橋を渡り終えて
リバT『5月いっぱいで攻略記事を終わらせたいと思います。今回は、空き地16番からスタートですね』
ターコイズ(カニコング)「腐蛆病川を橋で渡り終えたところでごわすな。確か、ここには大ワシの巣があったはず」
リバT『〈鳥の女あるじ〉様のところで、乱暴を働いて配下の鳥を殺していると、大ワシの襲撃を受けることになります。フラグアイテムとしては、空き地14で案内役のオウムを殺害時に入手する【色鮮やかな羽根】になりますね。もう一つ、【銀の鳥の護符】が選択肢にありますが、これは彼女の作った偽の護符のことと思われ。本物は入手できませんからね』
ターコイズ「ワシと戦って、巣を調べると【金の鎖】が入手できるらしいが、ウィロウベンドで役立つぐらいでごわすからな。そこまで行くつもりのない吾輩にとっては無用の長物なり」
リバT『そうですね。ここでワシをスルーするなら、特に大きなイベントもないのですが、今回は特別にイベントを発生させましょう』
ターコイズ「ゲームブックにないスペシャルイベントでごわすか」
リバT『大ワシを通じて、〈鳥の女あるじ〉様がテレパシー的に交信を行うものとします。一応、帰り道で彼女と対面することも可能ですが、その場合、この空き地16に送られてしまいますからね。アンセリカ入手後に、彼女と会うことはわざわざ遠回りになりますので、攻略的には全くお勧めできません。しかし、ストーリー的にはターコイズさんにも彼女と会話してもらいたい。そのために、ここで話せるようにしました』
ターコイズ「なるほど。帰り道で会いに行く手間を省いたのでごわすな。では、〈鳥の女あるじ〉様の話を謹んで拝聴しよう」
〈鳥の女あるじ〉、みたび
リバT『「善の魔法使いセレイターに雇われた忠良なる勇士よ」と、樹上の大ワシから思念が届きます。思念とともに、あなたの脳裏には無数の鳥に囲まれた美女の姿が思い浮かびます。どちらの姿かは、好きな方をご自由に』

ターコイズ「う〜む、吾輩としては、周りの鳥たちから触手がウネウネと伸びて来て、それに絡みつかれているビジョンが好みでごわす。グロックさんに生成してもらえないでごわすか?」
リバT『そんな〈鳥の女あるじ〉様の麗しい御姿を冒涜するような画像は載せられません。昔からいる彼女のファンの恨みを買ってしまいます』
ターコイズ「ならば、やむを得まい。それで〈鳥の女あるじ〉殿は、吾輩に如何なる用向きでごわすか? 言っておくが、忠良なる勇士であることを吾輩に期待するのは間違っておる。何せ、吾輩は単なる触手好きの太刀持ち従者に過ぎんからな」
鳥の女あるじ『大切なのは、あなた自身の性癖ではなく、あなたがセレイターに雇われ、アンセリカを探している異世界人という事実です。アンセリカを入手できるのは、あなたのような人だけなのですから』
ターコイズ「アンセリカのことをご存知か。それがどこにあるということも?」
鳥の女あるじ『北東へ向かうことです。そこで結界を抜けなさい。あなたなら封印されたアンセリカを手にとることができるはず』
ターコイズ「北東は、吾輩が目指していたところ。しかし封印とは? アンセリカは天然自然の薬草ではないのか?」
鳥の女あるじ『確かにアンセリカは稀少な果実ですが、それだけではありません。その実は強い魔力を秘めて、邪悪な魔力の瘴気を浄める力を持っていた、と言われています。白魔法の使い手が正しく使えば、この世の邪悪を封じる力にもなりましょう』
ターコイズ「善なる魔法の触媒になるでごわすか」
鳥の女あるじ『それゆえに、邪悪な魔法の使い手はそれを根絶やしにしようとしました。そこで花に宿りし精霊は、自らを強力な結界の中に封じたのです。その結界を解除することは、このタイタン世界の住人の手では不可能、と予言が謳われています』
ターコイズ「そのような予言が……。だから、別世界の住人である我々が召喚されたのでごわすか」
鳥の女あるじ『召喚したロガーン本人に聞いてみないと分からないことですが、おそらくはアンセリカのためだけに召喚されたのではないでしょうね。それが目的であるなら、邪悪のグリムズレイドや商人プームチャッカーに、あなたのお仲間、ダルタニアさんやアートスさんを関わらせようとしなかったはず』
ターコイズ「我々の事情にも詳しいようでごわすな」
鳥の女あるじ『我ら〈あるじ〉は、このサソリ沼で惰眠を貪っているわけではありませんからね。その目的はこの地に封じられた魔獣が目覚めぬよう、監視することにあります』
ターコイズ「魔獣! そんな物がこの地に眠っているでごわすか!?」
鳥の女あるじ『古えの魔法大戦の際に生み出された混沌の産物の一つですね。その魔獣を封印する際にも、アンセリカが触媒として使われたと聞きます。そして全てのアンセリカが枯れ果てた時には、封印が効果を失い、魔獣が復活する、とも』
ターコイズ「〈あるじ〉の使命は、魔獣の復活を阻止することでごわすか」
鳥の女あるじ『全員がそうだとは限りません。例えば、〈蜘蛛のあるじ〉は魔獣を復活させようとまでは考えておりませんが、その漏れ出した魔力を利用して、己の魔法実験に用立てようとしています。彼が仲間になることは、私は反対したのですが、〈庭園のあるじ〉が言うには、この地の封印を維持するには善と中立と邪悪の適度なバランスが必要とのこと』
ターコイズ「しかし、〈蜘蛛のあるじ〉は倒してしまったが?」
鳥の女あるじ『問題ありません。我ら5人の〈あるじ〉は護符の絆で、互いの生命や魔力を依存し合っています。5つの護符が全てサソリ沼から持ち出されない限り、一時的な死を迎えても、時の修復作用が働いて、復活を遂げるように仕込まれているのです』
ターコイズ「つまり、〈あるじ〉5人の命は一蓮托生なのでごわすな」
鳥の女あるじ『邪悪な輩と関わりを持たなければならないのは、不本意なんですけどね。それでも魔獣の復活を目論んでいたグリムズレイドよりはマシと言えましょう。ダルタニアさんが速やかに彼を倒してくれて幸いでした』
ターコイズ「なるほど。グリムズレイドの目的は、魔獣の復活にあった、と」
鳥の女あるじ『身に過ぎた力を求めて、おそらく制御はできなかったのだろうと思われます。一方、プームチャッカーはサソリ沼を交易路として使おうとしているようですが、うっかり魔獣の封印を解いてしまう愚を冒さないかが心配です』
ターコイズ「そんなに簡単に解けるものでごわすか?」
鳥の女あるじ『簡単ではないのですが、アンセリカの魔力が枯渇しかかっている以上、封印が安定しているとも言えません。ですから、アンセリカの結界を越えて入手できる異世界の勇士と、アンセリカの精霊の声が聞ける栽培主が必要なのです。あなたがセレイターにアンセリカの実を渡すことで、我ら〈あるじ〉の使命も安定したものとなるでしょう。是非とも、お願いします』
ターコイズ「念のため、その魔獣とやらに触手は付いているのでごわそうか?」
リバT『そういう設定は考えていませんね。一応、申し上げておきますが、この魔獣云々の話は、ゲームブック本編には載っていない本記事オリジナルの設定です。〈あるじ〉たちがサソリ沼に来た理由づけや、アンセリカの重要性について、少し補完しておこうと思いました。よって、当プレイでも魔獣の封印が解けたりすることは決してありませんし、魔獣に固有名詞を付けてもいませんので、あしからず』
ターコイズ「将来、米ジャクソンが『サソリ沼の魔獣』という続編ゲームブックを書いてくれれば、掘り下げられるでごわすな」
リバT『今は、沼怪獣(プール・ビースト)はいても、沼魔獣はいないってことで』
北東部の探索
ターコイズ「しかし、〈あるじ〉達の背景事情が明かされるとは思わなかったでごわす」
リバT『明かされたというか、捏造したんですけどね。TRPGをプレイするなら、既存シナリオにオリジナル要素を付け加えるのは必須の技術です。もちろん、ワールドガイドなどの設定資料を読みながら、想像力を膨らませることもね』
ターコイズ「では、魔獣の封印を維持するためにも、アンセリカ探しを頑張るでごわす」
リバT『探索を続ける前に、ここまでの地図です』
●サソリ沼の地図(未完)
ウィロウ
ベンド (19)ー?
l l
l (15)ー十字路ー?
l l l
(10)ー(28) (32)ー(16)ー?
l
(33)ー(20) (35)
l l l
(14) 瘴気 (9) ー(13)ー(3)ー(21)
l l l l
(23)ー(29)ー(5)ー(24)ー(26)
l l l
(6)ー(18) l (8)
l (17)
(34) l
l l
(4)ー(1)ー(12)ー(25)
l
沼の入り口
l
フェンマージ
●空き地番号とイベント名
(1)水たまり
(3)特にイベントなし
(4)狼のあるじ
(5)戦闘跡
(6)鉤爪獣(ダイア・ビースト)
(8)カエルのあるじ
(9)盗賊
(10)山賊5人組
(12)クマのうろ
(13)サソリの群れ
(14)鳥の女あるじ
(15)ウィル・オ・ウィスプ
(16)大ワシの巣
(17)蜘蛛のあるじ
(18)剣の木
(19)沼の番人
(20)腐蛆病川の南の崖
(21)癒しの泉
(23)恐怖の花
(24)蟹草
(25)沼怪獣(プール・ビースト)
(26)沼オーク3体
(28)スライム
(29)ユニコーン
(32)大サソリ
(33)腐蛆病川の南岸
(34)小川
(35)腐蛆病川を渡る橋
ターコイズ「前回は、1→12→25→12→17→24→5→9→20→9→13→3→21→3→13→35→16と進んだのでごわすな」
リバT『21番の癒しの泉を除けば、ダルタニアさんやアートスさんが踏破済みの区画だけなので、テンポよく進めたのですね』
ターコイズ「ならば、次は16の東の?区画に進むでごわす」
リバT『そこは空き地30番です。流砂にハマってしまいましたので、運だめしをしてください』
ターコイズ「何と。罠でごわしたか。現在の運点は9なので……(コロコロ)8で成功したでごわす」
リバT『でしたら、もがきながらも流砂から脱出したので、体力点を2減らすだけでいいですよ』
ターコイズ「成功しても、2点も失う、と(残り体力点12)。もしも、失敗していれば、どうなっていたでごわすか?」
リバT『身につけていた防具を脱ぎ捨てることで、原技術点を2点失うことになります。技術点ではなく原技術点ですので、新たな防具を入手するまでは《技術回復》の魔法でも回復できない酷いペナルティーですね。そして、本作では防具を入手できるイベントはありません』
ターコイズ「失敗しなくて、良かったでごわす。それでは、この機に《開運》の魔法石を使って、運点を14点にしておくとしよう。運点8では、少し心許ないでごわすからな」
リバT『では、多少の疲労以外は大禍なく、流砂地帯を脱出しました。道は北に続いています』
リバT『アンセリカには、精霊少女が宿っている設定になったので、異世界勇士のターコイズさんを待ってくれていますよ』
ターコイズ「本当に? では、触手みたいなツタを生やした精霊少女の姿を希望するでごわす」
リバT『いいでしょう。精霊アンセリカには、当然イラストが付いていないので、後でグロックさんにイラストを付けてもらうことにします。おそらく、ぼくのアンセリカに触手を生やすなんて許さん! というファンからの抗議が来ることはないでしょうし』
ターコイズ「おお、さすがは触手の女神リバTさまよ。プレイヤーの要望をしっかり受け止めてくれるとは、俄然やる気が出て来たでごわす」
リバT『ということで、北へ進むと空き地7番です。ここでは、怒れるジャイアントと遭遇します。指輪の警告はありませんので、邪悪な生き物ではないことは分かりますが、巨大な棘付き棍棒を振り回している姿は、いかにも脅威ですね。対応を間違えると、厳しい戦いになりそうです』
ターコイズ「う〜む、邪悪でなければ、話しかけてみるでごわす」
ジャイアント『今すぐ立ち去れ、小さき者よ。オレ様は盗人に大切なものを取られて、大変、機嫌が悪い。ここを通りたければ、盗人に取られた物を取り返して来ることだな』
ターコイズ「何を盗まれたでごわすか?」
ジャイアント『大切な妻が作ってくれたハンカチだ。それを無くしてしまったとあっては、妻に顔向けできん。妻はきっと哀しみ、そして激怒することだろう。赤いハンカチが見つかるまで、オレ様は家に帰ることもできんのだ』
ターコイズ「それはお気の毒に。もしかして、盗まれた赤いハンカチとは、これのことではごわさんか? と言って、盗賊の男から入手した【赤い外套】を背負い袋から取り出すでごわす」
ジャイアント『おお、それだ。どうして、お前が持っている? もしや、盗人の仲間か?』
ターコイズ「まさか。あの男は悪意の塊だったゆえ、成敗したまでよ。上質のマントを戦利品として入手したが、巨人殿のハンカチでごわしたとはなあ。これも神や精霊に導かれた何かの縁。謹んで、お返し申そうでごわす」
ジャイアント『小さき者よ。そなたはオレ様の恩人にして、心の友だ。感謝の涙を捧げよう。ウオーンウォンウォン』
ターコイズ「いや、涙なんて捧げられても困るでごわす。美少女ならともかく」
ジャイアント『ダメか? 人魚の涙は宝石に変わると聞くが、同じ人型種族の巨人の涙は、もっと大きな宝石になるそうではないか』
ターコイズ「本当に?」
ジャイアント『オレ様の涙では不満か? ならば、麗しの妻を呼んできて、涙を……って、妻を泣かせてどうするんだ? 妻には笑顔がよく似合う。そうだ、妻ともども歓迎の宴を開こうではないか。小さき者よ、名を何という?』
ターコイズ「吾輩は、太刀持ち従者のターコイズ。通りすがりの触手好きだ。そちらの奥方には、触手が生えているでごわすか?」
ジャイアント『そんな物は生えているはずがなかろう、ターコイズ殿。心の友と呼んだのは、いささか早計だったかもしれんな。ハンカチの件は感謝しておるが、触手が好きという感性には正直、戸惑いを覚える。触手に用事があるなら、ここより南に向かうがいい。沼の怪物が触手モンスターだ』
ターコイズ「それは、すでに遭遇済みでごわす。今、吾輩が求めているのは、触手精霊のアンセリカたんでごわす。聞いたことはないでごわすか?」
ジャイアント『アンセリカに触手が生えているという話は初耳だが、その名を持った植物の話は聞いたことがある。狼どもが守っている封印の奥に秘蔵されているという噂だが、その封印は簡単には解けないという話だ。最近、この地に来た〈あるじ〉と名乗る魔法使いたちが詳しいらしいが、連中のことはよく分からん。しかし、北に向かえば、植物に詳しい〈庭園のあるじ〉という男がいるようだ。一度、挨拶に来て、この辺りの植物の世話をしたいと言ったので、好きにしろ、と言った。一体、この地に何が起こっているのか、知っているか、ターコイズ殿?』
ターコイズ「何でも、この地に眠る魔獣とやらがいて、それを復活させようとする悪い魔法使いがいたが、〈鳥の女あるじ〉の助言を受けた女勇者ダルタニアの活躍で退治された。〈あるじ〉たちはどうやら魔獣の復活を阻止しようとしているらしい。そして、魔獣の封印を維持するには、アンセリカの力が必要らしいので、吾輩は善き魔法使いに依頼されて、採取に来たのでごわす」
ジャイアント『そうか。ならば、大切な探索行を邪魔立てするわけにはいかないな。ここから北へ向かうといいだろう。西へ向かうこともできるが、好きにするといい。オレ様は愛しい妻の元に帰るとしよう。道中つつがなくな』
ターコイズ「では、北へ向かうでごわす。西は帰り道に寄るとして」
狼とアンセリカ
リバT『北は空き地11番です。2頭の狼がいて、警戒の目で見ています。〈狼のあるじ〉から護符を入手しているか、狼をなだめる言葉を教えてもらっているなら、狼と戦わずに済みますが、なければバトルとなります』
ターコイズ「狼に罪はないでごわすが、これもアンセリカたんのため。そこをどけ、と宣言して、剣を構えるでごわす」
リバT『一頭が飛びかかって来ましたが、ターコイズさんが剣を一閃すると、その首をたちまち切り落としました』
ターコイズ「峰打ちのつもりでごわしたが、吾輩の技量ではそこまで器用に立ち回ることはできなかった。許せよ、と言いつつ、もう一頭を睨みつける。これで逃げてくれればいいが」
リバT『逃げません。技7、体6の狼と戦ってください」
狼は弱く、たちどころに二頭めも切り倒すターコイズであった。
リバT『お見事です。ところで、彼らを取り仕切る〈狼のあるじ〉さんですが、前に技6、体6のザコ扱いしていましたが、それが新訳のデータミスであることが発覚。旧訳でのデータが技11、体10になっていまして、そちらが正しいものだったようです。問題の邪悪ルート2では、脚注で追記しておきましたので、興味があれば確認を』
ターコイズ「技11ということは、技10の吾輩では倒すことも困難な強敵でごわすな」

リバT『右の旧訳では、技11の全盛期の〈狼のあるじ〉さんでしたが、左の新訳では髪の毛が抜けてハゲになった影響で、弱体化したのだと解釈しましょう。きっと、狼の魔力は、そのフサフサとした毛に宿るということで』
ターコイズ「確かに、狼人間といえば毛深いというのが基本でごわすからな。ハゲた狼というのは、見るに耐えないかも」
リバT『ハゲ狼というネタもあるのですけどね』
ターコイズ「狼ネタはさておき、この空き地11番でアンセリカたんが入手できるのでごわすな」
リバT『ええ。狼を処理すると、空き地の中央に茂る奇妙な植物に気づいて、そこで入手できる【紫の果実】が善良ルートの目的のアンセリカです。実を食べるという選択肢もあるので、善良ルートではうっかり食べてしまわないように。食べると、体力点2と技術点1が回復しますが、ただ、それだけです。魔力の触媒として適切な処置を行わなければ、その効能を十全に発揮することはできないのでしょう』
ターコイズ「では、この実をフェンマージに持ち替えれば、任務達成でごわすな。意外と呆気ないというか……」
リバT『そういう感想もあろうかと思い、このアンセリカ・クエストについては、追加ストーリーを考えました。先ほど申し上げたように、このアンセリカは精霊の魔力で自らを封印しております。つまり、果実を採集しようと近づいた際に、ターコイズさんは激しい次元嵐に翻弄されるのです』
ターコイズ「次元嵐だと?」
リバT『そして、その魂は物質界を離れて、精霊界に迷い込むことになります』
自らを封じし精霊少女
リバT『気がつくと、ターコイズさんはフワフワとした無重力空間を漂っていました』
ターコイズ「ここは? 吾輩は死んだのでごわすか? ここは……黄泉比良坂? もしかして、デスマスク師匠が登場したりする?」
リバT『残念ながら、あなたはカニ座の聖闘少女ではありません。そして、あなたを牽引する力が働いて、一人の少女の前に流されて来ました』

ターコイズ「それは、もしかして……」
リバT『ええ、自らを封じしアンセリカの化身です。精霊少女の外見は不定形なのが、契約相手の願望を反映して物質界での姿を形どる……というのが、当ブログ時空のルールです。紫色の果実と、蔦というキーワードから、結局ブドウのイメージが生成されたようです』
リバT『アン・セリカ……と区切って読みます。彼女はあなたを見て、「異世界の勇士よ。わたしをセレイター様の元へ連れて行きなさい!」と命じます』
ターコイズ「偉そうな態度にカチンと来ながら、植物の精霊如きが吾輩に命令しようとは笑止千万! と威厳を保つでごわす」
リバT『すると、アン・セリカの体から蔓がウニョウニョと伸びて来て、あなたを縛りつけます。蔓には快楽成分が仕込まれていて、あなたはたちどころに恍惚となります』
ターコイズ「ふお〜と歓喜の雄叫びを上げながら、『アン・セリカ姫。この従僕に何なりと命令を』と心を入れ替え、土下座するでごわす」
アン・セリカ『分かればよろしい、忠良なる下僕よ。セレイター様こそ、古えの魔法大戦において、わたしと契約し、魔獣を封じた草木使いの生まれ変わり。あのお方こそが、わたしを再び世に放ち、この地を浄めることのできる存在なのです』
ターコイズ「それなら吾輩は一体、何のために呼ばれたのでごわすか?」
アン・セリカ『そなたの異世界パワーは、わたしが実体を得るのに必要な想念を届けてくれた。セレイター様の魔力は、古えよりも弱まっており、今は遠方からわたしの声を感じるぐらい。しかし、わたしを再び育て、養うことを通じて互いに共鳴し、いずれは魔獣を浄化できるほどの力を取り戻すこともできるでしょう。それとも、どこの馬の骨か分からぬ異世界人がセレイター様の代わりに、魔獣を浄化してくれる、とでも言うのですか?』
ターコイズ「触手の姫がそう命じてくれるなら、下僕従士はこの命を投げうってでも、魔獣を倒してご覧にいれましょう」
アン・セリカ『ならば、みすみす犬死にするだけですね。別に、わたしは止めませんが、そなたの役割は、魔獣と戦うことではなく、わたしをセレイターの元に送り届けること。その後は、ロガーンの命に従うことです。そなたの使命は、このタイタンの地にはない。己の分を弁えることですね』
ターコイズ「くっ、せっかくグロックさんに頼んで、イラストを付けてもらったというのに、アン・セリカ姫は吾輩のヒロインにはなってくれないでごわすか」
リバT『というか、元々、アンセリカに萌え感情を抱いていたのは、セレイターさんの方ですからね。セレイターさんの運命のヒロインなんですよ、これが。他人の愛する女性に、横恋慕しないで下さい』
ターコイズ「くっ、アン・セリカたんが触手美人だって知っていれば、吾輩も最初から狙っていたものを。先週までは、『つる植物ではなかったはず』と言っていたのに……」
リバT『その後、「タイタン植物図鑑」をチェックして、考えを改めました。「紫色の液果(ベリー)の房が実る灌木」という記述があって、キイチゴかアイビー辺りを連想したりも』
リバT『なお、この図鑑によると、アンセリカの実はお馴染みの体力ポーションの原料にもなるほか、都市で売ると実一つで金貨50枚から100枚にもなるというレアな植物とのこと』
ターコイズ「しかし、セレイター殿のところに持ち帰れば、《繁茂》の魔法によって、どんどん株を増やせるのでごわすな。では、吾輩も何株か分けてもらって、精霊少女のクローン・アン・セリカたんを愛でるのも一興か」
リバT『別に植物の全ての株に精霊が宿るわけではないのですけどね』
ターコイズ「とにかく、麗しい精霊少女の美貌と蔓触手の虜になりながら、従僕たる吾輩は忠誠を捧げて、アンセリカの【紫の果実】を封印から解放して入手できた、ということでよろしいな」
リバT『ええ。アンセリカ入手のイベントはこれぐらいで。続きはまた次回』
・技術点:10
・体力点:12/20
・運点:14
・呪文:友情、祝福、技術回復、体力増強、開運
・入手アイテム:スミレ石、金の磁石の首飾り、赤い外套、紫の果実(アンセリカ)
(当記事 完)

