ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

冬の女王と獣戦士の話

@コンパーニュからの親書

 

 

ダイアンナ「う〜ん」

 

アスト「どうした、アニー?」

 

ダイアンナ「先ほど、コンパーニュの日野木アリナからメールが来たんだが」

 

アスト「珍しいな。クリスマスパーティーの招待か?」

 

ダイアンナ「いくら何でも気が早すぎるだろう? この時期だったら、暑中見舞いじゃないのか?」

 

リバT『いいえ。お盆が過ぎると、残暑見舞いと言うべきですね』

 

アスト「まあ、このアステロイド宮殿に引きこもっていると、季節感がどうでも良くなって来るからな。宇宙に季節はあまり関係ない」

 

リバT『それで親書には、どのように書かれているのですか?』

 

ダイアンナ「この記事参照とのことだ」

 

https://whitenova.hateblo.jp/entry/2021/08/03/233337

 

アスト「花粉症ガールの合宿か。ずいぶん楽しそうじゃないか」

 

リバT『私めもドゴラ記念日にグランドマスターNOVAからお呼ばれしましたけどね』

 

https://whitenova.hatenablog.jp/entry/2021/08/11/234037

 

ダイアンナ「こっちは2週間ほど、アストが馬になった後遺症で大変だったと言うのにな」

 

リバT『夜中に突然目覚めて、ヒヒーンと騒いで走り回ったりしていましたからね』

 

アスト「……いや、夢の中で馬になって走ってたんだよ」

 

ダイアンナ「ちょっとした夢遊病みたいなものだったな」

 

アスト「他には、関智一さん声の誰かさんに乗られて、『人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて地獄に墜ちろ』って勢いでキックしたり」

 

ダイアンナ「あの時は痛かったぞ(涙目)」

 

アスト「悪かったって」

 

リバT『無意識で馬になってしまうのは問題ですね。まあ、いきなり変身しない分、心の病の範疇で収まっているみたいですが』

 

ダイアンナ「お盆の時期に入って、だいぶ収まったようだが」

 

リバT『馬になっていた期間が2週間ほどでしたから、後遺症も2週間ほどだったみたいです』

 

アスト「どういう理屈かはよく分からんが、それよりもコンパーニュの話だ。結局どういうことだ?」

 

ダイアンナ「ああ。今度、花粉症ガールの4人メンバーで、『花精戦隊シキリンジャー』ってチームを結成することになったから、あたしにも冬風の化身フユカイザーとして参加して欲しい、との打診だ」

 

アスト「季節モチーフか。念のため春夏秋は誰なんだ?」

 

ダイアンナ「春がリーダーで、花粉症ガール1号の粉杉翔花が春風の化身ハルカイザーもしくはシキグリーン役らしい」

 

アスト「翔花ちゃん主役か。まあ、納得できる人選だな。ところで変身後の名前が二つってのはどういうことだ?」

 

ダイアンナ「企画を立ち上げたばかりだから、その辺の設定は流動的なんだろう。2番手のナツカイザーもしくはシキレッドは日野木アリナが務めるそうだ」

 

アスト「2号はアッキー様じゃないのか?」

 

ダイアンナ「アッキー様は、この企画の言い出しっぺで文字どおりアキカイザーだ。色的にはシキイエロー担当らしい」

 

アスト「で、お前が冬担当で、色は何だ?」

 

ダイアンナ「企画書には、青か紫どちらか好きな方を選べ、とある」

 

アスト「企画書! そんな物まで用意されているのか」

 

ダイアンナ「どこまで本気なのやらって思うが、『あの明鏡戦隊メガネンジャーの後を受け継ぐ令和の新ヒーローチーム』とのことらしい。企画原案者がアッキー様で、プロデュースが日野木アリナとある」

 

アスト「NOVAじゃないのか?」

 

ダイアンナ「ダディーが仕事で忙しい時期に、勝手に立ち上がった企画みたいなので、現在、承認を得るためにいろいろ根回し中とのこと」

 

@男にして女の戦士


アスト「で、シキブルーかシキパープル、いや、シキバイオレットかな。お前はどれを選ぶんだ?」

リバT『パープルもバイオレットも両方とも紫系列ですが、パープルは赤紫風味で、バイオレットは青紫風味のようですね』

ダイアンナ「バイオレットの方が赤じゃないのか」

アスト「超電子バイオマンの赤がバイオレッドだという誤解がたまにあるが、レッドワンが正解だな。3人めのブルースリーが某空手家を思わせるネーミングだと当時から言われていたらしいが」

ダイアンナ「バイオレットはスミレ色だな。花精戦隊という名前だったら花のイメージがある方が望ましいので、それがいいと思うんだが」

アスト「バイオレットだと、キョウリュウバイオレットが初代が男、2代目が孫娘で男女両方いる戦士だから、お前には相応しいんじゃないか?」

ダイアンナ「言ってくれる。だが、今は男がモモヒーローになってもいい時代だから、女性の心を持った男性キャラが旬と言える。つまり、ダイアナ・ジャックのキャラ設定に時代が追いついて来たのだろう」

リバT『男にして女の二面性キャラが、桃色戦士を担当する時代なんですね』

アスト「歌舞伎の世界では、昔からよくあることだがな、男ヒロイン。そもそも戦隊ヒロインの中身のスーツアクターさんは、男性俳優さんだった時代も長かった。近年では女性のスーツアクターさんが当たり前になったが」

リバT『スーパー戦隊で最も長いキャリアを誇るスーツアクトレスさんは神尾直子さんらしいですが、代表作は97年のメガピンク。ただ、小柄な体格でサポートロボなんかの中に入ることも多いみたいですね。ファイブマンのアーサーG6や、ロボタック、平成ロボコン、敵のマスコットキャラであるラッキューロクレオンなどを経て、今でも活躍中の御仁です』

アスト「メガピンク以前は村上利恵さんが活躍していたらしいが」

リバT『今はミスター平成ライダー高岩成二さんの奥さんですね。最近この本で再注目されましたが』



リバT『戦隊ヒロインの中の人を女性が担当するようになった走りが、村上利恵さんらしいです。93年のダイレンジャーでホウオウレンジャーを担当した後、カクレンジャーのニンジャホワイト、オーレンジャーのオーピンクまでを務めたそうですが、98年に高岩さんと結婚されて引退したそうです。高岩さんの自伝によると、今現在は、アクション俳優の養成塾を営んでいるみたいですね』

アスト「へえ。高岩さんと言えば、アギト以降の平成ライダーで伝説を紡ぐ以前に、ビーファイターカブトの追加戦士ビーファイターゲンジの変身者フリオ・リベラとしても顔出し出演。他の代表作ではカクレンジャーのニンジャレッドで、後の奥さんを守る役柄が印象的だな」

リバT『最近は仮面ライダー滅の他、九州が舞台のローカルヒーロー番組で「銀河新星グレイトZ」なる役も演じたとか』

ダイアンナ「高岩さんの凄さは、ここで語らなくても、いろいろと語られているだろう。それより、今のヒロインの中の人の話はどうなんだ?」

リバT『ゼンカイマジーヌでしたら、下園愛弓さんですね。キョウリュウバイオレット(弥生ちゃん)の中の人でもありますし、レギュラーヒロインとしては16年のジュウオウタイガーを皮切りに、カメレオングリーン、ルパンイエロー、リュウソウピンク、キラメイピンクと近年の戦隊ヒロインを務め続けています』

ダイアンナ「ライダーはどうなんだ? セイバーのサーベラは? それとゼロワンのバルキリーは?」

リバT『サーベラは宮澤雪さんですね。これまでは補助役などの裏方下積み時代を重ねてきて、今年に入ってTVで持ち役デビューを果たした期待の新人アクトレスといった位置づけでしょうか。ソフィアさんが変身したカリバーや、カノンスペクターの中の人でもあるので今後の活躍が注目されます。
『一方で、バルキリーの中の人は男性で、セイバーの剣斬を務める藤田慧さん。小柄な体格と機敏な動きが特徴で、女性キャラも多く演じていますね。Wのクレイドール、オーズのメズール、フォーゼのヴァルゴやアクエリアスジェミニ仮面ライダーメイジ(真由ちゃん)、仮面ライダーマリカを経て、エグゼイドのレベル1(SD形態)で初の主役担当。その後も女性キャラや小柄俊敏キャラ担当といったところでしょうか』

ダイアンナ「今でも男性が女性キャラを演じることはあるのか」

リバT『スーツアクターもしくはアクトレスも過酷な仕事ですからね。一口に女性キャラと言っても、激しい動きを求められるキャラと、しなやかな動きを求められるキャラがあって、撮影期間の長さなども影響してきます。バルキリーは最初から登場するレギュラー女性ライダーということもあって、他の女ライダー以上に拘束期間が長いことが予測されたと考えます。総じて、戦隊よりもライダーの方がスーツの重量が重く、体力の消耗が著しいそうで、年間通してのアクションは過酷になる。だから役柄に応じた適切な人材という点では、男性も女性もないのだけど、女性アクターは貴重だから使いどころを考えているのではないでしょうかね』

アスト「スーツの重さでは、ゼンカイマジーヌも大変だな。彼女は比較的アクロバティックなアクションの少ないキャラだけど、例年よりもゼンカイジャーはスーツアクターの人の仕事が多くて、負担も大きいんだろうなあ」

リバT『そこも含めて全力全開なんでしょうが、私たちファンは彼ら彼女らの活躍に感謝しつつ、しっかり応援したいと思います』


@獣の戦士


ダイアンナ「で、男女の混じった戦士からスーツアクターアクトレスの話に流れた感じだが、アストもシキリンジャーの一員として、役柄を与えられるらしい」

アスト「え? オレもメンバーなのか?」

ダイアンナ「企画書によれば、シキリンジャーは花精というだけあって、植物パワーで戦うらしいんだが、彼女たちをサポートする加勢獣、カセイビーストというのがパートナー枠なんだな。フユカイザーのカセイビーストはアスト、お前だ」

アスト「オレがビーストかよ」

リバT『Aストさんが、Bストとは洒落が効いて面白いですね』

ダイアンナ「だから、アストはいつでも馬に変身できるようにしないといけないらしい」

アスト「いつでも馬って、そう簡単にできるかよ。大体、オレ以外のメンツはどうなってるんだ?」

ダイアンナ「ヒノキ三獣士がそれぞれ春夏秋のビースト担当だそうだ。春がシーサーのシロ、夏が巨大亀のゲンブ、秋が怪獣王の息子のリトルという配役だな」

アスト「みんな、怪獣の眷属じゃないか。その中に混じって、太刀打ちするのってキツくないか?」

リバT『でも、アストさんだって、ウルトラマンアースの片割れじゃないですか。怪獣の中に混ざっていても、遜色ないと考えますが』

アスト「それでもオレ一人で変身できるわけじゃないからな。それにビーストって人間扱いされていないみたいで、何だか嫌なんだよな。出自が怪獣の面々はそれでいいのかもしれんが、こっちは人としての尊厳を捨てたくはない。設定を変えることはできないのか?」

ダイアンナ「アイデアがあれば検討するので、どんどん言ってくれ、とのことだ」

アスト「だったらせめて、カセイビーストファイター、いや、長いからカセイ獣士でどうだ? 獣士は従士にも通じて、シキリンジャーが指揮して従士が従うのだったら、良い関係性だと思うぞ」

ダイアンナ「分かった。その旨は、日野木アリナに返信するとしよう。だが、いずれにせよ、シキリンジャー企画に参加する上でも、アストは馬のパワーを使いこなせるようにしないといけないな」

アスト「馬のパワーか。だが、それを使いこなすためのヒントはどこにあるってんだ?」

リバT『そりゃあ、D&Dのドルイドか、レンジャーか、バーバリアンの研鑽をすれば、手掛かりが得られるんじゃないでしょうか?』

アスト「では、獣使いの能力に限定して、それらの職業を研鑽してみるかあ。前にここの管理をしていた人物は次元ドルイドだから、何か手がかりが残っているかもしれないし」

リバT『どうしても必要ならば、屋久島に連絡してもいいかもしれませんね。そこには先達のハイラス様や、ジローお兄さま、カニコングさん、それに何よりも怪獣王さまがいらっしゃいますので、言わば獣の専門家の聖地。何かの助けが得られるかも』

ダイアンナ「屋久島かあ。そう言えば、あたしたちはそこに行ったことがないんだね。昔は結界に覆われていて、おいそれと侵入できる場所じゃなかったが、挨拶ぐらいしてもいい頃合いかも知れないな。クラブの奴が元気にやってるかも確認したいし」

アスト「そうだな。彼の地を拠点とする大地母神ガイア様にも、オレたちの結婚でお世話になったからな。その時のお礼も含めて、挨拶でもしておくか」

(当記事 完)