3度めの正直ふたたび
ダイアンナ「前回は、恐怖結社の秘密会議の行われる日付情報が入手できなくて、ゲームオーバーだった。今回こそクリアしてみせる」
リバT『では、1日めのアルケミスト事件が解決したところからスタートしましょうか。パラグラフ372番で、海岸に行くか、空港に行くかですね』
ダイアンナ「考えてみれば、秘密会議の場所は潜水艦なんだった。だったら海に行くのが正解だと考えるべきだったかも」
リバT『結果論ですけどね。とにかく、海岸では例によって人喰いザメが出現します』
ダイアンナ「電撃を使ってもいいのかな？」
リバT『近くで子どもが泳いでいるので、狙いをきちんと付けなければいけません。技術点判定を行なって下さい』
ダイアンナ「ぴったり10で成功」
リバT『シルバー・サンドラの放った電撃は見事にサメに命中し、その体を爆発させます。飛び散った肉片や内臓の欠片が砂浜にまで降り注ぎ、辺りは血まみれスプラッターの様相を呈します。贓物まみれになった人々が口々に非難していますね』
非難の声『こいつは酷い。シルバー・サンドラの奴、何てことをしやがるんだ。やり過ぎってものだろうが。うへ〜、気持ち悪い。こんな無茶をせずに、水に飛び込んでサメと戦えば良かったのに。大体、可哀想なサメ相手にここまでやる必要があったか？ 適度に痛めつけてやれば、逃げていたろうに。これからはダーティー・サンドラっていうのがお似合いじゃないか？』
ダイアンナ「くっ、人々の非難の声に、心の中の闇堕ちメーターが上昇中だ」
リバT『不幸中の幸いか、サメに襲われそうになっていた少年は無事です。実のところ、ここは電撃を外して、やむなく水中でサメと戦う方が情報的に良かったのかもしれませんが、まあ、その夜のTVニュースでは「シルバー・サンドラ、サメを虐殺。周囲に大迷惑。動物愛護団体は厳重非難」と流れていますね』
ダイアンナ「銀行強盗を捕まえるとか、少年の命をサメから助けるとか、そういう報道はないのか？」
リバT『一応、補足的に伝えられていますが、よりセンセーショナルに非難する方向で、面白おかしく叩くようにニュース編成されているみたいです』
ダイアンナ「くっ、マスゴミめ。TVを消して、イライラしながら寝る」
リバT『では、翌日になります。体力は回復していいですよ』
ダーティー・ヒロインの2日め
ダイアンナ「サメ退治の後は、カウフィールド乳業に行けるんだね」
リバT『ええ、空港→ラッド広場ルートと、海岸→カウフィールド乳業ルートに分岐します』
ダイアンナ「そして、チェーンソー・ブロンスキーと、ネコのどちらかを選ぶんだな。ブロンスキーのような小物よりは、ネコの方が邪悪なオーラを放っていると見た。前回習得したダイアンナ・アイを使うぞ。汝の正体見たり、前世魔人タイガーキャット！」
リバT『ば〜れ〜た〜か〜と、ネコ獣人のタイガーキャットが正体を表し、鋭い鉤爪で攻撃してきますね。彼女の前科は「牛乳会社と魚工場での商品略奪」です。能力は技術点9、体力点8。素早い動きで接近戦を挑まれたので電撃を放つ間がありません』
6点のダメージを受けたものの、何とかタイガーキャットを捕まえることができたダーティー……いや、シルバー・サンドラだった。
ダイアンナ「さあ、恐怖結社の秘密会議の日付情報を教えてもらおうか。さもないと、電撃でお仕置きだよ」
リバT『前日のサメ殺しのニュースを見ていたキャットは、恐れおののいて、許しを乞います。ただ、彼女は恐怖結社とは関係ないらしく、知っている情報は「マントラッパーのサインは、Mの刻まれた弾丸」とのこと。それを見つけると、パラグラフ番号を60加えた先に進めますね』
ダイアンナ「M印の弾丸か。確かパン屋の前の拉致事件の手がかりだったな。これが恐怖結社につながるカギか？」
リバT『さあ。とにかくタイガーキャット逮捕で英雄点2点獲得です（合計6点）。なお、カウフィールドでの事件解決後は、一時的に雨が降り始めたりしますね』
ダイアンナ「雨？ 何か意味があるのか？」
リバT『あなたには関係ありませんが、他の情報からつながる可能性があるってことで。さて、遅刻したあなたが上司の機嫌とりのために買い物する選択肢がありますが？』
ダイアンナ「確か、『火吹山の魔法使い』か『D&D』だったな。よし、年末の旬であるD&Dに行くぞ」
リバT『80年代の話だから、AD&D1版か、赤箱クラシックD&Dなんでしょうね』
リバT『そして、デパートにレッドドラゴンのタトゥーを入れた荒くれ4人衆ファイヤー・ウォリアーズが現れます』
ダイアンナ「よし、こいつらを倒して、昨日の汚名返上だ。これでもくらえ、と電撃を放つ」
リバT『命中判定をどうぞ』
ダイアンナ「6で命中」
リバT『1人を気絶させました。さらに2人が襲って来ますので、命中判定2回です』
ダイアンナ「どちらも命中したが、これって電撃を放つたびに体力2点を消費するのか？」
リバT『地の文には記載されていませんが、ルール上はそうなんでしょうね』
ダイアンナ「くっ、ここまで6点消費。タイガーキャット戦の負傷も入れると、残り体力が8点しかない。結構厳しいな」
リバT『最後の1人は仲間が次々と倒されたのを見て、逃げ出そうとしますが？』
ダイアンナ「待てえ、と追いかける」
リバT『人混みに紛れて逃げたので、電撃を放つことはできません。しかも、目立つ革ジャンを脱ぎ捨てて、地味な服装に化けたので、あなたは最後の1人を見失ってしまいました。ただ、拾い上げた革ジャンのポケットに恐怖結社のマーク入りのメモが入っていて、「28日の会議までに、あの品を手に入れろ」と記されています』
ダイアンナ「これは……会議の日付情報か？」
リバT『はい、キーナンバーは28です。ともあれ、あなたはファイヤー・ウォリアーズの3人を捕まえたので、英雄点を3点確保しました（合計9点）』
ダイアンナ「消耗は激しいが、得るものは十分だな」
リバT『次は地下鉄を使うか、歩いて職場へ行くか、ですが？』
ダイアンナ「地下鉄でスリを捕まえる」
スリを簡単に倒し、カセットテープからムスタファ・カリムの情報を手に入れる。
それから、1日停職後のショッピングでパン屋に寄り、辺りの捜索で弾丸Mを発見。
パラグラフ331番から、60を加えた391番でマントラッパーのアジトの倉庫に到達。277の即死罠を回避し、不意打ち敢行で技術点8、体力点7の誘拐犯マントラッパーと一味を撃退。
マントラッパーは罠仕掛けと人心操作の達人で、シドニー・ノックスを利用して放射能研究所の崩壊を企んでいた（シドニー・ノックス情報をゲット）。
こうして大富豪ドリュー・スウェインをマントラッパーから救出して、英雄点3点を獲得したシルバー・サンドラだった（合計12点）。
その後、宝石店でポイズナーの情報を得て、ジーナ・ラファイエットの慌ただしい2日めは終わる。
ズタボロ・ヒロインの3日め
ダイアンナ「体力6点を回復して14点だけど、タイガーキャット戦での負傷はまだ癒やされない。連戦だと、電撃使いは消耗が激しいなあ」
リバT『次は獣使いビーストキングのイベントですが、情報は未入手ですね』
ダイアンナ「動物園→美術館で、前回みたいにミイラ退治をする」
リバT『ミイラ退治の電撃で4点消耗してください』
ダイアンナ「ぐっ、残り体力10点」
リバT『英雄点は2点増えます（合計14点）』
ダイアンナ「身を削りながら戦い続ける、と」
リバT『次は図書館か、マリファナ・ジェリーです』
ダイアンナ「シドニー・ノックス情報は持ってるけど、図書館は選べないので、マリファナ・ジェリーのところへ行く。それから1日終わって熟睡だ」
おつかれヒロインの4日め
リバT『6点回復して、体力16点ですね』
ダイアンナ「食料を食べて4点回復できないの？ 電撃使いって腹が減って仕方ないんだよ」
リバT『今作では食事で回復ってルールはありませんね。夜に寝ることでしか回復手段はない、と。むしろ運の方は情報ゲットで結構回復しますので、気軽に使って構わないと思いますね』
ダイアンナ「4日めはシドニー・ノックス事件の解決だから、何も消費する必要はない」
リバT『〈回路妨害機〉と英雄点5点をゲットですね』
ダイアンナ「合計19点。次はポイズナー事件だ。前回と同様に進めるぞ」
リバT『電撃で体力2点消耗して、英雄点4点ゲットです（残り体力14点、合計英雄点23点）』
ダイアンナ「次は、氷のプールから女の子を救出する」
リバT『体力4点消耗、英雄点＋2点です（残り体力10点、合計英雄点25点）』
ダイアンナ「それから、フットボール・スタジアムでカーネイジとの戦いだ」
この戦いで、残り体力4点まで減らされたシルバー・サンドラだったが、合計英雄点は30点に達した。
そして、恐怖会議の日、体力を10点まで回復した彼女は、最後の試練に挑むことになる。
スーパーヒロインの最終決戦
ダイアンナ「全快とは言い難いコンディションだが、ここまで来たら、最後までクリアしたい。まず、臨海地区に行って、日時は28日の午前11時。パラグラフ39番でどうだ？」
リバT『はい、正解です。次の選択肢は、豪華ヨットのあるオーシャナリア・マリーナか、海軍造船所のあるクランセイ湾のどちらかですが？』
ダイアンナ「目的は潜水艦だから、クランセイ湾だろう」
リバT『正解です。実は、クランセイ湾を特定する情報がもう1ヶ所あって、あなたはそのルートを通過していないので、厳密に考えるなら攻略失敗と裁定することも可能ですが、「数字によるパラグラフ・ジャンプ以外は、プレイヤーの論理的推理力あるいは運や直感でパラグラフ選択できる」ということにします』
ダイアンナ「完全攻略ではないが、妥当な攻略をしたということか」
リバT『今回通らなかった正解ルートについては、また後日の記事で触れるとして、次の選択肢は、哨戒魚雷艇か、潜水艦か、戦艦の3つですが、正解はお分かりですね』
ダイアンナ「もちろん潜水艦だ」
リバT『潜水艦に侵入すると、排気口に閉じ込められてしまいますが（252番）、電撃でドアを焼き切ることができます。地の文にはありませんが、体力を2点消耗してください』
ダイアンナ「残り8点か。これ、裁定が厳しくないか？ 地の文に書いてなければ、体力消耗はなしでも構わないと思うが」
リバT『しかし、電撃を敵に命中させるのに技術点判定が必要で、使うたびに体力2点消費というのは、ルールに書いてある通りですからね。一応、動かない物体に対しては技術点判定なしで成功としてますが』
ダイアンナ「こんなにボロボロで、ラスボスを倒せるのかな？」
リバT『その辺は運だめしを活用して、何とかして下さい。それにしても、この潜水艦の排水口に閉じ込められるシーンですが、「潜水艦に入ることができるのは電撃ヒーローだけなのに、選択肢には超体力、超思念、超技術それぞれの項目が用意されている」んですね。ズルをしなければ、あり得ないはずの選択肢なんですが、結果は体力ヒーローと思念ヒーローは脱出できずに溺死。技術ヒーローは手製の〈レーザートーチ〉で扉を焼き切るものの、時間がかかり過ぎて、脱出した段階では会議が終了し、恐怖結社の計画を止めるのが手遅れになり、いずれもバッドエンド。つまり、電撃使いだけが潜水艦の会議を防ぐことができるわけです』
ダイアンナ「とにかく、会議の現場に乗り込むぞ。最終決戦だ」
リバT『技術点18、体力点20のチタニウム・サイボーグ、恐怖結社の首領ウラジミール・ユトッシュスキーが、「ほう。これはこれは、サメ殺しの堕ちたヒロイン、ダーティー・サンドラではないか。我らの会議に参加して、仲間に加わるというなら大歓迎してやるぞ。どうかね、報われない人助けなどやめて、その持てる力を正しく評価してくれる組織に忠誠を誓うというのは？ 今なら幹部の座を約束するぞ」と手を差し伸べます』
ダイアンナ「ふざけるな。このシルバー・サンドラ、お前のようなポンコツ・サイボーグに従うほど落ちぶれちゃいない」
リバT『「ふむ、強気な女は嫌いじゃない。ならば、力で屈服させてから、マクロブレインの洗脳波を浴びせてみるのも一興か」と言いながら、向かって来ますが？』
ダイアンナ「回路妨害機、始動！」
ウラジミール『むっ、何だ、これは？ 体がうまく動かん』
ダイアンナ「だからポンコツだと言ったんだ。それに、お前の体は機械。機械の天敵は、電気というのは常識。このあたしの電撃が、お前のボディを焼き切ってみせる」
リバT『ウラジミールの能力は、技術点9、体力点10に半減しました。最後の決着をつけましょう』
一方のシルバー・サンドラの技術点は10で、残り体力点は8。下手をすると、敗北しかねない状況である。
しかし、運だめしで4点ずつダメージを与えた結果、うまくラスボスを戦闘不能に追い込むことに成功した。
ダイアンナ「くらえ、超必殺！ 電光サンドラ・キック！」
ウラジミール『ぐわあッ、このわしの野望が、こんな小娘ごときに〜。痺れる〜』
こうして、超電撃ヒロイン、ダーティーの汚名を返上したシルバー・サンドラの活躍で、恐怖結社のスターウォーズ計画は粉砕され、タイタンシティに平和が戻った。
しかし、悪の芽は尽きない。またいつか、ヴィランがシティに跋扈するだろう。
それでも、正義のヒーロー・ヒロインも新たに立ち上がるに違いない。
戦え、スーパーヒーロー。輝け、スーパーヒロイン。
タイタンシティの平和を守る銀の閃光だ！
リバT『ということで、英雄点10点加算して、合計40点になりますね。開始ボーナス＋2点とゲームオーバー回数2回で、差し引き相殺です』
ダイアンナ「アストの33点を超えたな」
リバT「くっ、負けた。しかし、40点もあれば、NOVAにも勝てるだろう。あいつのトップを封じられたなら、オレはそれでいい。アニー、よくやった」
リモートNOVA『フフフ、勝ち誇っているのも今のうちだ。次は、この俺、超思念ヒーローのジャン・ラファイエット。シルバー・クレッセント（銀の三日月）が挑戦してやる』
アスト「キャラごとにヒーロー名を変えるのかよ」
リモートNOVA『そりゃあ、マイナーチェンジぐらいしないと芸がないからな。同じシルバー・クルセイダーばかりだと飽きが来る』
リバT『それでは、次から超思念NOVA編に移りましょう』
（当記事 完）
