ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

「サイボーグを倒せ」攻略III(超思念NOVA編1)

超思念ヒーロー登場

 

NOVA「少々遅くなったが、いよいよ本命の俺の登場だ。シルバー・クレッセントことジャン・ラファイエットのヒーロー物語を始める」

 

リバT『活躍を期待しています。思念ヒーローの手がかりは、まず222番が自動的に与えられます』

 

NOVA「ダイアンナのもらったタイガー・キャットの情報だな。新鮮味に欠けて、つまらん」

 

リバT『そういう仕様ですので。もう一つは、280、152、108から自由に選んで下さい』

 

NOVA「280も既出の情報なので、152番をもらおうか」

 

リバT『「ブレイン・チャイルド」と呼ばれる子どもの見る夢が、現実になるという噂がダウンタウンで流れているようですね。彼の本名はティモシー・グラント。100番通りに住んでいるそうです』

 

NOVA「パラグラフ100番をチラ見するが、特に関係なさそうだ。まあ、『夢が現実になる』というフレーズは嫌いじゃない。そういう事件に出くわしたときに、100という数字を思い出せばいいってことだな」

 

ダイアンナ「もしかして、ラッド広場の噴水に現れた怪物かな? あたしは完全解決できなかったんだが」

 

アスト「アニー、余計なことを言うな。NOVAにヒントを与えてどうするんだ?」

 

ダイアンナ「いや、自分の未解決事件の顛末は気になるじゃないか。大統領暗殺事件とか、まだ解決していないイベントもあるし」

 

NOVA「みんなまとめて俺が解決……って言うわけには行かないんだよな。キャラの能力やルート選択によって解決できる事件は限られている。その中で、どれだけ多くの英雄点を稼げるかが勝負のポイントだ」

 

アスト「オレはお前が勝てなければ、それでいい。浮世英寿がデザ神になれず、ゲームから脱落したように、お前が負けを認めることが何よりも嬉しい」

 

NOVA「俺が負けたからと言って、お前が勝つわけではないからな。まあ、やるからには勝利のために励みたいが、俺にとって大切なのはゲームを楽しむことだ。負けてもプレイが楽しければ、それでいい。つまらない勝ち方をするよりは、面白い負け方をする方がいいという考えだが、勝っても負けてもどっちでもいいという考えはゲームを盛り下げるから、プレイ中は勝ちにこだわれ、というゲーマー哲学もあるしな。まずは楽しむ。そして勝ちを目指す。では、行くぞ」

 

思念ヒーローの1日め

 

NOVA「アストも、ダイアンナも、まずは新聞での情報収集から始めたんだが、俺は違った道を進むぞ。路上で犬の粗相がどうこうとつまらないケンカをしている男女に、ヒーロー姿で仲裁してやるところからスタートだ。君たち、ケンカをやめたまえ、と言いながら、超思念力で平和の想いを植えつける。くらえ、エンジェル・ハイロウ念波!」

 

アスト「うわあ、洗脳光線を出しやがったぞ、こいつ」

 

ダイアンナ「あたしたちにはできない技だねえ」

 

リバT『いえ、アストさんの超技術ヒーローなら〈指向性音声中和器〉の効果で、音を消し去って、口論を無理やり止めることができるんですよ』

 

ダイアンナ「本当に強引だね。それが許されるなら、『ケンカをやめな。さもないと、電撃をお見舞いするよ』ってやり方もありだろうさ」

 

NOVA「市民を脅してどうするんだよ。それより、平和の思念を植えつける方が、よほどヒーローらしくてスマートなやり方だ」

 

アスト「ヒーローというよりは、カルト宗教の教祖みたいな振る舞いだけどな」

 

リバT『とにかく、超思念力を使ったので、体力点を2点消費してください』

 

NOVA「超能力使用はタダじゃないんだよな。さすがに、市民すべてに平和の意思を植えつけるのは不可能だ。平和への道は地道な啓蒙活動によるしかない」

 

リバT『なお、ケンカをしていた男性の心に触れた際、あなたは違和感を覚えます。後ろ暗い秘密を抱えているような感じで、「金の腕時計」「質屋」と断片的な情報が入って来ますね。それ以上を追及される前に、男はコソコソ人混みの中に消えました』

 

NOVA「むっ、頭の中を情報が渦巻くのが、超思念ヒーローの長所であり、欠点でもある。上手く情報を整理しないと、偏頭痛に悩まされて落ち着けん。こんな状態では仕事にならないから、気分を安らげるために、オーデュポン公園に向かうぞ」

 

リバT『公園では、殺人事件が発生していたんですね』

 

NOVA「知ってる。殺された人間の名はウェイン・ブルース。バットマンの正体ブルース・ウェインのパロディーだが、80年代の俺はその事実を知らなかった。ティム・バートンバットマン映画は89年だし、それ以前のバットマン作品は60年代にTVドラマがあったぐらいで、70年代から80年代にかけての俺はスーパーマンスパイダーマンワンダーウーマンぐらいしかアメコミヒーローを知らなかったんだ」

 

アスト「バットマンが殺人事件の被害者役なのか?」

 

リバT『いえ。あくまで、似た名前の別人ですね。大富豪ではなくて、保安会社の社長です』

 

NOVA「この事件を解決するには、108番の情報が必要なんだが、それはカニコングの超体力ヒーローに任せた。俺にできることは何もないと判断し、次の事件を待つとしよう」

 

リバT『程なく、2つの事件の連絡が入ります。1つは「パーカー空港」、もう1つは「ピーター研究所」ですね』

 

NOVA「2つ合わせて、ピーター・パーカー、すなわちスパイダーマンだな。この名前も80年代には分かっていなかった。俺の知ってるスパイダーマンは、山城拓也だったからな。チェンジ・レオパルドンの方だ。ベンおじさん? 誰それ? スパイダーマンの恩人といえば、スパイダー星人のガリアだろう、後の宇宙刑事シリーズのコム長官になる御仁だとか、そういう東映版知識だった」

アスト「こっちじゃないのか?」

NOVA「アニメ版も地方局の再放送で見た覚えはあるんだが、主人公の本名までは知らなかったんだよ。あと、これとかな」

NOVA「でも、やはり俺の心に強く焼きついているスーパーマンはこれだな」

アスト「思い出話はどうでもいいから、さっさと事件解決に向かえよ」

 

NOVA「超思念ヒーローは、頭の中を情報が渦巻くんだから仕方ないだろう。とにかくパーカー空港では、飛行機のハイジャック事件が起こっているらしいが、関連情報を持たない俺には解決できないことも分かっているので、ここは初出のピーター研究所へ向かうぞ」

 

リバT『ピーター研究所は、大学の原子物理学科に所属する施設ですね』

 

NOVA「なるほど。放射能グモでも発生したか?」

 

リバT『いえ、放射能犬です。4匹のジャーマン・シェパードが檻から脱走しました。犬に噛みつかれると、放射能汚染のせいで即死する可能性もあります。戦闘でダメージを受けたら、1Dを振って、6が出たら運だめしをして下さい。失敗すると死ぬので、ご注意を』

 

NOVA「思念波でおとなしくさせることはできないのか?」

 

リバT『できます。運だめしして下さい』

 

NOVA「成功だ」

 

リバT『3頭は服従させることができました。残り1頭ですね』

 

放射能犬:技術点7、体力点5

 

NOVA「こっちの技術点は10だから、普通に勝てそうだな」

 

 しかし……ダイス運が悪く、放射能犬の攻撃が命中。

 

NOVA「うおっ、当てられたか。しかし、いきなり死ぬことはあるまい」

 

 だが、1Dを振ったら6が出る。

 

NOVA「マジかよ。運だめしに成功しないと、死んでしまう」

 

 そして、運が悪いときは、とことん悪いものである。

 

NOVA「運だめし失敗。と言うことは……」

 

リバT『残念ながら、あなたはここで死にました』

 

アスト「ウワッハッハッハ。『面白い負け方』とはこのことか。天下のスーパーヒーローが犬に噛まれて、いきなり初日で死亡とは、さすがNOVA。笑わせてくれる」

 

NOVA「お前、笑いすぎだろう(涙目)」

 

 こうして、超思念ヒーローのシルバー・クレッセントの初回プレイは、いきなりゲームオーバーという結果に終わったのである。

 

NOVA「うう、思念体は死ねんたい。このままで終わるわけにいかん。気を取り直して、捲土重来、アイル・ビー・バックを図ってやる。放射能犬め、次こそ捕まえてやるからな」

(当記事 完)