ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

「サイボーグを倒せ」攻略総括その4(3日め)

2日めからの展開

 

リバT『3日めは、2日めにショッピングに行ったか、ミュージカルに行ったかで、始まりが大きく2つに分岐します』

 

・79:ミュージカルからのルート。カウフィールド乳業から直接出社(301)した後、遊びに行かずにまっすぐ帰宅した際も、こちらのルートになる。珍しく事件が起こらず、平和な日常に思えるが……。

・327:遊園地およびショッピングからのルート。午前中は平和だけど、昼からビーストキングの事件が発生して、解決に動く。

 

アスト「オレ(技術ヒーロー)はビーストキング事件の解決が必須なんだな」

 

ダイアンナ「あたしも同じルートで攻略したんだが、本当はミュージカルルートが正解だったらしいんだな。だから、そっちのルートでのイベントが気になる」

 

リバT『では、先にミュージカルルートのイベントから見て行きましょうか』

 

ミュージカルルート(79)のイベント再確認

 

リバT『2日めの夜にミュージカルに行った際などに、平和な1日を暮らせて、上司にも認められるほどの仕事をこなして、運点を2点ゲットできるのが79番ですね』

 

ダイアンナ「本作は、体力が毎晩の睡眠で6点回復し、運点は重要情報の入手で回復するようになっているんだね。食料や薬などで自分から回復させることはできないので、体力を消耗しがちな電撃ヒーローや思念ヒーローは特に注意が必要だ」

 

リバT『技術点を回復する機会はまずないので、そのレベルの負傷には気を付けなければいけません……って今さらの注意でしたね。ええと、79番からは仕事が終わった後に、「警察に事件が少ない理由を聞いてみる(245)」か、「郊外に住む叔母を訪ねる(134)」かの2択です』

 

ダイアンナ「ドクター死神(マカーブル)ことマルカス・ビュレッタと会うには、245番を選ぶ必要があるんだね」

 

リバT『ええ、そうです』

 

 

★ドクター死神を求めて(245)

 

リバT『245番で警察本部のヒーロー好きな警部補さんから話を聞くと、平和のように見えても水面下で2つの事件が発生しているようです。1つは刑務所に投獄されていたマルカス・ビュレッタが脱獄したこと。もう1つは中央病院でウィストン・ウッズという類人猿のような頭の毛むくじゃら男が入院して来たという情報です』

 

ダイアンナ「毛むくじゃら男は、ドクター死神の改造人間だと思うがどうだろう?」

 

リバT『これがよく分からないんですね。中央病院に行って調べる(190)と、男は1時間前に突然死んだらしい。そこから遺体安置所に行く(395)と、死体が消えていることが分かって、事件は迷宮入りとなります』

 

ダイアンナ「中央病院に行くと、ドクター死神にはたどり着けないんだな」

 

リバT『ええ。正解は買い物に行って、ドラッグストアですね(313)。他にスーパーマーケット(160)と、コンピューターショップ(264)に向かうことができます』

 

・スーパーマーケット(160):子供がお菓子を万引きしているのに気づく。捕まえて注意すると、突然、銃を取り出して撃ってくる。死亡してバッドエンド。酷い話だ。

 

・コンピューターショップ(264):ゲームの「ワックマン」に興味を持っていると、いつも世話になってる情報屋「マリファナ・ジェリー」に声をかけられる。いろいろ話していると、「大統領暗殺計画の情報」を入手できる。

 

ダイアンナ「スーパーで万引きしている子供に、銃で撃ち殺されるってのは、何とも理不尽な展開だね」

 

リバT『子供でも手軽に銃が入手できるアメリカ社会を、ジャクソンが皮肉ったのかもしれませんが、まさか万引きを注意しただけで命を落とすヒーローなんてのは想定外です。一方、コンピューターゲームマニアのマリファナ・ジェリーとの対面は興味深いイベントですね。彼からは別ルートでも情報が得られるのですが、こちらの方が彼の私生活が垣間見えて面白いと思います』

 

ダイアンナ「だけど、ドラッグストア以外を選ぶと、ドクター死神に会えないんだよね」

 

★ドクター死神との遭遇(313)

 

リバT『では、ドラッグストアでドクター死神との遭遇です。なお、FFコレクションの新訳ではドクター・マカーブルとなっていますが、旧訳の死神の方が天本英世さんの死神博士っぽくて、味わいがあるというのがグランドマスターの弁。彼の部下は、4本腕の男と、トラ男の2人ですが、おそらくトラ男が病院で行方不明となった毛むくじゃら男のウィストン・ウッズじゃないかと推測します』

 

ダイアンナ「この遭遇、電撃ヒーローは無条件で解決できるんだよね」

 

リバT『そうですね。ドクターは自分の傑作怪人が電撃に耐えられないことを知っていて、あっさり降伏します。英雄点3点とともに、「会議の場所がクランセイ湾に変更」という情報をくれますね』

 

ダイアンナ「他のヒーローだと、どうなるんだい?」

 

リバT『技術ヒーローと体力ヒーローは普通に戦うしかありません。技術点は、4本腕が8、トラ男が9、ドクターが7なので、体力ヒーローは余裕ですが、技術ヒーローは少し苦戦するかもしれません。こちらの技術点が10以上なら普通に勝てるでしょうが、9以下の場合がキツいかも』

 

アスト「そもそも、技術ヒーローがドクターと戦うってことは、ビーストキング戦を通らなかったってことだから、攻略失敗が確定しているじゃないか」

 

リバT『それもそうですね。しかし、もっと悲惨なのは思念ヒーローです。彼にとってドクター死神は文字どおりの死神です。この遭遇で確定的に殺されてしまいますから』

 

ダイアンナ「どうしようもない天敵ってことだね」

 

アスト「まあ、思念ヒーローは2日めのショッピングルートが必須なんだから、こっちのルートに来ている時点で終わっているんだけどな」

 

リバT『ともあれ、ドクターに遭遇しようと、しまいと、こっちのルートの行き着く先は226番。叔母さんの家に行くか(134)、バンドのコンサートに行くか(122)の2択に通じます』

 

ダイアンナ「叔母さんの家に行く選択肢は、繰り返し出て来るみたいだね」

 

リバT『ええ。コンサートに行くと、ボーカルの急病で中止になって3日めが終了してしまいます。4日めの大統領パレードか(21)、家庭用電気製品未来展(425)に向かうことになりますね』

 

ダイアンナ「だったら先に叔母さんのところに向かう方が良さそうだね」

 

アスト「オレはそうしてゲームオーバーを迎えたんだ」

 

 

★郊外の叔母さん宅へ(134)

 

リバT『郊外のコックニー・グリーンに住む叔母のフローレンスさんに会いに行くことを決めた我らがヒーローですが、墓場の中を通るか、周辺を歩くかの選択肢になります』

 

アスト「普通は墓場の中なんて歩きたくないって思ったんだが……」

 

リバT『219番で、2人組の路上強盗に襲われるんですね。反撃するか、甘んじて強盗させるかの2択ですが……』

 

アスト「反撃したら、ヒーローの正体がバレてゲームオーバーだ。いろいろ理不尽だろう。脅して口止めするとか、サイドキック(助手)としてスカウトして強盗から更生させるとか、やりようはいくらでもあったはずだろう?」

 

リバT『仕事人みたいな裏稼業なら、顔を見られたら始末するか、見込みがあるなら仲間に引き入れるかの選択ですね。あと、これが思念ヒーローなら思念波で洗脳するぐらいは簡単にできそうです。しかし、正体バレてゲームオーバーというのが、この場面での真実。他の可能性をいくら並べても、IF妄想でしかありません』

 

アスト「おとなしく強盗させたら、どうなったんだ?」

 

リバT『体力点2点の減少と、持ち合わせの少ない財布を奪われるだけで済みます。このゲームでは所持金は気にしなくていいですからね。被害は微小と言えるでしょう』

 

アスト「念のため、墓場を突っ切って行ったらどうなっていたんだ?」

 

リバT『ゾンビみたいな不死の怪物リインカーネーション(技術点10、体力点12)に襲われます』

 

アスト「結構な強敵じゃないか」

 

リバT『ええ。しかも、こいつを倒しても、ヒーローの活躍を目撃した者がいないので英雄点は増えず、さらにこの後、叔母さんの家で一夜を過ごしても、何故かいつものようには体力が回復しないという』

 

アスト「作者の書き忘れじゃないのか? 別に叔母と一晩、体力が回復できないほどの行為を続けていたわけでもあるまいし……」

 

ダイアンナ「アスト、それはどういう意味だ?」

 

リバT『フローレンス叔母さんにいかがわしい目を向けるのはやめて下さい。3親等以内の婚姻は法律で禁止されているため、あなたの妄想想像は違法スレスレです。ヒーローの風上にも置けません』

 

アスト「それは日本の話だろう? 外国ではどうなんだ?」

 

リバT『調べてみると、アメリカは日本よりも厳しくて、4親等もダメみたいですね。日本では従兄妹の結婚はありですが、アメリカはそれも許されておらず、結婚可能は5親等からです(一部の州によって違うケースも)。イギリスは日本と同じルールで、ドイツや北欧のスウェーデンでは3親等も可能。タイタン・シティは米英に準じると考えますので、叔母さんとの関係は禁断となってゲームオーバーが確定します』

 

アスト「だったら、うがった見方はやめて、単純に作者のミスと考えておく方がいいな」

 

リバT『叔母さんとの関係を妄想するより先に、リインカーネーションを倒して下さい』

 

アスト「秘密道具は使えないのか?」

 

リバT『使えます。〈マイクロ・ネット〉で相手の動きを封じることができて、6ラウンドだけ技術点を3点減少させることができますね』

 

アスト「それはいい。だったら技術ヒーローでも難なく倒せそうだ」

 

ダイアンナ「電撃だと?」

 

リバT『1発命中させると6点のダメージを与え、2発で仕留めることができますね。一方、思念ヒーローは精神干渉が通じない相手なので苦戦しますが、一応、念動力で相手の足元の地面に穴が空くようにして、落とし穴で4点のダメージを与えることができます』

 

アスト「しょぼい効果だな。やはり、思念ヒーローが一番、戦闘に不向きらしい」

 

リバT『とにかく頑張って、リインカーネーションを倒しましたが、不死のモンスターがまたいつ復活するかは分かりません。今はまあ、地中深くに埋めておいて、抜本的な対策は警察や軍の科学班に委ねることにします』

 

アスト「燃やして、死体を跡形もなく葬り去ればいいと思うんだけどな」

 

リバT『火葬は日本やアジア圏で採用されていて、ヒンドゥーや仏教圏では高度な葬儀手法として奨励されているようです。儒教神道では、キリスト教イスラム教と同様、遺体毀損に当たるとして忌避されていましたが、各国の文化習俗に合わせて妥協する流れだったようです。日本でも、火葬が定着したのは明治以降の近代であって、江戸以前は棺桶に入れての土葬が一般的でした』

 

アスト「そう言えば、時代劇でも棺桶屋なんていたもんなあ」

 

リバT『欧米圏では当然、土葬が主流でしたが、新型コロナの流行で仕方なく火葬を行うケースも増えてきて、この辺の文化風俗の変化が今後どうなって行くかは一つの研究テーマと言えるでしょうね』

 

アスト「とにかく、不死の怪物の始末を考えるのは、今のシルバー・クルセイダーの手には余るので将来の課題としておいて、何とか叔母さんの家にたどり着いた。歓待を受けて、体力6点を回復するかどうかは各プレイヤーの判断に任せて、4日めに突入する、と」

 

リバT『叔母さんの家に泊まった場合は、大統領パレードか、家電の未来展のほかに、フットボール試合(114)に行けますね』

 

アスト「4日めのイベント確認は、また後日に回す」

 

 

ショッピングルート(327)のイベント再確認

 

リバT『では、3日めのもう一つのルートに移ります。こちらのメインヴィランは、獣使いのビーストキングですが、ミュージカルルートに比べて多彩な展開が待っているので、こっちが主流と考える方が良さそうですね』

 

アスト「少なくとも、技術、思念、体力ヒーローはこっちに進むことを推奨されているわけだ」

 

リバT『まあ、体力ヒーローはミイラ男からの情報入手を気にしなければ、ミュージカルルートでもクリアできましたがね』

 

アスト「アニーも、紅兄貴も、正規のルートから外れた方が結果的に英雄点を多く稼げたというのが皮肉なものだな」

 

リバT『詭道こそ秘伝の芸なれ、とはよく言ったものです。ともあれ、327番のパラグラフでは、オーデュポン公園と自然史博物館で不可解な事件が発生したことから、調査活動が始まります』

 

ダイアンナ「どんな事件だい?」

 

リバT『オーデュポン公園では、女性が獣のような怪物に襲われて負傷。自然史博物館では、男が怪力で胸を押しつぶされて圧死だそうです。この謎を調べるために、我らがヒーローは自然史博物館(365)と、タイタン動物園(408)と、サーカス(4)の3ヶ所を捜査対象に考えたのですが……』

 

アスト「オレはサメ退治のときに『サーカスの情報』を手に入れていたから、迷うことなくそっちに進んだんだよな。そして、犯人はライオンの檻の下に事務所を持っていたサーカスの演技監督だと判明した。襲撃された2人は、彼に裁判で15年の刑を与えた陪審員だったらしい。その彼の呼称がビーストキングというのは、後からの情報で判明するんだが……」

 

リバT『ビーストキング自体は弱いのですが、彼は傷つけられると2頭のライオンを操り、襲いかからせるのですね』

 

アスト「そんな時に効果を発揮したのが、〈におい合成機〉だ。マタタビの臭いでライオンを無力化すると、たちまちビーストキングは降伏した。実に痛快で、このオレが3日間で最も輝いた瞬間と言える」

 

リバT『技術ヒーローがビーストキングを捕まえた際に、「恐怖会議のパスワードは水銀」という情報が手に入ります。さらに、他のヒーローでも「氷の女王のアジト」情報と、英雄点3点がもらえますね』

 

アスト「氷の女王は技術ヒーローにとって必須な相手だが、ずいぶんと多くの場所から情報が得られるんだよな」

 

ダイアンナ「1日めの銀行貸金庫か、駄菓子屋の店主、そしてこのビーストキングだね」

 

アスト「貸金庫に行かなくても、このビーストキングで情報入手できるってことは、別の攻略ルートもあったってことだな」

 

リバT『でも、このビーストキングの事件を解決するのに、サメ退治をしないといけません。ラッド広場のブレイン・チャイルドからも「ライオンの檻の下の情報」は入手可能ですが、そうすると地下鉄スリに会えなくなりますので、技術ヒーローは「銀行→海→地下鉄→ショッピング→サーカス」と進む以外は攻略失敗です』

 

アスト「結局そうなるのか。もしも、ライオン檻下の情報を手に入れていなければ、どうなっていたんだ?」

 

 

★見当違いの捜査の果てに

 

リバT『まず、365番の自然史博物館に行くと、恐竜の化石やら、巨大哺乳類の剥製などを見学できて、古代生物ファンにはワクワクできますが、そういう命を持たない存在が動き出して……という推理は、ここでは一笑に付されますね』

 

アスト「そういう展開もあっても面白いんだけどな」

 

リバT『あなたは太古の眠りから目覚めた恐竜やマンモスと戦いたいのですか?』

 

アスト「……映像で見てるだけなら楽しいが、自分が戦いたいとはこれっぽっちも思わないな。サメやライオンだけで勘弁してくれ」

 

リバT『次に、408番の動物園に行くことができます。何でも、ツチブタが逃げたそうで』

 

アスト「ツチブタ? 何だそりゃ?」

 

リバT『アフリカ大陸にのみ棲息する管歯目ツチブタ科ツチブタ属に所属するレアな哺乳類です。管歯目に所属するのは、現在ツチブタ一種類なので、ツチブタ目と言ってもいいかもしれませんね。絶滅した種目としては、いろいろと化石も見つかっているそうですが、とにかくアリやイナゴなんかを食べる大人しい生き物で、全長は1.5〜2メートル前後。人は襲いません』

 

アスト「いや、襲わないと言っても、逃げたんだろう? 大事じゃないのか?」

 

リバT『動物園の園長さんはのんびりしたものですね。ツチブタは穴掘りが得意みたいですから、おそらくは檻の下の地面を掘って、自分が抜け出せる程度の隙間でも作ったんじゃないでしょうか。とにかく、ツチブタじゃ人を襲わないだろうと判断して、これ以上の捜査は進展しません』

 

アスト「結局、サーカスに行くしかないようだな」

 

リバT『サーカスでの正解は、ライオンの檻(310)からパラグラフ・ジャンプで360に飛んで、秘密の地下室に入ることなんですが、地下室を発見できないなら、ライオンの調教師を誤認逮捕させて、英雄点を2点失ったりするんですね。思念ヒーローだったら、彼の心を読んで無実だと分かるのですが』

 

アスト「思念ヒーローと手を組んで、探偵業を営むと良いと思うんだ」

 

ダイアンナ「心が読めれば、犯人なんてすぐに分かるもんな」

 

アスト「いや、誰の心を読むか前もって当たりをつけておかないといけないし、心を読むだけじゃ証拠とは言えない。誰でも納得できる物的証拠を探り当てることも、警察や探偵業には求められるだろう。それはともかく、地下室の情報をこちらが持ってないと、たまたま偶然の捜査で発見できるってことはないんだな」

 

リバT『ええ。巧妙に隠されていますからね。逃げた動物もいないし、サーカス団の団長も席を外しているようで、姿が見当たらない。とにかく、事前情報なしではこの事件は解決できません』

 

アスト「逃げたツチブタが気になるが……」

 

リバT『ツチブタと言えば、アフリカ。アフリカと言えば、エジプト……ってことで、ビーストキング事件が解決しようが、しまいが、次のイベントとして「古代エジプト美術館」(158)が提示されますが?』

 

アスト「他の選択肢は?」

 

リバT『動物園からだと帰宅する選択肢(113)も出ますし、サーカスからだとマリファナ・ジェリーの家に寄る(38)こともできます』

 

アスト「博物館からだと?」

 

リバT『マリファナ・ジェリーですね』

 

アスト「よし、マリファナ・ジェリーだな」

 

ダイアンナ「ちょっと待った。古代エジプト美術館には興味がないのか?」

 

アスト「だって、技術ヒーローではミイラ男の手がかりが入手できないからな。そっちに行くメリットがないんだよ」

 

ダイアンナ「あたしが手がかりをゲットしたから、エジプトは任せろ」

 

 

古代エジプト美術館(158)

 

ダイアンナ「地下鉄スリのカセットテープから、ムスタファ・カリムの情報を入手していなければ、エジプト美術館の捜査は徒労に終わるんだよね」

 

リバT『ええ。そして先にお宝チェックと称して、アモン・ラー神の頭像を調べても、アンカリス王女の石棺を調べても、何も分かりません。事件解決の正解ルートは、先に案内人を呼んできてもらうことです。案内人の1人はアブドゥル・アジズで、もう1人が噂のムスタファ・カリム。その正体こそが前世魔人のミイラ男だったのです』

 

ダイアンナ「ああ、パラグラフ135番から2倍して、270番に進むと正体を現すんだったな。ミイラ男はいつもの倍のパワーで電撃を浴びせないといけない強敵だった」

 

リバT『倒すと英雄点2点をもらえますが、倒せないと逃げ出すことになって、英雄点を2点失います』

 

ダイアンナ「倒せないこともあるのか」

 

リバT『技術ヒーローと思念ヒーローでは、ミイラに攻撃が通じずに殺されてしまいます(194)。バッドエンドを避けるには逃げるしかありません』

 

アスト「ほれ見ろ。オレはエジプトを避けるのが正解だったんだよ」

 

リバT『実のところ、正解はエジプト美術館に寄るけど、ミイラの正体は見破れないので、そのまま素通り。そして次の図書館に向かうのが、技術ヒーローの正解だったと思います』

 

アスト「図書館だと?」

 

リバT『ええ。しかし、まずはミイラの始末をつけましょう。ここでの主役は実のところ、体力ヒーローですね。彼の戦うミイラの能力は技術点10、体力点10です』

 

アスト「オレでも頑張れば、倒せる相手じゃないか」

 

リバT『能力的にはそう見えますが、ここでのミイラは神秘の力で不死身の再生能力を持つので、電撃や超体力じゃないと傷を付けられないって設定なんです。体力ヒーローも倒すことはできないけど、相手の体力を残り4点まで削ったら、力任せに空いている木箱に投げ込んで、フタを固く閉めて動きを封じようって作戦に出るんですよ』

 

アスト「倒せないなら、封印しろってことか」

 

リバT『そして、体力ヒーローだけがこの事件を完全解決できます。カリムの上着が床に落ちていて、2枚のメモが発見できるのですが、1枚めは「恐怖会議は豪華ジェットの中」とあります』

 

ダイアンナ「一応は、体力ヒーローの必須情報なんだね」

 

リバT『そして、もう1枚は彼が盗んだお宝の在処です。彼は警備員の立場を利用して、お宝を盗んだ後、精巧なイミテーションに置き換えて、事件が発覚しないように細工していたのですよ。そこまで事件の全貌を突き止めて、お宝を回収したことで、体力ヒーローだけが英雄点4点を獲得できるわけで』

 

ダイアンナ「チッ、あたしのミイラ退治は中途半端だったってことかい」

 

アスト「英雄点を稼げただけマシだろう」

 

ダイアンナ「しかし、次の図書館では、あたしの電撃ヒロインもゲームオーバーを迎えてしまったんだ」

 

リバT『では、次に進みます。マリファナ・ジェリーか、図書館か(242)の2択になりますね』

 

 

★図書館の破壊魔(242)

 

ダイアンナ「この図書館に出現する破壊魔デヴァステーターは、あたしの電撃が全く通用しなかった」

 

リバT『そうですね。ここでの電撃ヒーローの最適解は、怪物を放置して逃げることです。なお、このイベントの後の選択肢は、ミュージカルルートに入り、警察本部に行くか(245)、叔母さんの家に行くこと(134)ですね』

 

アスト「それだと、マリファナ・ジェリーに会いに行けないじゃないか」

 

リバT『そんなに彼に会いたいのですか?』

 

アスト「と言うか、シドニー・ノックス事件で〈回路妨害機〉を手に入れるには、ジェリーの情報が必要だと思っていたんだが? あと、そっちのルートだと氷の女王と対決するイベントを逃がしてしまわないか? 技術ヒーローには、それが必要なんだが」

 

リバT『その吟味は次の記事で行いましょう。今は技術ヒーローの力で、デヴァステーターを倒して下さい』

 

アスト「ええと、〈分光分析機〉で調べると、奴の体は隕石のような成分でできているみたいだな。素手でまともに倒せる相手じゃない」

 

リバT『ええ、デヴァステーターの技術点は14、体力点は12。ラスボス・サイボーグを除けば、本作最強の敵です』

 

アスト「『地獄の館』のラスボス悪魔と同じ能力なんだな。クリスナイフもないのに、どうやって倒せって言うんだよ?」

 

リバT『大丈夫です。こんなこともあろうかと、あなたはフェノール酸を作っていたではありませんか。技術点判定で成功して、ぶつけてやって下さい』

 

アスト「ああ、それで奴の体が溶け出すのか」

 

リバT『岩の体が酸で溶けて、苦しむ破壊魔はフラフラと体勢を崩し、3階の窓から地面に落下、その衝撃で粉砕されるのです。おめでとう、あなたは英雄点5点を獲得します』

 

ダイアンナ「やったな、アスト。あたしが勝てなかった相手を、知恵と勇気で倒すとは、それでこそ真のヒーローだ」

 

アスト「そう言ってもらえるのは嬉しいが、問題はこちらのルートに進むと、技術ヒーローは攻略不能に陥るんじゃないかとドキドキしているぜ。マリファナ・ジェリーに会いに行くルートに戻してくれよ」

 

リバT『なお、体力ヒーローの技術点13でも、デヴァステーターに勝つには苦労しますね。運だめしを活用すれば、3回命中させることで何とかできるかもしれませんが、無敵の体力ヒーローが苦戦する数少ない相手ってことで』

 

アスト「だったら、思念ヒーローじゃどうしようもないな」

 

リバT『はい。宇宙から来たと思しき隕石生命体に思念波は通じません。こんな奴を倒すには、軍隊の力が必要だと見切って、さっさと逃げ出す判断をするようです』

 

アスト「技術ヒーローのみが比較的容易に倒せる相手だが、喜んで倒しに行くと、情報を取り逃がすことになる。何て意地悪なルート設定をするんだよ、スティーブ・ジャクソンはよ」

 

 

★情報屋ジェリー(38)と、裏社会の顔役(113)

 

リバT『アストさん所望のマリファナ・ジェリーは、サーカス、自然史博物館、エジプト美術館の3ヶ所から行けますね。何でも、その3ヶ所は彼の自宅のアパートに近いそうで、寄ってみようかって流れです』

 

アスト「動物園からはジェリーの家に行けないんだな」

 

リバT『はい。動物園から行けるのはエジプト美術館か、自宅に帰ることですね。自宅に帰る途中で、裏社会の顔役ファット・ブルーボトルの手下が自分をつけ回していることに気づき、締め上げて情報を聞き出す流れです』

 

アスト「裏社会の顔役ブルーボトルか。本編では直接登場せずに、名前のみが出てくるらしいが、厄介な男に目を付けられたようだな」

 

リバT『ブルーボトルの手下との遭遇は、動物園から(ビーストキング事件の調査に失敗して)直接帰宅する場合にのみ発生するレアイベントですが、これも意地悪なルートになっていますね』

 

アスト「どういうことだ?」

 

リバT『彼がくれる情報は、「ウラジミールの直属の手下が家電の未来展に現れる」とのことですが、このルートだと215番のシドニー・ノックス事件に流れて、「家電の未来展には行けない」んですよ』

 

アスト「つまり、周回プレイを前提にしなければ、何の意味もない情報ってことだな。おまけに微妙に間違っているし。『家電の未来展に現れるのは、ウラジミールの部下ではなく、ウラジミール自身であること』をブルーボトルは気づいていないらしい」

 

リバT『とにかく、この情報を受けても家電の未来展に行こうって選択肢が発生しないのが、このイベントの不可解なところですね。文章中では「有用な情報」と記しておきながら、その有用性を活かせないのは、作者のミスなんでしょうか?』

 

アスト「何にせよ、このパラグラフがあるからこそ、『情報を持たずにシドニー・ノックス事件に直面する』って展開が成立するわけだな。シドニー・ノックス事件につながるパラグラフは38番と113番のみ。そして、我らが親愛なるマリファナ・ジェリー君は、タイムリーにノックス事件の手がかり情報を提供してくれるんだから」

 

ダイアンナ「シルバー・クルセイダーに事件のことを知らせてくれる通信装置クライム・ウォッチに情報を流してくれるのは、マリファナ・ジェリーなんだよね」

 

アスト「そんなジェリーも、ヒーローの正体を知らないことが別ルートの264番で語られる。ジェリーはメカオタクのギークって人種で、コンピューターと市民ラジオ、アマチュア探偵活動を趣味にしている。あのシルバー・クルセイダーの通信装置にアクセスできると知って、嬉しくて仕方ないらしく、引っ切りなしに自分がつかんだ犯罪情報を送ってくるもんだから、ジーンが忙しい原因の大部分がこいつにあるわけだな」

 

ダイアンナ「だけど、彼がいるからヒーロー活動を続けられるのも事実だろう?」

 

アスト「もちろんそうだが、事件の発生した場所しか教えてくれず、その内容は現場に到着しないと事前には分からないってのは、問題が大きすぎだろう。振り回されるこっちの身にもなってくれ。たまに誤認情報もあるわけだし」

 

リバT『おまけに、ジェリーさんはヒーローが自宅を訪ねることを嫌がっているみたいですね。裏社会の住人らしく、ヒーローに情報をリークしていることが公になると、いろいろと不味いらしいし』

 

ダイアンナ「情報は送るけど、あくまで断片的な手がかりだけって縛りを本人はかけているのかも知れないね。直接会えば、お喋りだから色々話してくれるけど、普段は必要最低限の接触だけに留めておこうとか、互いのプライベートに干渉するのはやめようとか、適度な距離感を保っているような間柄、と」

 

アスト「この情報屋のジェリーがどのようにシルバー・クルセイダーの情報提供バディになったかの物語は知りたいが、ジャクソンは書いてくれないだろうな」

 

リバT『別にジャクソンさんじゃなくても、他のFF公式作家さんがタイタンシティ・ガイドなるサプリメントを作って、ポート・ブラックサンドやアリオン市みたいに紹介してくれればいいと思いますね』

 

アスト「妄想願望はさておき、ジェリーが教えてくれる情報は本当に有用で、『マントラッパーがマードック放射能研究所の助手シドニー・ノックスの心を操っている』『内気なノックスは研究所の監視塔に登って、渡り鳥を眺めるのが好き』と、直後にタイムリーなネタなのは実にありがたい限りだ」

 

リバT『2日めのマントラッパー事件を解決した際(16)にも既出の情報ですが、それぞれで運点1がもらえるのも微妙にありがたいことですね』

 

アスト「この事件の関連性によって、マントラッパーの大物ぶりも引き立つ感じだな。何だかんだ言って、2つのパラグラフでヒーローを死に追い込む用意周到さといい、恐怖結社とは関わっていない独立勢力らしさといい、シドニー・ノックス事件のタイタンシティ崩壊の可能性を秘めた大掛かりさといい、地味ながらも恐ろしい悪党だったと思うぜ」

 

リバT『では、本作でも攻略重要度の高いシドニー・ノックス事件の顛末は、4日めの記事で語るってことで』

 

アスト「あと、4日めと5日めは1回の記事でまとめられるかと思ったが、どうも分けた方が良さそうだな。前回、あと2回で完結って予定だったが、あと3回に修正したわ」

 

ダイアンナ「今回を終えて、あと2回ってことだな」

 

アスト「それと、秘密道具リストも今回は割愛。3日めと4日めをまとめて、次回に載せる予定」

(当記事 完)