今回はキャラ作りと、ルールの確認
NOVA「さて、現在スパロボ脳がまだ続いている俺、Shiny NOVAが気まぐれに立ち上げた久々のゲームブック攻略記事だ」

リバT『スパロボ脳といっても、このゲームブックが出たのはスパロボ以前なんですね』
NOVA「スパロボは1991年以降だからな。『ロボット コマンドゥ』が邦訳されたのは1987年。世間はまだ『逆襲のシャア』(1988)さえ公開されていない」
アスト「86年から87年のロボット番組と言えば……」
NOVA「86年は『ガンダムZZ』『マシンロボ クロノスの大逆襲』『トランスフォーマー2010』。劇場映画で『ドラえもん のび太と鉄人兵団』が一応、ロボット物のくくりに入る。
「続く87年は『ドラグナー』『マシンロボ ぶっちぎりバトルハッカーズ』『トランスフォーマー ザ・ヘッドマスターズ』の3つがTVのロボットで、他にOVAとして『ゴッドブレス・ダンクーガ』『破邪大星ダンガイオー』がスパロボ参戦経験あり。
「ロボット物としては、リアルロボットのブームが一段落して、OVAでの新機軸を模索していた時期。世間の流行は、ロボットよりも『聖闘士星矢』を代表する等身大鎧ものや異世界ファンタジーに移り変わる時期。そこから『SDガンダム』や『魔神英雄伝ワタル』につながって、平成に流れる頃合いだな」
ダイアンナ「なるほど。嬉々としてロボット物の話を語るなあ」
NOVA「ロボット系のゲームだと、84年の『バトルテック』(邦訳は1992年)、また85年にはアニメ作品の『ロボテック』が日本のマクロスやモスピーダなどを輸入して編集、アメリカで日本のロボットアニメがブームになったのが大体それぐらいの時期だ」
リバT『日本のアニメが海外進出してブレイクする契機だった時期ですね』
NOVA「乗り物が変形して人型ロボットになるという発想は、アメリカ人にはあまりなかったっぽい。だから、1984年のトランスフォーマー(元は日本の玩具ミクロマンやダイアクロンの変形ロボ玩具をアメリカで展開するためのブランド)が嚆矢らしいんだな」
アスト「だが、ロボットアニメのピークは旧世紀(70年代〜90年代)じゃないか? 21世紀はロボアニメが往年ほどの人気じゃない、と聞くぞ」
NOVA「アニメ中心というより、ゲームとのコラボが多い印象だな。それでもガンダムシリーズは息が長いし、異世界ファンタジーにロボが登場する作品は多いし、ロボットではなくても、メカっぽいゴーレムやら巨神像は定番だと思うぞ。ドラクエでもFFでも、人気ゲームにメカロボは当然のように出て来るわけで、SFと同様にロボットという概念もエンタメフィクションに拡散浸透したのが21世紀と言えまいか」
ダイアンナ「そんなロボの歴史を語るのではなくて、さっさとキャラ作りして、プレイを始めたらどうなんだい?」
NOVA「おっと、そうだな。FFシリーズにおけるメカロボの歴史だと、近年では『嵐のクリスタル』がメカの登場するファンタジーという点で、おおって思ったんだが、そこに至るミッシングリンクが他のFFゲームブックでは見られないので、SFジャンル以外のロボイメージについて語る材料が目下は乏しいわけで、今回は問題提起に留めておこう」
キャラ作り
NOVA「さて、キャラクターはいつもの通りに、技術点、体力点、運点を決めるのだが、とりあえずダイスで4が出たものとして、技術点10、体力点20、運点10を基準にしよう。その上で、ダイスを振って、それより高い目が出たら、そっちを採用するということで」
コロコロとダイスを振って、2、5、1。
全く救いようのない、つまらない出目なので苦笑しつつ、上述の能力値に決定。
NOVA「うん。技術点8、体力点17、運点7のキャラをプレイしたいとは思わないからな。中の上ぐらいの能力値なので、ここはガンダムNTの主人公ヨナ・バシュタをもじって、バナン・ジョースターとでも名乗ろうか」
アスト「ジョースターだと? 波紋とかスタンド使いっぽい名前だな」
NOVA「スタンドは使えないが、ちょっとした予知能力はあることにしよう。パラグラフ選択で即死するような状況を回避できる程度のチート技は持っている。まあ、米ジャクソンのゲームだから、それほど致命的な選択肢は少ないと思うが。たぶん、技術点10なら普通に解けるんじゃないかな」
リバT『ざっとデータを見たところ、敵で最強なのは、パラグラフ156番に登場するスーパー戦車のようですね。データは以下のとおり』
●スーパー戦車
技術点12、装甲点16、速度・低速
特殊能力:攻撃力で負けても、搭載された小型砲の攻撃で相手に1点のダメージを与える。
NOVA「ゲッ、技術点12の敵がラスボスかよ。そいつを倒さないと、クリアできない? いや、米ジャクソンのゲームブックはマルチエンディングだから、選択肢次第では、そいつを倒さなくてもいいかもしれない。うん、最強キャラじゃないとクリア困難なゲームじゃない、と信じて、能力値が中の上のバナン・ジョースターで挑戦だ」
アスト「ええと、メカ戦では、装甲点が体力点の代わりになるみたいだな。速度ってのは?」
NOVA「速度は、低速、中速、高速、超高速の4段階あって、相手の速度よりも高ければ、技術点+1のボーナスで戦闘できる。あと、自分の操縦するロボットには戦闘用修正値があって、それによって技術点ボーナスがもらえたりするので、敵よりも速く、修正値の多いロボットを入手すれば、中の上のバナンでも勝てるはずだ、たぶん」
ダイアンナ「愛用のロボットを大事に扱うのではなくて、ロボットは使い捨て。より高性能な機体が手に入ったら、そっちに乗り換えて行くことが推奨されるゲームなんだね」
NOVA「ああ。SF系のFFゲームブックは、宇宙船とか乗り物のルールは、通常の個人戦闘とは違うルールが採用されていることが多いが、本作は通常戦闘もロボ戦闘も同じようなシステムで分かりやすい。違うのは、速度の概念と、機体による技術点ボーナスがある点。さすがは米ジャクソン、簡潔ながら機体の乗り換えという面白さを堪能できそうだ」
リバT『ダメージも2点ずつですし、戦闘中の運だめしも可能。元のルールを上手く活かして、手堅く仕上げているのは好感度が高いですね』
NOVA「ああ。アーロックみたいに、ヴィークル戦闘が難儀なクソゲーじゃなくて良かったぜ」
アスト「そんなにアーロックが嫌いなのか?」
NOVA「いや、高値で売れるなら、手の平返しをしてもいいぞ。とにかく、ロボ戦闘も通常戦闘と大きな違いなくプレイできるのは好印象だ」
アスト「他に特筆するところは?」
NOVA「技術点については面白い解釈がしてあるな。普通のFFゲームブックでは、アイテムによるボーナスが原技術点を越えない、というルールなんだが、本作ではロボットも含むアイテムによるボーナスが技術点を越えてもいい、と明記されている。ただし、剣によるボーナスはロボット戦闘では加算できず、通常の個人戦闘のみ有効とかそんなところだ」
ダイアンナ「体力点の回復はどうなんだ? 食料とか薬とかはあるのかい?」
NOVA「米ジャクソンは食料を重視していないようだ。『サソリ沼の迷路』でも、食料のルールはなかった」
リバT『だけど、「深海の悪魔」ではあるんですね。ルール的には、それが一番オーソドックスな米ジャクソン製ゲームブックと思われます』
NOVA「へえ。水に濡れても、食料が台無しにならないのか」
リバT『そういう魔法がかかっているそうですよ』
NOVA「なるほど。『深海の悪魔』はさておき、本作での体力回復手段は、5回分の医療キットだが、1回使用で体力1点しか回復しない。ロボ戦闘での装甲点の削り合いが多いとはいえ、体力回復手段は乏しいと考えておいた方が良さそうだ」
●バナン・ジョースター(プレイヤーNOVA)
・技術点10
・体力点20
・運点10
・装備:剣、医療キット5個
プロローグ
NOVA「では、パラグラフ1番の前の背景だけチェックして、次回に続けよう。ええと、まずは自己紹介だ。『俺の名前はバナン・ジョースター。親しい友は、縮めてバナージョと愛称で呼ぶ』」
アスト「ちょっと待て。それはまた別のガンダム主人公になってないか? ユニコーンとか……」
NOVA「別の愛称バーニィというのも考えたぞ。まあ、バーニィはよくある名前だと思うので、ここはバナージョで行く。ええと、職業は《恐竜飼い》をやっている」
ダイアンナ「恐竜なんて飼っているのかい?」
NOVA「そう。我が国タロスは、牛の代わりに恐竜を飼っているんだが、そのために開発されたメカが愛称カウボーイとして知られる型式番号マーク5A万能型。これを使って、おとなしい草食恐竜を餌場に誘導したり、凶悪な肉食恐竜と戦って保護してやるのが日常の仕事だ。もう少し腕が立つなら、《恐竜ハンター》として刺激の多い日々を過ごす道もあるが、兵士としての腕は中の上の俺にとっては、そんな物騒な生活は務まりそうもない。せいぜい田舎の恐竜牧場で、それなりの刺激はあるが慣れれば単調なカウボーイ生活を満喫できれば、それでいい。将来の夢は……そうだな。金を貯めて愛機のカウボーイの強化改造パーツを購入して、スーパーカウボーイに仕立てることか」
リバT『カウボーイのデータは、以下のようになってます』
●カウボーイ・ロボット(パラグラフ24)
装甲点10、速度・中速、戦闘ボーナス0
特殊能力なし
NOVA「カウボーイは戦闘用ではなくて、作業用ロボットに分類される。この星では、鉱山採掘用ロボや、建物建設ロボ、荷物の運搬ロボなど、いくつもの用途で巨大ロボットが使われているんだ」
アスト「地球とは別の星なんだな」
NOVA「その辺の設定は、はっきりしていないんだ。宇宙が舞台になることはないので、物語の舞台は自分の故郷であるタロス国と、敵国のカロシアンのみと思われ。そして恐竜がいる。巨大な爬虫類に対抗するために、巨大ロボットが発展した世界観ということが分かればいいだろう」
リバT『では、辺境の若き恐竜牧場経営者であるバナージョさんが朝食を食べ終わった頃に、部下の1人がキッチンに入って来ます』
バナージョ(NOVA)「おお、アスト。お早う。お前もさっさと朝飯を食って、仕事に取り掛かれよ。やることは多いぞ」
アスト「って、オレは部下かよ!」
リバT『しかし、部下Aのアストさんは、「眠い」と言って、テーブルに突っ伏して、そのまま腕を枕にして眠ってしまいました』
アスト「ZZZ」
バナージョ「おい、アスト、起きろ。いきなりサボってるな! ……って、ちっとも起きない。もしかして、これはブラックケース? ナイトメアの仕業か? あるいは、新手のスタンド使いかもしれん。よし、早速、事件の調査のためにシルバー・クルセイダーに変身だ」
リバT『いや、本作は世界観が違いますよ。シルバー・クルセイダーをプレイしたいなら、こちらです』

バナージョ「とにかく眠っているのは、アストだけじゃないんだな」
リバT『ええ。異変に気づいたあなたは、外に出て辺りを調べてみますが、近隣の知り合いはみな熟睡して、冷たい水を浴びせても起きてきません』
バナージョ「インターネットで調べてみよう」
リバT『87年のゲームブックにインターネットがあるわけないですよ。ええと、情報源として付けたラジオによると、眠そうなニュースキャスターの声で「みんな眠っています……おそらくカロシアンの攻撃……私も起きていられない……ZZZ」という放送が受信されました』
バナージョ「おのれ、カロシアン。何をしやがった?」
リバT『空を見ると、カロシアンのロボジェットが領空侵犯をして、飛来して来るのが分かりました。数時間かけて断片的な情報を組み立てて分かったのは、どうやらカロシアンのスパイがタロス国じゅうに眠り病のカプセルをバラまいたようですね。以前からタロス国を侵攻しようと狙っていたカロシアン国でしたが、これまでは軍事力の拮抗した状況で直接攻めることを避けていました。しかし、狡猾な敵の王ミノスが姑息な作戦で、タロス国の人間をまとめて眠らせて無力化させることに成功。そして、侵攻を始めて来たわけです』
バナージョ「どうして、俺は眠らずに済んだんだ?」
リバT『主人公は特異体質なんですよ』
バナージョ「その特異体質に理由づけが欲しいところだな。よし、我がジョースターの家系は、初代ジョナサンが英国紳士で、そこから奇妙な冒険を続けて来た、と我が父ロハン・ジョースターが趣味のマンガで描き記していたことにしよう」
ダイアンナ「ロハンって、このキャラかい?」
バナージョ「本来、露伴先生はジョースターの血筋ではないんだが、このロボット・コマンドゥ、略してロボコマ世界では、ジョースター恐竜牧場の先代経営者にして、妄想マンガ家。我がジョースター家の先祖が、イギリスとかアメリカとか日本とかエジプトとかイタリアといった架空の国を舞台に、吸血鬼や超能力者を相手にバトルアクションを繰り広げたマンガを描いて一世風靡した過去がある。俺はそんな親父のマンガを妄想の産物と見なして、信じていなかったんだが、この未曾有の危機に際して、眠っていたスタンド能力が開花したことにしよう」
アスト「何で、ロボットアクション活劇がジョジョ世界とコラボするんだよ!?」
バナージョ「それはジョジョの連載開始が1986年で、本作と時節の符合があるからだ。つまり、来年がジョジョ40周年ということになる」
ダイアンナ「ロボコマとジョジョのコラボってのは、他にない組み合わせだと思うけどさあ」
バナージョ「それほど、深くは考えていない、ただのネタなので、ツッコミもほどほどにしてもらうと助かる。とにかく、大事なのはカロシアンの攻撃で国中が眠ってしまったので、正義の《恐竜飼い》のバナージョが1人で何とかしないといけないってシチュエーションなわけだ」
リバT『では、ジョジョとのコラボを続けるかはともかくとして、次回からロボコマの冒険をパラグラフ1番から展開していきましょう』
NOVA「記事としては、空想妄想タイムの『ソーサリー』記事と代わりばんこに書いて行く予定」
(当記事 完)
