ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

年始の買い物話とゲームブック余談

ドラゴンの名の付くローグライクハーフ

 

リモートNOVA『あけおめ、ことよろだ』

 

アスト「おお、お前が連絡して来るとは、何か非常事態か?」

 

リモートNOVA『いや、正月あいさつぐらい普通にするだろう?』

 

アスト「お前は普通じゃないからな」

 

NOVA『分かった。では、悲しきニュースを一つ。「14へ進め」のワードで有名なJ・H・ブレナン氏が亡くなったそうだ』

アスト「何だと? ゲームブックドラゴン・ファンタジー』シリーズで有名な御仁か」

 

ダイアンナ「ええと、ダディが初めて買ったゲームブックの作者か?」

NOVA『そう。80年代に出たときの二見書房版は、ファンタジー・ジャンルが未開拓に近かった日本でも分かりやすいように、シリーズ名が「ドラゴン・ファンタジー」と称されていたが、世紀明けに復刻された創土社版では原題どおりの「グレイルクエスト(聖杯探求)」と改められている。俺も魔術師マーリンに召喚されて、知性ある剣エクスカリバー・ジュニア(E・J)を持った村の若者ピップとして、不思議なアーサー王世界なんかを旅したものさ。俺に初めてゲームブックの楽しさを教えてくれたブレナン氏の訃報に接して、謹んでお悔やみ申し上げる次第』

 

アスト「ゲームブック者としては、一世風靡した御仁に敬意と哀悼の意を捧げるぜ」

 

ダイアンナ「あたしはゲームブックファンとして新参者だから、氏の作品はプレイしたことがないんだが、『14へ行け』というスラングが定着しているぐらい、伝説の有名人だということは分かる。冥福を祈るとしよう」

 

NOVA『で、ニチアサの途中で、Xポストで氏の訃報が流れてきて、悲しみを感じた俺はその憂さを晴らすために、昼から大阪日本橋へ行って、買い物に行って来たわけだ』

アスト「それは、ローグライクハーフの新シナリオか」

 

ダイアンナ「まだ、先月買った『混沌迷宮の試練』を攻略していないのに、もう次か?」

NOVA『年末に出た最新作だからな。今回のはただのシナリオじゃなくて、「レベル16〜33に対応した中級ルール」が付いて来るので、シリーズの今後の発展を見極めるうえでも、早く購入したかった次第だ』

 

アスト「なるほど。シナリオよりも、ルールサプリメントとして気になったんだな。で、内容はどうだった?」

 

NOVA『さらっと確認した程度だが、語るとしよう』

 

ローグライクハーフのルール確認

 

NOVA『基本ルールは、こちらで把握できるよな』

アスト「初期レベルは10で、迷宮を1回クリアするとレベルが1つ上がる。市販シナリオでは、迷宮を3回クリアすると1つの物語が終了し、同じキャラでは3回までしか遊べない。基本ルールでは16レベルまでしか対応していないので、シナリオ2つを完全攻略すれば、他のシナリオをプレイするためには、キャラを新しく作り直さないといけない仕様だったな」

 

ダイアンナ「選択できるキャラが戦士、魔術師、僧侶、盗賊の4種類だけなので、本当に基本のみ。せめて兼職できるようにしてくれれば……という要望があったな」

 

NOVA『今回の中級ルールが加わったことで、最大レベルが33になった……ということは、まずシナリオ8個までは一つのキャラで育成できるようになったわけだ。まあ、今回のシナリオはレベル13〜18までしか対応していないので、先にルールだけ発表した形になる』

 

アスト「シナリオ8個分ってことは、結構長く遊べるルールになったってことだな」

 

NOVA『うむ。これでキャラ育成が頭打ちになることは、しばらくないと思うな。次にレベル16以上(シナリオ2つクリア後)は、各職業で習得できる特殊技能が追加されて、同じ職業でも育成の楽しみが増えた。さらにレベル25以上(シナリオ5つクリア後)で待望の兼職が行える』

 

ダイアンナ「これで魔法剣士や、魔術師魔法と僧侶魔法を両方使えるキャラにも将来はなれるってことか」

 

NOVA『ただし、シナリオがまだそこまで対応していないのが現状だな。何にせよ、夏に基本ルールが出て、年末に中級ルールによるサポートが為されたというのは大きい。半年ごとに大きなルールサポートをしてくれる体制で、企画が動いているってことだからな。そして、次のルールサポートの方向性も示唆されている』

 

アスト「それは一体?」

 

NOVA『追加職業だ。今回はまだ実装されていないが、今後、職業追加ルールが予定されていることが示された。名前のみ予告されていて、戦士の亜種が【獣使い】、魔術師の亜種が【からくり術師】、僧侶の亜種が【呪術師】、盗賊の亜種が【怪物狩猟者】というようだ』

 

アスト「FT書房のゲームブックとつながってそうな名前だな。『盗賊剣士』では、怪物商人の謎を追う盗賊の話だったし」

 

NOVA『そんなわけで、4つの職業が兼職可能だと、兼職しないケースも含めて10職に増えるし、元の職業が8職だと、総計30職近い育成ヴァリエーションになって、ルールシステムの先の広がりが見えて嬉しくなる次第だ』

 

新購入のゲームブック

 

NOVA『次に買ったゲームブックがこれだ』

アスト「おお。ニナ姉さんが主役の一本か」

 

NOVA『いや、短編集だから全部で10本だな。ニナさん主役の表題作は、パラグラフが37しかないので、サクッと終わりそうだ。「死の罠の地下迷宮」の次は、これをプレイすればいいんじゃないか? 最後のシーンで「盗賊剣士」の主人公が登場して、ニナの支援をしてくれる場面があって、ニナがネグラレーナのギルドを紹介するところで「盗賊剣士」に続く、と明記してある』

 

ダイアンナ「つまり、『盗賊剣士』の簡単な前日譚ってことかい」

 

アスト「後日譚の『エクストラ』はどうしたんだ? 買わなかったのか?」

 

NOVA『俺が行ったときは、まだ店に売ってなかったようだ。同人最新作で、まだ店に委託販売する前だったんだと思う。イベント用の頒布分として先に売ってから、改めて委託店売りするシステムだと思う。まあ、急ぐわけではないし、そのうち、また入手する機会があるはず、と思っている。もちろん、店で見かけたら即買うつもりはあるけどな』

 

アスト「まあいい。いろいろ買ってもプレイが追いつかないのが実情だからな」

 

NOVA『ああ。先に「死の罠の地下迷宮」の攻略記事を仕上げて、それからだな』

(当記事 完)