ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

改めて「火吹山の魔法使い」攻略感想(3)

地底川を越えて

 

ダイアンナ「火吹山の攻略感想もこの記事で完結だ」

 

NOVA「物語的には、典型的なダンジョンアドベンチャーRPG入門書みたいな作りだな。それと、後の作品に比べて、戦いを避けられる選択、戦闘途中で逃げられる選択が多いのも特徴だ。ダンジョンの部屋に入るか否かを選べる局面も多く、もちろん中に入ってアイテムゲットするために入ってイベント解決するのが基本だけど、再プレイでショートカットする際には、不必要な戦闘を避けられるのは地味に便利」

 

アスト「川を渡った後はアンデッド地帯だったんだよな、確か」

 

ダイアンナ「ああ。あたしが通ったルートは吸血鬼ルートだな」

 

NOVA「もう一つ、ワイトルートがあって、どっちに進んでも攻略は可能だ」

 

ダイアンナ「じゃあ、吸血鬼ルートの話はあたしが担当しよう。川の北岸に到着し(214番)、いきなり扉を開けると、ゾンビの奇襲を受けて昏倒する。気づくと、4体のゾンビがいて戦闘に突入する」

 

アスト「何で昏倒している間に、とどめを刺されなかったんだ?」

 

NOVA「動くものを攻撃しろって命令されていたんじゃないか? 昏倒して動かなくなったから攻撃をやめた。意識を取り戻して動き出したから、また攻撃態勢に入ったと考える」

 

アスト「肉や脳みそを食べるタイプのゾンビじゃなくて良かったぜ」

 

NOVA「それはホラー映画のゾンビだな。ファンタジー世界のゾンビは魔力で動く死体で、肉を喰うのはグールで、仲間を増やすのはもっと高位のアンデッドだ。ただのソンビは、命令されないことはしないようになっている」

 

ダイアンナ「とにかく、ゾンビを倒した後は、ゾンビではない元からあった死体を調べるといいんだな。当たりアイテムは、十字架と剣。十字架はもちろん吸血鬼退治に有効で、剣は+2の魔力を持っている。原技術点が+2されるので、これまでの9から11に能力アップして、いかにも強くなった感に満たされた」

 

NOVA「そういう剣が『ふたたび』に用意されていたら良かったんだけどな」

 

アスト「まあ、クリアしたんだからいいじゃないか」

 

ダイアンナ「そして、次の部屋で吸血鬼に遭遇するんだが、これってわざわざ棺桶を調べなくても素通りすれば問題なくクリアできたんじゃないか?」

 

NOVA「そうなんだ。別に吸血鬼を倒しても有効なアイテムが手に入るわけじゃないし(これ見よがしの本や、Y字形の棒、それから金貨30枚が手に入るけど、冒険で使う必要がない)、ゲームをクリアするだけなら素通りしてもいい。しかし、怖いもの見たさに覗いてみたくはないか?」

 

ダイアンナ「木の杭を構えて、迎え撃とうとするだろう? 運だめしで成功したら、足がつまづいて、たまたま偶然、手からすっぽ抜けた杭が相手の心臓に突き刺さって、倒せてしまうんだな。ギャグかよ。吸血鬼の威厳がないじゃないか」

 

NOVA「それが、よっしゃラッキーってもんだ。吸血鬼の威厳とやらを堪能したければ、相手の瞳を覗き込んでみれば、バッドエンド街道に入る。本作で数少ないバッドエンドが用意されているだけ、吸血鬼は重要視されているんだ。普通に戦えば、技術点10、体力点10で、本書の中ボスクラスだし」

 

ダイアンナ「とにかく、吸血鬼を倒したら、その後の十字路で西へ向かうと、ハイホー、ハイホー♪ と歌っているトンネル掘りの道具の姿に心が癒されたりしながら、286のグール区画に進むことになったわけだ」

 

もう一つのルート

 

NOVA「では、ダイアンナが通らなかった別ルートを見てみよう。214番から北西に進むと、ボートの廃材で作られた長椅子で眠っている老人と犬がいる。老人と話をすると、『この区画に住んでいた生き物は、迷宮の奥に住む魔法使いの呪いでアンデッドに変えられ、奥の通路を守っている』らしい」

 

アスト「つまり、ザゴールの明確な悪事ってこれぐらいだな。アンデッドを生み出している、と」

 

NOVA「まあ、外の世界を侵攻する準備をしているとも、強大な異界の魔力を研究するのに時間を掛けているとも後付けで言われているが、実際に周辺諸国を脅かしているバルサス・ダイアやザラダン・マーに比べると、目に付く悪事はまだしていないみたいだな」

 

ダイアンナ「ところで、この区画の住人がアンデッドに変えられたなら、老人は何者なんだ?」

 

NOVA「飼い犬が地獄の番犬ヘルハウンドで、老人は人狼ワーウルフ。そして彼らを倒さない限りは、ボートハウス(舟小屋)の鍵が手に入らないので、吸血鬼ルートを選ばざるを得ない。鍵を入手後は、来た道を戻って東へ進めばボートハウスだ。先にボートハウスへ来ることもできるが、鍵がないと中に入れないんだな」

 

アスト「つまり、ボートハウスに入るルートの方が進みにくいんだな」

 

NOVA「そうだ。ボートハウスでは5体のスケルトンが船作りの作業をしているが、鍵を使って中に入って、5体をうまく処理すると、銅の鍵(66)やら銀のノミやらが手に入る。その後で遭遇するワイトは、銀の武器でないとダメージを与えられないが、前に銀の弓矢の〈眠りの贈り手〉を入手していれば、運だめし成功によって撃退できる」

 

アスト「撃退に失敗すれば、銀のノミしか有効な武器がないんだな」

 

NOVA「攻略のしやすさから考えると、吸血鬼ルートが楽そうなんだが、66番のダミー鍵が欲しいなら、このルートを通るしかない。ともあれ、ワイトを撃退したら、286のグール区画で吸血鬼ルートと合流するわけだ」

 

グールの区画

 

ダイアンナ「その部屋には3体の死体が転がっていた。死体をスルーして先に進んでもいいんだが、1番目の死体は金貨5枚を持っていて、運が1点上昇するんだな」

 

NOVA「もっとも、このゲームでこれ以上、お金が増えても仕方ないんだよな。使う場所がないから、ただの自己満足でしかない」

 

ダイアンナ「それでも欲に駆られて他の死体を調べると、グールに襲われて麻痺する危険がある。まあ、技術点8だから剣+2で強くなったあたしの敵じゃないんだが。生き残ったら、2つめの死体の持っていた液体が祝福された聖水で、技術点や体力点、運点が減っていた分をまとめて回復してくれるご褒美となる」

 

ザゴールの迷路

 

NOVA「グールの区画を出ると、ついに本作最大の難関と言われる双方向迷路だ。こういう行ったり来たりを繰り返す迷路は、抜け出るのが大変で、しかも物語性にはあまり寄与せず、ブログ記事で書くのもつまらない。昔、1000パラグラフを売りにしたゲームブックネバーランドのリンゴ』という作品があったんだが、前半は楽しい作品だが後半の立体ダンジョンがパラグラフの半分ぐらいを占める水増しダンジョンになっていて、若いときは頑張って解いたが、今は集中力が続かないだろうなあ」

ダイアンナ「この迷路だけは、あたしには合わなかった。ダディーはよくこんなのを我慢してプレイしていたな。安田先生のパラグラフチャートがなければ、クリアできなかったろう」

 

NOVA「いや、自分でパラグラフチャートぐらい作れよと思うが、今の若いゲーマーはダンジョンの地図をオートマッピングしてくれないと、自分で地図を描いてダンジョン探索もできないらしいからな」

 

アスト「昔のゲームが単に不便なだけだったんだがな」

 

NOVA「不便な時代の苦労話を、自分の英雄譚みたいに語るのは年寄りの道楽だが、とりあえず迷路の最短攻略ルートを書いてみると、

 48→391→52→354→308→54→179で、ミノタウロスに出会える。技術点9、体力点9の敵を倒せば、111番の正解鍵が手に入る。

「鍵を入手後、308まで引き返して、そこから160→267→246→329→299→359→385→398と進んで、そこにある取っ手を押してみると、373から85の十字路に出る。その道を北106に進めば、晴れてドラゴンとの対決だ」

 

ダイアンナ「迷宮攻略中に道に迷って、迷宮設計者の魔法使いやら、賭け事しているおじさんたちに会ったんだが」

 

NOVA「そいつらとは会わなくても、攻略に支障はないので割愛だ。とにかく、攻略に必要なのはミノタウロス退治のみ。迷宮全体で入手できる鍵は6本で、そのうち5本までは1回の攻略でゲットできるものの、それだとサイクロプスのルートを通っていないのでクリア失敗となってしまう。まあ、鍵の答え合わせは後に回すとして、今はドラゴン退治だ」

 

ダイアンナ「ディ・マジオの呪文で1発じゃないか」

 

NOVA「まあな。それでドラゴンは自分の火炎球が固まって喉に詰まってしまい、苦しみもがいて撤退するんだ。後は悠々とザゴールのところに行き着ける。まあ、普通に戦うなら、技術点10、体力点12の相手で決して倒せない相手ではないし」

 

アスト「ザゴールを除けば、最高で技術点10だものな。こちらの技術点が最初から最高の12あれば、どんな戦いも力づくで勝てる難易度だ」

 

NOVA「火吹山の場合、D6で4が出たとして、技術点10、体力点20、運点10でプレイすると普通に楽しめる。技術点9だと、やや厳しいが運で何とかなる。技術点8以下だと後半戦が耐えられない感じだな。特に技術点10のサイクロプスに勝てるかどうか。そして、運点が低いと、肝心の運だめしで失敗しやすくなるので攻略難易度が非常に上がる。ゲーマー的には、技術も大事だが、運も大事というのは実感するケースも多いだろう。まあ、年をとるとゲームをするのに、気力体力の大切さも痛感するんだがな」

 

ザゴールと宝箱

 

ダイアンナ「さあ、火吹山の魔法使いザゴールだ。正解ルートを通っているなら、持っているサイクロプスの瞳の宝石で瞬殺できる。技術点11、体力点18のラスボスだろうと1発だ」

 

NOVA「その宝石、『ふたたび』でも欲しかったな」

 

アスト「ザゴールとガチで戦って、残り体力2で何とか競り勝ったのは、いかにも手に汗握るラスボス戦って感じで良かったじゃないか」

 

NOVA「まあな。久々にゲームで緊張感を味わった。さて、ザゴールの宝石以外の倒し方は、不可視のポーションか、弱点のカードを燃やしての弱体化、ガチ対決の3通りある。その中ではカードを燃やすのが物語的にも面白いと思うな。村人から聞いた情報を思い出して、『魔法使いの力の源はカードらしい』という伏線にもなっていて、そこで運だめしに成功すれば、カードを燃やして弱体化させられるのは、たとえアイテムが入手できなくても構わないし、技術点7、体力点18の相手を悠々と剣で切り刻むことができる快感だ。宝石の力で一撃必殺というのはラスボス戦として、あまりに味気ないと考える人にはお勧めだ」

 

アスト「不可視のポーションはどうなんだ?」

 

NOVA「『自分の攻撃ダイス+2』『与ダメージ+1(通常2点から3点に)』『敵から受けるダメージはD6で4〜5で1点に、6が出ればノーダメージに』といったバフが掛かる。『ふたたび』でも不可視の指輪はあったが、ザゴール戦では使えなかったからな。ミイラの群れを突破する際に魔力切れになったと見る」

 

ダイアンナ「ともあれ、無事にザゴールを倒して、最後のお宝ゲットの時間だ」

 

NOVA「火吹山で入手できる数字付きの鍵は、以下の6つだ」

 

・99(序盤のヘビの宝箱)

・111(第1ルートのサイクロプス

・111(迷路の中のミノタウロス

・9(第3あるいは第4ルートのオーガー)

・125(第3ルートの毒ガスの部屋)

・66(ボートハウス)

 

NOVA「以上の中から3つの数字を合計したパラグラフに進んで、宝箱を開けるんだが、上の3つが正解で321に進めば、莫大な財宝と、魔法使いの呪文書が手に入り、火吹山の新たな主人にさえなれる可能性が示されて、冒険はハッピーエンドに終わる」

 

ダイアンナ「ザゴールの後継者になった冒険者の物語を考えるのも面白そうだな」

 

NOVA「2作めの『バルサスの要塞』は主人公が修行中の魔法使いの設定だから(剣も使えるので魔法戦士と言うべきか)、ザゴールの呪文書を解読するために魔法使いに弟子入りしたという設定を脳内補完してプレイしたりもしたな」

 

ダイアンナ「バルサスでは魔法が使えるのか。それは是非プレイしたいな」

 

NOVA「どうやら、FFシリーズの魅力にハマったようだな。まあ、攻略記事はまたそのうちな」

 

アスト「ところで、外れの鍵を使うとどうなるんだ?」

 

NOVA「火吹山の攻略サイトはいろいろ見たが、外れの記述が見当たらないので、ここで披露しておこうか。まず、鍵を3つ集めていない場合、239番で絶望して泣いて終わり。これもバッドエンドと言うべきか」

 

アスト「涙目エンドってことか」

 

NOVA「生きているんだから再挑戦すればいいじゃないか。全ての鍵が外れの場合、1つ当たりの場合、2つ当たりの場合で記述が異なるな」

 

・全て外れ:200番→387へ。毒矢の罠が起動して死亡。

・1つ当たり:174番、233番、186番、245番→198へ。毒矢の罠が起動するが、運だめしに成功すれば2点ダメージで済む。別の鍵で再挑戦可能。再挑戦できないなら涙目エンド。

・2つ当たり:219番、276番、335番、288番→182へ。酸の罠で2点ダメージ。再挑戦可能。できないなら疲れ果てて絶望エンド。

 

NOVA「ルート選択の問題で、231番と347番は発生し得ない(第1ルートの111番と、他のルートの鍵を使うので)んだが、一応、パラグラフは用意されていて、182番へ進むことになるな。あと、謎の192番パラグラフというのがあって、どの鍵の組み合わせでも作れない数字なのに、何故か正解してゴールに行けるというバグがあったりする。実プレイでは到達できないために、全項目をフローチャートでチェックして初めて発見できるという。そこまで見つけて、初めて真のマニアと言えようか」

 

アスト「まあ、他人が発見したバグを知っていて語れるのも、真のマニアの一歩手前と言えるかもな」

 

NOVA「その辺は、科学の世界と同じだろう。発見者はもちろん偉いが、先人の発見を伝え残して研究の世界を広げる活動も、分野の発展には欠かせない仕事ってことで。要は、好きだからジャンルの発展を願って、いろいろ語る。そうすると、同好の士が感じ入ってくれたり、未体験者に楽しい世界を紹介できたりすれば、記事書きした甲斐があるってもんだ」

 

アスト「では、火吹山の記事はこれで終わりってことで」

 

NOVA「FF記事はまだ続けるけどな。今はそれがマイブームになっている」

(当記事 完)