●仲間との旅
T君(アスタラ)は前回、仲間を軽視して失敗したため、今回は雪辱を晴らそうとしています。
それでなくても、接近戦に弱い魔女ですから、ガードしてくれる仲間は必要。
幸い、今回は仲間の出現率が高く、聖獣『グレイヘイブンの群狼』をゲット。
自分の魔法と、番犬役の狼たちの噛み付き攻撃で、テンポ良くゲームを進めます。
一方、NOVA(モック)も順調で、山岳や丘で力を発揮する『月のドワーフ』をゲットしました。
オークとドワーフは仲が悪い……というのが多くのファンタジー世界の常識ですが、
「ルーンバウンド」世界では、そんなことはありません。遠慮なく、ドワーフを楯代わりに使います……って、やっぱり仲が悪くなりそうですが(苦笑)。
惜しむらくは、モックの回復能力って自分にしか効果がないので、ドワーフがダメージを受けると、街に入って金を払わないといけないこと。
それだったら、自分でダメージを受けて、後から回復する方が(いちいち街に戻らなくていいので)効率よくプレイできるかな、とか、贅沢な悩みも。
それでも、ドワーフの攻撃力はあなどれません。
仲間の攻撃力を当てに、パワープレイに走るNOVAだったりします。
●一人旅
順調に仲間をゲットした2人に対して、ツいてないのはS君。
レッドスコーピオンは、弱点となる攻撃手段がなく、しかもダメージ軽減の特殊能力を持つため、防御面では最強のキャラと言えます。
反面、与えるダメージが1しかなく(他のキャラだと、得意な攻撃手段のダメージは2が普通)、戦闘がどうしても長期戦になってしまいます。
前回、S君が使ったヴァリカスは短期決戦型のキャラだったので、防御型のレッドスコーピオンはいまいち使い勝手が悪い様子。
NOVA「こりゃ、仲間か、ダメージ強化の武器をゲットしないとね」
そのアドバイスに従い、街に何とか入るものの、強力な武器も仲間も出てきません。
S君「戦旗とか、猫とか、いらねえよ!」
どちらも、追加カードのアイテム&仲間です。
戦旗は、所有していれば次第に魔力がたまってきて、発動条件を満たせば強力な効果を得られるのですが、魔力をためるまでが長く、即効性に欠けます。じっくりと長期的戦略を練るのが好きな人には面白いアイテムですが、プレイ経験2回目のプレイヤーには少々ルールが分かりにくく、今回のプレイでは結局、誰も使いませんでした。
猫は、冒険をサポートする使い魔。戦闘能力は低いですが、飛び道具判定にボーナスをくれます。ただ、回復料金を2倍にするという副作用付き。今考えると、回復に金のかからないモックには、おいしい存在ですなあ。買っておけば良かった。
ともあれ、どちらもS君の購入意欲を満たす商品ではなかったのですね。
今回、S君は仲間の獲得に苦労することとなります。
●伝説の幻獣グリフォン
「出た、グリフォン! でも、金がない」
T君(アスタラ)が北の街フロストゲートで、ラッキーなカードを引き当てました。
強力な聖獣『ドーンズムーアのグリフォン』です。戦闘能力もバランスよく、その上、飛行によって移動にも貢献できる素晴らしい生き物。
「幻獣王」の名はダテではありません……って、プレイ当時は、理央さまがグリフォン拳に進化するなんて思いもしませんでしたが……(まいどの特撮ネタ)。
「それ、欲しい!」
グリフォンの出現に目を輝かせたのが、仲間のいないS君(レッドスコーピオン)。
しかし、彼(女)がいるのは南の地域。北の街まで行くには、時間がかかります。
それでも、遠い距離を必死に駆けつけようとするレッドスコーピオン。
一方、その頃、NOVAのモックは北の山岳で、鼻歌まじりに戦っていました。
「ドワーフ強いし、余裕だよ♪ ……アッ」
油断大敵、おごれる者は久しからず、肝心なところでダイス運はNOVAを裏切り、ドワーフ死亡。
「うわあ、何で、こんなところでドワーフ死ぬの? 仲間を補充しないと!」
ちょうど近くにあったのは、フロストゲートの街(笑)。
そこに駆けつけてきたレッドスコーピオンでしたが、タッチの差で、幻獣もとい聖獣グリフォンは、オークのシャーマンに買われていたのでした。
NOVA「ゴメンね。あんなところで、ドワーフが死ぬとは思わなかったから(と言い訳モード)」
S君「……いや、いい。早い者勝ちだからね」
他人が欲しいと分かっているものを、横からかっさらう。
こういうプレイを続けていると、ゲーム仲間を無くしかねないので気をつけよう >NOVA(^^;)
(つづく)