ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

FF31『最後の戦士』攻略記その3

1人用ゲームブックなのにW主人公もの?

 

リバT『前回は、正主人公ローレス王子の他に、副主人公サマルト公子の別分岐のストーリーを並行させて描こうという試みになりました』

 

アスト「1人用ゲームブックの攻略記事なのに、変なことをするよなあ」

 

リバT『元々、ゲームブックは分岐ストーリーになりますし、これが例えば正解ルートが1本だけの作品なら、1人の主人公がスムーズに1本道を進んでいくか、それとも試行錯誤を重ねてバッドエンドを味わいつつ、さまざまな攻略ルートをチェックしながら進めていくか、うちがしばしば採用している「主人公が選ばなかった選択肢はIFルート」って形で、概要だけ流し見する形をとります』

 

ダイアンナ「ええと、①主人公はチート技を駆使するなりして正解だけを進みゆく王道物語優先パターンと、②ゲーム攻略のリアル(失敗してからのやり直し込み)を再現した実プレイ風パターンと、③王道物語を軸にしながら、そこから外れた失敗ルートはIFルートとして紹介する①と②の折衷パターンの3つだね」

 

リバT『ただ、今作「最後の戦士」は分岐が多い割に、正解が1本ということはなく、終盤を除けば、攻略必須アイテムもほぼなく、バッドエンドを避けられるなら、どんなルートでも攻略できるという自由度の高い展開が売りなんですね』

 

アスト「この選択の方が有利、というのはあっても、この選択じゃないと解けないというのは少ない、と」

 

リバT『その意味では、非常に解きやすいゲームブックなんですね。もちろん、こんな強敵には勝てねえよ、とか厳しい選択肢はありますし、運だめしや技術判定の失敗で即バッドエンドみたいな仕掛けは多いので、簡単というほどではないのですが、強敵との戦闘の多くは選択肢で避けられますし、運点も回復しやすく、平均並みの能力があれば、普通に乗り越えていけそうな障害ばかり。ダイス運が悪ければ、死ぬかもしれないけど、よほどの幸運に恵まれていなければクリア不能な、「パラグラフ選択で正解を選んでも、解けるかどうかは運次第」という理不尽な作品ではない、と*1

 

ダイアンナ「ソーサリーで言うところの1巻『シャムタンティ丘陵』に相当するような、緩めの作品ということだね。いろいろな選択肢を自由に選べて、どのルートでも解くことはできる、と」

 

リバT『こういうゲームブックだと、最適解はこれだ、と断定することはできませんし、むしろ選んだルートによるイベントの違いを何度か楽しむのが、攻略記事には必要ということで、途中から複数主人公という形で、別ルートを開拓することになりました。攻略記事としては、「王子の対決」なども参考にしつつ。ただし、サマルト公子はあくまで副主人公なので、能力値も初期アイテムでも不遇ですし、あくまでおまけ程度の立ち位置、と』

 

ダイアンナ「でも、グロックさんによるイラストも付けてもらったので、健気な弟分サブキャラとして頑張るとしよう」

 

リバT『なお、ここまでの攻略マップは以下のとおり』

 

●フィールドマップ(青色はローレス、緑色はサマルトの道程)

 

        カプラ

         

   敵陣突破→平原

    ↑  ↘︎

ヴィモーナ→ヴィモーン川(181)

 

ダイアンナ「では、今回も先にサマルト公子の冒険から始めるとしようかね」

 

川上りルート

 

リバT『パラグラフ181番です。これからヴィモーン川をボートで上って、ローレス王子に追いつこうと考えているサマルト公子ですが、選択肢です。川の真ん中を通るか、北岸沿いに進むか、南岸沿いを進むかの3択ですね』

 

サマルト(ダイアンナ)「常識的には、直線の川の場合、岸近くは流れが緩やかで、真ん中は流れが急になっている。もしもボートが転覆した場合、真ん中だと溺れ死ぬ確率が高いから、岸沿いがベターだと思う。問題は北か南のどちらが安全かってことだけど……よし、北だ」

 

カニコング「どうしてでごわすか?」

 

サマルト「ローレス王子は北にいる。もしも、南岸沿いに進んで、ボートが転覆してしまったら、北岸に渡るのに苦労するのが目に見えている」

 

アスト「ボートが沈むことを前提にしているんだな」

 

サマルト「どうも、FFシリーズの船って沈みやすいという印象がついて回っているんだよ。とにかく、北だ、北」

 

リバT『北岸沿いにボートを漕ぎながら、あなたはトカゲ兵の姿がないか警戒しています。案の定、北の方から何本かの矢が飛んできました。本能的にボートの底に伏せましたが、サイコロ1個を振って、1か2で命中します』

 

サマルト「1だ。ボクは運が悪い」

 

アスト「ローレスと違って、テラク神の加護がないからな」

 

リバT『ダメージを2点受けてください』

 

サマルト「シクシク(涙目)。これで残り体力11点だよ。そろそろ回復したいんだけど?」

 

リバT『もう少し待ってください。トカゲ兵の待ち伏せ地帯を何とか抜けて、安心したのも束の間、上流から大きなガレー船が通り過ぎます。トカゲの軍船が川の真ん中を突っ切り、もしも真ん中を通っていたら、激突していたかもしれません。あなたは自分の選択が悪くなかったことを知ります。ガレー船はあなたのボートに気づかず、下流へ通り過ぎていきますので、ようやく、あなたは安心して食事休憩をとることができます』

 

サマルト「ふう、なかなかヒヤヒヤする。食料を1つ減らして、体力15まで回復、と」

 

●ボートに乗って川上り中のサマルト(パラグラフ376)

 

技術点10

体力点15/19

運点9

食料:3食分

所持品:背負い袋、剣、ナイフ

 

 なお、川の真ん中を進んだ場合、技術点判定を要求される。失敗すれば、ガレー船にぶつかって、ボートが転覆、溺れ死ぬというバッドエンド。成功した場合は、ガレー船を上手く避けることができるが、かすめるように通り過ぎた際に大きな波しぶきを浴びて、荷物が全部水浸しになってしまい、食料をすべて失うことになる。いずれにせよ、被害は免れない。

 川の南岸沿いに進んだ場合は、そちらのジャングルから蛇が這い寄ってきて、サイコロ1個で5〜6が出た場合に、噛まれて1点ダメージを受けてしまう。

 結果的には、南岸沿いが最も被害の少ない選択肢だったと言える。

 

リバT『それでは、多少の危険を乗り越えて、川を遡上したパラグラフ376です。ヴィモーン川は東から北、そしてまた東と緩やかなカーブを描きながら蛇行し、やがて南のトカゲ川(トカゲ帝国の本拠であるシルアー・チャの奥地から流れてくる)と合流する辺りに差し掛かりました。そちらから3隻のボートが近づいてきます』

 

サマルト「トカゲの連中か?」

 

リバT『いいえ。沼ゴブリンです。1隻に2体、合計6体のゴブリンが船を寄せようとして、吹き矢を撃ったりしてきます。逃げますか、それとも戦いますか?』

 

サマルト「ゴブリン相手なら、戦った方が早い気がする。ヴィモーナの戦士として、ゴブリンから逃げるのは臆病すぎると思うんだ」

 

 ということで、ゴブリン相手に切り結ぶ選択をしたサマルト公子だった。

 1度に襲ってくるゴブリンはボート1隻ずつで、同時に2体を相手にすればいい。数は多いので手間どりはしたものの、2点ダメージを負っただけで、全滅させることに成功。

 しかし、ゴブリンとの戦闘に気をとられているうちに、ボートは激流に飲まれそうになる。何とか技術点判定に成功し(失敗するとボートが転覆して、食料が台無しになっていたところだ)、北岸に漕ぎ寄せることに成功した。

 そこは、〈夜騒の森〉として知られるジャングルの端であった。

 

ジャングルと荒野の旅路

 

リバT『さて、川の流れが激しくなっているので、ここから先の川上りは難しいことを知りました。陸路を進む選択をしたサマルト君ですが、東のジャングルの中に踏み込むか、それともジャングルの縁を進んで北上するかの選択肢です』

 

サマルト「ジャングルルートか、平原ルートか。ローレス兄さんは多分、平原を進んでいると思うので、ジャングルに踏み込むのは迷うだけだと判断する。そっちはIFルートにしよう」

 

リバT『では、ジャングルルート(パラグラフ175)を記録だけして、北上します。パラグラフ27から331に進む際に、あなたは右手にジャングルを、左手には広がる斧頭平原を見ながら北へと進むことになります。午後の日差しの中を歩きながら、だんだん疲れてきます。今までは街から出ることがほとんどなかったために、これほど長い距離を一度に歩いたことは生まれて初めてなんですね』

 

サマルト「そうかあ。旅慣れた冒険者じゃなくて、世間知らずの公子さまだもんね。野宿の経験もなさそうだ」

リバT『荒野とジャングルの縁を行く当てもはっきりしないまま歩いているうちに、そろそろ休憩して食事でもとろうかと考え始めますが、何だか前方でハゲタカの群れが飛び交っているのに気付きます。何がハゲタカを引きつけているのか気になって調べますか?』

 

サマルト「当てもなく歩いているぐらいなら、そうするよね」

 

リバT『すると、こういう光景に出くわしました』

サマルト「うわあ、悲惨な遺体だ。だけど、トカゲ兵との戦いで、討ち死にした兵士の姿は見慣れているから、それほど驚愕はしないんだよね。世間知らずではあるけど、戦慣れはしているってことで、冷静に状況を観察する」

リバT『死んだ男の装備は、開拓者か冒険者って感じで、それなりに豪華だけど動きやすさを考慮したスタイルです。それが槍や矢で太い木の幹に貼り付けになっていますが、違和感を覚えるのは胸が巨大な鉤爪で引き裂かれている点ですね。まるで大きなトラと戦ったかのように』

 

サマルト「う〜ん、槍と矢から戦う相手はトカゲの連中かな、と思うんだけど、猛獣の爪というのがよく分からないなあ。お化けトカゲとかかな?」

 

リバT『そして、よく調べると、男の背負い袋に、まだ食べられる保存食が2つ見つかりました』

 

サマルト「だったら、1つをここで食べて、もう1つは自分の背負い袋に入れよう。貴重な食料だ。大事にしないとね」

 

リバT『……死体を見ても、慌てず騒がず、戦場の心得がしっかり身についているんですね』

 

サマルト「長年戦い続けたヴィモーナの戦士って、こういうものだろう? 公子といえども、甘えは許されない環境だったのさ」

●荒野を旅するサマルト(パラグラフ242)

 

技術点10

体力点17/19

運点9

食料:4食分

所持品:背負い袋、剣、ナイフ

 

リバT『腹ごしらえを済ませた後、さらに1時間ぐらい進み続けました。先ほどの死体のことを考えると、いつトカゲの部隊や猛獣が出現するか分からないので、周囲を警戒しながら歩き続けます。もう一食、食事を済ませてから、ふと考えます。たまたま運よく食料が見つかったけれど、これからも荒野を進み続けるなら、狩りや採集で食料を入手する術を習得しておくべきではないか? と。幸い、ジャングルの中には、食べられる果実や小動物を見つけられるかもしれません』

 

サマルト「サバイバル技術かあ。世間知らずながら、そういう技能を持った兵士から話を聞いて、聞きかじりの知識は仕入れていたことにしよう。では、迷わない程度の距離だけを意識して、ジャングルの中で食料が探せないか試してみることにする」

 

リバT『すると、食料2食分になる新鮮なオレンジなどの果実と、さらに素晴らしい香りの黒スイレンを入手しました。少なくとも、このジャングルの近くを歩いているうちは、食料に困ることはないのでは? と感じました』

 

サマルト「だけど、ずっと荒野生活を続けるわけにもいかないだろう。どこかに人の集落があったりはしないだろうか。人の痕跡がないかを気にしながら、はるかな北を目指し続ける」

 

リバT『それには、小高い丘に登るのが周辺を見渡せるのでいいと判断し、汗をぬぐいながら坂道を登ります。そして登りきった先で、とんでもないものを目撃しました』

 

サマルト「何だ?」

 

リバT『丘の頂上の先は切り立った斜面になっていて、その先の窪地に3本角の4つ脚恐竜、トリケラトプスが草を食んでいるのです。窪地に降りると、このトリケラトプス(技12、体18)と戦わなければいけないでしょう』

 

サマルト「さすがにそれは無謀だと思うので、迂回できる道を探しながら、丘の尾根を伝って行くと?」

 

リバT『そうするとジャングルに入ることになって、そこでティラノザウルスと遭遇するんですね(笑)。技術点判定をして下さい。失敗すれば、ティラノザウルスに襲われて、抵抗できずに食い殺されてバッドエンドです』

 

サマルト「何それひどい。(コロコロ)ぴったり10で成功。ふう、死ぬかと思った」

 

リバT『サマルト君は猛り狂ったティラノザウルスの顎を逃れて、必死で知恵を巡らせました。この獰猛なティラノザウルスの注意を先ほどのトリケラトプスに向けることができれば、自分は助かるだろう、と。その策がうまく行くかは幸運にかかっています。運だめしをして下さい。成功すれば、生き延びれます。失敗したら……残念ながらゲームオーバーです』

 

サマルト「恐ろしすぎるだろう、ティラノザウルス。(コロコロ)ふう、出目7で運だめし成功(残り運点8)」

 

リバT『では、技術点14、体力点19の恐るべき恐竜の王が、トリケラトプスに襲いかかるのをヒヤヒヤした想いで見届けて、サマルト君は旅を続けることになりました』

 

隠者ホワイト・アイ(パラグラフ76)

 

リバT『命の危険が大きかった恐竜イベントを切り抜けたサマルト君ですが、そろそろ日が暮れようとしている頃合いで、野営場所を探そうとしています。右手のジャングル、左手の荒野のどちらが安全か、適度な安全地帯を検討しながら歩を進めているうちに、前方に明かりが見えてきました』

 

サマルト「おお、それは人がいるってことか? トカゲかもしれないけど……」

 

リバT『近づいてみると、交易用の屋根つき馬車でした。トカゲは馬を使わないので、人間のものだと思われます』

 

サマルト「旅の商人か。ありがたいと思いながら、近づいてみよう。誰か外に出ていないかな? いないなら声をかけてみるけど」

 

リバT『あなたが外から呼びかけると、馬車の中から色黒の老人が出てきて、あなたを一瞥したあと、ニヤリと歓迎の笑みを浮かべます。「おやまあ、これはようこそ。この荒野で客人とは珍しいが、悪い子ではなさそうじゃのう。さあ、入りなされ。よろしければ、一夜の宿を提供しよう」

 

サマルト「それは……ありがたい申し出です。無警戒に老人を信じて、馬車の中に入れてもらおう」

 

リバT『馬車の中は、信じられないほど、いろいろな荷物が置かれています。棚の上には怪しげな薬のガラス瓶やら、天井の鉤に引っ掛けられたコウモリの剥製やら、床の上に積まれた奇妙な壁掛けやら。「〈ホワイト・アイの家〉にようこそ。わしは商人じゃ。助言、各地の珍品、治療、安心、そして休息などなど、各種さまざま扱っておる。もちろん、公正な取り引きには代価が必要。おっと、難しいことではない。一晩の寝泊まりのお代として、そなたの旅の話でも聞かせておくれ。こんなところを歩いているのは、何らかの事情でもあるのじゃろうて」

 

アスト「ホワイト・アイって、前回ローレスがレカルテから聞いた男か?」

 

リバT『そのようですね。この1日めの夜は、ローレス王子がレカルテさんと共に、カプラの避難所に到着したタイミングです。川上りから陸路を北上するルートですと、先にホワイト・アイと遭遇できるみたいですね』

 

アスト「何だか先を越されたような気分だが、今のローレスはカプラでいろいろヴィモーナの話を語り始めている頃合いだな」

 

サマルト「だったら、ボクもここまでの旅について語るか。ヴィモーナの街の出身で、テラク神の啓示を受けたローレス王子の旅に同行していた護衛戦士だと明かして、翼手竜にさらわれて川に落ちてからの冒険譚を反芻するように物語る」

 

リバT『老人は、あなたが恐竜に襲われながらも、機転を利かせて切り抜けた話に興奮しました。そして賞賛して言います。「まるで英雄物語の主人公じゃな」と』

 

サマルト「いいえ、主人公なんてそんな。主人公がいるとしたら、それはローレス王子であって、ボクではない」

 

リバT『すると、老人は「しかし、お前さんの人生ではお前さんが主人公じゃ。もしかすると、神託を受けた戦士でなくとも、その関係者が巡り合わせによって、偉業を成すことがあるやもしれぬ。そなたにも何らかの果たすべき使命が与えられたりもしよう。我が精霊のお告げじゃ」と語ります』

 

サマルト「ボクの果たすべき使命……それは一体?」

 

ホワイト・アイ(リバT)『さあてのう。精霊は気まぐれじゃから、そなたに何らかの資質を感じとったのかもしれんが、いかように解釈するかは、そなた自身が決めること。しかし、英雄とてただの独りきりで、偉業を果たせるわけでもなし。個々の運命は分かちがたく結び合って、新たな可能性の未来を紡ぎ上げることもあろう。わしには、それが何であるか示せんが、一つ情報がある。ラスカルという名に聞き覚えは?』

 

サマルト「ええと、ローレス王子の夢に、その名が出ていたと思うけど、サマルトは知っていていいのかな?」

 

アスト「じゃあ、サマルトにも教えていたことにしよう。テラク神が、ラスカルを探せと言っていたけど、と」

 

サマルト「じゃあ、ローレス王子から聞いた話を思い出したってことで。そのラスカルについて、何かご存知ですか?」

 

リバT『その情報を聞くには、何らかのアイテムをホワイト・アイに渡す必要があります。具体的には、〈オーク避けの銅貨〉か、〈紫色の液体の薬瓶〉ですね』

 

アスト「ゲッ。選択を間違えたか? 〈豹頭の神像〉ではダメなのか?」

 

リバT『少なくとも、ホワイト・アイの興味を惹くものではないですね。黒スイレン同様、ここでは役立ちません』

 

サマルト「だったら、ボクもラスカルの情報を聞くことはできないな」

 

リバT『では、ここで手に入る情報は後の記事にて、語るとしましょう。今は彼のところでゆっくり休んで、今記事でのサマルト編は中断します』

●ホワイト・アイの馬車で一夜を休んだサマルト(2日めの旅は、パラグラフ9から)

 

技術点10

体力点19

運点8/9

食料:4食分

所持品:背負い袋、剣、ナイフ、黒スイレン

 

ローレス王子の2日め(223より)

 

ローレス(アスト)「それでは、ここからオレのターンだ。サマルトがホワイト・アイという男と遭遇していた経緯をつゆ知らず、オレはカプラから東へ進むか(251)、北へ進むか(300)、少し考えを巡らせる」

 

リバT『東は危険で、北へ行く方がいいとレカルテさんは助言していました』

 

ローレス「ああ。南からサマルトがオレを追いかけているという話を知っていれば、そっちに合わせて東へ向かうという選択肢もありだが、そんなことをつゆも知らないローレスが、わざわざ危険の多い東を目指すとも思えんのだな。そちらはIFルートってことで、北へ向かう、と」

 

リバT『では、サマルト君との合流は目指さないってことで。どっちにしても今はサマルト君が1日先行している形になるので、追いつけないと思うのですが』

 

ローレス「どうして、こっちが出遅れたんだ?」

 

リバT『やはり、陸路よりも川の方が速度が高かったのではないでしょうか? あと、陸路だとトカゲ兵の追撃部隊を殲滅させるための罠設置の準備に時間をとられていたこともあります。ずっと移動していたサマルト君の方が、レカルテさんと話をしていたりしたローレス王子よりも距離を稼いでいたことは十分に考えられます』

 

ローレス「まあ、オレはオレのペースで安全だと思しき北へ向かうよ」

 

リバT『それでは、北へ向かうわけですが、道がなだらかにも関わらず、朝もやに覆われて、先がよく見通せません。そして昼が近づいても、遠くが見えないまま、いつの間にか近くで鐘の音がゴーンゴーンと鳴り響くのに気づきました。近くに何らかの集落がある模様です。ここで、あなたがトカゲっぽい変装をしているかどうかの選択肢が出るわけですが……』

 

ローレス「変装なんてしていない」

 

リバT『だったら、運だめしをしてください』

 

ローレス「運点は9。(コロコロ)8で成功」

 

リバT『どうやら、近くにあるのはオークの集落のようです。葬式らしい儀式を行なっているようで、あなたはまだ見つかっていません。運が悪ければ、いきなり見つかっていたのですが。その時、あなたは隠れ潜んでいた灌木の影で、急にくしゃみをしたくなりました。もう一度、運だめしをしてください』

 

ローレス「連続運だめしかよ。今度は8以下で(コロコロ)6を出して成功。残り運点が7だから、そろそろ心許なくなってきた」

 

リバT『結局、成功したのに、見つかってしまいました』

 

ローレス「って、おい。意味もなく、運だめしをさせてるんじゃないよ」

 

リバT『巨大な戦士オークと、神官があなたを発見して、ハスハク王に捧げる生贄*2にしようと迫ってきます。抵抗しますか、それとも降伏しますか?』

 

ローレス「抵抗するに決まっている。〈最後の戦士〉をナメるな!」

 

 戦士オークは技6、体9で、神官オークは技6、体5。

 意外と弱い連中だったので、先に神官を倒して、それから戦士を撃退。だけど、運悪く4点ダメージを負ってしまうのだった。技術点差が5点あっても、自分のダイス目がピンゾロを出してしまうと、ボコボコ殴られるのが複数相手の戦闘だからねえ(苦笑)。

 残り体力16点だが、残り運点7よりは切迫していないと思う。

 

ローレス「とにかく、こんなオークだらけのところにいつまでもいられるか。さっさと逃げ出すぞ」

 

リバT『そこに迫り来る蹄の音が』

 

ローレス「一難去って、また一難か? いや、蹄だと馬だな。トカゲは馬に乗らないので、もしかすると人間かもしれない。先走らずに、落ち着いて様子を見るぞ」

 

リバT『どうやら人間の伝令か斥候のようですね。長距離の行程で、かなり疲れ果てているようにも見えます』

 

ローレス「ならば、むやみに敵対する必要もあるまい。穏やかに話しかけてみるぞ」

 

リバT『話しかけてみると、相手は女性らしく、あなたの姿に安心して、状況を打ち明けてくれました。はるか北のカッパータウンがトカゲ兵と山トロールの軍勢に波状攻撃を受けて危機に瀕しているので、王都に救援を求めに来たとのこと』

 

ローレス「それは残念だな。オレはその王都から来たんだが、トカゲの軍隊に完全包囲されて、他所に援軍を送る余裕は全くない」

 

リバT『彼女はその話を聞いて、がっくり肩を落とします』

 

ローレス「そんな彼女に励ますように言うぞ。大丈夫だ。テラク神がオレに啓示を与えたんだ。彼の加護を受けし〈黄金の剣〉を探索の末に手に入れたなら、奇跡の力でトカゲの軍勢に勝利できるだろう、と。オレはその神託を実現するために、王都を旅立ってここにいる。君もオレの探索の旅に同行しないか? と誘ってみる」

 

リバT『彼女は、あなたを半信半疑の目で見ますが』

 

ローレス「ここは王子らしい、決然とした確信に満ちた瞳をキラキラと輝かせて、彼女を見つめ返すぞ。少なくとも、トカゲに変装していたら、こんなシーンを演じることはできなかった」

 

リバT『それでしたら、彼女はカチヤと名乗って、任務に失敗したようなものだし、他に行く当てもないから同行を承諾します』

 

ローレス「よし、ヒロインゲットだぜ」

 

サマルト(ダイアンナ)「ボクという者がいながら(ジト目)」

 

ローレス「いや、サマルト。オレとお前は、ただのはとこで、そういう関係ではなかったはず」

 

サマルト(ダイアンナ)「ディレクター、カチヤの役は、あたしが演じていいだろうか?」

 

リバT『いいえ。クイーンはサマルト役に専念してください』

 

カニコング「ならば、この吾輩がカチヤを演じるでごわす」

 

ローレス「いや、それはやめてくれ。何でお前がオレのヒロインを演じたがるんだよ!? 接点が全くないじゃないか」

 

カニコング「頭文字が〈カ〉つながりということで、接点ができた」

 

ローレス「お前がカチヤを演じるなら、オレは誘うのをやめて、一人旅を選択する」

 

リバT『仕方ないですね。カニコングさんの提案はなかったことにして、カチヤ役はディレクターの私めが責任をもって演じます。ともあれ、カチヤの乗っていた馬は疲れきっていて、これ以上は乗って行けません。仕方なく、馬を引いて、徒歩で進むことになります。その夜、2人は野宿をして、旅の道連れができたことを喜びあい、焚き火をはさんで夜更けまで語り合いますが、翌朝、彼女の馬は力尽きて死んでいました』

 

ローレス「馬ーーーッ(涙目) 我が身を斬られたかのように号泣する。こんなに悲しいことはない」

 

リバT『自分以上の哀しみを表明して、馬の死を悼んでくれるローレスさんに、カチヤさんは共感を覚えて、2人で馬を埋葬した後、3日めの旅を開始します(パラグラフ272)』

 

ローレス「2日めはあっさり終わった感じだな」

 

IFルート:オークの集落にて

 

リバT『さて、カプラから北に進んだオーク集落について、もう少し掘り下げて見ていきましょう。まず、ここでは変装しているかどうかで展開が大きく変わります。変装していない場合は、本筋にもあるように最大2回の運だめしを要求された挙句、結局、オークに見つかって戦闘に突入してしまいますので、最初に運だめしに失敗してバトル展開になる方がお得です』

 

アスト「単に運点を削るだけの罠イベントのようなものだな」

 

リバT『抵抗せずに降伏した場合は、オークの酒宴を目撃して、恐竜殺しの異名を持つオーク特製エール酒〈グアーシュ〉の記述を読むことができます。まあ、タイタン地誌的には意味のある話かもしれませんが、ゲーム的には何のメリットもない選択肢ですね。一応、酔っ払っているオークの隙を見計らって、手にしたナイフで縛めを切断して脱出に成功するわけですが、運だめしの成否で戦いがあるかないかが決まります』

 

アスト「面白いのは、変装した場合のルートか?」

 

リバT『ええ。そちらだと人間の正体がバレずに、友好種族の同志だと見なされますので、オークの葬儀という珍しいイベントに参加することができます。ただし、途中で正体がバレてバトルになるか、オークの強烈な酒〈グアーシュ〉を飲まされ、ひどい目に合うかのイベントで、ゲーム的にはどれを選んでも得をしないというもの。オークの風習に興味がなければ、さっさとバトルして切り抜けるのが正解と思われます』

 

ダイアンナ「オークイベントの後で、カチヤと出会うのは確定なのか?」

 

リバT『技術点9、体力点8の伝令とバトルする選択肢を選ばなければ、ですね。なお、彼女を殺害するか、一人旅ルートを選べば、パラグラフ103に進むことになりますが、1人で野宿して、イベントとしてはあまり面白くないですね』

●カチヤと2人旅を始めた最後の戦士ローレス(パラグラフ272。3日めの旅路)

 

技術点11

体力点16/20

運点7/10

食料:4食分

所持品:背負い袋、剣、ナイフ、明かりのガラス玉、〈ケインレッシュ・マの黒スイレン〉の小壺、豹頭の神像

(当記事 完)

*1:具体的には、『甦る妖術使い』と『天空要塞アーロック』がそういう理不尽な作品の類と認定してます。

*2:ゲームブックでは「ハスハク王」と訳されていたけど、『タイタン』では「オーク族の創造者ハシャク」と呼ばれる半神として語られる。ハシャクは、ドワーフの創造神である大地の女神スロッフの従者の1人で、ドワーフを作る際に余った魔法の土をこっそり盗んで、トロールやもっと知性のあるオークを創り出したとされる。また、ハシャクが自身の創造物を、女主人のスロッフから廃棄を命じられたのに従わず、こっそり隠している間に、邪悪な闇の神がこれらの「出来損ない」の種族に邪心を吹き込んだとも言われている。