ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

「黄昏の騎士」お試し攻略(ローグライクハーフ)

キャラができたので

 

アスト「早速プレイ開始だな」

 

リバT『はい。では私めがGM役を務めさせてもらいます。舞台はアランツァ大陸の西部にある聖フランチェスコ郊外ですね。近くに闇の森なんかがある素敵な地域ですよ』

 

アスト「ファンタジー世界のどこにでもあるよな、闇の森って名前の地形は」

 

リバT『はい。使い古された名前ですね。指輪物語の中つ国では、元々エルフの王国が栄えた緑森だったのが、魔王サウロンの化身である死人占い師の影響で闇の森に変貌し、大グモなどの闇の生物が蔓延るようになった。一応、エルフ王スランドゥイルらの管理で定期的にクモ退治をすることで、闇の侵攻を防いではいるのですが、大元の死人占い師には手が出せないので、闇の森という呼称をぬぐえずにいました』

 

アスト「闇の森のエルフ王スランドゥイルって名前を初めて聞いたときは、てっきり邪悪な闇エルフの王かと勘違いしたけどな」

 

リバT『ロードスにも闇の森はありますが、そちらは暗黒の島マーモにある地名です』

ダイアンナ「聖フランチェスコというのは、リアルのサン・フランシスコが名前の由来かな」

 

リバT『その可能性は否めませんが、詳細はこちらにまとめられていますね』

リバT『ともあれ、聖フランチェスコ郊外にあるハイホロウの村が滅亡の危機に瀕しています』

 

アスト「ゴブリンか?」

 

リバT『いえ、それは世界が違……わなくもないですね。一応、ゴブリンも関わっています』

 

アスト「やはり、ゴブリンだったか」

 

リバT『ゴブスレごっこは置いておいて、ええと、かつてこの地方を支配していた魔術師セグラスが作った地下迷宮が今回の舞台です』

 

アスト「なるほど。ゴブリンが古の迷宮に住み着いて、村人を脅かしている、と」

 

ダイアンナ「ファンタジー世界では、よくある話だね」

 

リバT『本当によくある話ですが、今回、村を脅かしているのは、「黄昏の騎士」と名乗る混沌戦士ですね。迷宮を支配したと主張する彼は村に邪悪なクリーチャーを送り込んで力を示した上で恭順を求め、困り果てた村長は聖フランチェスコ市に助けを求めてきた。そこで市は管理下の村が自称・騎士のごろつきの類に占拠されることを良しとせず、迷宮探索のエキスパートである冒険者を募ったわけです。あなた方は冒険者募集の街のお触れに応じて、地下迷宮に潜ることを決めた冒険者です』

 

アスト「つまり、冒険者ギルドの依頼を引き受けたんだな」

 

リバT『アランツァ世界に冒険者ギルドという設定があるのかは分かりません。ソード・ワールドやゴブスレには公式設定があるのですが、ギルドがあろうがなかろうが、冒険者の集まる酒場というのは、おおよそどこのファンタジー世界にもあって、そこで仕事のタネがしばしば舞い込むもの。聖フランチェスコ市の穀物スコップ大通りにある酒場〈パンと赤ワイン亭〉で食事をとっていたあなた方は、そこで市のお触れを耳にして、一攫千金のチャンスと思って、迷宮に突入したということで』

 

ダイアンナ「よし、ゴブリンを倒して、宝石をゲットして、ついでに黄昏の騎士をしばき倒せば、事件解決ってことだね。深く考えても仕方ない。宝石があたしを呼んでいる」

 

リバT『以上がプロローグです。ダンジョン探索は、ダンジョンに突入するまでが物語の根幹ですからね。プレイヤーが「何でダンジョンに入らないといけないんだ?」とゴネ始めると、GMが苦労するわけで』

 

アスト「まあ、入る前にゴネても、冒険が始まらないだろう? とりあえず、ダンジョン探索を楽しめて、お宝ゲットできれば、それでOKとしよう」

 

リバT『いえ、ですから黄昏の騎士を倒すことが主目的ですので、そこのところはきちんと果たしてくださいね』

 

d66シナリオの開始

 

リバT『ローグライクハーフのシナリオは、6× 6=36種類のイベントをダイスでランダムに決めて進行します。4回めに中間イベントが発生し、6回め以降、最終イベントが発生する可能性が徐々に高まり、長くても11回めのイベントで終わる仕様。また一回クリアしても、物語はさらなる続きが発生し、最大3周して完全攻略に至ります。もちろん、途中で死ななければ、という条件付きですが』

 

アスト「ダイス目によっては、あっさりクリアできたり、手こずったりすることもあるわけだな」

 

リバT『では、迷宮に入って、最初のイベントです。アストさん、d66を振ってください』

 

アスト「6面ダイスを2回振って、1回めを十の位、2回めを一の位に読むんだな。(コロコロ)64だ」

 

リバT『十の位が6は強敵出現です。ホブゴブリンの警備隊長がゴブリンの部下、ええと(コロコロ)8体を率いて、部屋に陣取っています』

 

ダイアンナ「アストがゴブリンゴブリン言うから……」

 

アスト「こういう時のための魔法使いだろう? 【炎球】で殲滅させるんだ」

 

ダイアンナ「分かった。ええと、判定はどうするんだ?」

 

リバT『魔術点にD6を加えてください。本作の判定ロールは全てD6に該当能力値を加えて行います』

 

ダイアンナ「2D6じゃなくて、1D6なんだな。FFとは違う、と。(コロコロ)出目2だから魔術点を加えて8だ」

 

リバT『ザコゴブリン8体すべてが【炎球】の爆発で吹き飛びました。残りは無傷の隊長です。ザコの生命点は1ですが、隊長の生命点は4ですね』

 

アスト「ええと、ボスに弓を撃つ」

 

リバT『器用ロールをして、4以上で命中ですよ』

 

アスト「器用が4だから絶対命中なんだが?」

 

リバT『いいえ、出目1はファンブルなので絶対失敗です。逆に出目6はクリティカルで、武器攻撃ならもう一度攻撃できます』

 

アスト「ならば……(コロコロ)出目3だから普通に命中か」

 

リバT『ホブゴブリンの生命点は残り3点。反撃をどちらが受けるかは、プレイヤーが決めてください』

 

アスト「オレがアニーをかばう」

 

ダイアンナ「おお、アスト。お前という奴は」

 

アスト「オレの方が技量が高いからな」

 

リバT『では、技量ロールで4以上を出して下さい』

 

アスト「出目3だから、5で成功だ」

 

リバT『敵の攻撃を上手くかわしました。今さらながら敵の反応を確かめると、ええと部下を殺されて逆上して、死ぬまで戦うようですね。それでは、次のラウンドです。弓を撃った人は持ち替えに1ラウンドかかりますので、このラウンドは攻撃できません』

 

ダイアンナ「魔法は?」

 

リバT『速やかに接近戦に移れますね。あと、魔法を使った代償に、魔術点を1点減らしてください。副能力値は使用すると消耗するようになってるのです』

 

ダイアンナ「ならば、残り魔術点は5点だ。すかさず剣を抜いて、ホブゴブリンに斬りかかる。出目5で命中」

 

リバT『残り生命点2ですね。では、反撃を避けてください』

 

ダイアンナ「3以上で避けられるんだな。よし、出目3だ。ひらり」

 

アスト「オレも剣を抜いて斬りかかるぜ。出目5で命中」

 

ダイアンナ「あたしも攻撃。出目4で命中」

 

リバT『ホブゴブリンの隊長は、ドサリと倒れました。敵を倒して、宝箱が手に入ります。d6をどうぞ』

 

アスト「3」

 

リバT「金貨2d6枚……(コロコロ)お喜びください。最高の12枚が手に入ります」

 

アスト「ほう。だったら、1人6枚で山分けだな」

 

ダイアンナ「まあ、幸先が良いと思っていよう。ゴブリンの集団を一気に倒して、気分はゴブリンスレイヤーだからね」

 

2つめのイベント

 

ダイアンナ「次のイベントは、あたしが振ればいいんだな。(コロコロ)23」

 

リバT『十の位が2は、中立または友好的なクリーチャーですね。ええと、冒険者6人の集団と遭遇します。中身は【剣士】3人、【魔術師】2人、【斥候】1人です。相手はあなた達の反応をうかがっています。攻撃しなければ、反応表を振ってください』

 

ダイアンナ「わざわざ事を荒立てる必要もないだろう。(コロコロ)3だ」

 

リバT『ワイロとして、金貨12枚を要求します』

 

アスト「おいおい、追い剥ぎじゃないか」

 

ダイアンナ「払わなければ、戦闘か? 敵対するなら【炎球】の準備をするが?」

 

リバT『緊張感が高まる中、相手は武器を収めます。どうやら、迷宮探索で疲れ果てて帰還する途中みたいですね。数が多くても消耗が激しいようで、これ以上、争う気はなさそうです。「この先は危険だから、まあ、精々死なないように頑張れよ。命あっての物種だからな」と親切にも嫌味にも聞こえるような捨てゼリフで、そそくさと立ち去っていきます』

 

アスト「6人いても、攻略できないのか。連中がザコなのか、この先の敵が手強いのか」

 

3つめのイベント

 

アスト「次はオレの番だな。(コロコロ)52」

 

リバT『十の位が5は、弱いクリーチャーとの遭遇です。巨大ネズミが(コロコロ)9匹登場です』

 

アスト「弱くても、数が多いじゃないか」

 

ダイアンナ「ネズミ相手に魔法を使うのも何だからな。普通に攻撃してみるか」

 

リバT『ネズミはレベル2しかないので、1が出なければ倒せますよ』

 

アスト「1が出た。ええい、チマチマしやがって、狙いが定まらん」

 

ダイアンナ「あたしは当てたぞ。アスト、何をしてる?」

 

アスト「すまねえ」

 

リバT『ネズミの反応です。(コロコロ)逃げ出すことなく、襲いかかって来ますね。4匹ずつ回避してください』

 

アスト「(4回ダイスを振って)全部避けた」

 

ダイアンナ「あたしもだ」

 

 次のラウンド。

 アストも、ダイアンナも、1匹ずつ仕留めることに成功。

 しかし、ネズミの反撃で、アストもダイアンナも1点ずつのダメージを負った。

 

アスト「6分の1でファンブルなんだから、敵の数が多いとチマチマ傷つくゲームなんだな」

 

 3ラウンドめ。

 アストも、ダイアンナも、1匹ずつ仕留めた。

 敵の数が半減したので、ルールに従って逃走し、戦闘はこれで終了する。

 

アスト「ネズミを倒して、お宝をゲットだぜ」

 

リバT『いいえ。ネズミが宝を持っているわけないじゃないですか』

 

アスト「何だと!? 倒した敵が起き上がって、仲間になりたそうに見ているとかは?」

 

リバT『そういうイベントもありません』

 

アスト「チッ、ただのダメージの食らい損かよ」

 

真夜中の盗賊たち

 

リバT『4つめのイベントは固定で、その名も「真夜中の盗賊たち」です』

 

アスト「行方不明のゲームブックのタイトルかよ。こんなところにいたんだな」

 

リバT『いえ、それは「真夜中の盗賊(ミッドナイト・ローグ)」で単数形です。こちらは「ミッドナイト・ローグズ」で複数になってますよ。(コロコロ)ほら、5体が登場しました』

 

ダイアンナ「固定の敵だから強そうだな。【炎球】の使いどころっぽい」

 

リバT『そのためには、器用ロールで5以上を出して下さい。さもなければ、敵が先に行動します』

 

アスト「こちらが盗賊じゃないと、相手に先手を取られやすいってことだな。(コロコロ)よし、器用で6だ。こっちの先攻。アニー、【炎球】で仕留めろ」

 

ダイアンナ「魔術ロールはクリティカルの11だ」

 

リバT『中ボスなのに、一瞬で全滅しました。ええと、説明文を読みますと、「彼らは元々、ハイホロウ村の村人だった。黄昏の騎士に捕まって、手下になることを決めた者たち」だそうです』

 

アスト「村を捨てて悪堕ちした裏切り者ってことか」

 

ダイアンナ「説得の余地はあったのか?」

 

リバT『いいえ、ないです。混沌に身を落としたならず者ですから、始末して正解ですね。そして、彼らはお宝を持っていて、しかもボーナス+1でダイスが振れますよ』

 

アスト「出目は5。すると6か」

 

リバT『サイズ大の宝石か、あるいは器用点を1点消費して、【宝物の獲得】の能力を使って、マジックアイテムを入手しても構いません』

 

ダイアンナ「当然、宝石だ」

 

アスト「おいおい。ここは普通、レアなマジックアイテムを狙うところだろう?」

 

ダイアンナ「いいや、宝石はあたしのアイデンティティだ。最初に言っただろう。『ゴブリンを倒して、宝石をゲットして、ついでに黄昏の騎士をしばき倒せば、事件解決』だって。ここで宝石を逃すと、一生後悔する。そうなったら、一生恨んでやるぞ、アスト」

 

アスト「やれやれ、そんなことで一生恨まれたら、リアルで損をするよな。マジックアイテムはまた次の機会の楽しみにして、アニーの機嫌をとるために宝石ゲットだぜ」

 

ダイアンナ「それでこそ、アストだ。ウルトロピカルのキングだけはある、思いきりの良さに惚れ直したぞ」

 

アスト「で、サイズ大の宝石はどれだけの値打ちなんだ?」

 

リバT『最低でも金貨30枚ですが、2d6×5で振ってください』

 

ダイアンナ「出目9。金貨45枚だな」

 

アスト「冒険後の買い物タイムを楽しみにしよう」

 

5つめのイベント

 

ダイアンナ「次も、お宝が手に入るといいな。(コロコロ)36」

 

リバT『十の位が3は、特別なイベントが起こります。ええと、36は「倒れし者たちの墓」。志半ばで倒れた冒険者の無念が残留思念として渦巻いていて、あなた達のどちらかを呪って来ますね』

 

アスト「そいつは御免こうむりたいな。【察知】の特殊能力で出直したいんだが?」

 

リバT『器用ロールで4以上なら、呪われる前に違う場所に向かえますよ』

 

アスト「よし、成功した。ここはイヤな予感がする。こっちに来い。53」

 

リバT『山羊頭の敵ゴートマンが6体出現しましたね』

 

ダイアンナ「呪いの方がマシだったんじゃないか?」

 

アスト「いや、呪われたら治療するのに、金貨50枚も必要なんだ。オレたちには僧侶の奇跡がないからな」

 

ダイアンナ「なるほど。だったら、ゴートマンを【炎球】で瞬殺した方がいいな。魔術判定は8だ」

 

リバT『はい、瞬殺されました。+1ボーナスのお宝を持ってますよ』

 

ダイアンナ「出目6だから7か。喜べ、アスト。マジックアイテムだぞ」

 

アスト「おお、マジックアイテム表は2を振った」

 

リバT『安らぎのフルートですね。3回まで使用可能で、複数の相手を眠らせることが可能。【気絶】の魔法と同じ扱いです』

 

ダイアンナ「これがあれば、魔術点の消耗を避けることができそうだな」

 

アスト「よし、この辺りで、オレたちの探索状況を整理しておくか」

 

●盗賊アスト

・技量点2

・生命点5+革鎧2=7(1点負傷して、現在は6)

・器用点3+革鎧1=4(1点使用して、現在は3)

・剣攻撃2

・弓攻撃4→3

・装備品:ランタン、金貨8枚、食料2食、長剣、短剣、弓矢、革鎧、ロープ

 

●魔術師ダイアンナ

・技量点1

・生命点6+布鎧1=7(1点負傷して、現在は6)

・魔術点6(3点使用して、現在は3)

・剣攻撃1

・スリング攻撃1

・装備品:ランタン、金貨8枚、食料2食、剣、短剣、スリング、布鎧、宝石(金貨45枚)、安らぎのフルート(使用回数3回)

・習得魔術:【炎球】【氷槍】【友情】

 

 6つめのイベント

 

リバT『では、 6つめのイベントに参ります。ここから最終イベントに突入する可能性が出て来ますね』

 

ダイアンナ「どうなったら、最終イベントなんだ?」

 

リバT『十の位が1だと、決戦になります』

 

ダイアンナ「(コロコロ)52だから、また巨大ネズミか?」

 

リバT『いえ、同じイベントは発生しません。出目がかぶった場合、1dを振って1〜3なら前の項目のイベント、4〜 6なら後の項目のイベントにズレることにします』

 

ダイアンナ「(コロコロ)1だから前だな」

 

リバT『51ですね。爆弾を背負ったゴブリンの突撃兵が1体、突っ込んで来ますね。飛び道具で 6以上を出さないと、自爆して2点のダメージを受けてしまいます』

 

アスト「飛び道具なら、オレの出番だな。弓矢を撃つぜ。(コロコロ)出目5に+3して、余裕で命中だ」

 

リバT『「王様バンザ〜イ」と叫んで、ゴブリンは自爆して果てました。幸運ロールで 6以上を出して下さい』

 

アスト「幸運点は僧侶キャラしか持ってねえよ。(コロコロ)おっ、出目6だ。リアルにラッキーが発動したぜ」

 

リバT『だったら、爆発音が周囲の敵を引き寄せることはなかったようです。あと、相手は自爆したので、お宝も入手できません』

 

7つめのイベント

 

リバT『7つめは、十の位が1か2でラスボス戦が発生します』

 

アスト「(コロコロ)よし来た、25だ」

 

リバT『おお、それでは、分厚い板金鎧に身を包んだ巨体の騎士があなた達を待ち構えていました』

 

アスト「貴様がゴブリンの王か?」

 

黄昏の騎士『ゴブリンだと? 一緒にするな!』

 

アスト「何だ、ゴブリンじゃないのか。ならば、ここには用はない」

 

ダイアンナ「いや、用がなくはないだろう? あたしたちは黄昏の騎士を倒しに来たんだ」

 

リバT『ゴブスレごっこをしたいなら、こっちのゲームをして下さい』

アスト「というか、昔、そのゲームのGMをしたことがあるんだよ、オレ」

ダイアンナ「令和元年の記事か。この頃は、まだ劇場版ゴブスレが公開前だったんだな」

 

リバT『ようやく、来週からTVの第2シーズンが放送予定です。第1シーズンが2018年放送でしたから、実に5年ぶりにTVに帰って来たことになりますね』

アスト「1期が平成アニメで、劇場版が2020年の冬公開で、そこから長かった」

 

リバT『初期の巻数は、ソーサリーの各巻にも対応していたんですね。1巻が丘を越えるエピソードがあって、2巻が都市の下水道を探索するカーレネタで、3巻が7匹の大蛇めいた触腕を操るのがラスボスで、短編集の4巻を飛ばして、5巻は山岳の要塞での決戦話』

 

ダイアンナ「指輪物語ゲームブックのFFオマージュがいろいろで、そこがダディのツボだった、と」

 

リバT『ゴブスレ2期アニメが、ソーサリー復刻と時期がかぶるのもタイムリーって感じですが、話を戻して。ええと、ラスボスの黄昏の騎士は、あなた方に恭順することを要求しますね』

 

ダイアンナ「問答無用で【氷槍】を撃ち込む。魔術ロールは……ふぇっ、1だと!?(涙目)」

 

黄昏の騎士『そのような小手先の魔術など、我には効かん』

 

アスト「ならば、弓を撃つ。7なら当たるよな」

 

リバT『騎士の板金鎧は攻撃にマイナス1のペナルティを与えますが、それでも4以上で命中ですからね。1点のダメージを受けて、残り生命点は3です』

 

アスト「意外に弱い?」

 

リバT『まあ、1回めはそれほど強くありませんね。それでも接近してきて、2回攻撃をしてきます。それぞれ目標値4に対して防御ロールを行って下さい』

 

アスト&ダイアンナ「成功した」

 

リバT『では、反撃をどうぞ。ただし、飛び道具はもう使えませんので、アストさんは武器の持ち替えに1ラウンドを要します』

 

アスト「持ち替えに1ラウンド無駄にするのが何とかならないのか?」

 

リバT『従者点を1点上昇させれば、2人プレイでも従者を雇えますよ。太刀持ち従者を雇えば、戦闘中の武器交換がスムーズに行えます』

 

アスト「検討する価値がありそうだな。とにかく、今回は1回休みだ」

 

ダイアンナ「あたしは、あと2回魔法が使える。今度こそ当たれ、【氷槍】。(コロコロ)よし、6が出た。クリティカルだな」

 

リバT『【氷槍】のクリティカルは、普通の命中と変わりありませんが、それでも2点のダメージを与えて、残り生命点は1です。では、反撃を避けて下さい』

 

 アストは避けたが、ダイアンナは回避に失敗して、1点のダメージを受ける。

 

アスト「トドメはオレが。って、ここで1だと?」

 

リバT『アストさんの剣は板金鎧に当たって、手が痺れただけでした』

 

ダイアンナ「最後の魔法だ。魔術判定は5!」

 

リバT『光り輝く氷の槍が板金鎧を貫き、黄昏の騎士は絶命しました』

 

 こうして、2人の冒険者は村を脅かす黄昏の騎士を撃退することに成功した。

 金貨20枚相当の宝石もゲットして、ホクホク顔のダイアンナ。

 

 しかし、村人たちの笑顔もつかの間、死んだはずの黄昏の騎士が亡者(アンデッド)となって復活し、再び村が脅威にさらされることになる。

 盗賊アストと魔術師ダイアンナの冒険はまだ終わらない。

(当記事 完)