ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

「トカゲ王の島」攻略雑話(その2)

ジャングル探索はじめ

 

リバT『前回、トカゲ王が支配する火山島に上陸した異世界人、カニ座の聖闘少女(セインティア)キャサリンさんですが、このアランシア世界の唯一の友マンゴさんを大ガニとの戦いで失ってしまいました』

 

キャサリンカニコング)「おお、マンゴ、心の友よ。お前を失って、俺の魂は悲しみに打ち震えているジャン(涙目)」

 

リバT『その時、奇跡が起こりました。キャサリンさんの滂沱の涙が、霊刃クロスナイフに流れ落ちたとき、無念のマンゴさんの魂が刃に宿ったのです』

 

マンゴ(アスト)「やれやれ。オレの冒険は終わったと思ったが、お前一人を遺しては逝けなくなったようだ。肉体は失ったが、魂は不滅。トカゲ王を倒すまでは、この旅に付き合ってやるぜ。元はと言えば、オレの仕事だったからな」

 

リバT『……と言うことで、原作ゲームブックをアレンジして、この攻略物語は主役のキャサリンさんと、介添役の亡霊マンゴさんのコンビプレイでお送りします』

 

ダイアンナ「ゲームブックは一人プレイが基本だけど、発展するうちに同行NPCが登場したりして、物語性が豊かになって行ったみたいだね」

 

リバT『リビングストン単独作品では、最初の「運命の森」で支援者のヤズトロモさん、次の「盗賊都市」ではニカデマスさんが登場しましたが、同行はしてくれませんでした。だけど、その次の「死の罠の地下迷宮」で一時的に蛮人スロムさんが同行したことで、ゲームブックの可能性が広がったのです』

 

ダイアンナ「けれども、一時的な同行者は死んで途中脱落する、という伝統もできたみたいだね」

 

リバT『そうだとしても、マンゴさんの死はあまりにも早過ぎです。感情移入する間もなく散ってしまい、後の「危難の港」で顔見せ登場するまで、ブログ主もすっかり忘れていたほどの存在感の薄さだったので、ここでマンゴさんを宣揚する話を作ろうか、と』

 

マンゴ「まあ、異世界人のキャサリンの一人旅だと、アランシアの常識に欠けるからなあ。オレが助言してやらないと、ストーリーが成立しにくいという二次創作事情もあるわけで」

 

リバT『そして、海岸から密林に踏み込んだパラグラフ391番です。舞台となる火山島は東西に長い地形なので、この旅は基本的に西へ西へと向かって行く形になります。これまでのFFシリーズのダンジョン(森や都市も含む)マッピングは、南から北へと踏破して行く作品が主流だったので、地図書きの方向も注意が必要ですね』

 

ダイアンナ「縦長の紙じゃ収まりきらないので、紙の向きを横長にしないといけないわけだね」

 

リバT『まあ、当ブログでは全体マップではなく、シーンごとに部分マップを載せている形ですが、火山島のマッピングはあまり迷わせる構造にはなっていませんね。基本は2択で、ある地形を踏破すると1パラグラフに収束して、分岐→収束→分岐→収束をくり返すだけですから、例えば「運命の森」のようにルート1〜4まで細かく分かれるような構造ではない、と』

 

マンゴ(アスト)「マッピングの複雑さでは、リビングストンよりもジャクソンの方がややこしいんだな。リビングストンは基本的に1本道のストーリーで、地形的に迷うことはあまりない」

 

リバT『ただし、分岐したルートで攻略必須アイテムを取り逃がすことで、再プレイを余儀なくされることが多いですが、本作は攻略が有利不利になるという意味での当たりルートや外れルートはあるものの、こちらのルートじゃないと攻略必須アイテムが入手できないのでバッドエンド確定……という意味の厳しさはほとんどありません』

 

キャサリン「つまり、それぞれのイベントでの危険さえ乗り越えることができれば、あまり頭を悩ませることなく力技で攻略できるってことだな。脳筋の俺でも解けるわけだ」

 

マンゴ(アスト)「自分で脳筋って誇ってるキャラも珍しいな」

 

キャサリン「聖闘士にとって大事なのは仁智勇ではなくて、仁力勇だとは、その昔、獅子座のカイザーという男が言ったそうだ」

 

ダイアンナ「FFのキャラで大事なのは、技と体と運じゃないか。心はプレイヤー次第ってことで」

 

リバT『大切なのは、諦めない心と、冒険を楽しむ心ですね。では、密林最初のイベントです。人があまり入らないために、木々や蔦が鬱蒼と茂った地形なので、先に進むためには剣で道を切り開かねばなりません。時間のかかる作業で歩みもゆっくりになるために、少し疲れてきました。ちょうど大きな木の根元で、腰を下ろして休息できそうな場所を見つけました。休息しますか、それとも進み続けますか?』

 

キャサリン「マンゴ、どう思う?」

 

マンゴ「そうだな。幽霊の勘で言わせてもらえば、森の中で休息できそうな場所は、何かの罠が仕掛けられていると思うぜ」

 

キャサリン「では、その罠を踏んでみるのも一興。ゆっくりして行くとするか」

 

マンゴ「おい、オレの警告を無視するなよ」

 

キャサリン「ふう、何だか甘い匂いが漂ってきて、眠くなって来たなあ」

 

マンゴ「お、おい、キャシー、起きろ。何だか上から蔦が降りてきて、お前の首を締めようとしているぞ」

 

キャサリン「大丈夫。敵の小宇宙(コスモ)は感じない」

 

マンゴ「這い寄る蔦に、そんなものがあるか! ええい、オレもナイフだ。蔦を切断するついでに、キャシーの眠気覚ましにチクリと突き刺してやるぞ」

 

キャサリン「痛ッ! 何をする、マンゴ」

 

マンゴ「よく見ろ。オレが助けなければ、お前の生死は運だめし次第だったんだぞ」

 

キャサリン「大丈夫だ。俺の運点は11。試しに振ってみると……(コロコロ)8だから成功ジャン」

 

リバT『失敗すると、蔦に首を絞められて、人喰い樹の栄養分にされてしまうバッドエンドです』

 

キャサリン「成功すると?」

 

リバT『眠気に苛まれながらも、かろうじて必死に剣を振るって蔦を断ち切ることができました。しかし、首を絞められたダメージは大きく、技術点1と体力点2を失ってしまいます』

 

キャサリン「何と! こんなことで、技術点1点を失うでごわすか!? 恐ろしや、リビングストン。今のはなし、やり直しを要求するジャン」

 

マンゴ「リビングストン神のアランシア世界の恐ろしさが分かったか。ちょっとしたことで、やたらと運だめしと技術点減少を狙って来る。ジャクソンほどのパズル的な仕掛けは用意されていないが、ストレートに危険をぶつけて来て、油断した冒険者を苦境に追い込む王道力技が持ち味だ」

 

キャサリン「さすがに死んだ男のいう言葉は違うな。このリビングストン世界の初心者としては、今後、ナイフの警告には従うとしよう。そう、お前は乙女座アンドロメダの星雲鎖(ネビュラチェーン)に匹敵するほどの危険感知能力を備えたナイフだったんだな」

 

マンゴ「相変わらず、お前の言ってることは訳が分からんが、とにかくすごい敬意は伝わってきた。よし、ここからオレは危険察知ナイフとして機能するぜ。それでいいよな、リバT」

 

リバT『まあ、アストさんはここのキングですからね。マンゴ役を押しつけた以上は、今後もサブGM権限でカニコングさんのフォローをお願いします。油断したキャサリンさんのピンチを、クロスナイフのマンゴさんが助けたってことで、運だめしおよび、その後のダメージはなかったことにしましょう』

 

マンゴ「ナイス裁定だ、ディレクター・リバT。パラグラフ選択としては、391番から休息せずに歩き続ける81番へ進んだってことで」

 

ダイアンナ「何だか、キャサリンよりも、マンゴの方が主役になったりしないか? ダメな脳筋女主人をサポートする苦労人ナイフ(使い魔みたいなもの)の冒険譚って形で」

 

キャサリン脳筋はともかく、ダメって言うな。こう見えても、『地獄の館』はクリアしたでごわす。ただ、ジャクソンとリビングストンの作風の違いに油断しただけのこと。ここで、ジャクソンなら蔓に首を絞められて、恐怖点1点を与えられはしても、技術点を削ってくることはしないはず」

 

リバT『作風の違いはともかく、リビングストンさんはこの辺りから、技術点の上下変動が激しくなって来た気がします。そのため、リソースの維持が攻略において大切と評価されていますね』

 

キャサリン「教訓。ナイフの助言は聞き入れるべし、でごわす」

 

首狩り族出現(81)

 

リバT『では、人喰い蔦の恐怖に遭遇したり、スルーしたりした後、次なる脅威が立ちはだかります』

 

マンゴ「キャシー、気をつけろ。敵意をビンビン感じるぜ」

 

キャサリン「ああ。今度は俺も油断はしない。敵の小宇宙(コスモ)だな。相手は3人、雑兵どもジャン」

 

リバT『ええ、技術点6〜7、体力点6〜7の首狩族が現れました』

 

キャサリン「たかが技術点6〜7なんぞ、技術点11の聖闘少女の敵ではない。軽くひねってくれるわ!」

 

(戦闘シーンは省略。14ラウンド戦って、首狩族3人を無傷で撃退したキャサリン

 

キャサリン「さすがに1対3だと手間が掛かるな。こんな奴らを倒すのに、2分半近くもかかってしまうとは。デスマスク師匠なら、鎧袖一触で三人を一撃で瞬殺できたろうに」

 

リバT『FFだと基本、1ラウンドで2点ダメージしか与えられませんからね。1体の敵を倒すのに、3ラウンドから4ラウンドはかかる計算になります。それでも、10ラウンドで全滅させられるはずでしたが』

 

キャサリン「4回、引き分けたんだから仕方ないジャン。負けて手傷を負わなかっただけマシと思ってくれ」

 

マンゴ「まあ、技術点4〜5差で負けたら、聖闘少女としても恥ずかしいからな。とにかく、よくやったぞ、キャシー」

 

キャサリン「お前も動けるんだったら、手を貸してくれたらいいのに」

 

マンゴ「何を言ってるんだ。ナイフが念動力で自律移動するには、精神力を消耗するんだ。幽霊が精神力を消耗し過ぎると、消失の危険がある。オレが動くのは、本当の危機に際してのみと思ってくれ」

 

キャサリン「仕方ないな。お前はいざという時の切り札と考えておくジャン。とにかく、先へ進むぞ」

 

マンゴ「ちょっと待った。倒した敵が何かアイテムを持っているかもしれないぞ」

 

キャサリン「おっと、そうだったな。触手の女神よ、何か持っているでごわすか?」

 

リバT『触手の女神じゃなくて、自由の女神と呼んで下さい。それに、この攻略記事で女神と言われると、アテナやリーブラと混同してややこしいので、私めのことはディレクターと呼ぶように』

 

アスト「ディレクターよりは、GMの方が呼びやすいんだけどな」

 

リバT『そこは、AFFの公式呼称に合わせたいところです。ともあれ、首狩族は大したものを持っていませんでしたが、皮袋の中にバナナや椰子の実が入っていたので、軽く食事で体力回復できますよ』

 

キャサリン「バナナを食べた」

 

リバT『体力1点回復です』

 

キャサリン「おやつタイム終了。では、先へ進むとしよう」

 

リバT『周囲を見渡すために、木に登ってみると、南西の方に集落があるらしく、煙が立ち上っているのが見えました。北西の方には、遠くに火山が見えますね。どちらへ向かいますか?』

 

キャサリン「マンゴ、どう思う?」

 

マンゴ「集落ってのは、首狩族の村ってことだな。連中から何かの情報が得られるとは思えない。オレたちの目的はトカゲ王がいると言われる火山だ。だったら、北西へ進むべきだろう」

 

キャサリン「うむ、俺もそう思ったジャン。しかし、首狩族の村で何が起こるかも気になるところジャン」

 

マンゴ「だったら、IFルートということで、後でチェックすればいいな。今は北西へ行くのが正規ルートと主張するぜ」

 

キャサリン「IFルートは後回しってことだな。よし、マンゴのアドバイスに従おう」

 

 

密林・北西ルートの探検(12)

 

リバT『北西へ向かったパラグラフ12番では、白骨死体が転がっていました。服装から判断して、島から脱走しようとした囚人のようです。囚人のかたわらには、手斧ロープが落ちていましたので、持って行くことにしました』

 

キャサリン「北西ルートじゃないと、手斧とロープは手に入らないみたいだな。こっちに来て正解だったジャン」

 

マンゴ「ああ。アイテム入手は、リビングストンの世界では重要だからな。アイテムを制する者は世界を制する、だ」

 

リバT『その後、危険な植物に注意しながら先へ進んで行くと、とある木に粗末な足場があって、蔦が垂れ下がってますね』

 

マンゴ「どうやら、この上に誰かがいるようだな」

 

キャサリン「邪悪な小宇宙(コスモ)は……感じない。登るとするか」

 

マンゴ「オレは止めない。好きにすればいいさ」

 

キャサリン「登った。さあ、そこに隠れている奴、出て来い」

 

樹上の老人『立ち去れ。さもなきゃ後悔するぞ』

 

キャサリン「おお、爺さん。俺は怪しい者じゃない。女神(アテナ)に仕える聖闘少女(セインティア)、カニ座のキャサリンだ。地上の愛と平和を守るのが使命ジャン」

 

樹上の老人『聖闘少女(セインティア)なぞ聞いたこともないわ。立ち去らぬなら、これでもくらえ!』

 

マンゴ「うおっ、それは伝説の魔法の呪文か」

 

リバT『いいえ。飛んで来たのは、ガラクタの類です』

 

キャサリン「ふっ、聖闘少女(セインティア)に、そんなガラクタの1つや2つ、通用すると思っているのか。悠々と樹上に登って行くジャン」

 

リバT『1つや2つではなく、瞬時に10個や20個のガラクタが飛んで来ます。しかも、器用にコントロールされていて、椰子の実やら、バナナの皮やらに紛れて、投擲用のナイフまで飛んで来ます』

 

マンゴ「ナイフはヤバい。FFシリーズの矢やナイフは、下手すると即死バッドエンドに突入するからな」

 

キャサリン「お前もナイフだろうが。ナイフにはナイフ。守ってくれ、マンゴ」

 

マンゴ「やれやれ、最小限の動きで急所を狙って来たナイフをカキーンと弾くぜ」

 

リバT『クロスナイフが投擲ナイフを弾いた瞬間、同時に飛んで来た椰子の実がキャサリンさんの頭にボゴッと当たって、1点のダメージを与えますよ』

 

キャサリン「ぐはっ、聖闘少女に傷を負わせるとは、この老人、恐るべき使い手と見た」

 

リバT『キャサリンさんが、何とか樹上の足場まで登りつめると、追いつめられた老人は血走った目で、ブルブル震えながら、竹の棒を構えて身を守ろうとしています』

 

キャサリン「むっ、ブルブル震えながらも、油断なき構え。もしや、さぞ名のある老師なのでは? ここは下手に出て、どっかりと腰を下ろして、食べ物を取り出すとしよう。敵意のないことを示さなければな」

 

リバT『もしも、老人を捕まえようと近づいたら、俊敏な動きで木から木へと飛び移り、逃げ出すはずでしたが、食べ物には抗い難かったようで、物欲しそうな表情を浮かべます。保存食をくれるなら、話をしてくれますが?』

 

キャサリン「アイテムも大事だが、情報も大事。老師の話を拝聴するジャン」

 

老人『聖闘少女とやら。わしは老師と呼ばれるほどの者ではない。かつては飛翔の盗賊マリポーサと呼ばれた罪人よ。この島の牢獄に囚われていたが、5年の刑罰で釈放されるはずだった。しかし、あのトカゲ王が島を支配するようになってから、人のルールは意味を為さなくなった。過酷な金鉱労働に従事させられ、何とか脱出して、この密林に隠れ住んでいるのが現状よ。船で海を渡る技術も体力も持ち合わせておらんから、ここで一生を送る運命かと思うておったが』

 

キャサリン「大丈夫です。このキャサリンが必ずやトカゲ王を倒し、他の囚人たちと共に本土へ返してあげましょう」

 

老人『たかが小娘一人に何ができる? あの邪悪なトカゲ王を倒すなど、夢物語じゃ』

 

キャサリン「そうさ、夢だけは誰も奪えない心の翼ジャン。心の小宇宙(コスモ)を燃やせば、奇跡だって起こせる。それこそがカニ座(キャンサー)のファンタジー

 

老人『言葉の意味はよく分からんが、とにかく凄い自信か。ならば、保存食をもう一つくれ。そうすれば、もう少し信じてやろう』

 

キャサリン「仕方ない、ほい、1食(残り7食)」

 

老人『よし、お礼に島の地図を描いてやろう』

 

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l火山 ふもとの牢獄←鉱山         ←現在地  l

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キャサリン「シンプル過ぎて、食料1食に見合わないジャン」

 

老人『ならば、もう少し語ってやろう。この密林を抜けて、沼地と岩地を越えた先に鉱山がある。そこで多くの囚人が今でも働かせられているはずだ。トカゲ王の軍勢と対決するには、囚人どもを解放してやるといい。命がけで戦ってくれるだろう。そして、トカゲ王は火山の近くの牢獄(わしらが最初に囚われていた場所)を自らの宮殿として君臨しておる。しかし、奴は恐るべき戦士であるとともに、おぞましい呪術の使い手でもある。かの有名なバルサス・ダイアにも匹敵するほどの邪悪という話じゃ』

 

キャサリンバルサスだと? その名が、俺をこの世界に引き込んだ悪魔らしい。バルサスに匹敵するとは、そのトカゲ王も大した悪魔なんだろうな。相手にとって不足はないジャン」

 

マンゴ「バルサスだって? トカゲ王はたかだかリザードマンの部族長ぐらいと思っていたが、そんな巨悪を相手にしないといけなかったのか、オレたちは」

 

キャサリン「知っているのか、マンゴ」

 

マンゴ「ああ。アランシアで冒険者を志した者にとって、その名を知らない者はいないってぐらいの有名な妖術師将軍だ。奴を倒すためには、神の導きが必要だって聞くぜ」

 

キャサリン「神の導きか。大丈夫、女神(アテナ)の加護が俺にはついているし、悪魔だって倒した。クロスナイフの真の力を発揮できれば、必ず勝てる」

 

老人『さっきから、何をブツブツ独り言をつぶやいておるのじゃ? そんなことよりも、もう一食、食料をくれれば、役立つアイテムをやるぞ』

 

キャサリン「まだ、欲しがるのかよ、爺さん。仕方ないな(残り6食)」

 

老人『ほれ、これじゃ。盗賊製の解錠ワイヤー。これで足枷を外して、鉱山から逃げ出すことができたんじゃよ。お前さんがもしもトカゲ王に捕まったときに重宝するじゃろう』

 

キャサリン「できれば、捕まらないことを願いたいものジャン」

 

老人『うむ。お前さんは多少イカれたことも言うが、なかなか親切な良い娘さんじゃ。健闘を祈っておくぞ。わしにできる手助けはここまでなので、旅を続けるがいい。達者でな』

 

キャサリン「おお、爺さんも元気でな。トカゲ王を倒した暁には、迎えに来てやるから」

 

老人『それができたら、お前さんの信じる女神を信じてもいいな。わしの信じた飛翔の神は、わしに心の翼を授けてはくれなかったし』

 

リバT『こうして、キャサリンさんは、老人に別れを告げて、旅を続けたのでした』

 

カニ座のキャサリン

 

・技術点:11

・体力点:18/20

・運点:11

 

・食料残り9→6

・所持品:剣、幸運のポーション、クロスナイフ(マンゴの霊を封入)、アニスの実の味の乳白色の液体(飲んだ)、手斧、ロープ、島の地図、解錠ワイヤー

 

密林突破

 

ダイアンナ「それにしても、食料3食をあげた割に、もらえる情報やアイテムが少なくないか? 体力点にして12点だぞ」

 

リバT『解錠ワイヤーの価値がどれぐらいかによりますね。ただ、初見ではパラグラフ149番の地図が貴重に思えます。現物はこうですよ』


キャサリン「損か得かではない。食料を欲しがっている老人に施してやった。すると、お礼に地図と解錠ワイヤーをもらったと思えばいいジャン」

 

マンゴ「ほう。ずいぶんと殊勝なことを言うじゃないか」

 

キャサリン「聖闘少女とは殊勝なものと昔から決まっている。それよりも先に進むぞ」

 

リバT『先に進むと、虹色の羽根を持った大トンボ(技8、体4)が空中から襲いかかって来ました』

 

 奇襲で2点のダメージを受けたものの、撃退に成功したキャサリンだった。

 

キャサリン「ドラゴンならぬドラゴンフライか。なかなかに小賢しかったジャン」

 

リバT『トンボの死体が転がった場所に、キノコが生えているのが見えました。食べて、体力回復しますか?』

 

キャサリン「こんなところに生えているキノコを口にするほど酔狂ではないジャン」

 

マンゴ「まあ、その方がいいよな。毒キノコで体力点3点と運点1点を失いそうな臭いがプンプンするぜ」

 

リバT『では、そういう毒キノコをスルーして先に進むと、今度は林間地に緑色の水晶がほのかに光っているのが目に入ります。水晶を迂回するか、手で触れてみるか、それとも剣で叩き割って欠片を持って行くかの3択ですね』

 

キャサリン「剣ではなくて、クロスナイフを近づけてみる。どうだ、マンゴ、邪悪な気配は感知できるか?」

 

マンゴ「よせ。こんなよく分からない物体に、むやみに近づけさせるんじゃない!」

 

キャサリン「大丈夫だ。クロスナイフは多少のことで傷つかないジャン」

 

マンゴ「クロスナイフは平気かもしれないが、こう見えても、オレは幽霊なんだ。生命力に満ちた清浄な光にさらされると、消滅してしまうかもしれねえ」

 

キャサリン「生命力に満ちた清浄な光か。ならば、生きた人間には害がないジャン。安心して触ってみよう」

 

リバT『暖かな光が体に降り注ぎ、女神の小宇宙(コスモ)に接したように、体力点が3点回復します。どうやら、これは【再生の水晶】みたいですね』

 

キャサリン「では、一欠片、クロスナイフで刻んで行くといいのでは?」

 

マンゴ「だから、幽霊のオレには、その光は毒なんだって。頼むから、その水晶はそっとしてくれ。それに剣で叩き割ろうとしても、水晶が固くて剣の方が折れてしまって、技術点が2点減りそうな予感がするぜ」

 

キャサリン「ずいぶん、具体的な予感ジャン。まあいい。このような清浄な光を汚し傷つけるのも、聖闘少女の本義ではない。水晶の光に感謝の言葉を述べて、この場を立ち去るとしよう」

 

リバT『アストさんの巧妙な誘導ロールプレイで、最適解を選んで行くキャサリンさんの前に、今度は6人の密林小人が出現しました。手にした吹き矢筒の狙いを露出した肌に向けて、威嚇していますが、戦いますか、それとも話し合おうとしますか?』

 

キャサリン「相手に攻撃の意志があるなら、問答無用で攻撃してくるはずジャン。あくまで威嚇のみということは、話し合いの余地があるってことで、ここは会話を試みる。キャン・ユー・スピーク・イングリッシュ?」

 

リバT『彼らに、あなたの言葉は通じないようですね』

 

キャサリン「マンゴ、通訳を頼む。アランシアの言葉は、俺には難しすぎるジャン」

 

マンゴ「連中が喋っているのは、アランシアの共通語じゃねえ。オレにだって、分からねえよ」

 

リバT『言葉の意味はよく分からないけど、とにかく何かが欲しいと言ってることは、身ぶり手ぶりで伝わります』

 

キャサリン「何かって?」

 

リバT『具体的には、手斧、鉄の延べ棒、保存食、何もあげないの4択ですね』

 

キャサリン「鉄の延べ棒は、海賊と戦わないと入手できないので、持っていないジャン。保存食はこれ以上、減らしたくないので、手斧ぐらいしかあげられるものがないのだが……」

 

リバT『手斧を見ると、彼らは喜びの歌を歌い始めます』

 

キャサリン「ほう。こんな物で喜ぶのか。だったら、見返りに何かをよこせ、と要求するジャン」

 

リバT『すると、密林小人はナッツと木の実を差し出しますが』

 

キャサリン「ムシャムシャ」

 

リバT『体力点が2点回復します』

 

キャサリン「これで完全回復ジャン」

 

リバT『これにて、密林小人イベントは無事に終わって、一安心です。彼らとの交渉を間違えると、吹き矢でダメージを受けて、痺れ薬で意識を失って、持ち物と保存食を全て失う大惨事に見舞われるところでした。このルートに来ているということは、手斧を最初に入手しているはずなので、それを与えるのが最適解と言えましょう』

 

キャサリン「上手く最適解を選んだことを喜びつつ、先へ進むと?」

 

リバT『おめでとうございます。パラグラフ7番で密林を抜けて、次からは沼地に突入します』

 

ダイアンナ「密林編はこれで終わりかい。だったら首狩族の集落の方に行くIFルートを見てみたいところだね」

 

リバT『それは次回のお楽しみに。次回は首狩族の集落イベントを確認した後、沼地越えに続けて行くということで』

(当記事 完)