ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

「アランシアの暗殺者」攻略EX

やり残したことを果たしに参上

 

NOVA『前回でストーリーは完結したんだが、今回は残務整理に参上した』

 

アスト「残務整理だと?」

 

NOVA『あと、こちらの記事も少し追記したので、報告しておく』

NOVA『追記内容は、(※2023年にFFコレクション3に収録)という記述付与と、各作品タイトルから「攻略記事の一つめに飛べるリンク」を付けた。これで「火吹山の魔法使いふたたび」から始まる12作品の攻略記事を追いかけやすくなったはず』

 

アスト「誰が追いかけるんだよ?」

 

NOVA『知らないのか、アスト? FFコレクション3効果で、うちの客人の数が通常の3倍ぐらいに増えているんだぞ。感想コメントも入れてもらって、当ブログ始まって以来の盛況だ』

 

アスト「何とも物好きな」

 

NOVA『物好き言うな。そのうち、お前のファンも付くかもしれないんだぞ』

 

アスト「オレのファン!? い、いや、あり得んだろう、それ?」

 

NOVA『お前が攻略したゲームブックは……「さまよえる宇宙船」の前半と、「盗賊都市」と「サイボーグを倒せ」の技術ヒーロー編か。意外と少ないんだな』

 

ダイアンナ「あたしは、『火吹山の魔法使い』『バルサスの要塞』『運命の森』と、アストの後を継いだ『さまよえる宇宙船』後半と、『サイボーグを倒せ』電撃ヒーロー編か。『死の罠の地下迷宮』も攻略予定だ」

 

カニコング「吾輩は『地獄の館』だけでごわす」

 

アスト「って、唐突に湧いて来るなよ!?」

 

カニコング「つれないことを言うなよ、でごわす。同じスティーブ・ジャクソンのゲームを解いた仲ではごわさんか」

 

アスト「そういうことは、リビングストン作品を1つでも解いてから言うんだな」

 

カニコング「ならば……海の男としては、海上の島を舞台にした復刻作品『トカゲ王の島』を担当するでごわすよ」

 

NOVA『いいだろう。いつになるかは知らんが、お前にトカゲ王退治は任せた。俺は未プレイの作品しかやらないからな』

 

ダイアンナ「ええと、ダディが攻略したのは、『火吹山の魔法使いふたたび』『危難の港』『魂を盗むもの』『サイボーグを倒せ』の思念ヒーロー編、『天空要塞アーロック』、そして『アランシアの暗殺者』か。何だかんだ言って、一番解いているんだな」

 

NOVA『新作が定期的に補充されてるし、昔のやり残しも発掘されたりで、昔とった杵柄なFFで新鮮な冒険ができる幸せを噛み締めてる。ところで、カニコングは「サイボーグを倒せ」の体力ヒーロー編も担当していなかったか?』

 

カニコング「その予定が、乱入者に権利を奪われてしまったでごわす」

 

NOVA『ああ。先日、ウルトラマンブレーザーで博士になってた人か』

 

アスト「それは同じ声の別人だ。その声なら、キングオージャーでも狭間の王の従者怪人をやってるだろうし」

 

NOVA『スパイダーバースにも、ゼロさんといっしょに出てたぞ。吹き替え声優としてな』

 

アスト「だったら、いっそのこと、アズール卿の声も頼めないかな?」

 

NOVA『いや、卿は「アランシアの暗殺者」で初めてセリフを口に出したんだよ。それまで、ずっと馬車の中の人なんだから。名前はよく知られているのに、顔も声もほとんど知られていなかった謎の人だったんだ』

 

ダイアンナ「で、残務整理って何をするつもりなんだい? このまま、ずっと雑談をしたいわけじゃないだろう?」

 

NOVA『おっと、そうだな。では、残務整理に移ろう。それはまず……』

 

最後の暗殺者と、アズール卿の目論見

 

NOVA『13人の刺客の解説をしようと思ってたのに、最後の1人、ウルズルの解説をしていなかったことに後から気付いたんだ。今から、ウルズルの紹介をする』

 

★サソリ会第13の刺客「ウルズル・アイアンフェイス」

 ファングの街の門の前で立ちはだかる究極の暗殺者にして、狂戦士(バーサーカー)を自称する巨漢の戦士。

 牛角のフルフェイス・ヘルメットが外見の最大の特徴。パッと見が牛頭人身のミノタウロスそのもの。この兜を後でリーサンが正体隠匿のためにかぶるんだけど、サイズ的にたぶんブカブカで不自然に見えるんだろうな。

 武器は「巨大な戦斧(バトルアックス)と盾」と書かれているんだけど、クラシックD&D感覚では戦斧は両手用武器というイメージがある(今の5版では、片手でも両手でも使える両用武器。両手だとダメージが増える)。イラストでは、戦斧と言いながら、どう見ても小型サイズの手斧(ハンドアックス)で、ああ、これなら片手でも余裕で振り回せるな、と思わせる。戦斧の長さは各種資料的に柄の長さが1メートル近くあると考えられるが、それを手斧のように持っている彼のイラストから推察するに、身の丈は2メートルを軽く超えそうな大男。なお、その斧よりも、盾の方が明らかにサイズが大きいので、こんなの相手にしたんじゃ、短剣だと対処しようがない、と思われ。

 技術点12、体力点12は、本作最強の敵キャラ能力で、事実、リーサンが(ダイス目の問題もあって)手も足も出ずに、コテンパンに叩きのめされる羽目になった。

 

 しかし、こいつの絶妙な能力値は、5ラウンドしか戦えないというイベント設定と合わせて、評価される。基本ダメージ2点では、普通に戦っても絶対に倒せないのだ。攻撃を3回当てて、運だめしも併用して(成功してダメージ4点)、初めて倒せるわけである。簡単に書いているが、仮に技術点が最高の12だとしても、5回中3回こちらが勝てる可能性は50%を切ってるし、挑戦するのは「スパロボで一定ターン内に撤退するボスを倒せ」というような(普通は無理だけど、不可能ではない)課題に近い。倒せなくてもストーリーは進むが、倒すと貴重な強化パーツを落とすので、熟練ゲーマーなら挑みたくなるあれである。ウルズルも、スロムが出て来る前に倒せれば、貴重なアイテムをゲットできる選択肢があれば良かったんだが(ゲームがすぐに終わるので、本作の攻略には意味がないけど)。

 一方で、敵の攻撃も最大5回ヒットと、文章描写による2点ダメージで、合計12点しか受けないので、戦闘前の体力点が13以上残っていれば、絶対に死ぬことはない(ダメージ軽減のために運だめしをして、失敗するような戦術ミスを仕出かさない限り)。その意味では、ラスボスにしては安心して戦えるのも事実。

 そして、イベントでは「スロムによる投げ斧2連発」を無防備な背中(鎧を着ずに上半身裸)にくらって絶命するわけだが、ゲームシステム的には攻撃2発じゃ運だめしに成功しても、とどめは刺せるはずがない。これは主人公がそれ以前に最低4点ダメージを与えていることを作者は想定していたのだろうなあ、と考えられる。

 まあ、前回の記事では、リーサンがダメージを与えていなかったので、スロムの攻撃ではとどめに至らず、倒れてきたウルズルの巨体に、アストラルソードの刃が食い込んでとどめになるという描写を付け加えたのも、ルールに沿った形(主人公として、とどめの一矢を報いたいという気持ちもあったけど)。

 

 戦闘が終わった後、主人公の絶体絶命のピンチを救う劇的な登場をしたスロムが(もう本当に格好いい見せ場やん♪)、ウルズルの過去の経緯も語ってくれる。

 それによると、100人もの対戦相手を殺したことで自由を勝ちとった元奴隷の闘士で、殺された1人がスロムの兄らしい。ええと、この元奴隷の闘士という設定は、『死の罠の地下迷宮』の続編『迷宮探検競技』の主人公設定に通じるものがある。

 また、名代を差し向けることで迷宮攻略の名誉と報酬を得ようとする(冒険者視点ではセコくも見える)領主……という意味では、アズール卿のやっていることは、サカムビット公の兄弟カーナス卿と同じなのだが、リビングストン先生はその点も意識して書いたのだろうか。だったら、サカムビット公とアズール卿の関係も最後に決裂する? なんて思えちゃうわけで。

 同時に、主人公を自分の名代として迷宮送りにすることを考えたアズール卿だけど、主人公に恩赦を与えるための理由づけとして、急遽考えたのではなく、本当は「最強の暗殺者であるウルズルを自分の名代として、迷宮に送る予定」だったのではないだろうか?

 だけど、ウルズルの兜の下から現れたのは、本作主人公だった。そりゃあ、冷静沈着なアズール卿でも驚くよ。自分の予定をことごとく潰してくるとは、こいつ、何て奴なんだ? と。「この者の図太さには感服した」というセリフも実感こもっているだろうし、代理戦士になるはずのウルズルを倒したのみならず、自分の差し向けた暗殺者を全滅させるとは、そりゃあ「真の闘士」と称賛するわ(最後の戦果はスロムのおかげだけど、アズール卿はそのことを知らないしね)。

 なお、暗殺者を全滅させていない場合、主人公は背後に現れた生き残りの暗殺者の不意打ちで、首を切断されて処刑される(パラグラフ25)。そして、アズール卿は主人公を殺した暗殺者に、「わたしの名代として、〈死の罠の地下迷宮〉に参加するように」と命じるわけである。

 このアズール卿の名代になり得るのは、主人公に倒されなかったラズロ・マリック(技術点8)、山久利剛三(技術点7)、レン=レン・パック(技術点9)、斧使いダックス(技術点9)、ブラックソーン(技術点8)、レッド・ルース(技術点5)、トゥンク・ヤン(技術点5)の7名の誰か。

 う〜ん、最強のウルズルならともかく、この面々で〈死の罠の地下迷宮〉を突破できそうな強者は1人もいそうにないなあ。強いて言うなら、レン=レン・パックか斧使いダックスなら、もしかして、もしかすると……と思えなくもないけど、レッド・ルースとかトゥンク・ヤンが迷宮に放り込まれたら、悲劇だろうなあ。

 そんなわけで、アズール卿として一番望ましいのは、主人公が最強の名代として、〈死の罠の地下迷宮〉をクリアして、しかも恩赦を与えた後、改めて「真の闘士と見込んだ者を高給で雇い、自らの野望(アランシア征服)を果たすための協力者に仕立て上げること」かな、と考えますね。

 もちろん、主人公はアズール卿に対して、憤懣やる方ない気持ちでいるので、そんな簡単にはいかないと思いますが、「いつかお前の命を奪ってやる!」と公言して憚らない主人公がアズール卿の悪のカリスマに魅せられて、何だかツンデレ気味に篭絡されて、アランシア征服の尖兵になる悪堕ちIF未来(世界のバッドエンド)も見てみたくもあり、でも公式でそんな話をやると、オイオイとツッコミ対象なので、同人2次創作のネタなんだろうなあ、と妄想しきり(苦笑)。

 

 「アランシアの暗殺者」の難易度

 

NOVA「次に、本作の難易度を俺基準で測定してみた。ここでの難易度基準については、以下の記事を参照してもらうと説明が楽だと思う」

NOVA『以降、作品攻略ごとに難易度を測定しているんだが、本作の場合はこんな感じだ』

 

★アランシアの暗殺者(難易度5)

・ラスボスが強い(X、戦闘できるラスボスであるウルズルはイベント戦闘だし、物語ボスのアズール卿とは戦いにならないし、ラスボス戦闘は本作のポイントではない。普通に戦える強敵は中盤のガランカ・ヴァッセルで、技術点10。せいぜい中ボスを倒せる能力値で攻略可能)

・全体的に罠が多くて死にやすい(◎、技術点を失うイベントが多く、初見で指セーブなどのチートなしでは、最初の島の脱出からして難しい。そして、各暗殺者の仕掛ける策略とか、常に命を狙われる緊迫感とか、結構ハードな雰囲気)

・パズル構造が複雑(◎、一見、一本道のストーリーに見えるものの、暗殺者13人を全員見つけて倒さないと、クリアできないという構造が、本作の難解さの中心である。とりわけ、厄介なのは、山久利剛三と、斧使いダックス。オークの集団を避けたり、ボッグの農場で暗殺者の話題を挙げなかったりすると出現しないので、わざわざ危険な選択肢を選ぶ必要がある。つまり、良識や賢明さよりも大胆さが必要とされる。他は、その場所を訪れれば、普通に襲って来る連中ばかりなので、ルート選択さえ誤らなければ確実に会えるが。あと、カアドの街のイベントも短いながら、分岐が意外と凝ってると思う)

・ゲームシステムが難しい(X、ごく普通のFFシステムで、ルール的に悩むことはない)

・フラグ管理がややこしい(◯、暗殺者を倒した証拠のサソリマークのチェックが初プレイだと疎かになりがち。暗殺者の数13人が最初に重要と見知り、攻略記事書きの都合でいちいち記録していった当ブログでは問題なく処理できたけど、暗殺者リストを作らずに漫然とプレイしていたら、数え落としそう)

 

NOVA『ここまでの作品難易度は以下のとおり』

 

・8:火吹山の魔法使いふたたび

・7:地獄の館、天空要塞アーロック

・6:バルサスの要塞、危難の港、サイボーグを倒せ

・5:さまよえる宇宙船、アランシアの暗殺者

・3:火吹山の魔法使い、魂を盗むもの

・2:運命の森、盗賊都市

 

アスト「『危難の港』よりは簡単だったってことか?」

 

NOVA『まあ、「危難の港」はアイテム数が膨大なのと、攻略に必要なアイテムがそれなりにあって、ラスボス辺りで入手してないと詰むケースが見られるからな。「アランシアの暗殺者」は、暗殺者の出現場所と対処方法を心得ていれば、詰むことはまずない。その意味では、攻略情報を知っていれば、確実に解けるゲーム。「危難の港」はやはりダイス運に多少左右される面があって、絶対確実に解けるとは言い難い。それと世界を脅かすラスボスの脅威感が、緊迫感あるクライマックスとして作用しているな。他にも、トロール迷宮のバッドエンド連発が初見だと恐ろしいし。一方、「暗殺者」の方では、何よりも暗殺者の戦闘能力が平均して、さほど高くなく(戦闘能力よりも搦め手重視なのが暗殺者風味)、個人的には蛇島でのサバイバルの方がキツかった感がある』

 

ダイアンナ「メインのイベントじゃないけど、蛇島の秘境は過酷そうだったね」

 

NOVA『海ヘビに苦戦して、一息つこうかな、と思ったら、いきなりドラゴンが現れたときは驚いた。文明社会では、あまり突然死ってことがなくて、人の悪意とか物語的な伏線を感じるから危険察知は比較的しやすいけど、野生の環境では荒ぶるモンスターがいきなり襲って来たりするものな。空からドラゴン、海からクラーケン、そして地下から大ナメクジ虫が突然ガバアッと襲来する恐怖は、指名手配されて暗殺者に狙われるよりも、はるかにドキドキだ』

 

アスト「お前のプレイだと、暗殺者は狩りの対象だもんな」

 

NOVA『じっさいのところ、いつ暗殺者に襲われるかプレイ中にはビクビクしていないもん、俺。暗殺者キター♪って、ウキウキしながらプレイしてた。その意味で、リビングストン先生が意図していたような読み方はできていなかったと思う。まあ、暗殺者を積極的に探すプレイスタイルだと、暗殺者の出て来ないルートは明確に外れって分かるから、どこに隠されているか分かりにくいアイテム探しよりは、楽だったという実感。それにサソリ会の暗殺者って、自己主張が激しいというか、物語の都合上、しっかり名乗ってから襲撃してくる連中が多くて笑った。必殺仕掛人で言えば、「仕掛人、西村左内、お前の命もらい受ける」とか言いながら、正々堂々と来る連中が多いよなあ』

 

アスト「まあ、奇襲されても、技術点判定とか運だめしで成功していたからじゃないか?」

 

NOVA『ああ、それはあるか。技術点11以上と、9以下で暗殺者の脅威度が変わっていたのは間違いない。ともあれ、これも物語の都合で、みんなサソリマークのペンダントだもんなあ。みんな律儀に首飾りを付けてるし、ショッカー怪人のベルトと同じで、組織の構成員はみんな首に付けないといけないルールでもあるのか、これ?』

 

カニコング「呪われたマジックアイテムで、組織を裏切ると、首が絞まって、サソリの毒でトドメが刺されるでごわす」

 

NOVA『本当かよ? まあ、大いにありそうだ。とにかく、サソリ会の首領とか、会いたくなって来た。何らかの公式設定はあるのかな? 首領はアズール卿と同様、クールの出身で、故郷は「サソリ沼」だとか、首領が悪の魔法使いグリムズレイドの関係者とか、あるいは何かの「あるじ」とかで、アランシアの闇で暗躍していたとか(妄想与太モード)。

『あと楽しめたのは、13人の暗殺者がアランシアのいろいろな地域の出身者で、まるで「世界忍者戦ジライヤ」の各国忍者や「Gガンダム」の各国代表ガンダムファイターのノリだもんな。「このおれ、チャリスのブラックソーンが、きさまの首をアズール卿のもとへ届けるのだ」とか、親切に自己紹介してくれると笑った。最初の方の敵は、寡黙でいかにも暗殺者らしい暗殺者だったのに。ええと、名前は何だっけ?』

 

ダイアンナ「1号くんの名前は、確かタラク・カザンだね」

 

NOVA『別のゲームの闘技場から来たみたいな名前だな。砂漠の出身の暗殺者は、いかにもそれっぽい。死んだ後で、名前が分かる奴など、リビングストン先生も各キャラの名前をどうプレイヤーに伝えるかで、いろいろ考えてたんだろうなあ。「おい! ラズロ・マリックが死んでるぞ!」と野次馬に叫ばせたり、忍者の服に刺繍を入れたり、暗殺者リストを作りながら、感心していたもん。名称不明のキャラがいたらどうしようかと思ってたら、全員分、しっかり設定してあって、俺みたいなリスト化好き情報コレクターを大いに喜ばせてくれたし。改めて、全員羅列すると、こんなところだ』

 

  1. ラク・カザン(シャザールのナイフ使い)
  2. オレアンダー・レッドフライ(ダークエルフの女司祭で射手)
  3. ラズロ・マリック(物乞いに扮した手練れの剣士)
  4. グレッタ・モーグ(矢作りにして《死の手》の使い手)
  5. ガランカ・ヴァッセル(禿頭の剛腕大剣使い)
  6. 山久利剛三(忍者)
  7. レン=レン・パック(ゼンギスの超人、槍使いの女戦士)
  8. ダックス(斧使い)
  9. ブラックソーン(チャリスのクロスボウ&サーベル使い)
  10. レッド・ルース(《精神支配》の使い手の魔女)
  11. トゥンク・ヤン(ケイ=ポンの毒矢使い)
  12. ジードル(渡し守を装う老暗殺者)
  13. ウルズル・アイアンフェイス(戦斧を片手で使う究極の暗殺者)

 

NOVA『13人の名前を並べると、死んだ奴らの顔が空に浮かんで、にっこり微笑む幻が描き出されて、「さらば、アランシアの暗殺者たちよ。お前たちのことは忘れない。ありがとう」と言いたくなるな。そして、感動のエンディングテーマが流れて、それぞれの活躍シーンが映し出されるんだ。ラストに「サソリ会は帰ってくる」と次回作を期待させて、ブラックアウトする、と』

 

アスト「妄想乙。そんな光景が脳裏に浮かぶのは、お前だけだ」

 

ダイアンナ「大体、サソリ会は本当に帰ってくるのか?」

 

NOVA『さあな。AFFのプレイヤーキャラクターに、「サソリ会に所属する暗殺者」を設定すればいいんじゃないか? 俺は気に入ったもん、サソリ会の個性的な暗殺者の面々が。もう、彼らのキャラ性を楽しめただけでも、本作は当たりだ』

 

その他のFF余談

 

NOVA『で、あれから「運命の森」の新訳版をざっと流し読みしてたら、〈ふわふわ粉〉の訳が【浮遊の塵】になっていて、旧訳の土俗っぽさが薄れたな、と思った』

 

アスト「原文ではどうなってるんだ?」

 

NOVA『調べてみたら、Dust of Levitationだった。その意味で言えば、新訳は直訳そのもので正確なんだが、意訳で雰囲気をこしらえた旧訳の方に味わいを感じた次第。やはり、【浮遊の塵】だと、ゲームっぽいというか、まあ、ゲームなんだからいいが、安田社長の訳なので否定したくはないものの、これで旧訳と新訳のプレイヤー同士のコミュニケーションがままならないんじゃないか、と思うとな』

 

カニコング「時代に対応できないオールドファンの嘆きは、聞き流すでごわす」

 

NOVA『まあ、マニアはそういうのもネタにするんだけどさ』

 

 

旧マニア『そこは、腕相撲で勝って〈ふわふわ粉〉を入手するんだよ』

 

新訳プレイヤー『〈ふわふわ粉〉って何ですか?』

 

旧マニア『そこは、ドクター死神から情報が手に入るんだよ』

 

新訳プレイヤー『ドクター死神って誰ですか?』

 

旧マニア『そして、フロドたちは粥村へ行ったんだな』

 

新訳読者『粥村? ブリー村のことですか?』

 

旧マニア『理力がどうこう』

 

普通のSWファン『理力ださ。フォースでしょう』

 

旧訳マニア『プルトニウム貨がどうこう』

 

多くのD&Dユーザー『プラチナ貨の間違いでしょ』

 

 

NOVA『まあ、新訳が出ると、昔の訳と比べて、知識をアップデートするのがマニアを自認するファンの嗜みだな。優性劣性を顕性潜性にアップデートするのに、苦労しているわけだが。馳夫が通じない指輪映画のファンとか』

 

ダイアンナ「あたしにはダディーが何の話をしているのか、ちっとも分からんのだが」

 

NOVA『全部分かる人とは、美味い酒が飲めそうだ。それはともかく、今後のFFプレイ予定を羅列しておく。どれからするかは未定だが』

 

・NOVA:『奈落の帝王』『巨人の影』

・ダイアンナ:『死の罠の地下迷宮』

・アスト:『真夜中の盗賊』

カニコング:『トカゲ王の島』

・リバT:『モンスター誕生』

 

NOVA『今の予定は、こんなところだな。雪の魔女はまだ未定だが、たぶん、ダイアンナが「死の罠」をクリアした次に任せると思う。それと、今回の「アランシアの暗殺者」つながりで、こんなのを気にしてる』

 

・サソリ沼の迷路:サソリ会だけに。

・宇宙の暗殺者:暗殺者だけに。

・海賊船バンシー号:海賊イベントで興味が急浮上。

・迷宮探検競技:死の罠の続編だけに。

 

NOVA『もちろん、年末にジャクソン・セットが出る前に、どれだけプレイできるかは謎だが。実のところ、プレイだけなら1作あたり数日あれば可能だと思うけど(物理的な時間の話。仕事疲れや他への関心・意欲などでFFプレイ熱が湧かないと、そもそも始まらない)、攻略記事を書くには、1作最低1週間から10日は掛かるだろうから、精神的ハードルが高くもある。それでも楽しめる作品なら、頑張ろうって気にもなるわけで』

 

アスト「『サソリ沼の迷路』はやるなら、善悪中立の3ルート完全攻略を目指すんだろう?」

 

NOVA『「サイボーグを倒せ」みたいなイベントにするか。攻略20作記念辺りで』

 

ダイアンナ「まあ、プレイしたいネタが多いのはいいことだね。未来にそれだけ楽しみがあるってことなんだから」

 

NOVA『年末ジャクソン・セットの次がどうなるかも期待しながら、今できることをコツコツ続けるとしよう。同好の士の攻略記事とか、コメントなどでの感想会も楽しみにしながらな』

(当記事 完)