカーがいて、面談をしてくれます』

アートス「プームチャッカーは、そんな感じでいいとして、ゴブリンメイドの髪がさっきと違うじゃないか」
リバT『なかなかいい絵ができないのですよ。ええと、仕方ないのでプームチャッカーさんは、ゴブリンメイドを2人雇っていることにしましょう』
アートス「イラストの都合で、本編の記述を修正するのか!」
リバT『このゴブリンメイドは、来客応待用の可愛い系美少女と、商人の護衛ができるクールな寡黙系の2人コンビということで、当記事では扱うものとします』
アートス「どうして、ゴブリンメイドのために、そこまで設定を凝るんだよ!?」
リバT『イラストを見て、イメージが膨らむことって、よくあるじゃないですか。ええと、茶髪の可愛い系は妹のゴブーナちゃんで、黒髪クールな護衛担当は姉のブリネーさんと名前も付けてみました』
アートス「それにしても、米ジャクソンは凄いな。ゴブリンのメイド美少女をFFシリーズに登場させるなんて」
リバT『別に美少女とは書いていませんが、それにしてもゴブリンの美少女種族ゴブリナとか、ザンスのゴブリン娘ってネタも90年前後にはあったそうですね』
アートス「ザンスのその巻の表紙イラストは、ゴブリン娘のグウェニイではなくて、人魚のメラの方だな。メインの主役も実はメラの方で、内容もメラの一行と、グウェニイの一行の別グループの冒険を並行して描く話。原題が『彼女のパンティの色』という訳で、人魚がパンティをはく習慣がないのに、その色を探るという謎が提示されて、異種族美少女集団の文化風習の違いとかがあったり」
リバT『日本語では21巻で展開終了しましたが、アメリカ本国では2023年に47巻が出て、現在48巻が予定中とのこと』
アートス「まだ続いていたのか。凄いな」
リバT『ザンスネタへの寄り道はさておき。プームチャッカーさんはアートスさんをじろじろ値踏みしたような目で見て、「サソリ沼の探索を志願したそうだが、あの地の噂を聞いたんだろう? 先日ダルタニアという娘が探索を終えて、帰って来たが、仕事を依頼しようと思ったら、その前に旅立って消息がつかめないでいる」と前置きしたうえで、「ダルタニアの冒険と同じことが君にできるのかね?」と尋ねて来ます』
アートス「ダルタニアはオレと一緒に冒険してたんだ。突然の事故で別れ別れになったので、行方を探していた。ウィロウベンドって街に向かったんじゃないかってグロナールが予想したんだが、どう思う?」
リバT『「ウィロウベンドか」とプームチャッカーさんは顎に手を当てて、思案します。「ここから一番近い街には違いないが、街道が大回りになっているので10日近くを要する道のりだな。ダルタニアは3週間前にここを旅立ったそうだが、寄り道していなければ、ウィロウベンドに到着していても不思議ではない。もしかすると、今も滞在しているかもしれんな」と意見を述べます。
『「しかし、危険なサソリ沼を抜けるなら、1日で到達できる距離だと見ている」と告げた後、「君にはその近道ルートを開拓して、安全にウィロウベンドまで行き着ける地図を作って欲しいのだ」と仕事の内容を説明します』
アートス「1日で行ける場所に、いくら大回りだからと言って、10日も費やすのが分からないな」
リバT『これがクール北西部の地図なんですが……』

リバT『フェンマージの北西にウィロウベンドは位置します。間のサソリ沼を抜けて、腐蛆病川を越えた先にあるわけですが、街道沿いに進むとなると、南西のジモーランからブルナに向かい、そこから猫血川を渡って、ウィロウベンドへ向かうことになります。一応、それが最も安全なルートで、さもなければ北から大回りで沼を避けて進むのですが、そちらは中継地点がないうえ、分かりやすい道標も少ないので道に迷いやすい。それならば、同じ危険でもサソリ沼を直線距離で抜けるのが早いだろう、ということです』
アートス「街道沿いなら、ジモーランで情報を集めた方がいいかもな」
リバT『プームチャッカーさんも、そう思ってジモーランにダルタニアさんが立ち寄らなかったか、手の者を送って探ってみたわけですが、どうもダルタニアさんはジモーランに向かった形跡がない。だから行方不明なんですね』
アートス「プレイヤーは、運命神ロガーンの化身であるグロナールが、グリムズレイドを倒したダルタニアの前に現れて、指輪を回収したことを知っているが、アートスとしてはどこまで知っていていいのかね?」
リバT『グリムズレイドを倒したところまでは、指輪の記憶にありますが、グロナールと最後に会った記憶は抜け落ちています。代わりに、サソリ沼の〈鳥の女あるじ〉のところに状況報告に行こう、と考えたダルタニアさんの思念を感じますね』
アートス「なるほど。もう一度、サソリ沼に向かったわけか。だったら、ジモーランに向かっても意味がないな。今からじゃ遅いかもしれないが、ダルタニアを追ってサソリ沼に入るのが正解だと判断できるわけだな」
リバT『どっちにしても、ゲームブックではサソリ沼に行かないといけない仕様になっているのですがね』
アートス「もちろん、そうなんだが、ゲームブック原作にはない相方探しという動機があるので、ダルタニアの痕跡を探す合理的な理由が欲しいんだよ」
リバT『念のため、クールの地誌を調べると、東部ではアリオン市が最も有名で、西部はジモーラン市が代表的な王都だそうです。ジモーランの前身は、この西部地域を統一したシェイキスタ王朝で、今も残る〈王の道〉もその時の名残りだとか。〈王の道〉は、北の港町ジレッタから南の港町ケルザーまで続いて、他に北のアンヘルム、西のブルナ、ケイリマ、そして南の城砦都市ニューバーグまでがジモーランと合わせて、一つの交易文化圏に入っているようです』
アートス「ジモーランは王都……ということは、今も王様がいるのか?」
リバT『いいえ。王の一族は世継ぎを残さずに絶えて、今現在は先ほどの7つの都市それぞれの代表が評議員を務める七人評議会がこの地域の文明圏を維持する中心となっているようですね。フェンマージは、7大都市に入っていない田舎の村ですが、北の港町に向かう中継地点として発展の途上にある最中。そして、フェンマージやウィロウベンドを発展させようと努力している交易商人の一人がプームチャッカーだという背景が(後付けで)付いて来るわけですね』
アートス「このフェンマージでは、最重要人物の一人ってことになるのか」
リバT『フェンマージには2つの側面があって、昔ながらの素朴な田舎の農村という保守伝統派と、交易の要衝として発展する可能性を秘めた商業街としての開拓刷新派が共存した集落ということになりますね。善の魔術師セレイターが保守派の代表格で、プームチャッカーが刷新派の代表格になるのでしょうが、プームチャッカーは他所者なので、フェンマージの住人の信用を完全に得たわけではないのが現状。そもそも、彼はゴブリンをメイドにするぐらいの変わり者ですので』
アートス「別の大陸から来たという話らしいな」
リバT『本記事では、アランシア出身という設定にしました。さらに、アランシアでヤズトロモさんと旧知の間柄で、マジックアイテムの売買にも影響を与えたりしています』
アートス「ヤズトロモさんにも関係しているのか。予想以上に大物って感じに思える」
リバT『見た目に違わぬ大器なんですよ、この人は。素朴な村人たちには、この人の大陸を越えた視野の広さや凄さがよく分からないので、胡散臭い他所者の変人扱いしていますが、ヤズトロモさんや他の魔法使いとの交流で集めたマジックアイテムを駆使して、実利的な商売に活用している御仁だと』
アートス「魔法使いではないが、魔具使いということになるんだな」
リバT『そして、引きこもりのグリムズレイドと比べても、社会の表や裏の世事に通じた面も持っている。見た目の印象は派手好みの悪徳商人に見えますし、性格も時代劇における開明的な蘭学者に通じるものがあって、一般市民にはよく分からないけど何だか凄い「先生」と呼びたくなるおじさんですね』
アートス「善人ではないけど、悪人でもない中立の人物。しかし、商売の経験で世情通ということだから、パトロンにするには最適の相手ということか」
リバT『で、気前のいい商人と自称する彼は、中立のみの魔法の石を5つ提供してくれます。ただ、この魔法選択に関しては、セレイターとグリムズレイドが6つの石をくれるのに対して、5つのみなので、プレイヤー心理としては他と比べてケチ臭いように見えますね』
アートス「一部の攻略記事では、善中悪すべてを使えるみたいに書いてあるけど、じっさいは中立のみ5種類なんだな」
リバT『しかも、中立の魔法は6種類あるので、全部を持っていけない。何を選ぶか、ではなく、何を切り捨てるかになりますね』
アートス「ダルタニアの選んだ《火炎》を切り捨てよう。残り5つの《技術回復》《体力増強》《開運》《氷結》《目くらまし》で、違う選択肢を進むのが面白いと思う」
リバT『では、魔法を選び終わったところで、いよいよパラグラフ9番からサソリ沼に入るとしましょう』
ダルタニアの描いた地図を頼りに
●サソリ沼の地図(未完)
(14) ? ?
l l l
(23)ー(29)ー(5)ー(24)ー?
l l
(6)ー(18) l
l (17)
(34) l
l l
(4)ー(1)ー(12)ー?
l
沼の入り口
l
フェンマージ
●空き地番号とイベント名および攻略コメント
(1)水たまり:体力があるなら、飛び越える方がいい。
(4)狼のあるじ:護符が欲しいならバトルの一択。情報を得るには、《友情》の魔法が必要。
(5)戦闘跡:オークの弓兵たちと、射殺された不幸な戦士の亡骸。まさかのトラップアイテムが後から分かる仕掛け。まあ、マップの攻略順序が変わると、仕掛けが空回りするのも仕様だけど。
(6)鉤爪獣(ダイア・ビースト):バトル。倒しても戦利品がないので、2回め以降はスルーするべし。なお、(29)で傷ついたユニコーンはおそらく、こいつの鉤爪で傷ついたものと思われる。
(12)クマのうろ:クマを倒しても戦利品はないので、2回め以降はスルー推奨。岩に座って休むと、体力1点回復するので、怪我していれば座ってもいい。
(14)鳥の女あるじ:友好的な美女。何度でも来たい場所だが、ここに入るには恐怖の花が非常に邪魔。《技術回復》の魔法を用意するべし。
(17)蜘蛛のあるじ:必須バトルになる。そして、ここを通り過ぎると、炎に辺りが包まれるので、再び通り抜けることができなくなるので、帰り道は別の道を通る必要が出て来る。
(18)剣の木:倒しても、燃やしても、枯らしても再生して、通行の邪魔になる。ここを通りたい交易商人は、行きと帰りのそれぞれ用に《火炎》の魔法を準備しておくといい。剣技に自信があれば、戦って切り刻んでもいいが。戦利品の【剣の木の種】は善良ルートのみ活用できる。
(23)恐怖の花:通過するたび、技術点を1点減らしてくる恐怖の罠。邪悪ルートのみ《枯らし》の魔法で安全を確保できるが、それでも技術点は1点減点される。
(24)蟹草:本作は植物系の敵が非常に多い。《火炎》の魔法はその都度有用だけど、魔法の使用回数はそこまで多くないので、使うべき相手は見極めるべし。蟹草の技術点は6なので、弱いから魔法を使うまでもないが、体力点が16とボス敵並みなので、何度もダイスを振るのが面倒なら、燃やすといい。技術点が11とか12だったら、技術点が9以下の相手はザコ扱いできるけど、体力点が多いと単調作業がうんざり楽しめないのが大人ってもの。若いときは、ただダイスを振るだけで無邪気に楽しめたんだけどなあ(苦笑)。
(29)ユニコーン:怪我したユニコーンを癒せるのは、善良ルートのみ。倒して(運だめし成功で)魔法の石を見つけてもいいし、ユニコーンを愛するなら手を出さないという選択もある(《脅し》の魔法が使えれば)。ただし、癒すか脅すか戦うかの3択でないと、ユニコーンが通行の邪魔をして来る。一度、戻って2回め以降はユニコーンがいなくなってるので、自由に通れるようになるから、癒しも脅しもできなくて戦いも避けたいなら、そうするといいかも。まあ、普通は戦って切り抜けるのだろうけど。
(34)川:小川を渡るのに、思わぬ苦労をさせられた記憶。でも、こんなところで魔法を使うのももったいないし。ヒルのダメージが小さいものであることを祈りましょう。
リバT『プームチャッカーさんと、ブリネー、ゴブーナ姉妹に見送られて、サソリ沼に足を踏み入れるアートスさんです。ダルタニアさんの攻略したルートは、指輪を通じて記憶されているので、避けられる危険は避けて構いませんよ』
アートス「同じルートを通っても記事としてはつまらないので、今回は東から進めて行くぞ。まずはパラグラフ9から入る空き地1番だな。水たまりを難なく飛び越えて、東へ進む」
リバT『空き地12番ですね。木のうろを調べますか?』
アートス「クマと戦う趣味もないのでパス。そして、?マークの付いた東へ進むわけだが……」
リバT『すると、空き地25番になります。小さな沼のある空き地で、そこからプール・ビースト(旧訳は沼怪獣)が出現します。新訳のイラストでは分かりにくいのですが、旧訳の本文イラストでは、こいつが表紙絵のモンスターだと分かります。触手の生えた茶色い怪物ですが、額にスミレ色の宝石が付いているのがオシャレと言えなくもありません』

アートス「表紙絵モンスターは強敵という印象があるが、宝石目当てに頑張って倒すか。能力値はどれくらいだ?」
リバT『技術点8、体力点10ですね』
アートス「思ったよりもザコだった。技術点12のオレの敵ではないぜ」
その言葉どおりノーダメージで撃退し、【スミレ石】を入手したアートスだった。
道は行き止まりのため、空き地12番に引き返し、ここから北へ向かう。
蜘蛛のあるじのいる空き地17番である。
蜘蛛のあるじ、ふたたび
リバT『それでは、蜘蛛のあるじです。ダルタニアさんが一度倒したのですが、サソリ沼の不思議な力で復活を遂げています。奪われた護符も元どおりですね』
アートス「お前に恨みはないが、ここを通るには倒すしか手はないので、死んでもらうぞ」
リバT『せめて、少しぐらい話し合いませんか?』
アートス「友好的に話しかけると、不意打ちされて、こっちが死ぬってことは分かっているんだ。殺される前に、殺してやるのがファイティング・ファンタジーの世界ってもんだから、おとなしくオレに狩られろ」
技9の邪悪なあるじは、反撃もままならず、呆気なく瞬殺されるのだった。
【蜘蛛の護符】を入手するアートスだが、邪悪ルートではキーアイテムになる護符も、中立ルートでは物々交換用のアイテムでしかない。このゲームブックには金貨も設定されていないので、換金もできないのだけど、まあ持っていて損するものでもないので、背負い袋に雑に放り込む。
魔法使いでもない彼には、この護符の価値が感じることもできないのだ。
ともあれ、蜘蛛のあるじの死体は突然発火して、広場全体の蜘蛛の巣は劫火に包まれる。
慌てて北に脱出したアートスは、空き地24番に出た。
リバT『ここは蟹草の生息地ですね』
アートス「剣で切り刻む。死ね、カニコング」
リバT『いや、カニコングさんではありませんよ』
アートス「だったら、海藻類のカニコンブとでも呼称するか。とにかく、技術点6など恐るるに足りず。サイコロを延々と振って、カニとコンブで出汁をとってやる」
こうして、美味しく召し上がられた蟹藻、もとい蟹草だった。
この後の道は、空き地5番に通じる西と、未踏の東に分かれる。
未踏のルートを開拓するために、東を目指すアートスだったが、続きはまた次回。
なお、ここまでリソース消費がゼロで、無傷のまま順調に攻略が進んでいるので、このペースが続くようなら、ゲームとしては非常につまらないと思う。よって、何らかのトラブルが発生しないかなあ、と他人事のように考える作者なのであった。
とりあえず、致命的で物語が終わってしまうような事故は勘弁だが、あまりに順風満帆すぎるのもドキドキハラハラが楽しめないので。
攻略記事として、適度に刺激的な展開が理想。
(当記事 完)

