ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

「サイボーグを倒せ」攻略II(超電撃ダイアンナ編1)

超電撃ヒロインの開始

 

ダイアンナ「アストに続き、あたしがシルバー・サンドラことジーナ・ラファイエットとして、タイタンシティの平和を守る任に就いた」

 

リバT『では、電撃ヒロイン用の手がかりを渡します。まず、自動的に与えられる88番ですが、これはアストさんに渡したものと同じですね』

 

ダイアンナ「銀行強盗のアルケミストの襲撃予定だったな。確か、10番街128丁目とか。これは、最初にアルケミスト退治に向かえと言われたようなもの」

 

リバT『次に、222、312、280の中から1つ選んでください』

 

ダイアンナ「280はアストが選んだものと同じだから、つまらん。順当に222を選ぶべきか」

 

リバT『222は、たまたま偶然ネコの日なんですね。制定されたのは1987年なので、本作とは関係ないはずなのですが、タイガー・キャットという女悪党(ヴィラネス)がメトロビルという街から来ているそうです。可愛い猫に変身する能力を持っているので、注意すべし、と』

 

ダイアンナ「なるほど。ネコを疑え、と。アストの入手した手がかりは使っていいのかな?」

 

リバT『厳密にはダメなんでしょうが、「拷問鬼」「氷の女王」「ドクター・マカーブル」の名前ぐらいは使ってもいいでしょう』

 

ダイアンナ「まあ、氷の女王(アイス・クイーン)からは、恐怖結社の情報は手に入らないみたいだがな」

 

リバT『それは超技術ヒーローの情報源ですからね。ヒーローのタイプが違うと、必要な情報を持っている敵も変わって来るのです』

 

ダイアンナ「つまり、他のヒーローと違う攻略ルートを探さないといけないわけだな」

 

リバT『ただし、アルケミストの調査に際して、銀行の金庫を電撃で破壊することは、あなたにしかできないので、それはお勧めします』

 

ダイアンナ「アストの〈暗号解読機〉同様、他のヒーローにできない作業は、重要情報が隠されているっぽいからな。後攻めの有利な点だ」

 

ヒロインの1日め

 

リバT『では、始めます。あなたはしがない新人OLです。上司はヒステリックなキャリアウーマンのジョアンナ・ホワイト。いつもあなたを目の敵にしては、ネチネチと嫌味を言います。怒鳴りつけるようなことはしませんが、その冷ややかな小言は、アイス・クイーンに引けを取らないと専らの評判』

 

ダイアンナ「ヒーローが女になったら、上司まで女体化するのか」

 

リバT『ヒロインにガミガミ怒鳴りつける男上司って、今の時代に合わないですからね。女をイジメるのは女というのがリアリティってものかと』

 

ダイアンナ「あたしがヴィラネスだったら、電撃で焼き尽くしたいところだけど、そういう選択肢はないんだよね」

 

リバT『そこは正義のスーパーヒロインらしく、我慢して下さい。上司を殺したら、英雄点がマイナス10点されるということで』

 

ダイアンナ「自分の上司が実は悪の手先ということはないのか?」

 

アスト「東映版のスパイダーマンだと、ヒロインの女記者・佐久間ひとみの上司に当たる女編集長・吉田冴子の正体が、敵組織・鉄十字団の女幹部アマゾネスだったらしい」

リバT『アマゾネスを演じた賀川雪絵さんは、その後、サンバルカンのアマゾンキラーや、ジャスピオンのギルマーザといった女幹部を演じて、当時の悪女好き特撮少年にとっての憧れだったそうです』

 

ダイアンナ「もしかして、その1人がダディってことはないだろうな」

 

リバT『グランドマスターのツボは、優しく清楚なヒロインが悪堕ちするシチュエーションであって、最初から悪女なのはギャップ萌えを感じないからダメだそうです』

 

ダイアンナ「悪のライバルが改心してヒーロー側に味方するのは?」

 

リバT『割と大好物みたいですね。一説によると、それが目当てでプリキュアにハマったらしいですし。一番ツボなのは、行方不明だった主人公の身内(姉妹や恋人)が洗脳されて悪の戦士になって、それが主人公の切実な呼び掛けで正気を取り戻し、味方になるシチュエーションとか。スパロボの説得コマンドも好きだし、強化人間ネタも相手が死なない展開であれば大好物ですが、原作ガンダムだと、大抵が悲劇ですからね』

 

アスト「つまり、元ヴィランだったオレたちは、NOVAの大好物シチュエーションということになるな」

 

リバT『まあ、元ヴィランが善側に転向すると、親しみやすさを高めるために、コミカルポンコツ属性が付与されがちですけどね。90年代まではまだ、それほどでもなかったですが、21世紀になると、ほぼ確実にポンコツ化します』

 

 

ダイアンナ「少し寄り道したが、改めて話を進めるぞ。新聞を買って、銀行強盗の話を調べて、さらにリチャード・ストームの話もチェックするぞ」

 

リバT『キーワードと数字は「スーザンの電話番号555ー9999」ですね』

 

アスト「ちょっと待て。オレが調べたときは、その電話番号は教えてくれなかったじゃないか」

 

リバT『アストさんはサメ退治に行きましたからね。飛行場に向かったら、教える予定でした』

 

アスト「まあ、技術ヒーローにとってはサメ退治が必須だったもんな。飛行場に行くと、攻略失敗だったわけだし」

 

リバT『そんなわけで、スーザン絡みのネタは飛行場で使うわけですね』

 

ダイアンナ「なるほどな。では、まず銀行に行って、金庫に閉じ込められた警備員の救出に取り掛かろう。金庫に電撃を浴びせればいいんだな」

 

リバT『体力2点を消費して下さい』

 

ダイアンナ「電撃は体力消費があるのが面倒だな。消費した」

 

リバT『しかし、電撃1発じゃ頑丈な金庫の扉は開きません。金属が少々溶けるだけですね。さらに電撃の放射を続けますか?』

 

ダイアンナ「中途半端じゃ、やめられない。さらに体力2点を消費するぞ」

 

リバT『すると、ドアのロックを焼き切ることに成功します。ドアが開きますが、中に閉じ込められた警備員は瀕死状態ですね。金庫の中の酸素が欠乏し、彼は必死に扉にガンガン頭を打ちつけて開こうとしていたようです。額に深い傷ができていて、もはや息も絶え絶え。彼の命を救うには手遅れだったようです』

 

ダイアンナ「弱い電気ショックで生命を助けたりはできないのか?」

 

リバT『残念ながら不可能です。しかし、自分を助け起こそうとするスーパーヒロインに、彼は咳き込みながら喘ぐ声で、最期の言葉を残します。「アルケミストたちから……会議の計画を……恐ろしい……潜水艦で……あぁ……」と言い遺して、ガクリと息を引き取ります。これで恐怖結社の会議が潜水艦で行われることが分かりました』

 

ダイアンナ「しかし、一人の勇敢な男が犠牲になった。力及ばなかったことに、涙を浮かべながら、打倒・恐怖結社を誓うぞ。そして、これ以上の犠牲者を出さないために、アルケミストの次の襲撃場所へ向かう。確か、128−10でパラグラフ118番へ行くんだったな」

 

リバT『その辺はアストさんが攻略したのと同じ流れですね』

 

ダイアンナ「ああ。いきなり突入は避けて、外で待機。サインを求める子どもには、運だめし成功で大人しくさせて、強盗が出て来るのを待つ」

 

リバT『周囲に人が多いので、電撃を放つのは危険だと判断したサンドラは、接近戦で3人組の強盗団に挑むことになります』

 

ダイアンナ「飛び道具で電撃は使えないけど、電撃パンチと電撃キックで強化した打撃をお見舞いするぞ」

 

リバT『ルール上は何の効果もありませんが、そういう演出ということですね。では、通常のルールで戦闘を……』

 

ダイアンナ「(しばらくダイスを振って)勝った。技術点に2、3点差があるから、無傷で完全勝利だ」

 

リバT『おめでとうございます。英雄点4点を進呈しましょう』

 

ダイアンナ「さあ、恐怖結社の陰謀とやらを詳しく聞かせてもらおうか」

 

リバT『「いや、俺たちは噂で聞いただけなんだ。どこかの潜水艦で物騒な会議が開かれるって。それ以上のことは何も知らない」と訴えます』

 

ダイアンナ「チッ、貴様らのせいで一人の男が死に追いやられたんだ。電気刑に処したいところだが、裁きはシティの法に委ねる。駆けつけてきた警官隊にアルケミストたちを引き渡し、次の目的地へ向かうぞ」

 

リバT『サメの出るビーチか、パーカー空港へ向かうことができます』

 

ダイアンナ「アストと違うルートを開拓するぞ。空港へ向かう」

 

リバT『空港の管制塔に案内されたスーパーヒロイン、シルバー・サンドラは、管制官から「拷問者(トーメンター)を名乗るヴィランがロンドン行きのDC10便をハイジャックした」という事件を聞きます』

 

ダイアンナ「だったら、飛んで行ってDC10便の中に入って、ヴィランを倒す」

 

リバT『それができるのは、超体力ヒーローだけです。他のタイプのヒーローには、飛行能力は含まれておりません』

 

ダイアンナ「くっ、ムジョルニアをゲットしないと飛べないのか。雷神ソーには及ばない、と。しかし、地上からどうしろ、と?」

 

リバT『管制官の話では、トーメンターは「スーザンのせいだ。彼女の愛が失われたなら、もう生きていても仕方ない。全てを巻き込んで、破滅してやる」とか喚いているそうです』

 

ダイアンナ「迷惑な愛だな。しかし、スーザンの件なら情報を得ているぞ。通信で説得できるかもしれん」

 

リバT『だったら、彼女の電話番号の数字を全部足して下さい。そのパラグラフへ向かうことができます』

 

ダイアンナ「555ー9999だったな。全部足すと51番だ」

 

リバT『スーザン・ブライスは、トーメンターことリチャード・ストームの恋人ですね。彼女に電話をかけて、事件の報を伝えると、空港に駆けつけてくれます。スーザンは、リチャードが可愛い女の子に浮気したと誤解して、恋人関係を解消しようとしたのだけど、後から「浮気じゃなくて、付き添いの看護師さんだと分かって、謝りたい。関係を修復したい」と考えての新聞投書だったわけですね。スーザンが通信で謝り、愛情のもつれで暴走していたリチャードを説得してくれました。これでハイジャック事件は終了です。めでたしめでたし』

 

ダイアンナ「ええと、トーメンターを無罪放免ってわけにはいかないんだよな。飛行機が着陸したら、身柄を確保して警察に引き渡す?」

 

リバT『スーザンに説得されたリチャードは、大人しく投降して来ますよ。大惨事を招くことなく、事件を収束させたので英雄点2点をゲットできます。さらに超体力ヒーローなら、恐怖会議の情報が手に入るのですが、超電撃ヒロインの場合は追加情報がありません』

 

ダイアンナ「つまらないな。とりあえず、ヴィランなのにリア充トーメンターには『二度と浮気はするなよ。したら、電撃をお見舞いしてやるっちゃ』と釘を刺すのを忘れない」

 

リバT『いや、浮気は誤解だって話なんですけど?』

 

ダイアンナ「とにかく、愛情のもつれで大勢を巻き込んでハイジャックなんて、愚かな行動をするな。死ぬなら一人で死ね」

 

リバT『いや、それはそれで……本当に死なれると、ファンが哀しんだりします。愛情のもつれは、いろいろ衝動的な行動になりかねないので、デリケートでセンセーショナルな問題に短絡的な暴言を吐くのは控えて欲しい、と某パワーレンジャーファンの意見です』

 

にわかにパワーレンジャー

 

アスト「ああ。向こうのホワイトレンジャー(吼新星キバレンジャー)で、新たな白い光と呼称されたりもした、NOVAが大いに感情移入したキャラを演じた役者が亡くなったそうだな。愛のために死ぬと言えば、聞こえがいいが、ファン心理としては残念でならない。まあ、トミーというキャラは、キンバリーからキャサリンに代替わりしたピンクレンジャーに浮気したと言われているが」

 

リバT『アストさん、それは誤解です。トミーはキンバリー退場後も遠距離恋愛を続けていたんですが、キンバリーの方から他に好きな人ができたと関係解消して、フラれた形なのはトミーの方なのです。キャサリンとの関係が発展したのは、それから後の話だそうです。日本語放映された話では、その辺の経緯が飛ばされましたが』

 

アスト「そもそも、初代ヒロインのキンバリーが退場する第3シーズンが日本では放映されなかったらしいからな。次に日本語吹き替えがあったのは、第5シーズンめのターボからで、キンバリー→キャサリンのヒロイン交代劇は、日本では幻だと」

 

リバT『いや、厳密には第3シーズン期に作られた劇場版があるので、キャサリンはターボ以前に日本で、お披露目されているんですけどね。インターネットがまだ一般化されていない時期の話なので、ヒロイン交代劇の事情が当時はよく分かっていなくて、トミーのヒロイン取っ替え浮気ネタもその辺から語られ始めたのでは、と』

リバT『元々、キャサリンというヒロインは、敵に洗脳された女スパイのキャット(ネコに変身できる)がキンバリーとの交流で正気を取り戻すことができて、キンバリーの後を託された流れですからね。同じ境遇のトミーとも通じ合える設定なんです』

 

アスト「パワレンでは、NOVA好みの善悪の境界を踏み越える話が時々見られるみたいだな」

 

リバT『一番感じ入ったのが、イン・スペースの女首領アストロネマが、実はレッドレンジャー・アンドロスの妹カローンで洗脳解除後、続編のロストギャラクシーの2代めピンクレンジャーに出世する展開に萌えた、と言っておりました。かれこれ20年近くも前の話ですけど。この辺の経緯が知りたい方は、こちらをどうぞ』

アスト「5年前にパワーレンジャーのリブート映画もあって、トミーが登場して、これからだってところで終わって、続編が作られずに終了したらしいな」

リバT『リブート1作めは、主人公たちが戦いの覚悟を決めて、ヒーローとして覚醒して変身を遂げるところがクライマックスですからね。正直、変身するまでに時間が掛かり過ぎです。生身アクションは悪くないんですけど、変身してのスーツアクションとかロボ戦を楽しみにしていると、そこに至るまでの展開に尺を取りすぎて、物足りなさを感じる作品。それだけに、ファンが本当に見たい内容は2作めで凝縮されるだろう、とマニア期待されていたのに、続編がここまで作られず、残念企画でした』

 

アスト「来年がパワレン30周年だから、いろいろ新しい動きで盛り上げようとしているみたいだな」

 

リバT『敵サイドの闇堕ち恋愛劇で、今年のダイノフューリーは盛り上がっていたそうですからね。リュウソウジャーのガイソーグが闇堕ちした理由が女性絡みで、悪のヒロインがトッキュウジャーのノア夫人というパワレン独自の着ぐるみ世界観で、そこに旧敵のロード・ゼッドが過去時空から召喚されて準レギュラー悪として絡んで来て、来年の次作でもヴィランとして続投するようですし、30周年祭りの雰囲気があるようですが』

 

ダイアンナ「ダディがにわかにパワレン脳を再発しているのは分かったが、話を元に戻そう。トミーも、拷問鬼リチャードも浮気というのは誤解だって話だな」

 

アスト「拷問鬼って、今のタイミングだとヒトツ鬼っぽい名前だな。いや、拷問戦隊は流石にないが、ゴーモンジャーぐらいなら何とか」

 

リバT『轟紋者だと格好いいかも』

 

ヒロインの2日め

 

ダイアンナ「とにかく、1日めは銀行強盗とハイジャックを捕まえるのに貢献して、表の仕事はサボったわけだ。家に帰って、すやすや寝るぞ」

 

リバT『体力を6点回復して下さい』

 

ダイアンナ「電撃を放つと疲れるからな。毎日の体力回復がありがたい」

 

リバT『そして翌朝、今度は遅刻しないように地下鉄に乗ります』

 

ダイアンナ「そして、スリに巻き込まれるんだな。しかし、あたしは地下鉄を降りて、カウフィールド乳業に行く。確か、そこにネコがいたはずだ」

 

アスト「オレはチェーンソー・ブロンスキーの相手をしたから、ネコはスルーした形だな」

 

リバT『ええと、ネコを期待していて残念ですが、ハイジャック事件解決後はカウフィールド乳業ではなく、ラッド広場に向かうことになります』

 

ダイアンナ「そう言えば、地下鉄パラグラフは複数あったんだな。ええと、ラッド広場は初めてだけど、どんな場所だ?」

 

リバT『パラグラフ201番によれば、シティで最も気持ちのいい場所の一つ、だそうです。噴水やら、桜の木々やら、景色に癒される場所ですが、その噴水から4メートルはある巨大な怪物が姿を現して、人々を脅かしています。筋骨隆々の体は緑色で鱗に覆われており、伸ばした手で少女を捕まえて、貪り食おうとしています』

 

ダイアンナ「そいつは見逃せないな。電撃を放って、少女を助けることはできるか?」

 

リバT『2Dで技術点以下を出すと命中です』

 

ダイアンナ「ぴったり10で命中だ」

 

リバT『体力2点消費して撃ち放った電光は、少女を捕まえた腕に見事に当たって、振り落としました』

 

ダイアンナ「すかさず走り寄って、少女を助け起こすと、さらに電撃を浴びせる。8で命中だ」

 

リバT『もう2点体力を消費して下さい。その電撃を胸に受けた怪物は、吠え声を上げると、スーッと消失してしまいました。まるで幽霊か幻影かのように、痕跡すら残さずに』

 

ダイアンナ「どういうことだ?」

 

リバT『さあ。野次馬の誰かが「悪夢の中から来たような怪物」と言ったのが耳に残りましたが、今のあなたではその意味を解くための情報が不足しています。ともあれ、怪物を退散させて、少女を救ったので英雄点2点を差し上げます』

 

ダイアンナ「完全解決には至らないものの、無駄な戦いでもなかったんだな。これで英雄点8点だ」

 

リバT『そこに一人のイタチ顔の男が現れて、「正義の味方シルバー・サンドラさんに話が」と声をかけて来ます。他にも、あなたは多くのファンに取り囲まれ、サインを求められますが?』

 

ダイアンナ「話に興味がある。重要な情報かな?」

 

リバT『男は「ラット・フェイスのフラナガン」と名乗って、一枚のメモを渡します。メモには大統領暗殺計画について書かれてあって、「野次馬の中に囮の暗殺者が仕込まれているが、本物の暗殺者はリージェント・ホテルの屋根にいる」とのこと。これで、大統領のパレードに際して、+100すれば本物の暗殺者を止めることができます』

 

ダイアンナ「もしかして、かなり重要な情報じゃないか?」

 

リバT『ええ。重要情報なんですけど、ゲームブックの攻略上は大統領の暗殺を止めることができなくても、攻略に支障はありません』

 

ダイアンナ「でも、大統領を守ると、英雄点が大きそうだ」

 

リバT『ともあれ、いつものように事件解決に奔走して、会社に遅刻すると、上司のジョアンナにネチネチ冷ややかな小言をくらって、「仕事をしない人に居場所はありません。明日もこの調子だとクビです。家に帰って辞表でも書いておくことですね。今なら依願退職として、最低限の退職金ぐらいは出ますわよ」と氷の視線を向けられます。とにかく、この日は一日停職処分ですね。遊園地で遊ぶかショッピングで憂さ晴らしできますよ』

 

ダイアンナ「遊園地で、ジェットコースターか、びっくりハウスか、バンパー・カーを選ぶんだったな。ジェットコースターは事故が発生するみたいだから避けて、びっくりハウスに入るか」

 

リバT『びっくりハウス(ファンハウス)は海外版のお化け屋敷に近い建物ですね。通路を歩いている最中に、思いがけず落とし穴に落ちて、暗い地下道をさ迷い歩くことになります』

 

ダイアンナ「これは……暗いよ、狭いよ、怖いよ〜と泣きじゃくるべきか?」

 

リバT『さすがにそれは、スーパーヒロインとして恥ずかしくありませんか?』

 

アスト「しかし、今の時代はそれがゼロ師匠の持ち芸になってしまったんだなあ」

 

リバT『ああ、確かに令和の面堂終太郎の声はゼロさんです〜』

 

ダイアンナ「しかし、あたしは別に面堂のマネがしたいわけじゃない。ここは得意の電撃バリバリで光を灯すわけにはいかないか?」

 

リバT『TRPGなら、そういうプレイヤーのアイデア演出をGMが採用するのも一興ですが、ゲームブックはそこまで自由度が高くないので、その提案は不可能です。ええと、電撃で明かりを灯そうかと試す前に、暗闇の中で声を掛けられます。「そこに誰かいるのか?」って』

 

ダイアンナ「何者だ?」

 

リバT『「その声は御婦人か。私はグラント・モーレイ。タイタン・タイムズ誌の記者だ。この遊園地に、悪党スカーレット・プランクスターの秘密があるという情報を聞いて調査に来たんだが、落とし穴に落ちて、この闇の中を2時間もさまよっているんだ」と、男は自己紹介と状況解説をします』

 

ダイアンナ「よく時間が分かるな」

 

リバT『夜光塗料付きの腕時計でも持っていたことにしましょう』

 

ダイアンナ「それなら納得だ。あたしは……ええと、どっちで名乗ったらいいかな。ジーナ・ラファイエットか、シルバー・サンドラか」

 

リバT『ゲームブックの地の文ですと、「暗闇にまぎれて、シルバー・クルセイダーに変身」とありますね』

 

ダイアンナ「だったら、あたしもそうしよう。シルバー・サンドラだと名乗って、ちょっとした電光で自分を照らす」

 

リバT『「おお、君が噂のスーパーヒロインか。地獄に女神とはこのことだ。共に出口を探そうじゃないか」と喜ぶグラントさん』

 

ダイアンナ「悪党のスカーレット・プランクスターと言ったな。どういう悪事を企んでいるんだ?」

 

リバT『グラントさん曰く、「フザケ屋とも言われる劇場型犯罪者だ。この遊園地に潜んで、数々の仕掛けで事故を画策しているらしい、と話を聞いた」そうです』

 

ダイアンナ「楽しい遊園地を悲惨な場所に変えようとは卑劣な奴。何とか捕まえたいものだ」

 

リバT『そう意気込んで、暗闇を探り歩いているうちに何とか隠しドアを発見します。ハウスのメインルームに出ると、シルバー・サンドラのコスチュームが人目を惹きますね。ここから「回転部屋」と「トランポリン」と「鏡の間」の3択となりますが、どれを選びますか?』

 

ダイアンナ「鏡の間が怪しいと思うんだ。そこを調査する」

 

リバT『いろいろな仕掛けのある鏡でしたが、悪党の潜んでいる気配や、事故につながりそうなものではなく、ただ時間を浪費しただけでした。そうしているうちに、ジェットコースターが危険らしいという噂が耳に入ります』

 

ダイアンナ「結局、ジェットコースターか」

 

リバT『ええ。アストさんみたいに幼女を助ける選択肢が出ますが?』

 

ダイアンナ「そりゃあ、助けられるものは助けたいと思うぞ」

 

リバT『技術点判定をよろしく』

 

ダイアンナ「成功した。かろうじて事故は免れたな」

 

リバT『しかし、遊園地に潜む悪党を見つけることはできませんでした』

 

 その後、パン屋に行ったり、宝石店で毒殺魔(ポイズナー)の情報を聞いたりしたが、アストが経験したイベントと同じ展開なので割愛。

 そして、運命の3日めとなる。

 

3日めの悲劇

 

リバT『3日めは朝から平和なので、あなたは普通のOLとして恥じない仕事ができました。この朝ばかりは上司の冷ややかなイヤミも飛んで来ずに、安らかな時間を過ごした後の昼間、獣使いの事件が発生します。博物館、動物園、サーカスに向かえますが?』

 

ダイアンナ「サーカスのライオンの檻の下っていう情報は、手に入れていないんだよね。動物園へ向かうか」

 

リバT『すると、またもクライムウォッチの連絡で、「古代エジプト美術館にて事件」との報が』

 

ダイアンナ「獣使いの事件は、あたしには解決不能と判断して、美術館へ向かう」

 

リバT『そっちの事件も、情報を得ていないので解決不能なんですけどね。結局、何の手がかりも得られず、次は中央図書館で犯罪学の調査か、マリファナ・ジェリーに会いに行くことになります』

 

ダイアンナ「図書館は初めてだな。そちらで物調べをしよう。情弱モードが解除されるかもしれない」

 

リバT『図書館に向かうと、破壊魔(デヴァステーター)と名付けられた岩石男が暴れています』

 

ダイアンナ「電撃で迎え撃つ」

 

リバT『電撃は岩の体に全く通用しません。岩の怪物は、あなたに巨大な棍棒のような拳を叩き込み、部屋の反対側まで投げ飛ばしました。壁にぶつかって意識を失ったあなたは、そのまま意識を取り戻すことなく、怪物の圧倒的なパワーにかかって殺されてしまいました。ゲームオーバーです』

 

ダイアンナ「何、その理不尽な死は!?」

 

リバT『電撃ヒーローでは、この破壊魔には勝てないのです。こいつを倒すには、超体力ヒーローが不利な戦い(敵の技術点は14、体力点12)を技術点13の力押しで倒すか、超技術ヒーローが〈分光分析機〉で敵の体内組成を調べて、地球外の隕石成分を見極めた上で、フェノール酸を投げつける必要があります。技術点10の能力では勝ち目がないのですよ』

 

ダイアンナ「つまり、図書館に行った時点で、あたしの死は確定したのか」

 

リバT『こいつには勝てないと見なして、戦いから逃げ出すという選択肢もありましたが、その前に電撃で挑みましたからねえ』

 

ダイアンナ「アストの超技術ヒーローとパーティーを組んでいたら、あたしでは勝てない相手でも倒せていたんだな」

 

アスト「オレの価値が分かったか」

 

ダイアンナ「お前が価値ある男だってのは前から分かっていたさ。その上で、あたしだって自分の価値を証明しないといけないんだ。やり直しを要求する」

 

リバT『はい、それではタイムベントで時間を巻き戻しての再プレイですね。頑張って下さい』

(当記事 完)