とりあえず、今日のNOVAはご機嫌である。
理由は、ついに「春の講習会が昨日終了」して、慣れない朝型生活から解放されて、昼間もネットサーフィンしたり、ブログ記事を書いたり、積んでるDVDを鑑賞したり、積んでる本の整理をしたり、スパロボXをプレイしたり、とにかく、いろいろなことをする時間が確保できるからである。
こんなに嬉しいことはない。ぼくにはまだ帰れる場所があったんだ、と壊れかけたコアファイターに乗って脱出して、涙を流すアムロ・レイのごとしである。
まあ、その後、7年間の引きこもり生活を続けるつもりはないけれど。
で、この喜びを誰と分かち合おうか、何やら記念イベントをしたらどうだろうか、と考えた挙句、この場にスペシャルゲストをお呼びしよう、と考えた次第。
では、NOVAのアシスタント娘として、最近デビューした粉杉翔花(こなすぎ・しょうか)さん、どうぞ。
翔花「ちょっと、NOVAちゃん。こんなところに私を呼び出して、どういうつもり?」
いや、だって、お前、言ったじゃないか。「NOVAちゃんばかり、外の世界に自由に旅して、ズルい。私だって、たまには外で羽を伸ばしたい」って。
翔花「そんなこと言ってないわよ」
言うんだよ、これから。
少なくとも、この2、3日以内には。NOVAの頭の中には、翔花がそう言う未来が見えている。こいつはジョゼフ・ジョースターや、手塚海行並みの的中率で当たる予言だ。
翔花「ブブー。間違い発見。JOJO第2部の主人公にして、承太郎の祖父、仗助の父親の名は『ジョゼフ』じゃなくて、『ジョセフ』よ。それに、仮面ライダーライアに変身する占い師は手塚『海之』だから。キャラの名前の字を間違えて、偉そうなことを言ってるんじゃないわよ」
くっ、さすがは俺が見込んだアシスタント。俺の間違いをこうもあっさり見つけるとは。
先生、感服したよ。さすがは俺が長年、薫陶しただけのことはある。
翔花「薫陶なんてしてもらってないわよ。大体、長年って、私、生まれてまだ一月も経っていないし。平成最後の年に生まれて、次の元号がそのまま年令になる○○ガールになる予定だし」
○○は、新元号が入るんだな。しかし、これについては決まるのは来年2月の予定だそうだ。秋には決まるものだと思っていた俺は困惑してる。
翔花「何で、そんなに遅いのよ」
うむ、それはな。
★新元号について
翔花「新元号が来年2月ってどういうこと?」
うむ、それは俺がどうこう言うより、ネットより引っ張ってきた以下のサイトを読んでくれ。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018030600905&g=ryl
翔花「読んだけど、よく分からない。どういうこと?」
マニアックな知識は持っているんだが、読解力はないんだな、こいつ。
ぶっちゃければ、「皇室の行事の都合上」ってことだな。
翔花「何それ? 許せない。それが決まるまで、私に○○ガールなんて不定形でいろって言うの? 誰か、新元号作成チャートでも作って、ダイスでも振って決めたらいいのに」
いや、作ろうと思えば作れるけどな。
昔、仕事で「中国人キャラの名前作成チャート」を作って、三国志演義のRPGを作ったデザイナーさんに会食会で「あれはいいものです」と、お褒めの言葉をいただいたこともあるし。
翔花「だったら、今すぐ作りなさいよ」
作っても意味ないだろう。それでダイスを振って、公式に元号が決まるわけでもないし。
作るならダイス目6つに適当に漢字を割り振って「仁、元、剛、珠、享、念」と「徳、成、和、正、治、保」と組み合わせれば、36個ぐらいはランダムで出せる。
ほら、ダイス振ってみな。
翔花「4ー6」
すると「珠保」だな。「じゅほう」と読むのかな。
翔花「すると私は珠保ガールってこと? 何だか悪くないんじゃない?」
俺が振ったら「4ー3」。「珠和」、「じゅわ」ってウルトラマンかよ。このチャートはまだまだ改良の余地がありそうだな。いくつかは、既に元号で使われているものもあるし。「元徳」とか「享保」とか。
翔花「とにかく、私は珠保ガールね。今日からこれで行くわ」
お前は花粉症ガールだろうが。来年、正式に元号が決まったら、そっちに乗り替えろ。
翔花「じゃあ、来年の元号が『花粉症』になったら、私の時代到来ね」
それはない(たぶん)。
でも、字違いで「華衯」とかになったら、俺、どれだけ先見の明があるんだよ、って自画自賛するし。
★ファンレター
翔花「で、こんな話がしたかったわけ?」
違うよ。
お前が「○○ガール」って言った辺りから、適当に話の流れに乗っただけだ。
元号作成チャートも、即興で作ってみたわけだし。
翔花「即興で作れちゃうわけだ」
これも昔取った杵柄って奴だな。
いくつか作った経験があると、後は簡単に作れるようになる。
今さらだが、将来ゲームデザイナーを目指す人や、ゲームマスターやってる人は、遊び心で適当なチャートを作る練習をしたらいい。
翔花「ここはゲームデザイナー養成講座というわけ?」
そんなつもりはないけどな。
お前を呼んだのは他でもない。先日、ある男からメールをもらったんだ。そこに、お前のことも書いてあってな。記事の都合上、その部分だけ無許可で引用させてもらうと、
> スーパー空想(妄想)タイム読みました。(中略)あと、粉杉「翔華」はいい名前だと思いました。
翔花「……わざわざカギカッコ付きで強調しておいて、人の名前の字を間違えて、いい名前もあったものじゃないわよ。一体、どういうつもり? 私の名前は『翔花』。杉花粉症が元ネタで、症の字以外は変えずにそのまま使っているんだから、きちんと覚えておきなさい。次やったら、花粉症バスターをお見舞いしてやるんだから」
まあ、昔から、こういうケアレスミスだらけの男だからな、今さら目くじら立てても仕方ないだろう。
ああ、それと昔から、目に鱗が何枚も張り付いて、間違いを指摘するたびにポロポロ落としていくんだわ。「人間目から鱗製造器」と名付けてもいいくらいだな。
お前とは、ドジっ子どうし、気が合うと思うんだが。
翔花「……向こうがボケ役なら、私がどんどんツッコミ入れてあげるわ」
言っておくが、この娘のスペシャル・トリプルツッコミ・ローリング・サンダーは効くぞ。
俺も前に食らった時には、明け方の星のようになって、危うくウルトラセブン最終話みたいになるところだった。
今は三連発だが、さらに特訓を重ねると5発ぐらいは打てるんじゃないかな、と期待している。その場合、トリプルという字をどうするか、考えないといけないんだけど。
翔花「それって、一度に5つもボケネタを連発する相手がいるってことよね」
件のメール主は、それぐらいたやすくやってのけるぞ(キッパリ)。
一時期は、NOVAのツッコミレスが欲しくて、わざとやってるんじゃないか、と疑ったこともあったが、どうやら本当に天才天然ケアレスミス発生装置らしい。これでも、昔よりはだいぶ改善されたと思うんだが、こっちがいい加減慣れただけかも知れん。
翔花「そんな人の相手を私にしろ、と?」
一応、俺を除けば、お前のことを話題に挙げた初めての人だからな。俺の知る限り。
つまり、お前の初めてのファンってことじゃないか?
翔花「ファンなら、相手の名前を間違えないと思うの」
いいや。このWhite NOVA(47歳)は、自他共に認める「げんとくん」の熱烈なファンだが、昨年末は彼の名前を間違えていたぞ。
人は間違いに気づき、それを認めて反省したときに、真のファンになれることを俺は自らの体験を通じて知っている。勘違いの迷妄を抜けたときに真の理解があることを、某忍者少女少年が教えてくれた。
俺の好きな四文字熟語は「転災為福」だあー。
翔花「災い転じて福と為す、ね。念のため聞くけど、そんな四文字熟語、本当にあるの?」
原文では「転禍為福」らしいけどな。何となく「てんさい」の方が格好いいじゃないか。「天才衣服」と字を変えれば、いかにもジーニアスフォームって感じだし。
翔花「つまり、間違いを改めれば、もっと良くなれる。禍福はあざなえる縄のごとしってことね」
ん? この場合の使い方が合ってるかどうか、解釈に迷う気もするが、深くはツッコまないでおこう。それより、メール主が翔花の初めてのファンになり得ることが分かったかな。
翔花「ええ、認めてやってもいいわよ。その代わり……」
その代わり?
翔花「私の名前を間違えた罰として、毎日、『翔花』ってノートに10回ずつ書き取ること。心を込めてね。それを10日繰り返せば、あなたは真の翔花ファンになれるわ。せいぜい精進することね」
まあ、そんなノートに書き込みするようなことは、ファンじゃないとしないよな。
別にNOVAは「げんとくん」ってノートに100回も書いてないけど、掲示板やブログに書いてきた数を数えると、そろそろ100回は越えるんじゃないかな。
げんとくん、げんとくん、げんとくん……ああ、明日のビルドの放送が待ち遠しい。
げんとくんの過酷な運命に涙する時も近い。
翔花「ああ、私のことを放置して、また、げんとくんの事ばかり……翔花の名前を100回書かせてやるんだから」
(実はとっくに100回以上書いています。この記事だけでも30回以上。娘はげんとくんよりも大事だよ。完)