@全然ヤラネーダな話
アスト「ふう、最近はどこかの魔女にヤル気パワーを吸い取られているせいか、ちっとも記事書きする気が起こらないなあ」
リバT『ヤル気じゃなくて、血が不足しているのではありませんか?』
ダイアンナ「いや、あたしはそんなに吸っていないぞ。それに星の力で浄化されたためか、最近は血でなく、MPを吸収するだけで良くなった。1日4ポイントぐらい吸えば大丈夫」
リバT『念のため、アストさんのMPはどれくらいですか?』
アスト「オレは魔法使いじゃないから、MPはそんなに高くないんだよ。せいぜい6点か7点ぐらいじゃないかな」
リバT『予想よりも少ないんですね。ですが、これで原因がはっきり分かりました。アストさんにとっては、血を吸われることよりも、MPを吸われることの方が、ダメージが大きいのですよ。仕方ないので、私めのMPをトランスファー(補充)してあげます』
アスト「おお、何だかヤル気パワーが回復したぞ。これで全力全開で記事書きできる」
ダイアンナ「そうか。アストのMPはなけなしの限りある資源だったんだな。あたしは魔法が専門だから、MPなんていっぱいあると思っていて、たった4点ぐらい大したことないという感覚だったのだが、アストにとっては死活問題だったということを今、初めて知ったよ」
リバT『おや、通信が入って来ましたね』
アスト「鉄太郎さんか、ゼロさんかな? そろそろウルトラ時空も新展開で、オレたちウルトラマンアースにお呼びが掛かるのでは?」
リモートNOVA『何をバカなことを。次のトリガーでは、ナースにお呼びが掛かっても、アースの出番はない。それにトリガーの出身は、地球ではなくて火星みたいだからな』
アスト「何だ、NOVAかよ。せっかく回復したヤル気パワーが激減した」
リモートNOVA『ほう。そんなことを言うのか? せっかく、妖精郷から復活した娘の声を聞かせてやろうと思ったのによ』
リモート翔花『ヤッホ〜、リバTちゃん。それにアステロイド宮殿の女王さまと王さま……で良かったのかな。ええと、スピードAさんだっけ』
アスト「ま、まさか……ショ、ショ、ショ、ショウ……」
リモートNOVA『ショウ・ザマじゃねえぞ。一応、妖精郷で聖戦士キャラを演じちゃいるが』
アスト「そんなことは分かってるよ。誰がバイストン・ウェルの聖戦士の名前を呼ぶか!」
ダイアンナ「ほう。花粉症ガールの初代さまが我が宮殿に声を掛けてくれるとは恐悦至極。確か女神の修行中と聞いたが」
リモート翔花『ええ、あなたがアキちゃんの分身のダイアンナさん、通称アニーちゃんね。吸血鬼のことや、聖戦士の話は、ここで聞くのがいいってNOVAちゃんが言っていたので、今後の妖精郷でのロールプレイの参考になる話を聞かせてもらったらなあ、と思ったの』
ダイアンナ「そ、そうか。我らウルトラ関係者では、初代さまというのはノアの神にも等しい伝説のお方。及ばずながら、花粉症ガール4号の称号を持つ女としては、お役に立てれば是幸いなり、と心得ます」
アスト「まさか、夢にまで見た翔花ちゃんとリモートでも話せる日が来るなんて。これで思い残すことは何もない。グフッ」
ダイアンナ「お、おい、アスト、しっかりしろ。こんなところで意識を失う奴がいるか!」
アスト「いい夢を見させてもらったぜ(ガクッ)」
リバT『またですか。勝手に眩惑されて、意識を失うなんて、アストさんのメンタルの弱さはケイP一族のジロー兄さま以下なんですね』
@アスト抜きのパラディン話
リモートNOVA『なるほどな。つまり、今のアストのメンタルは、最初のロボコンに登場したロボパー並みに、ショックのパーで簡単に崩壊するってことか。おかしな芸を身に付けやがって』
リモート翔花『これって芸なの、NOVAちゃん?』
リモートNOVA『芸じゃなければ、心の病みたいなものだが、お前の声を聞いただけで感動のあまり意識を失ってしまうなんて、どう扱えばいいって言うんだよ』
リバT『アストさんにとってマザー翔花は神々しすぎて、精神的な許容量も限界を越えてしまうほどの天上美なのですよ』
リモートNOVA『ヤプールの誘惑にはハマらないほどの強いメンタルの持ち主だと思っていたんだがな。まさか、翔花自身が天敵になるとは思いもよらなかったぜ。崇拝する気持ちが強すぎれば、姿をチラッと見たり声を聞いたりするだけで、気持ちが舞い上がって失神してしまうってことか。難儀な奴』
ダイアンナ「まあ、放っておけば、そのうち回復する。それよりも、初代さまは聖戦士の話を所望していたのだったな。だったら、早速、前の続きを話すとしようか」
リモートNOVA『まあ、アスト抜きでも俺が詳しく解説できるから、今回は久々に俺が講義しようか』
リモート翔花『わたしにとっては最近、いつも聞いてることなので、ちっとも久々じゃないんだけどね』
リモートNOVA『何にせよ、リモートという飾り言葉と、『』表記がまどろっこしいので、俺と翔花は以降、普通に記述するってことで』
★5版パラディンの基本
NOVA「とにかく、5版のパラディンを解説すればいいってことだな。5版は初期段階のレベル3で、パラディンにロールプレイのヴァリエーションが選択できるという意味で、それまでの杓子定規で自由度が低かった聖戦士クラスにも多様性が見られるようになったのが特徴だ」
ダイアンナ「それでも基本はパラディンなんだろう?」
NOVA「ああ。まずレベル1で『邪悪感知』と『癒しの手』の能力を持つのが基本で、次にレベル2でプリースト系のパラディン呪文が使える。実はこのパラディン呪文も特徴的で、それまでの版では割と制限ありのプリースト呪文って感じだったのが、5版のパラディン呪文は、接近戦を補助する系の専用的なものも用意されている」
翔花「例えば?」
NOVA「自分の使う武器に、雷属性の追加ダメージを付与するサンダラス・スマイト(雷鳴の一撃)とか、火属性の追加ダメージを付与するシアリング・スマイト(灼熱の一撃)とか、要するに魔法剣が使えるわけだ。1レベル呪文のスマイト系は、たった1回だけの追加ダメージだが、2レベル以降は継続効果付きのマジック・ウエポンとか、自由に属性付与できるエレメンタル・ウエポンなど、とにかく自分の使う武器に魔力を込めて強化する系の呪文が、5版パラディンの特徴と言える」
翔花「へえ。必殺のオーラ斬りだー、とか、セイバーさんの火炎剣烈火、ダイ君のライデインストラッシュみたいな技が普通にできるんだね」
NOVA「3版でも武器に魔力を付与することはできたんだが、属性付与まではできず、しかも呪文を使えるのは最低でも4レベルからで0回、普通は6レベルで1回という遅さ」
ダイアンナ「0回使えるというのは、使えるとは言えないのでは?」
NOVA「いや、判断力(WIS、知恵ともいう)の能力値が12以上あれば、ボーナス呪文数+1が得られるので、一応、4レベルでは1回使えるんだ。まあ、呪文の使えない知恵なしパラディンをあえて作らなければだがな。3版パラディンは最大4レベル呪文まで使える。そしてプリースト系の呪文は、判断力が10+呪文レベルの数値を必要とするので、パラディンは作成時の能力振り分けでWIS14にするのが、呪文を使いこなすための鉄則なわけだ」
ダイアンナ「なるほど。アストよりも説明が細かいな。さすがはダディーと言ったところか。しかし、今は3版ではなくて、5版の話のはずだぞ」
NOVA「おっと、いけねえ。とにかく、5版パラディンだと、4レベルまで上げると呪文は3回使え、6レベルまで上げると1レベル呪文4回、2レベル呪文2回使える。要するに、5版の方が呪文が使いやすくなっているわけだな。うん、3版よりも5版の方が初心者に優しいというのは、こういうところからも明らかだ」
翔花「悪く言うなら、今の版の方が昔に比べて、ゆとり仕様ってことね」
NOVA「まあ、ゲームだから気軽に楽しめるように進化するのはいいことだと思うけどな。もちろん、それで底が浅くなれば、マニアックなファンに見限られるだけだが。とにかく、呪文ルールの一つをとっても、昔と今の違いが語れるわけだ。何しろ、3版も去年で誕生20周年を迎えて、クウガやホビー館と同じ年季を重ねたゲームだからな。オリジナルやアドバンスト、クラシックほどではないにしても、古典的かつ伝説的なゲームを名乗るにふさわしいわけだよ」
リバT『ちゃっかり、それらの伝説の中に、自分のサイトを混ぜちゃう辺りが、グランドマスターの抜け目のなさを示している感じですね。素敵です』
NOVA「20年にはそれだけの重みがあるんだよ。赤ちゃんが成人しちゃうわけだから。10年で一昔、30年で一世代、そしてペリーの黒船が日本に来てから15年で幕府は滅びて明治の世に至るわけだから、20年でどれほど世の中は変わるか考えると、俺も頑張ってきたし、これからも頑張りたいと思うわけだ」
翔花「NOVAちゃんの自己主張・決意タイムはさておき、レベル2で早くも呪文が使えるようになった5版パラディンさんは、その後、どうなるのかしら?」
NOVA「いや、レベル2の能力は呪文だけじゃない。武器戦闘の戦闘スタイルを選択できたり、呪文スロットを利用して光属性の神聖なる一撃を発動したりできる。というか、神聖なる一撃があるならスマイト系の呪文はいらないんじゃないか、と思ったりもするわけだがな。まあ、多分、重ねがけして『神聖なる灼熱の一撃』って感じに強化することも可能なんだろうが。その場合、火炎の追加ダメージ+D6と光の追加ダメージ+2D8で期待値12.5、最大22点の追加ダメージが加わり、さらに相手は燃えるので、火を消すまで毎ラウンドD6ダメージを受け続けるのか。結構、えげつないな、火炎剣烈火」
ダイアンナ「そういう派手なことが、5版パラディンにはできるということだな」
NOVA「まあ、多少の準備が必要だがな。まず、自分の武器に火炎属性を付与する呪文をかけるのに1ラウンド費やし、その次のラウンドに神聖な一撃を浴びせるわけだから、大技を浴びせるのに2ラウンドかけることになる。言わば、気合いを溜めて必殺のハイパーオーラ斬りだあって感じの大技に相当しようか。結構、2レベルパラディンでも派手なアクションができることに、改めて感じ入った。やはり、今のゲームのキャラ能力は単独で見るよりも、組み合わせてコンボを考え始めた方が、面白くなるのを再確認したところだ」
翔花「うん、一つ一つの能力は小さいけれど、一つに組み合わされば、ごらん無敵だってのが戦隊魂だもんね」
NOVA「だから何と何が組み合わせOKで、何がうまく組み合わないのか、そして個々の能力がどういう場面で有効に使えるのか、いろいろ研鑽するのがゲーマーのたしなみって奴なんだ。世紀末のマジック・ザ・ギャザリングでゲーム界の歴史は大きく変わって、コンボとかで連携、組み合わせアクションを考えることが主流になる。そして、それが当時のクロスオーバー路線とも絡み合って、いろいろなコラボで作品世界を広げて展開するのが、21世紀のフィクションの時流ってもんだな。きちんと観察している人間には、ゲームの感覚が世相に影響していることは明らかで、ただ21世紀初頭はゲーム感覚というのがネガティブ評価を受けやすい頃合いで、その流れが大きく変わったのが10年代の文化史かなあ、と考えてみる」
ダイアンナ「コンボとか、コラボで世相を読み取るというのは、アストにはない視点だなあ。まあ、だからこその寄り道脱線と言うことなんだな。そんなことで、パラディンの話が終われるのか?」
NOVA「ええと、俺はストリウスじゃないので、物語の終わりは希望していないんだけど? まあ、一段落終えて、違う話のスタートを考える時期でもあるんだが。ともあれ、3レベルになるとパラディンは病気にかからない健全なる肉体を備え、その後も防護のオーラとか勇気のオーラなどの定番能力を段階順に習得していくわけだが、ここまでは前置きに過ぎん。5版最大の特徴は、3レベルになって選べる『聖なる誓い』というヴァリエーションにあって、それで白の騎士、緑の騎士、闇の騎士の基本3色と加えて、悪堕ちした誓い破りし者(暗黒騎士)の4色について語るのが、本記事最大のテーマとなるわけだ」
ダイアンナ「闇の騎士と、暗黒騎士が異なるキャラというのが紛らわしいねえ」
★白のパラディン
NOVA「3レベルで『献身の誓い』を選んだパラディンは、白騎士、古典的な聖戦士と呼ばれる道を選ぶ。キーワードが正直、勇気、同情、名誉、義務ということで、世間が普通にイメージするパラディンそのままだ。正直に言って、当たり前すぎて語るのが面白くない。これまでの当ブログのパラディン記事を読めば、もう新しく語ることはない。大変つまらない、普通のホモ・サピエンス的なパラディンなので、倫太郎にはお似合いだ。秩序と善の神に身を捧げ、己の信じる教会に忠実に、将来の夢は『神さまの忠実にして完璧な下僕たるエンジェル(天使)になること』と真顔で、さわやかに、歯をキランと輝かせて言ってしまえる、そんな人にお勧めなのが、白のパラディンです」
翔花「ええと、名護さんのイクサって、そういうキャラ?」
NOVA「遊び心を会得するまでは、自分の正義=神の正義と同一視して、非常に頭が硬いファンガイア・ハンターだったなあ。とにかく、武器が聖なる光を放ち、不浄な者を退散させ、もう存在そのものが汚れなく、他者からの魅了も拒み、最後には全身から後光を放ち、半径30フィートの敵キャラ全てに1分間、10ポイントの光ダメージを与えるという高貴極まりないキャラに育つわけだよ」
ダイアンナ「まさに吸血鬼の天敵って感じだね。とても、お友達にはなれないタイプだ」
NOVA「まあ、典型的なパラディンを演じたいなら、この道が一番の定番だろうな」
★緑のパラディン
翔花「あ、これがわたしの目指す道っぽいわね」
NOVA「まあ、そうだろうな。これは『古き者の誓い』を選択することで緑の騎士、妖精騎士(フェイ・ナイト)、またはワイルドな角の騎士と呼ばれる道を選ぶ。光の道という意味では、白のパラディンと同じなんだけど、より自然と生命を尊び、組織への忠誠よりも、もっと原初の生きとし生ける者との調和を志す方向性だ。信条となるキーワードは親切心と希望で光を灯し、善と美と愛と笑いの光を守り、歌と芸術で内なる光を保ち、自ら喜びと勇気の光となれ、といった感じ」
翔花「己を捨てて誰かのために頑張るのではなくて、自分も明るく楽しく輝き、みんなを照らせってことね」
NOVA「あとは文明とか秩序よりも、大自然の法に基づく原始的かつワイルドな豪放系勇者って感じだな。あるいはドルイ道パラディンというか。肉体を持つアンデッドを退散させる力は持たないけど、フィーンドと呼ばれる悪魔・魔神系の魔物は退散させられる。他に、相手をつたで束縛したり、極めると大自然エネルギーで不老の存在になったり、大自然パワーで古(いにしえ)の勇者という強化フォームに1分だけ変身し、毎ラウンドHP10点の回復能力などの特殊能力を会得したりする。組織に所属しない系のヒーロー路線と言ったところか」
翔花「大自然のパワーで変身とか、イメージカラーが緑色とか、まさに昔の仮面ライダーさんね」
★闇のパラディン
NOVA「さて、D&Dパラディン界の異端児とも言うべき『復讐の誓い』の紹介だ。本記事一番の目玉と言っても過言ではない」
翔花「ええと……黒いオーラを放つ人?」
ダイアンナ「悪堕ちとはまた違うんだな」
NOVA「白も、緑も、光の戦士なのは間違いないが、復讐心を胸に戦う彼らは別名、闇の騎士(ダークナイト)とも、復讐者(アベンジャー)とも言われ、80年代のクラシックD&Dでは正に悪役扱いされるようなキャラだったろうが、その後30年近い年月を経ると、アメコミ界隈でダークヒーロー路線がメジャー化したり、アベンジャーズというヒーローチームが定着した世相もあって、闇だけど正義というキャラが誕生したわけだ」
翔花「いわゆるカリバーさんになるのかな?」
NOVA「性格としては、ローフルニュートラル、つまり秩序にして中立。とにかく悪を狩る執念の戦闘マシンで、一応は正義の執行者ではあるんだな。邪悪を討つべし、悪は死ね、そのために手段は選ばぬ、悪事の償いは必ずさせてみせよう、因果応報、慈悲はなし……って感じのキャラだ」
ダイアンナ「自らを正義とは名乗らないけど、悪は決して許さない、闇をもって悪を制すんだね。こちらも、あまり友達になりたくないタイプだ」
NOVA「ゴブリンスレイヤーなんかが割と近いかもしれん。あちらはゴブリン専門だけど。とにかく、このキャラのターゲットにされた敵はアンデッドやフィーンドさえも恐怖に駆られ、『滅殺の誓言』を唱えると、攻撃が1分間有利になり(外しても振り直し可)、しかも相手が反撃して来るたびに再反撃可能になる上、極めると1時間『応報の天使』という魔物形態に変身し、闇の翼で飛行したりもするという。もう、殺すまで絶対逃がさないという、何それ怖いという闇の復讐鬼になるわけだ」
翔花「復讐の風〜、アスカーッ! って叫ぶような人ね」
NOVA「確かに、追って、追って、追いつめて〜♪ って歌が似合いそうだな。戦隊ヒーローで言うなら黒騎士ブルブラック、ウルトラ界隈ならハンターナイトのツルギ、ライダーで言うならライダーマンか、アマゾンアルファか、初期状態の照井竜か不破さんが近いかも」
翔花「科学忍者隊のコンドルのジョーさんも近そう。とにかく、復讐のためなら他を顧みない系の人なのね」
NOVA「さすがに一般人を巻き込んで、自ら悪事を行うわけではないけどな。一応、悪の被害者を助けるだけの正義感はある。そして罪もない犠牲者が出たときだけ、絶対許さないマンになるわけで、ある意味、チャンバラ時代劇の主人公で非権力者キャラなんかが近い」
ダイアンナ「そりゃ、パラディンとしてはかなりの異端児になるねえ」
NOVA「このキャラを主人公に、他の仲間も盗賊とか、闇系の呪文使いとか、食えないパーティーを結成して、ノワールキャンペーンを展開する手もあるし、過酷な背景を持つ匿名捜査官ものだってできそうだな」
翔花「だけど、わたしのロールプレイの参考には、あまりならないかも。思っていたよりも、ハードそうなキャラなので、NOVAちゃんが殺されでもしない限り、花粉症ガールが復讐者になることはなさそうね」
ダイアンナ「逆に言えば、ダディーが死んだりすると、闇堕ち警報が鳴り響くわけだね。あたしたちは」
リバT『クイーンは経験者みたいなものですからねえ』
NOVA「どうも、縁起でもないIF話になってきたようだな。これ以上の話から、翔花が得られるものはなさそうなので、俺たちはこれで失礼するとしよう」
翔花「うん、じゃあ、またね。アニーちゃん」
ダイアンナ「ああ、初代さまはあまり闇に触れずに、純粋な女神さまを目指してくれ。緑の大地を守る花粉症ガールとしてね」
@そして……誓い破りし者
アスト「う、う〜ん、何だか長い夢を見ていた気がする」
リバT『あっ、アストさんが目を覚ましたようです』
アスト「おお、リバT、それにアニーか。あれ? 翔花ちゃんの声が聞こえてたような……」
ダイアンナ「それは、ただの夢か幻だ。それより、パラディン話は、あたしとリバTで片付けてしまったぞ。残りはあと1つ、闇堕ちパラディンだけだ」
アスト「何と、オレが寝ている間に、そこまで話を進めただと?」
ダイアンナ「仕方ないじゃないか。お前がMP不足でヤル気をなくして寝ていたんだからな。起きたなら、しっかり頭を働かせて、仕事しろ」
リバT(あのう、クイーン。アストさんがマザー翔花の姿を見て、精神的ショックで気絶したってことを、どうして言わないのです?)
ダイアンナ(それを話すと、アストがどれだけ傷つくと思う? ずっと初代さまのことを想い続けていたのに、いざ声を聞く機会に恵まれた途端、意識を喪失してしまうんだぞ。それって、まともに初代さまと関わることができないって話じゃないか。そんな哀しい事実を知ったら、アストのメンタルは再起不能までに破壊されてしまうんじゃないか? あたしだったら、大好きな宝石を自分が触れることもできない身だと知ったら、絶望で闇堕ちしても不思議じゃない。アストを闇堕ちさせたくなければ、初代さまの件はただの夢だったとしておく方が、アストはきっと幸せに生きていられる。だから、この件は内緒だ)
リバT(ええ。せめてアストさんのメンタルが、もう少し強靭になってからにしておいた方が良さそうですね)
アスト「何をボソボソ言ってるんだ? 闇堕ちパラディンの話だろう? DMガイドが必要なんじゃないか?」
リバT『ええ。5版のDMガイドには、悪役専用のクラスとして「死の領域のクレリック」と「誓い破りしパラディン」の2つが掲載されてますね。誓い破りしパラディンは、自分の誓約を果たせずに、己の欲望を抑えられず、邪悪な野望に身を焦がすなり、強大な悪の存在に従うようになった邪悪化パラディンということです』
アスト「つまり、オレが翔花ちゃんやアニーを失ったり、ヤプールの誘いにホイホイ乗っていたら、邪悪化しても不思議じゃないってことか」
ダイアンナ「おいおい。そもそも、お前はパラディンじゃないだろうが。縁起でもないことを言ってるんじゃないぞ。あたしたちはウルトラの光を2人でつかんだんだ。今さら、ベリアルやトレギアみたいに闇堕ちするなんて、考えられんだろう」
アスト「それもそうだな。オレの胸に翔花ちゃんが輝いていて、オレの横にアニーがいる限りは、そう簡単に闇の誘惑に乗せられたりはしないよなあ」
リバT『ともあれ、闇堕ちパラディンはアンデッドを操ったり、恐怖をまき散らしたり、憎しみのオーラを発散させて、周囲のアンデッドや悪魔を強化したりできるようですね。極めると、陰鬱のオーラを操る戦慄の支配者となって、相手を夜の闇に包んで、恐怖状態の相手に4D10精神ダメージを与えたり、さらに影を操る攻撃で3D10死霊ダメージを与えるなど、正に悪の使者みたいな脅威になるようです』
アスト「うわあ、実に嫌らしい能力を持っているなあ。憎しみオーラとか陰鬱オーラとか、まるでティガと戦った闇の3巨人みたいだぜ。そう言えば、今度のトリガーにも似たようなのが登場するみたいだな。妖精剣士カシュミーラだっけ?」
ダイアンナ「それは確か、アッキー様が妖精郷でプレイしているキャラの名前だ。トリガーに登場するのは妖麗戦士カルミラなので、間違えないように」
アスト「愛憎戦士カミーラとか、妖精剣士カシュミーラとか、妖麗戦士カルミラとか、光と闇が交錯して、いちいち名前が紛らわし過ぎるんだよ。さすがNOVA、頭の中がグリージョダークネスでいっぱいだとか、ホザいているだけはある」
ダイアンナ「いや、カシュミーラはアッキー様が1年ほど前に、自分で付けた名前だから、別にティガとかトリガーを意識したわけじゃないはずだが。ダディーが言うには、時代が勝手にこのブログ時空のネタに合わせてくるらしい」
アスト「まったく、妄言も休み休み言えってんだ。あいつの言葉で時代が変わるんだったら、今ごろ世界は花粉症ガールだらけになっているはず。あるいは、ドゴラがもっとメジャーな存在として、ブレイクしているはずだろうが」
ダイアンナ「それは確かにそうだな。まあ、ダディーの妄想がどこまで現実のものになるかは知らないが、あたしたちはあたしたちで、幻夢、いやゲームの研鑽を今後も続けて行ければいいな」
アスト「ああ、そして幻の翔花ちゃんにいつか会える日を夢見て、頑張りたいものだぜ」
リバT(本当に、アストさんはマザー翔花の声を聞いたことを、深層心理に押し込めているようですね。この後、真実を知って精神崩壊を起こさないことだけを願います)
(長かったパラディン話、これにて完結。次の話題の予定は未定)