★ここは週刊で行く宣言
NOVA「週刊パグマイアの記事だ」
アスト「週刊なのか?」
NOVA「まあ、そういう風に決めないと、マッスル太郎の記事ばかり書いてしまいがちだからな」
ダイアンナ「同じTRPGなのに、マッスル太郎ばかり偏って、ズルいではないか。パグマイアにも愛を」
NOVA「マッスル太郎は記事書きすればするほど、読者数が目に見えて増えているんだよな。こっちは、どうも書いてて手応えを感じなくて」
ダイアンナ「向こうは割とマメに書いているからだろう? こちらは酷い場合、一ヶ月以上放置されているし」
NOVA「作者としては、コンパーニュ→GTライフ→空想妄想タイム→コンパーニュ……と一記事ずつローテーションをしたいんだ。だけど、ミストキャッスルのミッションが未達成のうちは、それが達成するまでは止まれない。というか、実プレイしている自分が、続きの展開がどうなるか気になって仕方ない。何しろ、ダイスでいろいろランダムに決まる状況に、ストーリーを絡めるのが楽しいからな」
アスト「こっちのパグマイアもそのようにすればいい」
NOVA「すればいい、じゃなくて、お前たちがするんだよ。作者が動かす思惑を越えて、キャラが勝手に動いてくれなければ、書いている俺が楽しくないだろう。お前たちは作者の操り人形でも、道具でもないはずだ。シンギュラリティを起こしてくれよ」
アスト「オレがいつ、お前の操り人形になったんだ?」
NOVA「アスト=翔花のファンにしてストーカーという設定に縛られて、それ以外の行動原理が弱いうちはまだまだだ。むしろ、触手キングの方が新境地を開拓しているぐらいだ」
触手キング「おお、さすがは時空魔術師どの。吾輩のことをそのように評価しているでごわすとは」
NOVA「とりあえず、触手からクトゥルフという持ちネタをものにしたからな。アスト、お前には翔花以外に何か持ちネタはあるのか?」
アスト「オレにはスピードAとしての誇りが……」
NOVA「それは単に能力だ。戦士が武器戦闘が得意だとか、魔法使いが知性派だとか、盗賊が器用だとかいうのと大差ない。ダイアンナには、宝石好きとか、女王の地位とか、吸血鬼属性とか、いろいろあるが、アストというキャラを表すキーワードが俺には見出だせん。お前の個性を、翔花抜きにして自己紹介できるのか? 他者に依存しない、お前だけのこだわりとは何だ?」
アスト「う、うう、オレだけのこだわりだと? だったら逆に聞く。NOVAよ、お前にはあるのかよ?」
NOVA「特撮ヒーロー好き、スパロボ好き、TRPGやアナログゲーム好き、必殺シリーズ好き、教育業、仏教徒、アマチュア創作家、ブログ上で公開しているのは大体こんなところか。他にも、歴史と語学が好きだから時空魔術師とか言霊魔術師と自己認識するようになったとか、うちのブログの読者だと、White改めShiny NOVAのこだわりをしっかり理解してくれているはず、と確信しているぞ。お前はどうだ? 読者にアストはこういう奴だ、と理解してもらえているか? 翔花の変態ストーカーという属性以外で」
アスト「オレは……オレは、一体、何だ?」
★パーソナリティーとフォーチュン
NOVA「……と、アスト弄りはこれぐらいにして、パグマイアはもっと分かりやすく、キャラのパーソナリティーを3つの観点で、説明するようになっている。それが、理想、絆、欠点だ。これをうまくロールプレイに取り入れると、フォーチュンがもらえる仕様だ」
リバT『フォーチュンとは、お菓子のことですね』
NOVA「SNEはそのように推奨しているな。クッキーとか、一口で食べられて、手があまり汚れないものを」
ダイアンナ「で、そのお菓子がゲームに何の関係があると言うんだい、ダディーNOVA?」
NOVA「ダイスの振り直しや、行動順への割り込みなど、消費することでキャラが有利に立ち回れるお助けポイントだ。ヒーローポイントに近いものがある。元のD&D5版ではインスピレーションと呼ばれていて、シナリオクリアのためのアドバイスをGMからもらえたりもしたが、とにかく天啓みたいなルールと思ってくれていい」
ダイアンナ「要は、もらったら得して、使うとラッキーになれるポイントなんだな。どうすればもらえるんだ?」
NOVA「いろいろ考えられるが、キャラがそれらしいロールプレイをして場のみんなを楽しませたり、ストーリー展開を面白くしたりした時に、ガイドからもらえる、ナイスなロールプレイ支援ルールだな。だから、自分がこういうキャラだとアピールでき、かつ他人を不愉快にさせない程度のパーソナリティーを構築するのが望ましいわけだ」
ダイアンナ「例えば?」
★理想
NOVA「理想とは、『私にとって一番大事なものは○○である』と表現できる何かだな」
ダイアンナ「ダディーにとっては?」
NOVA「教師のロールプレイを重視するなら『教え子である』と言ってもいいし、TRPGファンであることを重視するなら『ルールブックやサプリメント、その他、関連商品である』と言ってもいい。実際、新作ルールなんかが発売されれば、何とか時間と都合を作って買いに行きたくなるし、十分な行動動機になるわけで。もちろん、現実の人間だと、大事なものは一つだけとは限らないし、TPOによって優先順位が替わったりすることだってあるだろうけど、フィクションのキャラの場合は、一つの想いが強調されることが多いわけで」
アスト「だったら、一番大事なものを『翔花ちゃん』と言ったって問題ないだろうが」
触手キング「吾輩はもちろん『触手』でごわす」
NOVA「そういうロールプレイをして、ガイドや他のプレイヤーが困惑したり、嫌がるのはやめた方がいい。『一番大事なものは殺戮や性交渉や復讐である』などとエログロダーク系に走るのも禁じ手だろうし、善き犬っぽいロールプレイを推奨されるからな」
ダイアンナ「だったら『宝探し』を理想にするのはどうなんだろう?」
NOVA「宝=ヒトの遺産(マスターワーク)ということなら、世界観が認めてくれているからOK」
リバT『私めはもちろん「自由」が理想です』
NOVA「何もかも自由なのではなく『不当な拘束からの解放』という限定条件付きでOKじゃないかな。犯罪者を拘束することまで、目くじら立てていては、ただのアナーキストだし」
触手キング「ならば、吾輩は『罪人や悪人の捕縛拘束』を理想としよう」
NOVA「ファンタジーRPGなら、わざわざ捕まえるよりも殺してしまう方が普通なんじゃないか?」
触手キング「いや、一思いに殺してしまったのでは面白くない。犯した罪には報いを与えねばならんので、拘束してから責め立てて、涙を流して反省させることを旨とするべきだ」
NOVA「良いことを言っているのか、酷いことを言っているのか、よく分からないが、やり過ぎたらリバTのキャラが止めてくれることを期待しよう」
リバT『そのような悪党は拘束しても無駄です。生からの解放をお勧めします』
NOVA「いや、それはそれで危険な考えじゃないの?」
アスト「よし、決めた。オレの理想は『女の子を守ること』だ。フェミニスト犬で行くぞ」
ダイアンナ「だったら、あたしのキャラのルビーも守ってくれるんだろうね」
リバT『私めのフリーダもお願いします』
アスト「訂正。『か弱い女の子を守ること』。自分で身を守れる大人の女や強気なメス犬は対象外。キャーッて悲鳴を上げる女の子のピンチに駆けつけるのがモットーってことで」
★絆
NOVA「これは『○○との絆は私を奮起させる』というものだ。ピンチの時でも、これを思い出すと頑張れるって存在だ」
ダイアンナ「ダディーにとっては?」
NOVA「『特撮ヒーロー』だろう」
アスト「あっさり答えやがって。理想とは別でないといけないのか? 家族が大事なキャラが、家族のことを思い出して奮起するというのは?」
NOVA「俺としては、理想と絆のどちらかが公的で、どちらかが私的なのがロールプレイの幅が広がっていいと思う。あるいは建前と本音とか、外面と内面とか。例えば、普段は『お宝』が一番だと言っているキャラが、『生き別れの妹の絵姿』を大事にして、それが良心の拠り所だったりすると深いロールプレイができそうだし、逆もまた然り」
ダイアンナ「だったら、あたしは『女帝カード』との絆にするよ。焦点具であるカードに描かれたヒトの似姿が神々しい女神のように、ルビーの心に焼き付いている。今はしがない犯罪者上がりの自分だけど、未来は女帝のような輝かしい犬になれると信じて、恥知らずなマネはしないよう戒めているんだ。女帝らしい誇りを旨に、悪党仕事には手を出さない。お宝を手に入れるにもあたしなりの美学があるんだ」
NOVA「それはいいな。カードに描かれた理想が、自分を支える心の絆になっていると」
アスト「それなら、オレは『生き別れの妹』を選ぼう。そう、普段から、か弱い女の子を守るのも、実は別れた妹を思い出すからなんだ」
NOVA「ロリコンに続いて、妹萌え属性かよ」
アスト「別にいいじゃないか。その方がロールプレイしやすそうだし」
リバT『私めは単純に、師匠のストラさんとの絆にしますわ。せっかくの師匠設定ですし、利用しない手はありませんものね』
触手キング「では、吾輩は『鍛治師ゴランドの鍛えし鎧』との絆を大切にするでごわす。この鎧を身にまとう限り、吾輩はいかなる悪党にも負けはしない。大人しく縛に付け、と威圧する形で」
★欠点
NOVA「欠点は、『何があっても私は……』の後に続く、自分のやめられない、やりがちな習慣を指す」
ダイアンナ「ダディーにとっては?」
NOVA「『本を読まずにいられない』とか『空想や妄想に浸りがち』と言ったところか。書痴とか空想癖って言ってもいい。興味深い本を読み始めると、時間の経つのを忘れがちだ。ダンジョンで書棚があると、ついつい目を止めてしまい、罠に掛かってしまうだろうなあ」
ダイアンナ「だったら、あたしは『キラキラ光るものに目がない』ってところかな。ガイドに『何か光ってるものが落ちてるよ』と言われたら、とっさに拾い上げてしまいそうだ。こんな感じでいいのだろうか」
NOVA「問題ないと思う。要するに、自分のキャラが隙を見せる部分ってことだな。あるいは、苦手なもの、嫌いなものでもいいけど、好きすぎて自分を抑えられなくなるものでもいいだろう。総じてロールプレイの指針に使える内容であればいい、と」
リバT『でしたら、「かっぱえびせんがやめられない」というのもありですか?』
NOVA「パグマイア世界にかっぱえびせんはないと思うが、似たようなお菓子が大好物というのはいいかもな。もっと幅広く『お菓子を食べずにいられない』でもいいし。リュックサックには飴ちゃんがいっぱいあって、いつでもナメてるとか」
リバT『他の犬にも「はい、飴ちゃん」とお裾分けしているんですね』
NOVA「ハッピーが口癖のウルトラ妹みたいだな」
触手キング「だったら、吾輩は『筋トレせずにいられない』で行こう」
NOVA「力の賢者さんかよ」
触手キング「何があっても、体を鍛えないと落ち着かない。だから最大の拷問は、自分が拘束されて体を動かせなくなること。逆に、それが最大の罰になると思い込んでいる。これで話がつながったでごわす」
アスト「それならオレは『花に話しかけずにはいられない』だな」
NOVA「はっ? 何だよ、それは?」
アスト「オレのハンター犬、バリー・ザッシュは自然、とりわけ植物が好きなんだよ。とりわけ、花にも命があると考えている。だから『チューリップちゃん、今日も可愛いね』とか、『ヒマワリさんはいつも眩しいな』とか、花とコミュニケーションをとろうとしている。もちろん、花の声は聞こえないので、一方通行なんだけどな」
NOVA「すると、敵が足元の花を踏みにじった場合は?」
アスト「バババと駆けつけて、『貴様、花を粗末にするな。花の悲鳴が聞こえないのか? ええい、汚い脚をどけろ。花の涙に代わって、貴様のような悪党は許しちゃおけない』と必死になる」
NOVA「手折られ花は怨み花。涙色した風下さい。涙色した水下さい」
アスト「何だよ、それは?」
NOVA「必殺商売人のOPナレーションだよ。いや、花の涙で、キツネ面をかぶってもいいな」
アスト「ネタの意味が分からねえよ」
ダイアンナ「ダディーの欠点。『ついつい必殺ネタにつなげがち』ってことかな」
★パーソナリティーまとめ
リバT『以上をまとめると、こうなりますね』
1.ダイアンナのルビー・ブラッドハウンド
理想:あたしが一番大事なのは、お宝を探すことさ。
絆:女帝カードの絆(誇り)が、あたしを奮起させる。
欠点:何があっても、光り物には目がない。
2.リバTのフリーダ・コリー
理想:私めが一番大事なのは、不当な拘束からの解放、自由でございます。
絆:師匠のストラさんとの絆(教え)が、私めを奮起させます。
欠点:何があっても、お菓子を食べたいです。
3.触手キングのモッサ・トッサ
理想:吾輩が一番大事なのは、悪党を捕縛することでごわす。
絆:ゴランドアーマーへの絆(信頼)が、吾輩を奮起させる。
欠点:何があっても、吾輩は体を鍛えずにいられない。
4.アストのバリー・ザッシュ
理想:オレが一番大事なのは、か弱い女の子を守ることだ。
絆:生き別れの妹との絆(肉親愛)が、オレを奮起させる。
欠点:何があっても、オレは花に話しかける。
NOVA「他はまだ格好いいのに、アストのキャラに漂う残念感というか、変態要素は独特のものがあるな」
アスト「翔花ちゃんラブを何とか、キャラ設定に取り込むなら、こうなってしまったんだから仕方ないだろう」
リバT『ついでに、グランドマスターNOVAならこうなりますね』
※Shiny NOVA
理想:俺が一番大事なのは、教え子(娘含む)もしくはTRPGなどの創作作品である。
絆:特撮ヒーローとの絆が、俺を奮起させる。
欠点:何があっても、俺は本好きで、空想妄想に浸りがち。
アスト「……何というか、お前はもっと現実を見た方がいいぞ」
NOVA「教え子というのは現実だよ。娘は非実在少女だが。大体、花に話しかける奴に言われたくない」
アスト「それは、犬のバリーであって、オレ自身は花に話しかけたりはしない。花粉症ガールには話しかけたいが」
NOVA「しかし、バリーはアルラウネとかドライアドのような植物系美少女モンスターに出会うと、たちまち骨抜きにされそうな設定だな」
アスト「いや、そこで妹のことが頭をよぎって、正気を取り戻すんだよ。確かに目の前の植物モンスターは妹に似ているが、妹そのものじゃない。幻覚に惑わされるな、と言って」
NOVA「そこまで考えているなら、もういいよ。バリーが道端の花に話しかけて、物語が面白くなるならフォーチュンをやる。ただし、やり過ぎて物語が進まないようなら、却下する。その辺のバランス感覚は大事にして欲しいところだ」
(当記事 完)