カラメールへの帰還
リモートNOVA『前回は、東の脅威を確認して、報告のためにカラメールの街に帰還する途中、異形の暗殺者に襲撃されたり、謎かけ盗賊の師匠から投剣術の奥義を学んだりした』
ダイアンナ「ゲームブックでは、バロロ師匠は主人公のかつての師匠という設定だけど、本記事では『リーサンが南アランシアに師匠なんて作っているはずがない』ということで、『リーサンを南アランシアに連れて来た謎かけ盗賊のかつての師匠』という設定に改変したんだね」
NOVA『どちらも、小粋で洒落た軽妙洒脱なキャラという特徴があるからな。リーバーはフランスの怪盗のノリで、バロロはフランス南部からスペインのラテン剣士のノリだと思う。性格的にも、リーサンは泥臭い田舎者って感じなので、バロロ師匠みたいな垢抜けたキャラに師事したとは思えないんだな。だから、バロロ→リーバー→リーサンという系譜がいいと考えた。リーバーはバロロの不肖の弟子(剣士の道から挫折)で、その剣士の道をリーサンが継承したという筋書きだ』
アスト「リーバーを間に介することで、改めて師弟関係を構築したってことだな」
NOVA『バロロ師匠を変に忍者に改変するよりは、謎かけ盗賊を元・剣匠の弟子とオリジナル改変する方がらしいと考えたからな。ともあれ、ゲームとしては《ハエ刺し》の技を入手した。これがあると、距離のある相手を仕留めることができる。レオパルドンのソードビッカーや、バトルフィーバーロボの電光剣ロケッターに相当する奥義だ』
アスト「最強技と名高いソードビッカーや、ラスボスを倒した電光剣ロケッターに相当する奥義か。こいつは期待が高まるな」
NOVA『まあ、ゲームブックでは何度か使うタイミングがあるんだが、使用タイミングが適切でなくて失敗することも多い残念技とも言える。だけど、ここぞというところで、この技を使わないと攻略失敗になるわけで、習得必須だ』
ダイアンナ「立てないといけないフラグの多いゲームみたいだね」
NOVA『ここまでで必須フラグは、「謎かけ盗賊に会って、瓶を入手する」「少女メマを助けて、彼女の師匠の情報を聞く」「バロロから《ハエ刺し》の技を教えてもらう」の3つだな。続いて、「カラメールの街に戻って裏切り者を断罪する」のフラグを立てないといけない』
アスト「推理劇に展開するわけだな」
NOVA『パラグラフ67番。カラメールの街に到着して、早速、宮殿に赴くと、2人の門番に無礼な態度をとられる。どうやら顔パスとは行かないらしいので、こちらの任務の件を話すと、「キャロリーナさまの葬儀の準備でみんな忙しいので、出直して来い。それから風呂には入った方がいいぞ」と見下される』
ダイアンナ「いや、風呂に入った方がいいのは事実だろう。緑色のネバネバとか、臭いが漂ってるだろうし」
NOVA『そこで諦めて、街に引き返すとダメなんだ。金貨6枚以上の賄賂を払って門を通してもらうか、剣で脅しつけるかを選ばないといけない』
アスト「金で解決できるなら、その方がいいんじゃないか?」
NOVA『最初の所持金が5枚しかないので、黒エルフの野盗から略奪していなければ、金の持ち合わせがないんだな。まあ、リーサンは金を持っているが、ここは剣士の流儀で行く』
ダイアンナ「って、宮殿の門番相手に戦いを挑むのか? 野蛮じゃないか?」
NOVA『その野蛮を押し通す力が、今のリーサンにはあるのさ。さあ、無礼な衛兵よ。カラメールの英雄の顔を知らない無知さの代償を払ってもらおうか』
衛兵1(技7、体8)と衛兵2(技6、体7)との同時戦闘である。
におい玉の影響で、主人公は睡眠不足で、技術点を2減らすことになるが、それでも11はあるわけで(丸盾の効果で+1を適用)、1度だけ引き分けになった以外は順調に9ラウンドかけて、無傷で勝利。その間に敵味方を合わせて23回もダイスを振らないといけなかったのが、面倒だな、と感じた戦闘でした。
昔は、こうしてダイスを振ることだけで、ゲームを楽しめたんだけどな。ダイス振りがただの作業のように感じると、ゲームの楽しみが減退するのが大人ってものか。
ともあれ、衛兵2人を峰打ちで気絶させ……と思っていたら、パラグラフ150番で「衛兵の死体を近くのどぶに引きずっていき、宮殿の中庭へ大股で入っていく」とある。
あちゃあ、職務に忠実な衛兵を斬殺してしまったよ。
まあ、こっちは睡眠不足で苛立っていたから、不可抗力の事故だな。
しかし、結果論だが、ここでリーサンを止めることで、カラメールが滅びることを考えると、衛兵2人の命を犠牲にすることでカラメールの街が救われるのだから、名誉の戦死ということにしておこう。
ただし、こういう血生臭いやり方を嫌うプレイヤーには、金貨6枚の賄賂を払って、平和に解決することを推奨します。
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