ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

改めて「火吹山の魔法使い」攻略感想(1)

第1作クリア

 

ダイアンナ「ダディー、『火吹山の魔法使い』を無事に終わらせたぞ」

 

NOVA「ほう、何回死んだ?」

 

ダイアンナ「いや、1発でクリアしたが?」

 

NOVA「おお、それはラッキーだったな。キーとなるのは、ヘビ、サイクロプスミノタウロスでいいな」

 

ダイアンナ「ああ、そいつらが鍵を持ってたな」

 

NOVA「道中で力尽きなければ、東沿いのルートを選んでサイクロプスに出会って、瞳の宝石と鍵111番をゲットすることが最大の難関。そこのルートは全部で4つあって、別の道に進めば、ダミーの鍵が手に入ったり、鍵そのものがなかったりして失敗する流れだからな。

「序盤は蛇の入った宝箱を見逃さなければ、鍵99番が手に入る。その次の部屋で酔っ払いオークを倒して、ファリゴ・ディ・マジオの竜炎呪文をゲットすれば、終盤のドラゴン戦も難なくクリアできる。それと、迷宮でミノタウロスを見つけて倒せば、もう一つの鍵111番も手に入る。攻略手順は大体こんなところか」

 

アスト「ザゴール戦はどうなんだ?」

 

ダイアンナ「サイクロプスの瞳を見せれば、呆気なく死んだぞ。戦いにもならなかった」

 

NOVA「正解ルートを選ぶと、ザゴール戦ではダイスを振る必要すらないんだな。アイテムを一切使わずに、剣で正面から戦うなら『技術点11、体力点18』の最強の敵で、『ふたたび』ではこの能力とガチで戦わないといけないので、かなり厄介だった。だけど、第1作では〈サイクロプスの瞳〉で即死させられるし、それでは呆気なさ過ぎると思うなら、〈不可視のポーション〉で優位に立ち回ったり(ダイス目に+2、与えるダメージ1点増加、敵からのダメージは半分の確率で減少)、アイテムを入手しなくても運だめしに成功することで、弱点のカードを燃やして大幅に弱体化(技術点7)させられる。

「火吹山をクリアした人は日本でも数多いだろうが、最強のザゴールと戦って勝った経験をした者は少数派だと思われ。たいていは、より簡単なやり方を見つけて、呆気なく倒して満足したろうから」

 

アスト「技術点11も厄介だが、体力点18がな。普通に戦ったら、9回もダメージを与えないといけない」

 

NOVA「2巻めのラスボス、バルサス・ダイアはその上をいく『技術点12、体力点19』だったぞ。まあ、パラグラフ選択によっては、ガチ対決にはならない弱点攻略が可能なんだが」

 

アスト「バルサスの弱点って何だ?」

 

NOVA「闇の魔術師らしく太陽の光で弱体化するので、カーテンのところまで行って、それを開ければ勝てる。初期のFFのボスキャラは、パラグラフ選択で正解を見つければ、難なく倒せる連中が多かったな。俺もガチのザゴールと戦って、敵ボス強え、と思ったのは『ふたたび』が初めてだったし。もう、『火吹山』のザゴールはただの引きこもりザコ魔法使いの印象が強かったが、『ふたたび』で悪魔の3人という世界設定に恥じない凶悪ぶりを見せつけた感じだな」

 

ダイアンナ「とにかく、『火吹山』は初心者向きで、『ふたたび』は上級者向きということだな」

 

NOVA「能力値はいくらだったんだ?」

 

ダイアンナ「技術点9、体力点21、運点11だった。少し技術点が低いかな? と思ったが、敵もそれほど強くなかったし、回復手段が充実していたので、何とかなった感じだ」

 

火吹山が簡単だった理由

 

NOVA「まず、ラスボスのザゴールを弱体化させる手段が普通に用意されていたことだな。『ふたたび』では、ザゴールの能力を最初に見た際、『こいつはどうすれば弱体化できるんだ?』って、これまでのFF経験から考えたわけだし。最初は4つの竜の牙を見つけたら、弱体化できるのだと思っていたんだが、じっさいは『竜の牙を4つ駆使して、初めて勝負を挑むことができる』レベルで、必要アイテムがなければバッドエンド確定という厳しさ」

 

アスト「第1作は、必要アイテムがあれば楽ができるという作風。『ふたたび』は必要アイテムがなければ攻略不可、あっても楽はできないという作風ってことか」

 

NOVA「第1作の難関は、ザゴール戦ではなくて、正しい鍵を入手する道順と、後半の迷路の攻略だもんなあ」

 

ダイアンナ「確かに、あの迷路は手強かった。ダディーの持っていた解説本の助けがなければ投げ出していたかもしれん」

 

NOVA「まあ、火吹山は古典的なゲームなので、『ふたたび』に比べて、攻略サイトもいっぱいあるからなあ。いざとなれば、そちらを参考にもできるだろう。ただ、その他に3年前にSwitchで発売されてもいたし、そっちの攻略記事と混同しないように」

ダイアンナ「ほう。決して古いだけのゲームじゃないってことだな?」

 

NOVA「火吹山の簡単さ、というより、『ふたたび』の厳しさと比べてのプレイしやすさを語ると、ボスの弱さの他に、バッドエンドのパラグラフが2つしかないことと、回復機会が非常に多いことが挙げられる」

 

ダイアンナ「どんなバッドエンドだ?」

 

NOVA「地底川を越えた後に、吸血鬼と遭遇したり、グール(食屍鬼)と遭遇したりするんだが、『吸血鬼に魅了されて血を吸われるエンド』と『グールの攻撃で麻痺して、お尻を丸かじりにされて貪り食われるエンド』がある。まあ、よほど運が悪くない限り、そういう目には合わないだろうがな」

 

ダイアンナ「あの吸血鬼は、十字架があれば戦闘を避けられるし、木の杭があれば運だめしに成功するだけで即死させられる。実につまらないザコだったな」

 

NOVA「技術点10だから、当時の感覚だと結構な強敵なんだが、『ふたたび』だと技術点10が割と普通って感じのインフレだからなあ」

 

アスト「お尻をかじるグールは、いやな死に様だなあ」

 

ダイアンナ「Youが女性だったら酷いセクハラだぞ」

 

アスト「男でもセクハラだよ。お尻をかじられて死ぬエンドだけは避けたいところだ」

 

NOVA「そのエンドは、技術点8のグールと戦って、4回ダメージを負った時だけだから、よほど能力的に弱くない限りは大丈夫のはず。最低能力でクリアするという冒険に挑まない限りはな」

 

アスト「技術点7、体力点14、運点7で火吹山に挑戦するマゾプレイかあ。試した奴はいるのかね?」

 

NOVA「少なくとも俺はやりたくないな。さすがに、それは楽しくなさそうだ」

 

ダイアンナ「他には、最初から保存食10食を持っていて、道中で指示があれば、1食で体力点を4点回復できるのも大きいな」

 

NOVA「『ふたたび』では体力回復の機会が限られていたからな。1作めでは、バトルに次ぐバトルで体力を削られても、回復の機会が多いので、平気で戦い続けていられる。『ふたたび』で同じようにバトル三昧のプレイを続けると、ザゴールとの戦いがクリアできないので、極力、体力を浪費しないカツカツのプレイが求められる」

 

ダイアンナ「あと、強敵と戦った際には、運点も頻繁に回復するので、戦闘中の運だめしも気兼ねなく行える」

 

NOVA「『ふたたび』では運も貴重なリソースなので、なるべく浪費しないことが求められる」

 

ダイアンナ「最初から能力回復のポーションが1本もらえるのも大きいな。結局、使うまでもなかったが」

 

NOVA「社会思想社版だと、1本のポーションで2回の回復ができるが、新版では1回きりになったらしいな」

 

ダイアンナ「あと、途中で『鋼の剣+2』が入手できるのも大きい。このおかげで、最初の技術点9が終盤は11になったので、バトルでピンチになることはまずなくなった」

 

NOVA「『ふたたび』では、現技術点以上に増えることはないからな。最初に決まった能力が全てで、技術が低いと、ザゴールを倒せずに詰む」

 

アスト「結局のところ、第1作は気軽に楽しめる手軽な作品で、『ふたたび』は非常にハードな作品ってことだな」

 

NOVA「悪魔の3人と名高いザゴールの面目躍如な作品ってことだよ」

 

『ふたたび』記事のミス修正

 

NOVA「さて、第1作と『ふたたび』の比較記事にもなっているわけだが、その際に、俺の記事に2ヶ所のミスがあるのを発見したので、ここで修正しておく」

 

アスト「ほう。嘘をついたのか。だったら、死なないとな」

 

NOVA「うっ、ドンブラ脳の弱点をつかれた? 分かった、半々の確率で死ぬってことで、D6を振って1〜3なら脈が止まって死ぬ、4〜6ならセーフとしておこう。(コロコロ)5。ふう、死なずに済んだぜ」

 

アスト「チッ、NOVAを倒せるチャンスだったのにな」

 

NOVA「こんなところで死んでたまるか。では、俺の2つのミスはこの記事にある」

 

NOVA「ミス1はこの文だ」

 

ドワーフ船員が次々と散っていった末に船が沈没

 

NOVA「カアドの街へ行くために、ドワーフの村ストーンブリッジで船に乗るんだが、船員はドワーフではなく、ドワーフと親交のある人間の船乗りだ。最初は9人いたんだが、オークの奇襲攻撃を受けるとD6人だけ矢で死に、さらに運が悪いともうD6人が死ぬ。船員が全滅すると、船の操作ができないまま主人公も矢ぶすまになって死ぬ展開で、船員が1人でも生き残った場合は、何とか脱出できるんだが、それでも生き残りが5人以下だとカミソリ魚の群れに襲われて、船員たちは船のバランスを保てなくなって横転、魚の餌になって全滅するという流れだ」

 

アスト「オークの奇襲を受けた時点で、かなりの確率で船員全滅ってことだな」

 

NOVA「まあ、奇襲を受けるかどうかはパラグラフ選択で回避できるから、2回め以降は確実に避けられるバッドエンドだと思うがな。そして、もう一つのミスは、トログロダイトの説明だ」

 

アスト「D&D由来のトカゲ人の一種と言っていたな」

 

NOVA「D&Dのトログロダイトは、確かに爬虫類種族だが、タイタン(FFの世界)のトログロダイトは昔、『穴小人』と訳されていて、全然違うデザインであることがAFF2の『モンスター事典』で発覚した」

NOVA「FF世界のトログロダイトは、身長1メートルほど、大きな耳と鼻をした小柄で不恰好な人型種族で、弓矢などの道具を使いこなす連中らしい。技術点5、体力点4で、似たようなイメージのモンスターを示すと、こんな感じかな、と」

ダイアンナ「D&Dのトログロダイトと、名前だけは同じで姿形は別物ってことなんだね」

 

NOVA「D&D版は、噛みつきと爪2回で3回攻撃を行う乱暴者だからな。とにかく、FF世界のトログロダイトは昔、『穴小人』と訳されていたために、D&Dのトログロダイトとは別物である、というのは今回、初めて知ったことになる。俺もまだまだゲームブックのFFマニアとは言いきれない未熟者だったぜ」

 

アスト「同じトロールでも、作品世界によって全然キャラが違うのと同じだな」

 

火吹山イベント回想

 

NOVA「では、ここからダイアンナの攻略順に、火吹山を振り返ってみようか」

 

ダイアンナ「ああ。最初は地元の村(後にアンヴィル命名)から2日の旅を経て、洞窟の入り口からスタートだな。村人の噂では、この時点でザゴールが邪悪とは認識されていないようだ。単に『謎めいた魔法使いの隠れ潜むダンジョンは、お宝がいっぱいで、それを守るゴブリンその他の魔物でいっぱいだ』というぐらいで、主人公はお宝目当ての冒険心でダンジョンに挑むことになる、と」

 

アスト「つまり、悪を成敗する勇者ではなくて、お宝目当てのならず者ヒーローってことだな」

 

NOVA「『ふたたび』だと、主人公は諸国遍歴の傭兵にして冒険者、富と名誉を求めて、アンヴィル村では『熱い風呂と一夜の宿』を報酬代わりに、冥府から復活して地域の平和を脅かす邪悪な魔術師退治に雇われたとある」

 

ダイアンナ「だけど、最初のザゴールは名前も知られていない引きこもりの魔法使いで、目に見える悪事はしていなさそうだ」

 

アスト「後から設定がいろいろと付与されていったんだな」

 

ダイアンナ「とにかく、悪党退治じゃなくて宝探しが主な目的で、あたしは火吹山に入っていく。とりあえず、左右に分かれた通路では、まず右に進んで行くわけだ」

 

NOVA「そっちは行き止まりなんだけどな」

 

ダイアンナ「行き止まりを確認してから、別ルートを行くのがゲームのダンジョンの基本だろう? 行き止まった先で面白いイベントがあるかもしれないし、余裕があるなら、全ての行き止まりを確認するべきだ」

 

NOVA「で、右手にある東通路の奥には閉まった扉がある、と。体当たりして開けるか、引き返すかの二択だが?」

 

ダイアンナ「体当たりして、技術点判定に成功した」

 

NOVA「ここでは失敗して、引き返す方がラッキーなんだな。扉が開いた途端、勢いあまった君は2メートルほど陥没した床の穴に落下する。体力点1点を失うわけだ」

 

ダイアンナ「判定に成功したのに、不幸なめに合うのがいきなり理不尽と感じたよ」

 

NOVA「まあ、体力点1点のダメージだけで済んで何よりだな。これが『ふたたび』だったら、深い縦穴の底にワーーーーッて落ちて、逆棘に貫かれてデッドエンドって展開が普通にあるわけで。この時代のザゴールはまだ優しい、と」

 

アスト「冒険者に殺害されて、宝を奪われたから、疑心暗鬼に駆られて、酷い罠だらけのダンジョンに仕立て直したのかもしれんな」

 

ダイアンナ「2回めがあるなら、右には行かない方が吉だと確認してから、左へ進む、と」

 

NOVA「西に進むと、ゴブリンのような生き物、オークの見張りが熟睡している。10年後には、あんぐりと口を開けたオークの白骨死体が発見できるわけだな」

 

アスト「『ふたたび』とリンクしているのかよ」

 

NOVA「ああ、二作の文章を照らし合わせて読むと、なかなか楽しかったりする」

 

ダイアンナ「ここは運だめしで、こっそり通り過ぎることを強制されるんだな。失敗したら、オークとの戦闘になるが、弱いので楽勝だ」

 

NOVA「倒しても得られるものはないので、無駄な戦いなんだけどな。次の部屋でも、オークの番兵が眠っている」

 

アスト「この時代は敵も呑気なんだな」

 

NOVA「10年後は、ここから先の扉は封じられていて開けられない。スルーして通路を進むしかないんだが……」

 

ダイアンナ「第1作は、どんどん扉を開けて中の住人を成敗しまくって略奪するのが正解、と」

 

アスト「80年代頭のハック&スラッシュ精神だな。扉を開ける、敵を倒す、宝を漁るの3点セットがゲームの王道だった、と」

 

NOVA「運だめしに成功すると、相手は目覚めないので、こっそり宝箱を盗める、と。相手にとっても殺されずに済んだ分、運が良かったってことだな。宝箱には金貨1枚が入っているのみ」

 

ダイアンナ「問題は次の部屋だ。箱の中に潜む蛇をサクッと倒すと、最初の鍵99が手に入る。これを手に入れないと、最後の宝箱が開けられないバッドエンドだ」

 

NOVA「そう言えば、バッドエンドの数は吸血鬼とグールの他に、ラストの宝箱が開けられないエンドが3つあったな。全部で5つか。バッドエンドのパラグラフは1%強だと」

 

ダイアンナ「とにかく、運だめしを何度も強要されるけど、アイテムゲットのたびに運点が回復するので、序盤はどんどん扉を開けて、ハック&スラッシュを続ければいい、と。結構、楽しい」

 

NOVA「次の扉は酔っ払いオークを2体、相手どることになるが、楽勝なので臆せず倒して、ディ・マジオの箱を開けて、対竜の呪文をゲットするのがいい。まあ、竜の技術点は10なので、普通に戦っても倒せる敵なんだが、最初の火吹山においては技術点10は強敵の部類だと」

 

アスト「技術点12の最強キャラでプレイを始めると、何でも力押しの強引なプレイで倒せるけどな」

 

NOVA「俺がFFシリーズで初めて強敵だと感じたのは、『ソーサリー』1冊めのラスボス、マンティコアだったな。技術点12、体力点18の敵なんて、よく剣で倒せたと思うぜ。魔法使いでチャレンジした時は、魔法の3連発でWALの壁に封じ込めて、ダイスを振らずにクリアできるんだが」

 

アスト「ソーサリーの話はまた今度にしろ。ゲームブック素人のアニーが戸惑っているだろうが」

 

NOVA「とにかく、後の作品からすれば、火吹山の敵はザコだってことだ」

 

ダイアンナ「敵はザコでも、罠でダメージを受けたりするんだよ。次のイベントは左に進むと、オークの族長がオークの召使いを鞭でしばいてる姿があるので、召使いを助けてやろうとしても、両方と戦わないといけない羽目になる。理不尽だ」

 

NOVA「いや、冷静に考えろよ。ダイアンナがアストを鞭でしばいている時に、見ず知らずの人物が侵入してきて、ダイアンナを攻撃したらアストはどうする?」

 

アスト「オレに聞くか? そりゃあ、アニーの鞭はご褒美だと思って、それを邪魔する部外者を倒すしかないだろう? だったら、翔花ちゃんやアッキー様がお前に花粉症バスターを撃っている時に、見ず知らずの人物が侵入して来たら、お前はどうするんだ、NOVA?」

 

NOVA「花粉症バスターはちっともご褒美じゃないんだが、とにかく侵入者は敵だろう。いじめられていたのを助けてくれてありがとう、と侵入者の味方をすることはあり得ない」

 

ダイアンナ「それもそうか。とにかく、オーク2人はザコなんだが、倒した後に手に入れた箱が曲者でな。仕掛けられたダーツ矢でD6ダメージを受けて、最高の6点もくらってしまったんだ。本作プレイで初めてウギャッと叫ぶことになった」

 

アスト「それでゲットしたお宝は何だ?」

 

ダイアンナ「金貨25枚と、不可視のポーション、それに謎の手袋だな」

 

NOVA「その手袋は本当に謎だな。不可視のポーションは、正解ルートに行くなら使う必要はないが、心強いマジックアイテムであることには変わりない。そして、金貨なんだが、本ゲームで金貨が必要な機会って、そんなにないんだよな」

 

アスト「買い物する機会がそれほどなさそうだもんなあ。シティアドベンチャーならともかく」

 

NOVA「シティアドベンチャーなら、『盗賊都市』をプレイする機会を待て」

 

アスト「盗賊だったら、オレが解いてやるか。ボスは確かアズール卿だったな」

 

NOVA「ザンバー・ボーンだよ。こいつも続編の『危難の港』で復活するみたいだがな」

 

アスト「ザンバー・ボーンが復活するだと?」

 

NOVA「ああ、7月発売のFFコレクション第2弾を待て」

アスト「そうかあ。よし、ザンバー・ボーンはオレの獲物だ」

 

NOVA「いや、『危難の港』は今回が初邦訳なんだから、俺が先に解く。お前がザンバー・ボーンを倒し、俺は復活したザンバー・ボーンを倒す。とにかく、この夏はザンバー・ボーンが日本のFFファンのトレンドになると見た」

 

ダイアンナ「アズール卿とか、ザンバー・ボーンとか、ちっとも分からないんだが……」

 

NOVA「だったら、これを参考にするがいい。少なくとも、アズール卿については書いてある」

ダイアンナ「ザンバー・ボーンについては?」

 

NOVA「街の住人じゃないからなあ。まあ、『闇の王者』との異名を持つ『死霊の王』で、俺もその昔、こいつに殺されてアンデッドの世界にウェルカムされたことがあるからな。FFシリーズで初の威厳あるアンデッドの王なんだが、それでもアズール卿に比べて影が薄いと言われている不遇なラスボスなんだよ。その不遇さは、ザゴールに匹敵するので、『危難の港』で汚名返上できることを願ってます」

 

さらなる火吹山イベント回想

 

アスト「来月の話はさておき、今の話に戻ろうぜ」

 

ダイアンナ「とにかく、6点のダメージを受けたあたしのキャラは、保存食を食べて体力点を回復してから、東への進路をとった。次のイベントでは5体のオークと大立ち回りを繰り広げて、死闘の末に勝利した。すると、こんなに激しい戦いに勝ったことで、戦士としての誇りが沸々と湧き上がり、体力点5点が加算されたんだな。ハイリスクにはハイリターンとなるのは良いゲームだ。そして、銀の弓矢『眠れぬ者への眠りの贈り手』がゲットできる」

 

NOVA「そうか。『ふたたび』で5体のスケルトンと戦ったのは、その名残だったんだな。空っぽのケースに『眠れぬ者への眠りの贈り手』とか書いてあったのに、何も入手できない無駄イベントと思っていたんだが、そこにつながっていたんだと納得」

 

ダイアンナ「そこから通路を折り返し、北に進むと三つの扉が続けてある」

 

NOVA「うむ。『ふたたび』でもあった」

 

ダイアンナ「そして、1つめの扉で、ぼろをまとった老人に襲われた」

 

NOVA「そのイベントは、こっちにはない。ただ、最初の竜の牙が見つかる場所なので重要だった」

 

ダイアンナ「こっちは、何とか老人をなだめると、実は襲いかかったのではなく、牢屋から解放されたことで興奮して、椅子の脚の棍棒を振り回して喜んでいただけだと分かる。間違えて殺してしまわなくて幸いだった。老人は元冒険者で、『右のレバーを操作しろ』とか、『ボートハウスの鍵の在処』とかを教えてくれる。情報を聞くと、運点が1点もらえるんだな」

 

NOVA「こっちも、竜の牙ゲットで運点2点になるんだが、革の手袋が必要だったなあ」

 

アスト「2つの作品の同時語りって、ややこしくないか?」

 

NOVA「いや、2作のリンクネタを語っているブログは珍しいから、時空魔術師らしいちょっとした芸だと思うぞ」

 

ダイアンナ「あたしは自分のプレイした火吹山を語るだけさ。2つめの扉を開けると、武器庫になっていた。ここで手に入る盾は、敵から攻撃を受けた際、D6で6を出したらダメージが1点減少できるって優れものだが、戦闘中の処理が手間なので、ついつい忘れてしまうのが難点だな。あと、重いので、何か一つ代わりのアイテムを置いていかないといけないのだが、保存食1つでもいいのだろうか」

 

NOVA「解釈に迷うよな。無難な選択なら『謎の手袋』と引き換えがいいだろう。とにかく、10年前は当たり部屋だったんだな。10年後は大外れだ」

 

アスト「何があったんだ?」

 

NOVA「武器庫の武器が一斉に襲いかかって来て死ぬ。死を避けるためには、自分の剣を捨てなければいけない。別の剣を手に入れるまでは技術点−2になって、シクシクと嘆くことになる。ここには2度と来るもんか、と固く決意する俺だった」

 

ダイアンナ「3つめの部屋は、ゴブリンに拷問されて死んだドワーフの部屋だな。ゴブリンを倒すと、チーズが手に入るけど、使わなかったな」

 

NOVA「外れルートで使うアイテムだ。こっちも拷問部屋の名残だが、ここからゴブリンの出てきた天井穴ルートを通らないと、入手必須アイテムをいろいろ取り逃してしまう。『幻影破りの黄金指輪(30)』『スカルバイターの剣』『ゴルゴン退治のイベント』『銀の鐘』『ズート・ジンマーのイベント』を入手したり、クリアしたりしながら、落とし格子の先で休息を経て、進み続けることになる(パラグラフ162番)」

 

ダイアンナ「こちらは3つめの部屋(拷問部屋)を抜けた後、右のレバーを引いて落とし格子を突破することになる(パラグラフ128番)。ここから先は通路が東と西に分かれていて、西に向かうと外れルート。東へ向かうと休息のとれるベンチがあって休んだ後(パラグラフ367番)、また通路が東西に分かれて東が当たりルートになる」

 

NOVA「落とし格子の先は道が4ルートに分かれて、ややこしくなるんだな。続きは次回の記事に回そう」

(当記事 完)