ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

パグマイアとマウの比較初め

★週一で記事を書き続けられるか?

 

 

リバT『グランドマスターNOVAから連絡がありました』

 

ダイアンナ「ほう。それは来月の20周年の話か?」

 

リバT『今年はコロナ禍なので、みんなで集まって大規模なパーティーを催すのはどうか? という判断もあり、3ブログをリモートでつないでオンラインパーティーにすべきか、とか、いろいろ考えたようですが……』

 

アスト「いやいや、オレたちに限って、コロナ禍を心配する必要はないのではないか? 何せ、妄想2次元世界の住人だし、リアルと混同するのはどうかと思うぞ」

 

リバT『スポーツの祭典オリンピックも延期になったし、いろいろ延期するのが時流にかなっているのでは、とも……』

 

触手キング「リアルとのリンクも時には大切やも知れぬが、ネガティブな面ばかりリンクしてもな、でごわす」

 

リバT『とまあ、いろいろネガティブな思考もしてみた挙句、そこを突き抜けて勢いをつけるには、これまでの惰性から心機一転、アクティブに動こうという結論になった次第』

 

ダイアンナ「と言うと?」

 

リバT『ここGTライフと、メインブログの空想妄想タイムと、翔花伝&コンパーニュ記の3ブログをそれぞれ毎週1記事は書くというローテーションを試みて、その勢いで11月に3ブログ合同パーティーをメインブログで行うという形です』

 

アスト「つまり、ここを月刊体制から週刊体制に切り替えようということか。オレたちが忙しくなるなあ」

 

触手キング「ところで鉄太郎殿はどうなっておるのか? 今はいないようだが」

 

アスト「何だ、知らんのか。あの人はZ時空の監視をしていたんだが、今度、そこに弟のAさんがゲスト出演するということで、あの世界の注意事項についてレクチャーしてくると言って、しばらく留守にするそうだ。まあ、行方不明のタロウさんもゼロさんも無事ということが分かったし、今度の11月はまた違う物語に招集されるかもしれないし、バタバタ動いている頃合いだな」

 

触手キング「そういうことでごわしたか。しばらく眠っている間に、時の流れは進んでいるんだな。それでクトゥルフのゲームはどうなった?」

 

リバT『それは年末予定ですが、リプレイはGMマガジン最新号に掲載されていますよ。友野GMで』

 

 

触手キング「ほう、それは早速読ませてもらおう」

 

リバT『後にして下さい。今回は「マウ連合君主国」の話です』

 

アスト「だったら、雑誌が違うじゃないか。それをサポートしているのはこっちだろ?」

 

 

リバT『コロナ禍で雑誌製作も大変だということを、編集後記なんかでいろいろ書いているのを読みながら、読者としては応援の声だけは上げておきたいと思います』

 

★パグマイアとマウの比較


ダイアンナ「で、パグマイアは犬D&Dの通称を持つのだが、マウの方は猫D&Dとは呼ばれないみたいだな」

リバT『パグマイアのアレンジバージョンなので、猫マイアという呼称が一部で為されていますね。歴史的にはD&D第5版(2014、邦訳は2017年末から展開)→パグマイア(2017、邦訳は19年秋から)→マウ(2018)という流れ』

アスト「邦訳は本国から2、3年遅れなんだな」

リバT『TRPGのルール翻訳って、用語の統一とか、ルールの検証とかいろいろあって、手間が掛かりますからね。とにかく、マウはパグマイアと同じ世界を舞台にした猫版のサプリメントですが、それ単独でもプレイできるスタンドアローンなシステムとなっています』

ダイアンナ「パグマイアが分かっていれば、マウもすぐに理解できるということか?」

リバT『大体のルールは同じですからね。ただ、一部の用語が違っていますので、それを混同しないように気を付けないといけませんが』

触手キング「ゲームによって、クトゥルフクトゥルーと表記が異なっているようにでごわすか?」

リバT『キングさんはクトゥルフネタを封印して下さい。マウには、ざっと見たところ、脳吸い生首(エクスコォーリエイト)という名の魔物しか触手モンスターは確認されていませんから』

触手キング「何と! いるのか、触手。さすがは新ルールでごわすな。これで触手プレイを楽しめる」

リバT『だったら、生首のデータだけコピーして渡しますので、あっちで一人で楽しんで来てください。マウの話をするのに、触手の話しかしようとしない人は邪魔です。マウは触手RPGではなく、猫RPGですので』

触手キング「誰か、触手専用TRPGを作らないだろうか? 敵も味方もみんな触手持ちで、触手ファイトで決着をつけるという」

アスト「プレイヤーキャラがタコとかイカとかクラゲとか、そんなゲームはニッチすぎるだろう」

触手キング「『テンタクル&ペンタクル』(T&P、触手と魔法紋)というタイトルで、触手を操る魔法使いやモンスターだらけの世界観で、古代遺跡に封じられた邪神の封印を解除して回るのが目的。そして、プレイヤーキャラは『真なる触手の王』の称号を求めて、自分の触手魔術や触手召喚獣を強化するのだ」

リバT『某ゲームでは、「テンタクルズ」というイカタコアイドルユニットが登場するそうなので、決して需要がないわけではないのかもしれませんが、ここでする話ではありませんよね。今はマウの話を進めますよ」

ダイアンナ「とにかく、マウには触手魔術も触手召喚獣も登場しないんだな」

リバT『キングさんがガイドをして、パグマイアやマウを触手色に染めなければね。むしろ、キングさんは六門世界に行った方がいいんじゃないですか? あそこのゲームデザイナーさんは、そういうネタのリプレイの書き手ですから』

アスト「まあ、TCGなら触手系ばかりのデッキを組むこともできそうだがな。とにかく、今回の記事の触手ネタはこれで封印しておこうぜ。ちっとも話が進まん」

リバT『以降、キングさんの触手絡みの話は、全面カットします。ここにいて何かを言っても、発言はスルーするということで』

キング「シクシク。触手芸人はつらいよ。友野GMクトゥルー・リプレイでも読んでこよう」


★用語の違い


リバT『さて、パグマイアとマウの違いですが、そもそもクイーンはパグマイアのルールを覚えているのでしょうか? ここしばらくは、プレイしていないのですが』

ダイアンナ「あたしの記憶力をナメるな。基本は天命(コーリング)と血統(ブリード)と背景を選んで、それに応じた修正で能力値を微調整し、技能や芸を選べば、キャラは完成だな」

リバT『おお、さすがはクイーン。簡潔にして、明快な概説ありがとうございます』

アスト「天命はD&Dにおける職業クラス、血統は種族だな。6種類の天命と、雑種を含む7種の血統、そして8つの背景を選べば、キャラの根幹は出来上がる」

ダイアンナ「あたしのキャラであるルビーは、魔法使いのアーティザンなんだけど、血統は知力の高い猟犬でブラッドハウンド家の一員。そして背景に犯罪者を選んだために、魔法盗賊というキャラとなった」

リバT『普通、魔法の専門家は、背景に賢者を選びがちですけどね』

ダイアンナ「あたしは賢者って柄じゃないからな。そういうのは、本好きのダディーみたいな男に似つかわしい」

リバT『背景については、マウもパグマイアと同じ8種類ですが、違うのは宗教関連の侍祭(アコライト)が入信者に、商犬が商猫に置き換わっていることぐらいでしょうか』

アスト「元々は商人(マーチャント)を犬や猫に置き換えた訳語だったのだろうな」

リバT『例えば、商犬や商猫(どちらも「あきんど」と読みますが)を背景に選ぶと、交渉で役立つ〈真意看破〉や〈はったり〉という技能と、商業職らしい装備品を得ることができます。そこまでは、パグマイアもマウも同じなのですが、パグマイアの場合、それに加えて背景芸《こんなこともあろうかと》を習得できるのです。マウでは、そういう背景芸が得られません』

アスト「《こんなこともあろうかと》というのは、冒険中に欲しい所持品をたまたま持っていたことにできるルール絡みだよな」

リバT『ええ。プレイヤーの要望がいかにも妥当だとガイドが判断した場合に限り、どのキャラクターでも【判断力】で最低15以上のセービングスローに成功すれば、何でも持っていることができます』

ダイアンナ「すると、あたしが凄い価値のある宝石を持っている、と言い張れば?」

リバT『突然に言われても、妥当だとは思えませんね。ただ、クイーンの場合、宝石に強い関心があるのも事実なので「有名な宝石店ガイド」という本をたまたま持っていた、と言うことなら、ありかも知れません。グランドマスターNOVAの場合、カバンの中に偶然「ゲームで使うダイス」を持っていたと主張しても構いませんが、何の準備もなく、「D&Dのプレイヤーズハンドブックと、DMガイドと、モンスターズマニュアルと、シナリオ」が入っていると主張するのは無理があるでしょう』

アスト「さすがに、普段から持ち歩くにはハードカバー3冊は重すぎるもんな。自宅の本棚に入っているのは事実でも、カバンの中に常時入っているというのは、たまたまで済ませられるレベルじゃない」

ダイアンナ「『ソード・ワールドの新刊リプレイ本』など文庫本サイズなら、電車の中で読むように入れておくのは考えられるだろうがな」

リバT『他にも、ゲーム好きのカバンにたまたま携帯ゲーム機が入っているなら許せますし、女の子のカバンにたまたま化粧品セットや裁縫セットが入っていても許せますけど、ゲーム好きのカバンにたまたまプレステ5が入っていたり、女の子のカバンにたまたまブランド物の高級ドレスが入っていたりはしないでしょう』

アスト「逆に、普段から酒好きをアピールしている人間のカバンにたまたま缶ビールが入ってあったり、など、そのキャラらしい持ち物なら許されるということだな」

ダイアンナ「携帯ゲーム機とか、缶ビールとか、パグマイアの世界観からどんどん離れているような」

リバT『現代人の読者さんに分かりやすい例えってことで。どっちにしても、このルールでは20面ダイスで15以上ですから、たまたま持っている確率は30%+αぐらいでしょうけどね。ところが、商犬の場合、その判定を有利にすることができるので、たまたまの確率を50%以上に引き上げることが可能。他には、商売関係のコネを会得するのにも使えます。パグマイアの背景芸は直接、戦闘なんかの役に立つことはなくても、ロールプレイを盛り上げることが可能なルールなんですね』

ダイアンナ「だけど、マウにはそういう背景芸が得られない、と。それなら、猫の方が不利じゃないか」

リバT『そもそも、D&Dの種族・職業の特殊能力や特技(フィート)なんかを、パグマイアではまとめて芸(トリック)と称するのですが、猫は芸などしないということで、呼称が秘奥(シークレット)に変わっているのです』

アスト「すると、パグマイアでのキャラ特技が装備品に関する適性芸、天命芸、血統芸、背景芸に分類されるように、マウの方では適性秘奥、天命秘奥、血統秘奥、背景秘奥という用語に変わるのか」

リバT『そう、単純でもないのですね。適性秘奥と天命秘奥はその通りなのですが、血統芸は主家秘奥になり、背景芸に代わるものとして仔猫秘奥というものが用意されています』

ダイアンナ「芸を習得ではなく、秘奥を習得というのか。何だか格好いいな」

リバT『そして、パグマイアでは、魅力的な愛玩犬、タフな頑犬、知恵ある牧羊犬、知性的な猟犬、スピーディーな競走犬、力強い作業犬、その他の雑種という7つの血統に分かれるのですが、犬種が違えど、プレイヤーキャラの立ち位置が大きく変わるわけではありません。パグマイア王国は安定した犬たちの統一国家であり、みんなはそこの王立開拓団に所属し、敵NPCならともかく、プレイヤーサイドで背信行為を働くようなプレイは推奨されていません。どの犬も生まれや能力は違えど、王国のために働く善き犬であることを前提としており、その点では分かりやすい世界観だと言えました』


★パグマイアとマウの国家観の違い


アスト「王立開拓団は言わば、国に所属する公務員だからな。国に忠義を尽くす者、荒事を得意とする者、金目当てとか個人的欲得を旨とする者など、いろいろいたとしても、開拓団に所属していれば、それなりの便宜を図ってもらえるし、立場も安定している。それに、国を裏切ることは善き犬としての道義に反するわけで、普通にプレイしているなら、チームの思惑がバラバラでまとまらないということはないシステムであり、世界観ということになる」

ダイアンナ「あたしのキャラは犯罪者上がりだけど、開拓団は自由度が高く、縛られているって感じはしないよな。王国のためという大義名分の下で、割と好きに宝探しのできる環境だ」

リバT『そうです。パグマイア王国は、安定した王国なので、王家に謀反を企むのは分かりやすい悪役として扱われ、プレイヤーキャラの立ち位置も王国所属のトラブル解決犬。言わば、初心者GMが安心してプレイを進めやすいゲーム設定と言えましょう。生まれも育ちも違っても、一つの王国のために頑張れば、自分も得するという単純な構図』

アスト「時代劇で言うなら、徳川のために、世のため人のために、という王道路線か。必殺仕事人のようなピカレスクロマンではない、と」

ダイアンナ「犯罪者上がりでも恩赦をもらって、国のために忍びの技能を生かして更生する形だね。元泥棒の密偵とか、遠山の金さんに協力するネズミ小僧とか、そういう立ち位置だと」

リバT『一方でネコたちの国であるマウ連合君主国は、中心を為すマウ家の他に、5つの君主家(ハウス)の集合体国家です。そこに伝統的な君主家と認められていない新参者のシャドウ・ブロック(影の連合)が混じって、猫のプレイヤーは自分がどの勢力に所属するかを選ばなければなりません』

アスト「それらの各君主家は一枚岩ではなくて、それぞれ対立しているのか?」

リバT『目に見える対立は起こっていませんが、最近(ルールブックの記述時の時間軸で去年)、盟主であるマウ家の当主トリラーニさん(軍事や外交における天才的才覚で、連合君主国をまとめ上げた偉大な大君主猫)が亡くなったことで、不安定な情勢ですね。次の大君主の座は決まっておらず、各国の同盟や策謀、駆け引きの結果、どのような安定、あるいは戦争状態に突入するか、緊迫感が漂っているのが現在のマウ連合君主国なのです』

ダイアンナ「秩序と安定、王国に忠誠を誓う犬たちが開拓を目指すのがパグマイアであるのに対し、6つの君主国がそれぞれの思惑で動き、優勢を固めようと暗躍して、その中でどこの国が覇権を獲得するかを目指すのがマウの状況と」

アスト「すると、プレイヤーキャラがどの君主家に所属するか、で、対立関係が生まれたりすることも考えられるわけだな」

リバT『そうです。みんなで協力して一致団結するのが犬たちの良識なんですが、猫の方はもっと個別的な理由で行動し、いつ仲間が裏切るか分からないので適度に牽制しつつ、互いの利益がかち合わないよう、うまく交渉を実らせる必要があるわけですね』

ダイアンナ「パグマイアよりも、マウの方が陰謀に満ちた高度なプレイを要する世界観というわけだ」

リバT『ですから、いきなりマウをガッチリ行うには、初心者には負担が大きいかも知れません。雑誌掲載の公式リプレイでは、パグマイアのパーティー依頼人としてマウのキャラ一人を交えて、マウの世界観における陰謀劇を見せていました。他のゲームになぞらえるなら、シャドウランやヴァンパイア、あるいはシノビガミなど影の世界を生きる者たちのゲームに慣れたプレイヤー向きのゲームがマウか、と』

アスト「ある意味、オレたち向きのゲームなのかもしれないな」

ダイアンナ「だけど、あたしは裏切る裏切られるという関係は、ゴメンだね。現実はともかく、ゲームの中でまで、そういうギスギスしたのは楽しめそうにない。裏切るのは構わないが、裏切られるのを恐れて猜疑心の塊になってしまうのは、ゲームとしてどうなんだろうか」

アスト「逆に、ゲームだからこそ、そういう駆け引きを楽しめるという考え方もあるぞ。現実で、そういう信頼性を失うような行為を平気でしでかすのは友だちをなくすが、ゲームとして害のない物語だからこそ、『自分のキャラは、所属する君主家のためにこういう行動をしないといけないのです。皆さんを裏切る結果になりますが、それも我が家のため』と言うこともできるし、逆に『仲間との関係を重んじる私としては、我が家の命じた仕事を放棄することになります。ですが、そこは上手く取り繕って、本家を納得させる材料は手に入れておきたいところです。皆さん、ご協力願いますか』など、ジレンマを味わいつつ、それを解消するための知恵を巡らせる手もある」

リバT『要は、複雑な陰謀劇を仕込むことのできる世界設定が、マウ連合君主国ってことですね。対立する複数の組織の間をうまく渡りながら、それぞれの顔を立てつつ、自分の目的を達成するようなゲーム物語が展開できる。どちらかと言えば善悪二元論的な分かりやすい犬世界と、世界の複雑な背景を探りながら自分の立ち位置を模索する猫世界のエッセンスを、二つのルールを比べながら、対比してみるのも面白いのではないでしょうか』

ダイアンナ「大まかな世界観の違いは分かったと思う。その上で、今のあたしのRPG経験では、マウ連合君主国の設定をガチで導入するのは、荷が重すぎることもね。とりあえず、ルールについてもう少し研究して、どう導入するかはダディーの判断に従うとしよう」

リバT『グランドマスターNOVAとしても、「パグマイアよりもややこしそうなので、マウ主体でプレイしたいとは(今のところ)思わない。まあ、そういう陰謀劇が好きなプレイヤーが集まれば、楽しめるのかもしれないけど……今はまだイメージが浮かばんので、じっくり研鑽が必要だ」とのこと』

アスト「では、こっちもじっくり研鑽に付き合うとするか。NOVAの野郎が、陰謀ゲームを研鑽しているのに、こっちが何もしなければ、一方的に騙されるだけになりそうだからな」

リバT『次回は、先に君主家を紹介して、それから天命について掘り下げて行きましょう。パグマイアの血統以上に、マウの君主家は世界観に関わる要素なので、そこを踏まえないと語れない要素も大きいですから』

(当記事 完)