ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

「モンスター誕生」攻略感想(5)

前回までのあらすじ

 

リバT『今回で、ダンジョン脱出まで攻略する予定ですが、その前に、ここまでの攻略手順をまとめておきますの』

 

ケイP『理性や言葉を喪失していた時期のオラが、過去を振り返る目的だッピね』

 

●スタート地点:目覚めた直後にドワーフのスワインベアドを殺害。

●西に向かって、3人の冒険者ホビット、魔法使い、戦士の順で撃退。

●さらに西から北の部屋で、3体の屍肉喰らいを撃退。理性の煙イベント(行動の自由選択の能力)。

●東西の扉のうち、西を選択。3人の冒険者(リーダー戦士、女戦士、盗賊)を撃退。アイテムは、リーダーのペンダントを入手(隠し扉発見の能力)。

●ドブドロ川を運だめし成功で乗り越えて北上。

●北と西の分岐は、北を選択。ペンダントの力で、257→237に進んで隠し扉を発見。アイテムは、水晶の棍棒を入手(ラスボス戦で必要)。

●257から西へ向かい、2人の冒険者と遭遇。撃退して、地面に置かれた革袋から言葉の煙イベントを起こす(暗号解読の能力)。

●137から東へ向かい、サイ男の部屋へ。サイ男の言葉を解読して62へ。情報を聞いて、訓練所の29番兵への手紙を受けとる(+29へのパラグラフ・ジャンプ)。

●サイ男の部屋から北へ進み(298)、そこから東→南→東と進んで373へ。

●373から、東の正面扉を開ける前に、左側の北向き扉(241)を開く。2体のブラッド・オークを撃退し、痛ぶられていた老人(魔術師ハニカス)の言葉を解読して、200へ。情報を聞いて、対ダラマス用の指輪を入手(+50へのパラグラフ・ジャンプ)。

●部屋を出て、東の正面扉に入る(15)。木箱は無視して、さらに東へ。ドブドロ川にかかった橋を、運だめし成功で乗り越える。

●北の扉(154)と東の正面扉(263)。先に北に入って、書類のある書斎へ。ロック・デーモンの幻影を看破して、『ザラダン・マーの伝記 93ページ』を暗号解読する。ザラダンのいる世界の門を見出したら、パラグラフ+93にジャンプ、という情報。

●元の扉から出て、東の正面扉(263)に入る。狂獣を撃退。人間の遺体を調べると、体力全快の治癒薬(緑の液体)を飲むこともできる。

●東に向かうと、ペチャクチャ獣の部屋。部屋を調べつつ、ペチャクチャ獣が潜むのとは別の窪みを探索。〈エルフの粉〉を浴びる。

●部屋から北の扉を抜けて北上すると、鉄格子で退路を塞がれる。300番へ。

 

ダイアンナ「結構、いろいろなイベントを通過しないといけないんだね」

 

リバT『この中で、サイ男さんの29番兵情報だけは攻略必須ではなく、むしろ、そこに固執すると解けなくなるという罠選択肢みたいですが、それについてはダンジョンを出てからの話ですね』

 

アスト「わざわざ暗号解読して得た情報が、実は罠だったというのは、ジャクソンの巧妙な意地悪さがここに極まれりって感じだな」

 

リバT『仕掛けはいろいろ意地悪なのに、作者の人徳からか、それとも飴と鞭のバランスがきちんと配慮されているからか、プレイしていて不快にはならないんですね。芸術的なトリックの出来栄えの良さに感服させられるような、謎が上手く解けると、そういうことだったのか、と満足感が得られるような知的遊戯の作品なんです』

 

ダイアンナ「年末発売予定の『サラモニスの秘密』でも、往年のキレが健在であることを期待しているよ」

 

それでも意地悪な仕掛け(苦笑)

 

リバT『鉄格子によって退路を絶たれたパラグラフ300番。ここからの仕掛けが、本ダンジョン最大の難関でもあります。ここまでたどり着いても、死んでしまう可能性はいっぱいあります。まず、東の50番に踏み込むと、いきなり死ぬのでご注意を』

 

アスト「聞いたことがある。確か、巨大なかまどに閉じ込められて焼き殺されるんだったな」

 

リバT『その通りです。このトラップを切り抜ける方法は、これまで倒してきた冒険者のうち、盗賊が持っていた黄色いブレスレット(パラグラフ281で入手)を使うことなんですが、耐火の能力と解釈していたのは厳密には間違いですね。よくよく文章を読むと、ブレスレットの力を発動させた場合、「大掛かりな機械仕掛けの罠が解除されるという優れ物」っぽいです。本作では、ここでしか使用機会がないので、炎を防ぐ効果と思いこんでいましたが、よくよく記述を読むと、かまどのトラップそのものを解除してくれたようです。実に素敵なマジックアイテムですね』

 

アスト「確かに、盗賊にとっては是非欲しい逸品だな」

 

リバT『問題は、隠し扉発見のペンダントとどちらかを選ばないといけないことです。そして、ペンダントの力がなければ、この鉄格子から後の区画を脱出できないということで、正解は巨大かまどのトラップには踏み込まないに限る、と』

 

ダイアンナ「じゃあ、次だ。西へ行ったらどうなる?」

 

リバT『213番ですね。「真っ暗な中を進んでいくと、すぐに通路は行き止まってしまった」と書かれてあって、来た道を戻ることになります。東(50)で焼け死ぬか、北(443)へ向かうかの2択です』

 

ケイP『……いや、リバT、こここそがペンダントの使いどころだろう? +20して、233番に進むッピ』

 

リバT『おお、お兄さま。よくぞ気付いたものです。そう、ここでペンダントを使うことに気づいて初めて、道が開けるのです』

 

アスト「ほう、さすがはケイP一族の長兄だ。前回は『何も考えず、リバTのナビ通りにしか進んでいない』と軽んじてしまったが、なかなかどうして、頭を使っていたじゃないか」

 

ケイP『こう見えても、ケイPのケイの字は刑事のケイの字だッピ。必要に応じて、翔花ママのナビゲートも担当していたッピよ』

 

リバT『お兄さまは立派なアシスタントモンスターで、ロールプレイヤーですの。とにかく、「300→西213→ペンダント効果による233へのジャンプ」がここでの攻略の正解です。正解を知った上で、後は北へ進んで、作者の意地悪ぶりを拝見いたしましょう』

 

ジャクソンの芸術的な罠

 

リバT『300番から北へ進むと、443番です。そこから左の155番と、右の81番へ進めます』

 

ダイアンナ「左を先に進むと?」

 

リバT『左の通路は短くて、奥の壁の棚に水晶玉が乗っています。この水晶玉に触ると、高温を発して1点のダメージを受けてしまいます』

 

水晶玉『愚か者め! ダラマスの水晶玉を盗めるとでも思ったのか? 何者も我が目、我が武器、そしてそれ以上のものである水晶に触ってはならないのだ。思い知るがよい!』

 

リバT『この水晶玉に近づいたら、火球が放たれて4点ダメージを受けたり、盗人避けの対策は十分施されているようですね。そして、もし、先ほどのブレスレットが耐火能力を持っているなら、この水晶の攻撃は抑えられたはずですが、そういう記述がない以上は、やはり耐火ではなく機械罠の解除が正しい能力だったと判断します』

 

ダイアンナ「とにかく、北の左は物騒な水晶があるってことで、右はどうなんだい?」

 

リバT『81番は闇に通じています。闇の中を調べる(20)か、引き返すという選択肢がありますが、闇を調べるなら、「真っ暗な中を進んでいくと、すぐに通路は行き止まってしまった」という記述になりますね』

 

ダイアンナ「ここにも隠し扉が?」

 

リバT『ええ、ペンダントがあれば、+20した40番に進めますね。隠し扉を開けると、そこに小部屋があって、中には2体の骸骨があります。1体は人間のもの、もう1体は角の生えた邪悪な生き物っぽいもの。部屋の中には他にも、雑多ながらくただらけの棚や、机の上に大きな木箱があったりしますね。中に入りますか?』

 

ダイアンナ「入ると?」

 

リバT『ゲームオーバーです』

 

ダイアンナ「いきなり? 何で?」

 

リバT『棚の上とかを調べているうちに、入り口の扉が勝手に閉まって、小部屋に閉じ込められてしまうんですね。中からは決して開けられない仕掛けになっていて、おそらく部屋の中の骸骨も、かつてここに閉じ込められた侵入者の成れの果てだったということに気づきます。「つぎにこの部屋にはいってくる者は、三体の死体を見ることだろう……」で締めくくられるバッドエンド文(296)が絶妙に皮肉が効いていて、芸術的に感じますね』

 

ダイアンナ「というか、上手く隠し扉を見つけて、やったね、と感じて調べたら、実はバッドエンドの入り口だったという展開は、酷くないか?」

 

リバT『いかにも、「してやられた!」って感じでしょ? この鮮やかで痛烈な仕掛けを知ったときは、感動しました、とはグランドマスターNOVAの弁。ここまで、プレイヤー心理を巧妙に揺さぶるトラップは、まことにお見事と言わざるを得ません』

 

アスト「とにかく、この区画は、隠し扉を見つけることができないと閉じ込められて脱出不能なんだが、隠し扉を見つけても、それが原因でバッドエンドになり得るってのは、手の込んだ仕掛けがいっそ清々しいというか、悪魔のように繊細と言うべきか」

 

ダイアンナ「この巧妙さが、スティーブ・ジャクソンか」

 

隠し扉を抜けて(233)

 

リバT『では、ジャクソン先生の芸術的なトラップゾーンを切り抜けて、見出した正しい隠し扉の先に進みましょう』

 

ケイP『オラが見つけた正解ルート。喜んで突き進むッピ』

 

リバT『先ほどの水晶玉でも、老人の顔が浮かび上がって、警告と攻撃をして来ましたが、ここでも老人の顔が部屋の四隅に浮かび上がって、言葉を発して来ますね』

 

ダイアンナ「理性や言葉の煙もそうだが、何かと老人の顔が浮かび上がる作品なんだな」

 

アスト「これが日本の作品だと、老人よりも美少女の顔が浮かび上がりそうなものだがな」

 

リバT『魔力で作られた精霊とかのイメージが威厳ある老人になるか、萌え少女になるかは作品の雰囲気に影響しますが、本作では萌え少女は一切登場しません。萌え老婆の魔女は登場しますが』

 

アスト「何だよ、萌え老婆って。萌えという言葉の定義を根本から見直せよ」

 

リバT『では、エモ老婆と言い換えておいて、話を戻します。もしも本作が「死の罠」「地獄の館」「サムライの剣」みたいに萌えFF化していたら、おそらく萌え化していたかもしれない老人ビジョンの話を聞いてください』

 

老人ヴィジョン『お前の行動は、すべて監視されていた。何一つ知らされていなかったにも関わらず、よくここまで来れたものだ。しかし、お前のおかげで、二つの煙が失われてしまった。お前の処分はザラダン・マー様がお決めになった。お前は、この洞窟で私の命ずるままに行動するのだ。私はダラマス、お前の主人だ。もし、言葉が分かるなら、90番に進め。9、0番だ。

『まず、イエローストーン金山に行くのだ。さあ、あちらだ。いつも監視されていることを忘れるなよ』

 

リバT『ここで90番に進むと、ダラマスと対面することになりますが、老人ビジョンに殴りかかって2点、加えて6点のダメージを受けることもできますし、79番の通路に向かうこともできます』

 

ダイアンナ「90番が正解だと思うが、79番も気になるね。何があるんだい?」

 

リバT『イエローストーン金山はこちら」と書かれた標識があって、西を指していますね。通路は西(142)と南(273)に分かれて、南は骨がいっぱい転がっています』

 

ダイアンナ「ゲームを解くだけなら意味のない探索だと知りつつ、完全攻略のための調査活動を続けよう。まずは南からだ」

 

リバT『転がっている骨の中には、ホビットの骨もいっぱいです。通路は南→東→北→西→南→東と渦を巻くような構造で奥に進み、行き着いた先では3体の腐肉虫(キャリオン・バグ)と戦うことになります。技術点7〜8、体力点5〜6のザコなんですが、頭蓋骨のような頭部を持った不気味な怪物ですね。そいつらを倒すと、美味しいホビットの肉がゲットできて体力を4点回復できますよ』

 

アスト「ホビットの肉へのこだわりがたっぷりな作品だな」

 

リバT『タイタン世界の全てのホビットが本作に結集しているような気分です。他のFF作品でホビットに出会った記憶がありませんから』

 

ダイアンナ「他のゲームブック作品でホビットと出会ったら、それだけでニュースになるぐらいレアな種族ってことか。もしかすると、本作で狩り尽くされて絶滅危惧種に指定されているのかもしれない」

 

リバT『もう、「モンスター誕生」名物と言えば、ホビットの肉といっても過言ではないぐらい、主人公モンスターを誘惑して来ますからね。で、腐肉虫とのホビット肉争奪戦を制覇したら、満足して西のイエローストーン金山に向かうことになります』

 

アスト「ダラマスのことは?」

 

リバT『こっちのルートに入ってしまったら、もう念頭から消えてしまっていますね。標識の分岐点に引き返して、西の142に進むと、またドブドロ川を渡る橋があって、運だめしと技術点判定の両方が失敗すると、川に落ちてゲームオーバーです』

 

ケイP『特撮ヒーロー物だと、バトルの末の川落ちは生存フラグだけど、本作ではそういう常識は通用しないッピな』

 

リバT『海外の特撮ヒーローにそういうお約束があるかは不明ですけどね』

 

アスト「少なくとも、名探偵シャーロック・ホームズはスイスのライヘンバッハの滝から落ちて死んだと見なされていた(作者はシリーズを終わらせるために本当に殺したつもり)けど、後から読者の抗議で生還することになったからな。滝落ちからの生還はありだろう」

 

リバT『それには、バリツ(日本武術)の習得が必要です。本作のモンスターさんはバリツを習得していないので、川落ちからの生還はありません。ドブドロ川の藻屑となり果てる運命です』

 

ダイアンナ「あくまで、運が悪かった時だけだろう? 橋を渡って、イエローストーン金山に突入するぞ」

 

リバT『……実のところ、イエローストーン金山の探索は、攻略不可ルートに入っているにも関わらず、意外にも奥が深いのですね。現段階では、その辺のマッピングや解析フローチャートは未完成ですので、次回のダンジョンIFルート探索の宿題にしておきます。今回の記事では、先に90番のダラマスとの邂逅からダンジョン脱出までを進めたいと思います』

 

                        40の隠し扉罠

               90ダラマス       ↑

                 ↑        水晶玉ーーー20の闇

イエローストーン金山へ←橋←79番←233                    l

               l  隠し扉ー213ー300ーかまどの罠

               l                 ↑

  腐肉虫とホビット肉への螺旋通路       鉄格子

 

迷宮管理人ダラマス

 

リバT『さて、隠し扉を抜けた233番から、暗号を解いて90番へ到達すると、先ほどの部屋の構造が瞬時に切り替わり、ダラマスの部屋が姿を見せます』

 

ケイP『瞬間移動したッピか?』

 

リバT『そうかもしれませんし、幻によって隠されていた実体が浮かび上がったのかもしれません。魔法で位相をズラした別空間に設けられた部屋、と個人的には解釈していますが、とにかく物理的に移動したわけではないような文章描写です。そこで威厳ある黒ローブ、赤い目をした男が話しかけて来ます。この迷宮の管理人である中ボス、ダラマスですね。彼の話の概要は以下のとおり』

 

・主人公はザラダン・マーと、その部下のキンメル・ボーンがマランハの秘術で造り出した怪物であり、実験生物の一体である。

・マランハでは、薬や魔法の力で、動物を別の動物に変化させたり、いろいろな動物の器官を組み合わせて新たな生物を生み出すことができる。

・失敗することもあるが、成功して生まれた生物は、この実験施設でしばらく観察して、その能力に基づいた使い道を考える。

・金山で力仕事をさせるつもりだが、もしも不服なら死ねばいい。

 

リバT『ここで、運がよければ、ダラマスの魔法を逃れて79番に進み、イエローストーン金山ルートに入ることができます。もちろん、攻略としては失敗です。運が悪かったり、下手に様子を見るものなら、パラグラフ286番に突入して、バッドエンドです』

 

ダイアンナ「バッドエンドの内容は?」

 

リバT『手にした小瓶の中から死のウジ虫(デス・マゴット)の群塊を召喚して、モンスターに投げつけますね。するとウジ虫がモンスターの体内に侵入して、内側から食い尽くすことになります。モンスターが苦痛にさいなまれ、ダラマスに助けを求めるものの、ダラマスはにやりと笑い、さらにウジ虫を投げつける……という末路』

 

ケイP『この状況を切り抜けるには、ハニカスさんからもらった指輪を使うんだな。+50して、パラグラフ140番に向かうッピ』

 

リバT『さすがです、お兄さま』

 

ケイP『戦闘回路31859は伊達じゃないッピ。戦いに勝つための最適解をピピピッと算出できるッピよ』

 

アスト「ただの脳筋モンスターじゃなかったんだな」

 

リバT『とにかく、ハニカスさん仕込みの「ハーフエルフ・ゾンビ絶対殺すガス」が噴出して、恐るべき迷宮管理人はあっさりと死にました。そこからの出口は二つ。西へ行けば、イエローストーン金山ですが、ダンジョンを脱出するための正解は北の184です』

 

ダイアンナ「当然、184へ向かうよね」

 

迷宮脱出

 

リバT『北から通路は西に曲がり、ドブドロ川をまたぐ橋を渡ってから通路は再び北に曲がり……といった文章描写を経て、大きな石の扉にぶつかります。ドクロ砂漠から来たのかな、と思われる黒人門番(技9、体10)が立ちはだかりますが、戦って倒しても迷宮から出ることはできません』

 

ダイアンナ「どうしてだい?」

 

リバT『モンスターの大きくて無骨な手では、小さな鍵をうまく扱うことができず、石の扉を開けることができないのですね。頑丈な石の扉は何度体当たりを繰り返しても、絶対に破壊することはできず、ここから脱出する方法はただ一つ。黒人門番と上手く交渉して、鍵を開けてもらうことだけです。これまで力押しを中心に障害を乗り越えて来たモンスターさんが、煙の精霊に祝福された理性パワーを全開にして、いかに知恵と機転を示せるかが問われて来ます』

 

ケイP『戦闘回路31859を停止し、自省回路を起動するッピよ。ええと、どのように交渉すればいいッピか?』

 

リバT『ゲームブックだから当然、選択肢がございます。ここでは、「3:ダラマスの許可をもらっているフリをする」→「437:合図をしない(知らない合図は下手にごまかさない)」→「38:ダラマスの確認を取りに行った門番をおとなしく待つ」が正解の手順になります。それ以外を選ぶと、門番を怒らせて戦闘になり、脱出失敗です』

 

ダイアンナ「いかに門番と戦わずに、門を開けてもらえるかがポイントか。しかし、門番がダラマスの死を知ったら、どうなるんだ?」

 

リバT『ポイントは、下手な計略をせずに、純朴さを装って門番の信用を勝ち得ることです。ダラマスの死を確認した門番は、モンスターを恐れるとともに、そこから何かの利益を得られないか、門番としての務めを果たすためにはどうすべきかなどの複雑な葛藤の末に、決断します。モンスターが大事そうに身に付けているペンダントを担保代わりに差し出せば、門を開けて外に出してやる、大事なペンダントを預けることで帰って来る保証となる……と理屈づけて、ペンダントを要求します』

 

ケイP『ペンダントを渡さなければ、戦いになるッピな』

 

アスト「だったら、ペンダントを渡して、迷宮におさらばするしかないだろう」

 

ダイアンナ「宝石つきのペンダントだから心残りだけど、自由への代償だと思えば耐えられる。さらばペンダント、お前のことは忘れない(涙目)」

 

リバT『こうして、お世話になったペンダントと涙涙のお別れを果たしたモンスターさんは、パラグラフ442番において、ついに外の世界へ踏み出すことになったのでした。「モンスター誕生」第1部の地下迷宮脱出編はこれにて終了。次回(6)は、パラグラフ33番からの迷宮NGルート編、および79番からのイエローストーン金山編をまとめてお送りします。外の世界の話の続きは、次々回(7)で展開する予定』

 

ケイP『無事に迷宮脱出おめでとうだッピ♪』

 

(当記事 完)