今回で最終回
キャサリン(カニコング)「俺はキャサリン。カニ座キャンサーの聖闘少女(セインティア)見習いだ。女神(アテナ)の加護と、2人の幽霊少女(カニ子とコニカ)の導きのおかげで、呪われた地獄の館を探索し、ついに霊刃クリス・ナイフを入手したじゃん。これで地獄の悪魔(ヘルデーモン)を倒すための武器はOK。後は戦いの舞台である赤き部屋に入るための鍵を見つけるのみでごわす」
アスト「本当に今回で終われるのか?」
キャサリン「正解ルートを辿るだけなら、簡単じゃん。バッドエンドなIFルートは追補篇のEXで我が触手の女神がフォローしてくれる予定でごわす」
リバT『仕方ありませんね。ゲームブック初心者に何もかも押しつけるわけにもいきませんですし、私でよければ、それぐらいの労はとらせてもらいましょう』
ダイアンナ「では、早速、地下から1階に上がっての探索話を聞こうじゃないか。ラスボスのことが気に掛かる」
アスト「この中ではアニーだけが知らないもんな」
1階の攻略
キャサリン「まず、1階のマップの完全版は以下の通りでごわすじゃん」
裏口 食糧準備室 秘密階段 小部屋
l l l l
台 所 鏡の間ー裏鏡の間
l l
l lーーーー書斎
ーーー1階奥 l l
l ↑ 地下階段 l
食堂 ↑ 2階 l
↑ ↓ l
応接室?ー玄関ホールー客間
l
入り口
リバT『この1階の探索で一番注意しないといけないのは、1階奥から台所(118)には絶対に入るなってことです。ここに入ると、どうあってもゲームオーバーを免れませんから』
キャサリン「玄関ホールの正面入り口からは脱出できないのと同様に、台所の裏口からも脱出不能なのでごわす」
アスト「確か、この館に入る際に、普通に正面から入る以外に、裏口から入る方法もあるんだよな」
リバT『盗み聞きしていた料理係さんたちの会話が終わる前に、裏口をノックして上手に交渉すると、執事のフランクリンズさんを呼んでくれますね。フランクリンズさんは「ここではあまりお客さまをお呼びしておりません」とささやかな苦言を呈してきますが、主人のケルナー卿に取り次いでくれて、応接室→食堂の晩餐シーンへと展開する流れです』
ダイアンナ「地獄の館は客人を歓迎していないってことかな?」
アスト「いや、単に正面からではなく、裏口の台所から入って来たことに対する非礼へのツッコミだろう」
リバT『とにかく、台所から脱出しようとすると、裏口のドアには鍵が掛かっていて出ることができません。台所のオーブンには、これ見よがしに鍵束が置かれているのですが、それを手に取ろうとすると熱くて火傷してしまい、ギャーッと悲鳴を上げることになります。そして、大声を上げたことで邪教徒に見つかって、囚われてゲームオーバーです』
キャサリン「最初のキャラのカニ子はそうしてゲームオーバーになったでごわすな。ケルナー卿の私室である2階のシェイタンの間から秘密階段を使って1階および地下の秘密部屋へ降りることができる。カニ子は鏡の間に迷い込んでから、台所に踏み込んでしまって終わったじゃん」
ダイアンナ「台所ではなく、食堂に向かったら?」
リバT『食堂は鍵が掛かっていて、それを入手するまでは入れないのですよ。あと、食糧準備室では恐怖点2を与えてくる屍鬼(グール)と遭遇します。技術点8なので大した敵ではありませんが、例によって麻痺毒を持っていますので、4回傷つけられるとゲームオーバーですね。ただ、上手く倒せたとしても、屍鬼が倒れた際にフライパンをガラガラと落としてしまい、大きな音を立てたことで邪教徒に見つかって、結局ゲームオーバーです。最初に1階奥の左に向かった時点で、ゲームオーバーが確定してしまうわけです』
ダイアンナ「すると、1階奥からは右へ進むしかないわけか」
リバT『キャサリンさんは、客間から地下に落ちて、クリス・ナイフをゲットして地下階段から上がって来たところですが、そういうルートだと書斎に入れませんね。書斎に入る方法は、客間から入るルートと、1階奥から真っ直ぐ突き当たりの扉を開けるルートだけですが、パラグラフ選択のタイミングによっては、鍵が掛かっていて入ることができないわけです』
キャサリン「別に入らなくても、攻略は可能なのでごわそう」
リバT『ええ。客間から書斎に入ると、地下でシーコウと出会えなくなるので、地下階段での合言葉がヒントなしの4択で臨まないといけません。1階奥から書斎→客間ルートだと問題なくクリアできるので、どうしても書斎に入りたいグランドマスターNOVAのような本好き人は、そちらのルートを推奨です』
キャサリン「俺は本なんて、これっぽっちも興味がない生粋のファイターじゃん。読書好きの聖闘士なんて聞いたこともないでごわす」
アスト「確かに。聖闘士星矢Ωでは、聖闘士養成学園が舞台なのに、読書好きのインテリキャラがいなくて、みんな脳筋武闘派キャラばっかりだったな」
リバT『小宇宙(コスモ)を感じるのは、書物による知識ではなくて、感性や実技によるものだからですね。ただ、医士の人とか、教皇になるような人はきちんと書物から学んだりもしていると考えますが。聖域(サンクチュアリ)の秘蔵図書館(アカデメイア)とかは後付けで設定されてもよろしいか、と』
アスト「古代ギリシャと言えば、オリンピックなどの運動競技の他に、ギリシャ哲学などの学問も重視されていたからな。仁力勇を重視する獅子座の聖闘士ならいざ知らず、智にも長けないと黄金聖闘士の長にはなれない、と」
リバT『まあ、現代ホラー系のゲームでは、情報源としての書斎や図書館は、重要な施設に位置づけられるんですよ』
ダイアンナ「だったら、その書斎では、どんな情報が手に入るんだい?」
リバT『恐怖点1点をもたらす自動筆記で「シーコウを見つけろ」というメッセージが示されますね。他には、「催眠術の本」による催眠効果で魂が吸い取られたりする危険もありますが、最大の恩恵は「黒魔術の本」を読むことで、「悪魔崇拝者を退ける五芒星(66)」が入手できます』
ダイアンナ「それは重要そうだな」
リバT『うっかり生け贄の儀式に踏み込んだ際に、邪教徒集団から逃げ出す場面で役に立ちますね。ただし、その儀式に遭遇してしまった時点で、正解ルートから外れて攻略不可能に陥っていますので、攻略の役に立つ必須情報ではないのですが』
アスト「バッドエンド確定ルートでも、ギミックは手を抜かないんだな」
リバT『だから、バッドエンドも攻略しないと、ストーリーゲームを味わい尽くしたとは言わないのですよ。当然、グッドエンドを見ることが第一目標ですし、難解な作品だとグッドエンドにたどり着くこともできない読者さんもそれなりにいるようですから。特に本作は』
ダイアンナ「『地獄の館』をクリアした、というだけで箔が付くわけか」
リバT『インターネットの攻略サイトが存在しない80年代なら尚更ですね。ゲームブックの攻略本なんてものも普通に売ってはおらず、その数少ない書籍がこれと言えるわけです』
リバT『FFシリーズ作品の歴史的意味や、その発展史、ジャクソンやリビングストンの作風の違いや、欧米ゲーム業界からの影響を考察したり、RPG展開への期待など、90年代初頭の展望も交えながら、熱心な読者をワクワクさせてくれた研究解説書です。最近のFFコレクション付属の解説小冊子も、この書籍の論考を基に一部抜粋しつつ、発展継承した文面になっていますね』
アスト「90年代初頭のゲームブック発展の夢は、21世紀に入る前にブームが過ぎて一時期は途絶えていたけど、ゼロ年代の一部リメイクを経てからの30周年、そして2017年からの再復刻を経てからの今年40周年か。やはり、良い作品というのは時代を越えて愛されるものなんだな」
鏡を越えた先で
キャサリン「俺が通過しなかった台所と書斎の話はそれぐらいにして、地下階段から上がって来た後の物語に移るでごわす。293番パラグラフで正面のドアに入ると、壁に大きな鏡(神秘的な鏡に畏れて恐怖点+1)のある接客室がある。そこで先に部屋を調べると、テーブルの下の大箱の底に隠された革箱を発見し、中に『黄金の鍵』が入っているじゃん」
ダイアンナ「おお、重要アイテムを見つけたんだな」
キャサリン「しかし、箱の中身を確認する前に敵の手下が2人、部屋に入って来るので、『革箱を持ったまま鏡の裏にこっそり逃げ込む』か『2人の手下と戦って撃退する』かを選ばないといけないでごわす。ここで革箱をゲットしないと、攻略不能状態に陥るじゃん」
アスト「革箱の中の黄金の鍵を入手して、鏡の間の裏に入ることが必要なんだな」
キャサリン「そう。その部屋には左右に扉があるが、正解は右の扉。そこは黄金の鍵で開けるようになっていて、中の小部屋で『鋳鉄の鍵(27)』を発見する。この鋳鉄の鍵こそが、食堂に入るのに必要な重要アイテムでごわす」
ダイアンナ「黄金の鍵をゲットするだけで満足していてはいけないんだな。黄金の鍵→鋳鉄の鍵という入手順番が大事だと」
キャサリン「カニ子が経験したように、先に裏の秘密階段から来た場合は、黄金の鍵を未入手のために、小部屋の鍵が開かない。つまり、裏からの攻略は不可能でごわす。そして、鋳鉄の鍵を上手くゲットしてからは、速やかに鏡の門を引き返して、そのまま食堂に向かうのが正解ルートになるわけで」
ダイアンナ「秘密階段を降りた先は?」
リバT『地下のバッドエンド区画に通じていて、戻って来れないので、うっかり踏み込まないことを勧めます。秘密は秘密のまま残しておいて、さっさと表の鏡の間に戻って、食堂へ向かうことが唯一無二の正解ルートです』
アスト「この鏡を使った部屋の行き来が、このゲームのマッピングをややこしくしている感じだな。地下では、クリス・ナイフの部屋とダミーのトラップ部屋が文章記述だけだと混同しやすいし、1階では鏡の間の表と裏が勘違いしやすい。そして、表の地下階段と裏の秘密階段の、似たような施設があってイメージングを紛らわしくしている、と」
リバT『似たような仕掛けの二つの部屋というのは、推理小説のトリックなんかでも使われていましたね。眠り薬入りのワインを飲んで、気がつくと元の部屋のように見せかけて、実は別の似た部屋に移されていたことから生じる謎仕掛けというのは古典的と言えます』
キャサリン「しかし、仕組みが分かれば、恐るることは何もない。クリス・ナイフと鋳鉄の鍵を入手した後は、ゴールまで進むだけじゃん。パラグラフ323番から鍵の番号27番を引いた296番こそが最終決戦に通じる入り口でごわす」
食堂の最終晩餐会
リバT『赤い壁紙で彩られた食堂に入ると、呼び鈴でフランクリンズを呼び出すことができ、主人のケルナー卿との対面に移ります』
キャサリン「ここで先にフランクリンズを攻撃するか、主人のケルナー卿を攻撃するかの2択が求められるでごわすな。ケルナー卿は技術点9、体力点10。執事のフランクリンズは技術点8、体力点8。ここは逃げ出す執事を背後から一突きするのが正解じゃん」
ダイアンナ「ちょっと待て。どうして主人ではなく、執事を先に攻撃……って、ハッ!? もしかして、そういうことか」
リバT『そう。真のラスボスは、執事に化けていたのです。執事のフランクリンズは攻撃を受けると、地獄の悪魔(ヘルデーモン)の正体を現し、技術点14、体力点12の化け物として立ちはだかる、と』
キャサリン「そんなこととはつゆ知らず、俺は単に『弱い奴を先に倒して、敵の数を減らす。それが戦いの流儀じゃん』と考えていたら、そっちがボスと知ってビックリしたでごわす」
アスト「分かってやってた訳じゃないのか?」
キャサリン「たまたま偶然……いや、きっと女神(アテナ)の小宇宙(コスモ)が俺を導いてくれたのじゃん」
ダイアンナ「それにしても、技術点14の敵ってのは強敵じゃないか?」
リバT『初期FFでは最強クラスの強さですね』
キャサリン「クリス・ナイフがなければ、全く太刀打ちできなかったじゃん。しかし、クリス・ナイフが光り輝き、この身を包む聖衣(クロス)となったでごわす」
アスト「そんなことは、ゲームブックには書いてないだろう。捏造するなよ」
リバT『対悪魔特効武器であるクリス・ナイフは、+6ボーナスを与えてくれるんですね。もちろん、その+6は原技術点+6ではなく、マイナス3された開始技術点に+6なので、実質は原技術点+3と解釈するのが妥当でしょう』
キャサリン「それで、こちらの戦闘技術点は悪魔と同じ14になって、純粋に対等のダイス目勝負。さらに、運だめしを活用して2倍ダメージ(2点ではなく4点)を与えることで、悠々と倒したでごわす。緊迫感のかけらもなかったじゃん」
リバT『一応、出現時に恐怖点3を与えてくるので、下手したらラスボスの姿を見ただけでショック死する危険があったわけですけどね』
キャサリン「ここまでで、恐怖点8点が溜まったので、最低でも恐怖限界点が9以上ないと、攻略不可能なゲームでごわすな」
リバT『ただし、「プレイヤーが一度獲得した情報(アイテムではなく)は、再プレイでは前世の記憶として会得済みで、もう一度そのパラグラフを通る必要はない」と考えるなら、モルダナ婆さんと会ったり、シーコウの地下室に落下したりする必要がなくなるので、恐怖点を3点受けとらずに、プレイするというのもありですね』
アスト「厳密に考えるなら、そういうフラグ立てイベントはアイテム入手と同様に、キャラ毎に必ず通らないといけないと解釈すべきだと思うがな。それなら、他のイベントで恐怖点は最大3点までしか許容できなくなって、非常にカツカツのプレイになってしまう。まあ、元々、下手な寄り道がゲームオーバーに直結しやすい作品なんだが」
リバT『厳密なプレイで縛りをかけるか、それともソロプレイなので自分ルールを設けてプレイバリューを高めるかは、プレイヤーの解釈次第という曖昧さを許容できるのは、ゲームブックの長所であり、欠点でもあるということですね』
ダイアンナ「要は、プレイヤーが納得できて、楽しめたらいいってことだろう? 正解の道筋が分かれば、いろいろショートカットするテクニックもあるってことだ」
キャサリン「では、ラスボス戦があまりにもあっさり終わった感じなので、独自イベントを挿入するでごわす」
「燃え上がれ。俺の小宇宙(コスモ)!」
突如、出現した地獄の悪魔を前にして、恐怖のあまり怯える心を叱咤して、俺は霊刃クリス・ナイフに願いを込めたじゃん。
そう、この強敵を倒すには、どうしても聖衣(クロス)が必要になる。
だけど、クリスは一向に変形せず、ただ悪魔を前に聖なる光を発するのみ。
「バカな。聖衣(クロス)は身にまとう物だと聞いたのに……」
俺は、クリスがクロスだと勘違いした自分の浅はかさに絶望を禁じ得なかった。
その時、俺を応援する声が聞こえて来たじゃん。
「キャサリンさん、諦めてはいけません」
「その声……もしかして女神(アテナ)でごわすか?」
「いえ、カニ子です」
「(コクコク)」
「何だ、お前たちか(ガッカリ)」
「何だとは何ですか? せっかく、スーパーメイドのワタシが救いの手を差し伸べようとしているのに」
「救いの手だと? この館で死んだただの幽霊姉妹にそんなことができるのか?」
「そうです。ワタシたち姉妹は、そのクリス・ナイフの聖なる力で、ただの幽霊姉妹から聖霊姉妹に覚醒したのです。聖衣(クロス)の代わりは、ワタシたちが務めましょう。そう、カニ座の加護を受けたワタシたちがカニ座の鎧と盾になるのです」
「カニ座の鎧と盾だと? そんなことが本当にできると?」
「ええ、変身ッ。カニ子アーマー!」
「(ふるふる)……コニカシールド」
その時、奇跡が起こったじゃん。
遠い異世界にある七つの要塞の魔力が招来し、カニ子の聖霊パワーが強固な装甲の鎧に変形する。聖衣(クロス)ではないが、その威容は黄金聖衣(ゴールドクロス)に負けるとも劣らぬインパクトを与える伝説の鎧。
そして、光り輝くフィルムに彩られた、幻像を写し出す効果を秘めた幻の盾。
これらの神秘的な装具を身に付けた俺は、三位一体、ホーリー・ゴッド・キャンサー・キャサリンとなって、クリス・ナイフを振りかざして、地獄の悪魔に果敢に切り込んで行ったでごわす。
アスト「いつから、このゲームはセブンフォートレスになったんだ!?」
リバT『確かに、カニ子さん、コニカさん、キャサリンさんはナイトウィザードのサプリメントでブラッシュアップされた萌えヒロインでしたね。セブンフォートレスと同じ世界観を背景に持つナイトウィザード所縁のキャラクターなら、カニアーマーを装着しても不思議ではありません』
アスト「もはや、萌えヒロインがどうこうというツッコミは無意味と化した気がするが、聖闘士が登場した以上は、違う世界観のファンタジーRPGが登場しても納得するしかないのか」
ダイアンナ「セブンフォートレスとか、ナイトウィザードとか、別ゲームのタイトルを挙げられても、あたしにはさっぱりなんだが、とにかく異世界から凄い力を召喚して、地獄の悪魔を倒したんだな。ケルナー卿はどうなったんだ?」
リバT『フランクリンズではなく、ケルナー卿を先に倒すと、地獄の悪魔の不意打ちをくらってバッドエンドです。先に悪魔を倒すと、本当のご主人を失った伯爵は悪魔の亡骸を抱えて戦意を喪失します。どういうことか事情を確かめる前に、戦闘の最中に発生した火災(シャンデリアから落ちたロウソクによるもの)が部屋を、そして館全体を包み込みます。
『どさくさ紛れに、主人公が玄関口から外に飛び出して、無事に脱出成功。屋敷が地獄の業火に包まれて、この世界から完全に消失するのを遠くから見つめる主人公……で物語は余韻を残して完結するわけですね』
キャサリン「聖闘士ならぬ聖霊騎士として覚醒した俺は、カニ子、コニカの守護聖霊をお供に、その後も退魔活動を続けるじゃん。冥王ハーデスとの戦いの際に人知れず活動して、冥闘士(スペクター)と死闘を繰り広げた聖闘士外伝はまた別の話でごわす」
ダイアンナ「邪教徒集団や、囚われていた人たちはどうなったんだ?」
リバT『作品中では語られていませんね。火災のどさくさ紛れに逃げ出すことができたのか、館とともに焼け死んだのか、それとも囚われ人たちが拷問や生け贄の儀式で殺されてしまったのか等々は、プレイヤーの想像に委ねられます。ただ、バッドエンドで生け贄の儀式のシーンは描かれているのですけどね』
アスト「そういうおまけ要素は、次回のEXで確認するってことだな」
キャサリン→カニコング「そうでごわす。カニ子、コニカ、キャサリンの数奇な運命に導かれた3人のカニ萌えヒロインの『地獄の館・脱出譚』はここまでということで」
ダイアンナ「萌えヒロインの定義を根本から考え直したくなる役割演技だったけどね」
カニコング「カニ萌えとか、ごわす萌えという新ジャンルを開拓したってことで」
アスト「今だ不毛な荒野で、開拓できていないと思うがな」
(当記事 完)