ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

「黄昏の騎士」2周め準備(ローグライクハーフ)

ルール間違いの修正から

 

リバT『前回、お二方はローグライクハーフの1stシナリオ「黄昏の騎士」を1周めクリアしましたが、実は3点ほどルールを間違えていたことが判明しましたので、2周めを前に再確認したいと思います』

 

ダイアンナ「ダメじゃないか、アスト。ルールを間違えるとは、恥を知れ」

 

アスト「オレが悪いのか? 3つも間違いがあるんだから、1つぐらい、お前にも責任があるだろう?」

 

リバT『ええ。1つはクイーン・ダイアンナ、もう2つはキング・アストに関わるものです。しかし、GMを担当したのは私めですので、セッション中のルールミスの責任は最終的に私めが負うことになります。まあ、GM裁定は後から取り消さないのがTRPGの鉄則ですし、ルールミスはミスとして認めた上で、今後どういう裁定をするかを考えるまでがGMの仕事』

 

アスト「まあ、セッション中のミスは、GMとプレイヤーが上手く折り合いをつければいいだけの問題だからな」

 

リバT『ルールを間違えて運用しても、それが卓のハウスルールだと割りきれば、問題なしですからね。ただ、プレイ記事として公開した以上は、正しいルールを示すことも記事を書く人間の誠意だと考えます。何が正しくて、何が間違いかは示すのが、言動に責任ある態度であって、そこをうやむやにしがちな人間は、人として信頼を寄せることができませんからね』

 

アスト「そこまで杓子定規に考えなくてもいいとは思うが、まあ、間違いが多いのに改めようとしない人間は周囲からの信頼を失う元だわな。で、何が間違いなんだ?」

 

リバT『まとめると、こうですね』

 

①【炎球】の処理

②副能力値(器用点)ロールの処理

③技量ロールと副能力値ロールの関係

 

【炎球】の処理

 

ダイアンナ「【炎球】はザコ一掃に便利な魔術だけど、あの処理は間違えていたのか?」

 

リバT『完全に間違えていたわけではありませんが、戦場の広さによって、処理方法が変わるのですね。狭い場所で使う場合は、敵の多くを巻き込むことが可能なので、魔術ロールの数字だけのザコを一掃できます。1周めは「ダンジョンの中の部屋は全部狭い」と解釈して、プレイヤー有利の裁定をしました』

 

ダイアンナ「広い部屋もあったのか?」

 

リバT『戦場となる部屋が広いか狭いかは、【炎球】を撃つ際に、ダイス目で半々の確率で決めます。1〜3で狭く、4〜6で広い。そして戦場が広い場合、巻き込まれる敵の数は、魔術ロールの数字を敵のレベルで割った数となります。たとえば、魔術ロールが8の場合、狭い部屋だと8体を巻き込みますが、広い部屋の場合は、相手のレベルが2のときは4体まで、3〜4のときは2体しか巻き込みません。また、クリティカルを出した場合は、魔術ロールの数字に振り足しができるので、巻き込む数が増えたりもしますね』

 

ダイアンナ「部屋の大きさによって、術の使い勝手が変わるんだな。1周めのように、敵をあっさり殲滅させることが難しくなる、と」

 

リバT『きっと、1周めのときはダンジョンが狭かったのでしょう。2周めからは敵が拡張工事を行なって、広い部屋が登場するようになった、と解釈します』

 

ダイアンナ「2周めは敵が【炎球】対策を施して来たってことだな」

 

アスト「敵も間抜けじゃない。学習するということか」

 

副能力値ロールの処理

 

リバT『さて、次はアストさんです。副能力値の器用点ですが、何ができるかはご存知ですね』

 

アスト「【宝物の獲得】と【察知】だろう? それらの特殊行動をとった場合、器用点が1点減るので魔術同様、使用回数に制限がある、と」

 

リバT『実は、それ以外でも器用ロールを行うたびに、1点減るんですね。FFシリーズの運だめしみたいなものです』

 

アスト「すると、弓矢を撃つたびに減るのか?」

 

リバT『いいえ。射撃以外の器用ロールに限られます。1周めでは真夜中の盗賊たちとの戦闘で、相手の先制攻撃を避けるために器用ロールをしていましたが、その際に1点消耗していたのをスルーしていました』

 

アスト「1ヶ所だけのミスか」

 

リバT『部屋の捜索やトラップ解除で器用ロールをする機会が、前回はなかったですからね。盗賊能力を活用する機会の少ないプレイだったと思います』

 

アスト「戦闘はもっぱらアニーの魔術に頼りきりだったからな。一応、オレがした仕事と言えば、呪いの部屋から危険を察知して回避したぐらいか」

 

リバT『次の周回では、まだ出ていないトラップも出て来るでしょうから、器用ロールを使う機会も増えると思いますよ』

 

アスト「成長で器用点を上げておかないとな」

 

技量ロールと副能力値ロール

 

リバT『さて、器用ロールなどの副能力値ロールは、通常の技量ロールで代用することができます。技量点が2のアストさんは、目標値が4以下なら器用ロールに頼る必要がありません』

 

アスト「出目1はファンブルだから、どっちにしても失敗。出目2で確実に成功できるなら、わざわざ器用点を減らさなくてもいいってことだな。目標値が5以上のときに成功率を上げるために、器用ロールを行う、と」

 

リバT『そして、幸運点を持たない僧侶系以外のキャラが幸運ロールを要求されても、技量ロールで代用できますから、幸運ロールの目標値が6でも、アストさんは4以上で成功できたわけです』

 

アスト「ゴブリン突撃兵のイベントだな。あの時はたまたま運よく出目6で成功できたが、成功率6分の1ではなくて、2分の1だったということか。とにかく、器用ロールは目標値5以上の難易度の高い行動に限定して、普段は技量ロールに頼った方がいい、と」

 

リバT『新しいシステムのゲームですからね。難易度はそれほど高くないとはいっても、ルール解釈なんかを勘違いしたり、試行錯誤を重ねたりすることもよくあること。そういう運用ミスと修正も含めてのゲーム経験だと思います』

 

アスト「経験値の足りない奴は、自分のミスに気づいたり、改めたりすることすら、ろくにできないからな。ミスを取り繕うことはミスを隠すことじゃなくて、ミスによる周囲への悪影響を最小限に抑えるために上手く処理することだと思う」

 

リバT『本来は、非常時のトラブルに際して、見せかけだけを良くして上手く乗り越える手法なんですが、応急処置だけで終わらせて根本的な改善をしない、その場しのぎという悪い意味で使われがちですね』

 

ダイアンナ「まあ、その場しのぎすらろくにできない人間もいるのだから、きれいに取り繕うのも才能の一つなんだろう。いわゆる対症療法ってことだ。ゲームの運用上のミスは、対症療法で何とかなる。それ以上を考えるなら、システムを使いやすいように改造することまで念頭に置かないといけないが、それはクリエイターの仕事だろう」

 

リバT『GMには、クリエイター的な素養も必要なんですけどね。あるいはアレンジャーか。ともあれ、ミスの確認と今後の注意が終わったので、次にキャラの成長に移りたいと思います』

 

キャラの成長

 

リバT『初期状態のキャラはレベル10。ダンジョンを1回クリアすることで、レベルが1上がり、それによって成長に使える経験点が1点もらえます』

 

ダイアンナ「1点だけ?」

 

リバT『シンプルですね。1点使うと、副能力値と生命点と従者点のどれかを1点伸ばせます。4点使うと、技量点が1点増やせます。ただし、最大値が決まっていて、技量点は2点だけ、生命点と副能力値は4点だけ、従者点は2点だけしか伸ばせません。つまり、最大18レベルまでしか成長できないのですね。従者点を抜きに考えるなら、最大16レベル。シナリオ2つ分が成長限界です』

 

アスト「今後、拡張ルールで成長限界を伸ばせないと、ずっと続けられるシステムじゃないな」

 

リバT『基本職が4つしかなくて、兼職もできないのでは、キャラクターヴァリエーションが少なすぎるので、TRPGとしては物足りないですね。それこそ、魔術と奇跡を併用するビショップのようなキャラや、魔法や特殊能力のレパートリーが増えることが望ましいですが、上級ルールが先に出るのか、それとも「モンスター事典」や「ワールドガイド」のような世界観データを先に出すのか、今後の予定を気にしながら、ここではお試しプレイをまずは果たしたい、と』

 

ダイアンナ「魔術点は最大の6まで上げたので、これ以上は上げられないんだね」

 

リバT『はい。ですから、経験点1点で上げられるのは、生命点か従者点のみになります』

 

アスト「オレは先に技量点を最大にしたから、器用点を1増やしておこう。器用ロールの使用回数も余裕が欲しいからな。他には太刀持ち従者がいればいいんだが」

 

ダイアンナ「あたしが従者点を1点上げて、アストのために太刀持ち従者を雇うというのはどうだろう?」

 

リバT『許可しましょう。太刀持ち従者は、即座にプレイヤーキャラの手に持つ装備を交換することができます。これによって戦況に合わせた装備の切り替えが簡単にできるようになりますよ』

 

買い物タイム

 

ダイアンナ「前回入手した宝石は、換金すると金貨65枚になったので、アストに32枚を送ろう」

 

アスト「すると、オレの所持金は40枚だな。よし、金貨15枚で両手剣を買い、金貨10枚で聖水を買う」

 

ダイアンナ「聖水? 何に使うんだ?」

 

アスト「今度の黄昏の騎士はアンデッドになったようだからな。聖水を投げつけてやれば、ダメージを与えられるってことさ」

 

リバT『確かに、アンデッド相手なら聖水は弓より大きなダメージを与えられますね』

 

●盗賊アスト(レベル11)

・技量点2

・生命点5+革鎧2=7

・器用点4+革鎧1=5

・両手剣攻撃3

・弓攻撃5

・装備品:金貨15枚、食料2食、両手剣、長剣、短剣、弓矢、革鎧

・所持品:ランタン、ロープ、聖水

 

 

ダイアンナ「じゃあ、次はあたしの買い物だ。太刀持ち従者はいくらで雇える?」

 

リバT『無料です』

 

ダイアンナ「へえ、そうなのかい。では、雇った太刀持ちくんに名前を付けてやろう。タチモチだから、タッちゃんだ」

 

アスト「声優は三ツ矢雄二さんか?」

 

ダイアンナ「誰それ?」

 

リバT『コン・バトラーVの葵豹馬役でスパロボ界隈では有名です。特撮物としてはルパパトのグッドストライカーも担当していました』

 

アスト「そりゃあ、NOVAの趣味だろうが。この話の流れで、タッちゃんだと、『タッチ』の主人公・上杉達也を出さずにどうする?」

 

ダイアンナ「いや、上杉達也と言われても、世代じゃないから分からんが、グッドストライカーなら分かるぞ」

リバT『では、三ツ矢雄二声の太刀持ちタッちゃんが雇われ従者として、付いてくることになりました』

 

ダイアンナ「ところで、魔法の行使に鎧は影響しないんだな?」

 

リバT『ええ。本ルールでは、魔法使いでも武器や防具を自由に扱えます。魔法剣士になることも可能です』

 

ダイアンナ「だったら鎖鎧を買って、防備を整える。本当は盾も欲しいんだが、そうするとランタンが持てなくなるからな。アストが両手剣を使うなら、ランタン持ちはあたしの仕事になるだろうし」

 

リバT『鎖鎧は金貨30枚なので、それを支払ってもらえれば』

 

●魔法剣士ダイアンナ(レベル11)

・技量点1

・生命点6+鎖鎧1=7

・魔術点6

・剣攻撃1

・防御点2

・スリング攻撃0

・従者点1

・装備品:金貨11枚、食料2食、剣、短剣、スリング、鎖鎧

・所持品:ランタン、安らぎのフルート(使用回数3回)

・習得魔術:【炎球】【氷槍】【友情】

・従者:太刀持ちタッちゃん

 

 こうして、少しだけ成長して強くなった2人の冒険者の、新たな冒険が開始される。

 果たして、今度の冒険はきちんと成功するのだろうか?

 全てはダイスの目の思し召しどおりに。

(当記事 完)