今回はゴールに至る予定
リサ(ダイアンナ)「前回は最後のシーン、ラスボスのマンティコアを倒して、ノームのイグバットに最終試験を課される場面まで到達したんだけど、分岐ルートの選択ミスで必要な宝石が入手できていなくて、やり直しを要求されたわけだ」
アスト「何だかんだ言って、初見で死ぬことなく、ゴール目前まで行き着けたことが凄いよな」
リサ「高い能力値と、運の良さに恵まれたおかげさ。それに即バッドエンドな初見殺しの罠は、チラッと覗き見してイベントチェックだけした後は、スルーして選び直した点も大きい」
リバT『選択ミスによる即バッドエンドは、本作ではこれまでのFFシリーズ作品と比べ物にならないぐらい多いですからね。以下は、初期FF5作品のバッドエンドの歴史です』
- 火吹山:道中2回と、正解の鍵が合わずに数個のバッドエンド・パラグラフ。鍵の入手と、終盤の双方向迷路以外は難易度低し。作品難易度3。
- バルサス:20回。バッドエンドの数が一気に増えて、本作の難易度の高さを示した。作品難易度6。
- 運命の森:4回。初期のリビングストン作品は、非常に初心者向きというか、冒険中の理不尽な死は甚だ少ない。トリッキーなジャクソン作品に比べて堅実。ただし、アイテム入手に失敗すると解けないので、森を脱出したゴール目前で涙目になる展開は多し。作品難易度2。
- さまよえる宇宙船:道中12回。最終ワープ失敗でバッドエンドの339番に至るパラグラフが8個もあって、総数が水増しされているけど、道中12回だけでも初期のバッドエンド数としては多い方。作品難易度5。
- 盗賊都市:12回。ただし、そのうち半数はラスボスのザンバー・ボーンの塔内で起こる死亡バッドエンドで、主舞台のブラックサンドでの死は後の作品ほど多くない。作品難易度2。
アスト「ここまでは、難解なジャクソン作品と、初心者向きのリビングストン作品の傾向があったが、『死の罠の地下迷宮』で一気に難しくなったという印象だな」
リバT『例によって、バッドエンド回数と難易度計算は後でまとめますが(EX記事)、攻略としては今回でゴールまで到達し、次回で未通過ルートの確認と、エンディングおよび後日譚ストーリーを載せる予定』
リサ「7回で物語が完結し、EXで作品のまとめを行う、と。では、ここから正解の中央ルートを進んで、パラグラフ400まで到達しよう」
正解の中央ルートを進む
リサ「前回は、ニセ王冠と足枷男のイベントを終えた後のパラグラフ109番で、西ルートに進んで攻略失敗したんだ。だから、時間を巻き戻して、109から北の24へ進むことにした」
アスト「それでもサファイアは未入手なんだな」
リサ「サファイアがどこで手に入るかはまだ分かっていなかったので、初プレイでは中央ルートで手に入るかもって思っていたんだよ。とにかく、パラグラフ24番では、足枷男くんから聞いた情報どおり、悪魔のような肉食鳥の姿を模した椅子があったので座ってみた。足枷男(競技監督イグバットの召使い)から情報を聞いていなければ、運だめしが必要なんだけど、話していれば無条件で椅子の仕掛けを操作して、〈ドッペルゲンガーのポーション〉を入手する。何に使うのかと首を傾げながら、さらに北へ向かうことにした」
リバT『通路は下り坂になって、深い水たまりで終わっています。ここで以前に「幽霊少女の詩」を聞いていたかどうかの選択肢が出るんですね』
リサ「聞いていなかったら、水たまりに潜ろうという発想にすらならずに、道を引き返して西ルートに入ることになって攻略失敗。アイテム入手も大切なゲームだけど、迷宮脱出のために情報フラグを立てることが必要なゲーム性に進化しているわけだ」
アスト「それまでのFF作品では、第4作の『さまよえる宇宙船』で情報(最終ワープのための座標コード)を得ることが大切だというゲーム性を初めて示し、以降もジャクソンは火吹山の鍵ナンバーと同種の数字コードを積極的に採用して、パラグラフ・ジャンプの手法をどんどん発展させて行った経緯がある。一方、リビングストンはこの段階ではまだパラグラフ・ジャンプの手法を使っておらず、単に『アイテムを持っているか否か』『情報を入手しているか否か』をストレートに選択肢で問うて来るスタイルだ」
リバT『その手法は分かりやすい反面、入手していないアイテムや情報の存在をプレイヤーに教えてしまう問題点があるんですね』
リサ「キャラクターとしては入手していないアイテムや情報を知るはずがないんだけど、プレイヤーとしては『ああ、このアイテムや情報を取り損ねたのか。どこで取り損ねたのかな?』と考える材料になる。それも含めて、ゲームブックの攻略の手がかりになるんだけど」
アスト「情報を取り損なうと正しいルート選択ができなくなるので、逆に言えば、情報をしっかり活用できるルートが正解という判断もできるわけだ」
リバT『アイテムだけでなく、情報の入手をゲーム性に盛り込んだのが、「死の罠の地下迷宮」の特徴ですね』
アスト「情報と言えば、『盗賊都市』のニカデマスさんから聞くザンバー・ボーンの倒し方が重要なんだけど、それは中盤で絶対に入手できるからな。情報が足りないから、攻略失敗したというような構造にはなっていない。一方、本作は終盤のブラッド・ビースト戦やマンティコア戦にもあるように、情報を入手しているか否かで戦闘のあり方も変わって来るし、情報というものがアイテムと同様の価値を帯びている初のリビングストン作品なわけだ」
リサ「問題は、『水に飛び込め』という情報を持っていても、じっさいに飛び込むかどうかはプレイヤーの選択に委ねられている点だね。前に『運命の森』で川に飛び込んで食料を全て失う羽目になったあたしとしては、いろいろ心配になるわけだよ」
リバT『そこは運だめし次第ですね。成功すれば、保存食2食を失うだけで済みますが、失敗すると全ての保存食とアイテム一つ(持ち物かポーションか宝石か)を失うことになります』
リサ「ここの運だめしは失敗できないよね。体力回復の食料を失った状態で、この先の厳しい戦闘をクリアできるとは思えない」
リバT『絶対に避けられない運だめしを確実に成功させるための手法もまた、本作の攻略テクニックの一つですね。どこで初期装備の幸運ポーションを飲んで運点を回復させるか、という判断も大切になって来ます』
リサ「とにかく、食料2つ分だけを犠牲にして、あたしは水たまりに飛び込んで通路を塞ぐ壁の下を抜けて、向こう側の通路に浮上したわけだ」
リバT『行き着いた先はパラグラフ356番。左側から助けを呼ぶ女の人の声が聞こえて来ます。そちらに行きますか、それとも無視して北へ進みますか?』
エルフの女との遭遇
リサ「西ルートのメデューサの罠を経験すると、危険は避けたいって思う反面、好奇心には駆られて様子見したくはなるんだよね」
リバT『警戒しながら覗き見すると、競技参加者のエルフの女が大ヘビに絡みつかれてもがいているのが見えますね』
リサ「何だ、そういうプレイか? という穢れた発想は、アストに任せて、あたしはエルフの女を助けるぞ」
アスト「穢れた発想をオレに任せるって、どういうことだよ?」
リサ「あたしは色事に初心な路線で進むから、エロ的な発想は男のアストが担当する。それが80年代のフィクションってものだ」
アスト「今は令和だぞ。男が草食系で、エロ方面にガツガツしているのは女性キャラというのが定番だろうが」
リバT『それが定番かどうかは知りませんが、FFシリーズは児童書としてスタートしましたので、露骨なエロは禁止です』
リサ「とは言え、パラグラフ170番でヘビに絡みつかれているエルフ娘のイラストは、本作で最も扇情的に思えるけどね」
アスト「クラシックD&D赤箱の、悪の魔術師バーグルのマジックミサイルで射殺された女クレリックのアレーナ嬢と、ここのエルフ女(妖精めいた女)が、80年代半ばの悲劇の女冒険者の散り様として挙げられる2大イラストだからな。当時は、女性冒険者も一般的と言い難かったが、その死亡シーンというとゲーム界ではレア。さらにイラストで散り様が描写されるシーンともなると、他に例が思いつかん。もう一つ挙げて、キリよく『3大女性冒険者の散り様イラストシーン』として飾りたかったが、読者諸兄の協力が得られるだろうか?」
リバT『今だと、酷い目にあわされる女の子のイラストなど無数にありますが(男の場合はもっと数多い)、80年代当時で死にかけている(あるいはすでに死んでいる)女性冒険者のイラストなんて激レアだと思いますね』
アスト「こういう絵に嗜虐的なリビドーを刺激された者もいたかもしれないが、オレとしては真っ先に、可哀想とかもったいないとか、彼女たちを守れなかった自分の冒険者としての無力さや運命の残酷さを感じて、儚く散った彼女たちへの哀惜の念を覚えたな」
リサ「もしも、彼女たちの命を救うことができたら、かけがえのない冒険仲間になってくれたかもしれないしね。とにかく今は、大ヘビを倒して、エルフ娘を苦しみから解放してやろう。アストラルソード大蛇一刀斬!」
リバT『蛇ごと彼女を切り裂いていたら悲劇を通り越して喜劇ですが、そういうオチにはしませんよ。名前も知らないエルフ娘はうっすらと目を開きますが、もはや手遅れだと悟ります。彼女はリサさんを見てほほ笑み、ささやくような声でこう伝えます』
エルフ娘『ありがとう。もはや私はここまでのようです。でも、私が知りえたことを伝えましょう。この先には出口がありますが、最後の扉を開くのには宝石がいくつか必要です。その一つはダイヤモンドですが、残念なことに私はダイヤを見つけることができませんでした。あなたは是非とも探し出してください。どうか幸運を』
リバT『こうして彼女は目を閉じ、体は力を失い、冷たい床に横たわります』
リサ「スロムに引き続き、友になれたかもしれない冒険者の死を悲しい気持ちで見つめる。その後に、冒険者らしく、彼女の遺品を改めよう」
アスト「まあ、それこそ冒険者の流儀って奴だな」
リバT『短剣2本と鏡、それから猿の形をしたお守りと、無発酵パンが手に入ります。パンにはエルフ秘伝の薬草が入っていて、この場で食べると体力を3点回復しますよ』
リサ「ありがたくいただいた。ここで重要なのは、猿のお守りだと今は分かってる。序盤の東ルートで入手したロープと、お守りと、もう一つのアイテムがないと、ピット・フィーンド(地底怪獣)を回避できないからね」
アスト「クリアに必要なのは3つの宝石だけど、地底怪獣を避けて難易度を下げるには、さらに3アイテムが必要だからな」
リバT『エルフ娘を助ける選択は、ピット・フィーンド戦を避けるための必要条件の一つだと。で、もう一つの条件が、次の鉄格子イベントです。通路を北上すると、床に鉄格子があって、それを持ち上げる選択肢が出ますが(120)』
リサ「当然、持ち上げるとも」
リバT『1メートルほどの深さの穴に、鉄鉤と革袋が転がっているのが見えますね』
リサ「中に剣を入れて、鉄鉤をうまく引っ掛けられないか試してみるよ」
リバT『TRPGならできたんですけどね』
リサ「それが無理なら、ロープの先に短剣を結びつけて、鉄鉤をうまく引っ掛けられないか試してみる」
リバT『だから、TRPGならそれができたんですけど、ここでは強制的に穴に手を入れることしかできません。すると、恐ろしい触手が絡みついて来るんですね。運だめしをお願いします』
リサ「これも大事な運だめしで成功しないといけない」
リバT『失敗すると、利き手が触手の吸盤でひどく傷ついて、技術点を3点も失うんですね』
リサ「運だめしに成功したら、利き手じゃない方が傷ついて、技術点を1点失う、と」
リバT『旧訳だと、体力1点で済んでいたのですが、このペナルティが厳しいという意見が』
リサ「とりあえず、盾が使いにくくなったので、盾のボーナス+1と相殺する処理をした」
リバT『いや、盾のボーナスは初期技術点に含まれますので、相殺はできません。相殺はあくまで、本ゲームブックで入手したアイテムで行ってください』
リサ「このタイミングで入手できているのは、オークの死体からゲットした【強壮の護符】と、ドワーフ管理官の鎖かたびらの2つだね。【強壮の護符】の効き目が触手吸盤の傷を癒して、効果が終了したと解釈しよう」
リバT『ここで技術点が1点減らされるのをどう解釈するかで、こういう研究記事がありまして』
アスト「ここのFFゲームブック攻略記事にも、たびたび『⭐️いいね』を頂いているコウYさんの記事だな」
リバT『FF攻略ブログの先達として、うちの作者NOVAが記事を書く際にも大いに参考にさせてもらっているとのこと。作者に成り代わって、感謝の意を表明しておきます(m0m)』
リサ「ともあれ、触手の罠を経て入手したのが、鉄鉤と、革袋の中身の真鍮の鐘だけど、後者はゴミだよね」
アスト「真鍮の鐘が重要アイテムだと思って、鉄鉤の方をキャラ用紙に記載し忘れた男もいたようだ」
トログロダイト(弓小人)の矢走りゲーム
リバT『この正解ルートはイベントが多いです。鉄鉤入手後、さらに北へ進むと、左手に扉が見えます(292)』
リサ「扉を開ける」
リバT『小部屋の中には、木箱があります』
リサ「罠に気をつけながら開けてみる」
リバT『黒い革表紙の本の中のポーションを飲んでますので、罠探知パワーが発動します。さもなければ、毒ガスの罠で4点ダメージを受けるはずでしたが』
リサ「フッ、本場の盗賊都市で鍛えたあたしに、こんな罠など通用しない」
リバT『いえ、あくまでポーションのおかげだということをお忘れなく』
リサ「フッ、本場の盗賊都市で鍛えたうえに、魔法のポーションまで飲んだあたしに、こんな罠など通用しない」
リバT『そういうことなら否定できませんね。では、宝の箱を開けた女盗賊さんですが、箱の中には首飾りの鎖だけが入っています。どうやら先端に付いていた宝石(おそらくダイヤ)は先客に持って行かれたらしいです』
リサ「おのれ、残るライバルは忍者か。あたしのダイヤを盗むとは許さない。必ず見つけて、奪い返してやる」
リバT『さて、忍者の後を追って、さらに北へ向かったリサさんですが、その先は広い洞窟に続いていて、弓小人の異名を持つ亜人トログロダイトが20人ばかりいて、お祭り騒ぎをしております。ここでドッペルゲンガーのポーションを使うと、彼らの姿に化けることで、無事に通過できますよ』
リサ「使わなかったら、どうなるんだ?」
リバT『こっそり通り過ぎるなら、運だめしが必要ですね。彼らに見つかると、「矢走り」の儀式を強要されて、追いかけ回されます。下手したら死ぬことも』
リサ「だったら、ポーションを飲んで、トログロダイトに上手く紛れ込む。盗賊都市で鍛えた変装術がこんなところで役に立つとはね」
リバT『いえ、あくまでポーションのおかげですし、効果時間が短いので、まもなく正体がバレてしまいます。前方には地底川が流れていて、橋も見えます。橋を渡って逃げるか、川に飛び込んで逃げるかの選択肢ですね』
リサ「川に飛び込むと、また食料をダメにしてしまう気がするから橋を渡る」
リバT『なお、川に飛び込む場合、中空の木の管を入手していたかどうかで、溺れないようにするための運だめしが必要かどうかが変わって来ます』
リサ「いわゆる忍者の水遁の術が使えるかどうかだね。しかし、どっちにしろ、ここを突破するには、鉄の鍵が必要なんだろう?」
リバT『そうなんですね。川向こうの扉を開けるには、鉄の鍵が絶対に不可欠。どんなに頑張っても、鉄の鍵がなければバッドエンド・パラグラフの276番でトログロダイトの矢の雨を浴びて、ゲームオーバーになってしまうのです』
リサ「本場の盗賊都市で鍛えたあたしだから、解錠技能は当然持っている。これぐらいの鍵など、お茶の子さいさいってことで突破できたってことにしないか?」
リバT『TRPGならそういう主張も認められたんでしょうけど、本記事はゲームブックの攻略ストーリーなので、要望は却下させてもらいます。ええと、リサさんが解錠技能で頑張って鍵開けしようとしたけれど、その前に矢が飛んで来ました。このままだと、間に合わないと悟ったリサさんはどうしますか?』
リサ「【時間歪曲の指輪】でやり直しを願う。こうして、あたしは3度めの正直に挑んだのさ」
地底川を越えて
リサ「もう一度、正解ルートを確認しよう。あたしのやり直した冒険は次の経緯を辿った」
- パラグラフ1番で箱を開けて、金貨2枚を入手。
- 東ルートを選択して、スポンジ岩をよじ登る。
- 竹筒の液体を飲んで、耐熱効果を得て、高温区画を突破する。
- 鉄のプレートを滑らせて、扉を開き、ロープを入手する(かなり重要)。
- オークと戦い、金貨1枚と木の管を入手。
- 罠で死んだ蛮人の遺体を確認、くぼみは調べない。
- パラグラフ37番で、ロープを使って像を登る。左目の宝石(エメラルド)を取り出し、2体のフライング・ガーディアンを頑張って撃退。右目はスルーして、像を降りる。運だめしを成功させてロープを回収(宝石は絶対必要。ロープ回収もかなり重要)。
- サカムビット公の悪口を言って、願いの指輪を入手してもいいし、しなくてもいい。
- 光の柱で、幽霊少女の詩を聞く(絶対に必要)。
- ガーネットの短剣はスルーして、次の分かれ道は東へ向かう。
- 通路の穴は、ロープを使って穴に落下。運点は節約する。ルビーを入手。
- 質問老人の部屋で、騎士の脱落を確認。老人の質問に200ポンドと答えて、技術点や運点を回復。
- 西にあるX印の扉を開いて、スケルトン・ウォリアーの羊皮紙を確認(かなり重要)。
- キノコはスルーして、次の扉もノックせずに、ゴブリンを奇襲する。戸棚の木槌と鉄杭は一応、入手して、扉は北側を開ける(ここ大事)。
- 囚人を助けて情報を一応、聞いてから、その後の通路で鉄の管に入る。管で見つけた箱を回収して、それ以上の深入りはしない(したら死ぬ)。鉄の鍵とサファイアを入手して、運点+1。(絶対に必要)
- オークの死体から、強壮の護符を入手。
- スロムと同行し、穴に潜って北へ進む。黒い革表紙の本から、罠探知のポーションを飲む。赤い革表紙の本は、ブラッド・ビーストと戦いたいなら読む。ただし、運だめしと技術点判定で容易に切り抜ける選択をするなら、読まない方がいいかも。
- トロールと戦った後の指輪は、技術点判定に自信があるなら着けて体力を回復すべし。
- 鍾乳石の洞窟は調べずに、出口へまっすぐ進む。
- ドワーフ監督の試練。最初に出目7以下を出す。8以上が出てしまったら、Lの薬を選ぶ。コブラの試練のあと、最後の戦いはミノタウロスを選ぶ。腹ごしらえした後、スロムと対決。その後で、ドワーフ監督と戦うかどうかは好きにしていい(けど、スロムの弔い合戦と思って戦う方が劇的)。また、鎖かたびらで技術点+1が欲しいときもお勧め。
- 羽音を調べるため、西の通路へ(絶対に必要)。
- ニセ王冠はスルーして、西へ進む。足音の主と対峙し、話しかけて情報を買う。
- 次の分岐で北へ進む(絶対に必要)。肉食鳥の椅子で、ドッペルゲンガーのポーションを入手。
- 水たまりに飛び込んで、北へ進む(絶対に必要)。運だめしも成功させて、食料の喪失を最低限にする。
- 女エルフを助けようとして、猿のお守りを入手(かなり重要)。
- 鉄格子は開けて、鉄鉤を入手(かなり重要)。運だめしも成功させて、技術点の喪失を1点に留める。技術点上昇アイテムによる技術点減少の相殺を行うかどうかは、プレイヤー次第。
- 罠の宝箱は開けなくてもいい。
- トログロダイトのイベントは、ドッペルゲンガーのポーションを飲み、橋から逃げて、鉄の鍵を持っていれば、被害なしで切り抜けられる。
リサ「そんなわけで、ここまでで運点2点の減少と、食料消費4つぐらいで大きな被害もなく、再プレイを切り抜けて来たわけさ」
アスト「残り食料が6食ということは、体力点24点までは回復できるってことだな」
リサ「ここまでのルートで必要な戦闘は、オーク、フライング・ガーディアン、スケルトン・ウォリアー、ゴブリン、洞窟トロール、ミノタウロス、スロム、一応はドワーフ監督と言ったところか。この中で強敵(技術点10以上)なのは、フライング・ガーディアン、洞窟トロール、スロム、ドワーフ監督ということになるな」
リバT『ともあれ、トログロダイトのエリアを抜けて、川の北の扉を開けた先では、道が東向きになっております。その曲がり角で小柄な老人が編み籠と一緒に待機していますよ。編み籠は天井からロープで吊るされている形になっていて、老人曰く、「何かアイテムをくれれば、この編み籠で上の階までお連れします。そちらがあなた様の辿るべき道です」とのこと』
リサ「よし、中空の木の管をあげよう。これは伝説の忍者ハッタリが水遁の術で用いた忍具だとデマカセを言う」
リバT『「おお、忍者と言えば、先ほど一人の黒ずくめの競技者がこの籠を使って、上に向かいました」と、老人は言います』
リサ「そいつだ! そいつがあたしのダイヤを盗んで逃げたんだ。よし、その情報に対して、木槌とセットで入手した鉄杭を1本、おまけにやろう。なあに、10本もある鉄杭の1本ぐらい渡しても、冒険に支障はないはず」
リバT『すると、老人は上階で待機している相方に声をかけます。あなたを乗せた編み籠は、アイビーという名の女トロールによって、スルスルと引き上げられて行きます。アイビーはリサさんを籠から引きずり出すと、首根っこをつかんで言いました。「あたしにも支払っておくれ!」』
アスト「選択肢は3つ。何かを与えるか、口先でごまかすか、剣で攻撃するかだ」
リサ「魔剣士としては剣で攻撃の一択なんだけど、ここは本場の盗賊都市で鍛えたはったり術が功を奏するとき。『ええと、アイビーさんって言ったかしら。あたしはリサ・パンツァ。あのポート・ブラックサンドのアズール卿の名代として、迷宮探検競技に参加しているの。あたしに手を出すと、アズール卿が黙っていないよ!』」
リバT『アズール卿の名前を聞いたアイビーは、驚いたように、リサさんをじろじろ見ます。「今、ブラックサンドと言った? だったら、近衛兵のサワベリーの名を聞いたことはあるかしら?」』
リサ「サワベリー? 聞いたことがあるような……もう、死んだんじゃなかった?」
アスト「いや、少なくとも、オレのここでのプレイでは倒していないぞ。証拠はこの記事だ」
リサ「ああ、確かに罰金払って、戦わずにブラックサンドを追い出されたんだね」
リバT『そういうことなら、当ブログのブラックサンドでは、サワベリーは殺されずに健在ということで』
リサ「だったら、あたしもサワベリーのことは知っていてもおかしくないよね。きっと、盗賊ギルドの中でも、サワベリーに目をつけられるとヤバいことになる、と悪名が轟いているはず。だけど、アズール卿の名代という立場なら、サワベリーは敵ではなくて、味方になるのかしら。それなら、こう言うわ。『近衛兵のサワベリー。ブラックサンドの治安を守るために戦う勇猛果敢な戦士。アズール卿は彼のことを、誇らしいと一目置いていたみたいね』」
リバT『「そうでしょう。彼は私の最愛の弟にして、誇りそのものよ」とアイビーは笑顔で、壁にある家族の肖像画を示します』
リサ「『お姉さんとそっくりの美男美女ね』と適当におだてて、相手が油断したところをこっそり背後に回って、アストラルソードで急所をグサッと突き刺します」
リバT『ちょ、ちょっと、それは勘弁してもらえますか? ゲームブックでは椅子を後頭部に叩きつけて、気絶させるだけにしているので、公式で死んでいないキャラを殺すことは控えてもらえると助かります』
リサ「だったら、アストラルソードでグサッと突き刺して、気絶させたんだけど、強靭なトロールなので急所には達しなかったってことで」
アスト「結局、刺すのかよ」
リサ「覚悟完了した魔剣士のあたしには、生かしておく理由はないからね。まあ、詰めが甘くて、トドメを刺し損ねるぐらいが妥協の範囲ってことで」
リバT『こうして、サワベリーの姉のアイビーは瀕死の重傷を負って倒れたのでした。次に会ったときは、この姉弟の恨みを買っていることでしょうね』
アスト「サワベリーやアイビーがゲームブックで再登場する可能性は少ないだろうけどな」
リサ「そして部屋を出たあたしに、二頭の番犬が襲いかかって来るんだけど、しょせんは技術点7のザコ犬なので、倒した方が手っ取り早い、と」
リバT『アイビーの部屋を調べて入手できる骨で、戦わずに切り抜けることも可能なんですが、戦って入手できるレプラカーンの歯が、運点+2の効果がありますので、戦った方がお得なんですね』
地底怪獣ピット・フィーンドと、強敵忍者
アスト「アイビーを殺害(未遂)し、愛犬2頭も虐殺した魔剣士リサ・パンツァか」
リサ「だけど、そんなあたしでも次の戦いには怖気づくわけさ」
リバT『アイビーのイベントをクリアすると、本作最強モンスターの地底怪獣ピット・フィーンドの出番なんですね(315)』
リサ「技術点12、体力点15の強敵とは戦いたくないから、いろいろ準備を整えて来たんだ」
リバT『なお、この強敵を撃退すると、技術点+1の盾が手に入るので、お勧めですよ』
アスト「最強の敵を倒してから、強くなってもいまいち有り難みが薄いんだな。これがせめて技術点ではなく、攻撃力+2の盾なら、終盤の戦いを切り抜けるために、怪獣に挑むって手もあるんだが」
リサ「とにかく、あたしの本領は盗賊なので、ロープと鉄鉤で大部屋の上部を渡って反対側の大扉に至る選択をとったわけだ」
リバT『ピット・フィーンド戦を回避するなら、その後で猿の骨のお守りを使って運だめしを成功させなければなりませんよ』
リサ「何とか成功させたよ」
リバT『最強モンスターとの戦いを回避したリサさんは、さらに北へ進むと、通路の壁に「ここより先、武器の持ち込みを禁ず」と注意書きが記されています』
リサ「これが忍者の罠なんだよね」
アスト「バカ正直に従ったりすると、技術点マイナス4された状態で技術点11の忍者と戦わないといけないんだよな」
リサ「魔剣士のあたしが魔剣を置いて行くと、ただの士になってしまってアイデンティティ崩壊の危機なので、忍者の罠には乗らない。そもそも、置いて行こうとしても、呪われた魔剣はあたしから離れようとしないって設定だ」
リバT『そんな設定を勝手に付けられても、と思いながら、ここでは武器を置いて行かないのが正解ですからね。では、次に背後から不意打ちの手裏剣が飛んで来ますので運だめしをして下さい。失敗すると、技術点1点と体力点4点を失うことになります』
リサ「さすがは忍者、やることが汚い。しかし、このあたしもゼンギスの忍びの娘。そう来ることは分かっていた。運だめしには成功。背中に背負っていた〈守護者の盾〉が手裏剣を弾き返したのさ」
忍者『ククク、さすがはリサ・パンツァ。13人の暗殺者を全滅させたというリーサン・パンザの娘という噂は誠であったようだな』
リサ「何、こいつ? クソ親父のことを知っている?」
忍者『我が名は、山久利剛次。我が弟、剛三を殺した抜け忍リーサンを処刑するため、サソリ会から派遣された刺客よ』
リサ「山久利剛次だと? 弟の剛三とか、クソ親父が抜け忍とか、どういうことなんだ?」
忍者の剛次『そうか。リーサンは娘に何も話していなかったようだな。まずはこの記事を見よ。弟の剛三がいかにリーサンに敗れたか、回想シーン代わりと思うがいい』
アスト「よく分からないんだが、いつの間にかリーサンが抜け忍という冗談ネタが事実のようになっているんだな」
リバT『リーサン・パンザは残飯あさりに落ちぶれたトレジャーハンターとして誕生しましたが、彼がトレジャーハンターになる前の経歴は語られていないんですね。そこで、山久利剛三と共に忍者の里で過ごしたというネタを膨らませてみました』
リサ「トレジャーハンターになる前は、忍者の里で育ったのが正式採用されたのか。すると、あたしは父も母も忍者の血筋ってこと?」
リバT『きっと、リーサンは漢字で書くと、利山。元は山久利の漢字から取って来たのでしょう。そしてパンザは偉大な忍者、半蔵にあやかって付けられたもので、本当の名前は山久利半蔵だったのを、抜け忍となった際に改名したという設定が今、この瞬間にひらめきました』
アスト「そんなのありかよ」
リサ「で、そのリーサン、いや山久利一族の忍者の里って、アランシアのどの辺にあるのさ?」
リバT『さあ。アランシアなのか、それともクール大陸の八幡国なのかもしれませんし、現段階で決める必要はないのでは?』
アスト「まあ、暗殺者組織サソリ会の由来が、クールのサソリ沼にある可能性だってあり得るからな。とにかく、リサの名前だって、サソリにつながっている可能性だってあるだろう?」
リサ「そんなバカな。クソ親父の過去がどうだったかなんて、あたしの知ったことか。山久利剛次と言ったな。お前はダイヤモンドを持っているのか?」
剛次『ああ、持っているさ』
リサ「ならば、話は早い。お前の持ってるダイヤモンドを奪い、あたしがこの迷宮を脱出してみせる!」
剛次『小娘ごときにそれができるかな? 言っておくが、私は弟の剛三(技7、体6)よりも強いぞ。お前を倒し、持ってる宝石を奪い、私こそが迷宮の踏破者になる。アズール卿は密かに私にそのように命じた。そう、私こそがアズール卿の真の名代なのだ。私とお前、どちらが勝ち上がっても、アズール卿が得をする。そういう仕掛けよ。だが、私は負けるつもりはない。弟の仇の娘よ。お前を殺し、その知らせを裏切り者リーサンに届けるとしよう』
こうして、サソリ会の刺客忍者にして、アズール卿のもう一人の名代、山久利剛次(技11、体9)との戦いが始まった。
しかし、女盗賊にして魔剣士リサは負けない。
迷宮探検競技の最後のライバルであった忍者を激戦の末、打ち負かしたリサは忍者の血を魔剣に吸わせて悪霊をなだめつつ、自身は忍者の保存食の米と水、そして癒しの軟膏で体力の回復を図った(4点回復)。
足りないところは自前の保存食で補い、念願のダイヤモンドを入手したリサは、北の壁から滑り落ちる穴を使って、パラグラフ90番に到達した。
ついに迷宮踏破に向けて、最後の試練に挑むこととなる。
脱出
リバT『パラグラフ90番に到達すると、あとはブラッド・ビーストとマンティコアの連戦の後で、ノームのイグバットとの最終試験です』
リサ「戦いは前回の記事で経験したので、当記事では割愛だ。特にドラマにもならないので、頑張って強敵との戦いを切り抜けた後は、イグバットにエメラルド、サファイア、ダイヤモンドを示してから、サファイア→エメラルド→ダイヤモンドの順番で壁の穴に入れると(177)、ついに出口への扉が開く」
リバT『最後にイグバットが軽い妨害工作をして来ますが、運だめしに失敗しても、毒ガスで3点ダメージを受けるだけで、イグバットも出口付近に仕掛けられたクロスボウの罠で自滅しますので、そのままパラグラフ400番に駆け抜けましょう』
リサ「最後に、迷宮探検競技の初の勝者誕生に喝采する群衆と、驚きながらも約束はきちんと守る律儀なサカムビット公の姿を描いて、ハッピーエンド……なんだけど、現在の目ではラストの記述が淡白で、物足りないんだよね」
アスト「それにアズール卿のことは(当然)何も書かれていないので、リサ・パンツァの物語のエピローグとしては付け足さないといけないよな」
リバT『それは、次回の記事にて最終回の感動を描写したいと思います。まだ未通過の東ルートのイベントを紹介した後で』
リサ「実は生きていたスロムのその後も合わせてね」
出口
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ノームのイグバット
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ブラッドビースト
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lーーーーーーーーーーーーーー90
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l l 忍者(ダイヤモンド)
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l l ピット・フィーンド
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l l アイビーー番犬ー
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l l 編み籠の老人ー→ー280
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l l 鉄の鍵の扉
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l l 地底川
29 291 l
l l トログロダイト
l l 罠木箱ー l
↑ ↑ 鉄格子(鉄鉤)
l l 女エルフーl
レプラカーン lー羽根付き ↑
l l 兜 l
lーーーーー316 水たまり
l I
メデューサー43 肉食鳥の椅子 14
(ガーネット)l I l
lーーーーーー109ー足枷男ーニセ王冠ー213
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競技監督の試練
(当記事 完)