ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

犬キャラほぼ完成(ダイアンナ編)

★スタミナ(D&DでのHP)の話

 

 

リバT『能力値を決めたら、後は個別に仕上げていきましょう』

 

ダイアンナ「まずは、女王ファーストということで、あたしから行くぞ。アーティザンのスタミナダイスはD6。1レベルだと、この最大値に耐久力ボーナスを加えるから、6プラス2でスタミナ8になる」

 

アスト「魔法使いのHPはD4で決めていた時代から見ると、1レベルのHP8というのは、すごい死ににくいキャラって感じだな」

 

リバT『しかもスタミナ0で即死するわけではありませんからね』

 

アスト「どうなったら死ぬんだ? 最近のゲームでは、その辺のルールがシステムごとに違うみたいだからな。ゴブリンスレイヤーだと、生命力の2倍までは耐えられるし」

 

リバT『パグマイアだと、スタミナ0で気絶します。その後、毎ターン、難易度15の耐久度セービングスローを行い、成功すれば安定化して、時には目覚めることも。3回連続で失敗すれば死亡扱いですね』

 

アスト「難易度15か。20面ダイスで15以上だと30%ってところだな」

 

ダイアンナ「あたしの場合は、耐久度ボーナスが+2だから13以上、つまり40%で成功する」

 

リバT『そうですね。さらに耐久度が長所であるストレイやラッターは、セービングスローの際にレベルごとの習熟度ボーナス(1レベルでプラス2)を足せるので、さらに死ににくくなっています。例えば、鉄太郎さんのキャラですと、耐久度16でプラス3、さらにプラス2されるので、耐久度セーブのボーナスがプラス5。すなわち、20面ダイスで10以上なので、成功率55%。ついでにスタミナダイスも、ストレイはD12ですので、初期スタミナが15点』

 

ダイアンナ「あたしのほぼ倍か。そりゃ頼りになるね」

 

アスト「1レベルのHPが15だなんて、クラシックD&Dの時代じゃ絶対に考えられないな」

 

鉄太郎「細かい数字はよく分からないが、私のキャラが打たれ強いことは分かった」

 

触手キング「戦士の吾はどうなる?」

 

リバT『ガーディアンのスタミナダイスはD10なので、それに耐久度ボーナスがプラス2なら、スタミナ12となります』

 

アスト「オレのハンターはスタミナ11、リバTのシェパードはスタミナ9か。昔のD&Dと比べるならば、1.5倍は死ににくいという印象だな」

 

★技能と芸の話


リバT『次に技能と芸を選んでもらいます』

アスト「それは、昔のD&Dにはなかったルールだな。技能と芸って、どう違うんだ?」

リバT『厳密には、技能(スキル)の方はクラシックD&Dにも追加ルールとして存在しましたよ。ただ、基本ルールとして標準化されたのは第3版以降の話ですが。一方、芸は特技(フィート)に対応します。これは職業ごとの専門能力や特殊な必殺技を意味し、戦士の武器戦闘能力や防具の装着可否、魔法の使用も含めて特技の範疇になっています』

アスト「具体例を示されないと、よく分からないな」

リバT『では、クイーンのキャラで示しましょう。まずは技能から。初期技能は、まず背景で2つ自動的に決まり、さらに天命の技能リストから2つを選択し、合計4つになりますね』

ダイアンナ「背景が犯罪者だと、初期技能は〈隠密〉と〈はったり〉か。アーティザンの技能リストは11種類あるが、そこから2つだと……〈魔法学知識〉は必須だと考えるが、あと1つ。〈感知〉と〈探索〉のどちらを選ぶかが悩みどころだね」

リバT『〈感知〉は受動的に何かに気づく判定、〈探索〉は積極的に何かを探す判定ですね』

アスト「魔法使いが積極的に調べ回るのは危険だと思うがな。〈探索〉はオレに任せて、じっとしてても危険を察することのできる〈感知〉を修得してもらう方がいいと思うが」

ダイアンナ「おお、アスト。つまり、あたしの代わりにお宝を探してくれるということだな。ならば任せた。あたしは〈感知〉で周囲の警戒を怠らないようにする」

リバT『そうすると、クイーンの技能はDEXベースの〈隠密〉、INTベースの〈魔法学知識〉、WISベースの〈感知〉、CHAベースの〈はったり〉の4種類に決まりですね』

アスト「技能を習得していると、どうなるんだ?」

リバT『その技能を使った判定に、習熟度ボーナスを加えることができますね。例えば、クイーンのDEXボーナスは+2なので、技能がなくても+2で隠れたりできます。だけど技能があれば、さらに+2できて、合計+4になるわけで』

アスト「つまり、技能のボーナスは10%分ってところか」

リバT『これが第3版D&Dだと、技能のランクを伸ばしていかなければならないのですが、第5版になって技能は習得しているか否かの二択。技能の成長は、レベルごとの習熟度ボーナスの増加によって自動的に定まります』

アスト「最初は10%のボーナスに過ぎないが、レベルが上がればボーナスが増えるってことか」

リバT『2レベルごとに+1、つまり5%ずつ成功率が上昇するわけですね。最大の10レベルで+6、30%ボーナス付きで能力値判定できるようになります。いちいち、どの技能が何ランクまで上がったか、とか、習得したのにランクを上げていないので役に立たない技能なんてものがなくなって、ルールが簡略化されたのが5版、そしてパグマイアの特長です』

アスト「一方で技能がなければ、ボーナスが足せないので、高レベルになるほど技能を持っているかどうかの差が大きくなるってことか」

リバT『もちろん、技能がなければ、判定ができなかったり不利になったりする行動もありますね。例えば、クイーンの〈魔法学知識〉なんかは、素人が見てもマジックアイテムの性能なんか推測すらできなかったりするでしょうし』

ダイアンナ「そりゃ、ろくに勉強していない素人知識じゃ、どうしようもないこともあるだろうな」

鉄太郎「カプセル怪獣ウインダムが、80の怪獣サラマンドラと戦って勝利したという歴史的事実を知らずに、ウインダムが弱いとバカにするような輩は、旧世紀からブラッシュアップしていない化石脳だとか、そんなところかな」

ダイアンナ「その知識の価値は、素人のあたしにはよく分からないんだけど、怪獣マニアにとっては重要なんだろうね」

鉄太郎「無論だ。ウインダムは前座怪獣として、必ずしも強いわけじゃないというのは、飼い主も含めてファンの間では常識なんだが、それをバカにするのは物を知らない浅はかな所業。粋なマニアとしては、おお、上手く時間稼ぎしたな、とねぎらい、ガッツ星人に倒されたときは『ウインダムー』と悲鳴を上げ、その後、メビウスでマケット怪獣として再登場した時には『ウインダム来たー。待っていたよ』と懐かしがり、そしてウルトラ銀河伝説でミクラスやアギラと揃い踏みして、殊勲賞を挙げたときは『よくもまあ、ここまで成長して』と我が子のように喜ぶのが、怪獣愛に満ちた真の教養人だと思うのだがどうかね?」



アスト「真のマニアというものは、欠点も含めて、その全てを包み込むように愛するものなんだよな。知識自慢をするに際しても、『こんなことを知ってる、俺偉い』じゃなくて、『ここまで作品をよく見て研究して感じ入ってる、俺のハマり様が誇らしい』わけだし、尊敬されるマニアというのは知識そのものではなく、知識へのこだわり、感じ入り方を評価して欲しいものなんだ。逆に、玩具の売れ行きとか視聴率とかの話を持ち出すだけで、玩具ギミックやデザインの話ができない者、ドラマの出来と視聴率の関係には無頓着な者は、『こいつは本当の意味で作品を鑑賞して味わっていない奴』と否定的に評価される」

触手キング「つまり、吾が真の触手王になるためには、触手へのこだわりや感じ入り方を微に入り、細に入り、いかに語って聞かせられるかに掛かっているわけだな」

リバT『いいえ、誰もそのような話は求めていませんから。触手キングさんは、そんな話をして聞く者がドン引きしたりしないかを、まず理解してもらいたいものです。まあ、自分が変態キャラとして王道を歩みたいと覚悟を決めているなら止めませんが、その場合は、私めは無関係の赤の他人として振る舞いますので』

触手キング「シクシク。吾が女神に吾の触手愛が伝わらないとは。カプセル怪獣へのこだわりと、触手生物へのこだわりは、一体、何が違うというのか?」

ダイアンナ「語り手の芸歴の差って奴かもしれないね」


★改めて芸の話


リバT『話を戻します。技能に続いて、次は芸(トリック)を決めるのですが、パグマイアではイヌの特技を芸と呼称するのは前述の通り。その芸は、装備品に関わる適性芸、天命によって決まる天命芸、血統によって決まる血統芸、背景によって決まる背景芸などに分かれます』

アスト「技能以外は、何でもかんでも芸としてまとめるんだな。芸の数だけキャラクター表現が豊かになる感じだ」

ダイアンナ「芸と称するからには、人を楽しませて喜ばせるもの、あるいは役に立つものであって欲しいね。何かを小バカにして、見下すような話術は芸道としてはどうかと思う」

鉄太郎「風刺や批評精神も一種の芸だとは思うがね。ただ、人の不幸を揶揄したり、品のない悪口雑言を並べ立てたりするのは、人格を疑うというか、芸の道からは外れている感じだな。芸事には常日頃から高みを目指そうとする技術と、小気味良いウィットが必要。そして、自分の技術そのものも客観視しながら、己にそれを言う資格があるのか、と内省する自己研磨の精神なくして、軽々しく口にしていい言葉ではないと考えるがね」

リバT『鉄太郎さんは堅苦しく考えすぎですよ。パグマイアの芸は、そこまで複雑なものではありませんから。では、まず適性芸ですが、これも天命によって決まります。クイーンのアーティザンは、《単純武器適性》と《軽装鎧適性》を持ちますね』

ダイアンナ「単純武器?」

リバT『対になる言葉は、戦士たちが使う軍用武器ですね。《軍用武器適性》を持つのは、ガーディアン、ハンター、ラッター、ストレイの4種類で、逆にアーティザンとシェパードは武器戦闘に不向きということになります』

ダイアンナ「(武器リストを見て)なるほど、剣とか斧とか破壊力の大きなのは軍用武器か。単純武器で選ぶなら、この短剣(ダガー)が良さそうだ」

リバT『そうですね。飛び道具と、近接武器でも技巧武器と呼ばれるものは、STRではなくDEXで攻撃判定を行います。STRが低くてDEXの方が高いクイーンの魔法盗賊もダガーなら十分接近戦をこなすことが可能』

アスト「すると、オレもロングソードよりレイピアを使う方が有利なわけか」

リバT『ロングソードとレイピアはどちらも同じD8ダメージなのですが、ダメージタイプが斬撃と刺突の違いがありますね。そして、あるダメージ属性に対して耐性を持ち、ダメージを半減させる敵もいます。刺突に対しては、スケルトンや、さまよう鎧などのモンスターが耐性を持っていますね』

アスト「だったら、耐性持ちに対して、属性の異なる予備武器を持っていた方がいいわけだな」

リバT『次に鎧ですね。軽装鎧に分類されるのは、布とか革鎧ですが、パグマイアの場合、細かい鎧のデータはなくて、軽装鎧適性だと、ディフェンスクラス11+敏捷度ボーナスが自動的に確定します』

ダイアンナ「すると、私の場合は、ディフェンスクラス(DC)が13になるわけか」

アスト「DCは、D&Dで言うところのアーマークラス(AC)だな。昔は10から減っていく算出方法で、魔法使いだとAC9、戦士だとAC2ぐらいが定番だった(ウィザードリィもその方式)が、今世紀に入ってACは高い方がいいという形になったと聞く」

リバT『そうですね。DCは要するに、20面ダイスでその目以上が出たら命中という分かりやすい数値。いちいちTHACOが20だから、AC2だと引き算して命中値は18、とか、そういう計算をしなくて済みます』

ダイアンナ「DC13だと、回避率60%って感じだな。意外と避けられるみたいだが」

リバT『相手の命中にもボーナスがあるのをお忘れなく。脅威度1のゾンビでも、命中+4で殴ってきますよ』

ダイアンナ「何だと? すると回避率が40%に下がるじゃないか。相手のDCはいくらだ?」

リバT『DC10でスタミナ13ですが』

ダイアンナ「すると、こちらはボーナスがプラス4あるから、20面で6以上で命中。つまり75%で当てられる。ゾンビなど恐れるに足りん」

リバT『ゾンビは刺突ダメージを半減しますが。ダガーも刺突ダメージですし』

ダイアンナ「すると、あたしのダガーではD4プラス2だが、期待値4.5の半分でダメージ2点。2点の75%ということは1.5点で、ゾンビを倒すのに9ターン掛かってしまう。一方……ゾンビのダメージはいくらだ?」

リバT『D6+2ですね』

ダイアンナ「期待値は5.5か。命中率6割ということは3.3点。あたしのスタミナは8だから、3ターンで倒されてしまう。つまり、この勝負、あたしの負けだ。おのれ、ゾンビごときに敗れるとは」

アスト「というか、お前は魔法使いだろう? どうしてゾンビ相手に短刀振り回して、戦っているんだよ。キル・ケイオスのセシルの真似でもしたいのか」

ダイアンナ「あ、そうだった。あたしは魔法使い。それなら早く魔法を教えてくれ」


★魔法、その他の芸


リバT『アーティザンの初期習得芸は、《激励》か《焦点魔法》のどちらかです』

ダイアンナ「これって、最初に《激励》を選ぶプレイヤーっているのだろうか? 《焦点魔法》を選ばないと魔法が使えないんだろう?」

リバT『《激励》は仲間の判定ダイスにD6を加える支援効果ですね。魔法使いよりも、吟遊詩人みたいな支援キャラを目指すスタイルでしょうか』

ダイアンナ「それよりも、魔法を使って支援するよ、普通は。そんなわけで《焦点魔法》を習得した。ゾンビを一撃必殺できる攻撃呪文はないかなあ。ええと、まずは基礎呪文の3つ。攻撃呪文のエレメンタル・レイと、魔法の臭いを嗅ぐスメル・マジック、そして遠隔操作で1アクションできるマジック・ポーか」

リバT『スメル・マジックは、D&Dにおけるディテクト・マジック、つまり魔法探知ですね。匂いで魔法を発見するのが犬らしいと評判。マジック・ポーの方も元ネタはD&Dのメイジ・ハンド。ポーというのは、犬や猫の前足。🐾 今だと、心の肉球ってワードが響きそうです。空中に半透明の肉球が現れて、扉を開けてくれたり、近くの物を取り寄せたり、活用方法はいろいろ』

ダイアンナ「肉球でゾンビを殴ったりは?」

リバT『やってもいいですが、ダメージにはなりませんよ』

ダイアンナ「分かっている。聞いてみただけだ。とにかく、エレメンタル・レイのダメージはD8か。期待値4.5なら3発当てれば、倒せそうだ」

リバT『命中させないといけませんよ』

ダイアンナ「何? 自動命中じゃないのか?」

リバT『1レベル呪文のマジックミサイルなら、必中ですね。D4+1の魔法の矢が3本飛び出す仕様』

ダイアンナ「ダディーNOVAがこの前のゴブスレ対決で、使っていたあれか。こっちが本家本元に近い呪文だな。D4+1が3発だと期待値は10.5。だったら2ターン連続で使えばゾンビだって倒せる。それをくれ」

アスト「というか、どうしてキャラがまだ完成していない段階から、ゾンビと戦っているんだよ。まずはキャラを完成させろよ」

ダイアンナ「い、いや、プラモデルを作っている最中に、未完成のパーツのままで、少しイジって遊びたくならないか? 試しに肘や膝の関節を曲げてみたり、変形機構の一部をスライドさせてみたり、合体前の腕に武器をセットしてみたり……」

アスト「そりゃ、なったりもするが、どうしてプラモの話になるんだ? お前はモデラーじゃなかったはずだろうが」

ダイアンナ「実は人形に魂を封じ込められた記憶があってな。模型やフィギュアを見ると、妙に親近感を覚えてしまうんだよ」



リバT『1レベル呪文は、もう一つ選べますよ』

ダイアンナ「だったら、盗賊らしく高所から着地できるフェザー・フォールの呪文にしよう」

リバT『はい。では次の血統芸ですが、これは猟犬の自動習得芸が《あくなき知識欲》になってますね。過去に経験したことや、書物で読んだ知識について、知力判定が有利になります。その次の背景芸も、犯罪者の自動習得で《裏社会の悪友》。背景芸は、コネを利用して情報を得たり、便宜を図ってもらうものですね』

ダイアンナ「これで、キャラはほぼ完成だな」

リバT『あとは、所持品を決定したり、キャラの性格や行動動機などの細々としたところを残すのみですが、それはいずれまたの機会に』

(当記事 完)