避けられない悲劇
リバT『今回はIFルートを中心に、話を進めていきたいと思います』
アスト「どういうことだ?」
リバT『前回のプレイで、ローレス王子はカプラの北へ進みましたが、東へ進むとどうなるか。また、サマルト公子もジャングル沿いに北へ進みましたが、もしも東のジャングルに踏み込んだらどうなるかをチェックしたいと思います』
アスト「ところで、不穏な小見出しが気になるんだが……」
リバT『ええ、実は……前回のローレス王子のパラグラフ272の後が、なかなか厳しいことになりまして、今回はそこをまずプレイしようかと。アストさんには、いろいろ覚悟してもらいます』
アスト「何だと!?」
蛇人間の襲撃
リバT『パラグラフ272番です。前回、北のカッパータウン出身の伝令少女カチヤと遭遇して、旅の相棒に誘い込んだローレス王子。彼女から斧頭平原北部の暮らしを聞いたりしながら、まだ見ぬ異郷への関心を高めていました。ヴィモーナの街から出たことのない王子と違って、カチヤは伝令や斥候を生業としているだけあって、それなりに旅慣れていることが分かります。
『ともあれ、平原北部は、どくろ砂漠が近いこともあって、乾燥し、気温も高い土地柄です。そろそろ東へ進路を変えようという頃合いで、北の方角に砂煙が見え、猛スピードで騎乗した一団が迫ってくるのが分かりました。カチヤにも心当たりがないそうですが、このまま一団を待ちますか? それとも隠れて様子を見ることにしますか?』
ローレス(アスト)「イヤな予感がするので、隠れる」
リバT『カチヤと一緒に、あなたは近くの岩陰に身を潜めました。4騎の一団が乗っているのはお化けトカゲで、隠れて正解だったと思います。そのまま、岩陰付近を通り過ぎたとき、何かに気づいたカチヤが思わず、「カアス!」と叫び声をあげました』
ローレス「呪いか何かか?」
リバT『いいえ。王子は聞いたことがあります。カアスとは、どくろ砂漠の恐ろしい蛇戦士の名であることを。あなたの仇敵であるトカゲ人たちは南の湿地帯を本拠地としていますが、同じ爬虫類種族の蛇人間は北西部の乾燥地帯であるどくろ砂漠や蛇国を本拠地にしており、似て非なる生態を持つものの、人間にとって邪悪な種族であることは変わりありません』

ローレス「トカゲだけでも厄介なのに、蛇までこっちに侵出してきたというのか!?」
リバT『さて、カチヤはどうも蛇人を非常に恐れているようで、悪魔を見るように怯えています。そして、彼女の叫びで気づかれてしまったようで、4人の騎手があなたたちの潜む岩を取り囲みました。かぶっていたフードを振り払い、蛇の頭部を見せると、カチヤは恐怖のあまり気を失ってしまいました』
ローレス「それは、何とか守ってやろうと動くが……」
リバT『4騎の騎乗戦士が相手だと、さしものローレス王子も翻弄されて、抵抗むなしく打ち負かされ、気がつくとカチヤと共に手足を杭に縛りつけられ、高温の大地に横たわったまま放置されていました。何とか縛めから逃れようとしたあなた達ですが、残酷な蛇人間の処刑を逃れることは叶わず、数日を経て、カチヤが死亡。あなたの生死は、運次第です。運だめしをしてください』
ローレス「今の運点は7しかないんだよな。(コロコロ)あ、8」
リバT『残念ながら、あなたは死にました。ゲームオーバーです』

ローレス→アスト「ちょっと待て。こんなところで死ぬのか!? せっかくのヒロインとハッピー2人旅を満喫していたのに……(涙目)」
リバT『これ、カチヤさんは主人公と行動をともにすると、確実に死んでしまうんですね。悲劇のヒロインの称号を捧げます。次作の「奈落の帝王」でも、主人公の昔馴染みの女冒険者ソフィアさんが無惨な死に方をしますし、どうもFFゲームブックでは悲劇的な死を迎える女性キャラというのが、たまに見られますね』
ダイアンナ「『死の罠の地下迷宮』の女エルフもそうだったよね」

アスト「しかし、主人公もヒロインといっしょに死んでしまうとは、とんだ悲劇に終わってしまったぜ」
リバT『いいえ。今のはIFルートです。本当のローレス王子の物語は、こちらを採用しましょう』
●戦場を突破した最後の戦士ローレス(パラグラフ53)
技術点11
体力点14/20
運点10
食料:4食分
所持品:背負い袋、剣、ナイフ、弓と銀の矢3本、明かりのガラス玉
アスト「おっと、戦場突破ルートのローレスか。隠密行動ルートの方がIFルートとすることで、こっちに日の目が当たることになるとは」
リバT『本当なら、先ほどの運だめしで成功していれば、ホワイト・アイに助けられて、生きながらえたという可能性もあり得たわけですが、オークの村イベントで運点を浪費させられたのが敗因になりますかね。次は、東へ進んでください』
アスト「ああ、分かった。じゃあ、このキャラクターでカプラの集落まで進むとしよう」
バッドエンドを避けるために
リバT『パラグラフ53番です。まずは、トカゲの追跡部隊から逃げるために、運だめしをしてください』
戦場突破のローレス(アスト)「6出して成功だ。飛んでくる矢には当たらず、続いてレカルテの潜んでいる茂みに飛び込む。攻略記その2で一度経験したことだから、いろいろとショートカットして、最適解を選びとるぞ」
リバT『それでは途中の物語も、どんどんスキップして、追撃部隊に対して、罠を設置するところまで進みました』
ローレス「その間に、食事休憩する時間ぐらいはあるだろうから、2食分を食べて、体力点をフル回復しておく。それから、罠発動のための技術点判定も成功。はい、トカゲどもはまとめて吹っ飛んだ。そして、カプラの避難所に到着」
リバT『食料を補充して、変装はせずに、レカルテさんのくれるアイテムはどうしますか?』
ローレス「ええと、ホワイト・アイに渡すアイテムは、〈オーク避けの銅貨〉が当たりなんだよな。選び直していいのか?」
リバT『前回の攻略記事の知識は、プレイヤーとして使ってもかまわないものとします』
ローレス「よし。では、今回のローレスのカプラ旅立ちのキャラデータはこれで決まりだ」
●冒険家レカルテと別れた最後の戦士ローレス・真(パラグラフ223)
技術点11
体力点20
運点9/10
食料:4食分
所持品:背負い袋、剣、ナイフ、明かりのガラス玉、オーク避けの銅貨
サマルト公子のIFルート・ジャングル編(パラグラフ175より)
リバT『では、ローレス王子が仕切り直した一方で、サマルト公子はパラグラフ175からジャングルに入る場面です。キャラクターシートはこうなりますね』
●陸路でジャングルに入ったサマルト(パラグラフ175)
技術点10
体力点17/19
運点9
食料:2食分
所持品:背負い袋、剣、ナイフ
サマルト(ダイアンナ)「あくまでIFルートだから、気軽に進めるよ」
リバT『とは言え、北上ルートのサマルト君がもしも不幸にして死んでしまったなら、こちらが正規ルートになる可能性もあるということで』
アスト「何が現実で、何が夢とか仮想とか分からなくなるのは、まるで今の仮面ライダーだな。まさかのタイムリーで、こちらの主人公も死ぬとは思わなかったぜ」
リバT『分岐前にセーブデータを残しておくのは、コンピューターゲームの定番ではありますから。ゲームブックの攻略記事でも、適度なところでパラグラフ番号と、能力値やアイテムデータを記録しておくと、セーブ機能みたいに活用できることを学びました』
サマルト「それで、ジャングルに突入したんだが、道に迷ったりはしないかな」
リバT『今のところはまだ。さて、おっかなびっくりジャングルを歩いているわけですが、とつぜん前方から木々が震えるほどのすさまじい咆哮が聞こえてきます。臆せず進みますか? それともビビってジャングルから飛び出しますか?』
サマルト「これは本当じゃない。夢なんだ。怖くない怖くない、と自分に言い聞かせて、進み続ける」
リバT『鬱蒼と茂った木々の隙間を切り開きながら、スローペースで進んでいきますが、変わり映えのない景色に士気も萎えていきます。やがて、前方のジャングルとは別に、土地が急に低くなった窪地に出くわします。このままジャングルを進み続けるか、窪地に降りてみるかの2択ですね』
サマルト「変化のない道よりも、変わったところを調べてみたいと思う」
窪地の底は、柔らかな沼になっていたが、足首以上に沈むことはなく、やがて再び地面も固くなり、これまでどおりに進めるようになった(パラグラフ194)。
もしもジャングルをそのまま進み続けていたなら、巨大なハエジゴク草に捕まって、サイコロ6回の合計で20以上を出さなければ、脱出できずにバッドエンドとなる。期待値は21なので、割とギリギリなのだが、実際に振ってみると、23で一応助かった形になる。
いずれにせよ、パラグラフ194に進む。
リバT『夕刻が近づいたようで、だいぶ涼しくなりました。食事休憩をはさんだので、1食消費して、体力回復してください』
サマルト「体力はフル回復したけど、食料はあと1食しかない。補充できないだろうか?」
リバT『選択肢は、食料が完全になくなっていれば探しに行くという行動がとれますが(食料2食と黒スイレンを入手)、1食でも残っていれば、先へ進むことになります。そして、パラグラフ169番で野営をどうしようかって話になります。低い木に登って枝の中で眠るか(218)、下生えの柔らかい茂みで眠るか(17)の2択ですね』
サマルト「こういう時は、樹上で眠る方が安全だと知り合いの兵士から聞いていたことにする」
もしも柔らかい地面で眠ると、大きなスズメバチグモ(技6、体2)の糸に絡め取られて、うまく対処できなければ(技術点判定に失敗すれば)、バッドエンドの危機に見舞われるところだった。
樹上で眠った場合、巨大な黒豹(技10、体10)と遭遇する。クモよりもはるかに強敵だが、変に事を荒立てずに、じっくり観察に徹したなら、獲物の子鹿を食べているだけで何もせずに去っていくので、こちらの方が安全な最適解ということになる。
なお、じっくり観察した結果、この黒豹は知性を持っており、その瞳を印象深く覚えておくことになる(該当パラグラフに来たなら142へ進むフラグが立つ)。後の物語的にも、面白いイベントと言えよう。ただし、攻略に絶対必須のフラグではないので、せいぜいがミニイベント程度なのだが。
ジャクソンやリビングストン、多くのゲームブック作家は、こういう仕組みを重視して、そういうイベントを積み重ねないと解けない(当たり外れがきちんとしている)のに対し、ガスコインの作品は攻略には支障のない程度の仕込みが多いと思われ。
リバT『一夜を何とか無事に過ごして、旅の2日めに続きます。当面は、ホワイト・アイの馬車で眠っているサマルト公子の夢、という形で、IFルートを処理していくとします』
サマルト「夢と現実の境界が定かではないけれど、今のところは、こっちが夢なんだね。ちょっとした予知夢にもつながるのかな」
アスト「夢と現実の錯綜した物語か。まるでFF28巻の『恐怖の幻影』だな。W主人公といい、ただの攻略記事に留まらない独自のストーリー構造をしてやがる」
リバT『ストーリー分岐が複雑な作品ではありますからね。ひととおりのイベントをチェックするには、IF展開が多すぎますし、それらのイベントが攻略必須でもないために、運が良ければ、意外とあっさりワンクリ(一回のプレイで最後まで進める)できてしまう作品でもあります。攻略必須アイテムは、最後の地下都市ダンジョンだけで入手できますので、そこに行き着くまでは、どのようなルートを選んでも(途中で死ななければ)クリアできてしまう、と』
アスト「だけど、選択をミスると死にやすいという点で、難易度は低くない。少なくとも、安全な道と、危険な道ははっきり見受けられる、と」
リバT『例えば、今、進行してあるジャングルルートは、正解のパラグラフを選べば、外の荒野北上ルートよりもダメージを受けにくいものとなっております。避けられる危険が多い構造ですね』
サマルト「ボクは慎重な性格だから、避けられる危険はできるだけ避けようとするってことで」
謎の神殿
リバT『それでは、ジャングルに入って2日めです。パラグラフは356番。川原で顔を洗った後、付近で食べられる木の実を見つけて、軽い朝食を済ませると、何となく野外生活に順応してきたような気がしました。それから周囲の藪を見渡していると、一角に岩が奇妙な形に積み重なっている場所に気づきました。そちらを調べるか(282)、それとも先に進むか(97)の選択肢です』
サマルト「これが夢なら、調べられるものは調べたいと思うだろうな。現実よりも大胆になって、好奇心を優先させよう」
リバT『よく調べてみると、何やら崩れた壁みたいなものだと分かりました。壁沿いに歩いてみると、奥の建造物が発見できるかもしれない、と思います』
サマルト「何かの遺跡かな? トレジャーハンターだったら喜びそうな発見かも? もう少し調べてみよう」
リバT『川岸に沿って進む形になって、あなたは何かに誘導されるように遺跡に到達しました。神殿跡らしくて、侵すべきでない雰囲気が漂っています』
サマルト「テラクの聖域……ってことはないよね。それは確か、山の中って聞いているから、これは別の神さまの遺跡かな? 手がかりになりそうなものはある?」
リバT『見るからに邪悪って感じはしませんね。どちらかと言えば、自然に馴染んでいるような感じでしょうか。詳しくは、もっと調べないと分かりません』
サマルト「調べます」
リバT『すると、パラグラフ151番で、こんな光景に出くわしました』

サマルト「なるほど。豹の神さまを祀っているのか。穴の中に何があるのかな? 罠に気をつけながら、調べてみます。なあに、夢の中だから大丈夫」
リバT『そうすると、〈豹頭の神像〉を手に入れました」
アスト「ローレス王子が、レカルテからもらったものと同じか?」
リバT『同じだと思われます。こちらのルートだと、レカルテとも、ホワイト・アイとも遭遇しませんが、〈豹頭の神像〉を使うイベントがあるかもしれません』
サマルト「というか、昨夜の知性ある黒豹にも関係していそうだね。獣の一族は、爬虫類のトカゲとは敵対しているらしいから、協力してもらえると嬉しいんだけどな」
リバT『いずれにせよ、神殿イベントはこれで終わりです。昼ごろになったので、辺りの果実を集めて、腹ごしらえします。保存には向かないので、手持ちの食料は増えませんが、軽食感覚で空腹は癒せます』
サマルト「慣れると、ジャングル生活も楽しめそうだな。寝泊まりできるログハウスでも建てたら、ここで自給自足のスローライフが満喫できるかも?」
リバT『それには、道具が足りませんね。木を切るための斧やナタがないと、木材を伐採できませんし。手持ちの剣だと、枝は払えても、幹を斬るには不向きです』
サマルト「森の隠者サマルト……になるには、道具も知識も不十分ってところか。それにまだ世捨て人になるつもりはないし。さあ、出発するか」
リバT『その時、あなたは気がつきました。食事中に腰から外した剣が、何者かに盗まれようとしていることに』
サマルト「え? 何者かって?」
リバT『よく見ると、4本腕の猿、クレルが剣の鞘に付いた留め紐を引っ張っていました。このままだと、小柄な猿にあなたの大切な剣が盗まれてしまいます』
サマルト「そうはさせない。何とか止めに入る」
リバT『ナイフを抜いて切りつけるか、それとも威嚇の声を上げて怯えさせるかの2択です。もしも、弓矢を持っていれば、弓で射るという選択肢もあったのですが』
サマルト「たかが猿のイタズラに、武器で切りつけるのも何だかなあ、と思うので、『こらっ。ボクの剣を持っていくな!』と叫んでみる。それでも止まらないなら、武器を抜くけど。そもそも剣って、それなりに重いから、小柄な猿が持ち運びするのは大変だと思うし」
リバT『そうですね。あなたが叫んだので、驚いた猿は剣を落とすや、自分は器用にスルスルと木に登ります。そして、樹上からあなたを嘲るように、キーキー鳴きわめきますね』
サマルト「剣を回収できたなら、問題ない。先へ進むとしよう」
リバT『では、パラグラフ221から94に至りました。あなたのジャングル探検の夢はここまでです。この後は、ホワイト・アイの馬車からの旅に合流することになりますので、分岐ルートは以上となります』
●ジャングル探検2日めを終えつつあるサマルト(パラグラフ94)
技術点10
体力点19
運点9
食料:1食分
所持品:背負い袋、剣、ナイフ、豹頭の神像
手がかり:豹の目に気づくと142へ
ローレス王子の2日め・真
リバT『それでは、ローレス王子のカプラ再出発をプレイしましょう』
ローレス(アスト)「昨夜見た夢は最悪だった。カプラから北へ行くと、思いがけずオークの集落に迷い込んで、邪神の生け贄にされそうになった。かろうじて脱出したものの、北のカッパータウンから来た伝令娘と遭遇。楽しい夜を過ごしたような気がするが、翌日、残虐な蛇人に捕まり、娘ともども殺されてしまう悪夢だった。だから、オレは死の運命を避けるために北ではなく、東を目指すことにしたのだった」
リバT『東の方も、朝もやがどんより漂う湿っぽい空気で、まるで幽霊が現れそうな雰囲気です』
ローレス「それでも、オレの希望は東にある。そう信じて、うっすら見える太陽の光を目指す」
リバT『すると、前方で恐ろしい吠え声が聞こえてきて、あなたの歩みを留めようとします。引き返すなら今のうちですよ』
ここで怖気づいて、来た道を引き返そうとすると、いろいろ道に迷ってバッドエンドの可能性が出てくるわけで、頑なに進み続けるのが分かりやすい正解である。
リバT『あなたは恐怖心に苛まれながら、よろめく足を叱咤しながら進み続けます。いつの間にか、あなたの周囲に亡霊の吠え声が響き渡り、踏みしめる足下が白い小さな骨片であることに気づいて、亡者の領域に迷い込んだのだと認識します』
ローレス「オレは……死んだのか? 昨夜の悪夢は、正夢だった? 夢だと思っていたのが現実で、本当のオレは死んで亡者の一員に成り果てていると言うのか?」
リバT『あなたは逃げ出しますか? それとも今いる場所に留まりますか?』
パラグラフ102番の選択肢である。
ここで逃げるを選択すると(195)、討ち死にした戦士の悪霊に取り憑かれてゲームオーバーとなる。自らも悪霊の一部と化すのだ。
悪霊の呪縛に立ち向かうには、強い勇気と信念をもって、恐怖に立ち向かわなければならない。そして、パラグラフ39番で運命の選択肢が下される。
リバT『あなたは亡者の呪縛に抵抗するために、何をしますか? ①テラク神の加護を祈り、亡霊に去れと命じる。②先祖の名にかけて、亡霊に去れと命じる。③冷静に心を静めて、亡霊をじっくり観察する、の3択です』
ローレス(アスト)「この選択肢が激ムズなんだよな。普通は、神の加護を祈るのが正解だと思いがちなんだが、ここの亡者どもはテラク神の導くままに戦い、そして死に、自分たちを救ってくれなかった戦神に恨みを抱いたまま悪霊化した連中だ。つまり、もはや神の威光を恐れなくなって、むしろ嘲るばかりなんだな」
リバT『確かに、敬虔な神の信徒なら、栄光ある討ち死にを遂げても、死後に神の御許で戦えることを喜びと感じて、悪霊化したりはしないのでしょうね。彼らが忠誠を誓い、死後も畏れ奉る名前は……』
ローレス「ヴィモーナの先代国王にして、我が父アレクサンドロス2世と、さらに祖父にして聖君主の呼称で知られたアレクサンドロス1世……その血を受け継ぎしヴィモーナ国の現王子ローレスが命じる。お前たちの呪われた任務を解放する。即刻、立ち去るがいい」
リバT『すると、亡霊戦士の代表が、ヴィモーナ王家の血筋に敬意を示し、「我らが主君の後継者どのよ。ご無礼を許したまえ。長き年月、我らはヴィモーナから指揮官の命令が届くのを待っておりました。今、あなた様の命令を受けて、ようやく不死の呪いから解放されて安らかな眠りに就くことができます。我らの戦いはこれで終わりました。感謝申し上げます、ローレス王子よ」と挨拶を捧げます。これで、この地を覆う悪霊の呪いは浄化されて、周辺のもやも晴れて、青く澄み渡る空が広がりました』
ローレス「まるで、『指輪物語』のアラゴルンになった気分だな。王家の血筋だけが、不死戦士の古来の呪いを解除するという」
リバT『ここの戦士は、単に呪縛から解放されただけで、王子のために戦ってくれるわけではないのですけどね』
ローレス「それでも、王族主人公ならではのイベントとして、ここは印象的なんだよな。まあ、正しい選択肢以外は全てバッドエンドで、初見殺しなのは間違いないが」
リバT『とにかく、ここを越えた段階で昼食をとって、食料を1食減らすよう、指定されます』
ローレス「体力はフル回復してるから、もったいない気がするが」
リバT『その次に、前回サマルト公子が経験した恐竜イベントに遭遇します』
ローレス「トリケラトプスとの戦闘は避けて、ティラノザウルスと遭遇するんだな」
リバT『生き延びるために、技術点判定に成功してください』
ローレス「6ゾロでなければ大丈夫。(コロコロ)よし、3で成功した」
リバT『上手くティラノの攻撃を回避して、あなたはその攻撃をトリケラに向けようと誘導します。運だめしを成功させてくださいね』
ローレス「9以下を出さないといけないんだな。(コロコロ)🎲🎲。よっしゃあ、来たコレ。戦闘ダイスのピンゾロは最低だけど、技術判定や運だめしのピンゾロは最高だなあ」
リバT『お見事でした。ローレス王子は2度死ぬ、という展開にならなくて何よりです』
ローレス「オレだって、1度の記事で2回も死ぬような目には会いたくねえよ。うまく切り抜けられて、ホッとした」
リバT『それでは、日が沈む頃に、ホワイト・アイさんの馬車に到着します』
2日めのホワイト・アイ
リバT『前回のサマルト君のときと同様、馬車の老人はローレス王子を歓迎してくれます。そして、あなたが自己紹介したとき、その表情が驚きに見開かれます。「何と! そなたが噂のテラク神に選ばれし〈最後の戦士〉ローレス王子だったとは! サマルト公子から話は聞いておる」』
ローレス「そりゃあ、こっちが驚くな。サマルトだって? あいつは戦場で、翼手竜にさらわれて……生きていたのか?」
リバT『老人は、サマルト君が昨夜ここに来て、ローレス王子を追って、今朝、東のジャングルへ向かった、と語りました』
ローレス「いや、東に行っても、オレはいないし。何を勘違いしてるんだ? ここで待っていたら、合流できたろうに」
ダイアンナ「まるでドラクエ2みたいだね。サマルトリアのお城→勇者の泉→ローレシア城→リリザの街と追っかけさせられる奴。出会ったときは『やあ、探しましたよ』と言う準備をしないと」
ローレス「というか、今、サマルトはどこを放っつき歩いているんだ?」
ダイアンナ「さあね。2日めの旅は、パラグラフ9番から始めるんだけど、まだプレイしてないんで」
リバT『次回の記事でプレイします。その前に、こちらのイベントを解決しておきましょう。有益な情報の代価として、ホワイト・アイ氏はアイテムを要求しますよ』
ローレス「これでいいか? と〈オーク避けの銅貨〉を見せる」
リバT『その造形美に、老人はずいぶんと感服します。もしかすると、珍しいコインマニアなのかもしれません。なお、他のアイテムの反応は以下のとおり』
- 黒スイレンの香水、および黒スイレン:南の地では普通に生えているので、値打ちがない。北の寒い地方では珍重されるようだ。
- 金織りっぽい布:金色の塗料を塗っただけの普通の布で、値打ちがない。
- 豹頭の神像:悪運をもたらすっぽいので、レカルテに売り払った。値打ちがない。
- 棍棒:平和主義者で、守護精霊に守られている老人に武器は必要ない。
- 紫色の薬の瓶:老人が気に入った当たりアイテム。嗅ぐと幸せな気持ちになれるようだ。
リバT『当たりアイテムと引き換えに、ホワイト・アイはラスカルについての情報をローレス王子に教えてくれます。ラスカルは、先代国王アレクサンドロス2世に仕える賢者の1人で、テラク神の遺跡に関する調査を命じられていたものの、トカゲ帝国が侵攻を始めた際に、ヴィモーナ王国の命運が尽きたと考えて、こっそり国を裏切って帝国の協力者、スパイになったそうです』
ローレス「裏切り者ってことかよ」
リバT『しかし、遺跡研究者としての知識は本物なので、彼の知識は活用した方がいい。そのうえで、裏切りに警戒をしていなされ、とホワイト・アイは忠告してくれます』
ローレス「その話、サマルトには?」
リバT『しておらん、と老人は答えます。情報には代価が必要で、とか言い訳していますが、彼を単独で探索行に赴かせてしまったことを少し後悔もしているようです』
ローレス「こうしてはいられない。すぐにサマルトの後を追って、あいつが危険な目にあう前に合流しないと」
リバT『旅立ったのは今朝だから、半日以上も引き離されています。今から追いかけても、追いつくのは難しい、と老人は言います』
ローレス「だからと言って、サマルト1人で危ないことをさせられるか! テラク神が選んだ戦士はオレなんだ。オレの代わりに、危ない目にあわせたとあっちゃ、申し訳が立たん。あんたも、魔法使いだろう? オレがサマルトを助けに行くのを手助けしてはくれないか?」
リバT『それには代価がいるが、そなたには支払えるかね』
ローレス「……今すぐは無理だが、オレがこの探求を成功させて、国からトカゲどもを追い出すことに成功し、晴れてヴィモーナ国王になった暁には、あんたの要求する代価の倍ぐらいは支払ってやるぜ」
リバT『滅亡に瀕した国の王子にしては、大それたことを言う……と、ホワイト・アイは値踏みするように、白い眼をあなたに向けます』
ローレス「強い意志をたたえた瞳で、まっすぐ見つめ返すぞ」
リバT『なるほど。はとこ殿と同様に、純粋な心をしておる。我が守護精霊も、そなたたちのことが気に入ったようじゃ。賭けてみるのも悪くない……そう言って、ホワイト・アイは思案顔になります。そして、こう告げました。我が精霊魔術を駆使して、はとこ殿が今どうしているかを見極めるようにしよう、と。続きは次回です』
●ホワイト・アイと対面した最後の戦士ローレス(パラグラフ9に続く)
技術点11
体力点20
運点8/10
食料:3食分
所持品:背負い袋、剣、ナイフ、明かりのガラス玉、オーク避けの銅貨
(当記事 完)