その名もGGP
リモートNOVA『さて、仮面ライダーギーツも新たなデザイアグランプリを始めたので、それに対抗して、こちらも大地母神ガイアさま照覧のガイアグランプリを開催する』
リバT『審判およびゲームマスター役は、この私、アシスタントモンスターのリバTが務めさせていただきます』
リモートNOVA『ゲーム参加者は4人。この俺、管理人のShiny NOVAと元・時空快盗団マーキュリー・バットの3名だ』
ダイアンナ「一応、あたしたちも改めて名乗っておくと、バットクイーンのダイアンナ・ジャックイーンさ」
アスト「スピードAこと、現キングのアストだ」
カニコング「元クラブキングから、触手キングを経て、諸事情で王の座を剥奪されたカニコングでごわす」
NOVA『この4人でゲームブック「サイボーグを倒せ」をプレイして、最も多くの英雄点を稼いだ者が、このブログの管理権を得て、ガイア様の許可の元、好きな物語記事をリクエストできるという特典付きの企画だ』
アスト「つまり、オレが勝てば、翔花ちゃんとラブラブ冒険物語が始まる、と」
NOVA『それはない』
アスト「どうしてだよ？」
NOVA『理由は3つある。1つ、翔花はこのブログの住人ではないので、このGGPに巻き込まれることはない。2つ、お前のパートナーはダイアンナだし、2人の婚姻はガイア様のお墨付きだ。それなのに、今さら翔花に浮気するなど、この俺が許しても（許さないけどな）、ガイア様の怒りを招くことは必定だ。もっと身の程をわきまえた願いにしろよ』
アスト「3つめは……」
ダイアンナ「アスト。浮気は許さないっちゃ〜（電撃バリバリ）」
アスト「うおっ、電撃だと！？ いつから、お前はトラ縞ビキニの鬼娘になったんだ？」
ダイアンナ「忘れたのか？ あたしのかつての名はダイアナ・ジャック。タイムジャッカー電撃隊の電気使いさ」
アスト「そうだっけか！？ 確か、ジャックは鏡とか幻を扱うキャラだったはずだが？」
NOVA『今回の「サイボーグを倒せ」では、主人公の特殊能力の1つに「超電撃」があるんだ。彼女には本人のたっての希望で、電撃キャラになってもらった。元ネタのダイヤジャックも電気使いだからな。この機に設定が加わったと思ってくれればいい』
カニコング「質問でごわす」
NOVA『触手キングダムも触手エンパイアも却下だ』
カニコング「いや、そうではなくて（チッ）……我ら3人がこのウルトロピカルで身の丈に合った願いが叶えられるのは分かったでごわす。しかし、時空魔術師の主殿はどうして参加するのでごわすか？ 仮にもブログの作者で管理役ならば、わざわざGGPなどに参加せずとも、好きな物語記事を紡ぐことは可能でごわそう。主殿にとっては何のメリットもない、ただの茶番ではないか？」
NOVA『フッ、知れたこと。ただの勢いづけよ』
ダイアンナ「勢いづけ？」
NOVA『そう。実のところ、11月16日が当サイトの創設記念日に当たるからな。2年前は20周年の大イベントを行ったりもしたんだが、今年はそこまでのパワーもヤル気もないわけだ。しかし、何かのイベントをやってる気にはなりたい。だから、GGPに参加して盛り上がってる自分を演出したい。ただ、それだけのことだ。俺がかなえたい願いは、ブログの勢いづけと言っていい。ブログの作者としては当然だろう？』
アスト「つまり、お前が参加するのは、願いを叶えるためではなくて、勢いづけのためか」
NOVA『そうだな。俺が勝てば、ブログに久々にコメントで「おめでとう」と言ってもらえれば満足かな。まあ、しかし、こっちの気まぐれ遊び企画に読者を巻き込むのも悪いしな。勝っても負けても、それをネタにブログ記事が生き生きと書ければそれでいい。それに、もう一つの重要な理由がある』
ダイアンナ「何だ？」
NOVA『俺はこの「サイボーグを倒せ」を解いたのは実は1回だけなんだな。その時は戦闘能力の高い「超体力」でクリアして、それで満足していたんだ。しかし、他の3種類の能力では別の展開があるらしく、いつか機会があれば他の能力でも遊ぼうと思いつつ、その機会がないまま今となったわけだ。その長年の課題を今こそ果たすべきだと考えた次第』
アスト「しかし、同じゲームブックを一人で短期間に4回も解くのは、そのうち飽きるかもしれない。だから、オレたちを巻き込んで、4キャラ競争プレイというシチュエーションを用意した。キャラが変われば、違ったプレイ感覚も得られる。そう考えたわけか」
ダイアンナ「だけど、全部で4回も同じゲームブックをプレイして、攻略リプレイ記事を書くんだろう？ いつまでに終わるんだ？」
NOVA『さあな。年内で終わればいいかとは考えているが、書いてみないと分からないというのが本当のところだ。まあ、企画のスタートがサイト創設記念に合わせて、そこから適度に活性化すればいいだろう』
ジーン・ラファイエットの物語
NOVA『ともあれ、全員共通の物語を始めよう。主人公の名前はジーン・ラファイエット。科学者である母親が自ら志願した遺伝子実験によって生まれた超能力者だ。しかし、その超能力が発現したのは、研究者たちが実験の結果に興味をなくすようになって後のことだった。度重なる検査にうんざりしていた両親は、発現した超能力のことを他人には伝えないようジーンに言い遺し、ジーンが普通の生活を送れるように願いながら、やがてこの世を去った。
『成人したジーンは、しかし自分の特殊な力を正義のために使いたいと考えて、変装用のコスチュームを身にまとった正体不明のスーパーヒーロー「シルバー・クルセイダー」を名乗るようになった。普段は中規模企業の事務員として働きながら、仲間の情報屋マリファナ・ジェリーから通信用のクライムウォッチを通じて、事件の報があれば、タイタン・シティの平和を守るための活動を開始するわけで』
ダイアンナ「主人公の名前は男性名のジーンで固定なのかい？ 女性キャラだったら、ジーナとアレンジしてもいいかな？」
NOVA『じゃあ、ジーナ・ラファイエットは、スーパーヒロイン名も雷使いのシルバー・サンドラとアレンジしてもいいだろう』
アスト「超能力は4種類だったな」
NOVA『ああ。「超体力」「超思念」「超技術」「超電撃」の4つから選ぶが、今回、「超体力」はカニコングに担当してもらおう』
カニコング『パワームキムキでごわすな』
NOVA『ああ。いわゆるスーパーマンで、戦闘での技術点は13。パワー自慢の超人で、しかもジェット機並みのスピードで空を飛ぶこともできる。ただし、スーパーマンの持つ熱線ヒートビジョンや超感知能力なんかは持たない』
カニコング「それでも空が飛べる肉体派ってだけで、典型的なヒーローでごわす」
ダイアンナ「そして、あたしが電撃担当と」
NOVA『「超電撃」は、指先から電撃を放つ能力だ。それで悪人を気絶させたり、機械を破壊したりできる。ただし、どこかの鬼娘と違って空は飛べないので注意な』
ダイアンナ「強力な飛び道具を持っただけの一発芸人ってところか。もう少し応用技が欲しいところだね」
NOVA『仮面ライダーストロンガーみたいに、電気マグネットや電気分解ができたらいいんだけどな。そして、アストには「超技術」を担当してもらう』
アスト「超スピードはないのか。バットマンよりもフラッシュが好きなんだが？」
NOVA『フラッシュはないんだな。「超技術」はいわゆるガジェットヒーローと呼ばれるタイプで、天才的な発明技術で開発した小型携帯装置をいろいろ使いこなすことができる。ただし、武器は作らない主義なので、戦闘力はそれほどでもない』
アスト「どんな道具を持っているんだ？」
NOVA『力場発生装置（フォースフィールド・ジェネレーター）とか、暗号解読機とか、臭い合成機とか、便利な秘密道具だな』
アスト「まあ、いろいろと小技が楽しめそうなキャラだな」
NOVA『最後に、この俺が「超思念」を担当するのは、思念体になった経験があるからだ』
アスト「確かESP使いだったよな」
NOVA『ああ。他人の精神に入って、思考を読んだり、ちょっとした感情操作ができる。あと、あまり強力ではないが、サイコキネシスが使えて、離れた物体を念動力で動かすこともできる。肉体的には常人で、戦闘能力は大したことがないが、情報収集は得意なキャラだと思う』
アスト「4人のキャラがパーティーを組んで、いろいろと役割分担すれば面白そうだな。ファンタスティック・フォーみたいに」
NOVA『さすがにヒーローチームの物語ではないので、自分にできることだけで恐怖結社F・E・A・Rの陰謀を潰さなければならないんだが』
ダイアンナ「それが敵対組織か」
NOVA『ああ。ヨーロッパ・アメリカ破壊連合（the Federation of Euro-American Rebels）の略らしい』
アスト「ファーイースト・アメイジング・リサーチの略ではないと」
NOVA『それは1993年に設立されたTRPG製作会社の名だ。ゲームブックの方は1985年の作品で、邦訳は1987年。つまり、恐怖結社のタイトルの方が早い。なお、「サイボーグを倒せ」の原題が、Appointment with F.E.A.R（恐怖との直面、もしくは恐怖結社の秘密会議）で、直訳だと分かりづらいよな。その首領ウラジミール・ユトッシュスキー（表紙絵の人物）が大悪党のチタニウム・サイボーグで、人体を電子強化する技術の専門家だ。そして技術点18、体力点20のラスボスでもある』
アスト「ちょっと待て。技術点18だと？ 一体、どういう化け物なんだ？」
カニコング「技術点14の地獄の悪魔を凌駕する強敵でごわす」
NOVA『まあ、普通の方法では勝てないな。奴を倒すには、あるアイテムが必要で、それを使うと能力が半分の技術点9、体力点10に激減する。プレイヤーの目的は街の様々な事件をスーパーヒーローとして解決しながら、恐怖結社の陰謀を突き止め、ボスのウラジミールを倒す手段を見つけることである』
ダイアンナ「だから、ラスボスである『サイボーグを倒せ』ってタイトルなんだね」
GGPのイベント仕様
NOVA『さて、今回は競技という仕様のため、使用キャラの能力値は固定で、技術点10、体力点20、運点10で始めたいと思う』
アスト「能力値決めのダイスが全部4ということだな」
NOVA『ラスボスを弱体化させた時の技術点が9だから、10あれば普通に勝てるだろう。そして、攻略順番だが、これは後攻めの方が有利と考えて、1番は英雄点を3点プラス、2番は2点プラス、3番は1点プラスとする。逆に、キャラ死亡などのゲームオーバーは1回につきマイナス1するという仕様だ。ゲームオーバーしても再挑戦はあり、としよう』
アスト「攻略順番はどうやって決めるんだ？」
NOVA『今から2Dを振って、高い目を出した者から順番だな。（コロコロ）俺は6だ』
ダイアンナ「あたしは……11だね」
アスト「オレは……12を振っちまった。オレが一番かよ」
カニコング「4でごわす」
NOVA『決まりだな。アスト、ダイアンナ、NOVA、カニコングの順で次回から攻略スタートだ。なお、俺はいろいろ忙しい身なので、次回からの仕切りはリバTに任せた。俺の出番になったら、また来る』
リバT『お任せください。では、次回からGM役として、プレイヤーのアストさん、超技術のシルバー・クルセイダーの物語を引っ張って行きます』
（当記事 完）
