ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

マウ連合の諸国の話

★マウ地誌の続き

 

 

ダイアンナ「年末になって、鉄太郎さんも円谷時空に帰ってしまったんだが」

 

アスト「つまり、ここはオレたち3人だけってことか」

 

リバT『新婚夫婦に気を利かせたのでしょうか』

 

アスト「結婚したら、次は新しい家庭……って考える者もいるだろうが、オレとアニーのそういうエピソードはここではやらないぞ。健全なTRPGブログ、あるいはウルトラ時空観察ブログだからな。少なくとも、プライベートを公開するような場所じゃない」

 

ダイアンナ「そうだな。そういう話よりも、マウ連合の話をしないといけない。以前にマウ君主国と、東隣のアンゴラ君主国の話をして、それっきりだったから、今回は残りの国の話をしたいわけで」

 

リバT『では、久しぶりに地理の話に専念しましょう。まず、マウ連合君主国は犬のパグマイア王国の東方、恐怖の森を越えた先にあります。地理的には、連合の中心に平原があり、西部が森、北部が山脈、東部が砂漠、南部が海という形。よって、東のアンゴラは砂漠に接した国ということです』

 

アスト「なるほど。砂漠のそばにある魔法国家がアンゴラ君主国ということだな。イメージとしては、トルコになるのかな」

 

リバT『必ずしも、我々の世界にそのまま対応するわけではないと思いますが、古代遺跡の遺物を重視するという意味で、エジプトやメソポタミアのイメージを持つことも可能でしょうね』

 

ダイアンナ「そして、マウ君主国は中央の平野部に位置していて、判断力に優れた政治家や裁判官が多い国と」

 

リバT『誇りや公正さ、法律を重視し、積極的にリーダーシップを取っていきがちですね。そして、マウ君主国の南に位置し、同じ平原を領有するのがキムリック君主国。さらに南の海洋国家がレックス君主国。西の森に面したのがコラット君主国。北の山岳地帯に面するのがサイベリアン君主国となっています。今回は、残り4つの国の話をしていく予定』

 

★中央南部の商業国家キムリック


🐱キムリック君主国の特徴

イメージカラー:黒と緑
能力ボーナス:魅力+2
家訓:常に分別をもって事にあたれ



リバT『カリスマに秀でたネコの多いキムリック君主国は、外交官や交渉家、交易商人、演劇芸能人などが多く集まって、連合内でも特に優雅な文化面が発達した国とされています』

アスト「政治の中心がマウで、文化の中心がキムリックって感じか? 言わば、ワシントンDCとニューヨークに相当?」

リバT『猫種のキムリックは、カナダ原産で、ウェールズ人に愛されているとか。モコモコしたぬいぐるみのような長い毛が特徴で、後ろ足が長くウサギのように飛び跳ねながら歩くという』

ダイアンナ「犬における愛玩犬に相当するんだな」

リバT『ええ。愛玩犬の血統芸《つぶらな瞳》に相当する秘奥が《完璧な毛並み》で、魅力を使った判定が有利になりますね。政治的には、マウ君主国の連合構想に最初に賛同し、支援追従しているように振る舞っていますが、連合の実質的な主導権を奪取しようと狙っているという噂もありますね』

ダイアンナ「パグマイアの王族は、魅力的な愛玩犬の一族だが、マウでは判断力に秀でたところがトップで、魅力重視がナンバー2。どうしてだろうか?」

リバT『素直な犬の中では「可愛いは正義」だけど、ひねくれた猫の中では「媚びる奴、チャラチャラした奴は信用ならん」と思われているんじゃないですかね』

アスト「キムリックは、チャラいのか?」

リバT『美容に力を入れ、おしゃべりで相手を魅了し、優雅に事を当たれと考えるので、武人タイプとは反りが合わない感じですね。パグマイアの武人は王族の愛玩犬に忠義を向けますが、マウの武人は口八丁の輩は信用しないので、トップに立つのは誠意と知恵を持つマウ家と見なしているようです』

アスト「魅力という能力値を重視している職業は?」

リバT『パグマイアでは、魔法使い系のアーティザンと戦士のガーディアン。マウでは、聖職者系のミニスターと戦士のチャンピオンになります』

アスト「つまり、キムリックで武人もできなくはないんだな」

リバT『パグマイアの戦士ガーディアンは聖騎士パラディンの要素があるのに対し、マウの戦士チャンピオンは三銃士的なスワッシュバックラーに相当するようなイメージですが、魅力が周囲を鼓舞して激励する力と考えるなら、戦士系に何よりも必要かもしれません』

ダイアンナ「いずれにせよ、キムリックはキザなキャラに向いた国ということだね」


★南部の海洋国家レックス君主国


🐱レックス君主国の特徴

イメージカラー:黒と青
能力ボーナス:敏捷力+2
家訓:常に限界に挑め



リバT『探検家、冒険家の多いレックス君主国は、マウ連合の中でも最も自由な気質に溢れた国家です。パグマイアとの和平を最初に提案した国であり、パグマイアの貿易港ウォータードッグとの海上交易や、外の世界の開拓に力を注ぐなど、非常に開明的なことで知られていて、犬猫混合パーティーを考えるなら、この国がお勧めでしょう』

アスト「陸上交易はキムリックが中心で、海上交易はレックス中心といったところか」

リバT『というか、パグマイアとマウの交易はもっぱらレックス君主国を通じて行われていますね。陸上のルートは、恐怖の森を通過する形なので非常に危険です。地形もそうですが、軍事国家のコラットが犬に対する敵対意識を露骨に示していますから』

ダイアンナ「ええと、パグマイアとマウはかつて犬猫戦争で争った過去があるんだな」

リバT『そうです。だけど、犬族も猫族も互いに争っていては、邪悪な見えざる者に立ち向かえないと考えたパグマイアの王とマウの王の間で和解が成立し、キムリックとレックスはその和解に賛同。一方、北と西の君主国は不満を持ちながらも渋々賛同という形をとるわけで』

アスト「東のアンゴラは?」

リバT『引きこもりの研究者なので、基本的に中立の立場ですね。実際、利害関係があまりありませんので。もちろん、犬の文化に興味を抱いて研究したい猫は和解に賛同しますが、猫の魔法使いは犬の魔法を自分たちより劣っていると考えて、あまり興味を示さない者が多いようです』

ダイアンナ「レックス種のネコの特徴は?」

リバT『好奇心旺盛な巻き毛猫みたいです。セルカークレックスとか、デボンレックスとか、コーニッシュレックスとか、種類ごとに原産地とか細かい差異があるので、専門家でない私にはまとめることが到底、難しそうですね。とにかく、マウの中で複雑な陰謀劇はあまり考えたくないプレイヤーには、一番向いているのがレックス君主国だと思います』

アスト「しかし、君主国に所属していないシャドウ・ブロックというのもあるんだろう? パグマイアにおける雑種に相当するのが」

リバT『シャドウ・ブロックは、自由というよりも、イメージカラーが黒と灰色、家訓が「常に復讐を求めよ」という形で、下剋上をもくろむ革命集団という感じですね。闇に潜む忍者、暗殺者のような非情なアウトサイダーで、パグマイアの雑種みたいな明るい大らかさ、縛られない自由さがなくて、ノンポリ的なキャラとは違う方向性に思えます』


★西の軍事国家コラット


🐱コラット君主国の特徴

イメージカラー:黒と赤
能力ボーナス:筋力+2
家訓:常に不意を突くべし



リバT『マウの国で、最も軍事力に力を注ぎ、好戦的なのがコラット君主国です』

アスト「まあ、筋力+2という時点で、脳筋なキャラなんだろうさ」

リバT『そう見られがちですけどね。だけど、実は戦いに勝つための戦術や戦略を研究している部隊司令も多く、「バカと思わせておく方が、相手も油断するから都合がいい」という戦訓もあったりして、なかなか侮れないわけです。なお、コラット種の猫は、タイ王国の原産で、銀青色の毛と筋肉質のボディ、鋭い瞳とハート型の顔が特徴。現地では「幸運の猫」とも称されているとか』

ダイアンナ「戦士向きの猫だけど、マウの開国平和主義には反対の立場だということだな。ロールプレイが難しくないかな?」

リバT『パーティーに犬がいるなら、絶対に仲違いしそうなキャラでしょうが、相手の力量を認めたら、良き好敵手として振る舞いそうですね』

アスト「『お前は気に入らんが、その腕は本物だ。俺以外の奴に倒させるわけにはいかん。いずれ決着をつける時まで、協力してやろう』とか言いそうだな」

リバT『基本的にコラットは、口は悪いけど、文句は言いつつ助けてくれるイメージがありますね。ケンカっ早いけど、根はいい奴とか』


★北の保守国家サイベリアン


🐱サイベリアン君主国の特徴

イメージカラー:黒と紫
能力ボーナス:耐久力+2
家訓:常に過去を尊ぶべし



リバT『ロシア原産の毛の長い野生ネコがモチーフとなっていて、マウの世界では保守的で、伝統重視かつ独立独歩の気風が強い国です。日本の幕末の攘夷みたいな考えを持っていて、キムリック家やレックス家とは対立する立ち位置ですね』

アスト「頑迷な田舎者といった感じかな」

リバT『マウ君主国が間に立って仲裁してくれるから、キムリックとぶつからずに済んでいるのかもしれません。あと、マウの聖職者であるミニスター(説法師)は魅力と耐久力を重視しますので、キムリックとサイベリアンがそれぞれ聖職者が多くいて、伝統重視の説法師は北部で活動し、革新派の説法師は南部を拠点としている。パグマイアではヒトの教会が主導していて、宗教対立劇は描きにくいけど、マウではそういう観点の物語も作れそうですね』

ダイアンナ「守旧派と革新派の対立かあ。つまり、国同士の設定からしてパーティー内の不和を煽るようにできている感じなんだね」

リバT『典型的な国家間関係だと、コラットとサイベリアンが仲良くて、キムリックとレックスが仲良くて、マウとアンゴラが中立派で、シャドウブロックが仲違いを煽る形? とりあえず、コラットとレックスの対立、キムリックとサイベリアンの対立が酷いようで、エルフとドワーフの仲の悪さみたいなロールプレイをしたい層なら、お勧めかも』

アスト「逆に、そういうギスギスしたのが嫌なメンバーなら、仲の悪い国の出身を避けるなり、国同士は仲が悪くても自分たちには関係ないと主張するなり、いろいろなロールプレイの方向性を模索する必要があるな」

リバT『では、連合君主国の大雑把な紹介はこれで終わります。この後はまた天命の話にしていきたいですね』

ダイアンナ「来年になったらな。では、良いお年を」

(当記事 完)