ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

珠保の予言者

★11月下旬の一幕

 

ダイアンナ「気付けば、もうすぐ師走か。今年はあたしたちマーキュリーバットも、3ブログ合同Xマスパーティーに誘ってもらえるだろうか」

 

リバT『この記事が公開される頃には、もう師走に入っていると思いますが、今回の記事の時期設定はまだ11月ということ、読者の皆さんにはご了承願います』

 

ダイアンナ「おい、リバT。誰に向かって話しているんだ?」

 

リバT『おっと、これは失礼しました、クイーン陛下。去年のXマスパーティーの記事がご入用でしたら、こちらをどうぞ

 

ダイアンナ「うむ、みんな集まって実に楽しそうな記事内容だ。今年もああいう催しが行われるなら、あたしも華々しく社交界デビューな気分を味わえるだろうか」

 

リバT『どちらかと言えば、クイーンはせっかくのパーティーに招待状が来なかったので、怒って呪いを掛ける悪の魔女の役がお似合いかと』

 

ダイアンナ「分かってるさ、あたしが光の似合わない女だってことは。しかし、ダディーならそんなあたしの満たされない心を満たしてくれるかもしれない。そんな気がしてさ」

 

リバT『それは、ただの妄想です。現実のグランドマスターNOVAは、そういう女心に対する甲斐性なんて、まず持ち合わせていないものと考えられます。夢や幻を追いかけることを否定はしませんが、現実がそうでないからと言って、世の中を恨み苛むようなマネはおやめ下さい』

 

ダイアンナ「何を言ってるんだい! あたしは、世の中を恨み苛んだりなんてした覚えはないね。ただ、欲しいお宝を欲望に任せて集めてきただけじゃないか」

 

リバT『だったら、今回も欲しいものは自分の手でGETするのはいかがでしょうか?』

 

ダイアンナ「そうか。ダディーがXマスパーティーの招待状を送ってくれないなら、自分の手で盗み出せばいいんだ」

 

リバT『はい。しかし、そもそもグランドマスターは、別に去年も招待状なんて作っていなかったと思いますよ』

 

ダイアンナ「しかし、この記事によれば、日野木アリナは確かに招待状を受け取っている」

 

リバT『それは、別人がグランドマスターに成り済まして偽装した招待状だと、私どもの調査で明らかになっております』

 

ダイアンナ「その別人とは一体?」

 

謎の声「わしじゃよ」

 

リバT『ほう。とうとう、この私の前に姿を現しましたね。警察の魂を持つケイP一族の名にかけて、あなたの正体、今度こそ確かめさせてもらいます』

 

ダイアンナ「確か、予言者ノヴァストラダマスと言ったな。我々マーキュリーバットにいろいろな情報を与えて、手駒のように操り続けた謎の男。お前の情報で助かったこともあったが、ひどい目に陥ったこともあった。一体、何が目的なのか、あたしも聞きたいものだ」

 

ノヴァストラダマス「よかろう。それでは、このわしの正体を今こそ、そなたたちに教えて差し上げよう」

 

★予言者の正体


ノヴァストラダマス「まずは、この記事を読むがいい。わしの正体に関する重大なヒントが書かれてある」

ダイアンナ「(読みながら)何だと? 予言者ノヴァストラダマスの正体は、快盗ルパンレッドだというのか!」

ノヴァスト(以下略)「違う。それは日野木アリナが勝手に言っていることに過ぎん。もっと先を読め」

ダイアンナ「もっと先。ええと、フランケンシュタインの怪獣で、山に住む輩……」

リバT『それはサンダですね。ちなみに、サン・サーンスも、サン・テクジュペリも違うようです。なお、サン・サーンスの本来の表記はシャルル・カミーユサン=サーンス、サン・テクジュペリは本来アントワーヌ・マリー・ジャン=バティスト・ロジェ・ド・サン=テグジュペリが正式名称です。つまり、サンの後の中黒表記は、厳密には間違いということになりますね』

ダイアンナ「名前が長すぎるよ、サン=テグちゃん」

ノヴァスト「愛称はサンテックスと言うそうだが、そんなことはどうでもいい。今の話題はわしの正体だ」

リバT『確か、トナカイ座タランドゥスの聖闘士(セイント)ニコラウスとおっしゃってましたね』

ダイアンナ「なるほど。フランス風だとサン=ニコラって感じか。通称ニコちゃん?」

ノヴァスト「そんな可愛い呼び名でわしを呼ぶな。なお、サンタクロースはフランス語でペール・ノエル、すなわち『クリスマスの父』と言うそうだ」

ダイアンナ「父。すなわち、ダディーNOVAか。あなたの正体は?」

ノヴァスト「うむ。そうだとも言えるし、そうでないとも言える」

リバT『確か、グランドマスターNOVAはあなたの正体を別の可能性の自分自身、アナザーNOVAのようなものと推測してらっしゃいました。それは事実なのですか?』

ノヴァスト「その通り。今のNOVAが令和NOVAであるなら、このわしは珠保NOVAというのが妥当であろう。過去とも未来とも違う、失われし時間軸から来た可能性のNOVA。よって、過去からも未来からもしろしめされない幻の存在。幻霊(ファントム)NOVAといったところか」

リバT『幻霊(ファントム)NOVA。一種の悪霊ですか?』

ノヴァスト「悪霊とは、いかなる定義で言っておるのか?」

リバT『それは……宗教によって様々異なる定義づけがあるのかもしれませんが、一般的には生者の営みに差し障りをもたらす霊的な存在と言えましょうか』

ノヴァスト「ならば、わしは令和の時代に生きとし生ける者全てにとって悪霊と言えるだろうな。何しろ、この令和を消滅させ、珠保に巻き戻そうと目論んでいる故に」

ダイアンナ「珠保か。そのような時代が本当にあったのか? あたしには実感がないんだけどね」

リバT『少なくとも、人名ではあるようですね。たまほ、あるいは、みほと読んだりするようですが』

ノヴァスト「人名はともかく、珠保という時代は我が心の中にあるのみ。しかし、皆が信じれば、宇宙世紀などの架空の時代、さらに白鳳や永幻、宝寿といった私元号(公の統治者以外が用いた元号)のように歴史に残るやもしれぬ」

リバT『確かに、物語世界の構築において、架空の国や組織のみならず、架空の年表や暦を作るというのは一つの手法ですね。ならば「珠保時代を舞台にした架空の物語」を構築しても、誰も文句は言わないでしょう。それが受け入れられるかどうかは別として』

ダイアンナ「だったら、あたしが私元号として、そうだね、ダイアン、大安なんて元号を作ってもいいのかい?」

ノヴァスト「それは既にあるぞ。日本ではないが、西夏の1075~85年、あるいは金の1209~11年に使われた元号らしい」

ダイアンナ「だったら、日本以外を探したら、珠保も見つかるかも……」

ノヴァスト「探したが、なかった。つまり、珠保という時代は、この令和において、完全に存在を抹消されておるのだ」

ダイアンナ「いや、抹消されているというより、元々存在していなかったのでは?」

ノヴァスト「令和人の目には、そう見えるのだろうな。だが、珠保人にとっては、事実として存在していたのだよ」

男の声「その通りだ」

リバT『おや、あなたはゴブリンスレイヤーのルールブックを研鑽中のアストさん』

ノヴァスト「うむ。とうとう本命が来たようだな」



★誕生、時空監視員Jー405A


アスト「珠保NOVAと言ったな。お前は確か、粉杉ノヴァ彦と名乗って、『花粉ライターJUHO』の物語で、壮絶な最期を遂げたはず」

ノヴァスト「うむ、なればこそ、今や肉体を持たぬ霊体となったのだ。そして、この令和の時代において、幻となった作品『花粉ライターJUHO』の登場人物だけが珠保時代の記憶を持つ。スピードAことアストよ。汝こそ珠保の同志として、我が力を託すにふさわしい存在。今こそ、わしと融合し、時空監視員として覚醒する時が来たのだ」

アスト「ちょっと待てよ。あんた、NOVAだろう? 何で、オレが憎き仇敵NOVAと融合しないといけないんだよ。断固として拒絶する」

ノヴァスト「確かに、わしの一部はNOVAだ。しかし、別の一部はアストでもある。NOVAとアストが一つになるべく定められた名前が、ノヴァストラダマスなのだ」

アスト「何だと? うっ、そう言われてみれば、マジでNOVAとアストの名前を合わせて、ノヴァストになってやがる。すると、後で、ラダマスなんて名前のキャラが出て来たりするのかよ」

ノヴァスト「それは知らん。だが、今のわしは幻霊、あるいはただの悪霊に過ぎん。言葉を伝えることはできても、その力は制限されていて、世界の運命改変装置であるサイコロを振ることすらままならん。わしには、志を同じくする肉体の提供者が必要だ」

アスト「オレの体をあんたが乗っ取ると言うのか?」

ノヴァスト「いや、メイン人格はアスト、そなたに委ねよう。わしはそなたを助けるパワーソースとして、守護神霊的な役割を果たす。ダイアナ・ジャックがアンナ・ブロシアと融合したように、クラブ・キングがケイPマーク3と融合したように、お前がわしと融合することでより強くなれるのだ。さあ、わしを受け入れるがいい」

アスト「断る。確かに、このオレの設定原案は『未来NOVAの影、時空監視員Wー405Aだった』と、この記事には書いてある。だが、それはボツネタになったと令和NOVAははっきり断言した。すなわち、オレとNOVAが一つになるなど、今さら有り得ないんだよ!」

ノヴァスト「そう、令和の時代では有り得ないこと。しかし、わし自身もまた、NOVAの影として、消失してしまった珠保時代を取り戻すために活動している。その中には、消失してしまったボツネタを取り戻すことも含まれるのだ。そなたが未来NOVAの影なら、わしもまた異なる時代のNOVAの影。ならば、今こそ、わしらは一つになって、令和NOVA打倒のために共闘すべきではないか?」

ダイアンナ「ちょっと待った。さっきから黙って聞いていたが、あんたがうちのアストをたぶらかして、ダディーを倒そうって目論んでいるなら、見過ごすわけにはいかないね。あんたの野心は、今ここで叩きつぶす!」

リバT『さすがです、クイーン。私めとしましても、グランドマスターを倒そうという輩を放置はできません。それに……クラゲK兄さま、加勢に来て下さいませ』

キング『おお、吾が触手の妹女神の要請とあらば、どこにいようとも即参上。妄魔時王の如き悪霊よ。吾が触手拳法の冴えを受け……』

ノヴァスト「ひれ伏せ」

キング『! ハハー(土下座)』

ダイアンナ「こ、これは? 強力な言霊魔術の力か。だが、魔力による支配なら、このバットクイーンの抵抗を越えることは難しいはず。リバT、お前の女神の力と、あたしの歌を組み合わせれば、いかなる悪霊であろうと……」

ノヴァスト「まあ、そう力むな。我が娘よ」

ダイアンナ「だ、誰がお前の娘だ。私のダディーは……」

ノヴァスト「NOVAだよな。それが令和であろうと、珠保であろうと、花粉症ガール・粉杉翔花がNOVAの娘であることは変わりない。そして、同時に花粉症ガールはNOVAと魂の契約を交わした精霊でもあるのだ。お前は、翔花の双子の妹・晶華の分身アンナ・ブロシアと融合した存在。すなわち、翔花とNOVAが交わした契約は、お前にも有効なのだ。NOVAがその気になれば、お前は絶対服従しなければならないし、主人を傷つけることもできない。もちろん、令和のNOVAはそのような強制力で娘を縛ることを嫌うだろうがな」

ダイアンナ「お前もNOVAだから、あたしは逆らえないと?」

ノヴァスト「その通り。そして、この支配力はケイP一族にも及ぶ。よって、この場ではダイアンナも、リバTも、下僕キングも、わしに反抗することは不可能ということだ」

ダイアンナ「くっ。しかし、悪霊如きに心までは屈服せんぞ」

ノヴァスト「そこまでは求めんよ、今はな。ただ、わしの行動を邪魔立てしなければそれでいい。令和NOVAが健在なうちは、わしの支配力も完全ではないだろうしな。それより、アスト、問題はお前がどうするか、だ」

アスト「翔花ちゃんに対する支配力。それは本当なのか?」

ノヴァスト「わしと融合して、令和NOVAを消失させて珠保時代を取り戻せば、花粉症ガールを娘として愛でることも可能になろう」

アスト「い、いや、オレは翔花ちゃんを娘として愛でたいんじゃねえ。それよりもっと、あんなことやこんなことのできる関係をだな……」

ノヴァスト「あらゆる妄想を願うがいい。珠保ならば、それが叶う」

アスト「だったら、契約成立だ。ノヴァストラダマスこと珠保NOVAよ。オレはあんたと契約し、令和NOVAを打ち倒す。そして、翔花ちゃんも、アッキーも、我が手中に収めてみせる。これこそ我が願い」

ダイアンナ「考え直せ、アスト。お前にはあたしがいる。その男の甘言に騙されて、自分を見失うようなことはするな。お前は、そんな情けない男じゃなかったはずだ」

アスト「そんな男だったんだよ。花粉症ガールのためなら、何でもする。それこそがオレのアイデンティティー。そのためなら、悪霊とだって契約してやるぜ。そしてオレがNOVAに成り代わって、全てを手に入れる。これはそのための絶好のチャンスなんだ」

ダイアンナ「そんな。あたしの愛では、アストを満たすことができないのか(血涙)」

アスト「心配するな、ジャッキー。お前の愛も、翔花ちゃんと同じように受け止めてやるさ。オレの夢は、花粉症ガールの楽園、ハッピーパラダイスなハーレムだからな。さあ、来い、予言者。オレの夢と、お前の野望を叶えるために」

ノヴァスト「フフフ、影なる存在が今一つとなりて、新たな時代の光を創らん!」

リバT『ああ、悪霊の影が、アストさんの体に!』

アスト(?)「これが時空魔術と言霊魔術の知識と魔力か。これさえあれば、令和NOVAだって倒せる。そう、来たるべきゴブリンスレイヤー対決でな」



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リバT『……というような話が、11月下旬にあって、こちらの記事につながるようですね。私とクイーン、それにキングは、アストさんたちの邪魔をしないよう、この場での待機を命じられました。グランドマスターの支援をできないことは心残りですが、必ずや勝利して令和の時代を守ってもらえることを期待します。以上、リバTよりの報告でした』

(当記事 完)