ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

ロウラスって誰よ

 以前に、コメントでSW旧版のルール制限(最大10レベル)の壁を越えて成長したキャラの例として、「ウォートや大ニース」といった超有名人キャラと同列に並べられて、ぼくの思考回路を大いに困惑させたロウラスさん。

 一体、誰? と気にしてみましたが、ようやく確認成功したので、ご報告、と。まあ、書いた本人に聞けよ、という選択肢もなかったわけではないですが、聞いたところで的確な答えが返ってくる可能性が「交渉判定にクリティカルして、さらに彼の説明スキルで判定成功し、こちらの記憶ボックスが適切に開くところまで想定する」と、わずか数パーセントぐらいかな、それでも何度も試みれば、そうだな、10回に1回ぐらいなら、きちんと伝わるかな、と悲観的なことを考えてみた挙句、それだったら自分であれこれ調べて回った方が早い、という結論に達して。

 要は、彼の説明は、NOVAの記憶ボックスのおかしなところを開いてしまって、その場に必要な話の流れを途絶えさせてしまい、限りなく寄り道、脱線を展開した挙句、「ところで、今、何の話してたっけ? ああ、ロウラスね。ところで、ロウラスって誰?」とスタート地点に戻ってきて、まあ、なかなか答えにたどり着けず右往左往、となって、結局、もうどうでもいいや、となってしまう未来が見えた。

 

 可哀想なロウラス。本当に、NOVAの記憶回路にかすりもしないんだもんなあ。

 

★ロウラス・クエス

 で、ニチアサTwitter同志のTさんがコメント欄で、ぼくに『ロードス島ワールドガイド』の存在を思い出させてくれ、ああ、これを使えば、ロウラスも載っているかもしれないなあ、と人名リストをチェックした。
 だけど、いない。
 どうやら、ロウラスさんは98年時点で、ロードスの歴史の表舞台からは抹消されていたようです。
 うーん、仕方ない。ネット検索でもするか、と遅ればせながら、探してみると、「マナ・ライとロウラス」が並立してあって、おや、ロードスじゃなくて、SWの住人でしたか、と今さらながら気づく。


 先に、ロードスのメジャー過ぎるキャラ名を出されたから、頭の中がロードス方面にばかり行っていたじゃないですか。ここからSWに戻ってくるには、呪われた島から大海を渡って、北のアレクラスト大陸へはるばる船の旅を敢行しないといけません。
 まあ、実際にそこに行くには、何ヶ月もかかり(距離感はそんなものだよね。リウイとか何かの資料を調べれば、正確なところも分かるかもしれないが、今はパス)、とにかく、脳内距離はそんなに遠くない。ただし、ぼくの脳内は、回路が複雑に入り組んでいるので、ナビもなしに闇雲に歩き回れば、どこにたどり着くか保証できない。
 ロウラスを探して、やみくもに動き回ってみれば、気づくと、いつの間にか未開のファーランドに迷いこんで、あれ、ここどこよ? ってことになり兼ねない。サイバスターのマサキの気持ちが、分かった気分。
 ……って、フォーセリアから、いつの間にか、スパロボ世界に転移していることもしょっちゅう。 X発売まで、残り一週間ほど。


 と、何も道案内がなければ、どこに行くか分からない奴なので、便利な観光ガイドがないものかのう?
 おや、こんなところに、

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 まるで、往年のファイナルファンタジーを連想させる天野嘉孝さんのイラストで描かれたのが、探し求めていたロウラスさん。黒光りした肌に、筋肉質のボディが魅力的……って、そんなボケは適当に聞き流しておいて。
 ええと、『ソード・ワールドRPG ワールドガイド』~と、ドラえもんになった気分で言ってみるわけだ。さすがに、判型が大きいので、NOVAの3次元ポケットに収まるサイズではないけれど、少なくとも部屋の本棚には収まるサイズ。
 なお、出版は93年1月。25年前かあ。あの時もいろいろあって……と思い出にふけるのは、それぐらいにして。


 あ、ついでに、別のガイドも記念に貼り付けちゃうぞ。

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 こういうのを見ると、懐かしい気持ちがいろいろ込み上げてくるのだけど、自分で文章書いた記事に、自分で撮った写真を貼り付けて人様にご披露する感覚ってのも、またウキウキしてきますな。貴重なお宝公開とか、読者の皆さん、いっしょに懐かしみましょう、という気分で、内心ドヤ顏している不思議な気分。
 NOVAはこれまで、文章や記述メイン、言葉メインであれこれ書いてきた人で、写真に撮って残すってことはあまりしてきていない。絵心がない、というのもあるんだけど、写真を撮っても、自分のものって感覚が持てない人だったわけで、だけど「自分のものを写真に撮って見せる」という感覚は、このブログで初めて経験した感じで、何ともなく新鮮です。いろいろな意味で、若返った気分。


 で、懐かしがってたり、写真を撮って示すことのアンチエイジングの効用をあれこれ論じるトーンになりかけたのを、慌てて、目の前の探求に切り替えます。
 ロウラスさんを知りませんか、と、まずは、アレクラスト大陸は賢者の国オランの魔術師ギルドに久々に顔を出し、懐かしいなあ、と周囲を見回しながら、大賢者マナ・ライさんに会いに行くぞ。

NOVA「やあ、マナ・ライちゃん、久しぶり。元気してた?」

 いや、どうしてタメ口きいてんだ、とツッコミの声も聞こえた気もしますが、だって、自分、ゲームマスターだったもん。
 当然、マナ・ライのロールプレイをしたこともあって、まあ、いわゆる中の人感覚、いや、こりゃ神だな。アレクラスト六大神のさらに上位に位置する、物語創造の権能を与えられた数多い神の一柱。いや、さらなる上位神、ワールドデザインの水野神や、システムデザインの清松神には、到底頭が上がらないんだけどさ。
 それでも、マナ・ライちゃんよりは、立場が上ってものよ。

マナ・ライ「おお、誰かと思えば、NOVA殿ではござらぬか。久しく、顔をお見せにならないと思ったら、いささか老けましたかな」

NOVA「いや、我々の住む上位三次元世界でも、いろいろあってさ。その間に、数々の下位世界が構築され、活性化し、あるものは継続し、あるものは低迷し、中には思いがけず再生するものあり、中には人々の記憶から風化するのを防ごうと、頑張って言葉を紡いだり、まあ、いろいろあったわけよ」


マナ・ライ「それは興味深い。是非とも、ゆるりと時間をとって拝聴したいとは思いますが、本日お越しの御用向きは、懐かしい気持ちで雑談に華を咲かせるためでは、ござらんのでしょうな」


NOVA「うむ、実は先だって、どこかの神の啓示があって、ロウラスという名前が挙がったのだが、なかなか心当たりが思いつかないのでな。彼の神の啓示は曖昧で、いささか信憑性に欠けるところがあっての、一応、世界の危機に関わることなら見逃せぬと思い、はるばる世界を超えて、参り越した次第。一度は、彼の神の啓示の示唆するところに従い、呪われた島にも出向いてみたが、どうも見当はずれだったようでな。そのロウラスという人物、このアレクラストのどこかにいるらしいのだ。そこで、アレクラストといえば、まずは賢者のそなたに聞くが良かろうと、罷り越したというわけだ」


マナ・ライ「ふむ。ロウラス、ロウラス……その名はいくつか思い出さんわけでもないが、お探しの人物は、おそらく中原北部、魔法の国ラムリアースは一角獣の森に住むドルイドの長を務める大ドルイド殿ではござらぬか」


NOVA「おお、さすがはマナ・ライ。でかしたぞ。そうかあ、一角獣の森かあ。昔、そこには行ったことがあるぞ。いや、ぼくではなく、ぼくに導かれし冒険者パーティーの方だけど。その時、ロウラスさんは登場させなかったが、もしかすると、ぼくの見ていないところで、森の安穏を見守っていたのかもしれないな。よし、早速、行ってくるか。じゃあ(と、念じて、瞬間移動)」


マナ・ライ「やれやれ。相変わらず慌ただしいお方だ。茶の一杯でも飲んで行けばいいものを。さて、思わぬ来客に邪魔されたが、今朝の仕事の続きを片付けようとするかの。カーフェスのところの、あのリウイという若造が、また一悶着起こしそうな気配だな。まるで、昔のリジャールを見ているようじゃて」

 ……とまあ、こんな経緯を経て、NOVAは一角獣の森に降り立つのでした。
 この森、杉やヒノキが植えられて、花粉が飛びかってないだろうなあ、と少し心配しながらも、特に自覚症状はなし。さすがに某所で話題になっている花粉症子ちゃん(仮名)も、アレクラストまでは追いかけて来れないだろうと一安心しながら、ついに大ドルイド僧その人に会えたのでした。

ロウラス「おお、NOVAどの。マナ・ライ殿から聞きましたぞ。近々、お見えになるとか」


NOVA「さすがは大賢者。手抜かりがないなあ」


ロウラス「まあ、こんなところで立ち話も何ですから、薬草茶でも飲んで行かれるがよろしい。少々、お顔色がよろしくないようですしな」


NOVA「いや、顔色が悪いのはいつものことだけどな。White NOVAが色白なのは、今に始まったことじゃない。それでも疲れているのは確かに事実だな。だったら、誘いを無下に断るのも悪いので、お茶、付き合うよ。でも、あまり苦くはないよな」


ロウラス「女性にも好評のフルーティーな代物ですぞ。今では、それぐらいしないと、街でもなかなか売れてくれませんのじゃ」


NOVA「って、商売しているのかよ。ええと、自然と共に暮らすのを旨とする大ドルイドだったよね」


ロウラス「いやあ、お恥ずかしい。確かに以前はそうじゃったが、時代が大きく動こうとしている今、森にただ引きこもっているだけでは世界のためにならない、と、この間、若者たちに諭されましてな。少しずつ門戸を開こうと、あれこれ試している最中ですのじゃ」


NOVA「なるほどな。保守的で名高いドルイドも、時代によって変化を受け入れることもある、か。こいつは、いい話を聞いた。ロウラス爺さん、おいらにも薬草茶をおくれ。そして、いろいろな話、聞かせておくれよ」

 こんな感じで、NOVAの久々のアレクラスト旅行、ロウラス・クエストは一旦、終了。
ドルイドの爺さんから、いかなる話を聞けたかは、まあ、まだうまくまとまりそうにないので、これぐらいで筆を置くとして。
 いろいろ有意義な旅だった、と思います。とにかく懐かしかったのが一番。