ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

多元宇宙概論(その2)

多元宇宙の話の続き。

 

前回は、クロスオーバーの起源とか、マルチメディア展開による「同じタイトルの物語の別バージョンが多発する事例」を挙げてみました。

 

曰く、現在に通じるクロスオーバーは、アメコミのジャスティス・リーグ(1960)やアベンジャーズ(1963)がおおよその起源で、同時期の日本では映画のゴジラシリーズで、キングコングや、モスララドンの別映画の怪獣キャラとの共演をいち早く実現していたが、TVでは70年代に入って、ウルトラ兄弟や歴代ライダーの系譜を重ね、また映画のイベントでもマジンガーや戦隊の複数番組対決劇を展開。クロスオーバーの基盤を固めていった。

 

一方で、TVとコミック、映画媒体でのマルチメディア展開が盛んになる中で、アニメとコミックの同時展開や、アニメのノベライズなど複数の製作者による「違った解釈の主人公像や、違った物語展開」などの錯綜化により、異なる時間軸、設定の成立が70年代から80年代の日本では表面化し、ファンの間で話題になっていくわけですね。アニメファンの活動が活性化するのも、この時期ですし。

そういった諸々がやがて多元宇宙的解釈として組み込まれ、近年しきりに論じられる萌芽になっていった、と。

 

以上が、前回の話の概要となりますね。

 

今回は、そこを踏まえて、70年代末からのTV番組リメイクブームの話から入って行こうかな、と。

 

★リメイクの話

まず、アメコミヒーローは歴史が長く、同じキャラがいつまでも主役を張るのが普通。1938年に登場したスーパーマンがいまだに現役というのが凄いところ。
同じようなことを日本のヒーロー史に求めようと思えば、『水戸黄門』や『遠山の金さん』などの時代劇が該当するのかな、と考えています。
時代劇を除いて日本で息の長いヒーローと言えば、名探偵の明智小五郎1924年生まれで、金田一耕助が1946年生まれ。まあ、探偵小説を含めるなら、1887年のシャーロック・ホームズや、1905年のアルセーヌ・ルパンに勝てないのですが。推理小説の元祖はエドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人』(1841)と言われていて、このジャンルだけで相当量の文章が書けてしまうので、ここでは深みにはまらない程度に割愛。

また、TVアニメ以前を考えていいのなら、紙芝居のヒーロー『黄金バット』が昭和初期(30年代)に存在していて、コウモリヒーローとしてはバットマン(1939)と起源を競いそう。
一方で、紙芝居版の『ハカバキタロー(墓場奇太郎)』なる作品が1933年ごろにあって、それを題材に1954年に水木しげるさんが紙芝居で初めて『墓場の鬼太郎』の物語を描き始め、そこから貸本時代を経て、60年代にマンガ誌に掲載。その後、68年の初アニメ化を経て、現在は第6期のアニメが放送中、と。

日本の場合は、戦時中から終戦期を経て、一度エンタメ文化の流れが途切れており、その後、復興期から高度経済成長期の50年代の映画産業の復活、60年代のTV時代の幕開け、そして70年代のTV番組の発展と共に昭和のフィクションヒーロー史が構築されていったわけですが、60年代に白黒アニメで作られた番組が、70年代の終わりにリメイクという形で増産される時期がありました。
まあ、そのリメイク起源を辿っても、実は『ゲゲゲの鬼太郎』に行き着くわけですが、68年の白黒版1期に続く71年のカラー版2期は厳密にはリメイクというよりは、世界観を受け継いだ続編という趣きが強く、その意味でもアメコミヒーローの方向を踏襲した形になりますね。
うむ、実は現在に受け継がれる最古参ヒーローという形だと、日本を代表するヒーローは『ゲゲゲの鬼太郎』だったか、と当記事を書きながら実感したり。歴史的にスーパーマンに対抗できる古参の現役ヒーローってこれぐらいしかないですからね。


ともあれ、リメイクの話です。
日本のヒーローや伝統キャラでは、鬼太郎やサザエさん(69年~)、ドラえもん(初アニメの日テレ版は73年、大山のぶ代版は79年、水田わさび版は2005年~)のようなアニメの例外を除けば、シリーズを続ける場合でも、毎回、主人公を変えて新番組に切り替えるのが普通でした。
ウルトラマンシリーズや、仮面ライダーシリーズ、戦隊シリーズ、そしてアニメロボットでもガンダムシリーズなど、主人公交代を当たり前のようにして、異なる主人公が異なる物語を展開する中で、どんどんヒーローが増産されていくのが日本の一つの伝統。

これがアメリカ人には本当に衝撃的だったらしく、『パワーレンジャー』の初期はそういう伝統を受け入れられずに迷走期があったほど。
当初はジュウレンジャーのコスチュームを継続使用。その後、一部のメンバーの交代はありながらも、ダイレンジャーカクレンジャーの時期までジュウレンジャーであり続けたり。
4年目のオーレンジャーに至って、ようやくスーツの変更を認めて、新番組『パワーレンジャーZEO』に切り替わりながらも、変身する中の人が交代するのは翌年、カーレンジャー原作の『パワーレンジャーターボ』の途中から。このターボの後期メンバーが翌年、メガレンジャー原作の『パワーレンジャー・イン・スペース』に続投し、ここでようやく1期が終了。

基本的に、パワーレンジャーの1期の話は、エンジェルグローブ高校に通う高校生が宇宙人ゾードンからパワーを授かり、各種の宇宙の侵略者と戦う話として延々と続いていたわけですが(途中で転校生が加わったり、逆に一部のメンバーが転校して出て行ったり、敵の魔力で子供化したり、宇宙人から忍術を学んだり、年下の天才少年を仲間に加えたり、高校を卒業して働きながら戦ったりしたものの時間が取れなくなって後継の高校生にパワーを託したり、宇宙に飛び立ったり紆余曲折を経た後で)、ようやく『イン・スペース』のラストで宇宙の大ボスを倒して物語終了。ここまで6年を費やしております。

ここから後は、ようやく日本のように毎回、主役を交代しながら新しい物語を作る流れになりましたが、1年に1作ではやはりアメリカ人にはキャラの浸透ができないからか、現在は2年で1作というペースで日本の後追いをしていますね。そのため、日本の戦隊の一部がパワレンでは採用されなかったり(トッキュウジャーとか)、ハブラれたと思った2012年のゴーバスターズが来年『パワーレンジャー・ビーストモーファー』として順番を入れ替えて採用されたり、意外な展開になってますな。
ちなみに、今年の作品は『スーパーニンジャスティール』で、2015年のニンニンジャーの後期に相当。今後は、ジュウオウジャーキュウレンジャーがどうパワレン化されるか、されないかを気にしつつ。ジュウオウはスーツデザインが異色だし、キュウレンジャーは設定自体が異色なので、扱いが難しそうだし。


って、70年代末のリメイクブームの話をしようと思っていたのに、思いきり違う方向に球を投げていますね、自分。
まあ、パワーレンジャー自体、日本の戦隊のリメイク作品であって、多元宇宙を構成する大きな要素ですから、あながち無関係ってわけでもないですが、話の流れからすると飛んじゃった形です。
話題を改めるぞ、と。


★70年代後半からのリメイク話

さて、70年代も前半と後半になると、特撮やアニメの傾向も大きく変わってきます。

まず70年代前半の特撮界は、第2次怪獣ブームから仮面ライダーに端を発する変身ブームで賑わって、それが75年には石油ショックの影響もあって一旦終了(ウルトラマンレオ仮面ライダーストロンガーで、それぞれの本流は一旦途絶える形)。これは昭和という元号で考えると、昭和50年という区切りのいい年になりますね。
後半は戦隊もの秘密戦隊ゴレンジャーから始まる集団ヒーロー物の流れが始まったものの、まだ本流になるには至らなかった時期ですね。それとは別に、メカ戦やロボットブームなどの流れが70年代半ばから来ていた模様で、それがやがて花開くことに。

次にアニメ界ですが、前半はマジンガーZが牽引力となり、SFロボット物が主流となりました。一方で、ガッチャマン(1972)などのSFヒーロー活劇の方向性もあって、キャシャーン(73)、ポリマー(74)、テッカマン(75)といったタツノコヒーローに続いて、昨年来の『インフィニT フォース』の基盤になる、と。
70年代半ば、すなわち昭和50年前後になると、宇宙や円盤というキーワードに集団ヒーローの方向性が加わって、合体ロボットのコン・バトラーV(76年)などが生まれると共に、スーパーカーブームなど、ロボット以外のメカにも注目が集まるようになります。そうした中でのSFアニメブームが湧き起こり、宇宙戦艦ヤマト2やら、銀河鉄道999やらロボット物→宇宙SFに主流が移りかけていったのが78年。人型ロボットと宇宙戦艦の組み合わせが模索されて、その流れの上にガンダム(79)が誕生したわけですが、その大きな起因となったのが77年の『スターウォーズ』および78年の『スーパーマン』にあったりします。

ここで注目の年は77年。その後のブームの前触れとなった年ですね。
劇場版『宇宙戦艦ヤマト』で松本零士ブームの先取りをした他、『鉄腕アトム』をアレンジした『ジェッターマルス』および『サイボーグ009』をアレンジした『氷河戦士ガイスラッガー』が作られた年になります。
マルスは、ガイキングの後番組で、その後にスーパーカーアニメの『グランプリの鷹』から『銀河鉄道999』に至る番組変遷を見ると、77年から78年のアニメ界の大きな動きが分かるような気がします。
そして、大切なのはマルスから改めて、80年のリメイク版『鉄腕アトム』につながる流れ。70年代後半は、パート2的な続編(タイトルに「新」と付くものも目立つ)や、リメイクと称しながらも実際は旧作の続編という形式をとるものが多く、本当の意味でのリメイクは、この80年アトムと同年の『太陽の使者 鉄人28号』、そして79年のテレ朝版『ドラえもん』が三大始祖になりますか。この本当の意味でのリメイクとは「旧作から世界観を引き継がずに、全くの新番組として始まる同一主人公のタイトル」と定義しておきます。何しろここでのテーマが「多元宇宙、並行世界の同一キャラ」ですからね。

一方、ガイスラッガーは『超神ビビューン』の後番組で、一応、石ノ森さん原作のカラフルな集団ヒーローの流れを汲んでいますが、その後が『冒険ファミリー ここは惑星0番地』から『キャプテンハーロック』を経て79年版『サイボーグ009』に至る流れ。いろいろ腰が定まらないながらも、時代の流れに応じようと試行錯誤している様子が窺えます。
79年版の009は、原作でブラックゴーストを倒した後の話で、ネオブラックゴーストなんかが出て来ます。68年版の旧作は、66年と68年の劇場版2作の内容を受け継いだTVシリーズで、映画の敵であるブラックゴーストはTV版では曖昧にしか描かれず、アニメ版で原作どおりにブラックゴーストとの決着が描かれるのは、2001年にリメイクされた3作目のTVシリーズが初となります。
その後も、009は何度かリブートされておりますが、新作が出るたびに設定をリセットしているので、キャラ構成や能力の基本設定以外の世界観は時代ごとに新しく構築され、もう作品の存在だけで多元宇宙を形成している感じです。

そして、石ノ森さんといえば、一度番組シリーズが終了した「仮面ライダー」が、スーパーマンの影響を受けた空飛ぶライダー「スカイライダー」としてリメイクされますが(1979)、物語の当初こそ旧作を踏襲したネオショッカーと戦うロンリーライダーの方向性だったものの、やがて先輩ライダーも登場して8号ライダーに認定。
ライダーの本当の意味のリメイクは、2005年の映画『THE FIRST』を待つことになります。本郷猛の1号の復活となるわけですが、やはり本郷さんは藤岡さんの演じる初代じゃないとダメだという意見が根強いようで、現在『THE FIRST』とV3の登場する続編の『THE NEXT』(2007)は歴代ライダーの中には組み込まれない黒歴史的存在になっていますな。
ライダーって度々、原点回帰と称して新設定や新主人公を生み出しては、歴代ライダーの仲間入りをするのが常で、本当に原点回帰のリメイクを作ったら、顧みられなくなったのは不遇に思えたり。

まあ、ウルトラも似たようなもんですがね。
79年のアニメ版『ザ☆ウルトラマン』でリメイクした後、翌年の『ウルトラマン80』で特撮ヒーローとして返り咲いたものの、あっさり終了。ここからコスモテクターを身に付けたり、外国に行ったり、違う世界観で平成時代に復活したり、いろいろ迷走した挙句、2006年のメビウスさんからようやくウルトラ兄弟設定を解禁し、ゼロさんへのバトンタッチ(2009)からギンガ(2013)以降のTVシリーズ復活と新作の安定供給に至っているのが現在。
そんな中で、ウルトラマンゼアス(96年)やネオス(2000年)や、ネクサスの前身の初代リメイク風映画『ULTRAMAN』(2004年)や、『SEVEN X』(2007年)といったキャラが現在のウルトラ本流から外れた作品として、2015年の平成ウルトラ十勇士に入れてもらえなかった黒歴史ヒーローになりつつあるな、と感じたり。
どうも、個人的には「ザ・ネクスト」と称される作品やヒーローは鬼門じゃないかと思いますね。ライダーもウルトラもそういうタイトルが呼称されると、そこで終わってしまうというか黒歴史化してしまうというジンクスが。


そして、今回の話のゴールは、『太陽の使者 鉄人28号』になります。
自分の中では『ムーの白鯨』(80)→『鉄人28号』→『六神合体ゴッドマーズ』(81年)までがセットで、それぞれが斬新な作品として受け止めていた記憶があります。
白鯨は、ムーやアトランティスといった世界設定やら、異世界転生ものという要素が初体験。白鯨自体は、生物型の飛行戦艦という扱いなので、言わばヤマトやブルーノアの後継者と考えることも可能ですが、ムーの子供たちが乗る小型戦闘機ムーバルの「木でできたようなレトロな戦闘艇デザイン」が何だか印象的で、鉄でできた最新科学の飛行機は無理でも、こういう飛行艇なら頑張れば自分で作れそうと思ったり(無理だけど)。ファンタジックなイメージという点では、後のファイナルファンタジーの雰囲気もあって、自分のファンタジーのイメージの土台の一つになっていますね。
キャラとしては、ラ・ムーの娘にしてサイボーグ少女のマドーラさんに萌えてみるわけですが、彼女のデザイン(紫の髪とギリシャ風の薄衣)は後の星矢の沙織さんに通じるものがあるな、と。
ムーと言えば、後に特撮映画の『海底軍艦』(1963)を知るのですが、その時は「あれ? ムーって敵勢力なの? 味方じゃなくて?」と違和感を覚えたりも。それと、『勇者ライディーン』(1975)も知ってはいたのですが、その際は幼すぎてムーという世界設定を理解していなかった。まあ、ライディーンについては「彫像の中から出て来る巨大ロボットで、主人公の超能力で動く」という設定は覚えていたので、ゴッドマーズを見たときに、ああ、ライディーンの進化形ねと感じたり。

さて、鉄人を飛ばして、先にゴッドマーズ。
とにかく六神合体というキーワードが斬新でしたね。それまでの最高が5機合体で、平均的には3機合体あるいは人型ロボット3体合体が定番だったのに、初の6体合体ですよ。何だか進化したロボって感じでした。
ゴッドマーズのヒロインといえば、コスモクラッシャー隊のチームヒロインがミカですが、主人公にとっての正ヒロインは敵キャラのロゼになっていく。だけど、自分にとっての正ヒロインは第2部のマルメロ星編に登場したフローレですね。スパロボではマルメロ星編は再現されていないので未登場なのが残念ですが、ゴッドマーズのヒロインはショートカットキャラが多く、自分のツボはロングヘアなので、フローレは紫髪のマドーラ効果もあって好みでした。当時は紫髪自体がレアキャラだったとも思いますね。イデオンのカララとか、異星人や敵キャラ御用達のカラーリングで、主人公ヒロインが紫髪というクリィミーマミ(83年)に凄く違和感を感じた記憶も。まあ、ロザミィはともかく、86年のZZガンダムの紫髪ヒロイン、ルー・ルカは普通に受け入れていたので、この3年の間で日常化していたんだろうけど、紫髪。
ともあれ、80年代初頭において紫髪ヒロインは異物だったわけですが、それだけに神秘的な超能力ヒロインという意味でのツボを突いたわけですね。
そう言えば、マクロスのヒロインの一人リン・ミンメイは82年キャラで青色の濃い紫髪だったけど、クリィミーマミに感じた違和感は特になかったな。まあ、マミのパステル紫よりはおとなしい色調だからかな。
で、散々、紫髪云々を語っている2018年現在ですが、まあ、プリキュアのルールー・アムールに萌えているわけで。マドーラや、ルー・ルカや、スパロボOGラトゥーニの後継者と認定する次第。
なお、紫髪ヒロインの起源はどこにあるかと見ると、アニメより先に海外のSF特撮ドラマ『謎の円盤UFO』のエリス中尉になるのかな。1970年ってのは早すぎますな。劇中設定では80年だけど。

で、80年に戻って、ようやく鉄人28号ですよ。
自分の鉄人初体験は、太陽の使者版です。もう、敷島博士の娘の牧子(マッキー)に萌えていたわけですが、彼女は原作にいないアニメオリジナルヒロイン。栗毛の一般人ヒロインで、一応、博士の娘という要素はあっても、弓さやかさんみたいにロボに乗るわけでもなく、この時期にしては地味なキャラなんですが……って、いつの間にか記事の本筋を見失ってヒロイン談義になっていますね。うん、疲れているってことで。
とにかく、マッキーは小学生の自分が同年齢の等身大ヒロインとして、一番好意的に見ていたヒロインでした。それまでは割とお姉さんヒロインが普通だった年齢の時期に、SF物で子供子供していない、それでいて大人でもない身近なヒロインって感覚が割とレアだったかも。こういうヒロインキャラって、大人か子供のどちらかにデフォルメされがちですからね。

で、ヒロインから敵役に話を移すと、本作に登場したラスボスの宇宙魔王なんですが、ブラックホールと融合して、宇宙の惑星を滅ぼして回っている奴です。ええとエボルト?
前半はロボットマフィアの送り込む犯罪ロボットと地上で戦う、地に足ついたロボ設定の鉄人なんですが、後半になって宇宙魔王が出て来ると一気に世界観が広がりますね。まあ、この一年前の『ザ☆ウルトラマン』も似たような展開ですし、現在のビルドもそうか。スパロボでは、ゴッドマーズと共演したりして、他の多くのスーパーロボットと協力して宇宙魔王を倒した鉄人と金田正太郎ですが、本放送ではよく単独で宇宙魔王みたいなとんでもない敵を倒せたなあ、と思いますね。一応、宇宙魔王は暗黒太陽をエネルギー源にしているので、真の太陽エネルギーで動く鉄人の光の力で反作用を起こしたような展開です。この辺は、光と闇の果てしないバトルってことで、太陽の子のRXさんでも何とかできそうですね。
ともあれ、ゴッドマーズのズール皇帝もそうですが、この宇宙魔王は存在そのものが多元宇宙に繋がり得るスケールの大きな敵キャラだったりします。

まあ、鉄人28号という作品自体、存在そのものが多元宇宙生成装置になっている感じですしね。
マンガ連載が1956年スタートで、実写版が60年、アニメ1作目が63年、太陽の使者版の80年に続き、92年のFX、そして2004年のTVアニメ4作目(今川版)と、全て世界設定がバラバラで(FXはアニメ1作目の続編という企画で作られたけど、原作者の横山光輝氏は否認している)、また2004年以降の時期はマンガ版や実写版、TVアニメとはまた違う今川監督の劇場アニメ版など、一気に鉄人マルチバースが拡張したな、と思います。
現在は、鉄人の展開は2013~16年のミニアニメ『鉄人28号ガオ!』(アニメ化50周年記念作品)を最後に沈静化しているようですが、ショタコンという言葉がある限り(語源は鉄人の操縦者の正太郎)、鉄人時空も不滅だ、と叫んでみるわけで。

以上、とりとめのない特撮アニメの懐古記事でしたが、多元宇宙をテーマにいろいろ思いつくままに振り返るのが楽しかったり。
一応、鉄人つながりでロボット画像を貼り付けて完。