飛行メカの回収
バナージョ(NOVA)「前回、俺はジャングル市で食人植物と戦ったりしながら、眠り病の特効薬を完成させた。しかし、カロシアン軍の待ち伏せにあって、最新型の戦闘機ワスプ型バナンビーが破壊されてしまったんだ。何とか、ボロボロのサーペントⅦ型ヘビーマンダーで脱出した後、知識市でスーパー・カウボーイに乗り換える。
「次に、俺は海岸沿いの街、嵐市の気象庁で、このタロス国に大嵐が迫っていることを知った。この嵐を利用して、眠り病の薬物を散布すれば、目覚めた人々が一斉に蜂起して、カロシアンの連中を国から追い出すことも可能ではないか?
「荒唐無稽な作戦だが、俺1人でカロシアンの全軍と渡り合うのは英雄でもなければ不可能だ。ただの恐竜牧場経営者にできることは、せいぜい空から薬をばら撒くことぐらい。それには、飛行型メカが必要だってんで、前に乗り捨てた可変戦闘メカ、ミュルミドン型スカイザーXを取りに行くところから、今回は始めることになる」
アスト「前回のあらすじは以上だな。どういう道筋を辿るんだ?」
バナージョ「嵐市を出るパラグラフは43番。そこから知識市と宗教市に行けるが、まずは知識市に戻って、飛来するカロシアンの戦闘機を合言葉88で通してもらい、そこから産業市に向かう。産業市から娯楽市の飛行場(パラグラフ41)に行くと、そこにはワスプ戦闘機が置いてあった」
リバT『これは最初に飛行場を訪れた場合の文章ですね。知識市のロボット倉庫には、スーパーカウボーイが複数、収納されているという記述があるので、何度も持ち出すことが可能でしょうが、ワスプ型は試作実験機なので2、3機しか存在しない、と明記されています』
バナージョ「1機は、カロシアンに奪われて、俺に撃墜された。俺の乗っていた機体も破壊されたので、もう1機あるかどうかだが、ここで最後のワスプ3号機が飛行場にある、と解釈することも可能だ」
リバT『英文で、飛行場に置かれたワスプが単数形か複数形かで正解も変わってくると思いますが、日本語では判断できません。しかし、その希少価値から考えて、ワスプをもう1機入手できるとは考えにくいですね』
バナージョ「では、ワスプの代わりに置いていったスカイザーXは、回収できるだろうか?」
リバT『ここにカロシアンが来ていれば、連中に持って行かれたと考えるところですが、娯楽市には敵が登場しないんですね。だから、乗り捨てたスカイザーXはそのまま放置されていると解釈して問題ないか、と』
バナージョ「よし、ではスーパーカウボーイから、オプション武装とAIメモリを移し替えて、スカイザーXの再起動だ」
AIカーロス(アスト)「ヒャッハー、大将、今度こそ首都に乗り込んで行って、ミノス王と一騎討ちだな。世界の覇者の道を駆け上ろうぜ!」
バナージョ「いや、そんなつもりは毛頭ないんだが。他に飛行メカがあれば、お前を再起動する必要もなかったんだが、今の俺には飛行メカが必要だ。そして、タロス国を守って戦うのは、俺1人には荷が重い。やはり、ここはみんなを目覚めさせて、友情・努力・勝利を目指すのが王道ではないか」
AIカーロス「いや、王道は敵のボスを倒して、I am the HERO! と雄叫びを上げることだと思うぜ。頑張って、栄光の玉座をつかみ取るんだ」
バナージョ「別に王になりたいわけじゃないからな。俺の夢は、スーパーカウボーイの入手だった。その夢はかなったんだが、今のこの世界で恐竜牧場をさらに発展させることは難しい。俺はジョースター恐竜牧場をもっと発展させるために、カロシアンを討つ! とにかく、眠り病の特効薬は用意した。あとは、それを宗教市の空で撒くと目的達成するんだよ。黙って、俺を空に導け」
AIカーロス「チッ、器の小さい男だなあ。もっと野心を高めてだなあ」
バナージョ「AIの会話機能をOFFにする。戦闘するのが目的でないから、操縦も俺一人で十分だ」
AIカーロス「……」
バナージョ「よし、行くぞ。スカイザーX、テイクオフ!」
こうして、眠り病の治療薬散布作戦、オペレーション・ラベンダーが開始された。
オペレーション・ラベンダー(グッドエンド1)
娯楽市→産業市→知識市までは、妨害されずに真っ直ぐ飛ぶことができる。
知識市上空では、合言葉を求められたが、問題なく通過できた。そして、まもなく宗教市に到着する。
ここはタロス国の人々が信奉する4つの神の神殿が存在する。平和、恐怖、無、そして栄光の4神殿だが、今は神に祈りを捧げる時間じゃない。
このまま、街の上空に飛び、この地を襲う嵐の雲に突入するのだ。
リバT『それでは、嵐の中を飛ぶことになります。技術点判定を行なってください』
バナージョ「俺のロボット操縦技術点は11。出目は8。問題なく成功だ」
リバT『嵐に激しくもまれながらも、機体のコントロールを取り戻します。激しい揺れに耐えるために、体力点1を引いてください』
バナージョ「大丈夫だ。嵐を呼ぶ旋風児、スカイザーXのパイロット、バナン・ジョースターは国を救ってみせる!」
リバT『では、薬の瓶を取り出して、空中から散布することになります。薬の色の文字数を数えて、20をかけて、40を足してください』
バナージョ「ラベンダーで5文字だから、5×20+40=140だな。これが英語だと、lavenderで8文字だから、どういうパズルになっていたんだろう?」
リバT『ブルーの飲み薬だと、パラグラフ100番になるんですね(薬の効果がなかったという記述)。3×20+40=100で、計算は合っています。英語だとblueで4文字だから、「文字数×10+60」という計算式だったのでは、と推測できますね』
バナージョ「なるほど。それなら辻褄が合うな。言語依存のパズルを上手く成立させた翻訳者の安田社長の知恵に敬意を示しつつ。近年のFF翻訳だと、英語の綴りをそのまま示して、わざわざ日本語で調整しない翻訳が定着しているが、改めて辻褄合わせをしていた往年の翻訳作品に今さらながら敬意を表する次第」
リバT『とにかく、パラグラフ140番に到達しました。これが本作のグッドエンドその1ですね。機体の脱出口から薬を空中にばら撒くと、風がタロス国のすみずみまで薬効を運んでくれる、とあなたは確信しました。
『着陸すると、宗教市の人々はみな目を覚ましていました。無線を入れると、タロス国のすべての場所で人々が眠りから回復し、カロシアンの侵略軍に対する抵抗運動を開始したことが分かりました。数において劣るカロシアンが、戦闘用のみならず、パワー自慢の重機や、恐竜を相手に格闘するようなロボを多数備えたタロス国の反乱を鎮圧することは不可能でしょう。
『あなたも目覚めた国民たちとともに戦い、やがて大事なく侵略軍を撃退することに成功しました。バナン・ジョースターの孤軍奮闘ぶりは、国の様々なところに設置された監視カメラによる解析から、その犯罪行為以上に英雄らしい勇猛さが正しく評価されて、ガーディアンのメンバーになってくれないかとか、ワスプの新型のテストパイロットになってくれないか、とスカウトの声が届きます』
バナージョ「だが断る。俺は軍人ではなく、一介の牧場主だ。それでも報酬が頂けるというなら……そうだなあ。スーパーカウボーイを牧場のために3機ほど融通して欲しい。そして……牧場以外に産業市でロボット博物館を経営できれば嬉しいな。そう、タロス国中の旧型、新型を問わず、さまざまなメカロボを集めた施設ができれば、俺としては満足だ。そのついでに、ロボットフィギュアをいっぱい作って、部屋に飾るというのもありかもしれない。軍のパイロットになる気はないが、ロボット関連の事業をいろいろ立ち上げて、ロボット万歳! と言える人生を送るのが、俺の夢だ」
こうして、バナージョの奇妙なロボ冒険はひとまず終わった。
だけど、最後にラスボスとの戦いがないと、すっきり終わった、という気がしない人は、続きをまだまだ読んでくれてもいい。
(パラグラフ140番、治療薬散布ルート完)
宗教市のその他イベント
アスト「グッドエンドその1は、ラスボスとの対決がないから、何だかつまらないなあ」
バナージョ「このエンディングを目指すフラグは、知識市の医科大学で青い薬を製作→ジャングル市で食人植物と戦って、薬をラベンダー色に完成させる→飛行型ロボットを入手する→宗教市の上空で、技術点判定に成功する→ゴール、ということだからな。主人公の能力は、それほど高くなくても十分解ける」
ダイアンナ「他の2つのエンディングはどうなんだい?」
バナージョ「決戦の地として首都に向かう。そこで敵ボスのミノス王と、メカ戦で決着をつけるか、それとも生身で一騎討ちを行うかの2つを選べる。メカ戦は今の状態でも勝てそうだが、個人戦闘で勝つためには、神殿で神に祈る必要があると思う」
アスト「神殿は、平和、恐怖、無、栄光の4種類か。平和や栄光は分かるが、恐怖や無を祭っている神殿って何だ? そういう属性って、普通はアングラで崇拝されている邪神の系譜じゃないのか。オレにはタロス国の宗教観がよく分からん」
バナージョ「確かに、平和の神殿や、栄光の神殿だったら、崇拝しようって気にもなるが、無の神殿ってのはファイナルファンタジーの大ボスのダンジョンっぽいし、恐怖の神殿は……FF14巻だな」
バナージョ「それでは、今回はこの4つの神殿のイベントをチェックして、終わるとしよう。そして次回は、首都に向かって、ボスのミノス王との2種類の決戦イベントを攻略して、3ルート分の物語を完結させようと思う」
リバT『その5で終わりですか。意外とボリュームが少ないのですね』
バナージョ「やはり、NPCとの会話によるドラマの膨らみがないので、ストーリー描写が淡白なんだと思う。世界観についても、これ1作で完結してあるから、他のゲームブックとの絡みで比較対照させるのも難しいしな。ともあれ、ここから神殿巡りだ」
★平和の神殿
緑の公園に囲まれた穏やかな場所。
3つの項目で祈ることができる。
しかし、完全平和について祈ると、眠りに落ちてしまい、バッドエンドの罠が待っている。
戦闘での強さについて祈ると、場にふさわしくない祈りってことで、運点が1下がる。
同胞の自由について祈ると、運点が完全回復。
まあ、バナージョは運点が減っていないので、ここに来る必要はなかった、と判明。
★恐怖の神殿
ここに来る前に、対空防御のハリミサイルを装備したハリネズミ・ロボットを入手できる。敵が飛んでいる場合は、戦闘ボーナス+3という破格の性能。まあ、飛んでる敵には速度で負けているので、実質的に+2だけど。
飛んでない敵に対しては、ボーナスが働かないので、装甲点8の鈍重ロボでしかない。
神殿の建物は黒い石でできた不気味な建造物。
中に入ると、恐怖に怯えて、技術点がマイナス1になる。
何のメリットもないし、わざわざ怖いもの見たさの物好き以外は来る必要なし。
★無の神殿
無の神は、エネルギーを吸いとる性質があるので、運が悪ければ、体力点が4点まで減らされる。
運が良ければ、何も起こらない。イベントそのものが無という、面白いのか、そうでないのか微妙なボケをかまされる。
そもそも、メカが大活躍するSF風世界観だと思っていたら、神の力が実際に働くファンタジー的な世界観がこの街限定で成立してしまっている。
SFでも、神殿や教団があること自体は問題ないけど、じっさいに科学的な説明抜きに、神の力が観測されると、SFとファンタジーの境界線が分かりにくくなります。
★栄光の神殿
4つの神殿で、訪れるメリットが最も大きい神殿。
栄光の神は戦神であり、栄光のために全てを賭けると宣言すると、カロシアン人の武装兵(技10、体10)との戦いを強要される。そして、この試練に打ち勝つことができれば、体力点のフル回復と、原技術点が+1(ただし、この効果は個人戦闘の場合に限られる)というメリットを受けとれる。ミノス王と、ロボでなく生身で戦うためには、ここで鍛えてもらっておくといい。
リバT『そんなわけで、イベントを確認しながら神殿巡りを行なって来ましたが、改めて首都に乗り込む前に、己を鍛えておきましょうか』
バナージョ「栄光の神殿で、試練に挑戦するぜ。現在、バナージョの能力は技術点10、体力点14、運点11といったところだ」
リバT『技術点は同じなので、純粋に出目勝負となります。1ターンめは、こちらが11を出して、攻撃力21です』
バナージョ「少しは遠慮しろよ。こっちは出目7で負けて、2点ダメージだ。体力点12になった」
続く2ターンめ。敵13VS自分21。同じ技術点の相手に対しては、こちらが勝った際に運だめしでダメージを増やすのがセオリーである。出目4で運だめし成功。これによって自分の運は10に下がって、相手も4点ダメージで残り体力6になった。
3ターンめ。敵18VS自分15。負けたので2点ダメージを受けて、残り体力10。
4ターンめ。敵18VS自分16。また負けて、残り体力8。
5ターンめ。敵18VS自分19。やっと勝てたので、運だめし。出目9で成功。運点が9に下がって、相手の残り体力は2点。あと一撃で勝てる。
6ターンめ。敵13VS自分19。こうして、バナージョは栄光の神殿の試練に無事、打ち勝ったのだった。
個人戦闘の技術点が11に上昇し、体力点も最初の20に回復。
そして、失った運点は、平和の神殿で同胞の自由のために祈って、11点にフル回復。
こうして、栄光の神と平和の神の祝福を受けたバナージョは、カロシアンとの決戦のために、スカイザーXを駆って、首都に旅立った。
次回、首都決戦の回。
果たして、事故ることなく、バナン・ジョースターは勝利の栄光を勝ちとることができるだろうか?
どうして、タロス国には、幸運を司る神さまがいないのかと疑問に思いつつ。
(当記事 完)
