ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

マウ君主国とアンゴラ君主国

★改めてワールドガイド

 

リバT『さて、マウ連合君主国の簡易ワールド紹介と絡めて、天命の話でもしてみたいと思います』

ダイアンナ「昨日は、そこからダディーの不意打ちリモート乱入で、邪魔された形だったな」

リバT『おかげで、ここでの予定スケジュールが1日遅れてグチャグチャです。グランドマスターには、つまらない話で私たちに迷惑をかけたことを猛烈に反省してもらいたいものです。罰として、今年いっぱいはここでのコメントレス禁止ということで、どんなコメントが来ても、対応せずに自分の仕事に専念することを申し渡します。プロじゃなくても、心は作家ということで、自分の決めた締め切りはしっかり守って、缶詰状態でいろいろな記事を書いてもらわないと』

ダイアンナ「……って、それこそがダディーの一番したいことだからな。書きたいものを書き、それを邪魔する不届きな輩は言葉の刃で斬る……とまあ、そんなことをしているから、かまって君が調子に乗って、ダディーを怒らせるような、苛々させるようなコメントを懲りずに付け続けるのかもしれんがな。ダディーは彼のWinが『自分の発言が受け入れられて、相手を喜ばせる文章が書けること』と好意的な解釈をしていたが、実際のところが『どんな手を使っても、相手の関心を引きつけて、自分のために時間を割いて気遣いを示してもらうこと。それで相手を怒らせてもいい』という目的だったら、彼は勝利条件を満たし、つまらない相手に時間を浪費させられたダディーの敗北確定という形になってしまうわけだ」

リバT『勝利条件の設定によって、状況の受け止め方は変わって来ますからね。グランドマスターの広い意味での勝利条件が「自分の話を理解してくれる人間とインターネットを通じて、楽しい会話のやりとりをする」ということであれば、おおむね、それは達成できているわけですよ。ただ、それを「楽しくない相手が割り込んで来て、自分の相手をするように邪魔してくる」のが現状の問題であって、それを改善する方法は2つ。「その楽しくない相手が楽しい相手に成長する」あるいは「楽しくない相手がいなくなって邪魔しなくなる」のどちらかで、前者ならベスト、後者ならベター、そして現状は「いつまでも成長しないダメな相手が、しつこく絡んできて、邪魔にしかならないのを、どう扱うべきか」に余計な思考と感情を費やしているわけで』

ダイアンナ「なぜ、楽しくないのかを指摘するなら、『根本的に性格がネガティブで、相手との話の盛り上げ方やセンスに欠ける』『話題についての掘り下げが表層的で、小学生レベルの感性、感情論でしか物を語っていない』『そこで自分はもっと上のレベルで会話できるんだと示そうとして付け焼き刃の知識を披露するんだけど、事実誤認や思い込みの強さで、その知識が当てにならない』などなど」

リバT『会話をするなら、相手の会話レベルに自分を合わせないといけないのですけど、それをするのが苦痛なレベル格差があると、楽しくはないですね。もちろん、知識格差があっても、人間性とか、誠実さとか、別のジャンルでは詳しい知識を有していて、お互いの興味を刺激し合える関係とか、補うものはいろいろあるのですが、何よりも大切なのは、会話センスが噛み合うことでしょうか』

ダイアンナ「きれいな物を見て、きれいだと感じ入れるとか、すごい物を見て称賛できるとか、不味い食べ物に当たっても『ただ不味いと文句を言うだけでなく、それがどういう風に不味いのか、何が原因で不味くなったのか、どうすれば不味くなくせるのか、あるいは本当に不味いのか、単に食べ方を間違っているだけかも』とか自問自答しながら、不味い食べ物からも旨味を引き出すように努めるとか、それでも自分に合わないものには無理に触れないようにするとか、いろいろ会話を盛り上げる方法はあるかもな」

リバT『文章書きで、卑しくも作家、文筆業を将来の目標に掲げたことのある人間なら、少なくともその程度の思考スタイルは持ち合わせて欲しいものですね』

ダイアンナ「まあ、それも昔の話だし、今は小説家ライダーという絶好の素材もあるので、語るネタは広がりそうだけど、今回のテーマは作家じゃなくて、『世界』だろう?」

リバT『そうですね。では、前置きはこれぐらいにして、ネコたちの住む異世界の君主国の話をしましょうか。「吾輩は猫である」って気持ちにもなって』

ダイアンナ「『三毛猫ホームズ』なんてのもあったなあ」

 

統一国家と、連合国家


ダイアンナ「それにしても、マウは国がたくさんあって、パグマイアよりも世界観をつかむのが大変だなあ」

リバT『そうですね。パグマイアは中心に大都市パグマイアがあって、その北の開拓村エレンドンク、東に広がる恐怖の森と、その入り口付近に位置するザッシュタウン、南の亡城ハウンドトン、そして、さらに南下して酸の海に面したウォータードッグ港など、外の世界もまだ小ぢんまりとしていました』

ダイアンナ「ルールブック付属のシナリオはエレンドンク村を中心とし、その後、発売されたシナリオは恐怖の森が舞台だったな」



リバT『当ブログでは、まだ地形が発表されていない西側に、D&Dフォーゴトン・レルムのソード・コーストみたいな地域があるとオリジナル改編して、ワンデルヴァーをプレイしましたけどね』

ダイアンナ「これで、もしも西側の地域が公式に発表されたら、どうなるんだ?」

リバT『ワンデルヴァーが次元の彼方に消失するか、本家の設定をあえて反映させないか、それとも、そこまでキャンペーンが続かないまま自然消滅するか、未来は誰の目にも見えません』

ダイアンナ「時空魔術師の目にもか?」

リバT『未来の可能性はいろいろ見えて、それに合わせて計画の選択肢は考えられますが、確定したと思った未来も、ちょっとした気分や体調の変化、あるいは社会情勢によって変動するみたいですからね。私たちにできることは、情勢の変化に応じて、現在進行形で瞬瞬必生の精神を旨に、より良いと思う選択肢をつかみ取る努力をするのみです』

ダイアンナ「瞬瞬必生か。久しぶりに聞いたな」

リバT『瞬間瞬間を必死に生きながら、現在を紡ぎ上げた結果こそが歴史で、その時代を醜いな、と上から目線で嘲り、歴史改変しようとする輩は昨年否定されましたからね』

ダイアンナ「今は、物語の結末は自分たちで決めるのがキーワードらしいからな」

リバT『まあ、結末も大事ですが、そこに至る過程もしっかり構築して、自分磨きを忘れないようにしないと、物語の醍醐味は味わえませんからねえ。そこを紡ぎ上げずに、土台なく予想だけして文脈を踏まえないのは、枝の先の花だけ見て、木を見ていないようなものでしょうか』

ダイアンナ「いや、まだ花を愛でてる人間なら、その美しさを感じとって話もできるが、花すら見ずに、枝の先に付いたつぼみを見て、『花が咲いていると思ったのに、残念だ。この花はそのうち枯れると思います』などと言い放つような鑑賞スタイル?」

リバT『グランドマスターが一時期話題にしていた世阿弥流に言うなら、「花は散るからこそ美しい。その散り方をしっかり見据えて、そこに幽玄の美を見出だす様こそ芸事なれ。性急であるなかれ、鈍感であるなかれ」って感じでしょうか?』

ダイアンナ「本当に、世阿弥がそんなことを言ったのか?」

リバT『文言はアレンジしてますが、エッセンスはつかんでいると思いますよ。とにかく、急ぎすぎてもいけないし、だからと言って、時流の変化に対応しないのもダメ。空気を読みつつ、そこに自己を溶け込ませ、時が来れば自己と世界を合一させてダイナミックに動かし、最後は余韻を持たせながらスッと消えるのが芸事の花ということなので、TPOをしっかりつかんで時を見る、時に合わせる、時に乗るのが時空魔術の精神にも通じるかと』

ダイアンナ「なるほどな。それで今は、どんな時なんだ?」

リバT『統一国家が世界を開拓し、外に広がるパグマイアから、恐怖の森の東に位置する6つの国について語る時です』

ダイアンナ「実際問題、6つも語らないといけないなんて、大変だなあ」

リバT『世界をつかむのに、パグマイアの6倍もありますからね。それだけ密度も濃くて、複雑なのが、統一国家ではない連合国家ということでしょう』

ダイアンナ「日本は統一国家で、アメリカやロシアは連合国家という認識でいいのだろうか?」

リバT『コロナ禍で、日本も今年は各都道府県の知事の対応にスポットが当たりましたが、日本は一つの国で、中央の権力が強い。アメリカは大統領の権力が日本よりも強大ですが、各州は独自の法律を持つ独立国みたいな位置付けで、日本の江戸時代の各藩分割統治の集合体みたいなところがあります。ロシアも独立国家共同体(CIS)で、EUに相当する面がありますが、その内容はロシアを中心とするカザフスタンタジキスタンウズベキスタンキルギスベラルーシアルメニアアゼルバイジャンモルドバの9か国とのこと』

ダイアンナ「って、マウ連合の話をするのに、どうしてロシアというリアル国家に言及するんだ?」

リバT『ロシアとキルギスが同じ国だと思いますか?』

ダイアンナ「そもそも、あたしはキルギスが何かよく知らないんだ。アリとキルギスだっけ?」

リバT『それはキリギリスであって、キルギスじゃないと~。キルギスは中国の西、天山山脈の向こうに位置する中央アジアの国で、カザフスタンの南東にあり、イスラム国家の多い中央アジアの国で「最も民主的」として知られているとか。ただし、この10月にいろいろトラブって政変が起こったようですね』

ダイアンナ「そいつは大変だな。マウ連合の話をするのには、どうでもいい話だが」

リバT『何を言ってるんですか? ファンタジー異世界とは言え、そこにいるのが人間である以上は、我々の歴史や現代社会に通じるものがあるのです。その辺も含めて、しっかり学べるときに勉強しないと……』

ダイアンナ「マウ連合に人間がいるのか?」

リバT『……失礼、いませんでしたね。ネコの国にヒトはいません。遺跡や何かで痕跡は残されていますが』

ダイアンナ「あと、リバTは人間じゃないよな」

リバT『……確かに、ドゴラの眷属で、自由の女神のイメージから誕生したケイP一族のバイオメカ生命体と言ったところでしょうか』

ダイアンナ「結局、よく分からん設定だよな」

リバT『ええと、外見は触手アーマーを身につけたネコ耳女神像なんですけどね』

ダイアンナ「ネコ耳だったのか!?」

リバT『ケイP一族は、ネコ耳なのがデフォです。私の場合は髪の毛に隠されて、普段はネコ耳が目立ちませんが。会話リプレイ形式だと、外見が描写されることがほとんどないので、イラストもない以上は、裏設定でしかなかったのですが、マウ連合の話を進める以上は、「リバTはネコ耳女神である」という設定を公式にしたいと思います』

ダイアンナ「で、リバTのネコ耳の件はともかく、ロシアの独立国家共同体の話をするぐらいなら、マウ連合君主国の6つを紹介するべきだと思うんだが」

リバT『そうですね。では、テストに出ますので、覚えて下さい。マウを中心に、東がアンゴラ、北がサイベリアン、西がコラット、南がキムリック、最南端の海に面しているのがレックスです。それと国を持たない少数派連合のシャドウ・ブロックで7家系と』

ダイアンナ「全部覚えないといけないのか?」

リバT『マウ連合検定試験では常識です。日本の47都道府県や、アメリカの50州・連邦区を覚えることに比べれば、はるかに簡単です。ロードスだったら、ヴァリス、アラニア、カノン、モス、フレイム、ライデン、マーモの7つを覚えるのが基本知識なんだし、どこの国の出身かで作れるキャラが変わったりするゲームもいろいろあるのですから、まあ、地理の勉強は必須でしょう』

ダイアンナ「パグマイアだったら、1国しかなくて楽だったのにな」


★マウ君主国


リバT『では、まずは連合の盟主国の位置づけだったマウ君主国から。イメージカラーは黒と黄色(金色)ですね』

ダイアンナ「イメージカラーなんて物があるのか」

リバT『ええ。黒と他の色で家色が制定されていて、おしゃれなネコは自分の家を示す色を身に付けたがります。ルールブックもカラフルな服を着た猫キャラがいっぱいで、眺めているだけで楽しいですね。そして、マウ君主国に所属するキャラクターは判断力+2のボーナスが得られ、家訓は「常に誇りをもって行動せよ」ですね』

ダイアンナ「ちょっと待ってくれ。整理するから」

🐱マウ君主国の特徴

イメージカラー:黒と黄色
能力ボーナス:判断力+2
家訓:常に誇りをもって行動せよ


ダイアンナ「判断力というのはWisdom、知恵とも言われ、僧侶系の能力だったな」

リバT『D&Dやパグマイアなら、そうですね。判断力が必要なのは、パグマイアだと牧師のシェパードと、狩猟者のハンターでした。だけど、マウでは違います。僧侶系のミニスター(説法師)に必要な能力値は、魅力と耐久力であって、判断力が必要なのは魔法使い系のマンサー(呪術師)と狩人系のトラッカー(邪霊狩り)の2職になります』

ダイアンナ「あたしのルビーが務める魔法職のアーティザンは、知識と魅力が必要だったから、犬と猫では似た職でも必要能力値が変わって来たりするんだな。混同しないようにしないと」

リバT『昔、グランドマスターもD&D3版のキャラを作る際、魔法職ソーサラーで知識(INT)を高くしたところ、ソーサラーの呪文使用能力は知識ではなく、魅力であることに後から気付いて、勘違いを嘆いたことがあります。知識が重要なのはウィザードで、魅力が必要なのはソーサラー。3版初心者がよく引っ掛かった罠ですね。TRPGならキャラ作りの際にルールをチェックするのは当たり前ですが、コンピューターRPGだと別に細かいルールを知らなくても、キャラが作れますから』

ダイアンナ「キャラとしては、知恵あるリーダータイプといったところかな」

リバT『確かに、その家系からは政治家や外交官などの交渉家が輩出されているみたいですね。猫にしては珍しく「みんなで力を合わせて頑張るんだ」と仕切るタイプだけど、その陰で巧妙な外交手腕を駆使して、協力しないといけない状況に追い込んで、自分のリーダーシップを認めさせる腹芸も得意で、油断ならない相手です』

ダイアンナ「それで頼れるリーダーならいいんだけど、他猫を自分の意のままに操ることだけが目的で、志が低いとか、旧態依然の秩序に甘んじるだけの権力主義者だったら問題あり、と」

リバT『カラーリング的には、黄金騎士もできそうですね。邪霊狩りに邁進する誇り高き守りし者とか』

ダイアンナ「でも、猫だし。狼じゃないぞ。やるならパグマイアじゃないか?」

リバT『あっちは公明正大すぎて、あまり魔戒騎士のダークっぽさが感じられないんですよね』

ダイアンナ「闇に生きる犬キャラがいてもいいじゃないか」

リバT『その辺は、ガイドとプレイヤー次第だと言いましょうか。ただ、牙狼風の物語をやるなら、世界観はパグマイアよりもマウの方が似合っていると思いますよ』

ダイアンナ「猫社会で育ったはぐれ者の犬キャラが黄金騎士の鎧をまとって、闇に潜む見えざる者を斬る物語とか?」

リバT『実は、マウ君主国内には、犬の牧師が経営するウェルカムホーム孤児院というのがあって、犬と猫の混成パーティーを作るために便利そうなんですね』

ダイアンナ「孤児院設定だと、犬よりも猫の仮面をかぶったレスラーの話があったような」

リバT『猫じゃなくて虎です、マイ・クイーン』

ダイアンナ「猫の王さまだとブラックパンサーというのもあったな」

リバT『だから猫じゃなくて豹です。そちらの王さまは最近、役者の人が亡くなられたという話も聞きます』

ダイアンナ「何と。すると映画の方は、妹が後を継ぐのかな?」

リバT『さあ、そこまではまだ存じておりませんが、とにかくリーダー役がやりたければ、マウ君主国出身というのが良さそうですね。逆に、その出身キャラなのに、リーダーになりたがらないのは何故か? という観点で、ミステリアスなキャラを構築するのもありかもしれませんが』

ダイアンナ「普通と違う振る舞いを示すにしても、普通はどうなのかが分かっていなければ、単に空気が読めないだけ、ということかな」

リバT『オリジナリティというのは、定番を踏まえてこそ、そこから一歩ズレることで受け入れられる個性を提示することですからね。普通ならこう考えるだろうけど、自分はあえて違うやり方を試してみる、というのはチャレンジ精神と言えますが、そもそも普通が何か分かっていない者は、自分が定番をどう外して調理しているか分からないので、さじ加減が分からないように思えます』

ダイアンナ「分かって定石と違うことをする者と、そもそも定石が何なのか分からない者とでは、深みが全然違うということか」

リバT『そういうことです。よって、この簡易ワールドガイドでは、その定石を踏まえながら、どんなキャラが作れそうかの模索まで試みたいと思います』


アンゴラ君主国


リバT『では、次に白い毛並みがキュートで可愛いターキッシュ・アンゴラ猫をモチーフにしたアンゴラ君主国です。なお、リアル世界でもアフリカ大陸にアンゴラ共和国が存在しますので、混同しないように』

ダイアンナ「リアルにも、アンゴラという国があるのか」

リバT『そちらは昔、その地域にンドンゴ王国というのがあって、そこの王様の名前がンゴラということに因んで付けられたようですが、一方で猫の方のアンゴラはトルコの首都アンカラの旧称みたいですね』

ダイアンナ「また、リアル世界の地理の勉強を絡めるのか」

リバT『そして、ロシアとキルギスが同じ連邦でも違う性質を持つようにマウとアンゴラ君主国も大きく違う文化を持っています』

ダイアンナ「ロシアの話に戻っただと?」

リバT『先ほどの問い「ロシアとキルギスが同じ国だと思いますか?」の伏線を回収していなかったので、遅ればせながらということで。さて、アンゴラ君主国のデータは以下の通りです』

🐱アンゴラ君主国の特徴

イメージカラー:黒と白
能力ボーナス:知力+2
家訓:常に知識を求めよ


ダイアンナ「あ、分かった。これは魔法使いの国だな」

リバT『さすがです、マイ・クイーン。まあ、知力という点で察しが付きやすいとも思いますが』

ダイアンナ「それよりも、イメージカラーが白……ということはダディーの色じゃないか。それで、魔法使いじゃないとはあり得んだろう」

リバT『いえ。コンパーニュには、シロという名前のパティシエ忍者猫がおりますが』

ダイアンナ「むっ、確かに。まあいい。アンゴラ君主国は、魔法使いの国ということは、賢者や魔法使いが日々、呪文の研究や古代の遺物の研究をしている学術都市国家と言ったところか」

リバT『ええ、連合君主国の中で魔法研究が盛んなのは、マウ君主国とアンゴラ君主国の二つですが、前者は実用的な目的で魔術を研鑽するのに対し、後者は趣味や学問、知的好奇心が先立つようで、読書マニア揃い。連合最大の図書館や、秘密地下研究所なるものが存在しているようです』

ダイアンナ「それは、いかにもダディーが好きそうな施設じゃないか」

リバT『ええ。グランドマスターNOVAなら、「俺は猫に生まれ変われるものなら、アンゴラ共和国で一生を過ごしたい」と言いそうですね』

ダイアンナ「あたしは遠慮したいかな」

リバT『とにかく、知識や情報を求めるならアンゴラ共和国が一番のようですね。ただし、この連合最東端の国は、砂漠の縁に位置していて、日中は暑く、夜は寒いという過酷な気候にあるようです。だからこそ、インドア派が多くなったのかな、という気もしますが』


ダイアンナ「とにかく、リーダーシップをとりたがる外交家のマウ君主国と、学問オタクのアンゴラ君主国か。国の方向性が全然違うことは分かった。次は、どこの国を調べようか?」

リバT『その前に、猫の魔法使いマンサー(呪術師)について、研鑽したいと思います。犬の魔法使いアーティザン(魔工師)との違いとか、どういう呪文が使えるかとか気になるでしょう?』

ダイアンナ「ああ。国を全部確認してから、天命(職業)について触れるのかと思っていた」

リバT『いえ。それだと、なかなかやりたい話に到達できないので、国について触れた後、その国に関連性の強そうな天命に触れておこうか、と考えました』

ダイアンナ「確かに魔法使いの国に触れた次に、魔法使いの話を始めるのは、興味がつながりやすいな。では、次回はマンサーについての記事ってことで」

(当記事 完)