ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

猫の天命

★英文サイトよりの情報

 

リバT『本日は、パグマイアの猫バージョン「Monarchies of Mau(マウ連合君主国)」の英文情報をチェックして来ました』

 

ダイアンナ「ほう。そいつは気が利くじゃないか。あたしは、犬よりも猫の方に興味があったんだ」

 

リバT『ルールそのものを手に入れた訳ではないので、英文レビューサイトからの紹介文を参考にしたんですけどね。犬とはまた違った味わいのあるキャラが作られます』

 

アスト「元がD&D5版で、パグマイアの方ではすでにファイター、ウィザード、クレリック、ローグ、レンジャー、バーバリアンに相当する職業があるから、残り6つが実装されているのか?」

 

リバT『残り6つと言うと、パラディンウォーロックソーサラードルイド、モンク、バードですね。一部はその要素も取り入れておりますが、全てが一致するわけではありません。この中では、パラディンウォーロックドルイドが割愛されていて、ソーサラー、モンク、バードの要素が投入されているようですね』

 

ダイアンナ「なるほど。ここの前任者が確か次元ドルイドだったか。犬の世界にも、猫の世界にも、ドルイドが採用されていないということは、そいつにパグマイア番は適任じゃなかったということだね。ダディーNOVAがあたしたちにここを任せたのは正解だったわけだ」

 

キング「触手猫は? 触手猫はおらんか?」

 

リバT『SFファンタジーの世界にはクァールという触手豹がいて、日本の作品だと、ダーティーペアやファイナルファンタジーにも採用されております。また、D&Dではディスプレイサー・ビーストという触手豹が登場しておりますが、パグマイアの世界に似たような魔物がいるかは現在未確認です。最近では、アベンジャーズにも参加したキャプテン・マーベルの映画にも、グースという触手持ちな猫型宇宙生物(種族名はフラーケン)が登場して、話題になっていましたが、触手犬よりは需要があるかもしれません』

 

キング「触手犬はホラーの領域で、触手猫はSFファンタジーの領域ということだな」

 

リバT『それほど簡単に割り切れるかは分かりませんが、バイオハザードクトゥルフ系が触手犬というイメージはありますね。あと、パスファインダーのルールブックにも触手犬と戦う冒険者の物語シーンが描かれていましたし、ミストキャッスルの魔改造ルールにも、キラーオクトパスの腕を移植したりできますので、触手と冒険者というのは意外と相性がいいのかもしれませんね』

 

キング「そうだろう、そうだろう。吾は触手教の使徒として、今後も触手の魅力を大いに語るとしよう」

 

リバT『だったら、今回の出番はこれで終わりですね。触手の話を続ける予定はございませんので』

 

キング「……リバT様、何だか吾に冷たくないですか?」

 

★猫の戦士

リバT『それでは、ここから職業別に項目を分けるとしましょう。猫D&Dでも、犬D&D同様、6つの天命(Calling)が用意されていて、戦士、魔法使い、僧侶(牧師)、盗賊の他がモンクとレンジャーという構成ですね』

アスト「それじゃ、パグマイアとあまり変わり映えしない感じだな。バーバリアンがモンクに変わっただけじゃないか」

リバT『ただし、同じ戦士でも細かい差異があるようですね。パグマイアの戦士はガーディアンですが、マウの戦士はチャンピオン。レビュアーによれば、バード、あるいは4版のウォーロードのように味方の指揮を高めるチームリーダーとしての資質が高いようです。もっとも、パグマイアのガーディアンにも、そういう要素があるので、具体的にどう違うのかは、今後の研究・再確認が必要ですが』


★猫の魔法使い

リバT『こちらは、職人的な犬のアーティザンに比べて、もっと闇に傾倒したマンサーと呼ばれております。元々、D&Dの魔法は8つの系統に分かれておりましたが、パグマイアではそのうち死霊術(ネクロマンシー)や占術(ディヴィネーション)の系譜が大きく削除されています。また、それ以外でもD&D魔術師の定番とも言えるスリープの呪文がなくて、ダメージ呪文の方が充実しているのがパグマイアの特徴。一方で、マウの方は、パグマイアで削除された系統の呪文が採用され、より搦め手なテクニカル方面の魔法が充実しているようです』

ダイアンナ「死霊術には興味があるね。元のD&Dには、どんな魔法があるんだい?」

リバT『初歩ですと、触れた相手の生命力を奪うチルタッチとか、自分のHPを偽りの生命力で高めるフォールスライフとか、相手に病毒を与えるレイ・オブ・シックネスとか。レベルが上がると、アンデッドを作成したり、抵抗に失敗した相手を即死させるような強力呪文も使えるようになりますが。さらに5版の死霊術師は呪文以外の特殊能力としても、自分が殺した相手から生命エネルギーを奪って自分のHPを回復する特殊能力をレベル2の段階で習得したりできますね』

アスト「呪文の方向としては、陽性のパグマイア、陰性のマウということになるわけだ」

ダイアンナ「だったら、猫の方がゾクゾクするわね」

リバT『なお、パグマイアのアーティザンが後天的な研究によって魔法能力を獲得したウィザード的なキャラであるのに対し、マウのマンサーは呪術師としての先天的な能力を研究によって高めたソーサラー的なキャラとされていますね。魔力に関しては、猫の方が秀でているという背景設定になっているわけで。とは言え、ルールとして呪文の種類以外にどう違うのかは、今後の資料確認が必要ですね』


★猫の牧師

リバT『こちらは、パグマイアではシェパードと呼ばれておりますが、マウではミニスターと呼称されます。D&Dのクレリックはもちろん信仰呪文のエキスパートですが、それなりに武器戦闘もこなせる神官戦士の側面も持っていました。ただ、パグマイアのヒト信仰は、それほど武闘派な教義ではなく、古代のヒト文明の研鑽と邪霊などの魔物退治のために戦士をサポートする系の役割です。マウの方も、よりサポート系の役割が強調されているようで、バードのような支援能力を備えているようですね』

アスト「この辺は、その世界での信仰観に関係してくるので、犬と猫の信仰の違いによって、キャラのイメージも変わってくると思うな」

リバT『そうですね。ただ、猫について言えるのは、芸術や服飾などの自由な文化面では、犬よりも猫の方が発達しているように思われますね。現実の信仰になぞらえるなら、犬が伝統重視のカトリック的で、猫が自由な個性重視のプロテスタント的といった感じか、と。それと、マウの文化では歌というものが強調されるそうで、猫の特技にも歌に関するものが多いのではないか、と思われますね。この辺が、天命にバードそのものがないにも関わらず、チャンピオンやミニスターの役割にバード的と評される所以かと』

ダイアンナ「歌か。あたしも歌にはそれなりに愛着があってだな」

キング「クイーンよ。もしも、それがコウモリの超音波攻撃のことなら、やめてくれないか。頭にガンガン響くゆえに」

ダイアンナ「失敬な。その言いようだと、あたしがまるで音痴みたいじゃないか」

キング「体質の問題なのだ。コウモリの歌アレルギーなもので」

アスト「やれやれ。こいつと一緒にカラオケには行けないってか」

リバT『いずれにせよ、洗練された芸術関係は、パグマイア王国でも猫の専売特許みたいですね。パグマイアのイメージが中世騎士道的であるのに対し、マウの方は陰謀と退廃に満ちたルネサンス期のイタリアに近そうというのが、パグマイアのルールを読んだグランドマスターの目下の感想です』

★猫の盗賊

アスト「こいつが猫の本領って感じだな。パグマイアではネズミ捕りのラッターだったが……」

リバT『マウでは、フットパッドと呼ばれていますね。まあ、普通に盗賊でいいんじゃないでしょうか。泥棒猫という言葉もあるぐらいですし』

★猫のレンジャー

アスト「パグマイアではハンターだったが?」

リバT『マウでは、トラッカーと呼ばれます。猫は犬よりも見えざる者に敏感ですので、邪霊退治の特殊能力も備えていて、よりパラディンに近いようですね』

アスト「邪霊はデーモンの訳だったな。つまり、トラッカーは荒野のデーモンハンターといったところか。なかなか格好いいじゃないか」

★猫のモンク

リバT『そして、これがパグマイアに全くない猫D&Dの目玉。その名もワンダラーです』

アスト「異郷のさすらい人って感じだな。犬ではバーバリアンだったが、猫では東洋風の拳法使い。文化の中心から外れた異文明キャラってところが共通点と」

リバT『ただし、D&Dのモンクが戒律重視の修道僧であるのに対し、猫の場合は、より自由な気質で、本能を磨き、見えぬ者を知覚し、元素精霊の力を己の拳に宿し、邪悪を退治することを生業とする退魔拳士といった感じですね』

アスト「なるほど。いわゆる感度3000倍ってことだな」

リバT『それは違うと思いますが、もしもマウのルールが出たら、退魔忍ネコ耳ワンダラーを考えるゲーマーが出ることを予想してみます』

キング「うむ、そうなれば、いよいよ触手の時代が到来するというわけだな」

リバT『だから、セクハラ発言はやめて下さい。今度、そういう発言をするなら、クイーンの歌の刑に処しますよ』

キング「そ、それだけは勘弁を!」

ダイアンナ「あたしの歌はそれほど苦痛なのかい。何だか傷つくねえ」

アスト「クイーンの歌だと、シアー・ハート・アタックとか出てきて、心臓を一突きなんだな、これが」

ダイアンナ「それじゃ、あたしがスタンド使いみたいじゃないか」

リバT『はい、吉良吉影じゃないと~。ともあれ、マウ連合君主国の邦訳ルール発売を期待しながら、今後もパグマイアとD&Dの追跡を続けて行きたいと思います』
(当記事 完)