ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

久々のTRPG雑談

★OP雑談(と哀しい話)

 

リトルNOVA「前回に続き、ぼくとおじさんの雑談タイムだよ」

 

ハイラス「そんなに雑談ばかりでよろしいのであるか?」

 

リトルNOVA「いや、雑談と言っても、今回のテーマはTRPGに限る。カテゴリーもTRPGにした」

 

ハイラス「前のTRPGカテゴリー記事はいつだったであろうか?」

 

リトルNOVA「それが聞いて驚け。2ヶ月以上も前の8月7日なんだよ。記事タイトルは『AD&Dとマスタールールの背景(その3)』。つまり、89年までのD&D関係の背景事情について懐古的に振り返った記事だね。89年は平成元年であり、ソード・ワールド元年であり、いろいろと新時代になるメモリアルイヤーでもあるわけだ」

 

ハイラス「だが、それを最後に本ブログはTRPG話をしなくなったでござるか」

 

リトルNOVA「お盆休みに入って、総括タイムに入ったからね。総括記事は雑談カテゴリー。大体、6月頭から夏のおさらいをしてから、ノンジャンルの多元宇宙概論の話をしていたら、娘の改造事件があって、新世界構築があって、次元嵐があって、いろいろバタバタしていたのが8月末から9月にかけてだ。のんびりTRPG話をしている場合じゃなかったんだよ」

 

ハイラス「それでようやく、こちらもTRPGの話に戻そうということでござるな」

 

リトルNOVA「うん、それはそうと、今朝いきなり訃報を聞いた」

 

ハイラス「訃報でござるか」

 

リトルNOVA「うん。TRPGルーンクエストの背景世界グローランサの創造主、グレッグ・スタッフォード氏が亡くなって、TRPGの業界人やファンの人たちがお悔やみを申し上げている状況だ。亡くなったのは10月11日。アメリカ時間だから、日本時間だと、つい昨日ということになるね。ぼくも彼の書いた『グローランサ年代記』は持っているし、ゲイリーさんに相当するTRPG偉人の一人と認識しているから、この場で謹んで哀悼の意を表明するよ。生誕が1948年2月9日だから享年70歳。そしてルーンクエスト発表が1978年で、つまり今年がルーンクエスト40周年ということになる。ルーンクエストのゲームルールをシンプルにまとめて1980年に発表したのが、ベーシックロールプレイングシステムで、これはクトゥルフRPGの母体にもなった。また、ロードスの水野良さんがルーンクエストグローランサのファンであることを公言しており、ロードスの世界観にも大きな影響を与えてもいる。TRPGで架空の神々の神話体系を創り出した元祖はルーンクエストと言えるだろうし、この人の話をするだけでも、いろいろと話題は尽きないだろう。とにかくTRPGファンの一人として、氏の偉業を称え、冥福を祈る次第」

 

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ルーンクエスト

リトルNOVA「さて、ここからルーンクエスト記事に展開したくなるんだけど、ぼくはゲームは持っていても、プレイ経験は日本独自にアレンジされた簡略版のルーンクエスト ’90sしかない身なので、あれこれ改めて調べないと語ることもできない。他人様の話の受け売りにしかならず、実感を伴わないので、こちらのブログで最近のルーンクエストの動向が書かれてあるのを紹介しておくね」

http://runequest.hatenadiary.jp

ハイラス「最新版の邦訳予定はないのでござるか」

リトルNOVA「噂は聞くけど、確定された情報はまだだと思う。一応、簡易版ルールの日本語版は以下で公開されているけど」

https://www.chaosium.com/content/FreePDFs/RuneQuest/CHA4027%20-%20Japanese%20-%20RuneQuest%20Glorantha%20Quickstart.pdf

リトルNOVA「とにかく、ルーンクエストTRPGの歴史において、非常に大切な作品の一つでもあるので、また折を見て掘り下げることもあると思うけど、今回は他の話に移るね」


GMマガジン最新号において



リトルNOVA「前回の記事で、ちらっと紹介した雑誌だけど、大雑把に内容は理解した。細かい読み物はまだだけど、ロードスの情報があったので触れておくね。TRPG30周年版の発売は11月20日予定とのことで、水野さんの小説は来年初めになるらしい。そして、雑誌内では初心者用のロードス島ワールドガイド記事があるね。ゲームのサポートは今後も雑誌で続けられるようなので、一過性の話題ということはないはずだ」

ハイラス「この機会に、ロードスを含むフォーセリア復活の機運が高まって、アレクラストへ通じる道が開けば、我が望みも達成できるのだがな。もちろん、時差の問題があるという話は聞いたが、それでもアレクラストが再び旬の話題になれば、それだけでも嬉しくなるのが人情というもの」

リトルNOVA「ぼくとしては、クリスタニア復活を期待するんだけどね。ロードスの物語も、無印ソード・ワールドの物語も一応は完結してあるんだけど、クリスタニアは未完だったから。神王バルバスに肉体を奪われたアシュラムとピロテースはその後、どうなったのか分からず仕舞い。自分の知る限りは、バルバスとアシュラムの肉体支配権を巡る精神世界の対決が永遠に続いて、眠りに就いたまま、漂流王の目覚めを永遠に近い人生で待ち続けるシェール(ピロテース)という場面。もう時が止まったような形で終わり、それ以上はないのかもしれないけど」

ハイラス「一度に何もかも復活されても、追跡するのが困難ではござらんか」

リトルNOVA「それはそうだね。まあ、単なるノスタルジーでもあるし、復活だけして後に続かないよりは、復活してからまた新たなる盛り上がりを期待するわけだよ。ロードスの復活が軌道に乗れば、その延長でアレクラストの物語やクリスタニアにもスポットが当たって、今のソード・ワールド新版とも接点ができることを希望する。そうでなくても自分がそういう動きを見て興に乗れば、オリジナルで勝手にクロスオーバー話を作ることもできるだろうし、大事なのは公式の動きを自分自身がワクワク見守れる環境かどうかだよ」

ハイラス「つまり、先にこういう予定があるから楽しみだなあ、と感じられるかどうかでござるな」

リトルNOVA「そう、つまんねえ、ガッカリだ、もう終わったというようなマイナス感情を払拭できるような盛り上がりを、自分が一緒に享受できるかどうかだね。自分の見ているものが活性化して、それに感化された自分自身も活性化できればいいわけで、自分の元気と周りの事象の元気が上手く響き合えるような流れを構築したいところ。訃報一つにしても、それを聞いて哀しんで終わり、じゃなくて、そこからもう一度、故人の生み出した作品をあれこれ思い出語りしながら、未来に受け継げるように願うのが建設的なファンの姿だと自分は考えるし」

ハイラス「過去を語りながら、今につなげて、未来へ受け継がせていくのが、NOVA殿の考える時空魔術の哲学、ということで間違いござらんか」

リトルNOVA「うん。過去、現在、未来の三世(さんぜ)の考え方は、仏教思想にも通じていて、自分には結構、馴染み深いんだ。三世の因果律とか、時間を神格化したクロノスとか、時空と宗教・神話を関連づけることもいろいろだけど、そこまで大掛かりじゃなくても、自分の思い出、メモリーは大切に保存して、生きた証として未来に残したい、あるいは未来に残して恥じない自分でいたい。これも人情だと思うんだけどな」


★当ブログの予定

リトルNOVA「さて、改めてTRPG話を再開するに当たって、話題の確認をしないといけないんだ。2ヶ月も違う話をしていると、いざTRPGの話をしようと思っても、取っ掛かりが何か欲しいところ。おまけに現在の旬であるソード・ワールド2.5は現在、ここではなくて、空想タイムのコンパーニュの塔でキャラを作ったり、模擬戦したり、レベルアップしたりしているからね。こっちは違った切り口で考えないといけない」

ハイラス「だから、こっちはD&D話を展開するのでござろう?」

リトルNOVA「ああ、そうなんだけど、D&Dって、この夏の展開はほとんどなくてね。一応、夏にシナリオ集が出て、それが目玉商品ではあるんだけど、ゲームのシナリオってブログ記事のネタにするのは、なかなか難しいんだよね。実プレイしたなら、プレイ記事でも書けるんだろうけど、このシナリオの面白さはこれだ、とプレイ経験もない人間が語れるはずもない。まあ、プレイ予定でもあれば、シナリオ読んで準備する作業は楽しいんだろうけど、ゲーム関連で記事にするのが一番難しい商品がシナリオなんだと思う」



ハイラス「つまり、記事にするには不向きなシナリオしか新しく出なかったために、D&D熱が冷めてしまった、ということでござるか」

リトルNOVA「まあ、ぶっちゃければ、そういうことになる。だけど、今月はようやく、追加ルール的なサプリメントが発売予定なので、それは期待している。ここはアマゾンが不調で、楽天は発売前の商品の画像がないので貼れないけど、『ソードコースト冒険者ガイド』に大変期待しているわけで、商品展開が活性化すれば、記事も書きたくなるだろう、ということさ」

ハイラス「つまり、5版が順調に展開してこそ、旧作懐古も生き生き展開できるということでござるな」

リトルNOVA「そうなるね。ここではもっぱら昔話だけでも話を回せるけれど、同じ昔話なら、活性化しているソード・ワールドやロードスに注意が向きがちになる。その点、D&Dは不利で、サポート雑誌もなく、リプレイみたいな読み物もなく、商品展開が季刊ペースだと話題に上げにくいのも事実。そこから、どう自分の心に火を付けるかが肝心だったりする」

ハイラス「こっちでも、メガネンジャーのメンバーを集めて、キャラ作りから始めたらどうかな。コンパーニュに対抗して、D&Dリプレイ記事でも書いてみるとか」

リトルNOVA「イヤだよ。誰が書くんだ。ぼくなら正直、面倒くさい。脳内キャラの言動を想像して、妄想リプレイ記事を書くのは不可能じゃないけど、普通にお話を書くよりもしんどいわけで、よっぽど脳内活性化しないと難しいよ。ドクターと、弥生ちゃんと、ブレンと、ハイラスおじさんと、晶華と、ケイPの6人もいれば、十分冒険を楽しめそうだけど、実プレイなしのエアリプレイって結構虚しいわけで。コンパーニュで、それが書けているのは、『TRPGを通じた翔花の成長と、コンパーニュの面々との交流』という創作テーマがあるからだけど、こっちではそういうイメージが湧かない。おじさんがDM役をやって、ぼくがプレイヤーになるなら喜んで、ゲーム参加したいけど。もちろん、記事書きはおじさんがやるってことで」

ハイラス「DM経験のない私に、そんな大役が務まるはずがなかろう」

リトルNOVA「まあ、ドクターや弥生ちゃんをTRPG談議に参加させるのはいいと思うなあ。おじさんはファンタジー世界の住人だから、トラベラーなんかのSFRPGの話をしにくい側面はあった。だけど、宇宙船の話は喜んで参加するドクターや、メカロボの話なら乗ってきそうなブレンや、データ検証の得意な弥生ちゃんをゲストに迎えれば、幅広くTRPG話ができそうな気がする。D&Dの話題が盛り上がらない時期でも、違うジャンルのRPGなら、気分転換もできそうだし、話せるネタはいっぱいあるわけで、いろいろなルールでキャラ作りをするだけでも、楽しめるかもしれない。というか、昔、新しいルールを買うたびに、6人の脳内キャラを想像してキャラ作り遊びをしていたこともあったわけで」

ハイラス「脳内キャラ?」

リトルNOVA「バランス型の主人公戦士を作るA君、怪力パワータイプが好きなB君、クールな盗賊タイプが好きなC君、穏やかな僧侶系や癒し系が好きなDさん、魔法使いが好きなE氏、吟遊詩人などの特殊系を選びがちなFちゃんなどを想定して、いろいろと試しに作ってみて、キャラ作りリプレイを書いたことは何度もあるし、ホビー館でもそういう記事を書こうと考えたんだけど、それよりはコンピューターゲームのリプレイ記事を書く方が建設的だと思ったから、そっちが中心になったりもした」

ハイラス「一人でそういうことをしていて、虚しくはならなかったのでござるか?」

リトルNOVA「何でだよ。ゲームマスターや創作活動をするためには、自分の中でどれだけ沢山のキャラクターを構築できるかが大切だろう? 単なる数値の塊のゲームデータに、人格、性格なんかの魂を吹き込むのは建設的で創造的で充実した作業だと思うけどなあ。そういう想像力もなしに黙々とダイスを振ってるだけの方が虚しいし、一人作業に虚しさを覚えるような人間は、そもそも創作には向いていない。もちろん、一人作業で生まれたキャラを動かして物語を作りたくなったり、絵に描いて人に見せたくなったり、自分と会話させて肉付けしたり、経験値を与えてレベルアップさせたり、そんなことをしながら、そのゲームシステムを理解していくものだと思うし、昔は時間の経つのを忘れて、ひたすらキャラ作りと育成をしていた時期もあったなあ。もちろん、コンピューターRPGの話じゃなくて紙の上で。コンピューターはそういう作業を代行してくれるわけだけど、80年代から90年代に紙の上でいろいろキャラ作りに励んでいた修行が、まあ、自分の想像力の訓練にはなったと思う」

ハイラス「そういう過去の修練があるからこそ、今もいろいろ記事書きができているわけでござるな」

リトルNOVA「うん。この記事書きも、人によっては虚しさを覚える作業に見えるかも知れない。作品を書いて、人に評価してもらわないと自分が虚しくなっちゃう人とかは、創ることだけでは自己充足が得られない人なんだろうね。まあ、作品創りをコミュニケーションの手段にする人もいるし、人を楽しませるエンターテイナー系の創作に生き甲斐を感じる人もいる。自分の場合は、書くだけで自己充足できてしまうようになってしまったから、一時期、書くことだけが目的化してしまって、人を楽しませるという視点に無頓着になってしまったことが、エンタメ創作家としては独り善がりになっていたのかな、という反省もあったり」

ハイラス「しかし、人を楽しませるのは美徳であるが、自分が楽しめない創作もまた虚しきものでござろう」

リトルNOVA「そうだね。だから、自分も楽しく、人も楽しく、を目指しているつもりだけど、逆に自分が楽しめないものを書いても意味がないと思うわけで。それはともかく、自分の趣味語り、思い出を振り返る記事は自分が楽しめればそれで十分なんだけど、自分と同じ趣味を持っている人や、自分の楽しさに共感できる人に楽しんでもらえれば成功と言えるし、そういう人間が不快に思う記事や困惑するような記事は失敗ということになるのかな」

ハイラス「それと、方向性を見失った記事も失敗ではござらんか。当記事の目的は、今後の記事の方向性を確認するのが目的、と理解しているが、NOVA殿は結局、何を書きたいのであろうか」

リトルNOVA「うん。前の話の続きなら『1、クラシックD&Dマスタールール』『2、AD&Dの種族や職業』『3、D&DやTRPGにおける多元宇宙の概念考察』『4、ソード・ワールドなども含む日本のRPG史』といったところかな。ともあれ今は、マスタールールをさっさと終わらせてしまいたいと思っているんだけど、その内容は、ウェポンマスタリーとアーティファクトが面白いかも」

ハイラス「それでは、次回はウェポンマスタリーから始めてみてはどうかな」

リトルNOVA「では、その辺から掘り下げるとしよう」(今話完)