ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

犬キャラ作り始め

★アスト復帰

 

 

アスト「ふう、なかなか酷い目にあったぜ」

 

ダイアンナ「ゴブスレ対決のGM役、おつかれだったな。しかし、まさかサイコロに魂を封印されるとは思わなかったぞ」

 

アスト「いや、オレは封印されたなんて覚えはないんだが」

 

ダイアンナ「何? するとサイコロになって、出目を調整してアッキー様を支援したという話は?」

 

アスト「それってズルじゃないか。とにかく、オレにはサイコロになっていた記憶はない。おおかた、ノヴァストラダマスが適当な話をぶち上げ、それを真に受けたアッキー様がダイス目に意思があるかのように思い込んだだけ。そう考える方が合理的だろうがよ。大体、このオレがサイコロになるなど有り得ん」

 

ダイアンナ「いやいや。メガネに思念が宿る世界があるのだから、サイコロに思念が宿る世界があっても不思議じゃないと思うのだが。六面戦隊ダイスレンジャーとか、ダイス怪人20面相とか」

 

アスト「それはともかく、今回のゴブスレ対決の結果、オレに新たな目標ができた」

 

ダイアンナ「何だ、それは?」

 

アスト「一つ。このオレを散々翻弄した悪霊ノヴァストラダマスをぶっ潰す。一度は翔花ちゃんを餌にされて、誘いに乗ってしまったが、あいつは単に憑依できる体が欲しかっただけ。オレの翔花ちゃんに対する熱い願いを満たそうなどとは考えてもいなかったんだ。NOVAの言い分じゃあないが、悪霊との契約ではWinWinの関係は望めない。そうと分かったら、あの悪霊野郎はオレの敵だ。決して許せねえ」

 

ダイアンナ「そんなことは最初から分かっていたじゃないか。他人を支配して、どうこうなんて言い出すようなのはロクな奴じゃないってのは、分かりきったこと」

 

アスト「過ぎたことを悔やんでも意味はない。二つめの理由として、悪霊退治は花粉症ガールの使命。だったら、花粉症ガールのファンであるオレとしては、悪霊退治の助けになるようなことをしないとな。

「大体、このオレがストーカー呼ばわりされるのも、花粉症ガールの使命を助けずに、花粉症ガールを追っかけるだけで、自分の方を見てもらおうとばかりしていたからだ。そう、アイドル活動を邪魔するようなファンはファンの風上にも置けねえ。本当に翔花ちゃんのことを大事に思うなら、翔花ちゃんを追いかけるのではなく、翔花ちゃんと同じ使命を我がものとし、人の平和を脅かす悪霊退治の助けになるようなことをしないとな。そうとも、これからの俺は花粉症ガールのストーカーではなく、しっかり支えるサポーターでいよう、と心に決めたんだ」

 

ダイアンナ「おお、アストが何だか光り輝いて見える。それでこそ、あたしが見込んだ男。マーキュリー・バットのリーダーたるA(エース)の心意気だ」

 

アスト「ちょっと待て。リーダーはクイーンのお前か、もしくはアッキー様だと思っているんだが。オレはリーダーの器じゃねえよ」

 

ダイアンナ「いいや、リーダーはお前だよ、アスト。ジャッカー電撃隊のリーダーがスペードAであるように、元タイムジャッカーのリーダーはスピードAを置いて他にない。たとえ、行動隊長の白い男が司令役を務めていたとしても、タイトルロールの主人公は赤い男なのだ」

 

アスト「リーダーね。だったら、チームの意思決定ぐらいはしてやってもいいが、細かい仕事はサブリーダーのクイーンに任せた。これでいいんだな」

 

ダイアンナ「ああ。チームができた時から、お前をフォローするのが、あたしの仕事だからな」

 

アスト「……サンキューな」

 

★前回のビヨンド学園


鉄太郎「前はジャンボット先生がどんな男か見極めようとしたんだが、グレンファイヤー先生の再登板だとは思いもよらなかったぞ。何だ、あの出しゃばり教師は? まあ、おかげでゼロの仲間のことが少しは分かったわけだが」

リバT『鉄太郎さんも、お弟子さんと一緒に出演されていましたね』

鉄太郎「……い、いや、あれは私によく似た誰かであって、私では……」

リバT『今さら正体を隠す必要はないとも思いますが、その方がよろしければ、深くは追及しないようにします。ところで、最近、トレギアの生存が確認されました』

鉄太郎「何? やはり、あの男は生きていたんだな」

リバT『ええ、来月には詳細がはっきりすると予想しますが、何でも邪神魔獣グリムドという存在が封印されているそうで』

鉄太郎「何だと!? あのグリムドが?」

リバT『知っているのですか、鉄太郎さん?』

鉄太郎「ああ、『名前を口にしただけで呪われる』と言われている……って、しまった。今、口にしたではないか。どうしようか。私も、君も、呪われてしまったようだ」

リバT『大丈夫です。私は自由と解放の女神ですので、そういう呪いには縛られませんから。私を縛ることのできるのは、ケイP一族の誇りとグランドマスターのNOVA司令のみ。鉄太郎さんの呪いも解除して差し上げましょう。呪いよ、呪いよ、多元宇宙のどこかに飛んでいけ~。はい、これで鉄太郎さんは安心です』

鉄太郎「だが、多元宇宙のどこかに飛ばしたんだよな。だったら、飛ばされた先の世界で呪いが蔓延したりは?」

リバT『そういうこともあるかもしれませんが、その時はその時です。呪いが降りかかる先がどこかの悪党ならラッキーですし、呪われた者が逆境を克服して勇者に成長するケースも考えられますし、呪いの全てが悪ではない。要はそれを受け止める者の心魂次第ということ。もしも、その呪いの影響で世界に危機が訪れている様子が観測されたなら、私も反省して解決に乗り出す所存ですが、今はまあ気にしなくてもいいでしょう。観測できないところまでいちいち気にしていては、この広い多元宇宙で健全に生きていくことなどできませんからね』

鉄太郎「まあ、名前を口にするだけで呪われる存在だったら、すでに呪われている者も多数いるだろうしな」

リバT『でも、この場で呪いを蔓延させるのも本意ではありませんので、以降は固有名詞を呼ばずに、邪神魔獣とだけ呼ぶことにしましょう』

触手キング「邪神魔獣とおっしゃられたか、吾が女神? もしや、触手がついていたりはしませんかな?」

リバT『こういうデザインですが、何か?』



鉄太郎「何と。すでにソフビ化されているだと?」

リバT『ええ、それを倒す予定の勇者とともに』



触手キング「むっ。このデザインだと、触手があるかないかは判別できないな」

鉄太郎「触手といえば、こいつが強敵だったと記憶する」



触手キング「おお、これぞ見事な触手魔獣」

鉄太郎「値段を見るなよ。驚くほどのバカ高い価格が付いているからな。正にプレミア商品になっている」

触手キング「同じ中古品でも、吾の元ネタと大違いということか」




★キャラ作りの話


ダイアンナ「さて、ウルトラソフビ話もそこまでだ。アストも復帰したことだし、これからパグマイアのキャラ作りをしたいと思う」

鉄太郎「おお、ミス・クイーン。それで、誰がガイド(パグマイアにおけるゲームマスター役)をするのかね」

アスト「キャラ作りだけなら、ガイドはいなくてもできる。が、ルールについては、クラシックD&D歴のあるオレと、生き字引のリバTがいれば何とかなるんじゃないか」

ダイアンナ「一応、私もパグマイアのルールブックは読んだから、キャラ作りなら分かる」

鉄太郎「つまり、ルールを知らないのは私と……」

触手キング「吾だけだな」

アスト「お前は時間があったのに、何でルールを読んでねえんだよ」

触手キング「ざっとモンスターデータをチェックしたのだが、攻撃手段に触手を持つモンスターが一体もいなくてな。ガッカリしたのだよ。8本もの触手で攻撃してくるキャリオンクローラーを見習うがいい」

アスト「ああ。キャリオンクローラーな。麻痺効果を持つ触手の8回攻撃で、初心者冒険者泣かせのモンスターだよな」

触手キング「うむ。パグマイアに触手モンスターがいないことでがっかりした吾は、その後、クトゥルフの新ルールブックを見ながら、『おお、触手を持つクトーニアン最高』とか『シュブ=二グラスの仔かわいい』とか『ショゴス萌え~』とか『おお、巨大イカみたいな普通の生き物もいるのか』とか至福の時を過ごしていたのだ。パグマイアにも、もっと触手の洗礼をだな~」

アスト「だったら、D&D5版のモンスターデータでもあさってろ。パグマイアのデータはまだ少ないから、D&Dからコンバートしても構わない、と公式も言ってるんだし」

ダイアンナ「とにかく、キングはパグマイア話だと当てにならないことは分かったな」

リバT『では、TRPG初心者の鉄太郎さんにいろいろレクチャーするという形で、話を進めましょう』

アスト「よし。まずは6面ダイス3個を振って、出目を合計し、能力値を決める。それを6回繰り返したら、順にSTR(筋力)、INT(知識)、WIS(知恵)、DEX(敏捷性)、CON(強靭度)、CHA(魅力)が決まっていく。その後、キャラクタークラス(職業)を選んで、長所に応じて能力値を調整して……」

リバT『見事に、旧世紀のD&Dですね。今のバージョンは違います』

アスト「何だと? オレの知識は時代遅れだというのか。だったら、6面ダイス4個を振って、そのうち大きな出目3個を取り出して能力値を決める。これによって、能力の期待値が10.5よりも高い優秀なキャラが作れるように……」

リバT『それは、AD&Dで提示された能力値決定の方法の一つですが、やはり旧世紀の手法です』

アスト「だったら、現在の最新の手法はどうなっているんだ?」

触手キング「甘いな、エースよ。現在の主流派王道たるゲームは、3d6でSTR、CON、DEX、APP(外見)、POW(精神力)を決め、その後、2d6+6でSIZ(体格)、INT、EDU(教育度)を決めるのだ。さらに最新版においては、x5倍した数値を基準の能力値に定めるようになった。つまり、旧版時代の3~18(一部は8~18)が最初から15%~80%に換算された値としてキャラクターシートに記入するようになり、いちいち能力値判定をする際に掛け算しなくても済むように配慮されたわけだ。これぞ令和の主流なり」

リバT『それは、D&Dではないクトゥルフの話です。間違ってはいませんが、パグマイアの話をする際には邪魔ですので、消えて下さい』

触手キング「シクシク」

ダイアンナ「しかし、D&Dもクトゥルフも能力値は3d6で決めるのが基本なんだね」

リバT『T&Tもそうですね。ロードスも、その点は同じ。ソード・ワールドの場合は少し違っていて、旧版では2d6+2d6を組み合わせて合計4d6、期待値14なのが人間の能力値でした。だけど、近年のゲームではいきなりダイスを振るのではなく、まずはやりたい役割を決めてから、それに合わせて能力値を配分するのが主流のようですね。クトゥルフの場合は昔のように、先にダイスを振って能力値を決めてから、後から役割を選ぶ形を貫いていますが』

アスト「すると今のD&Dは、どういう順番なんだ?」

リバT『種族、職業、能力値、背景、装備の順番ですね』

ダイアンナ「パグマイアの場合は、天命(職業)、血統(種族)、背景、能力値、技能や芸、所持品の順番になっているようだ」

アスト「つまり、まずダイスを振れ、というのが昔風。今は、まず選べ、ということだな。オレはとりあえず、ダイスを振ってみる方が好みだが」

リバT『そのゲームにどのような能力値があるのか語るのも、昔々のゲーマーさんは楽しんだようですが、最近はそういうTRPGシステム比較考察をするような雑誌記事も見なくなった感じですね。ともあれ、今回は初心者の鉄太郎さんもいることですし、パグマイアの天命や血統について復習をしておきますか』


★パグマイアの天命


リバT『まず、パグマイアは6種の天命があります。D&D5版の基本12職に比べて、やはり寂しいとグランドマスターはおっしゃっていました。兼職もできず、キャラ作りのヴァリエーションが少ない分、初心者向きのシステムなのは確かですね』

ダイアンナ「その話、去年にした記憶があるぞ。ええと、確か我々がここで新出発した……この記事だったな」

リバT『おお、さすがマイ・クイーン。それほど昔の話をよく覚えていましたね』

ダイアンナ「バカにしているのかい? たかだか3ヶ月ほど前の話じゃないか。天命については、あたしに語らせておくれ。重装戦士のガーディアン(守護者)、魔法使いのアーティザン(魔工師)、ヒトの教会の聖職者シェパード(牧師)、盗賊のラッター(鼠捕り)、レンジャーっぽいハンター(狩猟者)、バーバリアンのストレイ(野犬)。この6種がパグマイアの天命だったはず」

リバT『冷静に振り返れば、その記事はクイーンが書いたものなので、覚えていて当然なんですけどね』

ダイアンナ「とりあえず、あたしは猟犬のアーティザンを選んだはず。背景も犯罪者を選んで、魔法使いと盗賊を兼ねたキャラを作ったんだ」

アスト「俺がハンターで、キングがガーディアン。それに、リバTがシェパードだったよな」

鉄太郎「すると、私はラッターかストレイをやればいいのかね。盗賊よりは、荒野の戦士であるストレイ向きだと思うが」

アスト「確かにな。前衛戦士が二人いれば、オレは弓に専念できそうだ。そいつでよろしく頼みます」


★パグマイアの血統


リバT『では、次に血統の話になります。パグマイアでは6種類の能力値に対応した犬種と、その他雑種の合計7つの血統を選ぶことができます。魅力の高い愛玩犬、耐久力の高い頑犬、判断力の高い牧羊犬、知力の高い猟犬、敏捷力の高い競走犬、筋力の高い作業犬、これらは長所の能力にプラス2できます。一方、雑種は好きな能力値2つにプラス1。これらを好きな犬種に合わせて決めることもできますし、能力面を重視して選んでも良し、血統によって得られる芸(技能)から選んでも可能』

ダイアンナ「あたしは、猟犬の中にブラッドハウンドという名前があるから選んだわけだ。もちろん、知力が高いのも考慮したがな」

鉄太郎「私としては、頑丈さが欲しいので頑犬だが、家名はラビドッグでいいのかね」

リバT『ドーベルマンブルドッグなど、実在の犬種が家名の例として挙がっていますが、別にオリジナルの名前を付けても問題ありませんね』

鉄太郎「なるほど。ならばそれで」

アスト「オレはザッシュで行くぞ。ボーナス能力値は、ハンターらしく敏捷力と判断力、習得芸は競争犬の《韋駄天》を選んだ。やはりスピード戦士の方向性で行きたいからな」

触手キング「吾は筋力自慢の作業犬だ。家名は和犬のトサで行く」

リバT『それなら私は牧羊犬のコリーを選ばせてもらいますね』


★パグマイアの背景


リバT『パグマイアでは、天命、血統、背景を組み合わせて、技能や芸、所持品が決まってきます。選べる背景は全部で8種類。侍祭、平民、犯罪者、自由犬、商犬、貴族、賢者、兵士となってますね』

ダイアンナ「あたしは犯罪者を選んだ。魔法使いと盗賊を兼業するためには、この道しかないと考えたからね」

触手キング「吾は戦士の道を追求するために、無難な兵士を選ぼう。選択できる背景に触手教信者があれば、迷うことなく選んだんだが、ないものは仕方ない」

鉄太郎「私は風来坊らしく、自由犬といったところかな」

リバT『素晴らしい。私も自由を愛する者として追従したい気持ちもあるのですが、やはり聖職者らしく侍祭を選ぶのが無難でしょうね』

アスト「オレは平民かな。習得芸が《民衆の英雄》というのが、なかなか格好いいじゃないか」

リバT『では、今回はここまで。能力値などの数字データや習得芸などの細かいところは、次回に回しましょう』

(当記事 完)