ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

「死の罠の地下迷宮」攻略IFストーリー(3)

成人の日のゲームブック攻略

 

ダイアンナ「さて、成人の日記念のデストラップだ」

 

アスト「記念するものでもないだろう、デストラップは? せめて、もっとめでたいタイトルをだな」

 

ダイアンナ「FFシリーズで、めでたいタイトルなんてあるのか?」

 

アスト「『サラモニスの秘密』は、いい感じだろう? サラモニスは善良な都市国家の名前だし、秘密も別に悪い意味じゃない。闇とか、死とか、魔とか、そういう系の物騒タイトルとは無縁のワクワクタイトルだぞ」

 

リバT『FFゲームブックのタイトルは、大体、以下の3点でしょうか』

 

  1. 探索するダンジョンや舞台の名前(そこに絡む敵の名前が付いていることも多い)
  2. 主人公の称号や役職など(「さまよえる宇宙船」「宇宙の暗殺者」などSF系が多い)
  3. 入手すべき宝や事件の名前(「死神の首飾り」「王たちの冠」「嵐のクリスタル」など、クエスト系のタイトル)

 

アスト「『サラモニスの秘密』はよく分からないなあ。サラモニスは敵ではないと思うので、1ではないだろうし、2も違う。あえて言うなら、秘密自体が探るべき情報であり、お宝だと解釈して3番なんだろうが、とにかく1番が圧倒的に多いので、FFタイトルは基本的に敵地もしくは敵ボスの名前を冠して、物騒なものが定番なわけだ」

 

ダイアンナ「そりゃあ、『ハッピー天国への門』とか『妖精たちの楽園』とか『7つの幸福神』とかだと、FFっぽくはないな」

 

リバT『FFだと、「混沌奈落の門」「妖魔の煉獄」「7つの呪い魔神」って感じですもんね』

 

アスト「邪悪系の単語をランダムにつなげると、FFタイトルができそうだな」

 

リバT『原題そのままとは異なる「サイボーグを倒せ」「モンスター誕生」「天空要塞アーロック」なんかは、タイトル語りだけでも蘊蓄ネタになりましたね』

 

アスト「最後のは、原題のスカイロードが主人公の称号なのに、邦題は多くのFFっぽく敵惑星の名前と来ている。しかも、アーロックは別に天空とは関係なくて、原題のエッセンスをこじつけただけ、という気がする」

 

リバT『でも、1991年当時だと「天空の城ラピュタ」(1986)や「ドラゴンクエスト4」(1990)などで、天空という言葉に集客効果でもあったのではないでしょうか。少なくとも、「要塞惑星アーロック」よりはファンタジー色が強い感じですし』

 

ダイアンナ「アーロックの話はもういい。それより、『死の罠の地下迷宮』の続きに行くぞ」

 

ウジ虫ゾーンを越えて

 

ダイアンナ→リサ「前回、あたしは領主に『ウジ虫野郎!』って悪口を言ったら、どういうわけかウジ虫が続出する目にあって、危うく命を落としそうになったんだな」

 

アスト「成人の日に、ウジ虫の話からスタートするのかよ」

 

リサ「これも、サカムビット公、いや、アズール卿が悪い。とにかく、通路を東に進んだあたしは、すぐに暗くて深い穴の縁にたどり着いた(68)」

 

リバT『選択肢は3つです。すべての荷物を持ったまま穴を飛び越えるか、荷物を軽くするために先に盾だけ向こうに放り投げておくか、天井から垂れているロープを利用するか』

 

リサ「最初はロープがあるなら、それを利用しようとしたんだ。だけど、ロープには切れ目が入れられてあって、途中で落下してしまったわけで。落下によって、技術点1と体力点2を失ったあたしだが、穴の底でルビーの珠を見つけて、よしラッキー、と喜び勇んで穴の向こう側に何とか這い出すことに成功したのさ」

 

リバT『実のところ、ルビーは攻略に役立たないアイテムですので、ちっともラッキーではないのですけどね』

 

リサ「初見で、そんなことは分からないだろう。とにかく、あたしはここまでエメラルドとオパールとルビーを入手して、無邪気に喜んでいたんだよ」

 

アスト「確か、正解はエメラルドとサファイアとダイヤモンドじゃなかったか?」

 

リサ「そうだけど、1回めの探索では、サファイアとダイヤモンドが入手できるルートを通らなかったんだよ。【時間歪曲の指輪】がなければ、妹のミサか、3人めのチサを呼ばないといけないところだった」

 

アスト「3人めは、いとこのオカメ仮面じゃなかったか?」

 

リサ「もう、そのネタはいいよ。とにかく、ルビーが外れと分かったなら、ここでの正解は、すべてのアイテムを持って飛び越え、運だめしに成功することだ。運だめしに失敗すると、ロープの時と同じく穴に落下するし、盾を放り投げると失敗して穴に落としてしまい、技術点1点を失う羽目になる。この盾は〈守護者の盾〉だから失うわけにはいかない」

 

リバT『まあ、ここで盾を失うと、後でマンティコア戦で不利な戦いを強いられることにもなりますしね』

 

 

リサ「穴を乗り越えた後(237)は、さらに東へ進んでから左折して、北に向かい、左手に扉が見えた。扉に入ると、中には一人の老人がいて、質問をして来るんだな」

 

リバT『この老人の質問に答えないと、石化によってゲームオーバーです。今回の迷宮探検競技のトップバッターだった鎧の騎士さんも、ここで脱落して石像と化してしまいました』

 

リサ「質問は簡単な3択で、騎士さんの体重を当てるクイズ。選択肢は、100ポンド、150ポンド、200ポンドなんだけど、正解は最後の200ポンドだね」

 

アスト「まあ、ポンド法は日本じゃ分かりにくいが、1ポンドは約0.45キログラム。100ポンドは体重45キロとなって、大人の騎士の体重としては考えにくいので、最初に却下。すると68キロか90キロのどちらかとなって、この場合の体重は鎧などの装備品も込みだと考えれば、やはり90キロが妥当だろうな」

 

リバT『じっさいは、老人の出したヒント「騎士の体重は、100ポンドに彼の体重の半分を足したのと同じ」というのをまじめに数式で考えるだけで、普通に解けるんですけどね』

 

リサ「後の作品だと、じっさいに計算してパラグラフ200番に進むというような処理をしないといけないんだろうけど、今回は3択だから当てずっぽうで選んでも、『200ポンドなら391へ』と進めばいい。間違えた選択肢を選べば、即座に石化ゲームオーバーだから、失敗してもその場でやり直しが可能だしな。律儀に最初からやり直してもいいが、ここはさっさと正解を選ぶと、技術、体力、運のそれぞれが1点加わるボーナスだ。これで、先ほど失った技術点も回復した」

 

アスト「能力がひたすら削られるだけじゃなくて、たまに回復してくれるイベントがあると、ゲームとしてフェアな感じがするな」

 

リサ「体力は食料を食べて回復できるんだけど、技術や運はポーションを飲むことでしか回復できないので、イベントで回復させてくれるのは素直に嬉しい」

 

 

リバT『通路をさらに北に進むと、また左手に扉ですね(100)』

 

リサ「ここは扉に入るのが正解なんだな。さらに北に進むと、大岩ゴロゴロの罠に引っ掛かって、盾を落とした挙句(技術点マイナス1)、技術点および体力点の判定に失敗すれば大岩に踏みつぶされてゲームオーバーという目にあう。1回めは素直に扉に入って、大岩の罠は免れたが」

 

アスト「2回め以降は?」

 

リサ「選択肢の覗き見で、その先に進めないことが分かったので、選ばないことにした」

 

             大岩トラップ

     ?ー骸骨戦士の広間← l

ウジ穴で死亡(317)      l

     l     質問老人ーl

死の鏡ー岩ウジーーーーーー大穴ー↑

(117)       ↑    (ルビー)

            lーオパールの短剣(ウジとハエ)

         光の柱

    ウジ虫野郎ー  l

          偶像(エメラルド)

           ↑

         南から

 

骸骨戦士の広間から先の分岐点

 

リサ「正解ルートを知った身だと、エメラルド目の偶像から先は、サカムビット公の悪口を言って、光の柱でヒントを得て、オパールの短剣をスルーして、東西の分岐では東へ進み、大穴では盾を失わないように選択肢を選び、老人の質問には正解の200番を答えて失った能力を1点回復して、次の西扉を開けて大岩トラップに引っ掛からないようにするのが最善手と分かった」

 

アスト「大穴では、普通にジャンプするのが正解ではないか?」

 

リサ「運だめしに確実に成功できるならな。ただ、穴に落下しても、老人の質問に答えると技術点は回復できるので、結果的に体力1点だけの減少にとどまる。運だめしで運1点減少するのと、ペナルティとしてはどちらがマシかという選択だな。あたしはルビーが手に入る分、あえてロープで落下する方が好みだ」

 

アスト「ルビーなんて、攻略の役には立たないだろう?」

 

リサ「それでも宝石が欲しいんだよ! さすがにウジの中からオパールをゲットするのは躊躇するが、穴に入ってルビーをゲットするぐらいなら挑戦したいと思わないか?」

 

リバT『攻略上のリスクと不快さを計算に入れながら、それでもなお自分の趣味に走るのは正しいロールプレイと思います』

 

 

リサ「さて、次の扉を開けた先は381番。そこでは、骸骨戦士が羊皮紙を握りしめているんだな。羊皮紙を調べると動き出すんだ」

 

リバT『スケルトン・ウォリアーの能力は、技術点8、体力点6です』

 

リサ「平均的な敵なので、それほど苦戦することなく倒せるだろう。倒した後で羊皮紙を調べると、マンティコア対策の手がかり(尻尾のトゲは盾で防ぐべし)』が書かれてある。このヒントがなかったり、大穴や大岩のイベントで盾を失ったりしていると、厳しい戦いになる仕掛けだ」

 

 

リバT『骸骨戦士の間から西には、地下貯蔵庫への階段があって、さらに西への通路が伸びています。通路の途中でキノコを見つけますが、食べてみますか?』

 

リサ「食べたら、スーパーマリオになるんだよな」

 

アスト「どういうことだ?」

 

リバT『巨大化ポーションの材料になるもので、食べると体が大きくなるのです。ただ、迷宮の狭い貯蔵庫で大きくなってしまったために、身動きがとれないまま脱出不能になってゲームオーバーです』

 

アスト「老人に石化させられたり、転がってきた大岩に踏みつぶされたり、キノコを食べて大きくなったり、今回だけでもバッドエンドが続出だな」

 

リサ「この辺はすぐにパラグラフを選び直すことで、即死を免れることはできるので、ゲームブックの攻略上は対処しやすい罠と言えるだろう。厄介なのは、アイテムを失うことで後々の攻略難易度が上がったり、攻略不能に陥ったり、正解とは違うルートに知らず知らずに踏み込んで必要アイテムを取り逃がしてしまうタイプの障害だな。後から攻略が詰んだことが分かって、ガーンとショックを受けるわけだ」

 

アスト「そういう罠に、これから陥るわけだな」

 

 

リサ「キノコをスルーして、さらに西に進むと、落とし戸付きの天井に上る階段がある(35)」

 

リバT『そこでノックしてから落とし戸を開けるか、剣を抜いて勢いよく飛び出すかの選択肢です』

 

リサ「前者を選ぶと、待ち構えていたゴブリンの槍に串刺しにされて、ゲームオーバーなんだよね」

 

アスト「またもや酷い仕掛けだな」

 

リサ「本作は初見殺しの罠が盛りだくさんだ。これがTRPGだと、ゲームマスターはプレイヤーから袋叩きにされそうだな」

 

アスト「さすがに、ゲームブックの作者を袋叩きにするわけにもいかないもんな」

 

リサ「難攻不落なデスダンジョンだけど、初見殺しの罠は2回め以降は容易に対処できるし、パラグラフ選択ミスによる即死罠はその場で選び直すというチート技でやり過ごせばいい。ともあれ、狡猾なゴブリンの奇襲は、こちらが逆に奇襲し返すことによって問題なく2体のザコを皆殺しにできる」

 

アスト「たった2体で皆殺し、とは片腹痛い」

 

リサ「まあ、ここでゴブリンが3体以上出てきても、それだけたくさんダイスを振らないといけないので、正直言って面倒なんだよね。ともあれ、ゴブリンを倒した部屋には戸棚があって、中には木槌と10本の鉄の杭が入ってあった。アイテム入手はいつでも嬉しいと思いながら、ついに運命の選択肢だ。西の扉(263)と北の扉(136)の2択ルートがあって、あたしは西を選んだ。その結果、必須アイテムのサファイアと鉄の鍵を取りこぼしてしまい、1回めはバッドエンドを迎えた次第」

 

攻略失敗な西扉ルート

 

リサ「それでは、1回めに進んだ西扉ルートを巡って、当記事を終わらせよう。まず、263番」

 

リバT『西に進んでいくと、途中の北壁に扉があります。入りますか?』

 

リサ「入ってみた」

 

リバT『中は小部屋で、台座の上に頭蓋骨が載っています。頭蓋骨の眼窩には宝石が埋め込まれていて、左手壁にはクロスボウが列をなして設置されています。入り口の扉のそばには、木の球が2つ転がっていますね』

 

リサ「頭蓋骨から宝石を取りに行こうとすると、クロスボウから矢が発射される罠っぽいんだよね。だから、あたしは木の球を投げて、頭蓋骨を台座から落とせないかと試したんだ」

 

リバT『技術点判定を2回行えます。1回成功すれば、床に落ちた頭蓋骨からトパーズを入手できますよ』

 

アスト「クロスボウは反応しないのか?」

 

リバT『クロスボウが反応するのは、頭蓋骨をもう一度、台座に戻した場合ですね。その場合は運だめしを要求されて、失敗したときに1D×2点のダメージを受けて、運点1点を失います』

 

アスト「ダメージは2〜12点か。結構、痛いが、それよりも運点を結果的に2点失うのが大きいな」

 

リサ「だから、頭蓋骨を元の台座には戻さないのが正解なんだよね」

 

リバT『実のところ、ここでの最善手は小細工をせずに、そのまま堂々と部屋に入って頭蓋骨からトパーズを抜くことです。大胆に振る舞いながらも、罠がなかったことで運点が1点加算されるんですね。まあ、いずれにせよ、このルートを進んだ時点で、攻略不能状態に陥っているのですけど』

 

リサ「今だとそんなことは分かっているが、初見では分からなかったから、何の問題もなくトパーズが入手できたことに、かえって戸惑っていたな」

 

 

リバT『通路をさらに西に進むと(74)、右に曲がって北向きになり、両壁に鏡が貼り付けられた道になっています。そして合わせ鏡の空間から、4つの顔と4本の腕を持った鏡魔神ミラー・デーモンが出現するのですね』

 

アスト「デザイン的には、少しアレンジされたアシュラマンだな」

リバT『そして、ここでの最善手は、以前に入手した願いの指輪を使うことですね。ミラー・デーモンは元の次元に退散し、この鏡の通路を安全に通り抜けることができます』

 

リサ「当然、あたしはそうした。他の選択肢だとバッドエンドの危険があるんだったな」

 

リバT『鏡を割ろうとした場合、技術点判定を要求されて、失敗したら魔神の襲撃に間に合わず、鏡の世界に引きずり込まれてバッドエンド。成功したら鏡を割ることができますが、砕け散った鏡の破片が利き腕を傷つけて技術点2点を失うことに』

 

アスト「鏡を割っても、被るペナルティが大きいんだな」

 

リバT『魔神と戦う選択肢もありますが、技術点10、体力点10のそこそこ強敵相手に、一度でもダメージを受けてしまうと、鏡の世界に引きずり込まれてゲームオーバーです。戦うことのリスクがかなり大きいですね』

 

リサ「まともに戦おうとしなくて、良かったよ」

 

 

リバT『ミラー・デーモンの襲撃を切り抜けて、さらに北へ進むと、左右二つの上り階段が見えます』

 

リサ「左側を登る」

 

リバT『それが正解です。右へ進むと、ネズミに噛みつかれて2点ダメージ。左だと無害のままで、右と同様に277番に出ます。そこで分岐ルートと合流したあと、338番でオークの警備兵の死体2つを見つけますね』

 

アスト「他の競技者に殺されたらしいな」

 

リバT『正解です。1体のオークの首には、歯の首飾りがありますね。欲しければ、持って行ってもいいですよ』

 

リサ「オークのアクセサリーを身に付けたいとは思わないね」

 

リバT『そうですか。この首飾りは【強壮の護符】で、技術点と体力点が1点、回復する仕様です』

 

リサ「それは是非欲しくなったが、分岐通路が合流したので、予定どおり今回はここまでだ。2回めからの攻略で【強壮の護符】を持って行くことにするよ」

 

リバT『では、そういうことで。次回は正解の北扉ルートを確認して、それからいよいよ相棒の蛮人スロムが登場します』

 

アスト「そいつはドラマ性が高まりそうだから、楽しみにしておこう」

(当記事 完)

 

PS.続きのマップ追記

 

       スロム

        ↑

      オークの死体 

        l

 ーーー277→ーーー←?

 l           l

当たり ネズミ

 l            l

 2つの階段

 l

鏡魔神  頭蓋骨と

 l    トパーズ      136

 l     l       ↑

 lーーーーーーーーーーー←ゴブリン←キノコー骸骨戦士の広間←入り口方面